JP4221101B2 - バルブ取り付け構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はバルブ取り付け構造に関し、とくにエアゾール製品などの加圧製品の廃棄を簡単にできるようにするバルブの取り付ける構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のエアゾール製品は、たとえば図13のように、容器本体100の開口部(首部)101と、その開口部の周囲に形成した係合溝102と、開口部101内に挿入されるバルブ103と、そのバルブ103を保持し、前記係合溝102にカシメ付けられるカバーキャップ104と、バルブ103のフランジ部103aと容器本体100の上端部の間に介在されるゴム製のガスケット105とを備えている。このようなエアゾール製品106は容器本体100内に原液とプロペラントとを充填して加圧しており、そのためカバーキャップ104の下端近辺は係合溝102にしっかりとカシメ付けて固定し、ガスケット105により気密性を維持している。したがって通常はバルブ103を開口部101から容易に離脱させることができない。
【0003】
このようなエアゾール製品106を使い切った後に廃棄する場合、内部にガスが残存していると、燃焼時に爆発を生じるため、危険である。しかし上記のようにカバーキャップ104は容器本体100に固着されているので、たとえば容器本体100に孔をあけて残ガスを放出したり、バルブ103の押しボタンを押し込んで残ガスを放出した後、廃棄するようにしている。しかし前者の場合はクギと金づちなどの道具を必要とし、かなり面倒である。また後者の場合は、小さい噴射口から噴出させるので、その間ずっと押しボタンを押している必要があり、時間がかかる。
【0004】
そこで本出願人は、バルブの押しボタンまたはステムを押した状態に保持するためのガス抜き具を提案している(特許公報第2729163号公報参照)。このものは一旦セットすると、あとは自然とガスが抜けるので、便利である。しかしながら上記のいずれの方法においても、バルブ103が開口部101に固着されたまま廃棄されているので、回収後にリサイクルするには、金属とプラスチックとを分別する必要があり、処理工程が多くなる。
【0005】
他方、特開平10−59446号公報には、図14に示すような、内部に合成樹脂製のバルブ機構110を配置した蓋体111を、金属製の容器本体112の開口部113に着脱自在に螺着したエアゾール容器が記載されている。なお符号114はガスケットである。このものは蓋体111が着脱自在であるので、ガス抜きが容易であるほか、金属製の蓋体111や容器本体112と、合成樹脂製のバルブ機構110とを容易に分別廃棄できる利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記ガス抜き具はガス抜きが容易である利点があるが、合成樹脂部分と金属部分とを分別廃棄することはできない。またネジ締め式の蓋体を採用する場合は、ネジの締め付け時に蓋体111とバルブ機構110とが同時に回転する。そのため、開口部113とガスケット114との摩擦により、ガスケット114に負荷がかかり、ガスケット114が削られたり、割れる場合がある。また容器本体112の先端にガスケット116を当接させているものでは、その傾向が一層顕著である。さらにネジ式の場合は、誤ってネジを緩めるおそれがあり、また、カシメ付ける場合に比して気密性が低いという問題がある。
【0007】
本発明は、気密性が高く、ガス抜きが容易で、バルブと容器本体との分別廃棄・分別回収が容易で、しかもガスケットが傷みにくいバルブの取り付け機構を提供することを技術課題としている。
【0008】
本発明のバルブ取り付け構造は、周囲に係合部を備えた容器本体の開口部と、前記開口部内に取り付けられ、有底筒状のハウジングと、その内部に上下動自在に収容されたステムと、そのステムを常時上方に付勢するバネと、ハウジングの上面中央に設けられる環状のバルブラバーとを備えたバルブと、下端近辺を前記係合部にカシメ付けることにより、そのバルブを被せるようにして開口部に固定して開口部を気密に閉じ、天面の中心に前記ステムを通す貫通孔を備えた有底筒状の蓋体とを有し、その蓋体が、中心の貫通孔の円部から下端まで左右一対で形成された破断容易な開封線で区切られた開封片と、そのつけ根が開封線と連続するように開封片の下端側に設けられ、開封線を破断するための引っ張りタブないしタブ係止部とを備えており、前記開封線が、その破断の途中の段階で気密状態を解除するように構成されていることを特徴としている。
本発明のバルブ取り付け構造の第2の態様は、周囲に係合部を備えた容器本体の開口部と、前記開口部内に取り付けられ、有底筒状のハウジングと、その内部に上下動自在に収容されたステムと、そのステムを常時上方に付勢するバネと、ハウジングの上面中央に設けられる環状のバルブラバーとを備えたバルブと、下端近辺を前記係合部にカシメ付けることにより、そのバルブを被せるようにして開口部に固定して開口部を気密に閉じ、天面の中心に前記ステムを通す貫通孔を備えた有底筒状の蓋体とを有し、その蓋体が、天面の貫通孔の縁部から渦巻き線状にしだいに拡がり、側面にも螺旋状に連続した開封線と、天面の貫通孔の近辺に設けられた引っ張りタブないしタブ係止部とを備えており、前記開封線が、その破断の途中の段階で気密状態を解除するように構成されていることを特徴としている。
【0009】
本発明のバルブ取り付け構造の第3の態様は、周囲に係合部を備えた容器本体の開口部と、前記開口部内に取り付けられ、有底筒状のハウジングと、その内部に上下動自在に収容されたステムと、そのステムを常時上方に付勢するバネと、ハウジングの上面中央に設けられる環状のバルブラバーとを備えたバルブと、下端近辺を前記係合部にカシメ付けることにより、そのバルブを被せるようにして開口部に固定して開口部を気密に閉じ、天面の中心に前記ステムを通す貫通孔を備えた有底筒状の蓋体とを有し、その蓋体が、中心の貫通孔の円部から下端まで左右一対で形成された破断容易な開封線で区切られた開封片と、その開封片の上端側に設けられ、開封線を破断するための引っ張りタブないしタブ係止部とを備えており、前記開封線が、その破断の途中の段階で気密状態を解除するように構成されていることを特徴としている。また、前記開封線が内側から外側に拡がるように扇状に形成されているのが好ましい。
本発明のバルブ取り付け構造の第4の態様は、周囲に係合部を備えた容器本体の開口部と、前記開口部内に取り付けられるバルブと、前記係合部にカシメ付けることにより、そのバルブを開口部に固定し、開口部を気密に閉じる蓋体とを有し、その蓋体が、破断時にカシメ部の少なくとも一部を開放する破断容易な開封線を備えており、前記開封線が、その破断の途中の段階で気密状態を解除するように構成されており、前記バルブのハウジングを嵌合固定し、容器本体の首部の内側に嵌合固定されるマウンティングカップを有し、そのマウンティングカップには、容器本体の首部の上端面との間にシール材を挟着するフランジ部が設けられており、そのフランジ部に切り欠き溝が形成されており、その切り欠き溝の間の部分が弾性変形前の自然な状態が山形に曲がった状態になっており、蓋体を容器本体にカシメ付ける際、その山形に曲がった部分を平坦になるように押さえたことを特徴としている。
本発明のバルブ取り付け構造において、前記容器本体が円筒状の胴部と、その上端から上方に延びる円錐状の肩部と、その肩部の上端から上方に延びる前記首部とを備え、前記引っ張りタブないしタブ係止部が肩部に配置されるものが好ましい。また、前記開口部の周辺、バルブまたは蓋体のいずれかに引っ張りタブないしタブ係止部を外部から見えないように隠す部材が取り外し自在に設けられているものが好ましい。さらに、前記容器本体の開口部の周囲と蓋体との間に、開封線を破断させるための引っ張りタブの一端が介在されており、かつ、蓋体がその引っ張りタブの上から係合部に対してカシメ付けられているものが好ましい。
【0010】
さらに前記バルブのハウジングを嵌合固定し、容器本体の首部の内側に嵌合固定されるマウンティングカップを有し、そのマウンティングカップには、容器本体の首部の上端面との間にシール材を挟着するフランジ部が設けられており、そのフランジ部に切り欠き溝が形成されており、その切り欠き溝の間の部分が弾性変形前の自然な状態が山形に曲がった状態になっており、蓋体を容器本体にカシメ付ける際、その山形に曲がった部分を平坦になるように押さえつけてもよい。また、前記容器本体の開口部の周囲と蓋体との間に、開封線を破断させるための引っ張りタブの一端を介在させ、かつ、蓋体をその引っ張りタブの上から係合部に対してカシメ付けてもよい。
【0011】
【作用】
本発明の構造では、蓋体を容器本体の開口部周辺の係合部にカシメ付けており、蓋体に破断時にカシメ部の少なくとも一部を開放する開封線を設けているので、内容物を使い尽くした後、開封線で蓋体の一部を破断してカシメ部を開放することにより、蓋体を容器本体から取り外すことができる。そのため内部のガス抜きが容易である。またバルブは蓋体を係合部にカシメることにより固定する構造としているので、蓋体を取り外すとバルブも容易に取り外すことができる。そのため容器本体、蓋体、バルブの分別廃棄あるいは分別回収が容易である。さらに蓋体は、開封線に沿って破断しなければ取り外すことができないので、誤って、あるいはいたずらで蓋体を取り外すおそれが少ない。
【0012】
開封線を、その破断の最初の段階で気密状態を解除するように構成したバルブ取り付け構造においては、開封線をいくらか破断した状態、または所定の位置まで破断した状態で、まず容器内部の残存ガスが抜け出る。その後、開封線を引き続き破断すると、係合部のカシメが外れ、蓋体およびバルブを取り外すことができる。そのため、安心して蓋体およびバルブを取り外すことができる。なお、使用者が「所定の位置(ガス抜きをする位置)」まで破断したことを、力の入れ加減やクリック感などで認識できるように、たとえば破断する金属薄板の途中にV溝などの折り曲げ予定線を設けるのが好ましい。なおガス抜きをする位置は、金属薄板をその位置まで破断したとき、クリンチによるシール材の変形がなくなってガスが抜ける位置である。
【0013】
蓋体に引っ張りタブを設ける場合は、その引っ張りタブを引っ張ることにより、簡単に開封線を切断することができる。タブ係止部を設けている蓋体の場合は、そのタブ係止部に別個に形成した引っ張りタブを係止して、同じように引っ張ることにより、開封線を容易に破断することができる。その場合、引っ張りタブやタブ係止部を外部から見えないように隠すための部材を着脱自在に設けておくと、使用者が誤ってタブを引っ張って開封線を破断したりすることが防止され、しかも容器の外観が好ましくなる。そして廃棄するときに隠すための部材を取り外し、タブを使って蓋体を取り外せばよい。
【0014】
前述の弾性変形する切り欠き溝の間の部分を設けたバルブ取り付け構造においては、開封線を破断していく途中、あるいは破断した時点で、切り欠き溝の間の部分が弾性で元の状態に復帰しようとする。そのため、気密状態が解除され、残存ガスが抜け出る。したがって蓋体およびバルブを容器本体の開口部から取り外すときに、容易に取り外すことができる。
【0015】
容器本体の開口部の周囲と蓋体との間に、開封線を破断させるための引っ張りタブの一端を介在させ、かつ、蓋体をその引っ張りタブの上から係合部に対してカシメ付けたバルブ取り付け構造は、従来の構造に対し、引っ張りタブを追加するだけで実施することができる。すなわち、蓋体自体は従来のものでよく、引っ張りタブやタブ取り付け部を設ける必要がない。
【0016】
【発明の実施の形態】
つぎに図面を参照しながら本発明のバルブ取り付け構造の実施の形態を説明する。図1は本発明のバルブ取り付け構造の一実施形態を示す一部切り欠き斜視図、図2はその構造の断面図、図3は本発明のバルブ取り付け構造の他の実施形態を示す斜視図、図4aは本発明のバルブ取り付け構造のさらに他の実施形態を示す斜視図、図4bはその構造の断面図、図5は本発明のバルブ取り付け構造のさらに他の実施形態を示す断面図、図6はその構造の正面図、図7aは本発明のバルブ取り付け構造のさらに他の実施形態を示す一部切り欠き正面図、図7bはそのb−b線断面図、図7cはその構造の開封状態を示す一部切り欠き正面図、図7dはそのd−d線断面図、図8〜12はそれぞれ本発明のバルブ取り付け構造のさらに他の実施形態を示す断面図である。
【0017】
図1および図2に示すバルブ取り付け構造Aはエアゾール装置に適用した場合を示している。この構造Aは、容器本体1の開口部2と、その開口部に取り付けたエアゾールバルブ(以下、単にバルブという)3と、そのバルブ3を覆うカバーキャップ4とから構成されている。
【0018】
容器本体1は円筒状の胴部5と、その胴部の上端から上方に延びる円錐状の肩部6と、その肩部の上端から上方に延びる円筒状の首部7とを備えている従来公知のものである。胴部5の下端は底部により閉じられている。首部7の途中には外向きに張り出す円錐状の段部(係合部)8が形成されている。そのためその段部8より下方は内向きに突出する環状溝9となっている。首部7の上端面は平坦にされている。この容器本体1はメッキ鋼板ないし樹脂被覆鋼板やアルミニウム薄板などの金属薄板から一体に成形した、いわゆるモノブロック缶により構成している。しかし胴部と底部、胴部と肩部などを別個に精製して継ぎ合わせるようにしてもよい。
【0019】
前記バルブ3は、図2に示すように、有底筒状のハウジング11と、その内部に上下動自在に収容されたステム12と、そのステム12を常時上方に付勢するバネ13と、ハウジング11の上面中央に設けられる環状のバルブラバー14とを備えた公知のものである。ハウジング11の上端周縁にはフランジ部15が設けられ、そのフランジ部15の下部に環状凹溝16が形成されている。環状凹溝16には環状のシール材(ガスケット)17が嵌入されており、そのシール材17は組立後にはフランジ部15と容器本体の首部7の上端面との間に挟着される。さらにハウジング11の環状凹溝16の下部には、首部7の段部8と係合する係合段部18が設けられている。
【0020】
なおハウジング11の下部にはディップチューブ19を取り付けるための円筒部20が突出しており、ハウジング11の内部と円筒部20の内部とは、孔21により連通している。ハウジング11の上面には前述のバルブラバー14を収容する凹部22が形成されている。符号23はバルブラバー14に噛み込んでシール作用を強めるための環状突起である。ハウジング11は通常はポリアセタール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂により製造される。
【0021】
前記カバーキャップ4は基本的には従来公知のものと同じ形態を有する。すなわち、この実施形態ではカバーキャップ4はアルミニウムやブリキなどの金属薄板製で、中心にステム12を通す貫通孔24を有する有底筒状の形態を有する。そしてバルブ3の上方から、バルブを開口部2内に押さえ込むように被せ、その下端部近辺を首部7の環状溝9内にカシメ付けることにより容器本体1に固定している。それによりカバーキャップ4は段部8と係合して容易には外れない。
【0022】
このカバーキャップ4の特徴は、図1の符号25で示す開封線で区切られた開封片26と、その開封片の下端側に連続して設けた引っ張りタブ(プルタブ)27である。それらはいわゆるイージーオープン缶あるいはプルトップなどで知られる、金属蓋を簡単に開封するための構造である。すなわち開封線25は、金属薄板の表面側に形成したV溝(スコア)などで構成される弱め線であり、中心の貫通孔24の縁部から下端の引っ張りタブ27の付け根近辺まで左右一対で形成されている。なお引っ張りタブ27はこの実施形態では四角の環状の形態を有し、金属薄板の周囲に合成樹脂の被覆を設けている。
【0023】
上記のごとく構成されるバルブ取り付け構造Aは、エアゾール装置を使いきった後、図2の想像線で示すように、引っ張りタブ27を矢印のように引き上げると、図1の開封線25に沿ってカバーキャップ4が引き裂かれ、引っ張りタブ27と共に開封片26が持ち上がる。それによりカシメ部の一部のカシメが解除される。そのため容器本体1の内圧が大きい場合は、この時点でガス漏れが生じ、内圧が低下する。引っ張りタブ27をさらに引き上げると、カバーキャップ4はいくらか持ち上がる。そのためシール材17のシール作用がなくなり、残存していたガスが抜ける。この状態でさらに引っ張りタブ27を引き上げると、カバーキャップ4が容器本体1から外れる。
【0024】
そのとき、バルブ3が容器本体1からまだ抜けていない場合は、バルブ3を容器本体1の開口部2から抜き取り、金属製の容器本体1およびカバーキャップ4と、合成樹脂製のバルブ3とを別個に廃棄する。あるいはリサイクルのために回収する。また、カバーキャップ4を抜き取るときにバルブ3も一緒に容器本体1から外れた場合は、バルブ3をカバーキャップ4から引き剥がして同じように分別廃棄ないしリサイクルすればよい。
【0025】
上記のようにこのバルブ取り付け構造Aを備えたエアゾール装置は、使用完了後のガス抜き作業が容易で、しかも金属部分と合成樹脂部分とを容易に分別廃棄することができる。
【0026】
図3に示すバルブ取り付け構造Bでは、引っ張りタブ27をカバーキャップ4の中心部の貫通孔24の近辺に取り付けている。そしてカバーキャップ4には、その貫通孔24の縁部から渦巻き線状にしだいに拡がる開封線25が形成されている。開封線25はカバーキャップ4の天面4aだけではなく、その側面4bにも螺旋状に延びている。容器本体1やバルブ3については、図1のバルブ取り付け構造Aの場合と実質的に同じである。
【0027】
このものは引っ張りタブ27を引き上げると、カバーキャップ4の天面4aの中心側から開封線25が破断され、まずバルブラバー(図2の符号14参照)のシール作用が解除され、残存ガスがある場合はその残存ガスが抜け出る。さらに引っ張りタブ27を引き上げると、開封線25に沿って天面4aおよび側面4bが順に破断され、カシメ部による固定作用が解除される。それによりカバーキャップ4を容器本体1から取り外すことができる。そのため、残存ガスを容易に放出させることができ、容器本体1、バルブ3およびカバーキャップ4を容易に分別廃棄することができる。
【0028】
図4aおよび図4bに示すバルブ取り付け構造Cでは、カバーキャップ4の天面4aに開封線25を扇状に形成している。開封線25はさらに側面4bを縦方向に下方に延びて下端に達している。引っ張りタブ27は天面4aの中心近辺に固定している。引っ張りタブ27をカバーキャップ4に固定するには、たとえば引っ張りタブ27に形成した小孔を利用してリベットで固定したり、カバーキャップ4の一部を隆起させて突起を形成し、それに小孔を嵌合させた上で突起の頭部を押しつぶすなど、従来公知の方法をいずれも採用しうる。
【0029】
このバルブ取り付け構造Cでは、引っ張りタブ27を引き上げると、最初に小さい三角形状の部分が開き、バルブラバー14のシール作用が解除される。それにより残存ガスが抜け出る。さらに引っ張りタブ27を引き上げると、開封線27に沿ってカバーキャップ4が破断され、下方のカシメ部が外される。それによりカバーキャップ4を容器本体1から容易に取り外すことができる。
【0030】
図5のバルブ取り付け構造Dでは、バルブ3のハウジング11をマウンティングカップ30に嵌合固定し、そのマウンティングカップ30を容器本体1の首部7の内側に嵌合固定している。マウンティングカップ30はポリアセタール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂製であり、有底筒状のバルブ固定部31と、円筒状の周壁部32とを有し、それらは下部33で連結され、その間に環状の深溝34が設けられている。バルブ固定部31の内面には、ハウジング11のフランジ部(ないし段部)15と係合する係合突起34aが内向きに突出している。係合突起34aは放射状に複数個配列されている。またマウンティングカップ30には、容器本体1の首部7の上端面との間にシール材17を挟着するフランジ部15a、シール材17を嵌合する環状凹溝16aおよび容器本体1の係合部8と係合する係合段部18aが設けられている。なお、マウンティングカップ30とバルブ3とは係合突起34aで一体に固着されているので、このマウンティングカップ30とバルブ3の全体をバルブと見ることもできる。
【0031】
カバーキャップ4には環状の深溝34に嵌入される折り曲げ部35が設けられている。そして図6に示すように、カバーキャップ4の下端の一部が下方に延び出して、舌片36となっており、その舌片36に引っ張りタブ27を係止する係止突起37が設けられている。この係止突起37は引っ張りタブ27の係止孔38を着脱自在に係止するためのものである。なお係止突起37は図5および図6の想像線で示すように、開封片26の上端部に設けることもできる。また容器本体1の肩部に貫通孔39を形成し、舌片36に取り付けたゴム栓などの栓39aでその貫通孔39を封止しておいてもよい。その場合は引っ張りタブ27で舌片36を引き上げたときに貫通孔39から栓39aが抜けるので、貫通孔39からガスが抜け出る。
【0032】
カバーキャップ4の側面4bには、舌片36の付け根から上方に延びる左右一対の開封線25が形成されている。その間は開封片26である。このバルブ取り付け構造Dでは、マウンティングカップ30とカバーキャップ4とが深溝34と折り曲げ部35とで嵌合しているので、天面4aまで開封線25を延長しても破断させにくい。そのため開封線25は側面4bのみに、あるいは側面4bと天面4aの内、深溝34より外側の部分とに形成している。
【0033】
このバルブ取り付け構造Dを開封するには、別個に保管している引っ張りタブ27を係止突起37に引っ掛けて、前述の場合と同じように引き上げる。それにより開封線25に沿ってカバーキャップ4が破断され、シール材17のシール作用が解除され、残存ガスが抜け出る。そしてそのまま上に持ち上げると、カバーキャップ4とマウンティングカップ30およびバルブ3が一体になって容器本体1から外れる。それにより容器本体1とその他の部分とを分別廃棄することができる。このようにこの構造Dでは、引っ張りタブ27をカバーキャップ4と着脱自在に構成しているので、エアゾール装置の使用時には引っ張りタブ27が邪魔にならず、誤って、あるいはいたずらで開封してしまうおそれが少ない。
【0034】
図7a〜dは、開封の初期のガス抜きをより確実にするようにした、図5、6の場合と同様のバルブ取り付け構造Eを示している。このものはマウンティングカップ30のフランジ部15aに一対の切り欠き溝40を形成すると共に、その間の部分41の弾性変形前の自然な状態の形状を図7cのように山形に曲がった状態となるようにしている。そしてカバーキャップ4を容器本体1にカシメ付けるときには、図7aおよび図7bのように、その山形に曲がった部分41を平坦になるように押さえ込む。開封線25および係止突起37については、図5〜6の場合と同じである。ただし一対の開封線25の間隔は切り欠き溝40の間隔よりも大きくしておき、それらの開封線25の間に左右の切り欠き溝40が位置するようにする。
【0035】
この構造Eにおいては、エアゾール装置の使用中はカバーキャップ4を容器本体1の首部7にカシメ付けているので、マウンティングカップ30の山形の部分41が弾性変形して平坦になっている(図7aおよび図7b参照)。それによりシール材17はマウンティングカップ30のフランジ部15aと首部7の上端面との間に挟着され、シール作用を奏する。そしてエアゾール装置を使いきった後、図7dに示すように引っ張りタブを利用してカバーキャップ4の開封片26を開封すると、山形の部分41が弾性的に元の形状に復帰する(図7cおよび図7d参照)。そのためシール材17を押す力がなくなり、シール材17のシール作用が部分的に解除される。それにより内部に残存していたガスが抜け出やすくなる。
【0036】
前述の一対の切り欠き溝40およびその間の山形の部分41は、マウンティングカップ30のフランジ部15aの一個所に設けているだけでもよいが、マウンティングカップ30の円周方向に複数個所、たとえば6〜8個所程度、放射状に配列するようにしてもよい。その場合は一対の開封線25の間にいずれかの一対の切り欠き溝40および山形の部分41がくる。そのためマウンティングカップ30とカバーキャップ4の角度方向の位置決めをする必要がなくなるか、少なくとも位置決めし易くなる。
【0037】
図8に示すバルブ取り付け構造Fは、容器本体1内を内袋42で分割したいわゆる二重エアゾール装置に適用したものである。内袋42は、その上端部を容器本体1の首部7とマウンティングカップ30の側面の間に挟着した状態で容器本体1内に設置されている。そして内袋42内に原液を充填し、内袋42と容器本体1の間の空間にプロペラントを充填している。
【0038】
この取り付け構造Fでは、マウンティングカップ30の係合段部18aは、図5の場合のテーパー状の係合段部とは異なり、内袋42を容器本体1の段部8との間にきつく挟着するようにほぼ直角にされている。したがってこの部分でもある程度シール作用が奏される。そのため、この係合段部18aに部分的にガス抜き溝あるいは偏肉部を設けて、カバーキャップ4を破断したときにガスが抜けやすいようにするのが好ましい。また、図7a〜dに示す切り欠き溝40および弾性変形する山形の部分41を係合段部18aに設けるようにしてもよい。
【0039】
このような二重エアゾール装置の場合は、ステム12を押し込むことにより原液を噴出させることができるが、プロペラントを抜き取ることができない。そのため、従来は容器本体1に孔をあけたり、別個のガス抜きバルブを設けたりしている。したがってカバーキャップ4を破断するだけでガス抜きをすることができるバルブ取り付け構造Fは、このような二重エアゾール装置にとってとくに有益である。
【0040】
前述のいずれの実施形態の場合も、引っ張りタブ27あるいはそれを係止するための係止突起37は一個所のみに設けているが、2個所あるいはそれ以上設けてもよい。また前記の実施形態では、金属薄板製の容器本体1を採用しているが、ポリアセタール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂製の容器本体を用いることもできる。
【0041】
図9は合成樹脂製の容器本体1をエアゾール装置に適用したバルブ取り付け構造Gを示している。この構造Gは、前述の場合と同様に、容器本体1の開口部2と、その開口部に取り付けたエアゾールバルブ(以下、単にバルブという)3と、そのバルブ3を覆うカバーキャップ4とから構成されている。
【0042】
容器本体1は円筒状の胴部5と、その胴部の上端から湾曲しながら上方内側に延びる肩部6と、その肩部の上端から上方に延びる円筒状の首部7とを備えている合成樹脂製のものである。胴部5の下端は底部により閉じられている。首部7の上端の周囲には外向きに張り出すフランジ部43が形成され、その下面が円錐状の段部(係合部)8となっている。首部7の上端面は平坦で、外周部分はいくらか低くされている。また首部7の内面は平滑な円筒面となっており、段部は形成されていない。
【0043】
前記バルブ3は、ハウジング11のフランジ部15の幅が首部7の厚さに合わせて広いほかは、図2のバルブ3と実質的に同じである。ハウジング11は通常は合成樹脂により製造される。シール材(ガスケット)17はフランジ部15の下面と同じ形状を呈しており、フランジ部15と首部17の上端面との間に挟着される。さらにハウジング11はシール材17を介して首部7の上端面に係合されることにより支持されている。そのため、図2の場合のようなシール材17を収容する環状凹溝16や、首部7の段部8と係合する係合段部18は設けられていない。他の部分は実質的に同じであるので、同じ符号を付して説明を省略する。
【0044】
カバーキャップ4についても、基本的には図2のものと同じ形態を有する。すなわち、カバーキャップ4は金属薄板製で、中心にステム12を通す貫通孔24を有する有底筒状の形態を有し、バルブ3の上方から、バルブを開口部2内に押さえ込むように被せ、その下端部近辺を首部7の段部8にカシメ付けることにより容器本体1に固定している。さらにこのカバーキャップ4では、シール材17の外周面の部位を内側に断面V字状にカシメ付けて、シール作用をより確実になるようにしている。カバーキャップ4の下端近辺からは、引っ張りタブ27が延び出している。引っ張りタブ27はカバーキャップ4と一体に成形している。開封線および開封片については、図1の場合と実質的に同じである。
【0045】
上記のように構成されるバルブ取り付け構造Gでは、容器本体1とバルブ3が同じ合成樹脂である場合は、分別廃棄の利点が少ない。しかし容器本体1とバルブ3の合成樹脂の材質が異なる場合は、リサイクルしやすい効果がある。また金属製のカバーキャップ4を分別廃棄することができる点、およびガス抜きを確実にできる点については、前述の場合と同じ作用効果を奏する。とくにガス抜きについては、容器本体1が合成樹脂製で穴をあけることが困難であるため、その利点は大きい。
【0046】
図10はいわゆるダイヤフラムタイプのバルブ3に本発明のバルブ取り付け構造を適用したものである。このバルブ取り付け構造Hでは、マウンティングカップ30の上端内側に内側フランジ45が突出しており、その内側フランジ45とハウジング11の上端との間にダイヤフラム46の断面円形の周縁部47を挟着している。さらにカバーキャップ4の内縁部48を下向きに曲げてダイヤフラムの周縁部47を押さえると共に、内縁部48をさらに内側に曲げ、下方に曲げた部位49の下端をダイヤフラム46の中央のレンズ状の部位50の周囲に当接させてシール作用を得ている。
【0047】
マウンティングカップ30に設けた環状の深溝34、カバーキャップ4に設けた折り曲げ部35、カバーキャップ4の下端の一部が下方に延び出した舌片36およびその舌片36に設けた引っ張りタブ27を係止する係止突起37、開封線については、図5および図6のバルブ取り付け構造Dの場合と実施的に同じである。また係止突起37を開封片26の上端部に設けることができる点についても同じである。
【0048】
このものも別個に設けた引っ張りタブ27を係止突起37に引っかけて持ち上げることによりカバーキャップ4を破断することができ、それによりガス抜きと分別廃棄とが容易になる。なおダイヤフラム式のバルブの場合、押しボタンの容器本体1からの分離は容易であるが、その後のガス抜きが困難である。そのためこのバルブ取り付け構造Hを用いる利点は大きい。
【0049】
図14のバルブ取り付け構造Jでは、引っ張りタブ27をカバーキャップ4の上側に外側に突出しないように配置している。そして押しボタン52の下部に、引っ張りタブ27を含めてカバーキャップ4を隠すためのスカート部53を設けている。スカート部53はその内面をカバーキャップ4の側面4bに摺接させてもよい。このバルブ取り付け構造Jでは、エアゾール装置を使用し切ったときに、押しボタン52をステム12から引き抜き、その後、引っ張りタブ27を引き起こして開封線を破断する。したがって使用中は引っ張りタブ27や破断線が見えないので、デザイン的にすっきりしていると共に、誤って引っ張りタブ27を引き起こしたり、いたずらで開封線を破断するおそれが少ない。なお、スカート部53を押しボタン52から分離し、カバーキャップ4を着脱自在に覆う固定キャップとしてもよい。さらに想像線で示すように、容器本体1の肩部6を覆う独立した肩カバー53aを設け、引っ張りタブ27などを隠すようにしても同じ作用効果を得ることができる。
【0050】
図12に示すバルブ取り付け構造Kは、容器本体1の首部7の周囲とカバーキャップ4の間に、カバーキャップ4から分離させた舌片36の中間部54から上端部を介在させ、カバーキャップ4を段部8にカシメ付ける(クリンチする)ときに、一緒にその舌片36の中間部54をカシメ付けるようにしている。なお舌片36のない部分では、カバーキャップ4の下部は直接段部8にカシメ付けている。舌片36の下部には、図5の構造Dと同じように、引っ張りタブ27の係止孔38を着脱自在に係止させるための係止突起37が設けられている。開封線など、他の部分は、図5の場合と実質的に同じである。なお、舌片36をクリンチする場合のほか、引っ張りタブ27と舌片36とを一体化したものをクリンチするようにしてもよい。
【0051】
このバルブ取り付け構造Kの使用方法は図5の構造Dと同じであり、エアゾール装置を使い終わったとき、別個の引っ張りタブ27の係止孔38を係止突起37に係止させて上向きに引っ張る。そうすると舌片36が引き上げられるときに、同時にカバーキャップ4の開封線を引き破り、ガスが抜け、カバーキャップ4、ひいてはバルブ3を容器本体1から容易に取り外すことができる。
【0052】
この構造Kの利点は、通常のカバーキャップ4に対し、別個に形成した舌片36(あるいは舌片付きの引っ張りタブ)を別個に準備し、組み立てるときに一緒に組み付けるだけでよい点である。したがってカバーキャップ4は従来のものと共通させることができる。
【0053】
本発明のバルブ取り付け構造を採用したエアゾール製品においては、プロペラントとして、液化石油ガスやジメチルエーテルなどの液化ガスを用いることもできるが、窒素、炭酸ガス、亜酸化窒素、圧縮空気などの圧縮ガスを用いるのが好ましい。このような圧縮ガスは可燃性でないので、万一、引っ張りタブの操作を誤ってガスが一度に噴出しても比較的安全である。また、液化ガスに比してガスが抜けるのにそれほど時間がかからない。さらにフォーム製品の場合でも、内容物があふれて背や床を汚すおそれが少ない。
【0054】
本発明のバルブ取り付け構造は、通常のエアゾール製品のほか、内圧が低いディスペンサ製品、その他、バルブを開口部に備えた種々の加圧製品に採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のバルブ取り付け構造の一実施形態を示す一部切り欠き斜視図である。
【図2】 図1の構造の断面図である。
【図3】 本発明のバルブ取り付け構造の他の実施形態を示す斜視図である。
【図4】 図4aは本発明のバルブ取り付け構造のさらに他の実施形態を示す斜視図であり、図4bはその構造の断面図である。
【図5】 本発明のバルブ取り付け構造のさらに他の実施形態を示す断面図である。
【図6】 図5の構造の正面図である。
【図7】 図7aは本発明のバルブ取り付け構造のさらに他の実施形態を示す一部切り欠き正面図、図7bはそのb−b線断面図、図7cはその構造の開封状態を示す一部切り欠き正面図、図7dはそのd−d線断面図である。
【図8】 本発明のバルブ取り付け構造のさらに他の実施形態を示す断面図である。
【図9】 本発明のバルブ取り付け構造のさらに他の実施形態を示す断面図である。
【図10】 本発明のバルブ取り付け構造のさらに他の実施形態を示す断面図である。
【図11】 本発明のバルブ取り付け構造のさらに他の実施形態を示す断面図である。
【図12】 本発明のバルブ取り付け構造のさらに他の実施形態を示す断面図である。
【図13】 従来のバルブ取り付け構造の一例を示す断面図である。
【図14】 従来のネジ締め蓋体を用いたエアゾール装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
A バルブ取り付け構造
1 容器本体
2 開口部
3 バルブ
4 カバーキャップ
5 胴部
6 肩部
7 首部
8 段部(係合部)
9 環状溝
11 ハウジング
12 ステム
13 バネ
14 バルブラバー
15 フランジ部
16 環状凹溝
17 シール材
18 係合段部
25 開封線
26 開封片
27 引っ張りタブ
B バルブ取り付け構造
4a 天面
4b 側面
C バルブ取り付け構造
D バルブ取り付け構造
30 マウンティングカップ
15a フランジ部
16a 環状凹溝
36 舌片
37 係止突起
38 係止孔
E バルブ取り付け構造
40 切り欠き溝
41 山形の部分
F バルブ取り付け構造
42 内袋
G バルブ取り付け構造
43 フランジ部
H バルブ取り付け構造
J バルブ取り付け構造
52 押しボタン
53 スカート部
53a 肩カバー
K バルブ取り付け構造

Claims (8)

  1. 周囲に係合部を備えた容器本体の開口部と、
    前記開口部内に取り付けられ、有底筒状のハウジングと、その内部に上下動自在に収容されたステムと、そのステムを常時上方に付勢するバネと、ハウジングの上面中央に設けられる環状のバルブラバーとを備えたバルブと、
    下端近辺を前記係合部にカシメ付けることにより、そのバルブを被せるようにして開口部に固定して開口部を気密に閉じ、天面の中心に前記ステムを通す貫通孔を備えた有底筒状の蓋体とを有し、
    その蓋体が、中心の貫通孔の円部から下端まで左右一対で形成された破断容易な開封線で区切られた開封片と、そのつけ根が開封線と連続するように開封片の下端側に設けられ、開封線を破断するための引っ張りタブないしタブ係止部とを備えており、
    前記開封線が、その破断の途中の段階で気密状態を解除するように構成されている、バルブ取り付け構造。
  2. 周囲に係合部を備えた容器本体の開口部と、
    前記開口部内に取り付けられ、有底筒状のハウジングと、その内部に上下動自在に収容されたステムと、そのステムを常時上方に付勢するバネと、ハウジングの上面中央に設けられる環状のバルブラバーとを備えたバルブと、
    下端近辺を前記係合部にカシメ付けることにより、そのバルブを被せるようにして開口部に固定して開口部を気密に閉じ、天面の中心に前記ステムを通す貫通孔を備えた有底筒状の蓋体とを有し、
    その蓋体が、天面の貫通孔の縁部から渦巻き線状にしだいに拡がり、側面にも螺旋状に連続した開封線と、天面の貫通孔の近辺に設けられた引っ張りタブないしタブ係止部とを備えており、
    前記開封線が、その破断の途中の段階で気密状態を解除するように構成されている、バルブ取り付け構造。
  3. 周囲に係合部を備えた容器本体の開口部と、
    前記開口部内に取り付けられ、有底筒状のハウジングと、その内部に上下動自在に収容されたステムと、そのステムを常時上方に付勢するバネと、ハウジングの上面中央に設けられる環状のバルブラバーとを備えたバルブと、
    下端近辺を前記係合部にカシメ付けることにより、そのバルブを被せるようにして開口部に固定して開口部を気密に閉じ、天面の中心に前記ステムを通す貫通孔を備えた有底筒状の蓋体とを有し、
    その蓋体が、中心の貫通孔の円部から下端まで左右一対で形成された破断容易な開封線で区切られた開封片と、その開封片の上端側に設けられ、開封線を破断するための引っ張りタブないしタブ係止部とを備えており、
    前記開封線が、その破断の途中の段階で気密状態を解除するように構成されている、バルブ取り付け構造。
  4. 前記開封線が内側から外側に拡がるように扇状に形成されている、請求項3記載のバルブ取り付け構造。
  5. 周囲に係合部を備えた容器本体の開口部と、
    前記開口部内に取り付けられるバルブと、
    前記係合部にカシメ付けることにより、そのバルブを開口部に固定し、開口部を気密に閉じる蓋体とを有し、
    その蓋体が、破断時にカシメ部の少なくとも一部を開放する破断容易な開封線を備えており、
    前記開封線が、その破断の途中の段階で気密状態を解除するように構成されており、
    前記バルブのハウジングを嵌合固定し、容器本体の首部の内側に嵌合固定されるマウンティングカップを有し、そのマウンティングカップには、容器本体の首部の上端面との間にシール材を挟着するフランジ部が設けられており、そのフランジ部に切り欠き溝が形成されており、その切り欠き溝の間の部分が弾性変形前の自然な状態が山形に曲がった状態になっており、蓋体を容器本体にカシメ付ける際、その山形に曲がった部分を平坦になるように押さえた、バルブ取り付け構造。
  6. 前記容器本体が円筒状の胴部と、その上端から上方に延びる円錐状の肩部と、その肩部の上端から上方に延びる前記首部とを備え、
    前記引っ張りタブないしタブ係止部が肩部に配置される、請求項1、2、3または5記載のバルブ取り付け構造。
  7. 前記開口部の周辺、バルブまたは蓋体のいずれかに引っ張りタブないしタブ係止部を外部から見えないように隠す部材が取り外し自在に設けられている、請求項1、2、3または5記載のバルブ取り付け構造。
  8. 前記容器本体の開口部の周囲と蓋体との間に、開封線を破断させるための引っ張りタブの一端が介在されており、かつ、蓋体がその引っ張りタブの上から係合部に対してカシメ付けられている請求項1、2、3または5記載のバルブ取り付け構造。
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