JP2005263285A - ガス封入缶のガス抜き工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯工具等と一緒に携帯でき、係止刃を係止させることができない2重構造のガス封入缶のガス抜きを簡単に行えるガス封入缶のガス抜き工具を提供する。
【解決手段】ガスが充填されたガス封入缶1の底部5を収容できるように環状に形成された周壁11と該周壁11の一端側に形成された底壁12とから構成されている筒状体13と、該筒状体13内の底壁12から筒状体13の開放された端部の方向に向けて突出形成した棒状体14とにより構成され、ガス封入缶1の底部5を前記筒状体13内に収容するとともに筒状体13の奥部へ押圧させることによって、前記棒状体14の先端をガス封入缶1の底部5と係合させて、ガス封入缶1の底部に開口を形成してガス封入缶1内のガスを筒状体13内へ噴出させるようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料用の可燃ガス等を封入したガス封入缶等を使用した後、このガス封入缶を廃棄する際に、ガス封入缶内に残っている可燃ガスや又はその他の圧力ガスを抜き取りするためのガス封入缶のガス抜き工具に関する。
使用済みのカセットコンロ用のガスボンベやスプレー缶等のガス封入缶内に残っているガスをこれらのガス封入缶から抜くための工具として、ガス封入缶の上端に形成されているガスを抽出するためのノズルを保護するようにガス封入缶に装着されるようにされているキャップの内側に、前記ノズルと係合されるようにされた治具を装着して、この治具を装着したキャップをガス封入缶に装着することによって、この治具によってガス封入缶のノズルを押圧操作してガス封入缶内に残っているガスをキャップの内側へ噴出させて、キャップに充満したガスをキャップの外周壁に形成された複数のガス逃がし用穴から少量づつ大気中へ排出させるようにした技術が知られている。
特開2001−247150号公報
密閉された燃焼室内で可燃ガスを燃焼させることによって生成される燃焼ガスの圧力でピストンを駆動し、このピストンに連結されているドライバによって釘やピンを打ち込むようにした燃焼ガス式の工具が知られており、この燃焼ガス式の工具においては、ガス封入缶に充填されている可燃ガスを工具内に形成されている燃焼室内へ供給して、この可燃ガスを燃焼室内の空気と混合してこの混合ガスに点火させて燃焼させるようにしている。可燃ガスへの点火や燃焼を安定させるためにガス封入缶から一定量の可燃ガスを燃焼室内へ供給されることが求められている。このためこのような工具に使用される可燃ガスが充填されているガス封入缶は、燃料として使用される燃料ガスを封入したインナー缶と、このインナー缶を外周から押圧させてインナー缶から燃料ガスを一定の圧力で噴出させるようにするための噴射ガスを封入しているアウター缶による2重構造に形成されている。
特公平4−11337号公報
前記2重構造のガス封入缶では、インナー缶内の燃料ガスを完全に消費した後でも、インナー缶とアウター缶との間にはインナー缶を押圧させた噴射ガスが依然として高い圧力のまま残っており、ガス封入缶の上端に形成されている燃料ガスを抽出するためのノズルを押圧操作することによっては噴射ガスを抜くことはできない。従って、前述の従来技術のように、ガス封入缶のガス抽出用のノズルを操作してガス封入缶内に残っているガスを抜くようにしたガス抜き工具では、このアウター缶内に残っている噴射ガスを抜くことができないものであった。
また、ガス封入缶の底部を刃物に向けて受け台にセットし、レバー操作によって刃物をガス封入缶の底部に向けて直進作動させて、刃物によって缶の底に穴をあけてガスを抜くようにしたものや、ガス封入缶に穴をあける穴あけ刃とガス封入缶に係止させる係止刃とを備え、ガス封入缶に係止させた係止刃を支点としてテコの作用によって穴あけ刃でガス封入缶に穴をあけるようにした工具も知られている。これらの工具では、ガス封入缶の底部又は底部に近い側面部に穴をあけるようにしているので、前述の2重構造のガス封入缶の噴出ガスを抜くことができる。
登録実用新案第3086408号公報 特開平11−180480号公報
しかしながら、2重構造のガス封入缶は前述の燃焼ガス式釘打機のように可搬型の工具や器具等において使用されることが多く、レバー操作によって刃物を直進作動させて缶の底に穴をあけるようにした上記前者の従来技術では、工具自体の形状が大きく且つ重くなってしまうため、工具や器具と一緒に携帯することができず作業現場での取り扱いが困難となってしまうという問題がある。また、2重構造のガス封入缶では缶が絞り加工によって成型されるため缶の底部にテコの支点となる係止刃を係止させるような係止部が形成されていないものがあり、前記の後者の係止刃をガス封入缶に係止させてこれを支点としてテコの作用によって穴をあけるようにした従来技術のガス抜き工具が使用できないことがある。
本発明は上記従来技術での問題点を解消して、携帯用の工具や器具等と一緒に携帯することが可能で、係止刃を係止させることができない2重構造のガス封入缶であっても簡単にガス抜きをすることができるガス封入缶のガス抜き工具を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため本発明のガス封入缶のガス抜き工具は、ガスが充填されたガス封入缶の底部を収容できるように環状に形成された周壁と該周壁の一端側に形成された底壁とから構成されている筒状体と、該筒状体内の前記底壁から筒状体の開放された端部の方向に向けて突出形成した棒状体とにより構成され、ガス封入缶の底部を前記筒状体内に収容するとともに筒状体の奥部へ押圧させることによって、前記棒状体の先端をガス封入缶の底部と係合させて、ガス封入缶の底部に開口を形成してガス封入缶内のガスを筒状体内へ噴出させるようにしたことを特徴とする。
請求項2の発明は、前記筒状体の周壁に筒状体の内部と外部とを連通させたガス排出口を形成し、筒状体内に噴射されたガスを前記ガス排出口を介して筒状体の外方へ排出させるようにしたことを特徴とする。
請求項3の発明は、前記棒状体の先端が先鋭状に形成されており、この先鋭な先端部をガス封入缶の底部に突き刺してガス封入缶の底部に開口を形成するようにしたことを特徴とする。
請求項4の発明は、前記棒状体が、前記棒状体の先端をガス封入缶の底部に形成されたガス充填用の開口に装着された栓部材と係合させて、該栓部材をガス封入缶の内方へ押圧して栓部材を開口から逸脱させるように形成されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、前記棒状体は長手方向に沿ったスリットが周面に形成されている中空パイプにより構成されており、該中空パイプの先端がガス封入缶の開口に装着された栓部材に突き刺さって中空パイプが栓部材を貫通したときに、該中空パイプの中空部とスリットを介してガス封入缶内のガスを筒状体内に放出させるようにしたことを特徴とする。
請求項6の発明は、底部に形成された開口が栓部材によって埋栓されているガス封入缶の底部を収容できるように環状に形成された周壁とこの周壁の一端側に形成された底壁とから構成されている筒状体と、前記栓部材を押圧可能に前記筒状体の底部から筒状体内へ突出形成した棒状体を設け、ガス封入缶の底部を前記筒状体内に挿入することによって、前記棒状体によりガス封入缶の底部の栓部材を除去してガス封入缶内のガスを筒状体内へ噴出させるようにするとともに、前記筒状体の周壁を下方に延ばして前記底壁の下面側に排出空間を形成し、底壁に形成したガス排出穴と前記排出空間を形成している周壁に形成したガス排出切欠を介して、筒状体内のガスを前記排出空間を経由させて筒状体の外側へ排出させるようにしたことを特徴とする。
本発明のガス封入缶のガス抜き工具によれば、ガスが充填されたガス封入缶の底部を収容できるように環状に形成された周壁と一端側に形成された底壁とから構成されている筒状体と、該筒状体の底部から筒状体の開放された端部の方向に向けて突出形成した棒状体とにより構成され、ガス封入缶の底部を前記筒状体内に収容するとともに筒状体の奥部へ押圧させることによって、前記棒状体の先端をガス封入缶の底部と係合させて、ガス封入缶の底部に開口を形成してガス封入缶内のガスを筒状体内へ噴出させるようにしているので、缶の底部周辺に係止刃を係止させるような係合部が形成されていない絞り加工によって成形された缶であっても、簡単にガス抜きをすることが可能である。また、使用するガス封入缶の外形寸法よりやや大きい外径に形成することができ、軽量化も可能なため可搬型の工具とともに携帯することが可能で、作業現場でのガス抜作業の作業性を向上することができる。
また、請求項2のガス封入缶のガス抜き工具によれば、前記筒状体の周壁に筒状体の内部と外部とを連通させたガス排出口を形成し、筒状体内に噴射されたガスを前記ガス排出口を介して筒状体の外方へ排出させるようにしているので、筒状体の中に噴出されたガスが、筒状体の周壁とガス封入缶の外周面の隙間から上方に向かって噴出してしまい、ガス封入缶を押し込み操作している作業者の手や顔にガスが噴射されてしまうことが防止できる。
また、請求項3のガス封入缶のガス抜き工具によれば、前記棒状体の先端が先鋭状に形成されており、この先鋭な先端部をガス封入缶の底部に突き刺してガス封入缶の底部に開口を形成するようにしているので、ガス封入缶の底部にガス充填用の開口を埋栓している栓部材が装着されていない、例えば2重缶構造にされていないスプレー缶等の通常のガス封入缶においても同様の簡単な操作によってガス抜きを行うことが可能となる。
また、請求項4のガス封入缶のガス抜き工具によれば、前記棒状体が、前記棒状体の先端をガス封入缶の底部に形成されたガス充填用の開口に装着された栓部材と係合させて、該栓部材を開口から離脱させてガス封入缶の内方へ押し込めるように形成されているので、底部に形成されているガス充填用の開口が栓部材によって埋栓されている燃焼ガス式釘打機の燃料として使用される2重缶構造のガス封入缶の、アウター缶内に残存したガスを簡単な操作によって確実に抜き取ることができる。
また、請求項5のガス封入缶のガス抜き工具によれば、前記棒状体は一側面に長手方向に沿ったスリットが形成された中空パイプにより構成されており、該中空パイプの先端がガス封入缶の開口に装着された栓部材に突き刺さって中空パイプが栓部材を貫通したときに、該中空パイプの中空部とスリットを介してガス封入缶内のガスを筒状体内に放出させるようにしているので、棒状体による押圧によって棒状体が栓部材に突き刺さってしまい、栓部材がガス充填用の開口から逸脱できなかった場合でも、中空パイプを栓部材に貫挿させることによって、中空パイプの中空内とスリットを介してガス封入缶のガスを確実に抜くことができる。
また、請求項6のガス封入缶のガス抜き工具によれば、底部に形成された開口が栓部材によって埋栓されているガス封入缶の底部を収容できるように環状に形成された周壁とこの周壁の一端側に形成された底壁とから構成されている筒状体と、前記栓部材を押圧可能に前記筒状体の底部から筒状体内へ突出形成した棒状体を設け、ガス封入缶の底部を前記筒状体内に挿入することによって、前記棒状体によりガス封入缶の底部の栓部材を除去してガス封入缶内のガスを筒状体内へ噴出させるようにするとともに、前記筒状体の周壁を下方に延ばして前記底壁の下面側に排出空間を形成し、底壁に形成したガス排出穴と前記排出空間を形成している周壁に形成したガス排出切欠を介して、筒状体内のガスを前記排出空間を経由させて筒状体の外側へ排出させるようにしているので、ガス封入缶から筒状体の内部に排出されたガスをガス排出穴を介して排気チャンバへ排出させて、更に排気チャンバ内のガスをガス排出切欠を介して大気中へ排出させることにより、ガスの圧力による排出の勢いを減殺させることができ、ガスの噴出音が低減できるとともにガス圧によって周囲の塵埃を吹き上げてしまうことが防止できる。
本発明は、携帯用の工具や器具等と一緒に携帯することが可能で、係止刃を係止させることができない2重構造のガス封入缶であっても簡単にガス抜きをすることができるという目的を、ガスが充填されたガス封入缶の底部を収容できるように環状に形成された周壁と該周壁の一端側に形成された底壁とから構成されている筒状体と、該筒状体内の底壁から筒状体の開放された端部の方向に向けて突出形成した棒状体とにより構成され、ガス封入缶の底部を前記筒状体内に収容するとともに筒状体の奥部へ向けて押圧させることによって、前記棒状体の先端をガス封入缶の底部と係合させて、ガス封入缶の底部に開口を形成してガス封入缶内のガスを筒状体内へ噴出させることによって実現したものであり、更に具体的な実施例を以下に説明する。
図1は本発明のガス抜き工具によってガス抜きが行われるガス封入缶1の一例を示すもので、このガス封入缶1は、燃焼ガス式釘打機等燃焼ガス式の工具に装着して、工具内に形成されている燃焼室内で燃焼させることによって釘やピン等を打ち込むためのエネルギーとして使用される可燃性の燃料ガスを充填されたものである。ガス封入缶1は燃焼ガス式釘打機等の工具に供給される燃料ガスを収容しているインナー缶2と、このインナー缶2を内部に収容しているアウター缶3による2重構造に形成されている。インナー缶2の下端とアウター缶3の底部との間には間隙が形成されており、このアウター缶3とインナー缶2との間にインナー缶2を外側から押圧させるための噴出ガスが充填されている。
インナー缶2とアウター缶3とが各々の上端部においてアウター缶3の内周面にインナー缶2の外周面を密着させた状態で一体に結合されて閉鎖されており、この上端部にはインナー缶2内の燃料ガスを抽出させるノズル4が設けられている。このノズル4を押し込み操作することによって、アウター缶3内の噴射ガスの圧力によってインナー缶2が押圧されてインナー缶2内の燃料ガスが前記ノズル4介して噴出させるようにしている。アウター缶3の底部5には略半球状の凹部が形成されており、この底部5の中心部分には前記アウター缶3内へ噴出ガスを充填するための開口6が形成されており、この開口116にはアウター缶3内へ噴出ガスを充填した後でこの開口6を閉鎖している栓部材としてのゴム栓7が装着されている。アウター缶3内の噴射ガスはインナー缶2を押し潰しさせてインナー缶2内の燃料ガスを全て抽出させた後にもアウター缶3内に残存している。
図2及び図3は前記ガス封入缶1内に残されたガスを抜くための本発明の実施例に係るガス抜き工具を示すもので、このガス抜き工具10は、前記ガス封入缶1の底部5を収容できるように、環状に形成された周壁11と該周壁11の一端側に形成された底壁12とから構成されている筒状体13と、該筒状体13内において前記底壁12の中心から筒状体13内の開放されている上方に向けて突出させて配置された棒状体14によって構成されている。筒状体13の底壁12の中心部には開口15が形成されており、前記棒状体14の下部側に形成されている軸部16がこの開口15内に嵌合されることによって棒状体14が筒状体13の内部に固定されている。棒状体14の中央部には拡径されたフランジ部17が一体に形成されており、このフランジ部17の下面側が前記筒状体13の開口15の縁部と当接されることによって棒状体14に作用される軸方向の荷重を支えるようにしている。
図4及び図5により上記実施例のガス抜き工具10によってガス封入缶1のアウター缶3内に残存している噴射ガスを抜く操作状態を説明する。図4に示すように、開放部が上を向くように平坦な箇所に筒状体13を載置して、インナー缶2内の燃料ガスを消費し尽くしたガス封入缶1の底部5をこの筒状体13の内部へ挿入する。この状態でガス封入缶1を筒状体13の奥部へ押圧させていくと、棒状体14の先端がガス封入缶1の底部5の開口6に装着されているゴム栓7と当接して、棒状体14の先端によってゴム栓7の中心部が強く押圧されて、図5に示すように、棒状体14の先端部がゴム栓7を開口6から逸脱させてアウター缶3内に進入し、これによってアウター缶3内の噴射ガスが筒状体13内に噴射される。尚、開口6から逸脱されたゴム栓7はアウター缶3の内部に残されている。このようにガス封入缶1を筒状体13の内部へ押圧させるだけの操作でガス封入缶1内の残留ガスを抜くことができる。
図6乃至図8は本発明の第2の実施例に係るガス抜き工具20を示すもので、前述の実施例のガス抜き工具10の棒状体14の先端部は、ガス封入缶1の底部5に装着されているゴム栓7を押圧させて、このゴム栓7を開口6から外してアウター缶3の内部へ押し込むように形成されたものであるが、この実施例のガス抜き工具20では、棒状体14の先端が先鋭状に形成された突刺し部21に形成されたものである。その他の構成は前述の実施例のガス抜き工具10と同一の構成である。この実施例のガス抜き工具20は、図7に示すように、ガス封入缶1aの底部5aにガス充填用の開口が形成されておらず従ってこの開口を閉鎖するゴム栓が装着されていないガス封入缶1aに使用できるようにしたものである。
図7に示すように、ガス封入缶1aの底部5aを開放部が上を向くように載置したガス抜き工具20の筒状体13内に挿入し、更にガス封入缶1aを筒状体13の奥部へ押圧させることによって、棒状体14の先端の突き刺し部21がガス封入缶1aの底部5aと係合され、更に、ガス封入缶1aを強く筒状体13の奥部へ押圧することによって、棒状体14の先端の突刺し部21がガス封入缶1aの底部5aを貫通して棒状体14の先端部分がガス封入缶1a内に進入される。これによってガス封入缶1aの底部5aが破断されて開口が形成されガス封入缶1a内の噴射ガス又は燃料ガス等が筒状体13内に噴射されるようにしている。このように棒状体14の先端に先鋭な突刺し部21を形成することによって、充填用の開口6をゴム栓7によって埋栓したガス封入缶1以外のガス封入缶1aにおいても同様な操作によってガス抜きを行える。
図9及び図10は本発明の第3の実施例に係るガス抜き工具30を示すもので、この実施例に係るガス抜き工具30では、筒状体13を形成している環状の周壁11に筒状体13の内部と外側とを連通させているガス排出口31が形成されており、棒状体14がガス封入缶1の底部5に貫通した開口を形成することによってアウター缶3内から筒状体13の内部に噴出された噴射ガスを、このガス排出口31から筒状体13の外側へ排出させるようにしたものである。その他の構成は前述の実施例のガス抜き工具10と同一に構成されている。図9に示すように、ガス排出口31は筒状体13の底壁12に近い部分に形成されており、これによって、図10に示すように、筒状体13内の奥部にガス封入缶1が挿入されたときにガス封入缶1によってガス排出口31が閉鎖されてガス封入缶1から噴出されたガスが筒状体13内に封入されてしまうことがなく、また、このガス排出口31は筒状体13の周壁11の周方向に沿って等間隔に複数形成されており、ガス排出口31から噴出されるガスの噴射圧力によってガス抜き工具30が横方向に振られてしまうことがないようにしている。このように、筒状体13の周壁11にガスを筒状体の外へ排出させるガス排出口31を形成することによって、アウター缶3から筒状体13の内部に噴出されたガスが、筒状体13の放射方向に排出されるようになるため、ガスが作業者の顔の方向へ噴出してしまうことが防止できる。
図11及び図12は本発明の第4の実施例に係るガス抜き工具40を示すもので、この実施例のガス抜き工具40は、筒状体13を形成している環状の周壁11が底壁12よりも更に下方側へ延長されて底壁12の下面側に環状の設置脚41が形成され、環状の設置脚41の内側に排気空間42が形成されている。前記底壁12には筒状体13の内部と前記排気空間42との間を連通させるガス排出穴43が形成されており、また前記排気空間42を形成している環状の設置脚41には排気空間42と大気との間を連通させるガス排出切欠44が形成されている。図12に示すように、棒状体14の先端がガス封入缶1の底部5の開口6に装着されているゴム栓7を開口6から逸脱させることによって、筒状体13内に噴射されたガスがガス排出穴43を介して排気空間42内へ排出され、更に、排気空間42内に充満したガスはガス排出切欠44を経由して大気中へ排出される。このように、ガス封入缶1から筒状体13の内部に排出されたガスをガス排出穴43を介して排気空間42内へ排出させて更にガス排出切欠44を介して大気中へ排出させるようにすることによって、排出されるガスの勢いを減殺させることができ、ガスの噴出音が低減できるとともにガス圧によって周囲の塵埃を吹き上げてしまうことが防止できる。
図13乃至図15は本発明の第5の実施例に係るガス抜き工具50を示すもので、前述の実施例においては、アウター缶3の底部5に形成されたガス充填用の開口6を閉鎖しているゴム栓7を、棒状体14の先端によって押圧させてアウター缶3の内側へ逸脱させるようにしているが、棒状体14の先端でゴム栓7を押圧させたときに棒状体14の先端がゴム栓7に突き刺さってしまい、ガス封入缶1を押圧させる操作によって棒状体14の先端がゴム栓7を貫挿してアウター缶3の内側まで進入してしまうことがある。このように棒状体14がゴム栓7に突き刺って貫通してしまうとアウター缶3内のガスが抜けなくなってしまう。このように棒状体14がゴム栓7に突き刺さってしまったときにガス抜きができなくなることを防止するため、この実施例のガス抜き工具50では、棒状体14が周壁に長手方向に沿ったスリット51が形成されている中空パイプ52によって構成されているものである。
図13に示すように、棒状体14を構成する中空パイプ52は筒状体13の底壁12に形成されているボス部53に形成されている孔54内に基部側が貫入されて保持されており、他端側が筒状体13の中心に沿って筒状体13の開放端方向に向けて突出して配置されている。前記筒状体13を形成している周壁11の前記底壁12と隣接した部分には周方向に間隔を隔てて複数のガス排出口55が形成されており、筒状体13内に噴出されたガスをこのガス排出口55を介して筒状体13の外側へ放射方向へ向けて排出させるようにしている。ガス封入缶1内のガス抜きを行うには、図14に示すように、平坦な箇所に載置した筒状体13の内側へガス封入缶1の底部5を挿入して、中空パイプ52の先端をガス封入缶1の底部5の開口6に装着されているゴム栓7と当接させる。そして、ガス封入缶1を筒状体13の奥部へ更に押圧させることによって、中空パイプ52の先端部によってゴム栓7を押圧してゴム栓7を開口6から逸脱させてガスが筒状体12の内部に噴射される。
ゴム栓7が開口6に対して固く嵌合されている場合には、図15に示すように、中空パイプ52の先端がゴム栓7に突き刺さって中空パイプ52の先端がゴム栓7を貫通してアウター缶3の内部に突出される。この状態でアウター缶3内のガスは中空パイプ52の中空部内に進入して、中空パイプ52の側面に形成されているスリット51を経由して筒状体13内に噴出される。そして筒状体13内に充満したガスは周壁11に形成されているガス排出口55を介して筒状体13の外側へ放射方向に向けて排出される。このように、棒状体14を側面に長手方向に沿ったスリット51が形成された中空パイプ52によって構成することによって、棒状体14がアウター缶3の底部5に装着されたゴム栓7に突き刺さってしまってゴム栓7がアウター缶3の底部5から外れなかった場合でも、棒状体14を構成している中空パイプ52の中空部とスリット51を介してアウター缶3内のガスを排出させることができる。
上記実施例のガス抜き工具50では、棒状体14を構成している中空パイプ52によってアウター缶3に装着されているゴム栓7を缶の内側へ逸脱させることを前提としており、まれに発生する棒状体14がゴム栓7に突き刺さってしまう状況時の対応として棒状体14を中空パイプ52によって構成したものであるが、中空パイプ52の先端を先鋭状に形成して、中空パイプ52を積極的にアウター缶3の底部5に装着されているゴム栓7に突き刺してゴム栓7を貫通させてアウター缶3内のガスを中空パイプ52の中空部とスリット51を介して抜くようにしてもよい。このように中空パイプ52によって構成された棒状体14の先端を先鋭状に形成しておけば、底部5にゴム栓7が装着されていない通常のガス封入缶1aでも、棒状体14の先鋭に形成された先端を底部に突き刺してガス封入缶1aの残留ガスを抜くことが可能であり、多種のガス封入缶に対応させることが可能となる。
本発明のガス抜き工具によってガス抜きを行うことのできるガス封入缶の一例を示す縦断側面図 本発明のガス抜き工具の第1の実施例を示す斜視図 図2と同じガス抜き工具の縦断側面図 図2のガス抜き工具によるガス抜き操作の途中の状態を示す縦断側面図 図2のガス抜き工具によるガス抜き操作が終了した状態を示す縦断側面図 本発明のガス抜き工具の第2の実施例を示す斜視図 図6のガス抜き工具によるガス抜き操作の途中の状態を示す縦断側面図 図6のガス抜き工具によるガス抜き操作が終了した状態を示す縦断側面図 本発明のガス抜き工具の第3の実施例を示す斜視図 図9のガス抜き工具によるガス抜き操作が終了した状態を示す縦断側面図 本発明のガス抜き工具の第4の実施例を示す斜視図 図11のガス抜き工具によるガス抜き操作が終了した状態を示す縦断側面図 本発明のガス抜き工具の第5の実施例を示す斜視図 図13のガス抜き工具によるガス抜き操作の途中の状態を示す縦断側面図 図13のガス抜き工具によるガス抜き操作が終了した状態を示す縦断側面図
符号の説明
1 ガス封入缶
5 底部
6 開口
7 ゴム栓
10 ガス抜き工具
11 周壁
12 底壁
13 筒状体
14 棒状体

Claims (6)

  1. ガスが充填されたガス封入缶の底部を収容できるように環状に形成された周壁と該周壁の一端側に形成された底壁とから構成されている筒状体と、該筒状体内の前記底壁から筒状体の開放された端部の方向に向けて突出形成した棒状体とにより構成され、ガス封入缶の底部を前記筒状体内に収容するとともに筒状体の奥部へ押圧させることによって、前記棒状体の先端をガス封入缶の底部と係合させて、ガス封入缶の底部に開口を形成してガス封入缶内のガスを筒状体内へ噴出させるようにしたことを特徴とするガス封入缶のガス抜き工具。
  2. 前記筒状体の周壁に筒状体の内部と外部とを連通させたガス排出口を形成し、筒状体内に噴射されたガスを前記ガス排出口を介して筒状体の外方へ排出させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のガス封入缶のガス抜き工具。
  3. 前記棒状体の先端が先鋭状に形成されており、この先鋭な先端部をガス封入缶の底部に突き刺してガス封入缶の底部に開口を形成するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のガス封入缶のガス抜き工具。
  4. 前記棒状体が、前記棒状体の先端をガス封入缶の底部に形成されたガス充填用の開口に装着された栓部材と係合させて、該栓部材をガス封入缶の内方へ押圧して栓部材を開口から逸脱させるように形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガス封入缶のガス抜き工具。
  5. 前記棒状体は長手方向に沿ったスリットが周面に形成されている中空パイプにより構成されており、該中空パイプの先端がガス封入缶の開口に装着された栓部材に突き刺さって中空パイプが栓部材を貫通したときに、該中空パイプの中空部とスリットを介してガス封入缶内のガスを筒状体内に放出させるようにしたことを特徴とする請求項4に記載のガス封入缶のガス抜き工具。
  6. 底部に形成された開口が栓部材によって埋栓されているガス封入缶の底部を収容できるように環状に形成された周壁とこの周壁の一端側に形成された底壁とから構成されている筒状体と、前記栓部材を押圧可能に前記筒状体の底部から筒状体内へ突出形成した棒状体を設け、ガス封入缶の底部を前記筒状体内に挿入することによって、前記棒状体によりガス封入缶の底部の栓部材を除去してガス封入缶内のガスを筒状体内へ噴出させるようにするとともに、前記筒状体の周壁を下方に延ばして前記底壁の下面側に排出空間を形成し、底壁に形成したガス排出穴と前記排出空間を形成している周壁に形成したガス排出切欠を介して、筒状体内のガスを前記排出空間を経由させて筒状体の外側へ排出させるようにしたことを特徴とするガス封入缶のガス抜き工具。
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