JP3690160B2 - ブラシレスdcモータ制御方法およびその装置 - Google Patents

ブラシレスdcモータ制御方法およびその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はブラシレスDCモータ制御方法およびその装置に関し、さらに詳細にいえば、インバータを制御してブラシレスDCモータに所定の電圧もしくは電流を供給することによりブラシレスDCモータを制御するための方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ブラシレスDCモータを高効率運転する方法として、モータ電流の瞬時値を検出し、トルク/電流比が大きくなるよう電流制御を行う方法が採用される。
【0003】
例えば、回転子の内部に永久磁石を設けてなる、いわゆる埋込磁石構造のブラシレスDCモータにおいては、磁石トルク(q軸電流に比例するトルク)とリラクタンストルク(d軸電流とq軸電流との積に比例するトルク)との和が発生トルクとなり、運転状態(トルクおよび速度)に応じてd軸電流を適切に制御して損失を最小にすることで高効率運転を実現することができる。また、このような制御を実現するために、高精度高分解能な位置検出器(エンコーダ)と、電流制御を行うための、モータ電流の瞬時値を検出する電流検出器とを用い、両検出値に基づいて逐次演算を行い、インバータを制御する構成を採用している。
【0004】
また、回転子の表面に永久磁石を設けてなる、いわゆる表面磁石構造のブラシレスDCモータにおいては、トルクに関与しないd軸電流が0となるように制御することで最大効率運転を実現することができる。
【0005】
上記の何れのブラシレスDCモータ制御システムも、主として工作機械やロボットなどの高速なトルク応答が必要な分野に使用されており、これらの場合には、高精度高分解能な位置検出器、瞬時電流検出器などを設けることができるので、特に問題は生じない。
【0006】
しかし、家電製品(例えば、空気調和機、冷蔵庫、掃除機など)においては、コストに対する要求が厳しいため、安価な構成を採用することが強く望まれているが、上記の構成のブラシレスDCモータ制御システムにおいては、高精度高分解能な位置検出器、瞬時電流検出器、十分な制御演算能力を有する高性能なマイコンが必要であり、到底安価に構成することができないのであるから、家電製品の駆動源としてブラシレスDCモータを採用する場合に、上記の構成のブラシレスDCモータ制御システムを採用することができない。
【0007】
さらに、空気調和機に用いられる圧縮機用モータは高温(例えば、150℃)、高圧(例えば、50MPa)の環境下におかれるため、ロータリーエンコーダなどの高精度高分解能なセンサを使用することができないだけでなく、ホール素子を用いた位置検出センサなどの低精度低分解能なセンサの採用も困難であり、組立精度まで考慮すれば、ブラシレスDCモータの回転子の絶対位置を正確に把握することは殆ど不可能になってしまう。
【0008】
このような点を考慮して、ブラシレスDCモータの固定子巻線における誘起電圧を検出し、検出された誘起電圧から位置検出信号を生成し、回転子の磁極位置(位相)を決定するシステムが採用されている。
【0009】
このシステムであれば、ロータリーエンコーダ、ホール素子などを用いることなく回転子の磁極位置を検出でき、しかも全体として安価に構成することができるので、家電製品に採用することができる。
【0010】
図13は従来のブラシレスDCモータ制御装置の構成の一例を示すブロック図である。
【0011】
このブラシレスDCモータ制御装置は、インバータ11からの出力波形をブラシレスDCモータ12に供給してブラシレスDCモータ12を駆動するに当たって、位置検出部13によって回転子の磁極位置を検出するとともに、効率検出部14によってブラシレスDCモータの効率を検出する。そして、位置検出部13により検出される磁極位置検出信号を入力として、例えば、磁極位置検出信号どうしの時間間隔に基づいて、速度検出部15によって速度を検出する。また、速度指令と検出された速度とを入力として速度制御部16によって速度偏差に対応する速度制御信号を生成するとともに、効率指令と検出された効率とを入力として位相補正部17によって効率偏差に対応する位相補正信号(位相補正量を示す信号)を生成し、磁極位置検出信号を波形切り替えタイミングとし、かつ速度制御信号および位相補正信号を入力として、インバータ波形制御部18によって波形制御信号を生成してインバータ11に供給している。
【0012】
この構成のブラシレスDCモータ制御装置を採用した場合には、図14中(A)に示すように、回転子の磁極位置が変化し、図14中(B)に示すように、電気角60°ごとにレベルが反転する磁極位置検出信号が生成される。そして、図14中(C)に示すように、基準位相が磁極位置検出信号の立ち上がり、立ち下がりごとに変化し、図14中(D)に示すように、効率指令どおりにブラシレスDCモータの運転を行うことができる位相補正量が得られるので、図14中(E)に示すように、インバータからの出力波形位相が設定される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ブラシレスDCモータの固定子巻線における誘起電圧を検出し、検出された誘起電圧から位置検出信号を生成し、回転子の磁極位置(位相)を決定するシステムを採用した場合には、得られる位置検出信号が、信号を生成/処理するハードウェアの特性や誘起電圧の特性の影響を受けるため、回転子の磁極位置を正確に決定することができない。すなわち、回転子の絶対位置に対して定常偏差を持つだけでなく、ブラシレスDCモータの運転条件(回転数、負荷トルクなど)に起因して、回転子の絶対位置に対して位相のずれが生じる。
【0014】
この結果、ブラシレスDCモータを高効率に運転することができなくなってしまう。
【0015】
【発明の目的】
この発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ロータリーエンコーダ、ホール素子などを用いることなく、安価な構成でブラシレスDCモータを高効率に運転することができるブラシレスDCモータ制御方法およびその装置を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1のブラシレスDCモータ制御方法は、インバータを制御してブラシレスDCモータに所定の電圧もしくは電流を供給することによりブラシレスDCモータを制御するに当たって、
回転子の回転位置を示す位相基準点を仮決定し、ブラシレスDCモータの速度情報を基に位相基準点を更新し、更新された位相基準点に基づいてインバータを制御する方法である。
【0017】
請求項2のブラシレスDCモータ制御方法は、ブラシレスDCモータの効率、力率、電流位相の少なくとも1つを検出し、ブラシレスDCモータの効率、力率、または電流位相が所望の値になるように、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定する方法である。
【0018】
請求項3のブラシレスDCモータ制御方法は、インバータの入力電力からブラシレスDCモータの効率を検出し、インバータ入力電力を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定する方法である。
【0019】
請求項4のブラシレスDCモータ制御方法は、ブラシレスDCモータの入力電力からブラシレスDCモータの効率を検出し、ブラシレスDCモータ入力電力を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定する方法である。
【0020】
請求項5のブラシレスDCモータ制御方法は、インバータの入力電流からブラシレスDCモータの効率を検出し、インバータ入力電流を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定する方法である。
【0021】
請求項6のブラシレスDCモータ制御方法は、ブラシレスDCモータの入力電流からブラシレスDCモータの効率を検出し、ブラシレスDCモータ入力電流を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定する方法である。
【0022】
請求項7のブラシレスDCモータ制御方法は、ブラシレスDCモータの固定子巻線の中性点における第1中性点電位と、ブラシレスDCモータの固定子巻線と並列に接続されたインピーダンス素子の中性点における第2中性点電位との差電位からブラシレスDCモータの効率を検出し、差電位を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定する方法である。
【0023】
請求項8のブラシレスDCモータ制御方法は、ブラシレスDCモータの固定子巻線の中性点における第1中性点電位と、ブラシレスDCモータの固定子巻線と並列に接続されたインピーダンス素子の中性点における第2中性点電位との差電位からブラシレスDCモータの速度を検出する方法である。
【0024】
請求項9のブラシレスDCモータ制御方法は、ブラシレスDCモータの相電流からブラシレスDCモータの速度を検出する方法である。
【0025】
請求項10のブラシレスDCモータ制御方法は、ブラシレスDCモータの固定子巻線の中性点における第1中性点電位と、ブラシレスDCモータの固定子巻線と並列に接続されたインピーダンス素子の中性点における第2中性点電位との差電位からブラシレスDCモータの速度および効率を検出する方法である。
【0026】
請求項11のブラシレスDCモータ制御装置は、インバータを制御してブラシレスDCモータに所定の電圧もしくは電流を供給することによりブラシレスDCモータを制御するものであって、
回転子の回転位置を示す位相基準点を仮決定する位相基準点仮決定手段と、ブラシレスDCモータの速度情報を基に位相基準点を更新する基準点更新手段と、更新された位相基準点に基づいてインバータを制御するインバータ制御手段とを含むものである。
【0027】
請求項12のブラシレスDCモータ制御装置は、ブラシレスDCモータの効率、力率、電流位相の少なくとも1つを検出し、ブラシレスDCモータの効率、力率、または電流位相が所望の値になるように、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定する位相補正量決定手段をさらに含むものである。
【0028】
請求項13のブラシレスDCモータ制御装置は、前記位相補正量決定手段として、インバータの入力電力からブラシレスDCモータの効率を検出し、インバータ入力電力を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定するものを採用するものである。
【0029】
請求項14のブラシレスDCモータ制御装置は、前記位相補正量決定手段として、ブラシレスDCモータの入力電力からブラシレスDCモータの効率を検出し、ブラシレスDCモータ入力電力を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定するものを採用するものである。
【0030】
請求項15のブラシレスDCモータ制御装置は、前記位相補正量決定手段として、インバータの入力電流からブラシレスDCモータの効率を検出し、インバータ入力電流を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定するものを採用するものである。
【0031】
請求項16のブラシレスDCモータ制御装置は、前記位相補正量決定手段として、ブラシレスDCモータの入力電流からブラシレスDCモータの効率を検出し、ブラシレスDCモータ入力電流を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定するものを採用するものである。
【0032】
請求項17のブラシレスDCモータ制御装置は、前記位相補正量決定手段として、ブラシレスDCモータの固定子巻線の中性点における第1中性点電位と、ブラシレスDCモータの固定子巻線と並列に接続されたインピーダンス素子の中性点における第2中性点電位との差電位からブラシレスDCモータ(2)の効率を検出し、差電位を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定するものを採用するものである。
【0033】
請求項18のブラシレスDCモータ制御装置は、前記基準点更新手段として、ブラシレスDCモータの固定子巻線の中性点における第1中性点電位と、ブラシレスDCモータの固定子巻線と並列に接続されたインピーダンス素子の中性点における第2中性点電位との差電位からブラシレスDCモータの速度を検出し、検出された速度を基に位相基準点を更新するものを採用するものである。
【0034】
請求項19のブラシレスDCモータ制御装置は、前記基準点更新手段として、ブラシレスDCモータの相電流からブラシレスDCモータの速度を検出し、検出された速度を基に位相基準点を更新するものを採用するものである。
【0035】
請求項20のブラシレスDCモータ制御装置は、前記基準点更新手段、および位相補正量決定手段として、ブラシレスDCモータの固定子巻線の中性点における第1中性点電位と、ブラシレスDCモータの固定子巻線と並列に接続されたインピーダンス素子の中性点における第2中性点電位との差電位からブラシレスDCモータの速度および効率を検出し、検出された速度を基に位相基準点を更新するとともに、差電位を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定するものを採用するものである。
【0036】
【作用】
請求項1のブラシレスDCモータ制御方法であれば、インバータを制御してブラシレスDCモータに所定の電圧もしくは電流を供給することによりブラシレスDCモータを制御するに当たって、
回転子の回転位置を示す位相基準点を仮決定し、ブラシレスDCモータの速度情報を基に位相基準点を更新し、更新された位相基準点に基づいてインバータを制御するのであるから、回転子の磁極位置を検出する必要がなくなり、インバータを制御するための構成を簡単化し、しかも安価にすることができる。
【0037】
請求項2のブラシレスDCモータ制御方法であれば、ブラシレスDCモータの効率、力率、電流位相の少なくとも1つを検出し、ブラシレスDCモータの効率、力率、または電流位相が所望の値になるように、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定するのであるから、請求項1の作用に加え、位相補正量によって、ブラシレスDCモータの効率を所望の効率にすることができる。
【0038】
請求項3のブラシレスDCモータ制御方法であれば、インバータの入力電力からブラシレスDCモータの効率を検出し、インバータ入力電力を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定するのであるから、請求項2の作用に加え、インバータの入力電力を監視するだけで、ブラシレスDCモータを所望の効率(最大効率を含む所望の効率、以下、同じ)で運転することができる。
【0039】
請求項4のブラシレスDCモータ制御方法であれば、ブラシレスDCモータの入力電力からブラシレスDCモータの効率を検出し、ブラシレスDCモータ入力電力を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定するのであるから、請求項2の作用に加え、ブラシレスDCモータの入力電力を監視するだけで、ブラシレスDCモータを所望の効率で運転することができる。
【0040】
請求項5のブラシレスDCモータ制御方法であれば、インバータの入力電流からブラシレスDCモータの効率を検出し、インバータ入力電流を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定するのであるから、請求項2の作用に加え、インバータの入力電流を監視するだけで、ブラシレスDCモータを所望の効率で運転することができる。
【0041】
請求項6のブラシレスDCモータ制御方法であれば、ブラシレスDCモータの入力電流からブラシレスDCモータの効率を検出し、ブラシレスDCモータ入力電流を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定するのであるから、請求項2の作用に加え、ブラシレスDCモータの入力電流を監視するだけで、ブラシレスDCモータを所望の効率で運転することができる。
【0042】
請求項7のブラシレスDCモータ制御方法であれば、ブラシレスDCモータの固定子巻線の中性点における第1中性点電位と、ブラシレスDCモータの固定子巻線と並列に接続されたインピーダンス素子の中性点における第2中性点電位との差電位からブラシレスDCモータの効率を検出し、差電位を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定するのであるから、請求項2の作用に加え、差電位を監視するだけで、ブラシレスDCモータを所望の効率で運転することができる。
【0043】
請求項8のブラシレスDCモータ制御方法であれば、ブラシレスDCモータの固定子巻線の中性点における第1中性点電位と、ブラシレスDCモータの固定子巻線と並列に接続されたインピーダンス素子の中性点における第2中性点電位との差電位からブラシレスDCモータの速度を検出するのであるから、ロータリーエンコーダ、ホール素子などを用いることなく請求項1または請求項2と同様の作用を達成することができる。
【0044】
請求項9のブラシレスDCモータ制御方法であれば、ブラシレスDCモータの相電流からブラシレスDCモータの速度を検出するのであるから、ロータリーエンコーダ、ホール素子などを用いることなく、しかも請求項8よりも簡単な構成で、請求項1または請求項2と同様の作用を達成することができる。
【0045】
請求項10のブラシレスDCモータ制御方法であれば、ブラシレスDCモータの固定子巻線の中性点における第1中性点電位と、ブラシレスDCモータの固定子巻線と並列に接続されたインピーダンス素子の中性点における第2中性点電位との差電位からブラシレスDCモータの速度および効率を検出するのであるから、両中性点電位の差電位からブラシレスDCモータの速度および効率を検出することができ、検出された速度に基づいて位相基準点を更新することができるとともに、検出された効率に基づいて位相補正量を決定することができる。この結果、得られた位相基準点に基づいてインバータを制御してブラシレスDCモータを運転することができるとともに、位相補正量によって、ブラシレスDCモータの効率を所望の効率に設定することができる。また、回転子の磁極位置を検出する必要がないので、インバータを制御するための構成を簡単化し、しかも安価にすることができる。
【0046】
請求項11のブラシレスDCモータ制御装置であれば、インバータを制御してブラシレスDCモータに所定の電圧もしくは電流を供給することによりブラシレスDCモータを制御するに当たって、
位相基準点仮決定手段によって、回転子の回転位置を示す位相基準点を仮決定し、基準点更新手段によって、ブラシレスDCモータの速度情報を基に位相基準点を更新し、インバータ制御手段によって、更新された位相基準点に基づいてインバータを制御することができる。
【0047】
したがって、回転子の磁極位置を検出する必要がなくなり、インバータを制御するための構成を簡単化し、しかも安価にすることができる。
【0048】
請求項12のブラシレスDCモータ制御装置であれば、ブラシレスDCモータの効率、力率、電流位相の少なくとも1つを検出し、ブラシレスDCモータの効率、力率、または電流位相が所望の値になるように、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定する位相補正量決定手段をさらに含むのであるから、請求項11の作用に加え、位相補正量によって、ブラシレスDCモータの効率を所望の効率に設定することができる。
【0049】
請求項13のブラシレスDCモータ制御装置であれば、前記位相補正量決定手段として、インバータの入力電力からブラシレスDCモータの効率を検出し、インバータ入力電力を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定するものを採用するのであるから、請求項12の作用に加え、インバータの入力電力を監視するだけで、ブラシレスDCモータを所望の効率で運転することができる。
【0050】
請求項14のブラシレスDCモータ制御装置であれば、前記位相補正量決定手段として、ブラシレスDCモータの入力電力からブラシレスDCモータの効率を検出し、ブラシレスDCモータ入力電力を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定するものを採用するのであるから、請求項12の作用に加え、ブラシレスDCモータの入力電力を監視するだけで、ブラシレスDCモータを所望の効率で運転することができる。
【0051】
請求項15のブラシレスDCモータ制御装置であれば、前記位相補正量決定手段として、インバータの入力電流からブラシレスDCモータの効率を検出し、インバータ入力電流を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定するものを採用するのであるから、請求項12の作用に加え、インバータの入力電流を監視するだけで、ブラシレスDCモータを所望の効率で運転することができる。
【0052】
請求項16のブラシレスDCモータ制御装置であれば、前記位相補正量決定手段として、ブラシレスDCモータの入力電流からブラシレスDCモータの効率を検出し、ブラシレスDCモータ入力電流を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定するものを採用するのであるから、請求項12の作用に加え、ブラシレスDCモータの入力電流を監視するだけで、ブラシレスDCモータを所望の効率で運転することができる。
【0053】
請求項17のブラシレスDCモータ制御装置であれば、前記位相補正量決定手段として、ブラシレスDCモータの固定子巻線の中性点における第1中性点電位と、ブラシレスDCモータの固定子巻線と並列に接続されたインピーダンス素子の中性点における第2中性点電位との差電位からブラシレスDCモータ(2)の効率を検出し、差電位を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定するものを採用するのであるから、請求項12の作用に加え、差電位を監視するだけで、ブラシレスDCモータを所望の効率で運転することができる。
【0054】
請求項18のブラシレスDCモータ制御装置であれば、前記基準点更新手段として、ブラシレスDCモータの固定子巻線の中性点における第1中性点電位と、ブラシレスDCモータの固定子巻線と並列に接続されたインピーダンス素子の中性点における第2中性点電位との差電位からブラシレスDCモータの速度を検出し、検出された速度を基に位相基準点を更新するものを採用するのであるから、ロータリーエンコーダ、ホール素子などを用いることなく請求項11または請求項12と同様の作用を達成することができる。
【0055】
請求項19のブラシレスDCモータ制御装置であれば、前記基準点更新手段として、ブラシレスDCモータの相電流からブラシレスDCモータの速度を検出し、検出された速度を基に位相基準点を更新するものを採用するのであるから、ロータリーエンコーダ、ホール素子などを用いることなく、しかも請求項18よりも簡単な構成で、請求項11または請求項12と同様の作用を達成することができる。
【0056】
請求項20のブラシレスDCモータ制御装置であれば、前記基準点更新手段、および位相補正量決定手段として、ブラシレスDCモータの固定子巻線の中性点における第1中性点電位と、ブラシレスDCモータの固定子巻線と並列に接続されたインピーダンス素子の中性点における第2中性点電位との差電位からブラシレスDCモータの速度および効率を検出し、検出された速度を基に位相基準点を更新するとともに、差電位を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定するものを採用するのであるから、両中性点電位の差電位からブラシレスDCモータの速度および効率を検出することができ、検出された速度に基づいて位相基準点を更新することができるとともに、検出された効率に基づいて位相補正量を決定することができる。この結果、得られた位相基準点に基づいてインバータを制御してブラシレスDCモータを運転することができるとともに、位相補正量によって、ブラシレスDCモータの効率を所望の効率に設定することができる。また、回転子の磁極位置を検出する必要がないので、インバータを制御するための構成を簡単化し、しかも安価にすることができる。
【0057】
さらに詳細に説明する。
【0058】
位相基準点を仮決定すれば、ブラシレスDCモータの回転子の磁極のある時点における回転位置を仮決定することができる。ただし、このようにして仮決定されたある時刻における回転位置は、その時刻における真の回転位置(絶対位置)からずれている。そして、このずれは時間とともに変動してもよい。
【0059】
このようにして回転位置が仮決定された後は、速度情報が更新されるたびに、速度情報に基づいて位相基準点(回転子のある時刻における回転位置)を更新する。
【0060】
そして、仮決定したある時点における回転位置と速度情報から、インバータ出力波形更新時点での回転位置を推定する。ここで、位相基準点がずれているのであるから、推定した回転位置も当然ずれている。ただし、ほぼ正確な速度情報から回転位置を推定しているのであるから、ずれ量はほぼ一定となる。
【0061】
したがって、回転子の磁極位置を検出することなくブラシレスDCモータを駆動することができ、しかも、インバータを制御するための構成を簡単化し、しかも安価にすることができる。
【0062】
また、効率、力率、または電流位相情報を取り込み、効率、力率、または電流位相が最大値または所定の値になるように、インバータ出力波形位相を制御すれば、回転位置推定の際にずれが生じていても何ら問題はなく、位相補正量によって、ブラシレスDCモータの効率を所望の効率に設定することができる。また、ずれ量が多少変動しても、インバータ出力波形位相がずれ量の変動に応じて変化するため、問題は生じず、同様に、位相補正量によって、ブラシレスDCモータの効率を所望の効率に設定することができる。
【0063】
具体的には、インバータ出力波形位相は、回転子の回転位置(位相)と位相補正量とを加算して得た位相と等しいという関係があるので、例えば、回転位置(位相)を+30°間違えて認識していたとしても、位相補正量を狙いの位相から−30°に設定すれば、結果的にインバータ出力波形位相は狙い通りの位相になる。すなわち、回転位置(位相)に誤差が含まれていても、例えば、効率情報を見て効率が最大になるように位相補正量を調整すれば、インバータ出力波形位相は最適値となる。ただし、制御の応答性が回転子の回転に対して十分に速い場合は問題ないが、そうでない場合は、速度情報を用いて(誤差を含む)回転位置を示す位相基準点を随時更新していくことで誤差量を一定に保てばよい。
【0064】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、この発明のブラシレスDCモータ制御方法およびその装置の実施の態様を詳細に説明する。
【0065】
図1はこの発明のブラシレスDCモータ制御装置の一実施態様を示すブロック図である。
【0066】
このブラシレスDCモータ制御装置は、インバータ1からの出力波形をブラシレスDCモータ2に供給してブラシレスDCモータ2を動作させるものであって、ブラシレスDCモータ2の速度を検出する速度検出部3と、ブラシレスDCモータ2の効率を検出する効率検出部4と、検出された速度を入力として回転子の回転位置を示す位相基準点を仮決定する位相基準点仮決定部5と、速度指令と検出された速度とを入力として速度偏差に対応する速度制御信号を生成する速度制御部6と、効率指令と検出された効率とを入力として位相補正量を生成する位相補正部7と、仮決定された位相基準点、速度制御信号、および位相補正量を入力として波形制御信号を生成し、インバータ1に供給するインバータ波形制御部8とを有している。
【0067】
前記速度検出部3は、ブラシレスDCモータの固定子巻線の中性点電位と固定子巻線と並列に接続されたインピーダンス素子の中性点電位との差信号を入力として速度を検出するものである。
【0068】
前記効率検出部4は、ブラシレスDCモータ2の入力電力、ブラシレスDCモータ2の入力電流、またはブラシレスDCモータの固定子巻線の中性点電位と固定子巻線と並列に接続された抵抗の中性点電位との差信号を入力としてブラシレスDCモータ2の効率を検出するものであればよい。
【0069】
前記位相基準点仮決定部5は、検出された速度に基づいて位相基準点(回転子の磁極位置)を仮決定するものであり、仮決定された位相基準点は、絶対的な磁極位置に対して定常偏差を有していてもよく、または、偏差が運転状態により変化するものであってもよい。
【0070】
前記位相補正部7は、ブラシレスDCモータ2の効率を指示された効率にすべく、効率偏差に対応する位相補正量を生成するものである。ここで生成される位相補正量は、結果的に、位相基準点仮決定部5で基準位相を仮決定する際に生じた偏差分を電流位相から減じた値になる。
【0071】
図2、図3は位相基準点を仮決定する処理の一例を説明するフローチャートである。
【0072】
運転開始処理が行われた場合に図2のフローチャートの処理が行われる。
【0073】
ステップSP1において、フリーランタイマをスタートさせ、ステップSP2において、位相基準点を仮決定する。具体的には、現在のタイマ値を位相基準点とする。そして、ステップSP3において、検出された速度から電気角60°に相当するタイマ値を算出し、ステップSP4において、前記現在のタイマ値と電気角60°に相当するタイマ値とを加算して、加算値をコンペアレジスタに設定し、そのまま一連の処理を終了する。
【0074】
そして、フリーランタイマのタイマ値とコンペアレジスタの設定値とが一致した場合に図3のフローチャートの処理が行われる。
【0075】
ステップSP1において、位相基準点を更新する。具体的には、現在のタイマ値を位相基準点とする。そして、ステップSP2において、検出された速度から電気角60°に相当するタイマ値を算出し、ステップSP3において、前記現在のタイマ値と電気角60°に相当するタイマ値とを加算して、加算値をコンペアレジスタに設定し、そのまま一連の処理を終了する。
【0076】
したがって、図2のフローチャートのステップSP2において仮決定された位相基準点は、回転子の実際の磁極位置とは異なっている可能性が高く(定常偏差を有している可能性が高く)、しかも偏差が運転状態により変化する可能性が高いが、電気角60°ごとに得られることになる。
【0077】
上記の構成のブラシレスDCモータ制御装置の作用は次のとおりである。
【0078】
インバータ1からの出力波形をブラシレスDCモータ2に供給してブラシレスDCモータ2を動作させている間に、速度検出部3において、ブラシレスDCモータの固定子巻線の中性点電位と固定子巻線と並列に接続された抵抗の中性点電位との差信号の変化周期などからブラシレスDCモータ2の速度を検出する。したがって、例えば、図4中(A)に示すように回転子の磁極位置(位相)が変化するようにブラシレスDCモータ2が動作している場合に、図4中(B)に示すように、速度情報が得られる。ここで、下方に位置する速度情報は実際の速度よりも遅いことを示し、上方に位置する速度情報は実際の速度よりも速いことを示している。
【0079】
そして、検出された速度情報に基づいて位相基準点仮決定部5によって位相基準点を仮決定することにより、基準位相が図4中(C)に示すように設定される。図4中(B)と対比すれば、実際の速度よりも遅い場合に基準位相が徐々に遅れ、実際の速度よりも速い場合に基準位相が徐々に進むことが分かる。
【0080】
また、指示された効率でブラシレスDCモータ2を動作させるための位相補正量は、効率指令と、効率検出部4によって検出された効率とを入力とする位相補正部7によって算出され、図4中(D)に示すように変化する。図4中(C)と対比すれば、基準位相が徐々に遅れている場合に位相補正量が増加させられ、基準位相が徐々に進んでいる場合に位相補正量が減少させられていることが分かる。 そして、仮決定された位相基準点、速度制御部6により生成された速度制御信号、および算出された位相補正量を入力とするインバータ波形制御部8からの波形制御信号をインバータ1に供給することにより、図4中(E)に示す出力波形位相が得られる。
【0081】
以上の説明から分かるように、回転子の磁極位置の検出を行わなくても、位相基準点を仮決定するとともに、所望の効率で運転できるように位相補正量を設定するだけで、ブラシレスDCモータ2を所望の効率で運転することができる。
【0082】
図5は回転子の磁極位置検出信号に基づいてブラシレスDCモータを動作させる場合の各部の信号波形を示す図である。
【0083】
インバータ1からの出力波形をブラシレスDCモータ2に供給してブラシレスDCモータ2を動作させている間に、図示しない位置検出部において、ブラシレスDCモータの固定子巻線の中性点電位と固定子巻線と並列に接続された抵抗の中性点電位との差信号のゼロクロスなどからブラシレスDCモータ2の回転子の磁極位置を検出する。したがって、例えば、図5中(A)に示すように回転子の磁極位置(位相)が変化するようにブラシレスDCモータ2が動作している場合に、図5中(B)に示すように、位置信号が得られる。ここで、図5中(B)に示す位置信号は、その当初に位置信号が徐々に進み、次いで徐々に遅れ、次いで叙事に進む状態を示している。
【0084】
そして、検出された位置信号に基づいてインバータ波形の切り替え制御を行うことにより、基準位相が図5中(C)に示すように設定される。図5中(B)と対比すれば、位置信号が進んでいる場合に基準位相が徐々に進み、位置信号が遅れている場合に基準位相が徐々に遅れることが分かる。
【0085】
また、指示された効率でブラシレスDCモータ2を動作させるための位相補正量は、効率指令と、効率検出部4によって検出された効率とを入力とする位相補正部7によって算出され、図5中(D)に示すように変化する。図5中(C)と対比すれば、基準位相が徐々に遅れている場合に位相補正量が増加させられ、基準位相が徐々に進んでいる場合に位相補正量が減少させられていることが分かる。 そして、位置信号、速度制御部6により生成された速度制御信号、および算出された位相補正量を入力とするインバータ波形制御部8からの波形制御信号をインバータ1に供給することにより、図5中(E)に示す出力波形位相が得られる。
【0086】
図6は位置信号と基準位相更新タイミングとの関係を示し、図7は速度情報更新タイミングと基準位相更新タイミングとの関係を示している。
【0087】
図6を参照すれば、電気角60°ごとに位置検出が行われるとともに、基準位相更新が行われることが分かる。また、図7を参照すれば、最初の速度情報更新タイミングを基準位相更新の最初のタイミングとし、その後は、電気角60°ごとに基準位相更新が行われることが分かる。したがって、図7における基準位相更新タイミングは、回転子の磁極位置(位相)に対して定常偏差を有しているとともに、この偏差は運転状態により変化するものであるから、位相基準点は磁極位置とは直接的な関係を全く有していない。
【0088】
したがって、図4と図5とを対比すれば、位置信号を用いなくても、位相基準点を仮決定することにより、ブラシレスDCモータを同様に制御できることが分かる。
【0089】
図8はこの発明のブラシレスDCモータ制御装置の他の実施態様を示すブロック図である。
【0090】
このブラシレスDCモータ制御装置が図1のブラシレスDCモータ制御装置と異なる点は、効率検出部4に代えて、力率検出部9を採用した点のみである。ここで、力率検出部9は、例えば、インバータ1の相電圧、相電流、相電流の基本波成分、相電圧と相電流の基本波成分との位相差を入力として力率を算出するものである。
【0091】
この構成を採用した場合には、効率に代えて力率を算出して、効率指令との偏差を算出し、算出された偏差に対応させて位相補正量を算出することができる。
【0092】
したがって、図1のブラシレスDCモータ制御装置と同様に、仮決定された位相基準点に基づいて基準位相および位相補正量を設定し、出力波形位相を制御してブラシレスDCモータ2を動作させることができる。
【0093】
図9はこの発明のブラシレスDCモータ制御装置のさらに他の実施態様を示すブロック図である。
【0094】
このブラシレスDCモータ制御装置が図1のブラシレスDCモータ制御装置と異なる点は、効率検出部4に代えて効率推定部4’を採用した点のみである。ここで、効率推定部4’は、インバータ1の入力電力、または入力電流を入力として効率を推定するものである。
【0095】
この構成を採用した場合にも、図1のブラシレスDCモータ制御装置と同様に、仮決定された位相基準点に基づいて基準位相および位相補正量を設定し、出力波形位相を制御してブラシレスDCモータ2を動作させることができる。
【0096】
図10はこの発明のブラシレスDCモータ制御装置のさらに他の実施態様を示すブロック図である。
【0097】
このブラシレスDCモータ制御装置が図1のブラシレスDCモータ制御装置と異なる点は、効率検出部4に代えて効率推定部4’’を採用した点のみである。ここで、効率推定部4’’は、ブラシレスDCモータ2の入力電力、または入力電流を入力として効率を推定するものである。
【0098】
この構成を採用した場合にも、図1のブラシレスDCモータ制御装置と同様に、仮決定された位相基準点に基づいて基準位相および位相補正量を設定し、出力波形位相を制御してブラシレスDCモータ2を動作させることができる。
【0099】
図11はこの発明のブラシレスDCモータ制御装置のさらに他の実施態様を示すブロック図である。
【0100】
このブラシレスDCモータ制御装置が図1のブラシレスDCモータ制御装置と異なる点は、速度検出部3として、ブラシレスDCモータ2の相電流を入力として、相電流の変化周期などから速度情報を検出するものを採用した点のみである。
【0101】
この構成を採用した場合にも、図1のブラシレスDCモータ制御装置と同様に、仮決定された位相基準点に基づいて基準位相および位相補正量を設定し、出力波形位相を制御してブラシレスDCモータ2を動作させることができる。
【0102】
図12はこの発明のブラシレスDCモータ制御装置のさらに他の実施態様を示すブロック図である。
【0103】
このブラシレスDCモータ制御装置が図1のブラシレスDCモータ制御装置と異なる点は、速度検出部3として、ブラシレスDCモータの固定子巻線の中性点電位と固定子巻線と並列に接続された抵抗の中性点電位との差信号の位相情報を入力として速度を検出するものを採用し、効率検出部4として、ブラシレスDCモータの固定子巻線の中性点電位と固定子巻線と並列に接続された抵抗の中性点電位との差信号の振幅を入力として効率を検出するものを採用した点のみである。
【0104】
この構成を採用した場合にも、図1のブラシレスDCモータ制御装置と同様に、仮決定された位相基準点に基づいて基準位相および位相補正量を設定し、出力波形位相を制御してブラシレスDCモータ2を動作させることができる。
【0105】
なお、以上の各実施態様において、インバータ入力電流、インバータ入力電力、ブラシレスDCモータ入力電流、またはブラシレスDCモータ入力電力を最小にするように位相補正量を設定することにより、ブラシレスDCモータ2を最大効率で運転することができる。
【0106】
【発明の効果】
請求項1の発明は、任意に仮決定した位相基準点を速度情報に基づいて更新し、得られた位相基準点に基づいてインバータを制御してブラシレスDCモータを運転することができ、また、回転子の磁極位置を検出する必要がないので、インバータを制御するための構成を簡単化し、しかも安価にすることができるという特有の効果を奏する。
【0107】
請求項2の発明は、請求項1の効果に加え、位相補正量によって、ブラシレスDCモータの効率を所望の効率に設定することができるという特有の効果を奏する。
【0108】
請求項3の発明は、請求項2の効果に加え、インバータの入力電力を監視するだけで、ブラシレスDCモータを所望の効率で運転することができるという特有の効果を奏する。
【0109】
請求項4の発明は、請求項2の効果に加え、ブラシレスDCモータの入力電力を監視するだけで、ブラシレスDCモータを所望の効率で運転することができるという特有の効果を奏する。
【0110】
請求項5の発明は、請求項2の効果に加え、インバータの入力電流を監視するだけで、ブラシレスDCモータを所望の効率で運転することができるという特有の効果を奏する。
【0111】
請求項6の発明は、請求項2の効果に加え、ブラシレスDCモータの入力電流を監視するだけで、ブラシレスDCモータを所望の効率で運転することができるという特有の効果を奏する。
【0112】
請求項7の発明は、請求項2の効果に加え、両中性点電位の差電位を監視するだけで、ブラシレスDCモータを所望の効率で運転することができるという特有の効果を奏する。
【0113】
請求項8の発明は、ロータリーエンコーダ、ホール素子などを用いることなく請求項1または請求項2と同様の効果を奏する。
【0114】
請求項9の発明は、ロータリーエンコーダ、ホール素子などを用いることなく、しかも請求項8よりも簡単な構成で、請求項1または請求項2と同様の効果を奏する。
【0115】
請求項10の発明は、両中性点電位の差電位からブラシレスDCモータの速度および効率を検出することができ、検出された速度に基づいて位相基準点を更新することができるとともに、検出された効率に基づいて位相補正量を決定することができ、ひいては、得られた位相基準点に基づいてインバータを制御してブラシレスDCモータを高効率に運転することができるとともに、位相補正量によって、ブラシレスDCモータの効率を所望の効率に設定することができ、また、回転子の磁極位置を検出する必要がないので、インバータを制御するための構成を簡単化し、しかも安価にすることができるという特有の効果を奏する。
【0116】
請求項11の発明は、任意に仮決定した位相基準点を速度情報に基づいて更新し、得られた位相基準点に基づいてインバータを制御してブラシレスDCモータを運転することができ、また、回転子の磁極位置を検出する必要がないので、インバータを制御するための構成を簡単化し、しかも安価にすることができるという特有の効果を奏する。
【0117】
請求項12の発明は、請求項11の効果に加え、位相補正量によって、ブラシレスDCモータの効率を所望の効率に設定することができるという特有の効果を奏する。
【0118】
請求項13の発明は、請求項12の効果に加え、インバータの入力電力を監視するだけで、ブラシレスDCモータを所望の効率で運転することができるという特有の効果を奏する。
【0119】
請求項14の発明は、請求項12の効果に加え、ブラシレスDCモータの入力電力を監視するだけで、ブラシレスDCモータを所望の効率で運転することができるという特有の効果を奏する。
【0120】
請求項15の発明は、請求項12の効果に加え、インバータの入力電流を監視するだけで、ブラシレスDCモータを所望の効率で運転することができるという特有の効果を奏する。
【0121】
請求項16の発明は、請求項12の効果に加え、ブラシレスDCモータの入力電流を監視するだけで、ブラシレスDCモータを所望の効率で運転することができるという特有の効果を奏する。
【0122】
請求項17の発明は、請求項12の効果に加え、両中性点電位の差電位を監視するだけで、ブラシレスDCモータを所望の効率で運転することができるという特有の効果を奏する。
【0123】
請求項18の発明は、ロータリーエンコーダ、ホール素子などを用いることなく請求項11または請求項12と同様の効果を奏する。
【0124】
請求項19の発明は、ロータリーエンコーダ、ホール素子などを用いることなく、しかも請求項18よりも簡単な構成で、請求項11または請求項12と同様の効果を奏する。
【0125】
請求項20の発明は、両中性点電位の差電位からブラシレスDCモータの速度および効率を検出することができ、検出された速度に基づいて位相基準点を更新することができるとともに、検出された効率に基づいて位相補正量を決定することができ、ひいては、得られた位相基準点に基づいてインバータを制御してブラシレスDCモータを高効率に運転することができるとともに、位相補正量によって、ブラシレスDCモータの効率を所望の効率に設定することができ、また、回転子の磁極位置を検出する必要がないので、インバータを制御するための構成を簡単化し、しかも安価にすることができるという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のブラシレスDCモータ制御装置の一実施態様を示すブロック図である。
【図2】位相基準点を仮決定する処理の一例の一部を説明するフローチャートである。
【図3】位相基準点を仮決定する処理の一例の残部を説明するフローチャートである。
【図4】図1のブラシレスDCモータ制御装置の各部の信号波形を示す図である。
【図5】位置検出信号に基づいてブラシレスDCモータを動作させるブラシレスDCモータ制御装置の各部の信号波形を示す図である。
【図6】位置信号と基準位相更新タイミングとの関係を示す図である。
【図7】速度情報更新タイミングと基準位相更新タイミングとの関係を示す図である。
【図8】この発明のブラシレスDCモータ制御装置の他の実施態様を示すブロック図である。
【図9】この発明のブラシレスDCモータ制御装置のさらに他の実施態様を示すブロック図である。
【図10】この発明のブラシレスDCモータ制御装置のさらに他の実施態様を示すブロック図である。
【図11】この発明のブラシレスDCモータ制御装置のさらに他の実施態様を示すブロック図である。
【図12】この発明のブラシレスDCモータ制御装置のさらに他の実施態様を示すブロック図である。
【図13】従来のブラシレスDCモータ制御装置の一例を示すブロック図である。
【図14】図13のブラシレスDCモータ制御装置の各部の信号波形を示す図である。
【符号の説明】
1 インバータ 2 ブラシレスDCモータ
5 位相基準点仮決定部 7 位相補正部
8 インバータ波形制御部

Claims (20)

  1. インバータ(1)を制御してブラシレスDCモータ(2)に所定の電圧もしくは電流を供給することによりブラシレスDCモータ(2)を制御する方法であって、
    回転子の回転位置を示す位相基準点を仮決定し、ブラシレスDCモータ(2)の速度情報を基に位相基準点を更新し、更新された位相基準点に基づいてインバータ(1)を制御することを特徴とするブラシレスDCモータ制御方法。
  2. ブラシレスDCモータ(2)の効率、力率、電流位相の少なくとも1つを検出し、ブラシレスDCモータ(2)の効率、力率、または電流位相が所望の値になるように、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定する請求項1に記載のブラシレスDCモータ制御方法。
  3. インバータ(1)の入力電力からブラシレスDCモータ(2)の効率を検出し、インバータ入力電力を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定する請求項2に記載のブラシレスDCモータ制御方法。
  4. ブラシレスDCモータ(2)の入力電力からブラシレスDCモータ(2)の効率を検出し、ブラシレスDCモータ入力電力を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定する請求項2に記載のブラシレスDCモータ制御方法。
  5. インバータ(1)の入力電流からブラシレスDCモータ(2)の効率を検出し、インバータ入力電流を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定する請求項2に記載のブラシレスDCモータ制御方法。
  6. ブラシレスDCモータ(2)の入力電流からブラシレスDCモータ(2)の効率を検出し、ブラシレスDCモータ入力電流を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定する請求項2に記載のブラシレスDCモータ制御方法。
  7. ブラシレスDCモータ(2)の固定子巻線の中性点における第1中性点電位と、ブラシレスDCモータ(2)の固定子巻線と並列に接続されたインピーダンス素子の中性点における第2中性点電位との差電位からブラシレスDCモータ(2)の効率を検出し、差電位を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定する請求項2に記載のブラシレスDCモータ制御方法。
  8. ブラシレスDCモータ(2)の固定子巻線の中性点における第1中性点電位と、ブラシレスDCモータ(2)の固定子巻線と並列に接続されたインピーダンス素子の中性点における第2中性点電位との差電位からブラシレスDCモータ(2)の速度を検出する請求項1または請求項2に記載のブラシレスDCモータ制御方法。
  9. ブラシレスDCモータ(2)の相電流からブラシレスDCモータ(2)の速度を検出する請求項1または請求項2に記載のブラシレスDCモータ制御方法。
  10. ブラシレスDCモータ(2)の固定子巻線の中性点における第1中性点電位と、ブラシレスDCモータ(2)の固定子巻線と並列に接続されたインピーダンス素子の中性点における第2中性点電位との差電位からブラシレスDCモータ(2)の速度および効率を検出する請求項2に記載のブラシレスDCモータ制御方法。
  11. インバータ(1)を制御してブラシレスDCモータ(2)に所定の電圧もしくは電流を供給することによりブラシレスDCモータ(2)を制御する装置であって、
    回転子の回転位置を示す位相基準点を仮決定する位相基準点仮決定手段(5)と、ブラシレスDCモータ(2)の速度情報を基に位相基準点を更新する基準点更新手段(5)と、更新された位相基準点に基づいてインバータ(1)を制御するインバータ制御手段(8)とを含むことを特徴とするブラシレスDCモータ制御装置。
  12. ブラシレスDCモータ(2)の効率、力率、電流位相の少なくとも1つを検出し、ブラシレスDCモータ(2)の効率、力率、または電流位相が所望の値になるように、更新された位相基準点と速度情報から推定した回転子の回転位置からの位相補正量を決定する位相補正量決定手段(7)をさらに含む請求項11に記載のブラシレスDCモータ制御装置。
  13. 前記位相補正量決定手段(7)は、インバータ(1)の入力電力からブラシレスDCモータ(2)の効率を検出し、インバータ入力電力を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定するものである請求項12に記載のブラシレスDCモータ制御装置。
  14. 前記位相補正量決定手段(7)は、ブラシレスDCモータ(2)の入力電力からブラシレスDCモータ(2)の効率を検出し、ブラシレスDCモータ入力電力を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定するものである請求項12に記載のブラシレスDCモータ制御装置。
  15. 前記位相補正量決定手段(7)は、インバータ(1)の入力電流からブラシレスDCモータ(2)の効率を検出し、インバータ入力電流を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定するものである請求項12に記載のブラシレスDCモータ制御装置。
  16. 前記位相補正量決定手段(7)は、ブラシレスDCモータ(2)の入力電流からブラシレスDCモータ(2)の効率を検出し、ブラシレスDCモータ入力電流を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定するものである請求項12に記載のブラシレスDCモータ制御装置。
  17. 前記位相補正量決定手段(7)は、ブラシレスDCモータ(2)の固定子巻線の中性点における第1中性点電位と、ブラシレスDCモータ(2)の固定子巻線と並列に接続されたインピーダンス素子の中性点における第2中性点電位との差電位からブラシレスDCモータ(2)の効率を検出し、差電位を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定するものである請求項12に記載のブラシレスDCモータ制御装置。
  18. 前記基準点更新手段(5)は、ブラシレスDCモータ(2)の固定子巻線の中性点における第1中性点電位と、ブラシレスDCモータ(2)の固定子巻線と並列に接続されたインピーダンス素子の中性点における第2中性点電位との差電位からブラシレスDCモータ(2)の速度を検出し、検出された速度を基に位相基準点を更新するものである請求項11または請求項12に記載のブラシレスDCモータ制御装置。
  19. 前記基準点更新手段(5)は、ブラシレスDCモータ(2)の相電流からブラシレスDCモータ(2)の速度を検出し、検出された速度を基に位相基準点を更新するものである請求項11または請求項12に記載のブラシレスDCモータ制御装置。
  20. 前記基準点更新手段(5)、および位相補正量決定手段(7)は、ブラシレスDCモータ(2)の固定子巻線の中性点における第1中性点電位と、ブラシレスDCモータ(2)の固定子巻線と並列に接続されたインピーダンス素子の中性点における第2中性点電位との差電位からブラシレスDCモータ(2)の速度および効率を検出し、検出された速度を基に位相基準点を更新するとともに、差電位を所望の値とすべく、更新された位相基準点と速度情報から推定された回転子の回転位置からの位相補正量を決定するものである請求項12に記載のブラシレスDCモータ制御装置。
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