JP3056215B1 - 射出成形機の計量制御装置 - Google Patents

射出成形機の計量制御装置

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JP3056215B1
JP3056215B1 JP11144370A JP14437099A JP3056215B1 JP 3056215 B1 JP3056215 B1 JP 3056215B1 JP 11144370 A JP11144370 A JP 11144370A JP 14437099 A JP14437099 A JP 14437099A JP 3056215 B1 JP3056215 B1 JP 3056215B1
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/76Measuring, controlling or regulating

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 計量時間を均一にすると共に樹脂の混練りも
均一に保持できる計量制御装置を提供する。 【解決手段】 計量開始から所定周期毎スクリュ回転ト
ルクSTRQ(n)を基準データとして検出し記憶して
おく。計量時には、設定された切換位置でスクリュ回転
数を設定値に切換る。各周期毎スクリュ回転トルクの現
在値を求め対応する基準データの回転トルクSTRQ
(n)から減じて偏差ΔSRTを求める(c92)。こ
の偏差ΔSRTをスクリュ回転数の補正量SROTに変
換する(c93)。現在の設定スクリュ回転数SRCM
Dに補正量SROTを加算し出力し、スクリュ回転用モ
ータを駆動する(c95、c97)。基準データとし
て、スクリュ後退速度、スクリュ位置を用いてもよい。
スクリュ後退パターンが基準データ取得時と等しくなる
から、計量時間が一定となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインラインスクリュ
式射出成形機に関し、特に、射出成形機の計量制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】インラインスクリュ式射出成形機におけ
る従来の計量方法は、スクリュにおける樹脂の混練性を
高めるため、スクリュ後退力、すなわち、溶融樹脂圧力
に対抗する背圧を制御することが一般的であった。その
ため、計量に要する時間はばらつき、むしろこの計量に
要した時間によって計量の状態の良否を判別する要素と
して利用されていた。
【0003】又、特開平7−205228号公報、特開
昭61−110524号公報では、計量工程時のスクリ
ュの後退速度を設定値に保持するように制御し、計量時
間を一定にする方法も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の改良に関し、計量時間を均一にすると共に樹脂の混
練りも均一に保持できる計量制御装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、射出成形機の
計量制御装置であって、請求項1に係わる発明は、スク
リュ回転用モータトルクを検出する手段と、この手段で
検出したスクリュ回転用モータのトルクを計量開始から
の時系列で記憶する手段と、前記記憶手段で記憶された
トルクと実際のスクリュ回転用モータのトルクに基づい
てスクリュ回転速度を補正する手段とを備え、スクリュ
回転用モータのトルクが記憶された基準となるトルクパ
ターンに追従するようにスクリュ回転速度を制御するこ
とにより、計量時間のばらつきを少なくした。
【0006】請求項2に係わる発明は、スクリュ回転用
モータのトルクを計量開始からの時系列で記憶する代わ
りに、計量時のスクリュ位置に応じてこのトルクを記憶
する手段を設け、前記記憶手段で記憶されたトルクと実
際のスクリュ回転用モータのトルクに基づいて、スクリ
ュ回転速度を補正するようにした。
【0007】請求項3に係わる発明は、スクリュ後退速
度を検出する手段と、計量開始からの時系列で検出した
前記スクリュ後退速度を記憶する手段と、前記記憶手段
で記憶されたスクリュ後退速度と実際のスクリュ後退速
度に基づいてスクリュ回転速度の補正量を求め、この補
正量に上限・下限あるいは上限を設け、この制限を越え
ないような補正量を求めスクリュ回転速度を補正する手
段とを設け、スクリュ後退速度パターンが記憶したスク
リュ後退速度パターンと一致するようにスクリュ回転速
度を制御することにより計量時間を一定にした。
【0008】請求項4に係わる発明は、請求項3に係わ
る発明のスクリュ後退速度を計量開始からの時系列で記
憶する手段の代わりに、前記スクリュ後退速度を計量時
のスクリュ位置に応じて記憶する手段とし、この記憶手
段で記憶されたスクリュ後退速度と実際のスクリュ後退
速度に基づいてスクリュ回転速度の補正量を求めると共
に、この補正量に上限・下限あるいは上限を設け、この
制限を越えないように制限して補正量を求め、スクリュ
回転速度を補正する手段とを備えるものである。
【0009】請求項5に係わる発明は、スクリュ位置を
検出する手段と、計量開始からの時系列で検出した前記
スクリュ位置を記憶する手段と、前記記憶手段で記憶さ
れたスクリュ位置と実際のスクリュ位置に基づいて、ス
クリュ回転速度を補正する手段とを設けて、スクリュ位
置のパターンが記憶された基準のパターンと一致するよ
うにスクリュの回転速度が補正制御されるようにした。
【0010】又、請求項1、請求項2、請求項5に係わ
る発明においても、補正量に上限・下限あるいは上限を
設け、前記スクリュ回転速度を補正する手段が前記制限
を越えない補正量として求めるようにした。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の計量制御装置が
適用される射出成形機の射出機構部の概要図である。図
において、1は金型、2はシリンダ、3はスクリュ、4
はシリンダ内に樹脂のペレットを供給するホッパ、5は
射出機構を構成するフロントプレート、6はリアプレー
ト、該フロントプレート5とリアプレート6間にはガイ
ドバー7が複数設けられ、該ガイドバー7にガイドされ
てプッシャープレート8が前後進(図において左右方
向)に移動自在に配置されている。該プッシャープレー
ト8にスクリュ3の基部が回動自在に取り付けられてい
ると共に、該基部にはプーリ12が取り付けられ、スク
リュ回転用サーボモータM1によって、駆動プーリ1
4、タイミングベルト13、プーリ12を介してスクリ
ュ3は回転駆動される。なお、スクリュ回転用サーボモ
ータM1は、図では省略しているが、プッシャープレー
ト8に取り付けられ該プレート8と共に前後進するもの
である。又、プッシャープレート8には、圧力センサ
(ロードセル)9を介してボールナット10が取り付け
られ、該ボールナット10にはボールネジ11が螺合
し、該ボールネジ11は射出用サーボモータM2によっ
て、駆動プーリ15、タイミングベルト16、受動プー
リ17を介して回転駆動される。これにより、プッシャ
ープレート8を介してスクリュ3は軸方向(図において
左右方向)に駆動されることになる。
【0012】図2は、この射出成形機を制御する制御装
置の要部ブロック図で、本発明の計量制御装置はこの制
御装置によって構成している。図2において、符号26
は、この射出成形機全体を制御するプロセッサであり、
バス29を介して、アナログ信号をデジタル信号に変換
するA/D変換器20、サーボインターフェース21、
22、入出力インターフェース25、ROM、RAM、
不揮発性RAM等で構成されたメモリ27が接続されて
いる。A/D変換器20には、圧力センサ(ロードセ
ル)9が接続され、サーボインターフェース21、22
には、それぞれサーボアンプ23、24が接続されてい
る。
【0013】サーボアンプ23にはサーボモータM1、
速度検出器としてのパルスコーダP1が接続されてい
る。該パルスコーダP1によって、サーボモータM1の
回転速度を検出することにより、スクリュ3の回転速度
を検出している。サーボアンプ23は、プロセッサ26
から指令される速度指令をサーボインターフェース21
を介して受け取り、パルスコーダP1によって検出さ
れ、フィードバックされるサーボモータM1の実速度
(スクリュの速度)により、速度のフィードバック制御
を行い、更には電流(トルク)のフィードバック制御を
も行ってサーボモータM1を駆動制御する。
【0014】又、サーボアンプ24には、サーボモータ
M2、位置・速度検出器としてのパルスコーダP2が接
続されている。該パルスコーダP2によって、サーボモ
ータM2の回転位置、回転速度を検出することにより、
スクリュ3の前後進位置及び前後進速度を検出してい
る。サーボアンプ24は、プロセッサ26から指令され
る位置指令若しくは速度指令をサーボインターフェース
22を介して受け取り、パルスコーダP2によって検出
され、フィードバックされるサーボモータM2の回転位
置及び/又は実速度(スクリュの速度)により、位置及
び/又は速度のフィードバック制御を行い、更には電流
(トルク)のフィードバック制御をも行ってサーボモー
タM2を駆動制御する。なお、サーボアンプ23,24
は、電気回路等のハードウエアのみで構成してもよく、
又、プロセッサ、ROM、RAM等で構成し、サーボモ
ータの位置、速度、トルク等の制御をソフトウエアで制
御する、いわゆるデジタルサーボアンプで構成してもよ
い。
【0015】入出力インターフェース25には、液晶や
CRTで構成された表示手段を備えるデータ入出力装置
28が接続され、該入出力装置28によって各種指令、
各種パラメータの設定等が可能で、かつ、表示手段に
は、各種設定値や後述するスクリュ回転数、スクリュ後
退位置、スクリュ回転トルク等を表示できるようになっ
ている。上述した構成は、従来の射出成形機の制御装置
の構成と同一である。
【0016】上述した構成によって、射出工程時には、
射出用サーボモータM2が駆動され、ボールネジ11が
回転し、該ボールネジ11に螺合するナット10及びプ
ッシャープレート8は前進し(図中左方向)、スクリュ
3も前進してシリンダ2内の溶融された樹脂が金型1の
キャビティ内に射出されることになる。一方、計量工程
においては、スクリュ回転用サーボモータM1を駆動
し、スクリュ3を回転させる。このスクリュ3の回転と
シリンダ2に取り付けられたヒータ18によって、樹脂
は混練り・溶融される。この混練り・溶融された樹脂は
スクリュ3の移送作用によりスクリュの前方に送られ
る。射出開始前においては、シリンダ2の先端部のノズ
ルは封止されているので、移送された溶融樹脂はシリン
ダ2の前方部に貯められることになる。この溶融樹脂に
より圧力が発生し、スクリュ3を後方に押圧する圧力が
発生する。この圧力は圧力センサ(ロードセル)9で検
出され、この検出圧力が設定背圧と一致するように射出
用サーボモータM2が駆動制御され、スクリュ3は後退
する。
【0017】図4は、計量工程におけるスクリュ回転
数、切換位置、計量完了位置の設定例を示したもので、
図5は、従来から行われている計量工程時のプロセッサ
26が実行するスクリュ回転制御の処理フローチャート
である。この計量工程はスクリュ回転数を切り替えるこ
となく、ある所定の回転数で駆動する1段制御も実施さ
れるが、通常、スクリュ3の位置によってスクリュ回転
数を切り替える制御がなされている。なお、通常シリン
ダ2の最先端位置を原点「0」としスクリュ3の後退方
向を正の方向としてスクリュの位置が表される。図4
は、N段にスクリュ回転数を設定したときの例を示して
いる。このスクリュ回転数の切換位置及び各段のスクリ
ュ回転数の設定、さらに計量完了位置は、データ入出力
装置28の表示手段を計量条件設定画面に切り替えて、
設定するものである。
【0018】従来のスクリュ回転制御においては、プロ
セッサ26は図5に示す処理を所定周期毎実行する。ま
ず、この処理周期のタスクとは別のタスクで設定される
計量開始フラグF1が「1」にセットされているか、又
は、計量中を示すフラグF2が「1」にセットされてい
るか判断する(ステップa1)。どちらのフラグともに
「0」であれば、このスクリュ回転数制御処理はそのま
ま終了する。一方、計量工程になると別のタスクにより
計量開始フラグF1が「1」にセットされ、このセット
されていることをステップa1で検出すると、計量中フ
ラグF2が「0」か判断し(ステップa2)、「0」な
らば、この計量中フラグF2を「1」にセットすると共
に計量開始フラグF1を「0」にリセツトする(ステッ
プa3)。そして、計量開始時の段数として0段に設定
されているスクリュ回転数の指令をサーボインタフェー
ス21を介してスクリュ回転用サーボモータM1のサー
ボアンプ23に出力する(ステップa4)。サーボアン
プ23ではこのスクリュ回転速度指令とパルスコーダP
1からの速度のフィードバック信号に基づいて速度のフ
ィードバック制御を行いスクリュ3を設定回転数で回転
するようサーボモータM1駆動制御する。
【0019】そして、プロセッサ26は段数を示す指標
iを「1」にセットし(ステップa5)、射出用サーボ
モータM2に取り付けられたパルスコーダP2からの位
置のフィードバック信号によって求められるスクリュ3
の現在位置が指標iで示されるi段目に設定されている
切換位置が判断し(ステップa6)、該位置に達してい
なければ、設定された計量完了位置か判断し(ステップ
a9)、計量完了位置でもなければ、当該周期の処理を
終了する。
【0020】次の周期からは、計量中フラグF2が
「1」にセットされているから、ステップa1,a2,
a6,a9と処理を行い、i(=1)段目の切換位置に
達するまでこの処理を繰り返す。一方、前述したよう
に、スクリュ3が回転することによって、樹脂は溶融さ
れ、その溶融樹脂圧によってスクリュ3は後方に押圧さ
れこの圧力は圧力センサ(ロードセル)9によって検出
され、この検出圧力が設定背圧になるように射出用サー
ボモータM2が制御される。この射出用サーボモータM
2による背圧制御については、説明を省略する。なお、
この背圧も、通常スクリュ回転数を切り替える各段毎に
切り替わる。
【0021】ステップa6で、スクリュ3の位置が指標
iで示される段の切換位置に達していることが検出され
ると、この指標iで示される段のスクリュ回転数の指令
に切換え、スクリュ3の回転数を切り替え、指標iを
「1」インクリメントする(ステップa7、a8)。そ
して、スクリュ位置が設定計量完了位置に達しているか
判断し(ステップa9)、達していなければ、この処理
を終了する。次の周期からは、上述したように、スクリ
ュ位置が指標iで示される段数のスクリュ回転数切換位
置に達する毎に、その段に設定されているスクリュ回転
数にスクリュ3の回転数を切換て制御する。設定段数N
まで切換、この段Nのスクリュ回転数でスクリュ3を回
転させ、ステップa9で、スクリュ位置が設定計量完了
位置に達することが検出されると、スクリュ回転停止指
令を出力し、計量中フラグF2を「0」にセットする
(ステップa10,a11)。スクリュ回転停止指令に
よりスクリュ3の回転は停止し、フラグF1,F2は共
に「0」であるから、以後の周期からは図5に示す処理
はステップa1の処理のみを行い、この計量工程のスク
リュ回転制御は終了する。
【0022】以上のようなスクリュ回転数制御(スクリ
ュ回転速度制御、スクリュ回転数とスクリュ回転速度は
同じ意味でスクリュの回転する速度を意味する)が、従
来は実施されている。この従来の方法では、各段のスク
リュ回転数は速度のフィードバック制御により一定に保
持され、かつ背圧も一定に保持されている。そのため、
ホッパ4から供給される樹脂量が大きくなると、スクリ
ュ回転用サーボモータM1は一定設定回転数(速度)で
回転しようとして大きなトルクを発生して多量の樹脂を
溶融する。そのため、溶融圧力が増大し、スクリュの後
退速度が増大する。反対に、樹脂の供給量が少ないと、
スクリュ回転用サーボモータM1は小さなトルクで設定
回転数の速度を保持でき、樹脂の溶融量も少ない。その
結果、スクリュの後退速度は低下する。このように樹脂
の供給量に変化があってもスクリュの回転速度が設定速
度に一定に保持されているためにスクリュの後退速度に
ばらつきが生じ、その結果計量時間もばらつきが生じ
る。
【0023】そこで、本発明は、この計量時間のばらつ
きを補正すると共に均一な混練りをも得るようにしたも
のである。そのために、本発明は、基準となる計量工程
のスクリュ回転トルク、スクリュ後退速度、スクリュ後
退位置等のデータをサンプリングして採取し、各計量工
程においては、このサンプリングデータと一致するよう
に、スクリュ回転数(スクリュ回転速度)を制御するよ
うにしたものである。
【0024】図3は、本発明の計量制御を行うスクリュ
回転制御計量モードの選択及びこのモードに利用する基
準データの取得を行うか否かの設定を行うデータ入出力
装置28の表示手段の画面である。ソフトキー30を用
いて「スクリュ回転制御計量モード」を「ON」とする
と、後述するように、予め記憶した基準データに従うよ
うにスクリュ回転速度が制御される。又、「基準データ
の取得」が「ON」にセットされると、次の計量工程で
は図6に示す処理を行って、計量開始からのデータのサ
ンプリングを一定周期毎実行し、データの取得が済むと
自動的に「基準データの取得」を「OFF」にする。
又、この図3で示される画面では、横軸を時間あるい
は、位置にして、縦軸にスクリュ回転数、スクリュ後退
速度、スクリュ後退位置、スクリュ回転トルクを表示す
るようにしている。そのため、「スクリュ回転制御計量
モード」を「ON」とするタイミングを容易に判断でき
る。
【0025】図6は、基準データの取得が「ON」に設
定されたときの計量工程時のスクリュ回転制御の処理フ
ローチャートである。図5で示す従来のスクリュ回転制
御の処理フローチャートと相違する点は、計量開始から
サンプリングデータとして、スクリュの後退位置、スク
リュ後退速度、スクリュ回転用サーボモータM1にかか
る回転負荷トルクを検出し記憶するようにした点であ
る。なお、スクリュ後退速度、後退位置は、射出用サー
ボモータM2に取り付けられたパルスコーダP2からフ
ィードバックされる信号によって求められる現在位置レ
ジスタの値及び検出速度から求められる。又スクリュ回
転用のサーボM1にかかる負荷トルクは、このサーボモ
ータM1に流れる駆動電流の大きさを負荷トルクの大き
さとして検出してもよいが、加減速等の影響を考慮し
て、本実施形態では、従来から公知の外乱推定オブザー
バをスクリュ回転用サーボモータM1を駆動制御するサ
ーボアンプ23内に組み込み、この外乱推定オブザーバ
によってより正確に負荷トルクを検出するようにしてい
る。なお、この外乱推定オブザーバの処理等はすでに公
知であるのでその説明は省略する。又、スクリュ速度の
切換(スクリュ回転数の切換)、切換位置の設定は図4
に示されるように設定されているとする。
【0026】図6において、プロセッサ26は、「基準
データの取得」が「ON」にセットされているか判断し
(ステップb1)、セットされていなければ、この図6
に示すステップb2以下の処理はせず、終了する(通
常、図5に示す処理が行われる)。「基準データの取
得」が「ON」にセットされていると、図5のステップ
a1からステップa5と同様の処理を行う。すなわち、
別のタスクで設定される計量開始フラグF1が「1」に
セットされているか、又は、計量中を示すフラグF2が
「1」にセットされているか判断する(ステップb
2)。どちらのフラグともに「0」であれば、このスク
リュ回転数制御処理はそのまま終了する。一方、計量工
程になり、別のタスクにより計量開始フラグF1が
「1」にセットされていると、計量中フラグF2が
「0」か判断し(ステップb3)、「0」ならば、この
計量中フラグF2を「1」にセットすると共に計量開始
フラグF1を「0」にリセツトする(ステップb4)。
そして、計量開始時の段数として0段に設定されている
スクリュ回転数の指令をサーボアンプ23に出力する
(ステップb5)。そして、プロセッサ26は段数を示
す指標iを「1」にセットする。さらに、サンプリング
データを得るための指標nを「0」にセットする(ステ
ップb6)。
【0027】そして、この指標nを「1」インクリメン
トし、射出用サーボモータM2の現在位置を記憶するレ
ジスタからスクリュの位置、スクリュの現在後退速度、
及び上述した外乱推定オブザーバで推定されるスクリュ
回転トルクを読み取り、メモリ27に設けられた、サン
プリングデータを記憶する記憶位置にスクリュ位置SP
OS(n)、スクリュの後退速度SSPD(n)、モー
タ回転トルクSTRQ(n)として記憶する(ステップ
b7)。なお、後述するように、スクリュの回転速度を
補正するサンプリングデータとして使用するものを、1
つのものと決めた場合には、その決められたサンプリン
グデータ(スクリュの後退位置、スクリュの後退速度又
はスクリュの回転トルクのデータ)の1つのみを検出し
記憶するようにしてもよい。又、これらのサンプリング
データを選択して補正のために利用するようにする場合
には、これらの3つのデータを全て採取し記憶する必要
がある。
【0028】次に、ステップb8以下の処理を行うが、
ステップb8〜b13の処理は、図5のステップa6〜
a11の処理と同一であるので詳細な説明は省略する。
なお、ステップb13で、計量中のフラグF2を「0」
にセットすると共に、カウンタCNTに指標nの値を格
納すること及び、基準データの取得を「OFF」にする
点が対応するステップa11と異なる点である。
【0029】すなわち、「基準データの取得」が「O
N」にされた後の計量工程においては、図5に示すスク
リュ回転制御処理と同様に、設定スクリュ回転数切換位
置に達する毎にスクリュ回転数を設定回転数に切換えな
がら、計量工程が実施される。それとともに、このスク
リュ回転制御処理の処理周期をサンプリング周期とし
て、後退するスクリュの位置SPOS(n)、スクリュ
の後退速度SSPD(n)、スクリュ回転のトルクST
RQ(n)がサンプリングデータとして採取され記憶さ
れることになる。この、サンプリングデータを取得し記
憶する点が、主に図5に示すスクリュ回転制御処理と相
違するのみである。
【0030】次に、こうして採取したサンプリングデー
タによって、スクリュ回転数(回転速度)を補正して、
計量工程におけるスクリュ回転制御処理を行う本発明の
実施形態の計量制御処理について説明する。
【0031】図7、図8は、スクリュ回転トルクによっ
て、スクリュの回転速度を補正する本発明の第1の実施
形態の計量制御処理におけるスクリュ回転制御処理のフ
ローチャートである。前述したように、図6の処理によ
って基準データとしてのスクリュ回転トルクがサンプリ
ングデータとして取得されメモリ27に記憶されている
ものとする。そして、スクリュ回転制御計量モードが
「ON」と設定されると、プロセッサ26は図7に示す
タスク処理を所定周期毎実行する。図7で示す処理は、
図5に示した従来の計量工程におけるスクリュ回転制御
処理と比較し、ステップc9としてスクリュ回転速度指
令の補正処理が挿入されスクリュ回転速度指令を補正し
て出力する点、及び、計量開始時の最初の周期の処理で
指標iを「1」にセットすると共にスクリュ回転速度指
令の補正処理のための指標nを「0」にセットする点が
相違するのみである。
【0032】プロセッサ26は、この処理周期のタスク
とは別のタスクで設定される計量開始フラグF1が
「1」にセットされているか、又は、計量中を示すフラ
グF2が「1」にセットされているか判断する(ステッ
プc1)。どちらのフラグともに「0」であれば、この
スクリュ回転数制御処理はそのまま終了する。一方、計
量工程になると別のタスクにより計量開始フラグF1が
「1」にセットされ、このセットされていることをステ
ップc1で検出すると、計量中フラグF2が「0」であ
るか判断し(ステップc2)、「0」ならば、この計量
中フラグF2を「1」にセットすると共に計量開始フラ
グF1を「0」にリセツトする(ステップc3)。そし
て、計量開始時の段数として0段に設定されているスク
リュ回転数の指令を当該周期のスクリュ回転速度指令S
RCMDとしてレジスタにセットする(ステップc
4)。図5に示す従来例では、このスクリュ回転速度指
令をサーボインタフェース21を介してスクリュ回転用
サーボモータM1のサーボアンプ23に出力していた
が、レジスタSRCMDに格納するようにした点が従来
例とは相違する。
【0033】そして、プロセッサ26は段数を示す指標
iを「1」にセットすると共にサンプリンクデータを特
定するための指標nを「0」にセットし(ステップc
5)、射出用サーボモータM2に取り付けられたパルス
コーダP2からの位置のフィードバック信号によって求
められるスクリュ3の現在位置が指標iで示されるi段
目に設定されている切換位置が判断し(ステップc
6)、該位置に達していなければ、スクリュ回転速度指
令補正処理を開始する(ステップc9)。このスクリュ
回転速度指令補正処理は、図8に示す処理で、まず、指
標nがカウンタCNTの値より大きいか判断する(ステ
ップc90)。すなわち、指標nがカウンタCNTの値
で示されるサンプリングデータの総数を超えたか判断
し、超えてなければ、指標nを「1」インクリメント
し、メモリ27に記憶されている基準データの指標nで
示されるスクリュ回転トルクのサンプリングデータST
RQ(n)の値から、外乱推定オブザーバで推定される
(若しくはスクリュ回転用サーボモータの駆動電流値よ
り求められる)スクリュ回転トルクの現在値を減じて、
スクリュ回転トルクの基準データとの偏差ΔTRQを求
める(ステップc92)。そしてこの偏差ΔTRQに設
定定数K(Kは正の値)を乗じてスクリュ回転速度指令
の補正量SROTを求める(ステップc93)。さら
に、本実施形態では、補正量SROTが大きくスクリュ
回転速度の変化が過大となることを防止するため、この
補正量SROTが現在のスクリュ回転速度指令の±10
%を超えるときには、この補正量SROTを現在のスク
リュ回転速度指令の±10%にクランプする(ステップ
c94)。こうして求められたスクリュ回転速度指令の
補正量SROTをレジスタに記憶するスクリュ回転速度
指令SRCMDに加算し、スクリュ回転速度指令SRC
MDを補正された値に更新する(ステップc95)。さ
らに、この補正されたスクリュ回転速度指令SRCMD
が、設定されたスクリュ回転数の最大値を超えるような
場合には、このスクリュ回転数の最大値にクランプし
(ステップc96)、こうして補正されたスクリュ回転
速度指令SRCMDをサーボインタフェース21を介し
てスクリュ回転用サーボモータM1のサーボアンプ23
に出力する(ステップc97)。サーボアンプ23では
このスクリュ回転速度指令とパルスコーダP1からの速
度のフィードバック信号に基づいて速度のフィードバッ
ク制御を行いスクリュ3を指令回転数で回転するようサ
ーボモータM1駆動制御する。
【0034】そしてメインルーチンに戻り、スクリュの
現在位置が、設定された計量完了位置か判断し(ステッ
プc11)、計量完了位置でなければ、当該周期の処理
を終了する。
【0035】次の周期からは、計量中フラグF2が
「1」にセットされているから、ステップc1,c2,
c6,c9(ステップc90〜c97)、c11と処理
を行い、補正されたスクリュ回転速度指令を順次出力す
る。
【0036】そして、指標iで示されるi段目に設定さ
れている切換位置にスクリュ3が後退したことがステッ
プc6で検出されるまで、このステップc1,c2,c
6,c9(ステップc90〜c97)、c11の処理を
繰り返す。一方、前述したように、スクリュ3が回転す
ることによって、樹脂は溶融され、その溶融樹脂圧によ
ってスクリュ3は後方に押圧されこの圧力は圧力センサ
(ロードセル)9によって検出され、この検出圧力が設
定背圧になるように射出用サーボモータM2が制御さ
れ、スクリュ3は後退する。この射出用サーボモータM
2による背圧制御については、説明を省略する。なお、
この背圧も、通常スクリュ回転数を切り替える各段毎に
切換る。
【0037】ステップc6で、スクリュ3の位置が指標
iで示される段の切換位置に達していることが検出され
ると、この指標iで示される段のスクリュ回転数の指令
に切換えてスクリュ3の回転数を切り替え、指標iを
「1」インクリメントする(ステップc7、c8)。そ
して、前述したステップc90〜c97のスクリュ回転
速度指令補正処理を行って、スクリュ回転速度指令を出
力し(ステップc92)、スクリュ位置が設定計量完了
位置に達しているか判断し(ステップc11)、達して
いなければ、この処理を終了する。次の周期からは、上
述したように、スクリュ位置が指標iで示される段数の
スクリュ回転数切換位置に達する毎に、その段に設定さ
れているスクリュ回転数にスクリュ3の回転数を切換
え、かつ、補正されたスクリュ回転速度指令を出力し、
スクリュ回転速度制御を行う。設定段数Nまで切換え、
この段Nの設定スクリュ回転数に対して上述した補正を
行ってスクリュ3を回転させるが、指標nの値がカウン
タCNTに記憶する基準データのサンプリング総数を超
えた場合、偏差ΔTRQを「0」にセットし(ステップ
c91)、ステップc92に移行する。その結果、スク
リュ回転速度指令の補正量SROTは「0」となり、ス
クリュの回転指令は設定された回転速度となる。
【0038】こうして、N段のスクリュ回転制御を行っ
ている間に、ステップc11で、スクリュ位置が設定計
量完了位置に達することが検出されると、スクリュ回転
停止指令を出力し計量中フラグF2を「0」にセットす
る(ステップc12,c13)。スクリュ回転停止指令
によりスクリュ3の回転は停止し、フラグF1,F2は
共に「0」であるから、以後の周期からはステップc1
の処理のみを行い、この計量工程のスクリュ回転制御は
終了する。
【0039】以上の通り、この実施形態では、計量工程
の各段のスクリュ回転速度切換位置及びその段の回転速
度に基づいて、スクリュ回転速度を制御し、そのときの
スクリュ回転トルクをサンプリングして、基準データと
して取得して記憶しておき、本発明の実施であるスクリ
ュ回転制御計量モードが「ON」とされたときの計量工
程のスクリュ回転制御処理においては、基準データを取
得したときと同一の、設定スクリュ回転速度指令パター
ン(各段の設定切換位置で設定スクリュ回転数に切り替
える)で、スクリュ回転用サーボモータM1を駆動制御
することになるが、この際、基準データとして採取し記
憶した計量開始からのスクリュ回転トルクのサンプリン
グデータと、現在のスクリュ回転トルクとの偏差を求
め、この偏差によってスクリュ回転速度指令の補正量を
求め補正する。これにより、基準データが得られたとき
のスクリュ回転トルクと一致するように、スクリュ回転
速度指令が補正されることになる。その結果、計量時間
は基準データを採取したときの計量時間に一致するよう
に制御されることになる。
【0040】すなわち、ある設定速度でスクリュが回転
しているとき、そのとき検出されたスクリュ回転トルク
が、基準データよりも小さいときは、基準データの採取
のときよりも小さいスクリュ回転トルクで設定回転数の
速度で回転しているものであるから、樹脂の供給量が少
ないが故にスクリュ回転トルクが小さいことを意味す
る。樹脂の供給量が少なければ、スクリュの後退速度は
低下する。そこで、基準データ取得時のスクリュ回転ト
ルクから現在のスクリュ回転トルクを減じてその偏差よ
りスクリュ回転速度指令の補正量を求め(上述した例の
場合には、この補正量はプラスとなる)、この補正量を
スクリュ回転速度指令に加算してスクリュ回転速度わ増
大させ、樹脂供給量を増大させれば、スクリュ回転トル
クも増大し、かつスクリュ後退速度も増大する。
【0041】又、逆に、基準データのスクリュ回転トル
クよりもスクリュ回転トルクの現在値が大きい場合に
は、基準データ取得時よりも樹脂供給量が多くてスクリ
ュ回転トルクが増大していることを意味し、このとき
は、樹脂供給量が多いことからスクリュの後退速度が速
くなっていることを意味する。そこで、補正量を求めて
スクリュ回転速度指令を補正して回転速度指令を減少さ
せる(基準データを得たときのスクリュ回転トルクより
も現在の回転トルクの方が大きいことからその偏差は負
となり補正量も負となる。よって、補正された回転指令
も減少することになる。)。スクリュ回転速度が低下す
れば、その分樹脂の供給量が減少し、スクリュ後退速度
は低下する。
【0042】よって、スクリュ後退速度は、基準データ
を取得したときと同じになるように制御されることにな
るから、計量時間のばらつきは小さくなり、ほぼ一定の
計量時間を得ることができる。
【0043】上述した説明では、計量開始時のスクリュ
位置が常に一定で、基準データを取得したときの計量開
始時のスクリュ位置と、各計量工程の計量開始時のスク
リュ位置が同一として説明した。しかし、射出完了後に
スクリュ内に残るクッション量にはばらつきがあり、計
量開始時のスクリュ位置はばらつきがある。そして、各
段へのスクリュ回転数の切換はスクリュ位置に基づいて
行われるが、スクリュ回転速度指令の補正量は計量開始
時からの経過時間(計量開始時からのサンプリング回
数)によって求めている。そのため、基準データも当該
計量時のスクリュ回転トルク検出時も同一段内の同一の
設定スクリュ回転数を基準にしている場合には格別問題
がないが、段が変わるとき、基準データの基準となる設
定スクリュ回転数と当該計量時の基準となる設定スクリ
ュ回転数が異なる場合が生じる。例えば、当該計量時の
計量開始時のスクリュ位置が基準データを取得したとき
の計量開始時のスクリュ位置よりも後退していた場合
(クッション量が基準データを取得したときよりも大き
いとき)、計量開始時の位置から第1段の切換位置まで
の距離は、基準データ取得時の方が長い。そのため、第
0段の設定スクリュ回転数を基準としてスクリュを回転
させている時間が基準データの方が長く、基準データの
第0段に対応するサンプリングデータ数が当該計量時の
第0段のサンプリングデータ数より多くなる。その結
果、段の切換で、計量開始からのサンプリング回数が同
じでも、当該計量時においては、すでに第0段から第1
段のスクリュ回転数に切り替わっているが、基準データ
においては、このサンプリング回数では1段の設定スク
リュ回転数に切り替わっていない場合が生じる。このこ
とから、ステップc92では、基準データのスクリュ回
転トルクSTRQ(n)は第0段のスクリュ回転数にお
けるデータであることに対して、スクリュ回転トルクの
現在値は第1段のスクリュ回転数に基づくデータである
場合が生じる。第0段の設定スクリュ回転数よりも第1
段のスクリュ回転数が高い場合には、回転数が高い方が
スクリュ回転トルクも大きくなるから、先に示した例で
は、基準データのスクリュ回転トルクSTRQ(n)よ
りも、当該周期で検出したスクリュ回転トルクの現在値
の方が大きくなり、その偏差ΔTRQは負の値となり、
補正量も負の補正量SROTとなる。そのため、現在の
設定スクリュ回転数(第1段のスクリュ回転数)が補正
されて設定スクリュ回転数(第1段のスクリュ回転数)
よりも小さなスクリュ回転数が指令されることになる。
【0044】しかし、上述したクッション量のばらつき
の範囲は小さく、数サンプリング周期間にスクリュが移
動する程度の区間である。そのため、上述した減少は、
スクリュ回転数切換位置の数サンプリング時のみに生じ
る現象であり、かつ、この現象は、切換時のスクリュ回
転数の急激な変化を緩和させるものであり、樹脂の溶融
・混練を均一にする方向の減少であり格別なる弊害とは
ならない。又、このクッション量のばらつきに伴って、
基準データの総サンプリング数を記憶するカウンタCN
Tの値と、当該計量工程における計量完了までの総サン
プリング数が異なる場合が生じるが、当該計量工程のサ
ンプリング数を計数する指標nがカウンタCNTの値を
超えた場合には、ステップc91で偏差ΔTRQを
「0」にすることにによって、スクリュ回転速度指令の
補正を行わず、設定されたスクリュ回転数を指令するよ
うにしている。なお、指標nの値がカウンタCNTの値
を超える前に、計量完了位置に達した場合は、計量工程
が終了するまでスクリュ回転速度指令の補正が実行され
ることになる。
【0045】図9,図10は、基準データをスクリュ後
退速度としてサンプリングし記憶し、各計量時のスクリ
ュ後退速度がこの基準データと一致するようにスクリュ
回転速度指令を補正するようにした本発明の第2の実施
形態のフローチャートである。図9に示すメインルーチ
ン処理は第1の実施形態における図7に示す処理と同一
であり、ステップd9の処理である図10に示す処理が
図7のステップc9の処理の図8と相違するのみであ
る。
【0046】すなわち、計量工程が開始されると、スク
リュが各段の設定切換位置に達する毎にその段の設定ス
クリュ回転数をレジスタにスクリュ回転速度指令SRC
MDとして格納し、このスクリュ回転速度指令に対して
図10に示す処理を行い補正を行ってスクリュ回転速度
指令を出力するものである。図9に示す処理は図7で説
明した処理と同一であるので、その説明を省略し、図1
0に示す補正処理についてのみ説明する。
【0047】まず、ステップd9のスクリュ回転速度指
令補正処理に移行すると、プロセッサ26は、指標nが
カウンタCNTに記憶する基準データのサンプリング総
数を超えているか判断し(ステップd90)、超えてな
ければ、指標nを「1」インクリメントし、メモリ27
に記憶されている基準データの指標nで示されるスクリ
ュ後退速度サンプリングデータSSPD(n)の値か
ら、パルスコーダP2によって検出される現在のスクリ
ュ後退速度を減じて、スクリュ後退速度の基準データと
の偏差ΔSPDを求める(ステップd92)。そしてこ
の偏差ΔSPDに設定定数K(Kは正の値)を乗じてス
クリュ回転速度指令の補正量SROTを求める(ステッ
プd93)。さらに、スクリュ回転速度の変化が過大と
なることを防止するために、この補正量SROTが現在
のスクリュ回転速度指令の±10%を超えるときには、
この補正量SROTを現在のスクリュ回転速度指令の±
10%にクランプする(ステップd94)。こうして求
められたスクリュ回転速度指令の補正量SROTをレジ
スタに記憶するスクリュ回転速度指令SRCMDに加算
し、スクリュ回転速度指令SRCMDを補正された値に
更新する(ステップd95)。さらに、この補正された
スクリュ回転速度指令SRCMDが、設定されたスクリ
ュ回転数の最大値を超えるような場合には、このスクリ
ュ回転数の最大値にクランプし(ステップd96)、こ
うして補正されたスクリュ回転速度指令SRCMDをサ
ーボインタフェース21を介してスクリュ回転用サーボ
モータM1のサーボアンプ23に出力する(ステップc
97)。サーボアンプ23ではこのスクリュ回転速度指
令とパルスコーダP1からの速度のフィードバック信号
に基づいて速度のフィードバック制御を行いスクリュ3
を指令回転数で回転するようサーボモータM1駆動制御
する。
【0048】なお、ステップd90で、指標nの値がカ
ウンタCNTの値を超えた場合、すなわち、基準データ
のサンプリング数より指標nが大きくなった場合には、
偏差ΔSPDを「0」にセットすることによって(ステ
ップd91)、スクリュ回転速度指令の補正を行わず、
設定されたスクリュ回転数がスクリュ回転速度指令とし
て出力されることになる。
【0049】以下、ステップd11でスクリュの現在位
置が、設定された計量完了位置に達したことが検出され
るまで、スクリュ後退速度が基準データとして記憶され
ているスクリュ後退速度と合致するように、設定された
各段のスクリュ回転数(回転速度)を補正してスクリュ
回転速度指令を出力し、スクリュ後退位置が設定計量完
了位置に達すると、スクリュ回転を停止させ、計量中フ
ラグF2を「0」にセットし(ステップd12,d1
3)、この計量工程のスクリュ回転制御処理は終了す
る。
【0050】この第2の実施形態では、ステップd92
で、計量開始からの同一タイミングにおける基準データ
のスクリュ後退速度と現在のスクリュ後退速度との偏差
ΔSPDを求め、この偏差ΔSPDによってスクリュ回
転速度指令を補正して、スクリュ後退速度が基準データ
のスクリュ後退速度パターンと一致するように制御する
ものであり、これにより計量時間を一定にすることがで
きる。基準データのスクリュ後退速度より現在のスクリ
ュ後退速度の方が遅く、偏差ΔSPDが正の場合には、
ステップd93で正のスクリュ回転速度指令の補正量S
ROTが得られ、スクリュ回転速度指令はその指令速度
を設定値よりも増大させて指令されることになるから、
スクリュ回転数は増大し、その結果、樹脂の供給量が増
大し溶融樹脂圧が増大することからスクリュの後退速度
は増大して、基準データ取得時のスクリュ後退速度と一
致するように制御されることになる。逆に、ステップd
92で求める偏差ΔSPDが負で、スクリュの現在後退
速度の方が大きい場合には、スクリュ回転速度指令の補
正量SROTも負となって、スクリュ回転速度指令は設
定値よりも小さなものとなり、スクリュは設定値よりも
遅い回転数で回転する結果、スクリュ後退速度は小さく
なり、結局、基準データ取得時のスクリュ後退速度と一
致するように制御されることになる。
【0051】この第2の実施形態においても、クッショ
ン量のばらつきによる影響が、スクリュ回転数の切換位
置近傍において第1の実施形態と同様な問題が生じる
が、この場合にも、スクリュ回転数の急激な切換を緩和
するものであり、かつ数サンプリング数にのみ生じるも
のであるから格別な問題とはならない。
【0052】図11、図12は、本発明の第3の実施形
態が実行する計量工程におけるスクリュ回転速度制御の
フローチャートである。この第3の実施形態は、基準デ
ータとしての計量開始からのサンプリングデータとして
スクリュ位置を用い、このスクリュ位置によって、スク
リュ回転速度指令を補正するものである。
【0053】図11に示すメインルーチンの処理は図
7,図9の処理と同一であり、ステップe9のスクリュ
回転速度指令の補正処理、すなわち図12で示す処理が
相違するのみである。図11に示される処理は図7,図
9の処理と同一で、すでに説明しているのでここでは、
その説明を省略する。
【0054】又、図12に示すスクリュ回転速度指令の
補正処理も、ステップe92、e93の処理が第1、第
2の実施形態の図8、図10に示す処理と相違するのみ
である。この第3の実施形態では、指標nで示される計
量開始からの時間に対応するサンプリング回数(計量開
始からのサンプリングが何回目かを示す数)における基
準データとしてのスクリュ位置SPOS(n)から、こ
のサンプリング回数に対応する計量開始からの経過時間
における現在スクリュ位置を減じて、位置の偏差ΔPO
Sを求め(ステップe92)、この位置の偏差ΔPOS
にスクリュ回転速度(回転数)への変換定数K(Kの値
は正)を乗じて、スクリュ回転速度指令の補正量SRO
Tを求める点が第1、第2の実施形態と相違するのみで
ある。
【0055】この第3の実施形態では、スクリュの後退
位置が基準データと相違するときは、その相違を補正す
るようにスクリュ回転速度指令を補正して、計量開始か
らの時系列的スクリュ位置パターンが、基準データのパ
ターンと一致するするようにスクリュ回転速度が補正さ
れるものである。
【0056】例えば、基準データのスクリュ位置よりも
現在のスクリュ位置が小さく、スクリュウの後退が遅れ
ている場合には、ステップe92で求められる位置の偏
差ΔPOSは正の値となり、ステップe92で、この位
置の偏差ΔPOSに定数Kを乗じて得られるスクリュ回
転速度指令の補正量SROTも正の値となる。その結
果、スクリュ回転速度指令は設定値よりもこの補正量S
ROT分増大するから、スクリュ回転速度は速くなり、
樹脂の供給量が増大して、スクリュの後退速度が増大
し、遅れを取り戻すように作用する。又、位置の偏差Δ
POSが負で、現在のスクリュ位置が基準データよりも
大きくスクリュ後退が進んでいる場合には、位置の偏差
ΔPOSが負であるからスクリュ回転速度指令の補正量
SROTも負の値となって、スクリュは設定速度よりも
遅く回転することになり、樹脂の供給量が減少し、スク
リュの後退速度は減少し、スクリュの進みを補正するよ
うに作用する。
【0057】以上のようにして、計量開始からの時系列
スクリュ位置の基準データのパターンと当該計量工程に
おけるパターンが一致するように制御されるので、計量
時間はほぼ一定となる。
【0058】この第3の実施形態の場合、クッション量
のばらつきの影響は、計量開始から直ちにすスクリュ回
転速度指令の補正として現れる。基準データ取得時のク
ッション量と当該計量時におけるクッション量に差異が
あると、計量開始直後から、ステップe12で、位置の
偏差ΔPOSが求められる。例えば、基準データ取得時
のクッション量が小さく、当該計量時におけるクッショ
ン量が大きいと、位置の偏差ΔPOSは負の値となり、
補正量SROTも負の値となる。その結果、スクリュ回
転速度指令は設定スクリュ回転数よりも減少したものが
指令される。スクリュ回転数が減少すれば、スクリュ後
退速度も減少し、例えば第1段のスクリュ回転数切換位
置に達するまで時間が長くなることになり、第0段のサ
ンプリング数が基準データの第0段のサンプリング数に
近づくことになる。この作用は計量開始からのサンプリ
ングが基準データと当該計量時と一致するまで続き、一
致すれば、ステップe92での位置偏差ΔPOSが
「0」となり、クッション量の差異によるスクリュ回転
速度指令の補正がなくなる。
【0059】上述した各実施形態では、基準データを計
量開始からの経過時間の関数として求めた。すなわち、
計量開始からの時系列のサンプリングデータとして求め
た。そしてこの基準データのサンプリングデータと各計
量時の同様なサンプリングデータとにより、スクリュ回
転速度指令の補正量を求めるための偏差を求めるように
した。
【0060】この時系列のサンプリングデータを求める
代わりに、計量開始からのスクリュ位置に基づいて、サ
ンプリングデータを求めるようにしてもよい。この場
合、上記第3の実施形態では、スクリュ位置がサンプリ
ングデータとなっていることから、第1、第2の実施形
態にこの位置に基づくサンプリングデータ(スクリュ回
転トルク、スクリュ後退速度)によって補正量を求める
ことになる。
【0061】この場合、基準データを求める処理は、図
6に示す処理と同一になる。ただし、この場合、ステッ
プb7で、スクリュ現在位置SPOS(n)、現在速度
SSPD(n)、現在回転トルクSTRQ(n)を全て
求めるか、スクリュ現在位置SPOS(n)と現在速度
SSPD(n)、又は、スクリュ現在位置SPOS
(n)と現在回転トルクSTRQ(n)をデータとして
採取しておく必要がある。
【0062】そして、この計量開始からのスクリュ位置
に基づいて、スクリュ回転速度指令補正を行う時の処理
メインルーチンの処理は図7、図9、と同じであるが、
「スクリュ回転速度指令の補正」の処理(ステップc
9,d9,)の図8、図10の処理が代わる点で相違す
るものである。
【0063】図13は、このスクリュ位置に基づいてス
クリュ回転トルクによりスクリュ回転速度指令の補正和
する場合の処理のフローチャートである。図7のステッ
プc9の「スクリュ回転速度指令の補正」処理になる
と、プロセッサ26は、まず指標nがカウンタCNTの
値を超えたか判断し、超えていなければ、指標nが
「0」か判断し、すなわち、計量開始の最初の周期か判
断し(ステップf2)、「0」であれば、スクリュの現
在位置Prが、基準データとして記憶する1番目のスク
リュ位置SPOS(1)より大きいか判断する(ステッ
プf3)。大きくないとき、すなわち、クッション量が
基準データ取得時よりも小さい場合には、指標nを
「1」にセットする(ステップf8)。又、スクリュの
現在位置Prが1番目のスクリュ位置SPOS(1)よ
り大きく、2番目のスクリュ位置SPOS(2)より小
さい場合(ステップf4)にも指標nを「1」にセット
する(ステップf8)。スクリュの現在位置Prが2番
目のスクリュ位置SPOS(2)より大きく、3番目の
スクリュ位置SPOS(3)より小さい場合(ステップ
f5)には指標nを「2」にセットする(ステップf
9)。以下同様に、スクリュの現在位置Prが、i番目
のスクリュ位置SPOS(i)より大きく、(i+1)
番目のスクリュ位置SPOS(i+1)より小さい場合
には、指標nを「i」にセットする。この判断はk番目
のスクリュ位置SPOS(k)まで行い、スクリュの現
在位置Prがk番目のスクリュ位置SPOS(k)より
大きい場合には、指標nを「k」とする(ステップf
7)。なおこのkの値は、許容できるクッション量によ
って決めるもので、クッション量が多きすぎて成形異常
としてアラームを発生するようなクッション量より僅か
小さいものとする。
【0064】すなわち、計量開始時には、クッション量
のばらつきにより、スクリュ位置が基準データ取得時の
位置と異なる。そこで、この実施形態では、計量開始時
の最初の周期で検出したスクリュ位置Prが基準データ
の計量開始から各周期毎に採取したスクリュ位置SPO
S(i)よりも大きく、スクリュ位置SPOS(i+
1)より小さい場合には、指標nを「i」とするもので
ある。ただし、基準データの最初の位置SPOS(0)
よりもスクリュ位置Prが小さい場合にも指標nを
「1」とするものである。
【0065】こうして、指標nを決めた後、この指標n
で示される基準データのスクリュ回転トルクSTRQ
(n)からスクリュ回転トルクの現在値を減算してその
偏差ΔTRQを求める(ステップf15)。そして、以
後は図8に示すステップc95以下の処理を行い、スク
リュ回転速度指令を補正して出力する。
【0066】次の周期では、すでに指標nは「0」では
ないのでステップf2から(ステップf11に移行し、
スクリュ位置Prが基準データのスクリュ位置SPOS
(n+1)より大きいか、又スクリュ位置SPOS(n
+1)とスクリュ位置SPOS(n+2)の間にあるか
判断する(ステップf11,f12)。スクリュ位置P
rが基準データのスクリュ位置SPOS(n+1)を超
えていなければ、指標nは変化させず、又、スクリュ位
置SPOS(n+1)とスクリュ位置SPOS(n+
2)の間にあれば、「1」インクリメントし(ステップ
f13)、スクリュ位置SPOS(n+2)より大きけ
れば、指標nに「2」を加算し(ステップf14)、ス
テップf15に移行する。この場合も、スクリュ位置P
rが基準データのスクリュ位置SPOS(n+1)とS
POS(n+2)の区間の前か、この区間か、この区間
よりも大きいかを判断し、スクリュ位置Prの存在する
区間の始点の指標n(小さい値の方)採用する。なお、
ステップf11、f12によって、スクリュの現在位置
Prが存在する区間をSPOS(n+1)とSPOS
(n+2)の区間とその前後のみの判断を行って指標n
の値を決めているが、これは、基準データも当該計量時
も同一のサンプリング周期でスクリュ位置を採取し、か
つステップf3〜f10の処理によって、計量開始時の
スクリュ位置Prが存在する区間を示す指標nが決めら
れているから、このSPOS(n+1)とSPOS(n
+2)の区間とその前後のみの判断で十分であるからで
ある。
【0067】かくして、スクリュの現在位置Prが存在
する基準データの区間を示す指標nを求め、この指標n
で示されるスクリュ回転トルクの基準データSTRQ
(n)からスクリュ回転トルクの現在値を減じてその偏
差ΔTRQを求め(ステップf15)、ステップc93
移行の処理を行ってスクリュ回転速度指令を補正する。
【0068】なお、指標nの値が、カウンタCNTに記
憶する基準データの総サンプリング数を超えた場合に
は、偏差ΔTRQを「0」として(ステップf16)、
ステップc93以降の処理を行い、スクリュ回転速度指
令の補正は行われない。
【0069】なお、図13で示すスクリュ位置によるス
クリュ回転速度指令補正では、スクリュ位置の現在値が
存在する基準データのスクリュ位置区間の小さい方のス
クリュ位置のデータを用いるようにしたが、大きい方の
スクリュ位置のデータを用いてもよい。その場合には。
ステップf3で「No」の場合には指標nを「1」、ス
テップf8ではn=2、ステップf9ではn=3、ステ
ップf10ではn=k、ステップf7ではn=k+1、
ステップf11で「No」でn=n+1、ステップf1
3ではn=n+2、ステップf14ではn=n+3とす
ればよい。
【0070】又、計量開始からのスクリュ位置に対応す
るスクリュ後退速度によってスクリュ回転速度指令の補
正を行う場合には、メインルーチンは図9の処理を行
い、ステップd9の処理は、図13のフローチャートに
おいて、ステップf15の処理が「ΔSPD=SSPD
(n)−スクリュ後退速度の現在値」と代わり、ステッ
プd93に移行する点、又、ステップf16の処理が
「ΔSPD=0」となりステップd93に移行する点で
異なるのみである。
【0071】上述した各実施形態においては、スクリュ
回転速度指令の補正量を現在のスクリュ回転速度の±1
0%として、上限と下限を設けたが、この制限は必ずし
も必要とせず、又、スクリュ回転数が上昇する場合の方
が危険であることから、上限のみ設けるようにしてもよ
い。
【0072】
【発明の効果】本発明においては、スクリュの回転トル
クカーブ、スクリュ後退速度カーブ、スクリュ後退位置
カーブが基準データと一致するように制御されるので、
計量時間のばらつきが解消され、ほぼ一定の時間で計量
工程を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の計量制御装置が適用される射出成形機
の射出機構部の概要図である。
【図2】同射出成形機を制御する制御装置の要部ブロッ
ク図である。
【図3】本発明の実施形態におけるスクリュ回転制御計
量モードの選択及び基準データの取得を行うか否かの設
定を行う表示画面の例である。
【図4】同実施形態における計量工程における各段のス
クリュ切換位置、スクリュ回転数、計量完了位置の設定
例である。
【図5】従来の計量工程時のスクリュ回転制御処理のフ
ローチャートである。
【図6】本発明の実施形態における基準データの取得モ
ードにおける計量工程時のスクリュ回転制御処理のフロ
ーチャートである。
【図7】スクリュ回転トルクによって、スクリュ回転速
度指令を補正する本発明の第1の実施形態のメインルー
チンのフローチャートである。
【図8】同第1の実施形態におけるスクリュ回転速度指
令の補正処理のフローチャートである。
【図9】スクリュ後退速度によって、スクリュ回転速度
指令を補正する本発明の第2の実施形態のメインルーチ
ンのフローチャートである。
【図10】同第2の実施形態におけるスクリュ回転速度
指令の補正処理のフローチャートである。
【図11】スクリュ後退位置によって、スクリュ回転速
度指令を補正する本発明の第3の実施形態のメインルー
チンのフローチャートである。
【図12】同第3の実施形態におけるスクリュ回転速度
指令の補正処理のフローチャートである。
【図13】スクリュ位置に対応して基準データを採取
し、スクリュ位置に対応したスクリュ回転トルクによっ
てスクリュ回転速度指令を補正する処理のフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 金型 2 シリンダ 3 スクリュ 8 プッシャープレート 9 圧力センサ(ロードセル) M1 スクリュ回転用サーボモータ M2 射出用サーボモータ P1、P2 パルスコーダ 28 表示手段付きデータ入出力装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−205228(JP,A) 特開 平7−205230(JP,A) 特開 昭61−121921(JP,A) 特開 昭61−110524(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形機の計量制御装置において、 スクリュ回転用モータのトルクを検出する手段と、 前記検出したトルクを計量開始後、時系列的に記憶する
    手段と、 前記記憶手段で記憶したトルクと実際のスクリュ回転用
    モータのトルクに基づいてスクリュ回転速度を補正する
    手段と、を備えたことを特徴とする射出成形機の計量制
    御装置。
  2. 【請求項2】 射出成形機の計量制御装置において、 スクリュ回転用モータのトルクを検出する手段と、 前記検出したトルクを計量時のスクリュ位置に応じて記
    憶する手段と、 前記記憶手段で記憶したトルクと実際のスクリュ回転用
    モータのトルクに基づいてスクリュ回転速度を補正する
    手段と、を備えたことを特徴とする射出成形機の計量制
    御装置。
  3. 【請求項3】 射出成形機の計量制御装置において、 スクリュ後退速度を検出する手段と、 前記検出したスクリュ後退速度を計量開始後、時系列的
    に記憶する手段と、 前記記憶手段で記憶されたスクリュ後退速度と実際のス
    クリュ後退速度に基づいてスクリュ回転速度の補正量を
    求め、かつ設定された補正量の上限・下限あるいは上限
    を越えないように補正量を制限し、該補正量に応じてス
    クリュ回転速度を補正する手段と、を備えることを特徴
    とする射出成形機の計量制御装置。
  4. 【請求項4】 射出成形機の計量制御装置において、 スクリュ後退速度を検出する手段と、 前記検出したスクリュ後退速度を計量時のスクリュ位置
    に応じて記憶する手段と、 前記記憶手段で記憶されたスクリュ後退速度と実際のス
    クリュ後退速度に基づいてスクリュ回転速度の補正量を
    求め、かつ設定された補正量に上限・下限あるいは上限
    を越えないように補正量を制限し、該補正量に従ってス
    クリュ回転速度を補正する手段と、を備えたことを特徴
    とする射出成形機の計量制御装置。
  5. 【請求項5】 射出成形機の計量制御装置において、 スクリュ位置を検出する手段と、 前記検出したスクリュ位置を計量開始後、時系列的に記
    憶する手段と、 前記記憶手段で記憶されたスクリュ位置と実際のスクリ
    ュ位置に基づいてスクリュ回転速度を補正する手段と、
    を備えたことを特徴とする射出成形機の計量制御装置。
  6. 【請求項6】 前記スクリュ回転速度を補正する手段
    は、補正量に上限・下限あるいは上限を設け、前記補正
    量が前記制限を越えないように制限する請求項1、請求
    項2又は請求項5記載の射出成形機の計量制御装置。
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