JPH0651803A - 離散時間型acモータ制御装置および方法 - Google Patents

離散時間型acモータ制御装置および方法

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JPH0651803A
JPH0651803A JP4223602A JP22360292A JPH0651803A JP H0651803 A JPH0651803 A JP H0651803A JP 4223602 A JP4223602 A JP 4223602A JP 22360292 A JP22360292 A JP 22360292A JP H0651803 A JPH0651803 A JP H0651803A
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JP
Japan
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motor
observer
gain
controller
angular velocity
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Application number
JP4223602A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Yamada
隆章 山田
Yoshihiro Ueda
佳弘 上田
Koichi Azuma
浩一 東
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
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Publication of JPH0651803A publication Critical patent/JPH0651803A/ja
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  • Feedback Control In General (AREA)
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  • Control Of Electric Motors In General (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ACモータの最適な制御を行う。 【構成】 ACモータのモデルに用いて回転子角度,角
速度,巻線電流を状態推定オブザーバ11により推定す
る。推定された回転子角速度と巻線電流に基づいて上記
ACモータのモデルのパラメータを同定する。推定され
た角速度と同定されたパラメータに応じて上記状態推定
オブザーバ11のオブザーバ・ゲインを決定し切換える。
またACモータの速度,位置を制御するコントローラ14
においても同定されたパラメータに基づいてコントロー
ラ・ゲインを決定し切換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明はACモータの離散時間型制御装
置に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】PM(Permanent Magnet)型
ACモータの制御装置において,位置決め制御を行なう
場合,回転子角度をフィードバックさせるために回転子
角度を検知する必要がある。このために従来技術におい
ては,エンコーダやレゾルバ等のセンサが使用されてい
た。また,ACモータにおいては回転子角度に応じて巻
線各相に流す電流位相を変化させる必要があり,従来は
回転子の磁極位置を検知するためにポールセンサ等のセ
ンサが使用されていた。
【0003】一方,PM型ACモータのdq変換モデル
と線形オブザーバ理論を応用することにより,上記AC
モータの巻線電流,電圧から回転子角度,角速度を推定
する状態推定オブザーバが下記の文献に提案されてい
る。この文献にはまたdq変換モデルに基づく長所につ
いても記載されている。
【0004】Lawrence A.Jones, Jeffery H. Lang "A S
TATE OBSERVER FOR THE PERMANENT-MAGNET SYNCHRONOUS
MOTOR" IECON 1987 Conference,Cambridge, MA, Novem
ber2-6, 1987.
【0005】しかしながら,実際のPM型ACモータは
回転子角速度,温度などによりダイナミクス特性が変化
する。したがって,従来の状態推定オブザーバではこの
特性変化を考慮していないため,推定巻線電流,回転子
角度および角速度に推定誤差が生じ,最適な制御ができ
ないという問題があった。
【0006】またACモータのモデルのパラメータ誤差
により高精度な制御ができなくなるという問題も生じ
る。
【0007】
【発明の開示】この発明は角度,角速度,磁極検出セン
サが全く不要なPM型ACモータの制御装置において,
ACモータのダイナミクス特性が変動しても高精度の制
御ができるようにすることを目的とする。
【0008】第1の発明による離散時間型ACモータ制
御装置は,ACモータに印加される巻線電圧と電流セン
サによって検出された巻線電流とを入力とし,推定誤差
を減衰させるためのゲインの項を含む上記ACモータの
モデルを用いて,上記ACモータの巻線電流,回転子角
度および角速度を推定する状態推定オブザーバ手段,上
記ACモータの回転子の原点位置を検出する原点角度検
出手段,および上記状態推定オブザーバ手段による推定
結果および原点角度検出手段による原点位置検出に基づ
いて上記ACモータを制御するコントローラを備えたも
のにおいて,上記状態推定オブザーバ手段により推定さ
れた巻線電流および回転子角速度に基づいて上記ACモ
ータのモデルのパラメータを同定するパラメータ同定手
段,上記状態推定オブザーバ手段により推定された回転
子角速度と,上記パラメータ同定手段により同定された
パラメータとに基づいて上記状態推定オブザーバ手段に
おける最適ゲインを設定するオブザーバ・ゲイン切換え
手段を備えている。
【0009】第1の発明による離散時間型ACモータ制
御方法は,ACモータに印加される巻線電圧と電流セン
サによって検出された巻線電流とを入力とし,推定誤差
を減衰させるためのゲインの項を含む上記ACモータの
モデルを用いて,上記ACモータの巻線電流,回転子角
度および角速度を推定する状態推定オブザーバ手段,上
記ACモータの回転子の原点位置を検出する原点角度検
出手段,および上記状態推定オブザーバ手段による推定
結果および原点角度検出手段による原点位置検出に基づ
いて上記ACモータを制御するコントローラを備えたも
のにおいて,上記状態推定オブザーバ手段により推定さ
れた巻線電流および回転子角速度に基づいて上記ACモ
ータのモデルのパラメータを同定し,この同定された上
記ACモータのモデルのパラメータと,上記状態推定オ
ブザーバ手段により推定された回転子角速度とに基づい
て上記状態推定オブザーバ手段における最適ゲインを設
定するものである。
【0010】第1の発明によると,ACモータの推定回
転子角速度とACモータのモデルの同定パラメータとに
基づいて状態推定オブザーバ手段におけるゲインが最適
なゲインに設定される。
【0011】ACモータのダイナミクス特性が変化して
も,その変化に応じて状態推定オブザーバ手段における
最適ゲインが設定されるので,高精度の推定値が得ら
れ,ACモータの最適な制御が可能となる。
【0012】第2の発明による離散時間型ACモータ制
御装置は,ACモータに印加される巻線電圧と電流セン
サによって検出された巻線電流とを入力とし,推定誤差
を減衰させるための第1のゲインの項を含む上記ACモ
ータのモデルを用いて,上記ACモータの巻線電流,回
転子角度および角速度を推定する状態推定オブザーバ手
段,上記ACモータの回転子の原点位置を検出する原点
角度検出手段,および第2のゲインを有し,上記状態推
定オブザーバ手段による推定結果および原点角度検出手
段による原点位置検出に基づいて上記ACモータを制御
するコントローラを備えたものにおいて,上記状態推定
オブザーバ手段により推定された巻線電流および回転子
角速度に基づいて上記ACモータのモデルのパラメータ
を同定するパラメータ同定手段,上記パラメータ同定手
段が上記パラメータの同定処理を終了したかを判定する
条件判定手段,および上記パラメータ同定手段により同
定されたパラメータに基づいて上記コントローラにおけ
る第2の最適ゲインを決定し,上記条件判定手段が同定
処理終了と判定すると決定した第2の最適ゲインを上記
コントローラに設定するコントローラ・ゲイン切換え手
段を備えている。
【0013】第2の発明の好ましい実施態様において
は,上記状態推定オブザーバ手段により推定された回転
子角速度に応じて上記状態推定オブザーバ手段における
第1の最適ゲインを設定するオブザーバ・ゲイン切換え
手段をさらに備えている。
【0014】第2の発明による離散時間型ACモータ制
御方法は,ACモータに印加される巻線電圧と電流セン
サによって検出された巻線電流とを入力とし,推定誤差
を減衰させるための第1のゲインの項を含む上記ACモ
ータのモデルを用いて,上記ACモータの巻線電流,回
転子角度および角速度を推定する状態推定オブザーバ手
段,上記ACモータの回転子の原点位置を検出する原点
角度検出手段,および第2のゲインを有し,上記状態推
定オブザーバ手段による推定結果および原点角度検出手
段による原点位置検出に基づいて上記ACモータを制御
するコントローラを備えたものにおいて,上記状態推定
オブザーバ手段により推定された巻線電流および回転子
角速度に基づいて上記ACモータのモデルのパラメータ
を同定し,上記ACモータのモデルのパラメータの同定
処理が終了しているかを判定し,終了しているならば,
この同定された上記ACモータのモデルのパラメータに
基づいて上記コントローラにおける第2の最適ゲインを
設定するものである。
【0015】第2の発明によると,ACモータのモデル
のパラメータの同定処理が終了しているならば,同定さ
れたパラメータに基づいてコントローラにおける第2の
ゲインが最適なゲインに設定される。
【0016】好ましい実施態様においては,ACモータ
の推定回転子角速度に応じて状態推定オブザーバ手段に
おける第1のゲインが最適なゲインに設定される。
【0017】ACモータのモデルのパラメータが変化し
てもその変化に応じてコントローラにおける第2の最適
ゲインが設定されるので,ACモータの最適な制御が可
能となる。
【0018】また,ACモータの回転子角速度が変動し
てもその変動に応じて状態推定オブザーバ手段における
第1の最適ゲインが設定されるので,高精度の推定値が
得られACモータの高精度な制御が可能となる。
【0019】第3の発明による離散時間型ACモータ制
御装置は,ACモータに印加される巻線電圧と電流セン
サによって検出された巻線電流とを入力とし,推定誤差
を減衰させるための第1のゲインの項を含む上記ACモ
ータのモデルを用いて,上記ACモータの巻線電流,回
転子角度および角速度を推定する状態推定オブザーバ手
段,上記ACモータの回転子の原点位置を検出する原点
角度検出手段,および第2のゲインを有し,上記状態推
定オブザーバ手段による推定結果および原点角度検出手
段による原点位置検出に基づいて上記ACモータを制御
するコントローラを備えたものにおいて,上記状態推定
オブザーバ手段により推定された巻線電流および回転子
角速度に基づいて上記ACモータのモデルのパラメータ
を同定するパラメータ同定手段,上記パラメータ同定手
段が上記パラメータの同定処理を終了したかを判定する
条件判定手段,上記状態オブザーバ手段により推定され
た回転子角速度と,上記パラメータ同定手段により同定
されたパラメータとに基づいて上記オブザーバ手段にお
ける第1の最適ゲインを決定し,上記条件判定手段が同
定処理終了と判定すると決定した第1の最適ゲインを上
記状態推定オブザーバ手段に設定するオブザーバ・ゲイ
ン切換手段,および上記パラメータ同定手段により同定
されたパラメータに基づいて上記コントローラにおける
第2の最適ゲインを決定し,上記条件判定手段が同定処
理終了と判定すると決定した第2の最適ゲインを上記コ
ントローラに設定するコントローラ・ゲイン切換え手段
を備えている。
【0020】第3の発明による離散時間型ACモータ制
御方法は,ACモータに印加される巻線電圧と電流セン
サによって検出された巻線電流とを入力とし,推定誤差
を減衰させるためのゲインの項を含む上記ACモータの
モデルを用いて上記ACモータの巻線電流,回転子角度
および角速度を推定する状態推定オブザーバ手段,上記
ACモータの回転子の原点位置を検出する原点角度検出
手段,および第2のゲインを有し,上記状態推定オブザ
ーバ手段による推定結果および原点角度検出手段による
原点位置検出に基づいて上記ACモータを制御するコン
トローラを備えたものにおいて,上記状態推定オブザー
バ手段により推定された巻線電流および回転子角速度に
基づいて上記ACモータのモデルのパラメータを同定
し,上記ACモータのモデルのパラメータの同定処理が
終了しているかを判定し,終了しているならば,この同
定された上記ACモータのモデルのパラメータと,上記
状態推定オブザーバ手段により推定された回転子角速度
とに基づいて上記状態推定オブザーバ手段における最適
ゲインを設定し,同定された上記ACモータのモデルの
パラメータに基づいて上記コントローラにおける第2の
最適ゲインを設定するものである。
【0021】第3の発明によると,ACモータのモデル
のパラメータの同定処理が終了しているならば,同定さ
れたパラメータと推定回転子角速度とに基づいて状態推
定オブザーバ手段における第1のゲインが最適なゲイン
に設定される。同時に同定されたパラメータに基づいて
コントローラにおける第2のゲインが最適なゲインに設
定される。
【0022】ACモータのダイナミクス特性が変動して
もその変動に応じて状態オブザーバ手段の第1の最適ゲ
インが設定されるので,高精度の推定値が得られる。さ
らにコントローラにおいても第2の最適ゲインが設定さ
れるので最適な制御が可能となる。
【0023】
【実施例】
第1実施例 図1は第1の発明の実施例を示している。
【0024】制御対象であるPM型ACモータ30は三相
モータであり,各相をa,b,cで表わす。すなわち,
各相の電流をそれぞれia ,ib ,ic で,各相の電圧
をva ,vb ,vc でそれぞれ表わす。
【0025】離散時間型ACモータ制御装置10は状態推
定オブザーバ11,パラメータ同定装置23,オブザーバ・
ゲイン切換え装置24,電流コントローラ13,速度,位置
コントローラ14,電流センサ15,16,ローパス・フィル
タ17,サンプル・ホールド回路18,19,PWM(Pulse
Width Modulation)回路20,インバータ21,原点検出ス
イッチ22等を含んでいる。これらの構成要素のうちのい
くつか,たとえばオブザーバ11,パラメータ同定装置2
3,ゲイン切換装置24,コントローラ13,14等はプログ
ラムされたコンピュータによって実現される。
【0026】図1においては推定値について通常符号の
上に「ハット」を付して用いられているが明細書には
(ωk )のように( )を付けて表わす。また実測値に
ついても同様に符号の上に「 ̄」を付して用いられるが
[vd,k ]のように[ ]を付して表わす。
【0027】後に示すようにモータ30のパラメータ(電
流ia ,ib 等)は2相固定子の直交座標系に変換さ
れ,この変換後のパラメータは下添字α,βを用いて,
たとえばiα,iβのように表現される。さらにパラメ
ータは推定処理のために,推定された回転子角度(θ)
を用いてdq(direct quadrature )変換される(回転
子と同期して回転する2軸直交座標系への変換)。dq
変換後のパラメータは下添字d,qを用いて,たとえば
d ,iq のように,表現される。
【0028】まず,状態推定オブザーバにおいて用いら
れるACモータのモデルを素描しておく。上記文献に記
載されているように,ACモータの巻線への印加電圧
[v]と検出した巻線電流[i]とを用いて,次の式
(1) 〜(3) より,ACモータの巻線電流(i),回転子
角速度(ω)および回転子角度(θ)を推定することが
できる。ただし,巻線インダクタンスをL,巻線抵抗を
R,トルク定数をK,粘性摩擦をB,クーロン摩擦を
C,イナーシャをH,トルクをτ,極対数をNとする。
【0029】
【数1】
【数2】
【0030】クーロン摩擦C,粘性摩擦Bおよびイナー
シャHは負荷に応じて変化する。またイナーシャHはモ
ータおよび負荷を含む機械系のイナーシャである。
【0031】i=(iα,iβT は,検出される巻線
電流(ia ,ib )を2相固定子の座標系に変換したも
ので,この変換をT((θ))とすると,次式で表わす
ことができる。
【0032】
【数3】
【0033】また,v=(vα,vβT も同様の意味
をもつ。
【0034】式(1) 〜(3) を離散化して表現すると,サ
ンプル時間をΔtとして,式(4) 〜(7) に示すようにな
る。
【0035】
【数4】
【数5】
【0036】下添字kはサンプル時点(時刻)kにおけ
る値であることを表わし,下添字(k+1)は時刻kか
らサンプル時間Δtが経過した時点における値であるこ
とを示している。
【0037】電流センサ15,16により検出されたモータ
巻線電流ia ,ib は,雑音除去用のローパス・フィル
タ17を通ってサンプル・ホールド回路18に入力し,時刻
kにおいてサンプル・ホールドされ,それぞれia,k
b,k として状態推定オブザーバ11に与えられる。状態
推定オブザーバ11は,時刻(k−1)に推定された回転
子角度(θk )を用いてこれらの電流ia,k ,ib,k
dq変換し,[id,k],[iq,k ]を得る。状態推定
オブザーバ11にはまた,後述するように電流コントロー
ラ13により算出された巻線印加電圧のdq変換値[v
d,k ],[vq,k]が与えられている。そして,時刻
(k−1)に推定された(ωk ),(id,k),(i
q,k ),(θk )と,上述のdq変換値[vd,k ],
[vq,k ]および[id,k ],[iq,k ]とを用いて,
式(4) 〜(7) により,次の時刻(k+1)における(i
d,k+1 ),(iq,k+1 ),(ωk+1 ),(θk+1 )が状
態推定オブザーバ11において推定される。
【0038】推定された値(id,k+1 ),(iq,k+1
は電流コントローラ13に与えられる。また推定された値
(ωk+1 ),(θk+1 )は電流コントローラ13およびそ
の上位のコントローラ(速度,位置コントローラ)14に
与えられる。
【0039】電流コントローラ13は,推定値(θk+1
により,回転子磁極位置に応じた電流を与えるように巻
線電圧に加える位相を決めることができる。
【0040】電流コントローラ13はまた上位コントロー
ラ14から与えられた電流指令値id,k+1 ,iq,k+1 と状
態推定オブザーバにより推定された値(id,k+1 ),
(iq,k+1 )とを比較し,所定の制御アルゴリズムに従
い,たとえばこれらの偏差が零に近づくように,モータ
巻線への印加電圧のdq変換値[vd,k+1 ],[v
q,k+1 ]を算出し,さらに上述のように(θk+1 )に従
ってモータ巻線への印加電圧va,k+1 ,vb,k+1 ,v
c,k+1 を算出する。これらの印加電圧値は,サンプル・
ホールド回路19を経てPWM回路20によりパルス幅に変
換され,インバータ(スイッチ回路)21を通してモータ
巻線へ印加される。
【0041】電流コントローラ13の上位コントローラが
図示のように,速度,位置コントローラ14である場合,
状態推定オブザーバ11によって推定された値
(ωk+1 ),(θk+1 )がコントローラ14に与えられて
いる。
【0042】もっとも,状態推定オブザーバ11により推
定される回転子角度は電気角であるため,この値(θ
k+1 )をそのまま用いて位置制御を行なうことはできな
い。しかしながら,電流制御に必要な回転子角度は電気
角であり,かつ状態推定オブザーバ11の動作における収
束はモータ時定数に対し十分速くすることができる。し
たがって,モータ始動時に電流コントローラによりモー
タを回転させることが可能で,その原点角度位置を原点
検出スイッチ22により検出することができる。このスイ
ッチ22の原点検出信号はコントローラ13,14に与えられ
る。この原点検出信号と状態オブザーバにより推定され
る値(θk+1 )とにより,機械角度が算出される。この
ように,モータ始動時に上記のキャリブレーションを行
なうことにより,角度センサを用いずに位置制御が可能
となる。
【0043】次にパラメータ同定装置23およびオブザー
バ・ゲイン切換え装置24について説明する。状態推定オ
ブザーバ11は式(1) 〜(3) または式(4) 〜(7) で表わさ
れているように,角速度(ωk )により非線形なダイナ
ミクス特性を持つ。このダイナミクス特性は,オブザー
バ・ゲインGi およびGωにより変化する。
【0044】したがって,制御速度範囲が大きい一般の
モータ制御装置においては,その制御性能を保つため
に,速度に応じて状態推定オブザーバ11のオブザーバの
ゲインを切換える必要がある。また,ロボットまたは搬
送器の駆動の用途においては,負荷変動が大きいため,
負荷のイナーシャや摩擦に応じてオブザーバ・ゲインを
切換える必要がある。
【0045】式(2) において,式(8) で表わされる電流
値を導入し線形化すると式(9) のようになる。さらに式
(8) ,(9) を離散化すると式(10)が得られる。
【0046】
【数6】
【数7】
【0047】ここでlは上記下添字kと同様にサンプル
時刻lにおける値であることを表わす。
【0048】パラメータ同定装置23は,パラメータψ=
(ψa ,ψb ,ψc T を式(11)〜(13)で表わされる逐
次最小2乗法により同定する。
【0049】
【数8】
【0050】ここでλは1以下の正の定数で,Tl およ
びPl はψl を算出するための内部変数である。
【0051】式(11)〜(13)の逐次最小2乗法は演算量が
少ないため,ACモータの制御動作中にオンラインでパ
ラメータ同定を行うことができる。算出したψl は同定
パラメータψとしてオブザーバ・ゲイン切換え装置24に
与えられる。
【0052】一方,オブザーバ・ゲインは,式(1) 〜
(3) の線形化誤差方程式(以下に示す式(14)により,た
とえば極配置法を用いて最適値を算出することができ
る。
【0053】
【数9】
【0054】オブザーバ・ゲイン切換え装置24はパラメ
ータ同定装置23からの同定されたパラメータψと,状態
推定オブザーバ11により推定された角速度(ωk )とを
式(14)に適用することにより,オンラインでオブザーバ
・ゲインを設定し変更する。パラメータψは離散化され
たデータであるが,パラメータψを連続時間系に変換す
る。あるいは式(14)を離散化することにより整合がとれ
る。
【0055】第2実施例 図2は第2の発明の実施例を示している。
【0056】離散時間型ACモータ制御装置10Aは状態
推定オブザーバ11,パラメータ同定装置23,条件判定装
置25,オブザーバ・ゲイン切換え装置12,電流コントロ
ーラ13,速度,位置コントローラ14,コントローラ・ゲ
イン切換え装置26,電流センサ15,16,ローパス・フィ
ルタ17,サンプル・ホールド回路18,19,PWM(Puls
e Width Modulation)回路20,インバータ21,原点検出
スイッチ22等を含んでいる。これらの構成要素のうちの
いくつか,たとえばオブザーバ11,パラメータ同定装置
23,条件判定装置25,ゲイン切換装置12,26,コントロ
ーラ13,14等はプログラムされたコンピュータによって
実現される。
【0057】図2において図1に示すものと同一物には
同一符号を付し説明を省略する。
【0058】パラメータ同定装置23,条件判定装置25,
コントローラ・ゲイン切換え装置26,オブザーバ・ゲイ
ン切換え装置12について説明する。
【0059】ロボットまたは搬送器の駆動の用途におい
ては,負荷変動が大きいため,負荷のイナーシャや摩擦
に応じて速度,位置コントローラ14のコントローラ・ゲ
インを切換える必要がある。
【0060】状態推定オブザーバ11の角速度(ωk )お
よび電流(iq,k )に基づいてパラメータ同定装置23に
より同定されたパラメータψl ,内部変数Pl が条件判
定装置25に与えられる。条件判定装置25は式(15)で表わ
される閾値Pt を用いて,同定されたパラメータψl
適切か否かを判定する。
【0061】
【数10】
【0062】ここでγは同定用入力信号の周期により定
まるサンプル数である。
【0063】この閾値Pt をPl が下回れば,条件判定
装置25がパラメータの同定が終了と判定し,後述するコ
ントローラ・ゲイン切換え装置26により速度,位置コン
トローラ14のコントローラ・ゲインが変更される。
【0064】コントローラ・ゲイン切換え装置26は条件
判定装置25からゲイン変更の命令を受けると,たとえば
式(16),(17)に示される極配置法などにより最適なコン
トローラ・ゲインFp ,Fi を算出し更新する。
【0065】
【数11】
【0066】ここでμ1 ,μ2 は所定の極,ΔTは速度
ループのサンプル周期である。
【0067】これにより,負荷変動が生じても所定の制
御性能を得ることができる。
【0068】次に状態推定オブザーバ11は式(1) 〜(3)
または式(4) 〜(7) で表わされているように,角速度
(ωk )により非線形なダイナミクス特性を持つ。この
ダイナミクス特性は,オブザーバ・ゲインGi ,Gω
より変化する。
【0069】したがって,制御速度範囲が限られていな
い一般のモータ制御装置においては,その制御性能を保
つために,速度に応じて状態推定オブザーバ11のゲイン
を切換える必要がある。このオブザーバ・ゲインは,式
(1) 〜(3) の線形化誤差方程式(上記式(14))により,
予め極配置法により最適値を算出することができる。
【0070】オブザーバ・ゲインは,各速度毎に切換え
る必要はなく,ある程度の速度範囲毎に切換えればよい
ことが実験により確認されている。したがって,式(14)
から予め求めたオブザーバ・ゲインの角速度(ω)に関
する値を図3に示すようにテーブルとしてオブザーバ・
ゲイン切換え装置12のメモリに設定しておく。このテー
ブルにおいては推定された角速度範囲ωi 〜ωi+1 (i
=1〜n)ごとにゲインGddi ,Gdqi ,Gqdi ,G
qqi ,Gωdi,Gωqiが定められている。状態推定オブ
ザーバ11によって時刻kにおいて推定された値(ωk
がオブザーバ・ゲイン切換え装置12に与えられ,上記テ
ーブルから値(ωk )に応じた最適なゲインが抽出さ
れ,時刻(k+1)のゲインGk+1 として状態推定オブ
ザーバ11に与えられる。オブザーバ11は時刻(k+1)
の推定値(id,k+1 ),(iq,k+1 ),(ωk+1 ),
(θk+1 )を算出するさいに切換え装置12から与えられ
る最適ゲインを用いることにより,制御速度範囲全体に
わたり,所定の制御性能を得ることができる。
【0071】オブザーバ・ゲインはまた,式(14)に基づ
いてωを入力とする図4に示されるグラフまたは次式で
表わされる近似値を作成しておき,これを参照してゲイ
ンを決定してもよい。
【0072】
【数12】
【0073】図3に示されるゲイン・テーブルを用いる
場合,オブザーバ・ゲインの切換え速度の境界(ω2
ω3 等)において角速度が上下するとオブザーバ・ゲイ
ンが頻繁に切換えられることになり,状態推定オブザー
バ11の動作が不安定となり,これによりモータの制御特
性に悪影響を与える。このような問題に対しては,図5
に示すように角速度に対するヒステリシスをオブザーバ
・ゲインにもたせることにより,上記の問題が解決され
る。この場合にオブザーバ・ゲイン切換え装置12は,与
えられた角速度(ωk )がヒステリシスの幅内にあるか
どうかの判定処理と,幅内にある場合には先に出力した
ゲインと同じ値のゲインを出力する処理とを行なえばよ
い。
【0074】第3実施例 図6は第3の発明の実施例を示している。
【0075】離散時間型ACモータ制御装置10Bは状態
推定オブザーバ11,パラメータ同定装置23,条件判定装
置25,オブザーバ・ゲイン切換え装置27,電流コントロ
ーラ13,速度,位置コントローラ14,コントローラ・ゲ
イン切換え装置26,電流センサ15,16,ローパス・フィ
ルタ17,サンプル・ホールド回路18,19,PWM(Puls
e Width Modulation)回路20,インバータ21,原点検出
スイッチ22等を含んでいる。これらの構成要素のうちの
いくつか,たとえばオブザーバ11,パラメータ同定装置
23,条件判定装置25,ゲイン切換装置26,27,コントロ
ーラ13,14等はプログラムされたコンピュータによって
実現される。
【0076】図6において図2に示すものと同一物には
同一符号を付し説明を省略する。
【0077】状態推定オブザーバ11は式(1) 〜(3) また
は式(4) 〜(7) で表わされているように,角速度(ω)
により非線形なダイナミクス特性をもつ。このダイナミ
クス特性は,オブザーバ・ゲインGi およびGωにより
変化する。
【0078】したがって,制御速度範囲が大きい一般の
モータ制御においては,その制御性能を保つために,速
度に応じてオブザーバ・ゲインを切換える必要がある。
【0079】また,ロボットや搬送器の駆動の用途にお
いては,負荷変動が大きいため,負荷のイナーシャや摩
擦に応じてコントローラ・ゲインも切換える必要があ
る。
【0080】状態推定オブザーバにより推定された角速
度(ωk )と電流(iq,k )に基づいてパラメータ同定
装置23によりパラメータψl が同定される。条件判定装
置25はパラメータψl が適切であるかどうかを判定す
る。適切であると判定されると,オブザーバ・ゲイン切
換え装置27は状態推定オブザーバ11により推定された角
速度(ωk )と適切と判定された同定パラメータψとに
基づいて極配置法などにより最適なオブザーバ・ゲイン
i ,Gωを設定し更新する。またコントローラ・ゲイ
ン切換え装置26も同定パラメータψに基づいて極配置法
などによりコントローラ・ゲインFp ,Fi を設計し更
新する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の離散時間型ACモータ制御装置を
示すブロック図である。
【図2】第2実施例の離散時間型ACモータ制御装置を
示すブロック図である。
【図3】第2実施例のオブザーバ・ゲインの切換えテー
ブルを示す図である。
【図4】第2実施例のオブザーバ・ゲインの切換えのグ
ラフを示す図である。
【図5】第2実施例のオブザーバ・ゲインのヒステリシ
スを示すグラフである。
【図6】第3実施例の離散時間型ACモータ制御装置を
示すブロック図である。
【符号の説明】
10,10A,10B 離散時間型ACモータ制御装置 11 状態推定オブザーバ 12 オブザーバ・ゲイン切換え装置 13 電流コントローラ 14 上位コントローラ(速度,位置コントローラ) 15,16 電流センサ 18,19 サンプル・ホールド回路 23 パラメータ同定装置 24 オブザーバ・ゲイン切換え装置 25 条件判定装置 26 コントローラ・ゲイン切換え装置 27 オブザーバ・ゲイン切換え装置 30 ACモータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ACモータに印加される巻線電圧と電流
    センサによって検出された巻線電流とを入力とし,推定
    誤差を減衰させるためのゲインの項を含む上記ACモー
    タのモデルを用いて,上記ACモータの巻線電流,回転
    子角度および角速度を推定する状態推定オブザーバ手
    段,上記ACモータの回転子の原点位置を検出する原点
    角度検出手段,および上記状態推定オブザーバ手段によ
    る推定結果および原点角度検出手段による原点位置検出
    に基づいて上記ACモータを制御するコントローラを備
    えたものにおいて,上記状態推定オブザーバ手段により
    推定された巻線電流および回転子角速度に基づいて上記
    ACモータのモデルのパラメータを同定するパラメータ
    同定手段,上記状態推定オブザーバ手段により推定され
    た回転子角速度と,上記パラメータ同定手段により同定
    されたパラメータとに基づいて上記状態推定オブザーバ
    手段における最適ゲインを設定するオブザーバ・ゲイン
    切換え手段,を備えた離散時間型ACモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 ACモータに印加される巻線電圧と電流
    センサによって検出された巻線電流とを入力とし,推定
    誤差を減衰させるためのゲインの項を含む上記ACモー
    タのモデルを用いて,上記ACモータの巻線電流,回転
    子角度および角速度を推定する状態推定オブザーバ手
    段,上記ACモータの回転子の原点位置を検出する原点
    角度検出手段,および上記状態推定オブザーバ手段によ
    る推定結果および原点角度検出手段による原点位置検出
    に基づいて上記ACモータを制御するコントローラを備
    えたものにおいて,上記状態推定オブザーバ手段により
    推定された巻線電流および回転子角速度に基づいて上記
    ACモータのモデルのパラメータを同定し,この同定さ
    れた上記ACモータのモデルのパラメータと,上記状態
    推定オブザーバ手段により推定された回転子角速度とに
    基づいて上記状態推定オブザーバ手段における最適ゲイ
    ンを設定する,離散時間型ACモータ制御方法。
  3. 【請求項3】 ACモータに印加される巻線電圧と電流
    センサによって検出された巻線電流とを入力とし,推定
    誤差を減衰させるための第1のゲインの項を含む上記A
    Cモータのモデルを用いて,上記ACモータの巻線電
    流,回転子角度および角速度を推定する状態推定オブザ
    ーバ手段,上記ACモータの回転子の原点位置を検出す
    る原点角度検出手段,および第2のゲインを有し,上記
    状態推定オブザーバ手段による推定結果および原点角度
    検出手段による原点位置検出に基づいて上記ACモータ
    を制御するコントローラを備えたものにおいて,上記状
    態推定オブザーバ手段により推定された巻線電流および
    回転子角速度に基づいて上記ACモータのモデルのパラ
    メータを同定するパラメータ同定手段,上記パラメータ
    同定手段が上記パラメータの同定処理を終了したかを判
    定する条件判定手段,および上記パラメータ同定手段に
    より同定されたパラメータに基づいて上記コントローラ
    における第2の最適ゲインを決定し,上記条件判定手段
    が同定処理終了と判定すると決定した第2の最適ゲイン
    を上記コントローラに設定するコントローラ・ゲイン切
    換え手段,を備えた離散時間型ACモータ制御装置。
  4. 【請求項4】 上記状態推定オブザーバ手段により推定
    された回転子角速度に応じて上記状態推定オブザーバ手
    段における第1の最適ゲインを設定するオブザーバ・ゲ
    イン切換え手段,をさらに備えた請求項3に記載の離散
    時間型ACモータ制御装置。
  5. 【請求項5】 ACモータに印加される巻線電圧と電流
    センサによって検出された巻線電流とを入力とし,推定
    誤差を減衰させるための第1のゲインの項を含む上記A
    Cモータのモデルを用いて,上記ACモータの巻線電
    流,回転子角度および角速度を推定する状態推定オブザ
    ーバ手段,上記ACモータの回転子の原点位置を検出す
    る原点角度検出手段,および第2のゲインを有し,上記
    状態推定オブザーバ手段による推定結果および原点角度
    検出手段による原点位置検出に基づいて上記ACモータ
    を制御するコントローラを備えたものにおいて,上記状
    態推定オブザーバ手段により推定された巻線電流および
    回転子角速度に基づいて上記ACモータのモデルのパラ
    メータを同定し,上記ACモータのモデルのパラメータ
    の同定処理が終了しているかを判定し,終了しているな
    らば,この同定された上記ACモータのモデルのパラメ
    ータに基づいて上記コントローラにおける第2の最適ゲ
    インを設定する,離散時間型ACモータ制御方法。
  6. 【請求項6】 ACモータに印加される巻線電圧と電流
    センサによって検出された巻線電流とを入力とし,推定
    誤差を減衰させるための第1のゲインの項を含む上記A
    Cモータのモデルを用いて,上記ACモータの巻線電
    流,回転子角度および角速度を推定する状態推定オブザ
    ーバ手段,上記ACモータの回転子の原点位置を検出す
    る原点角度検出手段,および第2のゲインを有し,上記
    状態推定オブザーバ手段による推定結果および原点角度
    検出手段による原点位置検出に基づいて上記ACモータ
    を制御するコントローラを備えたものにおいて,上記状
    態推定オブザーバ手段により推定された巻線電流および
    回転子角速度に基づいて上記ACモータのモデルのパラ
    メータを同定するパラメータ同定手段,上記パラメータ
    同定手段が上記パラメータの同定処理を終了したかを判
    定する条件判定手段,上記状態オブザーバ手段により推
    定された回転子角速度と,上記パラメータ同定手段によ
    り同定されたパラメータとに基づいて上記オブザーバ手
    段における第1の最適ゲインを決定し,上記条件判定手
    段が同定処理終了と判定すると決定した第1の最適ゲイ
    ンを上記状態推定オブザーバ手段に設定するオブザーバ
    ・ゲイン切換手段,および上記パラメータ同定手段によ
    り同定されたパラメータに基づいて上記コントローラに
    おける第2の最適ゲインを決定し,上記条件判定手段が
    同定処理終了と判定すると決定した第2の最適ゲインを
    上記コントローラに設定するコントローラ・ゲイン切換
    え手段,を備えた離散時間型ACモータ制御装置。
  7. 【請求項7】 ACモータに印加される巻線電圧と電流
    センサによって検出された巻線電流とを入力とし,推定
    誤差を減衰させるためのゲインの項を含む上記ACモー
    タのモデルを用いて上記ACモータの巻線電流,回転子
    角度および角速度を推定する状態推定オブザーバ手段,
    上記ACモータの回転子の原点位置を検出する原点角度
    検出手段,および第2のゲインを有し,上記状態推定オ
    ブザーバ手段による推定結果および原点角度検出手段に
    よる原点位置検出に基づいて上記ACモータを制御する
    コントローラを備えたものにおいて,上記状態推定オブ
    ザーバ手段により推定された巻線電流および回転子角速
    度に基づいて上記ACモータのモデルのパラメータを同
    定し,上記ACモータのモデルのパラメータの同定処理
    が終了しているかを判定し,終了しているならば,この
    同定された上記ACモータのモデルのパラメータと,上
    記状態推定オブザーバ手段により推定された回転子角速
    度とに基づいて上記状態推定オブザーバ手段における最
    適ゲインを設定し,同定された上記ACモータのモデル
    のパラメータに基づいて上記コントローラにおける第2
    の最適ゲインを設定する,離散時間型ACモータ制御方
    法。
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