JP4074638B2 - 電動機の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動機の制御装置に関する。
カム研削盤やピストン旋盤等の、被加工物(すなわちワーク)を非円形断面の輪郭形状に機械加工する工作機械において、加工プログラムに従い、ワークや工具の送り動作の駆動源である電動機を、繰返し運動を含む重畳的運動を指令する目標位置指令に基づいて制御することは知られている。例えば、カム研削盤では、ワークを把持した工作主軸を回転制御軸上で連続回転させると同時に、高速回転する砥石車を搭載した砥石台を、工作主軸の回転に同期させて直線制御軸上で往復動作させることで、ワーク外面に非円形輪郭のカム面を研削加工している。ここで、カム面を所定寸法に研削加工するためには、砥石車に、ワークに対する所定深さの切込みを与える必要がある。つまり、カム研削における砥石台の直線制御軸上での運動は、カム面形状に対応する単純な繰返し(反復)運動としての往復動作に、カム面寸法を得るための切込み動作を重畳させた重畳的運動となる。したがって、カム研削盤の制御装置(例えばNC装置)は、砥石台の直線駆動源である電動機を、往復動作(繰返し運動)に切込み動作を重畳させた重畳的運動を指令する目標位置指令に基づいて制御する。
上記したカム研削盤においては、工作主軸の回転と砥石台の重畳的直線運動とを正確に同期させることが、カム面の高精度加工を達成する条件となる。そこで従来、工作主軸の回転と砥石台の直線運動(以下、直動と称する)との同期ずれに起因する加工誤差を、学習制御により可及的に低減可能な電動機制御方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に開示される制御方法では、砥石台駆動源である電動機への目標位置指令と実際の砥石台の位置フィードバック量との位置偏差に基づき、次回の目標位置指令を補正する学習制御が行なわれる。ここで制御装置は、位置偏差に関するデータを、主軸回転角度を基準とする第1の記憶領域と、砥石台移動位置を基準とする第2の記憶領域とに記憶し、それら2種類の位置偏差データに基づいて目標位置指令を補正するように構成される。このような構成により、電動機の回転中に生ずるトルクリップルの影響を排除して、適正な学習制御を実行できる。
また関連技術として、特許文献2は、ACサーボモータの制御において、コギングトルク(トルクリップル)の影響を学習制御により排除する手法を開示する。特許文献2に開示される制御装置は、位置入力と回転位置との位置偏差を回転位置毎に記憶し、この位置偏差に基づいて演算した入力電流補償値(学習データ)により、入力電流を繰返して補償するように構成される。それにより、回転速度に無関係にサーボモータのコギングトルクが補償される。さらに制御装置は、サーボモータの回転位置に依存する回転位置偏差と、サーボモータの回転位置及び入力電流に依存する回転位置偏差とを、分離して記憶、学習する構成を有する。それにより、コギングトルクに、回転位置のみに依存するトルク変動成分と回転位置及び入力電流に依存するトルク変動成分とが混在している場合にも、両変動成分を完全に補償することができる。
特開平9−212218号公報 特開平6−343284号公報
前述したカム研削盤では、カム面を所定寸法に高精度に加工する目的で、通常、1加工サイクル中に粗研削から精研削を経てスパークアウト研削を遂行するべく、段階的に深さが減少する切込みを砥石車に与えるように、砥石台の運動を制御している。このとき、砥石台の駆動源である電動機は、単純な繰返し運動である往復動作を表す位置成分と、送り量が段階的に変化する切込み動作を表す位置成分との、双方を含む目標位置指令に基づいて制御される。このような構成では、切込み動作の変化に伴い目標位置指令の反復性が失われるので、例えば工作主軸1回転に相当する砥石台駆動電動機の回転角度(つまり砥石台1往復に要する回転角度)を学習周期として通常の学習制御を行なった場合に、切込み動作が変化する時点で位置偏差が拡大し、結果として位置偏差を迅速に収束させることが困難になる。
他方、例えば歯車研削のように、適用によっては、1加工サイクル中に継続して砥石車に一定深さの切込みを与えるように、砥石台を制御する場合もある。この場合には、砥石台駆動電動機に指令される目標位置指令は、単純な繰返し運動である往復動作を表す位置成分と一定送り量の切込み動作を表す位置成分とを含むものとなり、指令の反復性が維持されている。したがって、工作主軸1回転に相当する回転角度を学習周期として通常の学習制御を行なえば、位置偏差を収束させることができる。しかしこの構成でも、学習周期から逸脱する周期で電動機に外乱が印加された場合には、学習制御によってそのような外乱を収束させることは困難になる。例えば、電動機の構造上不可避的に生じるトルクリップルは、往復動作と切込み動作との重畳的運動を駆動する間に、毎回の往復動作の度に切込み動作の分だけずれて生じることになるので、工作主軸1回転を学習周期とする学習制御で、トルクリップルに起因する位置偏差を収束させることは困難である。
前述した特許文献1及び2に記載される従来の学習制御法は、いずれも、カム研削盤における切込み動作の変化を伴う砥石台の直動制御のように、反復性の無い目標位置指令に基づいて電動機を制御する際の、反復性が失われる時点で拡大する位置偏差を収束させるものではない。ここで、単純な繰返し運動を表す位置成分と送り量が段階的に変化する位置成分との双方を含む目標位置指令に基づいて、電動機を制御する構成は、カム研削に限らず、ポリゴン研削やピストン旋削等の、ワークを非円形断面の輪郭形状に機械加工する際に多用されるものであるが、特許文献1及び2の学習制御法は、いずれもそのような汎用性を考慮していない。特に、特許文献1の学習制御法は、カム研削盤において、砥石台の毎回の往復動作の度に切込み動作の分だけずれて電動機に生じるトルクリップルを収束させることができるものの、カム研削以外の機械加工やトルクリップル以外の外乱補償に応用できるものではない。
本発明の目的は、繰返し運動を含む重畳的運動を指令する目標位置指令に基づいて電動機を制御する制御装置において、目標位置指令の反復性が、重畳的運動の変化や種々の外乱等に起因して失われている場合にも、目標位置指令と位置フィードバック量との位置偏差に基づいて適正な学習制御を行なうことができ、以って、電動機の動作を高精度に制御できる制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、繰返し運動を含む重畳的運動を指令する目標位置指令と電動機の出力部からの位置フィードバック量との位置偏差に基づき学習データを求めて記憶するとともに、学習データを用いて位置偏差を補正する学習制御手段と、学習制御手段によって得られた補正位置偏差に基づいて電動機の動作を制御する動作制御部とを具備する制御装置において、学習制御手段は、位置偏差に基づき所定の学習周期で学習データを求めて記憶する第1の学習部と、目標位置指令及び位置フィードバック量の少なくとも一方が、第1の学習部の学習周期とは異なる周期で生じる局部変化を含むときに、局部変化の影響を排除するように学習データを補正する学習データ補正部と、学習データ補正部が補正して得られた補正学習データを用いて、位置偏差を補正する位置偏差補正部とを具備し、学習データ補正部は、位置偏差に基づき、第1の学習部が求めた学習データとは異なる第2の学習データを、局部変化の周期に対応する第2の学習周期で求めて記憶する第2の学習部と、第1の学習部が求めた学習データに第2の学習データを加算する補正演算部と、位置偏差を第1の学習部と第2の学習部とのいずれか一方に切り換えて入力できるようにする入力切換部とを備えること、を特徴とする制御装置を提供する。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の制御装置において、学習データ補正部は、第2の学習部からの第2の学習データの出力を選択的に遮断する出力切換部をさらに備える、制御装置を提供する。
請求項に記載の発明は、請求項又はに記載の制御装置において、第2の学習部の第2の学習周期は、位置フィードバック量に生じる外乱の周期に対応する、制御装置を提供する。
請求項に記載の発明は、請求項又はに記載の制御装置において、目標位置指令は、第1の学習部の学習周期に対応する周期で繰返す第1位置成分と、第2の学習部の第2の学習周期に対応する周期で繰返す第2位置成分と、予め分離した指令としてを含み、第1の学習部は、単独で指令された第1位置成分に関する第1位置偏差に基づいて学習データを求め、第2の学習部は、双方共に指令された第1位置成分と第2位置成分との合成位置指令に関する合成位置偏差に基づいて第2の学習データを求める、制御装置を提供する。
請求項に記載の発明は、繰返し運動を含む重畳的運動を指令する目標位置指令と電動機の出力部からの位置フィードバック量との位置偏差に基づき学習データを求めて記憶するとともに、学習データを用いて位置偏差を補正する学習制御手段と、学習制御手段によって得られた補正位置偏差に基づいて電動機の動作を制御する動作制御部とを具備する制御装置において、学習制御手段は、位置偏差に基づき所定の学習周期で学習データを求めて記憶する第1の学習部と、目標位置指令及び位置フィードバック量の少なくとも一方が、第1の学習部の学習周期とは異なる周期で生じる局部変化を含むときに、局部変化の影響を排除するように学習データを補正する学習データ補正部と、学習データ補正部が補正して得られた補正学習データを用いて、位置偏差を補正する位置偏差補正部とを具備し、目標位置指令は、第1の学習部の学習周期に対応する周期で繰返す第1位置成分と、局部変化の周期で繰返す第2位置成分とを、予め分離した指令として含み、学習データ補正部は、第2位置成分に関する位置フィードバック量を推定する伝達関数を推定器として有するとともに、第2位置成分と推定器が推定した位置フィードバック量とから第2位置偏差を推定する第2位置偏差推定部と、第2位置偏差推定部が推定した第2位置偏差と位置偏差とから、第1位置成分に関する第1位置偏差を演算する第1位置偏差演算部と、第2位置偏差推定部が推定した第2位置偏差を、第1の学習部が求めた学習データに加算する補正演算部とを備え、第1の学習部は、第1位置偏差演算部が演算した第1位置偏差に基づき、学習データを求めること、を特徴とする制御装置を提供する。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の制御装置において、学習データ補正部は、第2位置偏差推定部が推定した第2位置偏差に基づき、第1の学習部が求めた学習データとは異なる第2の学習データを、局部変化の周期に相当する第2の学習周期で求めて記憶する第2の学習部をさらに備え、補正演算部は、第2位置偏差推定部が推定した第2位置偏差の代わりに、第2の学習部が求めた第2の学習データを、第1の学習部が求めた学習データに加算する、制御装置を提供する。
請求項に記載の発明は、請求項又はに記載の制御装置において、目標位置指令が第1位置成分と第2位置成分とに分解された状態で指令され、第2位置偏差推定部に第2位置成分が入力される、制御装置を提供する。
請求項に記載の発明は、請求項又はに記載の制御装置において、学習データ補正部は、目標位置指令から第2位置成分を分離するローパスフィルタを用いて第2位置成分を推定する第2位置成分推定部をさらに備え、第2位置偏差推定部は、第2位置成分推定部が推定した第2位置成分に基づいて、第2位置偏差を推定する、制御装置を提供する。
請求項に記載の発明は、請求項又はに記載の制御装置において、第2位置偏差推定部は、目標位置指令に含まれる第2位置成分を上位制御装置から読み取る処理を遂行し、読み取った第2位置成分に基づいて、第2位置偏差を推定する、制御装置を提供する。
請求項1に記載の発明によれば、学習制御手段の学習データ補正部が、目標位置指令及び位置フィードバック量の少なくとも一方に含まれる、第1の学習部の学習周期とは異なる周期で生じる局部変化の影響を排除するように、学習データを補正する構成としたから、重畳的運動の変化や種々の外乱等の局部変化に起因して、目標位置指令の反復性が失われている場合にも、位置偏差補正部は、学習データ補正部が学習データを補正することで得た補正学習データを用いて、位置偏差を適正に補正することができる。特に、目標位置指令及び位置フィードバック量の少なくとも一方に、第1の学習部の学習周期とは異なる周期で生じる局部変化(重畳的運動の変化や種々の外乱等)が含まれている場合に、第1の学習部が得た学習データだけでは位置偏差を収束させることが困難なところを、学習データ補正部の第2の学習部が得た第2の学習データを付加的に用いて、位置偏差を迅速に収束させることができる。
請求項に記載の発明によれば、目標位置指令及び位置フィードバック量に局部変化が含まれていないときに、出力切換部を操作して第2の学習データの出力を遮断することで、第1の学習部による学習制御のみが遂行されて、位置偏差が迅速に収束する。
請求項に記載の発明によれば、電動機の位置フィードバック量にトルクリップル等の所定周期の外乱が含まれている場合に、第2の学習部がそのような外乱の周期に対応する第2の学習周期で求めた第2の学習データを用いることで、位置偏差を迅速に収束させることができる。
請求項に記載の発明によれば、目標位置指令に、単純な繰返し運動を表す第1位置成分と運動の局部変化を表す第2位置成分とが含まれている場合に、第2の学習部がそのような第2位置成分の周期に対応する第2の学習周期で求めた第2の学習データを用いることで、位置偏差を迅速に収束させることができる。
請求項に記載の発明によれば、目標位置指令に、第1の学習部の学習周期とは異なる周期で生じる局部変化(重畳的運動の変化)を表す第2位置成分が含まれている場合に、第1の学習部が位置偏差に基づいて求めた学習データを用いるだけでは位置偏差を収束させることが困難なところを、学習データ補正部の第2位置偏差推定部が推定した第2位置成分に関する第2位置偏差と、第1位置偏差演算部が第2位置偏差を用いて演算した第1位置成分に関する第1位置偏差とを用いることで、位置偏差を迅速に収束させることができる。
請求項に記載の発明によれば、第2位置偏差の推定値にばらつきが生じている場合にも、第2の学習部が求めた第2の学習データにより学習データを適性に補正でき、以って、位置偏差を迅速に収束させることができる。
請求項に記載の発明によれば、制御装置側で目標位置指令から第2位置成分を分離する必要が無いから、制御装置の構成を簡略化できる。
請求項に記載の発明によれば、外部から第2位置成分を制御装置に入力するための信号線路が不要になる。
請求項に記載の発明によれば、第2位置成分を推定する構成よりも、第2位置偏差の精度が向上する。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。全図面に渡り、対応する構成要素には共通の参照符号を付す。
図面を参照すると、図1は、本発明に係る電動機の制御装置10の基本構成を機能ブロック図で示す。制御装置10は、繰返し運動を含む重畳的運動を指令する目標位置指令Cpと電動機12の出力部14からの位置フィードバック量Fpとの位置偏差Dpに基づき学習データLを求めて記憶するとともに、学習データLを用いて位置偏差Dpを補正する学習制御手段16と、学習制御手段16が補正して得られた補正位置偏差ADpに基づいて電動機12の動作を制御する動作制御部18とを備える。ここで、電動機12の出力部14とは、その語義として、電動機12自体の出力要素(軸等)と電動機12によって駆動される物体(以下、被駆動体と称する)との双方を包含するものであり、例えば電動機12又は被駆動体に付設したエンコーダ等の位置検出器(図示せず)によって、位置フィードバック量Fpを得ることができる。
図2に例示するように、制御装置10は、上位制御装置20から入力される目標位置指令Cpに基づいて、電動機12の動作を制御することができる。また、動作制御部18は、補正位置偏差ADpから速度指令Csを演算する位置制御部22と、速度指令Csと電動機12の速度フィードバック量Fsとからトルク指令Ctを演算する速度制御部24と、トルク指令Ctと電動機12の電流フィードバック量Fcとから電圧指令Cvを演算する電流制御部26と、電圧指令Cvに従って電動機12に駆動信号を与える増幅器28とを含むことができる。ここで、速度フィードバック量Fsは、電動機12に付設したエンコーダ等の速度検出器(図示せず)によって得ることができ、また電流フィードバック量Fcは、増幅器28に付設した電流検出器(図示せず)から得ることができる。
再び図1を参照すると、本発明の特徴的構成として、学習制御手段16は、予め定めた学習周期で位置偏差Dpに基づき学習データLを求めて記憶する第1の学習部30と、目標位置指令Cp及び位置フィードバック量Fpの少なくとも一方が、第1の学習部30の学習周期とは異なる周期で生じる局部変化を含むときに、局部変化の影響を排除するように学習データLを補正する学習データ補正部32と、学習データ補正部32が補正して得られた補正学習データALを用いて、位置偏差Dpを補正する位置偏差補正部34とを備える。
ここで、目標位置指令Cp及び位置フィードバック量Fpの少なくとも一方の局部変化とは、例えばカム研削盤の砥石台の運動制御において、目標位置指令に含まれる切込み動作を表す位置成分における送り量の段階的変化や、電動機に印加される種々の外乱(例えばトルクリップル)等を包含するものである。このような信号の局部変化は、繰返し運動を含む重畳的運動を指令する目標位置指令Cpが本来有している反復性を失わせる要因となる。
図3に例示するように、第1の学習部30は、帯域制限フィルタ36と、メモリ38と、動特性補償要素40とを備え、学習周期毎に、メモリ38に記憶した前周期の学習データLに今周期の位置偏差Dpを加算することで、学習データLを更新する。なお、帯域制限フィルタ36は、制御系の安定化のため高周波の入力を制限する機能を有する。また、動特性補償要素40は、制御対象の位相遅れ及びゲイン低下を補償する機能を有する。
上記構成を有する制御装置10では、学習制御手段16の学習データ補正部32が、目標位置指令Cp及び位置フィードバック量Fpの少なくとも一方に含まれる、第1の学習部30の学習周期とは異なる周期で生じる局部変化の影響を排除するように、学習データLを補正する構成としたから、重畳的運動の変化や種々の外乱等の局部変化に起因して、目標位置指令Cpの反復性が失われている場合にも、位置偏差補正部34は、学習データ補正部32が学習データLを補正することで得た補正学習データALを用いて、位置偏差Dpを適正に補正することができる。
例えば、制御装置10を用いて、カム研削盤の砥石台駆動源としての電動機12を制御する際には、前述したように、目標位置指令Cpには通常、単純な繰返し運動である往復動作を表す位置成分(第1位置成分)と、送り量が段階的に変化する切込み動作を表す位置成分(第2位置成分)との、双方が含まれる。ここで、学習制御手段16の第1の学習部30が、工作主軸1回転に相当する電動機12の回転角度(つまり砥石台1往復に要する回転角度)を学習周期として学習制御を行なった場合、第1位置成分に関しては適正な学習を遂行できるものの、第2位置成分における送り量の変化(つまり目標位置指令Cpの局部変化)が学習周期とは異なる周期で生じているから、第2位置成分に関する学習が不完全になる。したがって、第1の学習部30が得た学習データLで位置偏差Dpを補正した場合には、砥石台の切込み動作が変化する時点で、位置偏差Dpが局部的に拡大することになる。そこで、学習制御手段16の学習データ補正部32は、目標位置指令Cpの第2位置成分における送り量の変化の影響を排除するように、学習データLを補正し、位置偏差補正部34が、そのようにして得られた補正学習データALを用いて、位置偏差Dpを適正に補正することで、位置偏差Dpを迅速に収束させることができる。
他方、例えば歯車研削盤における砥石台の運動制御のように、目標位置指令Cpが、局部変化を含まずに指令の反復性が維持されたもの(例えば単純な繰返し運動である往復動作を表す位置成分と一定送り量の切込み動作を表す位置成分とを含むもの)である場合、制御装置10は、学習制御手段16の第1の学習部30によって得られる学習データLを用いて、位置偏差Dpを収束させることができる。しかしこの場合でも、前述したように、学習周期から逸脱する周期で電動機にトルクリップル等の外乱が印加された場合には、そのような外乱(つまり位置フィードバック量Fpの局部変化)を含む位置偏差Dpを、学習データLによって収束させることは困難である。そこで、学習制御手段16の学習データ補正部32は、位置フィードバック量Fpに含まれる外乱の影響を排除するように、学習データLを補正し、位置偏差補正部34が、そのようにして得られた補正学習データALを用いて、位置偏差Dpを適正に補正することで、位置偏差Dpを迅速に収束させることができる。
さらに、制御装置10は、カム研削盤や歯車研削盤の砥石台制御に限らず、ポリゴン研削やピストン旋削等、ワークを非円形断面の輪郭形状に機械加工する際の、ワーク又は工具の送り駆動源である電動機のように、繰返し運動を含む重畳的運動を駆動するための種々の電動機の制御に、汎用的に用いることができ、いずれも同等の作用効果を奏するものである。このように、制御装置10によれば、繰返し運動を含む重畳的運動を指令する目標位置指令Cpに基づいて電動機12を制御する際に、目標位置指令Cp及び位置フィードバック量Fpの少なくとも一方に含まれる、第1の学習部30の学習周期とは異なる周期で生じる局部変化(重畳的運動の変化や種々の外乱等)に起因して、目標位置指令Cpの反復性が失われている場合にも、目標位置指令Cpと位置フィードバック量Fpとの位置偏差Dpに基づき、適正な学習制御を行なって、電動機12の動作を高精度に制御することができる。
図4は、本発明の第1の実施形態による制御装置40の構成を、機能ブロック図で示す。制御装置40は、学習制御手段16の学習データ補正部42の構成を具体化した点以外は、上記した制御装置10の基本構成を有するものであるから、対応する構成要素には共通の参照符号を付して、その説明を省略する。
制御装置40の学習データ補正部42は、位置偏差Dpに基づき、第1の学習部30が求めた学習データLとは異なる第2の学習データL2を、目標位置指令Cp及び位置フィードバック量Fpの少なくとも一方に含まれる局部変化(重畳的運動の変化や種々の外乱等)の周期に対応する第2の学習周期(すなわち第1の学習部30の学習周期とは異なる周期)で求めて記憶する第2の学習部44と、第1の学習部30が求めた学習データLに第2の学習データL2を加算する補正演算部46と、位置偏差Dpを第1の学習部30と第2の学習部44とのいずれか一方に切り換えて入力できるようにする入力切換部48とを備える。ここで、局部変化の周期に対応する第2の学習周期とは、局部変化の周期のN倍(Nは1以上の整数)の周期であることを意味する。制御装置40は、第1及び第2の学習部30、44のそれぞれにおける学習周期を、自在に設定できるように構成される。また第2の学習部44は、図3に示す第1の学習部30の構成と同様の構成を有することができる。
制御装置40では、目標位置指令Cp及び位置フィードバック量Fpの少なくとも一方に、第1の学習部30の学習周期とは異なる周期で生じる局部変化(重畳的運動の変化や種々の外乱等)が含まれている場合に、第1の学習部30が得た学習データLで位置偏差Dpを補正するだけでは位置偏差Dpを収束させることが困難なところを、学習データ補正部42の第2の学習部44が得た第2の学習データL2を付加的に用いて、位置偏差Dpを迅速に収束させることができる。具体的には、最初に入力切換部48を第1の学習部30側に接続して位置偏差Dpを第1の学習部30に入力し、学習データLを用いた学習制御により位置偏差Dpを補正する。それにより、目標位置指令Cp及び位置フィードバック量Fpの局部変化以外の部分(すなわち反復性を有する部分)に関して、位置偏差Dpが補正される。次に、入力切換部48を第2の学習部44側に切り換えて位置偏差Dpを第2の学習部44に入力し、第2の学習周期での第2の学習データL2を用いた学習制御を実行する。このとき、第1の学習部30には位置偏差Dpが入力されないが、学習データLは出力されるので、補正演算部46が学習データLに第2の学習データL2を加算して学習データLを補正する。このようにして得られた補正学習データALを用いることで、位置偏差Dpに残留していた局部変化に起因する偏差も適正に補正され、結果として、位置偏差Dpが迅速に収束することになる。
制御装置40において、学習データ補正部42は、図示のように、第2の学習部44からの第2の学習データL2の出力を選択的に遮断する出力切換部50をさらに備えることができる。このような構成によれば、目標位置指令Cp及び位置フィードバック量Fpに局部変化が含まれていないときに、出力切換部50を操作して第2の学習データL2の出力を遮断することで、第1の学習部30による学習制御のみが遂行されて、位置偏差Dpが迅速に収束する。
上記構成を有する制御装置40は、電動機12(図1)の位置フィードバック量Fpにトルクリップル等の所定周期の外乱が含まれている場合に、第2の学習部44がそのような外乱の周期に対応する第2の学習周期で求めた第2の学習データL2を用いることで、位置偏差Dpを迅速に収束させることができる。また、カム研削盤の砥石台制御のように、目標位置指令Cpに、単純な繰返し運動(例えば往復運動)を表す第1位置成分と運動の局部変化(例えば送り量の段階的変化)を表す第2位置成分とが含まれている場合に、第2の学習部44がそのような第2位置成分の周期に対応する第2の学習周期で求めた第2の学習データL2を用いることで、位置偏差Dpを迅速に収束させることができる。
特に後者の場合には、図5に変形例として示すように、上位制御装置20が、目標位置指令Cpを、第1の学習部30の学習周期に対応する周期で繰返す第1位置成分Cp1(すなわち繰返し運動の位置成分)と、第2の学習部44の第2の学習周期に対応する周期で繰返す第2位置成分Cp2(すなわち局部変化の位置成分)とに、分離して指令する構成とすることもできる。この場合、上位制御装置20は、第2位置成分Cp2の指令を選択的に遮断する指令切換部52を備えることができる。なお、学習周期に対応する周期とは、学習周期の1/N倍(Nは1以上の整数)の周期であることを意味する。
図示変形例の構成では、上記したように最初に第1の学習部30が学習制御を遂行する際には、指令切換部52を操作して第2位置成分Cp2の指令を遮断し、上位制御装置20から第1位置成分Cp1のみを含む目標位置指令Cpが指令される状態とする。それにより、第1の学習部30は、第1位置成分Cp1に関する第1位置偏差Dp1に基づいて学習データLを求めるので、学習データLを用いた学習制御により、第1位置偏差Dp1を収束させることができる。次に、第2の学習部44が第2の学習周期で学習制御を遂行する際には、指令切換部52を操作して、上位制御装置20から第1位置成分Cp1及び第2位置成分Cp2の双方を含む目標位置指令Cpが指令される状態とする。それにより、第2の学習部44は、第1位置成分Cp1と第2位置成分Cp2との合成位置(すなわち目標位置指令Cp)に関する合成位置偏差(すなわち位置偏差Dp)に基づいて、第2の学習データL2を求める。このとき、第1位置成分Cp1に関する第1位置偏差Dp1は学習データLにより収束させることができるから、第2の学習データL2を学習データLに加算することにより、第2位置成分Cp2に関する第2位置偏差Dp2も収束させることができ、結果として、位置偏差Dpが迅速に収束することになる。
なお、制御装置40によりカム研削盤の砥石台駆動用の電動機12を制御する際には、第2位置成分Cp2に基づく砥石台送り量の段階的変化は、1加工サイクルを1周期として生じるので、第2の学習部44における第2の学習周期は、1加工サイクルを実行する電動機回転数に対応する(すなわちN倍(Nは1以上の整数)の)周期となる。
図6は、本発明の第2の実施形態による制御装置60の構成を、機能ブロック図で示す。制御装置60は、学習制御手段16の学習データ補正部62の構成を具体化した点以外は、前述した制御装置10の基本構成を有するものであるから、対応する構成要素には共通の参照符号を付して、その説明を省略する。また、制御装置60は、上位制御装置20が、目標位置指令Cpを、第1の学習部30の学習周期に対応する周期で繰返す第1位置成分Cp1(すなわち繰返し運動の位置成分)と、局部変化(重畳的運動の変化)の周期(すなわち第1の学習部30の学習周期とは異なる周期)で繰返す第2位置成分Cp2(すなわち局部変化の位置成分)とに、分離して指令する構成を、前提とするものである。なお、学習周期に対応する周期とは、学習周期の1/N倍(Nは1以上の整数)の周期であることを意味する。
制御装置60の学習データ補正部62は、目標位置指令Cpの第2位置成分Cp2に関する第2位置偏差Dp2を推定する第2位置偏差推定部64と、第2位置偏差推定部64が推定した第2位置偏差Dp2と実際の位置偏差Dpとから、目標位置指令Cpの第1位置成分Cp1に関する第1位置偏差Dp1を演算する第1位置偏差演算部66と、第2位置偏差推定部64が推定した第2位置偏差Dp2を、第1の学習部30が求めた学習データLに加算する補正演算部68とを備える。ここで、第1の学習部30は、第1位置偏差演算部66が演算した第1位置偏差Dp1に基づき、学習データLを求める。
第2位置偏差推定部64は、第2位置成分Cp2に関する位置フィードバック量Fp2を推定する推定器70を有し、第2位置成分Cp2と推定器70が推定した位置フィードバック量Fp2とから、第2位置偏差Dp2を推定することができる。推定器70としては、例えば下記の伝達関数G(s)を採用できる。
G(s)=(αs+Pg)/(s+Pg)
ただし、Pgはポジションゲイン、αはフィードフォワード係数である。
制御装置60では、目標位置指令Cpに、第1の学習部30の学習周期とは異なる周期で生じる局部変化(重畳的運動の変化)を表す第2位置成分Cp2が含まれている場合に、第1の学習部30が位置偏差Dpに基づいて求めた学習データLを用いるだけでは位置偏差Dpを収束させることが困難なところを、学習データ補正部62の第2位置偏差推定部64が推定した第2位置成分Cp2に関する第2位置偏差Dp2と、第1位置偏差演算部66が第2位置偏差Dp2を用いて演算した第1位置成分Cp1に関する第1位置偏差Dp1とを用いることで、位置偏差Dpを迅速に収束させることができる。つまり、第1の学習部30は、第1位置成分Cp1に関する第1位置偏差Dp1に基づいて学習データLを求めているので、学習データLを用いて第1位置偏差Dp1を迅速に収束させることができる。さらに、補正演算部68で、学習データLに第2位置偏差Dp2を加算して学習データLを補正する。このようにして得られた補正学習データALを用いることで、位置偏差Dpに残留していた局部変化に起因する第2位置偏差Dp2も適正に補正され、結果として、位置偏差Dpが迅速に収束することになる。
上記構成を有する制御装置60では、学習データ補正部62の第2位置偏差推定部64が、目標位置指令Cpの第2位置成分Cp2から第2位置偏差Dp2を正確に推定できることが、位置偏差Dpを迅速に収束させるための要件である。しかし、目標位置指令Cpの第2位置成分Cp2が複雑な運動を指令する等の要因により、第2位置偏差Dp2の推定値にばらつきが生じる場合には、図7に変形例として示すように、第2位置偏差Dp2も学習する構成として、学習データLを適性に補正できるようにすることが望ましい。
図7に示す変形例では、学習データ補正部62は、第2位置偏差推定部64が推定した第2位置偏差Dp2に基づき、第1の学習部30が求めた学習データLとは異なる第2の学習データL2を、局部変化の周期に相当する第2の学習周期で求めて記憶する第2の学習部72をさらに備える。そして、補正演算部68は、第2位置偏差推定部64が推定した第2位置偏差Dp2の代わりに、第2の学習部72が求めた第2の学習データL2を、第1の学習部30が求めた学習データLに加算するように構成される。このような構成によれば、第2位置偏差Dp2の推定値にばらつきが生じている場合にも、第2の学習データL2により学習データLを適性に補正でき、以って、位置偏差Dpを迅速に収束させることができる。
図6及び図7に示す制御装置60は、上位制御装置20において目標位置指令Cpが予め第1位置成分Cp1と第2位置成分Cp2とに分解されていて、第2位置偏差推定部64に第2位置成分Cp2が直接入力される構成を採用している。したがって、制御装置60側で目標位置指令Cpから第2位置成分Cp2を分離する必要が無いから、制御装置60の構成を簡略化できる。その反面、上位制御装置20から第2位置成分Cp2を制御装置60に入力するための信号線路が必要になる。
これに代えて、図8に示すように、制御装置60の学習データ補正部62が、目標位置指令Cpから第2位置成分Cp2を推定する第2位置成分推定部74をさらに備える構成とすることもできる(図8(a))。この場合、第2位置偏差推定部64は、第2位置成分推定部74が推定した第2位置成分Cp2に基づいて、第2位置偏差Dp2を推定する。このような構成によれば、上位制御装置20から第2位置成分Cp2を制御装置60に入力するための信号線路が不要になる。
第2位置成分推定部74としては、ローパスフィルタ76によって、目標位置指令Cpから第2位置成分Cp2を分離する構成を採用できる(図8(b))。この場合、ローパスフィルタ76に起因して生じる第2位置成分Cp2側の信号遅れに合わせて、目標位置指令Cp(=Cp1+Cp2)の出力側にも、遅れ(Z−n)要素78を入れる。
さらに上記構成に代えて、図9に示すように、第2位置偏差推定部64が、目標位置指令Cpに含まれる第2位置成分Cp2を参照することで、第2位置偏差Dp2を推定する構成とすることもできる。この場合、第2位置偏差推定部64は、上位制御装置20に記憶されている第2位置成分Cp2を、自ら読み取る処理を遂行する。このような構成によれば、上位制御装置20から第2位置成分Cp2を制御装置60に入力するための信号線路が不要になるだけでなく、第2位置成分Cp2を推定する図8の構成よりも、第2位置偏差Dp2の精度が向上する。
本発明に係る電動機制御装置の基本構成を示す機能ブロック図である。 図1の制御装置を適用した制御系の一例を示す図である。 図1の制御装置における学習部の一構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態による制御装置の構成を示す機能ブロック図である。 図4の制御装置の変形例の構成を示す図である。 本発明の第2実施形態による制御装置の構成を示す機能ブロック図である。 図6の制御装置の第1変形例の構成を示す図である。 図6の制御装置の第2変形例の構成を示す図で、(a)学習データ補正部の一部分の構成、及び(b)第2位置成分推定部の構成を、それぞれ示す。 図6の制御装置の第3変形例の構成を示す図である。
符号の説明
10、40、60 制御装置
12 電動機
14 出力部
16 学習制御手段
18 動作制御部
20 上位制御装置
30 第1の学習部
32、42、62 学習データ補正部
34 位置偏差補正部
44、72 第2の学習部
46 補正演算部
48 入力切換部
50 出力切換部
64 第2位置偏差推定部
66 第1位置偏差演算部
68 補正演算部
74 第2位置成分推定部

Claims (9)

  1. 繰返し運動を含む重畳的運動を指令する目標位置指令と電動機の出力部からの位置フィードバック量との位置偏差に基づき学習データを求めて記憶するとともに、該学習データを用いて該位置偏差を補正する学習制御手段と、該学習制御手段によって得られた補正位置偏差に基づいて電動機の動作を制御する動作制御部とを具備する制御装置において、
    前記学習制御手段は、
    前記位置偏差に基づき所定の学習周期で学習データを求めて記憶する第1の学習部と、
    前記目標位置指令及び前記位置フィードバック量の少なくとも一方が、前記第1の学習部の前記学習周期とは異なる周期で生じる局部変化を含むときに、該局部変化の影響を排除するように前記学習データを補正する学習データ補正部と、
    前記学習データ補正部が補正して得られた補正学習データを用いて、前記位置偏差を補正する位置偏差補正部とを具備し、
    前記学習データ補正部は、
    前記位置偏差に基づき、前記第1の学習部が求めた前記学習データとは異なる第2の学習データを、前記局部変化の前記周期に対応する第2の学習周期で求めて記憶する第2の学習部と、
    前記第1の学習部が求めた前記学習データに前記第2の学習データを加算する補正演算部と、
    前記位置偏差を前記第1の学習部と前記第2の学習部とのいずれか一方に切り換えて入力できるようにする入力切換部とを備えること、
    を特徴とする制御装置。
  2. 前記学習データ補正部は、前記第2の学習部からの前記第2の学習データの出力を選択的に遮断する出力切換部をさらに備える、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記第2の学習部の前記第2の学習周期は、前記位置フィードバック量に生じる外乱の周期に対応する、請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記目標位置指令は、前記第1の学習部の前記学習周期に対応する周期で繰返す第1位置成分と、前記第2の学習部の前記第2の学習周期に対応する周期で繰返す第2位置成分とを、予め分離した指令として含み、前記第1の学習部は、単独で指令された該第1位置成分に関する第1位置偏差に基づいて前記学習データを求め、前記第2の学習部は、双方共に指令された該第1位置成分と該第2位置成分との合成位置指令に関する合成位置偏差に基づいて前記第2の学習データを求める、請求項又はに記載の制御装置。
  5. 繰返し運動を含む重畳的運動を指令する目標位置指令と電動機の出力部からの位置フィードバック量との位置偏差に基づき学習データを求めて記憶するとともに、該学習データを用いて該位置偏差を補正する学習制御手段と、該学習制御手段によって得られた補正位置偏差に基づいて電動機の動作を制御する動作制御部とを具備する制御装置において、
    前記学習制御手段は、
    前記位置偏差に基づき所定の学習周期で学習データを求めて記憶する第1の学習部と、
    前記目標位置指令及び前記位置フィードバック量の少なくとも一方が、前記第1の学習部の前記学習周期とは異なる周期で生じる局部変化を含むときに、該局部変化の影響を排除するように前記学習データを補正する学習データ補正部と、
    前記学習データ補正部が補正して得られた補正学習データを用いて、前記位置偏差を補正する位置偏差補正部とを具備し、
    前記目標位置指令は、前記第1の学習部の前記学習周期に対応する周期で繰返す第1位置成分と、前記局部変化の前記周期で繰返す第2位置成分とを、予め分離した指令として含み、
    前記学習データ補正部は、
    前記第2位置成分に関する位置フィードバック量を推定する伝達関数を推定器として有するとともに、該第2位置成分と該推定器が推定した該位置フィードバック量とから第2位置偏差を推定する第2位置偏差推定部と、
    前記第2位置偏差推定部が推定した前記第2位置偏差と前記位置偏差とから、前記第1位置成分に関する第1位置偏差を演算する第1位置偏差演算部と、
    前記第2位置偏差推定部が推定した前記第2位置偏差を、前記第1の学習部が求めた前記学習データに加算する補正演算部とを備え、
    前記第1の学習部は、前記第1位置偏差演算部が演算した前記第1位置偏差に基づき、前記学習データを求めること、
    を特徴とする制御装置。
  6. 前記学習データ補正部は、前記第2位置偏差推定部が推定した前記第2位置偏差に基づき、前記第1の学習部が求めた前記学習データとは異なる第2の学習データを、前記局部変化の前記周期に相当する第2の学習周期で求めて記憶する第2の学習部をさらに備え、前記補正演算部は、前記第2位置偏差推定部が推定した前記第2位置偏差の代わりに、該第2の学習部が求めた該第2の学習データを、前記第1の学習部が求めた前記学習データに加算する、請求項に記載の制御装置。
  7. 前記目標位置指令が前記第1位置成分と前記第2位置成分とに分解された状態で指令され、前記第2位置偏差推定部に該第2位置成分が入力される、請求項5又は6に記載の制御装置。
  8. 前記学習データ補正部は、前記目標位置指令から前記第2位置成分を分離するローパスフィルタを用いて該第2位置成分を推定する第2位置成分推定部をさらに備え、前記第2位置偏差推定部は、該第2位置成分推定部が推定した該第2位置成分に基づいて、前記第2位置偏差を推定する、請求項又はに記載の制御装置。
  9. 前記第2位置偏差推定部は、前記目標位置指令に含まれる前記第2位置成分を上位制御装置から読み取る処理を遂行し、読み取った該第2位置成分に基づいて、前記第2位置偏差を推定する、請求項又はに記載の制御装置。
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