JP4620159B2 - 周期的な往復動作を制御するサーボモータ制御装置 - Google Patents

周期的な往復動作を制御するサーボモータ制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、周期的な往復動作を行う被駆動体の動作を制御するサーボモータ制御装置に関し、特には、角度同期方式の学習制御への適用に適したサーボモータ制御装置に関する。
学習制御は、動作の繰り返し性を利用して制御偏差を最小にする制御方法である。学習制御には、繰り返し動作の時間周期を規定して、学習制御器の時間サンプリング周期毎に補正量を演算する時間同期方式と、繰り返し動作の1周期の移動量を規定して、規定された1周期の移動量を複数に分割した基準位置における補正量を演算する角度同期方式とがある。角度同期方式の学習制御が適用可能な具体的アプリケーションとしては、歯車加工機のドレス加工、研削盤のオシレーション動作及びサーボプレスの反転制御等が挙げられる。
例えば特許文献1には、繰返し指令されるパターンにおける形状の位置に対応して補正データを記憶しておき、位置に対応して位置偏差を補正することにより、速度変動があっても学習制御を有効に適用できるサーボモータ駆動制御装置が開示されている。
特開2004−280772号公報
時間同期方式は厳密な時間周期の規定が必要なため、適用に際しては特殊なプログラム方法が必要である。例えば、繰り返し動作を行う場合、時間毎に分配する指令を予めテーブルとして1周期分準備する方法等がある。このようなプログラム方法では、一般的なISOコード(Gコード)によるプログラムが持つ多くの機能、例えば極座標変換等が使用できない。先に記載したアプリケーションでは、一般的なISOコードによるプログラムが行われるため、厳密な時間周期の繰り返し性が保証されず、時間学習方式を適用することは困難であった。
一方、角度同期方式は、基準位置を与えることができれば厳密な時間周期の規定は必要なく、その点で適用が容易である。しかしながら、与えられる基準位置は一方向に変化する場合に限られ、往復動作をするような基準位置の動きでは、角度同期方式を適用することはできなかった。例えば往復動作を行う被駆動体の位置を基準位置とする場合は、被駆動体は往路と復路とで同じ位置を通過するが、動作の方向に応じて発生するサーボ偏差の極性は異なる。従って、往路で作成された補正量を復路で使用することはできず、故に復路では改めて補正量を作成する必要があった。
この対策として、特許文献1には、速度の方向に応じた異なるメモリセットを使用し、これを切り替えることで、繰り返し往復動作を行う被駆動体に角度同期方式の学習制御を適用する技術が提案されている。一般に学習制御器の補正算出部は制御系の遅れを補償するためにメモリの先読みを行うが、特許文献1に記載の発明では、速度に応じてメモリセットを切り替えるので、往路と復路のメモリセットが連続的に繋がらず、メモリ切り替え時に大きな偏差が発生する場合があった。
そこで本発明は、基準位置の作成を工夫することにより、周期的に往復動作を行う被駆動体についての角度同期方式の学習制御を可能にするサーボモータ制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、周期的に往復動作する被駆動体をサーボモータで駆動制御するサーボモータ制御装置であって、前記被駆動体の位置を検出する位置検出器と、上位制御装置から与えられる位置指令に対する、前記位置検出器により検出した前記被駆動体の位置の偏差を、第1の位置偏差として所定のサンプリング周期毎に取得する位置偏差取得部と、周期的に往復動作する被駆動体の1周期分について、前記位置指令又は前記被駆動体の位置に対応させて一方向に増加する複数の基準位置を作成する基準位置作成部と、前記位置偏差取得部により取得した前記第1の位置偏差を、前記基準位置作成部により作成された前記基準位置毎の第2の位置偏差に変換する第1変換部と、前記第2の位置偏差と、記憶部に記憶された1周期前の第1の補正量を加算して新たな第1の補正量とする加算部と、前記新たな第1の補正量を、前記被駆動体の往復動作の1周期分記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記第1の補正量を、前記サンプリング周期毎の第2の補正量に変換する第2変換部と、前記第1の位置偏差と前記第2の補正量に基づいて前記サーボモータを制御する制御部と、を備え、前記基準位置作成部は、前記サンプリング周期と前記サンプリング周期毎の前記位置指令又は前記被駆動体の位置から計算される速度の絶対値を周期的に往復動作する被駆動体の1周期分積算したものを複数に分割して基準位置を作成することを特徴とするサーボモータ制御装置を提供する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のサーボモータ制御装置において、前記サンプリング周期と前記サンプリング周期毎の前記位置指令又は前記被駆動体の位置から計算される速度の極性に応じて前記第1の位置偏差と前記第2の補正量の極性を反転させる極性反転部を有することを特徴とするサーボモータ制御装置を提供する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のサーボモータ制御装置において、前記基準位置作成部及び極性反転部は、前記位置指令又は前記駆動体の位置の代わりに、周期的に往復動作する前記被駆動体に同期して動作する他の駆動体の位置を使用することを特徴とするサーボモータ制御装置を提供する。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のサーボモータ制御装置において、前記サーボモータ制御装置は、前記第1変換部で変換された前記第2の位置偏差に前記記憶部に記憶された前記第1の補正量を加算した新たな第1の補正量の帯域を制限する第1フィルタと、前記記憶部に記憶された前記第1の補正量が、前記サンプリング周期毎の第2の補正量に変換する前記第2変換部に送られる前に、該第1の補正量の位相補償及びゲイン補償を行う第2フィルタと、を備えたこと特徴とするサーボモータ制御装置を提供する。
本発明に係るサーボモータ制御装置によれば、周期的に往復動作する被駆動体において、該被駆動体の1往復を1周期とした角度同期方式の学習制御を行うことができる。
好適な基準位置の作成は、被駆動体の指令位置又は検出位置から計算される速度の絶対値を積算することにより得られる。
サーボモータ制御装置が、ある対象物の回転動作に応じて往復動作する被駆動体を制御する場合、第1の位置偏差と前記第2の補正量の極性を反転させる極性反転部を有することにより、該被駆動体の往路と復路とで同じ補正量を使用することが可能となる。
基準位置の作成において、被駆動体の代わりに該被駆動体に同期した動作を行う他の駆動体の指令位置又は検出位置を用いてもよい。他の駆動体の指令位置又は検出位置を利用することは、学習制御にて補正すべき偏差が主として該他の駆動体に起因する場合に特に適している。
第1の補正量の帯域を制限する第1フィルタと、第1の補正量が第2変換部に送られる前に位相補償とゲイン補償を行う第2フィルタとを設けることにより、より安定した学習制御を行うことができる。
本発明に係るサーボモータ制御装置の一構成例を示す図である。 本発明の第1の適用例を示す図である。 図2の例における基準位置の作成手順を示すグラフである。 本発明の第2の適用例を示す図である。 図4の例における基準位置の作成手順を示すグラフである。 本発明に係るサーボモータ制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。
図1は、本発明に係るサーボモータ制御装置の一構成例を示した図である。サーボモータ制御装置10は、角度同期方式の学習制御器12を有し、後述する被駆動体14をボールねじ15等を介して周期的に往復動作させるサーボモータ16を制御する。学習制御器12は、上位制御装置18から送られる位置指令Pcと、被駆動体14の位置を検出する位置検出器20からの位置フィードバックPfとに基づいて被駆動体14の位置制御のための補正量δ2(後述する第2の補正量)を作成し、第2の補正量δ2はポジションゲイン22を介して速度制御部24に送られ、次に速度指令部24は、第2の補正量と、サーボモータ16の速度を検出する速度検出器26からの速度フィードバックVfとに基づいて速度指令Vcを作成する。電流制御部28は、速度指令Vcに基づいて電流指令Icを作成し、電流指令Icに基づいてサーボモータ16が制御される。
学習制御器12は、上位制御装置18から送られる位置指令Pcと位置検出器20からの位置フィードバックPfとを受信し、被駆動体14の位置偏差を第1の位置偏差ε1として所定のサンプリング周期(例えば1ms)毎に取得する。第1の位置偏差ε1は第1変換部30に送られ、第1変換部30は、第1の位置偏差ε1を、被駆動体14の1周期分の基準位置(後述)毎の第2の位置偏差ε2に変換する。つまりサンプリング周期に対応付けられている第1の位置偏差が、基準位置に対応付けられた第2の位置偏差に変換される。この変換手法自体は周知なので説明は省略する。第2の位置偏差ε2は、記憶部又はメモリ32に記憶された被駆動体14の往復動作の1周期前の第1の補正量が加算された後、新たな第1の補正量δ1としてメモリ32に記憶される。第1の補正量δ1は第2変換部34に送られ、第2変換部34は、基準位置毎の第1の補正量δ1を、上記サンプリング周期毎の第2の補正量δ2に変換する。つまり基準位置に対応付けられている第1の補正量が、サンプリング周期に対応付けられた第2の補正量に変換される。なお図1において白丸は加算器を表し、黒丸は分岐点を表す。他の図についても同様である。
学習制御器12は、第1の補正量δ1の帯域を制限する第1フィルタ36と、第1の補正量が第2変換部34に送られる前に該第1の補正量の位相補償及びゲイン補償を行う第2フィルタ38とを有してもよいが、これらのフィルタは必須の構成要素ではない。なお「帯域を制限するフィルタ」とは具体的には、ある周波数領域における高周波領域の信号をカットするためのローパスフィルタであり、制御系の安定性を向上させる効果がある。また「位相補償とゲイン補償を行うフィルタ」とは具体的には、ある周波数領域における高周波領域の信号の位相を進ませ、さらにゲインを上げるフィルタであり、位置制御、速度制御及び電流制御等の制御系の遅れやゲイン低下を補償する効果がある。
以下、被駆動体の基準位置を作成する基準位置作成部の作用を中心に、本発明に係る2つの実施例を説明する。
図2は、本発明を歯車研削盤に適用した第1の実施例を示し、ワークである歯車40の揺動回転に同期して被駆動体である砥石42が往復動作を行い、歯車40をその1刃毎に加工する場合を説明するものである。上位制御装置(図2では図示省略)からの位置指令Pcに基づき、歯車40の回転軸44及び砥石42の往復軸46が制御される。歯車40の回転軸44は、歯車40を所定の角度範囲(例えば30〜40度)内かつ一定周期で揺動させ、一方砥石42の往復軸46は、該一定周期で砥石42を往復動作させる。
図3(a)〜(d)は、歯車40の揺動動作の1周期における回転軸の角度位置に基づく基準位置の作成を説明するグラフである。先ず歯車40が図3(a)のような揺動動作をする場合を考える。図3(a)からわかるように、歯車40は矢印48で示す揺動範囲内での揺動動作を所定周期で行う。学習制御器12は、図3(a)に示す回転軸位置を微分器50(図1、2参照)にて微分する。すると図3(b)のような回転軸速度が得られる。歯車40は揺動動作をするので、回転軸速度には正のものと負のものとが含まれている。次に積算器52において、図3(c)に示すように、回転軸速度の絶対値を計算し、それを積算して図3(d)に示すような基準位置を得る。すなわち図3(d)の例での基準位置は、矢印53で示す範囲内で単調増加する。このように、基準位置は1周期分において一方向に変化(この例では単調増加)するので、周期毎の角度同期方式の学習制御が適用可能となる。すなわち第1の実施例では、歯車の揺動動作の1往復(砥石の往復動作の1往復)を学習周期として、砥石を往復動させるサーボの遅れ及び周期的な加工外乱を補正することができる。なお第1の実施例及び後述する第2の実施例では、微分器50及び積算器52が協働して基準位置作成部を構成している。なお実際に使用される基準位置のデータは、図3(d)の横軸(時間)を複数に分割(好ましくは等分割)して得られる。
なお図3では被駆動体ではない歯車40の位置を用いて基準位置を作成したが、被駆動体すなわち砥石42の位置を用いて基準位置を作成することも可能である。第1の実施例では歯車の揺動動作と砥石の往復動作は同期しているので、砥石の位置を用いた場合も図3と概ね同様の形態の基準位置を得ることができる。
作成された基準位置Prは、図1又は図2に示すように、第1変換部30及び第2変換部34に送られる。上述のように、第1変換部30はサンプリング周期毎の第1の位置偏差ε1を基準位置毎の第2の位置偏差ε2に変換し、第2の位置偏差ε2は、記憶部又はメモリ32に記憶された砥石42の往復動作の1周期前の第1の補正量が加算された後、新たな第1の補正量δ1としてメモリ32に記憶される。一方第2変換部34は、基準位置毎の第1の補正量δ1をサンプリング周期毎の第2の補正量δ2に変換する。第1の位置偏差ε1及び第2の補正量δ2に基づき、被駆動体である砥石42(往復軸46)を駆動するサーボの制御が行われる。
図4は、本発明を歯車加工機のドレス制御に適用した第2の実施例を示し、ワークである回転砥石54の回転に同期して被駆動体であるカッター56が往復動作を行い、回転砥石54を加工する場合を説明するものである。上位制御装置(図4では図示省略)からの位置指令Pcに基づき、回転砥石54の回転軸58及びカッター56の送り軸60が制御される。ここでは、回転砥石54が20回転する間にカッター56が1往復し、カッター56が1つの回転砥石の加工において10往復するものとする。また回転砥石54は、カッター56の往路(例えば図4で左から右)と復路(例えば図4で右から左)とでは、その回転方向が逆転するものとする。
図5(a)〜(d)は、回転砥石54の20回転(カッター56の1往復)分における、回転砥石54の回転軸58の角度位置に基づく基準位置の作成を説明するグラフである。上述のように回転砥石が正方向に10回転(カッター56の往路に相当)し、次に逆方向に10回転(カッター56の復路に相当)する場合、回転軸58の角度位置は、1回転毎に元に戻る(360°→0°)ので図5(a)に示すようになる。しかし実際には回転砥石54は往路及び復路のそれぞれにおいて一方向に回転しているので、図5(b)に示すように、回転軸の角度位置を累積値で表現する(例えば2回転目は360°〜720°)こともできる。次に上述の第1の実施例と同様に、学習制御器12は、累積値で表現した回転軸位置を微分器50にて微分する。すると図5(c)のような回転軸速度が得られる。次に積算器52において、回転軸速度の絶対値を計算し、該絶対値を積算して図5(d)に示すような基準位置を得る。図5(d)からわかるように、得られる基準位置は一方向に変化(この例では広義の単調増加)するので、本実施例においても、角度同期方式の学習制御が可能となる。
一方、カッター56を往復動作させる送り軸60の位置偏差は、基本的に回転砥石54の回転に対するサーボの遅れによるものであるので、図5(e)に示すような形態を呈する。ここで、図4に示すように、学習制御器12は第1極性反転部62を有し、第1極性反転部62は、送り軸60の位置偏差ε1の極性すなわち符号を、回転軸58の極性に応じて反転させる。第2の実施例では、図5(c)に示すように回転砥石の後半10回転の符号がマイナスであるので、送り軸偏差のうち回転砥石の後半10回転に相当する部分の符号が反転される。その結果、図5(f)に示すような極性反転された送り軸偏差(図4においてε1′と記載)が得られる。
積算器52で作成された基準位置Prは、図4に示すように、第1変換部30及び第2変換部34に送られる。第1変換部30はサンプリング周期毎の第1の位置偏差ε1′を基準位置毎の第2の位置偏差ε2に変換し、第2の位置偏差ε2は、記憶部又はメモリ32に記憶されたカッター56の往復動作の1周期前の第1の補正量が加算された後、新たな第1の補正量δ1としてメモリ32に記憶される。一方第2変換部34は、基準位置毎の第1の補正量δ1をサンプリング周期毎の第2の補正量δ2に変換する。ここで、図4に示すように、学習制御器12は第2極性反転部64を有し、第2極性反転部64は、送り軸60の第2の補正量δ2の極性すなわち符号を、回転軸58の符号に応じて反転させ、符号反転された第2の補正量(図4においてδ2′と記載)を計算する。第2の実施例では、図5(c)に示すように回転砥石の後半10回転の符号がマイナスであるので、第2の補正量のうち回転砥石の後半10回転に相当する部分の符号が反転される。第1の位置偏差ε1及び極性反転された第2の補正量δ2′に基づき、被駆動体であるカッター56(送り軸60)を駆動するサーボの制御が行われる。
第2の実施例では、加工時の回転砥石の偏心等に依存した回転軸1回転分の外乱を抑制するために、回転軸1回転分を学習周期とする。従来、往路で作成した補正量は復路では極性が逆になるために使用できなかった。この問題を解決するために、上述のように速度に応じた符号反転と速度の絶対値を積算した基準位置を作成することで、往路と復路とで同じ補正量が使用可能となり、学習時の偏差が収束するまでに必要な動作が不要となる。
なお第2の実施例では回転砥石54の回転位置に基づいて基準位置を作成したが、被駆動体すなわちカッター56の位置に基づいて基準位置を作成することも無論可能である。但し、本実施例では、学習制御において最も重視すべき偏差は回転砥石の偏心や作製精度に起因するものであり、この場合は回転砥石の1回転毎に同様の偏差が繰り返されることになる。またカッターの送り量も回転砥石の回転数に基づいて決定されるので、第2の実施例では、カッター56よりも回転砥石54の位置を基準位置の作成に用いた方が学習制御には好ましいと言える。
図1に示すように、制御装置10は、微分器50に送られる位置データを切替え可能な切替器66を有してもよい。すなわち、微分器50にて処理される位置データは、位置検出器20からの検出位置でもよいし、上位制御装置18からの位置指令に含まれる指令位置でもよい。或いは、被駆動体14の動作に同期して動作する他の軸又は駆動体68の位置を使用することもできる。上述の歯車40や回転砥石54は、ここでいう他の軸又は駆動体68に相当する。切替器66は、これらのいずれを微分器50での処理に使用するかを切替えることができる。無論、切替器等を使用せずに、上記の検出位置、指令位置又は他の駆動体の位置のいずれかに限定して使用する形態でもよい。
図6は、本発明に係るサーボモータ制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。先ずステップS1において、上位制御装置からの位置指令を取り込み、次にステップS2において被駆動体の位置フィードバックを検出する。次のステップS3ではサンプリング周期毎の位置偏差(第1の位置偏差)を計算し、次のステップS4では位置指令又は位置フィードバックに基づいて、一方向に変化する基準位置を作成する。なお本願における「一方向に変化する」とは、上記実施例のような単調増加又は広義の単調増加に加え、単調減少や広義の単調減少も含むものとする。
ステップS5では、ステップS3で求めた第1の位置偏差をステップS4で求めた基準位置毎の偏差(第2の位置偏差)に変換する。ステップS6では、今回の周期で求めた第2の位置偏差に前回の周期で求めた第1の補正量を加算して新たな第1の補正量とする。新たな第1の補正量はメモリに保存され(ステップS7)、次回の周期で求められた第2の位置偏差に加算されることになる。次のステップS8では、メモリに保存されている1周期前の基準位置毎の補正量(第1の補正量)を、サンプリング周期毎の補正量(第2の補正量)に変換する。最後にステップS9において、サンプリング周期毎の第2の補正量を第1の位置偏差に加算し、サーボの制御が行う。
10 サーボモータ制御装置
12 学習制御器
14 被駆動体
16 サーボモータ
18 上位制御装置
30 第1変換部
32 メモリ
34 第2変換部
36 第1フィルタ
38 第2フィルタ
40 歯車
42 砥石
50 微分器
52 積算器
54 回転砥石
56 カッター
62 第1極性反転部
64 第2極性反転部
66 切替器

Claims (4)

  1. 周期的に往復動作する被駆動体をサーボモータで駆動制御するサーボモータ制御装置であって、
    前記被駆動体の位置を検出する位置検出器と、
    上位制御装置から与えられる位置指令に対する、前記位置検出器により検出した前記被駆動体の位置の偏差を、第1の位置偏差として所定のサンプリング周期毎に取得する位置偏差取得部と、
    周期的に往復動作する被駆動体の1周期分について、前記位置指令又は前記被駆動体の位置に対応させて一方向に増加する複数の基準位置を作成する基準位置作成部と、
    前記位置偏差取得部により取得した前記第1の位置偏差を、前記基準位置作成部により作成された前記基準位置毎の第2の位置偏差に変換する第1変換部と、
    前記第2の位置偏差と、記憶部に記憶された1周期前の第1の補正量を加算して新たな第1の補正量とする加算部と、
    前記新たな第1の補正量を、前記被駆動体の往復動作の1周期分記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記第1の補正量を、前記サンプリング周期毎の第2の補正量に変換する第2変換部と、
    前記第1の位置偏差と前記第2の補正量に基づいて前記サーボモータを制御する制御部と、
    を備え
    前記基準位置作成部は、前記サンプリング周期と前記サンプリング周期毎の前記位置指令又は前記被駆動体の位置から計算される速度の絶対値を周期的に往復動作する被駆動体の1周期分積算したものを複数に分割して基準位置を作成することを特徴とするサーボモータ制御装置。
  2. 前記サンプリング周期と前記サンプリング周期毎の前記位置指令又は前記被駆動体の位置から計算される速度の極性に応じて前記第1の位置偏差と前記第2の補正量の極性を反転させる極性反転部を有することを特徴とする請求項1に記載のサーボモータ制御装置。
  3. 前記基準位置作成部及び極性反転部は、前記位置指令又は前記駆動体の位置の代わりに、周期的に往復動作する前記被駆動体に同期して動作する他の駆動体の位置を使用することを特徴とする請求項2に記載のサーボモータ制御装置。
  4. 前記サーボモータ制御装置は、前記第1変換部で変換された前記第2の位置偏差に前記記憶部に記憶された前記第1の補正量を加算した新たな第1の補正量の帯域を制限する第1フィルタと、前記記憶部に記憶された前記第1の補正量が、前記サンプリング周期毎の第2の補正量に変換する前記第2変換部に送られる前に、該第1の補正量の位相補償及びゲイン補償を行う第2フィルタと、を備えたこと特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のサーボモータ制御装置。
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