JPH06343284A - Acサーボモータの繰り返し制御方法及び装置 - Google Patents

Acサーボモータの繰り返し制御方法及び装置

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JPH06343284A
JPH06343284A JP5129175A JP12917593A JPH06343284A JP H06343284 A JPH06343284 A JP H06343284A JP 5129175 A JP5129175 A JP 5129175A JP 12917593 A JP12917593 A JP 12917593A JP H06343284 A JPH06343284 A JP H06343284A
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JP
Japan
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rotational position
servo motor
position deviation
learning unit
servomotor
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Pending
Application number
JP5129175A
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English (en)
Inventor
Hiroyoshi Suzuki
浩佳 鈴木
Akio Sato
昭夫 佐藤
Katsuhiro Asano
勝宏 浅野
Shigenobu Okada
重信 岡田
Koji Umeno
孝治 梅野
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Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ACサーボモータの繰り返し制御において、
回転速度が変化しても精度よく補償できるようにするこ
と。 【構成】 ACサーボモータ12の回転位置θ2 を制御
するACサーボモータ12の繰り返し制御方法におい
て、ACサーボモータ12の回転位置θ2 を検出し、位
置入力θ1 と前記回転位置θ2 との回転位置偏差Δθを
求め、前記回転位置θ2 毎に前記回転位置偏差Δθを記
憶し、記憶された前記回転位置偏差Δθに基づいて入力
電流補償値を演算し、該入力電流補償値によって前記A
Cサーボモータ12の入力電流を繰り返し補償するこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ACサーボモータの繰
り返し制御方法及び装置に関し、特に速度が変動しても
精度良く補償できるACサーボモータの繰り返し制御方
法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のACサーボモータの繰り返し制御
方法及び装置の例が、特開平2−39304号公報及び
特開平3−97008号公報に開示されている。図11
は、特開平2−39304号公報に示す基本サーボ系の
原理を示している。図11において、制御対称61は、
学習コントローラ62を介して回転位置偏差が印加され
る。この回転位置偏差は、位置指令(入力信号)から制
御対称61の検出位置を引いたものである。また、学習
コントローラ62は、むだ時間要素63によるフイード
バック系からなっている。このため、むだ時間Lによっ
て繰り返し回転位置偏差が制御対象61に印加されるの
で、このむだ時間が制御対象61のコギングトルクの周
期と一致していれば、コギングトルクを減少することが
できる。特開平3−97008号公報に開示されている
ものも、前記図11と同様のものである。しかし、この
場合では、制御対象の速度変化に対応するため、むだ時
間要素L1 、L2 ─Ln が並列に接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平2−39304号公報の場合では、むだ時間Lが一
定であるので、制御対象の回転速度が変化してコギング
トルクの周期がむだ時間Lと一致しなくなったときに
は、コギングトルクを減少するように補償することがで
きないことになる。また、前記特開平3−97008号
公報の場合では、制御対象の速度変化に対応するため
に、多数(この場合n個)のむだ時間要素が必要になっ
た。また、これらのむだ時間要素で対応できない速度の
ときは、これらのむだ時間要素の値から補間という手法
によってその速度での学習値を推定する必要があった。
したがって、本発明の課題は、上述の従来例の欠点をな
くし、制御対象の回転速度に無関係に精度よく補償して
コギングトルクを減少でき、かつ制御系が簡単になるA
Cサーボモータの繰り返し制御方法及び装置を提供する
ことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の第1の構成は、ACサーボモータの回転位
置を制御するACサーボモータの繰り返し制御方法にお
いて、ACサーボモータの回転位置を検出し、位置入力
と前記回転位置との回転位置偏差を求め、前記回転位置
毎に前記回転位置偏差を記憶し、記憶された前記回転位
置偏差に基づいて入力電流補償値を演算し、該入力電流
補償値によって前記ACサーボモータの入力電流を繰り
返し補償することである。更に、第2の構成は、ACサ
ーボモータの回転位置を制御するACサーボモータの繰
り返し制御装置において、ACサーボモータの回転位置
検出手段と、位置入力と前記回転位置との回転位置偏差
を求める手段と、前記回転位置毎に前記回転位置偏差を
記憶する学習部と、この学習部に記憶された前記回転位
置偏差に基づいて入力電流補償値を演算し、該入力電流
補償値によって前記ACサーボモータの入力電流を繰り
返し補償する補償手段とを具備することである。更に、
第3の構成は、前記第1の構成において学習部に記憶さ
れた回転位置偏差を前記学習部の最終位相段よりも若干
位相進み側から取り出すことである。更に、第4の構成
は、前記第1又は3の構成において、高次振動の山部
と、この山部よりも位相の遅れ側及び進み側の谷部とか
ら学習部に記憶された回転位置偏差を取り出すことであ
る。更に、第5の構成は、前記第1又は3又は4の構成
において、繰り返し学習開始直後において、回転が進む
につれて徐々に大きな重みを付けた回転位置偏差を回転
位置毎に記憶することである。更に、第6の構成は、前
記第1又3又は4又は5の構成において、ACサーボモ
ータの回転位置に依存する回転位置偏差と、ACサーボ
モータの回転位置と入力電流に依存する回転位置偏差と
を分けて繰り返し学習し記憶することである。更に、第
7の構成は、前記第2の構成において、学習部が、AC
サーボモータの回転位置に依存する回転位置偏差を記憶
する第1学習部と、ACサーボモータの回転位置と入力
電流に依存する回転位置偏差を記憶する第2学習部とか
らなり、前記第1学習部又は第2学習部を切り換える切
換手段を有することである。
【0005】
【作用】上記本発明の第1又は第2の構成によって、位
置入力と回転位置との回転位置偏差を回転位置毎に記憶
し、この記憶された回転位置偏差に基づいて入力電流補
償値を演算し、該入力電流補償値によってACサーボモ
ータの入力電流を繰り返し補償するため、回転位置毎の
入力電流補償値を学習することができる。この入力電流
補償値はトルク変動成分と比例関係にあるので、結果的
に回転位置毎のトルク変動成分を直接学習したことにな
る。コギングトルク等のトルク変動成分は速度に依存し
ないため、学習した補償値をテーブル化すればACサー
ボモータの回転速度に無関係に、モータコギングトルク
を補償することができる。更に、上記第3の構成によっ
て、回転位置偏差を学習部の最終位相段よりも若干位相
進み側から取り出すため、サーボ系の遅れによる補償の
位相遅れを防ぐことができる。そのため、補償の精度を
向上させることが可能になり、更には、学習時間の短縮
及び安定性の向上を図ることが可能になる。更に、上記
第4の構成によって、高次振動の山部と、この山部より
も位相の遅れ側及び進み側の谷部とから学習部に記憶さ
れた回転位置偏差を取り出すため、高次振動によるサー
ボ系の不安定化を防ぐことができる。そのため、高次振
動による精度の低下を防ぐことができ、騒音も減少す
る。更に、上記第5の構成によって、繰り返し学習開始
直後にて、回転が進むにつれて徐々に大きな重みを付け
た回転位置偏差を回転位置毎に記憶するため、学習開始
直後の学習精度をよくし、学習時間が長くなることを防
ぐことができる。更に、上記第6又は第7の構成によっ
て、ACサーボモータの回転位置のみによる回転位置偏
差とACサーボモータの回転位置と入力電流による回転
位置偏差とを分離して学習できるため、回転位置のみ関
係したトルク変動成分と回転位置と入力電流に関係した
トルク変動成分とをそれぞれ学習することができる。し
たがって、モータのコギングトルクにおいて、回転位置
のみに依存する成分と回転位置及び入力電流に依存する
成分とが混在している場合においても、それらを完全に
補償することができる。この場合も学習した補償値をテ
ーブル化すれば、ACサーボモータの回転速度に無関係
にコギングトルクを補償できることは変わりない。
【0006】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は、本発明の一実施例のブロックを示
す。図1において、機械11にACサーボモータ12が
接続されている。また、ACサーボモータ12には、位
置検出器13が付設されている。この位置検出器13
は、ACサーボモータ12のロータの回転位置θ2 を検
出するものである。回転位置の目標値(位置入力)θ1
と前記回転位置θ2 とは加え合わせ点51に印加され、
この加え合わせ点51の出力(回転位置偏差Δθ)が位
置制御部14に印加される。また、微分部22に前記目
標値θ1 が印加される。位置制御部14又は微分部22
の出力は回転速度ω1 である。即ち、スイッチ18が閉
じ、スイッチ23が開いているときには、位置制御部1
4の出力が回転速度ω1 となり、一方、スイッチ18が
開き、スイッチ23が閉じているときには、微分部22
の出力が回転速度ω1 となる。一方微分部21は、前記
回転位置θ2 が印加され、回転速度ω2 を出力する。回
転速度ω1 と回転速度ω2 とが加え合わせ点52に印加
され、回転速度ω1と回転速度ω2 との差が回転速度偏
差Δωとなる。この回転速度偏差Δωが速度制御部15
に印加される。速度制御部15の出力及び後述する安定
補償器44の出力(スイッチ45が閉じているとき)が
加え合わせ点102を介して乗算器104の第1の入力
部に印加される。また、安定補償器44の出力は正規化
部103を介して乗算器104の第2の入力部に印加さ
れる。一方、乗算器104の出力(スイッチ105が閉
じているとき)、加え合わせ点102の出力(スイッチ
106が閉じているとき)及び後述する安定補償器34
の出力(スイッチ35が閉じているとき)が加え合わせ
点53を介して電流制御部16に印加される。電流制御
部16の出力は、増幅器17で増幅されてACサーボモ
ータ12に印加される。また、スイッチ32、学習部3
1、安定補償器34及びスイッチ35は直列に接続され
ている。スイッチ32は学習部31の入力側311と位
置制御部14の入力側を接続している。学習部31は、
N段のシフトレジスタからなる正帰還回路である。ま
た、安定補償器34は、系の位相及びゲインを調節して
系の不安定化を防ぐことによって、学習部31の学習を
安定的に収束させるものである。更に、スイッチ42、
学習部41、安定補償器44及びスイッチ45は直列に
接続されている。スイッチ42は学習部41の入力側4
11と位置制御部14の入力側を接続している。学習部
41は、学習部31と同様にN段のシフトレジスタから
なる正帰還回路である。また、安定補償器44は、安定
補償器34と同様に系の位相及びゲインを調節して系の
不安定化を防ぐことによって、学習部41の学習を安定
的に収束させるものである。
【0007】図2は、前記図1のブロック図における動
作を説明するフローチャートである。図2に示すよう
に、スタート後に、学習モード1によって、ACサーボ
モータ12のロータの回転位置に依存するコギングトル
クのみを回転速度に影響されないで学習する。次に、学
習モード2によって、ACサーボモータ12の回転位置
と入力電流iによるコギングトルクを学習する。このよ
うに、学習モードを2段階にすると次のようになる。A
Cサーボモータの回転位置のみによる回転位置偏差とA
Cサーボモータの回転位置と入力電流による回転位置偏
差とを分離して学習できるため、回転位置のみ関係した
トルク変動成分と、回転位置と入力電流に関係したトル
ク変動成分をそれぞれ学習することができる。したがっ
て、モータのコギングトルクにおいて、回転位置のみに
依存する成分と回転位置及び入力電流に依存する成分と
が混在している場合においても、それらを完全に補償す
ることができる。この場合も学習した補償値をテーブル
化すれば、ACサーボモータの回転速度に無関係にコギ
ングトルクを補償できることは変わりない。なお、学習
モード1及び学習モード2での学習値は、ACサーボモ
ータ12にのみ依存するコギングトルクの値であるの
で、ACサーボモータ12が同型式であればほぼ同じ値
となる。そのため、一旦学習したものをテーブル化して
ROM等に記憶させておき、補償に使用すれば、それだ
けでACサーボモータ12のコギングトルクを実質的に
ほとんどないようにすることができる。次に、補償モー
ドにおいては、上述の学習モード1,2の結果によっ
て、補償を行いACサーボモータ12を動作させる。最
後にENDとなる。
【0008】図3は、本実施例の学習モード1のときの
ブロックを示す。図3において、スイッチ23、スイッ
チ32、スイッチ106及びスイッチ35が閉じてい
る。一方、スイッチ18、スイッチ42、スイッチ10
5及びスイッチ45は開いている。このため、位置制御
部14、学習部41、安定補償器44、正規化部10
3、乗算器104、スイッチ18、スイッチ105、ス
イッチ42、スイッチ45等は、動作しないので、図3
に示されていない。また、機械11は、ACサーボモー
タ12に接続されていないので、図3に示されていな
い。この場合、上述のように、機械11がACサーボモ
ータ12の負荷になっていないので、ACサーボモータ
12は無負荷の状態である。したがって、学習部31
が、ACサーボモータ12の無負荷時のコギングトルク
を学習推定することになる。この場合回転位置偏差Δθ
は、スイッチ32を介して学習部31の入力側311に
印加される。また、学習部31の出力は、スイッチ3
3、安定補償器34及びスイッチ35を介して加え合わ
せ点53に印加される。この状態で、回転位置の目標値
θ1 を入力する。ここで、目標値θ1 は θ1 (t)−θ1 (t−T)=2πN となるように厳密に固定しておく。ただし、tは時間
〔s〕、Tは制御周期〔s〕、Nは学習部31のメモリ
数である。このため、特定の回転数の一定速度回転とな
る。入力された目標値θ1 は、微分部22によって微分
され、回転速度ω1 の指令として加え合わせ点52に印
加される。この場合においても、上述のように角速度偏
差Δωが発生し、速度制御部15に印加される。速度制
御部15の出力が加え合わせ点102、スイッチ106
を介して加え合わせ点53に印加される。一方、学習部
31の出力は、安定補償器34を介して加え合わせ点5
3に印加される。加え合わせ点53の出力は電流制御部
16に印加される。電流制御部16の出力は、増幅器1
7で増幅されてACサーボモータ12に印加される。位
置検出器13は、ACサーボモータ12のロータの回転
位置θ2 を検出する。目標値θ1 及び回転位置θ2 は加
え合わせ点51に印加され、両者の偏差Δθがスイッチ
32を介して学習部31の入力側311に印加される。
【0009】学習部31の格納メモリの番地(No,1
〜No,N)とACサーボモータ12の回転位置の同期
がとれているため、回転位置偏差Δθは、学習部31に
取り込まれた際に、ACサーボモータ12の回転位置毎
に前記メモリに加算されていく。本実施例では、前記メ
モリの数を512個と設定しているので、ACサーボモ
ータ12の回転が512ヶ所に分割され、それぞれの位
置で回転位置偏差Δθが加算されていくことになる。加
算されたΔθは、更に安定補償器34を経て上述のよう
に電流制御部16に印加される。これらの一連の作用
は、ACサーボモータ12の回転位置に依存するコギン
グトルク成分を、コギングトルクの影響を含むΔθの繰
り返しの学習によって推定していくことに他ならない。
この学習作用が安定補償器34によって収束的に進む
と、回転速度偏差Δωは零となる。このため、学習部3
1の前記メモリ上には速度に依存しないACサーボモー
タコギングトルク学習値が格納される。従来の学習方式
では、学習値は学習の際の速度に依存し、学習の際の速
度以外では、補償に有効できない。本実施例でのコギン
グトルクの学習値は、速度に依存しないものであるの
で、学習の際の速度以外でも補償に有効である。
【0010】図4は、上述の学習部31の内部の詳細を
示す。図4において、学習部31は、N個のメモリー3
12とポインター313からなる。この場合ポインター
313をメモリー312の格納番地No,1から順次N
o,Nまで移動させて学習すると、図1に示すように学
習部31は、等価的にN段のシフトレジスタと同じにな
る。ACサーボモータ12を特定の回転数Rで回転させ
ている条件で、一定周期T毎に実行される位置制御計算
において、計算結果である上述のΔθをポインター31
3が示すメモリー312のデータ格納番地(図4ではN
o,3)に加算して格納する。更にポインター313を
1更新し、加算値を速度制御計算で求めて加算する。以
下この操作を繰り返す。このとき、ACサーボモータ回
転数R〔rpm〕、メモリーの個数N、位置制御計算周
期T〔s〕について T=60/(RN) として、ACサーボモータ12の回転位置毎に加算格納
するメモリー312を完全に固定しておき安定を補償し
ておくと、ACサーボモータ12の位置に依存する周期
性のある外乱について学習が可能となる。学習部41の
構造及び動作は、上述の学習部31の構造及び動作と同
様のものである。
【0011】図5は、本実施例の学習モード2のときの
ブロックを示す。図5において、スイッチ23、スイッ
チ35、スイッチ42、スイッチ106及びスイッチ4
5は閉じている。一方、スイッチ18、スイッチ105
及びスイッチ32は開いているので、図示されていな
い。またスイッチ18及びイッチ105が開いているの
で、位置制御部14が動作していないため、位置制御部
14、正規化部103及び乗算器104も図示されてい
ない。この場合、機械11がACサーボモータ12に接
続され、一定の負荷が印加された状態で、電流依存分コ
ギングトルクによる周期的外乱を、学習時の回転速度に
依存しない状態で学習推定する。この状態でACサーボ
モータ12単体時と同様に回転位置の目標値θ1 を入力
する。この場合もθ1 は θ1 (t)−θ1 (t−T)=2πN となる。ただし、tは時間〔s〕、Tは制御周期
〔s〕、Nは学習部41のメモリ数である。このため、
特定の回転数の一定速度回転となる。以後の作用は、ほ
ぼ上述の学習1の場合と同様である。ただ、相違点とし
ては、学習部31のメモリから回転位置に依存するモー
タコギングトルク成分を現在のモータ回転位置に応じて
読み出し、補償しながら学習部41による学習推定が進
む点である。このように、学習を二重化することで学習
部41には、電流依存コギングトルクに依存する外乱の
学習値を分離してしかもモータ回転速度に依存しない形
で取り込むことができる。ここで、学習される値は、一
定トルクを発生させるために必要な電流を回転位置毎に
求めたものである。そのため、この学習値を平均電流で
割り算する。すなわち、正規化すれば、トルク定数の補
償値を求めたことになる。ゆえに補償モードにおいて速
度制御部15からの出力にこの補償値を乗算すれば、電
流依存のコギングトルクを打ち消すことができる。
【0012】図6は、本実施例の補償モード時のブロッ
クを示す。図6において、スイッチ18、スイッチ3
3、スイッチ35、スイッチ43及びスイッチ105が
閉じている。一方、スイッチ23、スイッチ32、スイ
ッチ45、スイッチ106及びスイッチ42は、開いて
いるので図示されていない。また、スイッチ23が開い
ているので、微分部22は、動作しないため、図示され
ていない。この場合、機械11をACサーボモータ12
に接続した状態で各種回転数において、コギングトルク
の周期的外乱を補償し、高精度の定速動作を実現するこ
とができる。この状態では、任意の回転位置の目標値θ
1 を入力することができる。上述の学習部31及び学習
部41からACサーボモータ12の回転位置に対応した
学習値が読み出され、電流制御部16に印加される。学
習部31及び学習部41には、速度に依存しない形での
コギングトルク等の外乱学習値が格納されているため、
上述のような制御方法によって任意の速度での高精度な
ACサーボモータ12の動作が可能となる。
【0013】図7は、モータコギングトルクの学習の進
行状態を示す。図7において、学習開始直後の時点で
は、回転位置偏差Δθが零から急に大きな値となるた
め、この回転位置偏差Δθは大きな値となる。この影響
が、学習が進行していく過程で継続的に残るので、学習
完了までの時間及び学習精度に悪い影響を与える。そこ
で、学習開始直後からACサーボモータ12が7/6回
転するまでは、実際の回転位置偏差Δθの1/6の値を
メモリ312に加算していき、次の7/6回転するまで
は回転位置偏差Δθの2/6の値をメモリ312に加算
していく。これを繰り返し、ACサーボモータ12が7
回転した時点で回転位置偏差Δθをそのまま加算するよ
うに工夫している。この工夫によって、学習開始直後〜
初期の急激な回転位置偏差Δθの変化が、小さくかつ分
散されるので、学習時間の短縮及び学習精度の向上を図
ることができる。
【0014】図8は、上述の安定補償器34の基本的な
構成を示す。図8において、回転位置偏差Δθを格納す
る学習部31のメモリー番地(No,1〜No,N)か
ら、それぞれ値を読み出し、安定補償器34のゲインG
1 〜Gn を乗じた後に、スイッチ35及び加え合わせ点
53を介して電流制御部16へ加えている。ゲインG1
〜Gn を調整することで、外乱が回転位置偏差Δθへ影
響するまでの時間遅れの調整や、物理量の異なる回転位
置偏差Δθと電流制御指令との調整が可能となり、学習
を安定的に推移させることができる。上述の安定補償器
44の構造は上述の安定補償器34の構造と同様であ
る。
【0015】図9は、位相進み補償をする場合の学習部
31の構成を示す。図9では、学習部31に記憶された
回転位置偏差Δθを学習部31の最終段(Z0 )よりも
若干位相進み側(Z2 )から取り出すようにしている。
このようにすると、サーボ系の遅れによる補償の位相遅
れを防ぐことができる。学習部41の構成も学習部31
の構成と同様である。
【0016】図10は、高次振動成分対策した場合を示
す。図10では、学習部31に記憶された回転位置偏差
が高次振動の山部a、この山部aの位相進み側の谷部b
及びこの谷部aの位相遅れ側の谷部cからそれぞれ安定
補償器34a、34b、34cを介して取り出され、加
え合わせ点34dに印加され、更に図1の加え合わせ点
53に印加される。このようにするとサーボ系を安定に
することができる。なお、本実施例では補償対象として
モータのコギングトルクを例にとり説明したが、これだ
けに限られるものではなく、周期的な外乱であれば同様
にして補償できる。例えば機械側のトルク変動に対して
も無負荷時のトルク変動成分と負荷時のトルク変動成分
を分離して学習することにより同様な効果が得られる。
【0017】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のA
Cサーボモータの繰り返し制御方法及び装置によれば、
負荷時にてACサーボモータの回転速度に無関係にかつ
安定にコギングトルクを減少でき、かつ制御系が簡単に
なる。また、ACサーボモータに流れる電流値によっ
て、機械又はワークの接触の検知をさせる際に、モータ
コギングトルクの影響分をキャンセルし、機械等の接触
そのものによる電流増加分を検出できるため、検出精度
が向上する。更に本発明によれば、ACサーボモータの
コギングトルクの補償が充分に行えるため、ACサーボ
モータの構造、特に磁石の形状等でコギングトルクを抑
える必要が減るので、ACサーボモータの加工費用及び
材料費を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】前記一実施例の動作説明用フローチャートであ
る。
【図3】前記一実施例の学習モード1のときのブロック
図である。
【図4】前記一実施例の学習部の内部説明図である。
【図5】前記一実施例の学習モード2のときのブロック
図である。
【図6】前記一実施例の補償モードのときのブロック図
である。
【図7】前記一実施例の学習作用の説明図である。
【図8】前記一実施例の安定補償器の構成図である。
【図9】前記一実施例の第1変形例の構成図である。
【図10】前記一実施例の第2変形例の説明図である。
【図11】従来例のブロック図である。
【符号の説明】
12 ACサーボモータ 13 位置検出器 16 電流制御部 31、41 学習部 34、34a、34b、34c、44 安定補償器 32、33、35、42、43、45、105、106
スイッチ 103 正規化部 104 乗算器 θ1 位置入力 θ2 回転位置 Δθ 回転位置偏差 a 高次振動の山部 b 高次振動の位相進み側谷部 c 高次振動の位相遅れ側谷部
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 昭夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 浅野 勝宏 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 岡田 重信 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 梅野 孝治 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ACサーボモータの回転位置を制御する
    ACサーボモータの繰り返し制御方法において、ACサ
    ーボモータの回転位置を検出し、位置入力と前記回転位
    置との回転位置偏差を求め、前記回転位置毎に前記回転
    位置偏差を記憶し、記憶された前記回転位置偏差に基づ
    いて入力電流補償値を演算し、該入力電流補償値によっ
    て前記ACサーボモータの入力電流を繰り返し補償する
    ことを特徴とするACサーボモータの繰り返し制御方
    法。
  2. 【請求項2】 ACサーボモータの回転位置を制御する
    ACサーボモータの繰り返し制御装置において、ACサ
    ーボモータの回転位置検出手段と、位置入力と前記回転
    位置との回転位置偏差を求める手段と、前記回転位置毎
    に前記回転位置偏差を記憶する学習部と、この学習部に
    記憶された前記回転位置偏差に基づいて入力電流補償値
    を演算し、該入力電流補償値によって前記ACサーボモ
    ータの入力電流を繰り返し補償する補償手段とを具備す
    ることを特徴とするACサーボモータの繰り返し制御装
    置。
  3. 【請求項3】 学習部に記憶された回転位置偏差を前記
    学習部の最終位相段よりも若干位相進み側から取り出す
    ことを特徴とする請求項1記載のACサーボモータの繰
    り返し制御方法。
  4. 【請求項4】 高次振動の山部と、この山部よりも位相
    の遅れ側及び進み側の谷部とから学習部に記憶された回
    転位置偏差を取り出すことを特徴とする請求項1又は3
    記載のACサーボモータの繰り返し制御方法。
  5. 【請求項5】 繰り返し学習開始直後において、回転が
    進むにつれて徐々に大きな重みを付けた回転位置偏差を
    回転位置毎に記憶することを特徴とする請求項1又は3
    又は4記載のACサーボモータの繰り返し制御方法。
  6. 【請求項6】 ACサーボモータの回転位置に依存する
    回転位置偏差と、ACサーボモータの回転位置と入力電
    流に依存する回転位置偏差とを分けて繰り返し学習し記
    憶することを特徴とする請求項1又は3又は4又は5記
    載のACサーボモータの繰り返し制御方法。
  7. 【請求項7】 学習部が、ACサーボモータの回転位置
    に依存する回転位置偏差を記憶する第1学習部と、AC
    サーボモータの回転位置と入力電流に依存する回転位置
    偏差を記憶する第2学習部とからなり、前記第1学習部
    又は第2学習部を切り換える切換手段を有することを特
    徴とする請求項2記載のACサーボモータの繰り返し制
    御装置。
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