JP3885595B2 - 回動負荷駆動用直流サーボモータの制御方法及び装置 - Google Patents

回動負荷駆動用直流サーボモータの制御方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バルブなどの回動負荷を駆動する直流サーボモータを制御する方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
バルブなどの回動負荷をモータにより駆動する場合に、直流サーボモータを駆動源とした回動負荷駆動装置が多く用いられている。
【0003】
各種の機械の特性を調整したり、その動作を制御したりするために、各種の制御条件に応じて開閉制御されるバルブが用いられることが多い。例えば、2サイクル内燃機関においては、機関の出力の向上を図ったり、機関の排気ガスの浄化を図ったりするために、排気のタイミングを調整するバルブや、排気効率を向上させるために排気管に接続したキャビティを開閉して該排気管の共振周波数を調整するバルブや、吸気タイミングを調整するバルブなどを設けて、これらのバルブを、機関の回転速度や、スロットルバルブの開度などの各種の制御条件に応じて制御するようにしている。
【0004】
内燃機関に設けられるバルブを駆動する装置として、直流サーボモータと、この直流サーボモータにより駆動される駆動部材と、バルブを回動操作するためにバルブの操作軸に取り付けられた操作部材と、駆動部材と操作部材との間を連結するワイヤとを備えたものが用いられている。
【0005】
この種の駆動装置では、モータにより駆動される駆動部材の回動に伴って、ワイヤにより操作部材を牽引しつつ回動させて、該操作部材の回動によりバルブの操作軸を回動操作する。
【0006】
このような駆動装置によりバルブを駆動する場合には、制御開始時にモータに100%のデューティ比で駆動電流を供給してバルブの弁体を一方の限界位置(例えば全閉位置))から他方の限界位置(例えば全開位置)まで動かす動作と、他方の限界位置(例えば全開位置)から一方の限界位置(例えば全閉位置)まで動かす動作とを行わせることにより、バルブのセルフクリーニングを行う。このセルフクリーニング動作により、バルブの可動部に付着しているカーボンやゴミなどの異物を除去して、以後の制御動作でバルブが円滑に動くようにする。
【0007】
またこのセルフクリーニング動作時に、バルブの弁体が全閉位置に到達して停止したときの駆動部材の停止位置及びバルブの弁体が全開位置に到達して停止したときの駆動部材の停止位置をそれぞれ駆動部材の全開側最終停止位置及び全閉側最終停止位置として検出して記憶させておく。
【0008】
内燃機関の運転中は、モータの出力軸に取り付けられた駆動部材の位置をポテンショメータなどの位置検出器により検出し、検出された駆動部材の現在位置と、機関の回転速度やスロットルバルブの開度などの各種の制御条件により決まるバルブの弁体の最適位置に相応する駆動部材の目標位置との偏差を零にするように、モータの駆動電流のデューティ比を制御して、バルブの弁体の位置(以下単にバルブの位置という。)を最適位置に一致させる。
【0009】
上記のように、モータにより駆動する駆動部材とバルブの操作軸に取り付けられた操作部材との間をワイヤにより連結して、駆動部材の回動に伴ってワイヤを介して操作部材を牽引しつつバルブを駆動するバルブ駆動装置において、モータにデューティ比が100%の駆動電流を供給してバルブの操作軸を限界位置(全開位置または全閉位置)に向けて駆動した際には、デューティ比が100%の駆動電流により生じるモータの大きな出力トルクによって、バルブの操作軸が限界位置に達して停止した後もワイヤの伸びにより駆動部材がある程度変位するため、駆動部材の最終停止位置とバルブの操作軸の限界位置とを正確に対応させることができなかった。そのため、従来の装置では、バルブの操作軸の限界位置に相応する駆動部材の位置を行き過ぎた位置を、該駆動部材の最終停止位置として検出することがあった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、機関の運転中、バルブの操作軸を限界位置まで変位させるために、駆動部材の目標位置を最終停止位置として、該駆動部材を最終停止位置に到達させるように制御する際には、制御性を良好にするために、常にデューティ比が100%の駆動電流を流すことはできず、駆動部材の位置が最終停止位置に近づくに従って、駆動電流のデューティ比を小さくしていく必要がある。そのため、バルブの操作軸が限界位置に近づいていくに従ってモータの出力トルクが小さくなっていき、バルブの操作軸が限界位置に達して停止するとモータも停止してしまう。従って、制御開始時に検出された駆動部材の最終停止位置がバルブの操作軸の限界位置に相応する位置を行き過ぎた位置であると、駆動部材を最終停止位置まで変位させることができない状態でモータが停止してロックされた状態になる。モータがロックされた状態が継続すると、モータが停止した状態で電機子コイルに駆動電流が流れ続けるため、モータの巻線が焼損したりモータの駆動電流を制御する回路のスイッチ素子が破損したりするおそれがある。そのため、モータがロックしたことを検出する手段を設けて、この手段によりモータがロックしたことが検出されたときには、モータの駆動電流を直ちに遮断するようにしておく必要があるが、モータがロックしたことを検出するにはある程度の時間を必要とするため、モータの保護及びモータを制御する回路の保護を的確に図ることができないことがあった。
【0011】
また制御開始時に駆動部材の最終停止位置がバルブの操作軸の限界位置に相応する位置からずれている場合には、バルブの操作軸が限界位置に達してモータが停止したときにモータの駆動電流を遮断すると、駆動部材がワイヤの張力により引き戻されることがある。このように駆動部材が引き戻されると、バルブの操作軸も限界位置から引き戻されることがあるため、バルブの操作軸を限界位置に到達させる制御を的確に行うことができなくなる。
【0012】
このように、モータ側に取り付けた駆動部材とバルブ側に取り付けた操作部材との間をワイヤにより連結した駆動装置においては、ワイヤの伸びに起因して、駆動部材の最終停止位置と操作部材の限界位置とを正確に対応させることができないことがあるため、バルブの操作軸を限界位置まで変位させる制御を的確に行うことができなくなるという問題があった。
【0013】
なお上記の例では、駆動装置の負荷がバルブであるとしたが、直流サーボモータにより駆動される駆動部材と、バルブ以外の回動負荷を操作する操作部材との間をワイヤにより連結して、直流サーボモータを制御することにより負荷の停止位置を制御する場合にも同様の問題が生じる。
【0014】
本発明の目的は、直流サーボモータにより駆動される駆動部材とバルブなどの負荷を操作する操作部材との間をワイヤにより連結して負荷を回動させる場合に、負荷の限界位置に対応する駆動部材の最終停止位置を正確に検出して、負荷の位置の制御を的確に行わせるとともに、負荷が限界位置に達したときにモータへの通電を停止させることができなくなってモータが過熱するのを防ぐことができるようにした負荷駆動用直流サーボモータの制御方法及び制御装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、回動負荷駆動用の直流サーボモータと、該直流サーボモータにより駆動されて回動させられる駆動部材と、回動範囲が機械的に制限された回動負荷の操作軸に取り付けられた操作部材と、操作部材と駆動部材との間を連結するワイヤとを備えて、駆動部材の回動に伴って操作部材をワイヤにより牽引しつつ回動させて回動負荷を回動させる回動負荷駆動装置の直流サーボモータを制御する方法に適用される。
【0016】
本発明においては、モータに十分に大きい駆動電流を流して回動負荷を限界位置に向けて回動させるようにモータを駆動するモータ駆動過程と、モータ駆動過程でモータが停止した後駆動電流を徐々に減衰させて最終的に零にする駆動電流減衰過程とを行って、駆動電流減衰過程で駆動電流が零になった時の駆動部材の回動位置を駆動部材の最終停止位置として検出した後、駆動部材の位置が最終停止位置を越えないようにしつつ、回動負荷の目標位置に相応する駆動部材の目標位置と駆動部材の現在位置との偏差を零にするようにモータの駆動電流を制御する。
【0017】
上記のように、モータに十分に大きな電流を流して回動負荷を限界位置に向けて回動させると、回動負荷が限界位置に達して停止した後ワイヤの張力とモータの駆動トルクとが釣り合った位置で駆動部材が停止する。この状態で駆動電流を徐々に減衰させていくと、駆動部材はワイヤの張力によりゆっくりと引き戻されていき、駆動電流が零になったときに、回動負荷の限界位置に対応する本来の最終停止位置に達する。従って、上記のように構成すると、回動負荷の限界位置に対応した駆動部材の最終停止位置を正確に検出して以後の制御を的確に行わせることができる。
【0018】
また上記のように構成すると、駆動部材の最終停止位置を回動負荷の限界位置に正確に対応させることができるため、回動負荷が限界位置に達して停止したときに直ちに駆動部材が最終停止位置に達したことを検出してモータを停止させることができ、モータが停止したことの検出が遅れてモータが過熱するのを防ぐことができる。
【0019】
本発明の一つの態様では、直流サーボモータと、該直流サーボモータにより駆動されて該モータの一方向及び他方向への回転に伴って一方向及び他方向に回動させられる駆動部材と、全閉側限界位置と全開側限界位置との間に回動範囲が機械的に制限されたバルブの操作軸に取り付けられた操作部材と、駆動部材と操作部材との間を連結するように設けられた第1及び第2のワイヤとを備えて、駆動部材が一方向に回動したときに第1のワイヤにより操作部材を牽引しつつバルブの操作軸を全開側限界位置に向けて回動させ、駆動部材が他方向に回動したときに第2のワイヤにより操作部材を牽引しつつバルブの操作軸を全閉側限界位置に向けて回動させるように構成されたバルブ駆動装置の直流サーボモータを制御する方法が提供される。
【0020】
この場合には、バルブの操作軸を全開側限界位置に向けて回動させるべくモータに十分に大きな駆動電流を与えて該モータを駆動する第1のモータ駆動過程と、第1のモータ駆動過程でモータが停止した後駆動電流を徐々に減衰させて最終的に零にする第1の駆動電流減衰過程とを行って、第1の駆動電流減衰過程で駆動電流が零になった時の駆動部材の回動位置を該駆動部材の全開側最終停止位置として検出する全開側最終停止位置検出過程と、操作部材を全閉側限界位置に向けて回動させるべくモータに十分に大きな駆動電流を与えて該モータを駆動する第2のモータ駆動過程と、第2のモータ駆動過程でモータが停止した後駆動電流を徐々に減衰させて最終的に零にする第2の駆動電流減衰過程とを行って、第2の駆動電流減衰過程で駆動電流が零になった時の駆動部材の回動位置を該駆動部材の全閉側最終停止位置として検出する全閉側最終停止位置検出過程とを行った後、全開側最終停止位置と全閉側最終停止位置との間に設定した駆動部材の目標位置と駆動部材の現在位置との偏差を零にするようにモータの駆動電流を制御する。
【0021】
上記バルブは例えば、2サイクル内燃機関の排気タイミングを調整するために設けられる排気バルブや、内燃機関の排気管の共振周波数を調整するために排気管に接続されたキャビティを開閉するバルブなど、内燃機関の特性を調整するためのバルブである。
【0022】
本発明の他の態様では、直流サーボモータと、該直流サーボモータにより駆動されて回動させられる駆動部材と、回動範囲が機械的に制限された回動負荷の操作軸に取り付けられた操作部材と、操作部材と駆動部材との間を連結するワイヤとを備えて、駆動部材の回動に伴って操作部材をワイヤにより牽引しつつ回動させて回動負荷を駆動する駆動機構と、モータに十分に大きい駆動電流を流して回動負荷を限界位置に向けて回動させるようにモータを駆動するモータ駆動過程とモータ駆動過程でモータが停止した後駆動電流を徐々に減衰させて最終的に零にする駆動電流減衰過程とを行って駆動電流減衰過程で駆動電流が零になった時の駆動部材の回動位置を駆動部材の最終停止位置として検出する最終停止位置検出手段と、駆動部材の位置が最終停止位置を越えないようにしつつ回動負荷の目標位置に相応する駆動部材の目標位置と駆動部材の現在位置との偏差を零にするようにモータの駆動電流を制御するモータ駆動電流制御手段とを備えた回動負荷駆動用直流サーボモータの制御装置が提供される。
【0023】
本発明の更に他の態様では、直流サーボモータと、直流サーボモータにより駆動されて該モータの一方向及び他方向への回転に伴って一方向及び他方向に回動させられる駆動部材と、全閉側限界位置と全開側限界位置との間を回動するように回動範囲が機械的に制限されたバルブの操作軸に取り付けられた操作部材と、駆動部材と操作部材との間を連結するように設けられた第1及び第2のワイヤとを備えて、駆動部材が一方向に回動したときに第1のワイヤにより操作部材を牽引しつつバルブの操作軸を全開側限界位置に向けて回動させ、駆動部材が他方向に回動したときに第2のワイヤにより操作部材を牽引しつつバルブの操作軸を全閉側限界位置に向けて回動させるように構成されたバルブ駆動機構と、バルブの操作軸を全開側限界位置に向けて回動させるべくモータに十分に大きな駆動電流を与えて該モータを駆動する第1のモータ駆動過程と、第1のモータ駆動過程でモータが停止した後駆動電流を徐々に減衰させて最終的に零にする第1の駆動電流減衰過程とを行って、第1の駆動電流減衰過程で駆動電流が零になった時の駆動部材の回動位置を該駆動部材の全開側最終停止位置として検出する全開側最終停止位置検出手段と、バルブの操作軸を全閉側限界位置に向けて回動させるべくモータに十分に大きな駆動電流を与えて該モータを駆動する第2のモータ駆動過程と、第2のモータ駆動過程でモータが停止した後駆動電流を徐々に減衰させて最終的に零にする第2の駆動電流減衰過程とを行って、第2の駆動電流減衰過程で駆動電流が零になった時の駆動部材の回動位置を該駆動部材の全閉側最終停止位置として検出する全閉側最終停止位置検出手段と、全開側最終停止位置と全閉側最終停止位置との間に設定した駆動部材の目標位置と駆動部材の現在位置との偏差を零にするようにモータの駆動電流を制御するモータ駆動電流制御手段とを備えたバルブ駆動用直流サーボモータの制御装置が提供される。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0025】
図1は本発明の方法により制御する直流サーボモータの一応用例として、内燃機関のバルブを開閉操作するバルブ駆動装置を示したものである。図1において、1は減速機を備えた直流サーボモータ、2は直流サーボモータ1の出力軸(減速機の出力軸)1aに取り付けられて該モータの一方向及び他方向への回転に伴って一方向(図示の例では反時計方向)及び他方向(図示の例では時計方向)に回動させられるレバー状の駆動部材、3は内燃機関の特性を調整するためのバルブ(回動負荷)である。
【0026】
駆動部材2はレバー状の板材からなっていて、その板面をモータ1の出力軸の軸線と直交させた状態で配置されて、その長手方向の中央部がモータ1の出力軸1aに固定されている。
【0027】
上記バルブ3は例えば、2サイクル内燃機関の排気タイミングを調整するために設けられる排気バルブや、内燃機関の排気管の共振周波数を調整するために排気管に接続されたキャビティを開閉するバルブなど、内燃機関の特性を調整するためのバルブである。バルブ3は弁体を操作するために回動操作される操作軸3aを有していて、操作軸3aを一方向(図示の例では反時計方向)及び他方向(時計方向)に回動させることにより、バルブ3を全開状態及び全閉状態にすることができるようになっている。
【0028】
4はバルブ3の操作軸3aに取り付けられて、バルブ3を全開状態及び全閉状態にする際にそれぞれ一方向(図示の例では反時計方向)及び他方向(時計方向)に回動させられる操作部材である。操作部材4は、板面を操作軸3aの中心軸線と直交させた状態で配置されたレバー状の板からなっていて、その長手方向の中央部が操作軸3aに固定されている。
【0029】
バルブ3の操作軸3aの回動範囲を全開側限界位置(バルブが全開状態になったときの操作軸の回転角度位置)と全閉側限界位置(バルブが全閉状態になったときの操作軸の回転角度位置)との間に制限するため、バルブ内で操作軸3aの回動範囲が機械的に規制されるか、及び(または)操作部材4の回動範囲がストッパなどにより機械的に規制されている。即ち、バルブ3の操作軸3a及び(または)操作部材4は、操作軸3aに作用するストッパなどの規制手段及び(または)操作部材4に作用するストッパなどの規制手段により、全開側限界位置と全閉側限界位置との間のみを回動し得るようにそれぞれの回動範囲が機械的に規制されている。
【0030】
操作部材4と駆動部材2とは、互いに平行に配置された状態で、それぞれの長手方向の一端どうし及び他端どうしが第1のワイヤ5及び第2のワイヤ6により連結されている。
【0031】
第1のワイヤ5及び第2のワイヤ6は互いに平行に配置されていて、これらのワイヤのそれぞれの一端は、駆動部材2の回動中心軸線に対して対称な位置にそれぞれ配置されて駆動部材2に固定されたピン7A及び7Bに連結され、第1のワイヤ5及び第2のワイヤ6の他端は、操作部材4の回動中心軸線に対して対称な位置にそれぞれ配置されて操作部材4に固定されたピン8A及び8Bに連結されている。
【0032】
図示の例では、モータ1の出力軸(図示の例では減速機の出力軸)1aが一方向(図面上反時計)に回転したときに、駆動部材2が一方向(反時計方向)に回動し、この駆動部材の一方向への回動に伴って、操作部材4が第1のワイヤ5により牽引されつつ一方向に回動させられる。これによりバルブ3の操作軸3aが全開側限界位置に向けて回動させられる。操作軸3aが全開側限界位置に達すると、操作軸3a及び操作部材4が停止させられる。
【0033】
またモータ1の出力軸が他方向(時計方向)に回転すると、駆動部材2が時計方向に回動し、この駆動部材の回動に伴って、操作部材4が第1のワイヤ6により牽引されつつ時計方向に回動させられる。これによりバルブ3の操作軸3aが全閉側限界位置に向けて回動させられる。バルブ3の操作軸3aが全閉側限界位置に達したときに操作部材4が停止させられる。
【0034】
9はマイクロコンピュータを用いて直流サーボモータ1を制御するコントローラで、このコントローラは、駆動部材2の回動軸(この例ではモータ1の出力軸1a)に取り付けられた図示しない位置検出器により検出された駆動部材2の位置を、機関の回転速度やスロットルバルブの開度などの各種の制御条件に応じて定まるバルブの目標開度に相応する目標位置に一致させるように、モータ1に与える駆動電流を制御する。
【0035】
図1に示したようなバルブ駆動装置は、2サイクル内燃機関により駆動される二輪車などに多く採用されている。
【0036】
図1に示したバルブ駆動装置を用いて、排気バルブなどの位置を制御する場合には、カーボンやゴミの付着などにより制御中にバルブの円滑な移動が妨げられる状態が生じるのを防ぐために、内燃機関が始動した後、バルブのセルフクリーニング動作を行わせる。このセルフクリーニング動作では、バルブの操作軸を全閉側限界位置から全開側限界位置に移動させた後全閉側限界位置に戻す動作を行わせて、バルブの可動部に付着したカーボンやゴミを除去する。機関の運転中は、機関の回転速度やスロットルバルブの開度などの各種の制御条件に応じて、バルブ3の操作軸を全閉側限界位置と全開側限界位置との間の適当な位置に位置させるようにモータ1に与える駆動電流を制御する。
【0037】
この種のバルブ駆動装置において、バルブの操作軸が全開側限界位置または全閉側限界位置まで変位して停止した状態でモータ1に駆動電流が流れているとモータが過熱するおそれがあるため、バルブ3の操作軸が全開側限界位置または全閉側限界位置に到達して停止したときには、モータ1への通電を停止させる必要がある。
【0038】
ここで、参考のため、この種のバルブ駆動装置の直流サーボモータの従来の制御方法について説明しておく。バルブ3を駆動する直流サーボモータ1をマイクロコンピュータにより制御する従来の制御方法では、バルブ3の操作軸の全閉側限界位置及び全開側限界位置にそれぞれ相応する駆動部材の位置を全閉側最終停止位置及び全開側最終停止位置として予め設定してROMに記憶させておき、駆動部材2の回動軸に取り付けられた位置検出器により検出される駆動部材の回動位置を、各種の制御条件に応じて全閉側最終停止位置と全開側最終停止位置との間の角度範囲に設定された目標位置に一致させるように直流サーボモータの駆動電流を制御することにより、バルブの操作軸の位置を目標位置に一致させる制御を行っていた。
【0039】
このように、駆動部材2の回動範囲を定めるために、バルブ3の操作軸の全閉側限界位置及び全開側限界位置にそれぞれ相応する駆動部材2の位置を全閉側最終停止位置及び全開側最終停止位置として予め設定してROMに記憶させておく方法をとった場合には、バルブ駆動装置の各部の寸法のばらつきなどによりバルブの操作軸の全閉側限界位置及び全開側限界位置と駆動部材の全閉側最終停止位置及び全開側最終停止位置とが正確に対応しなくなって、バルブ開度の制御を正確に行うことができなくなるという問題があった。
【0040】
この問題を解決するため、制御を開始する際に、バルブ3の操作軸を実際に全閉側限界位置及び全開側限界位置まで動かしてみることにより、バルブの操作軸の全閉側限界位置及び全開側限界位置にそれぞれ対応する駆動部材2の最終停止位置を認識する学習制御を行って、以後この学習制御により認識された最終停止位置を駆動部材の全閉側最終停止位置及び全開側最終停止位置として、これらの最終停止位置の間の範囲で駆動部材2の回動位置を制御し、駆動部材が最終停止位置に達したときにモータを停止させるようにした制御方法が提案された。直流サーボモータによりバルブを駆動する場合、この学習制御は、通常バルブのセルフクリーニング動作を行う際に実行される。
【0041】
上記のような学習制御を正しく行わせることができれば、バルブ駆動装置の各部の寸法のばらつきなど、制御の誤差を生じる要因となる機械的な誤差が制御系に存在している場合でも、バルブ3の操作軸の全閉側限界位置及び全開側限界位置にそれぞれ対応する駆動部材2の最終停止位置を正確に設定することができるため、駆動部材の回動位置を検出して検出した回動位置を目標位置に一致させるようにモータ1の駆動電流を制御することにより、バルブ開度の制御を適確に行わせることができる。
【0042】
従来の制御方法において、上記の学習制御を行う場合、コントローラ9は、バルブ3のセルフクリーニング動作を行う際に、バルブ3の操作軸を全閉側限界位置(バルブの初期状態が全閉状態の場合)から全開側限界位置に向けて変位させるようにモータ1にデューティ比100%の駆動電流を供給し、バルブの操作軸が全開側限界位置に達して停止したときの駆動部材の停止位置を示す位置検出器の出力をマイクロコンピュータに読み込んで、該停止位置を全開側最終停止位置としてRAMに記憶させる。次にモータにデューティ比100%の駆動電流を供給してをモータを逆方向に回転させ、バルブの操作軸を全閉側限界位置に向けて変位させる。バルブの操作軸が全閉側限界位置に達して停止した時の駆動部材の停止位置を示す位置検出器の出力をマイクロコンピュータに読み込んで、該停止位置を全閉側最終停止位置としてRAMに記憶させる。
【0043】
以後、このようにしてRAMに記憶させた全開側最終停止位置及び全閉側最終停止位置をそれぞれバルブの操作軸の全開側限界位置及び全閉側限界位置に相当する駆動部材の全開側及び全閉側の最終停止位置として、駆動部材2の停止位置を、該全開側最終停止位置と全閉側最終停止位置との間の範囲に設定された目標位置(バルブの操作軸の目標位置に対応している)に一致させるようにモータの駆動電流を制御する。
【0044】
しかしながら、上記のように、セルフクリーニング時にモータ1にデューティ比が100%の駆動電流を供給して、操作部材4の限界位置に相応する駆動部材の最終停止位置を検出した場合には、以下に示すように、駆動部材の最終停止位置を正確に検出することができないため、駆動部材が最終停止位置に達したときにモータの駆動電流を遮断することができなくなってモータが過熱したり、バルブを全開状態にすることができなくなったりすることがあった。
【0045】
図7は上記のようにして駆動部材の最終停止位置を求める場合のセルフクリーニング時の駆動部材2の位置Pの時間tに対する変化を示したものである。図7において、P1 は操作部材の全閉側限界位置に対応する駆動部材の正規の全閉側最終停止位置を示し、P2 は操作部材の全開側限界位置に対応する駆動部材の正規の全開側最終停止位置を示している。
【0046】
この例では、時刻to においてセルフクリーニン動作が開始され、駆動部材が全開側最終停止位置P2 に向けて回動を開始している。時刻t1 において駆動部材2が正規の全開側最終停止位置P2 に達するが、モータが発生する大きな駆動トルクによって生じるワイヤ5の伸びにより駆動部材2はこの位置で停止することができず、時刻t1'においてモータ1の駆動トルクとワイヤ5の張力とが釣り合う位置P2'に達したときに駆動部材2が停止する。コントローラ9は、このP2'の位置を駆動部材の全開側最終停止位置として読み込む。
【0047】
次いでモータ1の回転方向を反転させて駆動部材2を全閉側最終停止位置に向けて回動させる。駆動部材2は時刻t2 において正規の全閉側最終停止位置P1 に達するが、ワイヤ6の伸びによりこの位置で停止することはできず、時刻t2'においてモータの駆動トルクとワイヤ6の張力とが釣り合う位置P1'に達したときに停止する。コントローラ9はこのときの駆動部材2の位置P1'を全閉側最終停止位置として読み込む。
【0048】
コントローラは上記のようにして駆動部材2の全開側最終停止位置及び全閉側最終停止位置を取り込んだ後、定常時の制御にて駆動部材の位置を全開側最終停止位置と全閉側最終停止位置との間に設定した目標位置に一致させるように制御する。
【0049】
ここで定常時の制御においてバルブを全開にするために、駆動部材2の目標位置を全開側最終停止位置とした場合を考える。このとき駆動部材2は、図8に示すようにセルフクリーニング時に検出された全開側最終停止位置P2'に向けて回動するが、定常時の制御においては、目標位置に近い位置ではモータの駆動電流のデューティ比が100%以下にされるため、駆動部材2は先に検出された全開側最終停止位置P2'に到達することができない。そのため駆動部材2は検出された全開側最終停止位置P2'と本来の全開側最終停止位置P2 との間の位置で停止してしまい、時刻ta においてコントローラ9がモータ1のロックを検出するまでの間モータに駆動電流が流れ続ける。時刻ta においてコントローラによりモータのロックが検出されると、モータ1への駆動電流の供給が停止するが、モータのロックが検出されるまでに時間がかかるとモータの電機子コイルが焼損するおそれがある。またモータへの駆動電流の供給が停止すると、駆動部材2はワイヤ5の張力により図8に示した位置P3 まで引き戻されるため、バルブが全開状態にならなくなる。
【0050】
本発明は、このような問題が生じないようにした直流サーボモータの制御方法及び装置を提供するものである。本発明の制御方法においては、バルブ3の操作軸を全開側限界位置に向けて回動させるべくモータ1に十分に大きな駆動電流を与えて該モータを駆動する第1のモータ駆動過程と、この第1のモータ駆動過程でモータが停止した後駆動電流を徐々に減衰させて最終的に零にする第1の駆動電流減衰過程とを行って、第1の駆動電流減衰過程で駆動電流が零になった時の駆動部材2の回動位置を該駆動部材の全開側最終停止位置として検出する全開側最終停止位置検出過程と、バルブ3の操作軸を全閉側限界位置に向けて回動させるべくモータに十分に大きな駆動電流を与えて該モータを駆動する第2のモータ駆動過程と、第2のモータ駆動過程でモータが停止した後駆動電流を徐々に減衰させて最終的に零にする第2の駆動電流減衰過程とを行って、第2の駆動電流減衰過程で駆動電流が零になった時の駆動部材の回動位置を該駆動部材の全閉側最終停止位置として検出する全閉側最終停止位置検出過程とを行った後、全開側最終停止位置と全閉側最終停止位置との間に設定した駆動部材の目標位置と駆動部材の現在位置との偏差を零にするようにモータの駆動電流を制御する。
【0051】
このような制御を行う場合のコントローラ9のハードウェアの構成の一例を図2に示した。図2において10はポートA0 〜A2 と、アース端子GNDと、直流駆動電圧出力端子Bとを備えたマイクロコンピュータで、アース端子GNDと直流駆動電圧出力端子Bとの間に得られる一定の直流電圧Vccが、サーボモータ1の出力軸1aに取り付けられて駆動部材2の回動位置を示す位置検出信号Sを出力する位置検出器11の電源端子に印加されている。位置検出器11は例えば、両端に一定の電源電圧Vccが印加されたポテンショメータからなっていて、駆動部材2の回動位置に相応した大きさの位置検出信号(アナログ信号)Sを発生する。位置検出器11から得られる位置検出信号Sは、マイクロコンピュータ10のポートA2 に入力されている。
【0052】
マイクロコンピュータ10は、所定のプログラムを実行することにより、ポートA0 及びA1 からそれぞれ正転駆動信号Vd1及び逆転駆動信号Vd2を発生させる。これらの駆動信号は、モータ1を正転させる際及び逆転させる際にモータに与えられる駆動電流の大きさ(平均値)に相応したデューティ比で断続するようにPWM変調(パルス幅変調)された信号である。
【0053】
モータ1に供給する駆動電流のオンオフと、該駆動電流の極性の切り替えとを行わせるため、エミッタが接地されたNPNトランジスタTR1 及びTR2 と、トランジスタTR1 及びTR2 のコレクタにそれぞれコレクタが接続され、エミッタが共通接続されたPNPトランジスタTR3 及びTR4 とが設けられ、トランジスタTR1 及びTR3 のコレクタの共通接続点及びトランジスタTR2 及びTR4 のコレクタの共通接続点がそれぞれモータ1の電源端子1b及び1cに接続されている。
【0054】
トランジスタTR1 及びTR2 のベースにはそれぞれ抵抗R1 及びR2 を通してPNPトランジスタTR5 及びTR6 のコレクタが接続され、トランジスタTR5 及びTR6 のエミッタはそれぞれトランジスタTR3 及びTR4 のエミッタに共通接続されている。またエミッタが接地されたトランジスタTR7 のコレクタがトランジスタTR5 のベースに接続され、エミッタが接地されたNPNトランジスタTR8 のコレクタがトランジスタTR6 のベースに接続されている。トランジスタTR3 のベースは抵抗R3 を通してトランジスタTR6 のベースに接続され、トランジスタTR4 のベースは抵抗R4 を通してトランジスタTR5 のベースに接続されている。またトランジスタTR5 のエミッタベース間及びトランジスタTR6 のエミッタベース間にそれぞれ抵抗R5 及びR6 が接続され、トランジスタTR5 のコレクタと接地間及びトランジスタTR6 のコレクタと接地間にそれぞれ抵抗R7 及びR8 が接続されている。トランジスタTR3 〜TR6 のエミッタの共通接続点が電源端子E+に接続され、該電源端子E+は負極端子が接地された図示しない直流電源(例えばバッテリ)の正極端子に接続されている。
【0055】
そして、トランジスタTR7 のベースがマイクロコンピュータ10のポートA0 に接続され、トランジスタTR8 のベースがマイクロコンピュータのポートA1 に接続されている。
【0056】
図2に示した例では、ブリッジ接続されたトランジスタTR1 〜TR4 によりモータ1に所定の極性の駆動電流を与える駆動電流供給用スイッチ回路が構成され、トランジスタTR5 〜TR8 と抵抗R1 〜R8 とによりマイクロコンピュータ10が発生する正転駆動信号Vd1及び逆転駆動信号Vd2に応じてモータ1に正転用駆動電流及び逆転用駆動電流を流すように駆動電流供給用スイッチ回路を制御するスイッチ制御回路が構成されている。これら駆動電流供給用スイッチ回路及びスイッチ制御回路と、マイクロコンピュータ10とによりコントローラ9が構成されている。
【0057】
図2に示したコントローラ9においては、内燃機関の回転速度やスロットル開度などの各種の制御条件に応じてマイクロコンピュータ10がバルブ3の目標開度を演算し、該目標開度に相当する駆動部材2の目標位置を演算する。図1に示した例では、バルブ3の位置と駆動部材2の位置とが1対1で対応している。
【0058】
マイクロコンピュータ10はまた、モータ1の出力軸に取り付けられた位置検出器11から与えられる位置検出信号Sから駆動部材2の現在位置を検出して、駆動部材2の現在位置と目標位置との偏差を演算し、この偏差を零にするべく、モータ1に流す駆動電流の大きさに比例したデューティ比でパルス幅変調された正転駆動信号Vd1または逆転駆動信号Vd2を発生する。モータ1に流す駆動電流の大きさは、駆動部材2の現在位置と目標位置との偏差に相応した大きさに設定される。駆動電流の大きさは、駆動部材の現在位置と目標位置との偏差が大きい場合ほど大きい値をとるように設定される。
【0059】
学習制御時(バルブのセルフクリーニング時)にバルブ3を全閉側限界位置から全開側限界位置に向けて変位させる際には、駆動部材2の目標位置を、操作部材の全開側限界位置に相応する位置を越えた位置に設定する。またバルブの操作軸を全開側限界位置から全閉側限界位置に向けて変位させる際には、駆動部材2の目標位置を、操作部材の全閉側限界位置に相応する位置を越えた位置に設定する。このように、駆動部材の目標位置を操作部材の全閉側限界位置に対応する位置を越えた位置に設定して操作部材を全閉側限界位置に向けて変位させる際、及び駆動部材の目標位置を操作部材の全開側限界位置に対応する位置を越えた位置に設定して操作部材を全開位置に向けて回動させる際には、駆動部材2の現在位置と目標位置との偏差が最大になり、モータの駆動電流が最大値をとる。
【0060】
図2に示したコントローラにおいて、マイクロコンピュータ10が正転駆動信号Vd1及び逆転駆動信号Vd2を発生していないときには、トランジスタTR7 及びTR8 がともに遮断状態にあり、このときトランジスタTR5 及びTR6 は遮断状態にある。トランジスタTR5 及びTR6 が遮断状態にあるときにはトランジスタTR1 及びTR2 にベース電流が流れないため、これらのトランジスタTR1 及びTR2 も遮断状態にある。またトランジスタTR7 及びTR8 が遮断状態にあるときには、トランジスタTR4 及びTR3 にベース電流が流れないため、これらのトランジスタも遮断状態にある。
【0061】
マイクロコンピュータ10がポートA0 から正転駆動信号Vd1を発生すると、トランジスタTR7 が導通状態になるため、トランジスタTR5 にベース電流が流れて該トランジスタTR5 が導通状態になる。従ってトランジスタTR5 を通してトランジスタTR1 にベース電流が与えられ、該トランジスタTR1 が導通可能な状態になる。またトランジスタTR7 が導通することによりトランジスタTR4 にベース電流が流れるため、トランジスタTR4 が導通可能な状態になる。従って、このとき、図示しない直流電源からトランジスタTR4 のエミッタコレクタ間と、モータ1の電機子コイルとトランジスタTR1 のコレクタエミッタ間とを通してモータ1に一方向の電機子電流が流れ、モータ1が正方向(一方向)に回転する。これにより駆動部材2が一方向(図1において反時計方向)に回転し、バルブ3の操作軸が全開側の限界位置に向けて回転する。バルブ3の開度が目標開度に達すると、正転駆動信号Vd1の発生が停止するため、トランジスタTR7 が遮断状態になって、トランジスタTR5 ,TR1 及びTR4 が遮断状態になり、モータ1が停止する。
【0062】
マイクロコンピュータ10がポートA1 から逆転駆動信号Vd2を発生すると、トランジスタTR8 が導通状態になるため、トランジスタTR6 にベース電流が流れて該トランジスタTR6 が導通状態になる。このときトランジスタTR6 を通してトランジスタTR2 にベース電流が与えられるため、トランジスタTR2 が導通可能な状態になる。またトランジスタTR8 が導通することによりトランジスタTR3 にベース電流が流れるため、トランジスタTR3 が導通可能な状態になる。従って、このとき、図示しない直流電源からトランジスタTR3 のエミッタコレクタ間と、モータ1の電機子コイルとトランジスタTR2 のコレクタエミッタ間とを通してモータ1に前記と逆方向の電機子電流が流れ、モータ1が逆方向(他方向)に回転する。これにより駆動部材2が他方向(図1において時計方向)に回転し、バルブ3の操作軸が全閉側の限界位置に向けて回転する。バルブ3の開度が目標開度に達すると、逆転駆動信号Vd2の発生が停止するため、トランジスタTR8 が遮断状態になって、トランジスタTR6 ,TR2 及びTR3 が遮断状態になり、モータ1が停止する。
【0063】
本発明のモータ制御方法においては、制御開始時にバルブ3のセルフクリーニングを行う際に、バルブ3が全開側限界位置に到達して停止する時の駆動部材2の位置を駆動部材2の全開側最終停止位置として検出する全開側最終停止位置検出過程と、バルブ3が全閉側限界位置に到達して停止する時の駆動部材2の位置を駆動部材の全閉側最終停止位置として検出する全閉側最終停止位置検出過程とからなる学習制御を行う。その後、各種の制御条件に応じて、全開側最終停止位置と全閉側最終停止位置との間の範囲に設定した駆動部材2の目標位置(バルブの目標開度に対応している。)と位置検出器11により検出される駆動部材2の現在位置との偏差を零にするようにモータ1の駆動電流を制御する。
【0064】
本発明に係わる制御方法では、上記全開側最終停止位置検出過程において、操作部材を全開側限界位置に向けて回動させるべくモータに十分に大きな駆動電流を与えて該モータを駆動する第1のモータ駆動過程と、この第1のモータ駆動過程でモータが停止したことを検出した後、駆動電流を徐々に減少させて最終的に零にする第1の駆動電流減衰過程とを順次行って、第1の駆動電流減衰過程で駆動電流が零になった時の駆動部材の回動位置を該駆動部材の全開側最終停止位置として検出する。
【0065】
また全閉側最終停止位置検出過程では、操作部材を全閉側限界位置に向けて回動させるべくモータに十分に大きな駆動電流を与えて該モータを駆動する第2のモータ駆動過程と、この第2のモータ駆動過程でモータが停止したことを検出した後、駆動電流を徐々に減少させて最終的に零にする第2の駆動電流減衰過程とを順次行って、第2の駆動電流減衰過程で駆動電流が零になった時の駆動部材の回動位置を該駆動部材の全閉側最終停止位置として検出する。
【0066】
上記の制御方法を実施する本発明の制御装置は、例えば、図3に示したように構成される。図3において、100はバルブ駆動機構で、このバルブ駆動機構は、直流サーボモータ1と、該直流サーボモータにより駆動されて該モータの一方向及び他方向への回転に伴って一方向及び他方向に回動させられる駆動部材2と、全閉側限界位置と全開側限界位置との間を回動するように回動範囲が機械的に制限されたバルブ3の操作軸に取り付けられた操作部材4と、駆動部材と操作部材との間を連結するように設けられた第1及び第2のワイヤ5及び6とを備えている。このバルブ駆動機構においては、駆動部材2が一方向に回動したときに第1のワイヤ5により操作部材4を牽引しつつバルブ3の操作軸を全開側限界位置に向けて回動させ、駆動部材2が他方向に回動したときに第2のワイヤ6により操作部材を牽引しつつバルブ3の操作軸を全閉側限界位置に向けて回動させる。
【0067】
図3において、10Aは全開側最終停止位置検出手段で、この検出手段は、バルブ3の操作軸を全開側限界位置に向けて回動させるべく、モータ1に十分に大きな駆動電流を与えて該モータを駆動する第1のモータ駆動過程と、この第1のモータ駆動過程でモータが停止した後駆動電流を徐々に減衰させて最終的に零にする第1の駆動電流減衰過程とを行って、第1の駆動電流減衰過程で駆動電流が零になった時に位置検出器11により検出される駆動部材の回動位置を該駆動部材の全開側最終停止位置として検出するように構成される。
【0068】
また10Bは、全閉側最終停止位置検出手段で、この検出手段は、バルブ3の操作軸を全閉側限界位置に向けて回動させるべくモータ1に十分に大きな駆動電流を与えて該モータを駆動する第2のモータ駆動過程と、この第2のモータ駆動過程でモータが停止した後駆動電流を徐々に減衰させて最終的に零にする第2の駆動電流減衰過程とを行って、第2の駆動電流減衰過程で駆動電流が零になった時に位置検出器11により検出される駆動部材の回動位置を該駆動部材の全閉側最終停止位置として検出するように構成される。
【0069】
10Cはモータ駆動電流制御手段で、この制御手段は、目標位置設定手段10Dにより設定された駆動部材2の目標位置と位置検出器11により検出される駆動部材2の現在位置との偏差を零にするようにモータの駆動電流を制御する。
【0070】
目標位置設定手段10Dは、機関の回転速度やスロットルバルブの開度などの各種の制御条件に対して目標位置を設定する手段で、目標位置は、全開側最終停止位置検出手段10A及び全閉側最終停止位置検出手段10Bによりそれぞれ検出された全開側最終停止位置と全閉側最終停止位置との間に設定される。
【0071】
図3において、全開側最終停止位置検出手段10A、全閉側最終停止位置検出手段10B、モータ駆動電流制御手段10C、及び目標位置設定手段10Dは、マイクロコンピュータ10に所定のプログラムを実行させることにより構成される。
【0072】
マイクロコンピュータ10は、上記の制御手段10Aないし10Cを構成するために、該マイクロコンピュータ内に設けられたタイマが一定の時間を計測する毎に図4に示すタイマ割り込みを実行する。マイクロコンピュータ10には、位置検出器11の出力がアナログ信号の形で与えられ、該アナログ信号がマイクロコンピュータ内に設けられたA/D変換器で8ビットのデジタル信号に変換される。またマイクロコンピュータは、駆動部材2の目標位置を8ビットのデジタル信号として出力する。
【0073】
図4に示したタイマ割り込みが開始されると、ステップ1においてセルフクリーニクグ済みであることを示すフラグがセットされているか否か(1になっているか否か)を見ることにより、セルフクリーニング過程が完了しているか否かを判定する。
【0074】
セルフクリーニング過程は、モータ1に一方向の駆動電流を与えて操作部材4を全閉側限界位置から全開側限界位置まで変位させた後、モータ1の駆動電流の極性を反転させて操作部材4を全開側限界位置から全閉側限界位置まで変位させる過程である。
【0075】
ステップ1でセルフクリーニングが完了していないと判定された時には、次いでステップ2に移行してセルフクリーニング前であることを示すフラグがセットされているか否かを見ることにより、セルフクリーニングが既に開始されているか否かを判定する。その結果セルフクリーニングが未だ開始されていないと判定された時には、ステップ3に移行して、モータの回転方向を全開方向(バルブの操作軸を全開側限界位置側に変位させる際の回転方向)とすることを示す全開方向フラグをセットするとともに、駆動部材2の全開側最終停止位置側の目標位置を与える目標値を最大にして、操作部材4を全開方向に回動させるための駆動電流をそのデューティ比を100%として出力する。このときの駆動部材の目標位置は、ワイヤ5,6の長さが最大の場合でも、バルブが全開位置に到達した時の通常の駆動部材の停止位置を越えた位置となるように、十分な余裕を持たせて設定しておく。
【0076】
これにより、バルブを全開させる方向にモータ1を回転させ、駆動部材2を図1において反時計方向に回動させて、操作部材4をワイヤ5により牽引しつつ反時計方向に回動させる。次いでステップ4に移行してセルフクリーニング前であることを示すフラグをクリアした後、メインルーチンに戻る。
【0077】
次に図4のタイマ割り込みが実行された時には、ステップ2においてセルフクリーニング前でない(セルフクリーニングを実行中である)と判定されるため、ステップ5に進んでモータが停止しているか否かを判定する。この判定の結果モータが停止していないと判定されたときには何もしないでメインルーチンに復帰する。
【0078】
操作部材4は全開側限界位置に達したときに停止する。操作部材4が全開側限界位置に達して停止した後、モータ1の出力トルクとワイヤ5の張力とが釣り合ったときにモータ1が停止する。ステップ5においてモータ1が停止したと判定されたときには、次いでステップ6を行って、モータの回転方向が全開方向であることを示す全開方向フラグがセットされているか否かを見ることにより、今までのモータの回転方向が全開方向であるか否かを判定する。その結果、モータの回転方向が全開方向であると判定されたときには、ステップ7に移行してモータに駆動電流が供給されているか否かを判定し、モータに駆動電流が供給されていると判定されたときにステップ7に移行してモータの駆動電流のデューティ比を徐々に減衰させる。このときのデューティ比の減衰割合は、例えば、PWM波形の駆動電流の1周期毎にデューティ比を20%ずつ減少させるように設定する。このようにモータの駆動電流を漸減させると、ワイヤ5の張力により駆動部材2が徐々に引き戻されていき、ワイヤの張力が零になったところで駆動部材が停止する。ステップ7においてモータが停止したことが検出されたときにステップ8に移行してそのときの駆動部材2の位置を全開側最終停止位置としてマイクロコンピュータに読み込む。その後ステップ10で全開方向フラグをクリアし、バルブを全閉状態にする方向にモータを回転させるべく、モータ1にデューティ比100%の駆動電流を与える。
【0079】
これにより駆動部材2を図1において時計方向に回動させ、操作部材3をワイヤ6により牽引しつつ時計方向に回動させる。モータ1は、操作部材3が全閉側限界位置に達して停止した後、ワイヤ6の張力とモータ1の駆動トルクとが釣り合ったときに停止する。
【0080】
バルブを全閉状態にする方向にモータが回転して停止したときには、ステップ5においてその停止が検出された後、ステップ6において全開フラグがセットされていないと判定されるため、ステップ11を実行してモータが駆動されているか否かを判定する。今モータ1は駆動中であるため、次いでステップ12を実行してモータの駆動電流のデューティ比を徐々に減少させる。このときのデューティ比の減少割合は前記と同様に設定する。
【0081】
モータの駆動電流を漸減させると、ワイヤ6の張力により駆動部材2が徐々に引き戻されていき、ワイヤの張力が零になったところで駆動部材が停止する。ステップ11においてモータが停止したことが検出されたときにステップ13に移行して、そのときの駆動部材2の位置を全閉側最終停止位置としてマイクロコンピュータに読み込む。次いでステップ14に進んでセルフクリーニング済みフラグをセットし、メインルーチンに戻る。
【0082】
ステップ1においてセルフクリーニング済みであると判定されたときには、ステップ15に進んで通常の制御に移行する。
【0083】
図4に示したアルゴリズムによる場合には、ステップ6ないし10により、全開側最終停止位置検出手段が構成され、ステップ6及びステップ11ないし14により全閉側最終停止位置検出手段が構成される。またステップ15によりモータ駆動電流制御手段が構成される。モータ駆動電流制御手段は、制御対象の目標位置と限界位置との偏差を零にするようにモータに供給する駆動電流を制御する手段で、この制御手段を実現するためにマイクロコンピュータに実行させるプログラムは、公知のアルゴリズムに従って構成すればよい。
【0084】
図5は本発明の制御方法においてセルフクリーニングを行うとともに駆動部材2の全開側最終停止位置及び全閉側最終停止位置を求める際の動作を示したものである。図5の縦軸は駆動部材の回転角度位置を示し、横軸は時間tを示している。この例では、時刻t0 で駆動電流のデューティ比を100%として操作部材4を全開側限界位置に向けて回動させるべくモータを全開方向に駆動している。時刻t1 で駆動部材2が操作部材4の全開側限界位置に対応する正規の全開側最終停止位置P2 に到達するが、モータは停止することができず、時刻t1’で駆動部材がモータの駆動トルクとワイヤ5の張力とが釣り合う位置P2'に到達した時に停止する。モータが停止すると駆動電流のデューティ比が徐々に減少させられるため、駆動部材はワイヤの張力によりP2'の位置から引き戻され、時刻t2 で駆動部材が本来の全開側最終停止位置P2 に達したときに駆動電流が0になってモータが停止する。時刻t2 で駆動部材を全閉側の最終停止位置に向けて回動させるべくモータにデューティ比100%の駆動電流が供給される。これにより駆動部材は閉方向に回動していき、時刻t3 でモータの駆動トルクとワイヤ6の張力とが釣り合う位置P1 に達したときに停止する。その後駆動電流のデューティ比が徐々に減衰するため、駆動部材はワイヤの張力により引き戻され、時刻t4 において駆動部材が正規の全閉側最終停止位置P1 に達したときにモータの駆動電流が0になって駆動部材が停止する。
【0085】
図6は本発明の方法により求めた全開側最終停止位置を用いて、バルブの操作軸を全開側限界位置に向けて変位させる制御を行った際の動作特性を示したものである。本発明の方法による場合には、駆動部材2の全開側最終停止位置P2 とバルブの操作軸の全開側限界位置とが正確に対応するため、時刻ta でバルブの操作軸が全開側限界位置に達すると、駆動部材2も全開側最終停止位置P2 に達し、モータへの駆動電流の供給が停止される。従って、モータがロック状態になることがなく、モータが過熱することがない。
【0086】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、回動負荷を限界位置に向けて回動させるようにモータに十分大きな駆動電流を流して、ワイヤの張力とモータの駆動トルクとが釣り合う位置まで駆動部材を回動させた後、駆動電流を徐々に減少させて駆動電流が零になったときの駆動部材の回転角度位置を最終停止位置として取り込むようにしたので、回動負荷を操作する操作部材の限界位置に対応した駆動部材の最終停止位置を正確に検出して以後の制御を的確に行わせることができる。
【0087】
また本発明においては、駆動部材の最終停止位置を回動負荷の限界位置に正確に対応させることができるため、回動負荷が限界位置に達して停止したときに直ちに駆動部材が最終停止位置に達したことを検出してモータを停止させることができ、モータが停止したことの検出が遅れてモータが過熱するのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる制御方法により制御される直流サーボモータを用いた回動負荷駆動装置の一例として、内燃機関の特性を調整するバルブを駆動するバルブ駆動装置の構成例を示した図である。
【図2】図1のバルブ駆動装置で用いるコントローラの構成例を示した回路図である。
【図3】図1のバルブ駆動装置で用いるコントローラに設ける最終停止位置検出手段及びモータ駆動電流制御手段と駆動機構との関係を示したブロックダイアグラムである。
【図4】図2に示したコントローラに用いるマイクロコンピュータが一定時間毎に実行するプログラムの割り込みルーチンのアルゴリズムを示したフローチャートである。
【図5】本発明の制御方法によりバルブのセルフクリーニングと駆動部材の最終停止位置の検出とを行う際の駆動部材の位置の時間的な変化を示したタイミングチャートである。
【図6】本発明の方法により求めた全開側最終停止位置を用いてバルブの操作軸を全開側限界位置に向けて変位させる制御を行った際の動作特性の一例を示したチャートである。
【図7】従来の制御方法によりバルブのセルフクリーニングと駆動部材の最終停止位置の検出とを行う際の駆動部材の位置の時間的な変化を示したチャートである。
【図8】従来の方法により求めた全開側最終停止位置を用いてバルブの操作軸を全開側限界位置に向けて変位させる制御を行った際の動作特性の一例を示したチャートである。
【符号の説明】
1…直流サーボモータ、2…駆動部材、3…バルブ(回動負荷)、4…操作部材、5…第1のワイヤ、6…第2のワイヤ、9…コントローラ、10…マイクロコンピュータ、10A…全開側最終停止位置検出手段、10B…全閉側最終停止位置検出手段、10C…モータ駆動電流制御手段、10D…目標位置設定手段、11…位置検出器、100…バルブ駆動機構。

Claims (5)

  1. 回動負荷駆動用の直流サーボモータと、前記直流サーボモータにより駆動されて回動させられる駆動部材と、回動範囲が機械的に制限された回動負荷の操作軸に取り付けられた操作部材と、前記操作部材と駆動部材との間を連結するワイヤとを備えて、前記駆動部材の回動に伴って前記操作部材を前記ワイヤにより牽引しつつ回動させて前記回動負荷を回動させる回動負荷駆動装置の前記直流サーボモータを制御する方法であって、
    前記モータに十分に大きい駆動電流を流して前記回動負荷を限界位置に向けて回動させるように前記モータを駆動するモータ駆動過程と、前記モータ駆動過程で前記モータが停止した後前記駆動電流を徐々に減衰させて最終的に零にする駆動電流減衰過程とを順次行って、前記駆動電流減衰過程で駆動電流が零になった時の前記駆動部材の回動位置を前記駆動部材の最終停止位置として検出した後、前記駆動部材の位置が前記最終停止位置を越えないようにしつつ、前記回動負荷の目標位置に相応する前記駆動部材の目標位置と前記駆動部材の現在位置との偏差を零にするように前記モータの駆動電流を制御する回動負荷駆動用直流サーボモータの制御方法。
  2. 直流サーボモータと、前記直流サーボモータにより駆動されて該モータの一方向及び他方向への回転に伴って一方向及び他方向に回動させられる駆動部材と、全閉側限界位置と全開側限界位置との間を回動するように回動範囲が機械的に制限されたバルブの操作軸に取り付けられた操作部材と、前記駆動部材と操作部材との間を連結するように設けられた第1及び第2のワイヤとを備えて、前記駆動部材が一方向に回動したときに前記第1のワイヤにより前記バルブ操作部材を牽引しつつ前記バルブの操作軸を前記全開側限界位置に向けて回動させ、前記駆動部材が他方向に回動したときに前記第2のワイヤにより前記バルブ操作部材を牽引しつつ前記バルブの操作軸を前記全閉側限界位置に向けて回動させるように構成されたバルブ駆動装置の前記直流サーボモータを制御する方法であって、
    前記バルブの操作軸を前記全開側限界位置に向けて回動させるべく前記モータに十分に大きな駆動電流を与えて該モータを駆動する第1のモータ駆動過程と、前記第1のモータ駆動過程で前記モータが停止した後前記駆動電流を徐々に減衰させて最終的に零にする第1の駆動電流減衰過程とを行って、前記第1の駆動電流減衰過程で駆動電流が零になった時の前記駆動部材の回動位置を該駆動部材の全開側最終停止位置として検出する全開側最終停止位置検出過程と、前記バルブの操作軸を全閉側限界位置に向けて回動させるべく前記モータに十分に大きな駆動電流を与えて該モータを駆動する第2のモータ駆動過程と、前記第2のモータ駆動過程で前記モータが停止した後前記駆動電流を徐々に減衰させて最終的に零にする第2の駆動電流減衰過程とを行って、前記第2の駆動電流減衰過程で駆動電流が零になった時の前記駆動部材の回動位置を該駆動部材の全閉側最終停止位置として検出する全閉側最終停止位置検出過程とを行った後、全開側最終停止位置と全閉側最終停止位置との間に設定した駆動部材の目標位置と駆動部材の現在位置との偏差を零にするようにモータの駆動電流を制御するバルブ駆動用直流サーボモータの制御方法。
  3. 前記第1のモータ駆動過程におけるバルブの動きと、前記第2のモータ駆動過程におけるバルブの動きとにより、前記バルブのクリーニングを行わせるクレーム2に記載のバルブ駆動用直流サーボモータの制御方法。
  4. 直流サーボモータと、前記直流サーボモータにより駆動されて回動させられる駆動部材と、回動範囲が機械的に制限された回動負荷の操作軸に取り付けられた操作部材と、前記操作部材と駆動部材との間を連結するワイヤとを備えて、前記駆動部材の回動に伴って前記操作部材を前記ワイヤにより牽引しつつ回動させて前記回動負荷を駆動する駆動機構と、
    前記モータに十分に大きい駆動電流を流して前記回動負荷を限界位置に向けて回動させるように前記モータを駆動するモータ駆動過程と前記モータ駆動過程で前記モータが停止した後前記駆動電流を徐々に減衰させて最終的に零にする駆動電流減衰過程とを行って前記駆動電流減衰過程で駆動電流が零になった時の前記駆動部材の回動位置を前記駆動部材の最終停止位置として検出する最終停止位置検出手段と、
    前記駆動部材の位置が前記最終停止位置を越えないようにしつつ前記回動負荷の目標位置に相応する前記駆動部材の目標位置と前記駆動部材の現在位置との偏差を零にするように前記モータの駆動電流を制御するモータ駆動電流制御手段と、
    を備えた回動負荷駆動用直流サーボモータの制御装置。
  5. 直流サーボモータと、前記直流サーボモータにより駆動されて該モータの一方向及び他方向への回転に伴って一方向及び他方向に回動させられる駆動部材と、全閉側限界位置と全開側限界位置との間を回動するように回動範囲が機械的に制限されたバルブの操作軸に取り付けられた操作部材と、前記駆動部材と操作部材との間を連結するように設けられた第1及び第2のワイヤとを備えて、前記駆動部材が一方向に回動したときに前記第1のワイヤにより前記操作部材を牽引しつつ前記バルブの操作軸を前記全開側限界位置に向けて回動させ、前記駆動部材が他方向に回動したときに前記第2のワイヤにより前記操作部材を牽引しつつ前記バルブの操作軸を前記全閉側限界位置に向けて回動させるように構成されたバルブ駆動機構と、
    前記バルブの操作軸を前記全開側限界位置に向けて回動させるべく前記モータに十分に大きな駆動電流を与えて該モータを駆動する第1のモータ駆動過程と、前記第1のモータ駆動過程で前記モータが停止した後前記駆動電流を徐々に減衰させて最終的に零にする第1の駆動電流減衰過程とを行って、前記第1の駆動電流減衰過程で駆動電流が零になった時の前記駆動部材の回動位置を該駆動部材の全開側最終停止位置として検出する全開側最終停止位置検出手段と、
    前記バルブの操作軸を全閉側限界位置に向けて回動させるべく前記モータに十分に大きな駆動電流を与えて該モータを駆動する第2のモータ駆動過程と、前記第2のモータ駆動過程で前記モータが停止した後前記駆動電流を徐々に減衰させて最終的に零にする第2の駆動電流減衰過程とを行って、前記第2の駆動電流減衰過程で駆動電流が零になった時の前記駆動部材の回動位置を該駆動部材の全閉側最終停止位置として検出する全閉側最終停止位置検出手段と、
    前記全開側最終停止位置と全閉側最終停止位置との間に設定した前記駆動部材の目標位置と前記駆動部材の現在位置との偏差を零にするように前記モータの駆動電流を制御するモータ駆動電流制御手段と、
    を備えたバルブ駆動用直流サーボモータの制御装置。
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