JP4657435B2 - ブラシレスモーターの駆動制御方法および装置 - Google Patents

ブラシレスモーターの駆動制御方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブラシレスモータの駆動制御方法に関し、さらに詳しくは、ステーターの通電信号の位相を最適に制御するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ブラシレスモーターの回転制御は、ローターの位置(回転角)を検出してローター位置検出信号を生成し、この信号のエッジを駆動タイミングとしてステーターに通電することによりローターを回転させている。このローター位置検出信号は、ステーターとローターがある一定の位置関係になった時に発生され、ローターの回転数が変化しても、ローター位置検出信号が発生されるときのステーターとローターとの位置関係は同じである。
【0003】
図6(a)に、ブラシレスモーターのローターRTとステーターSTとの配置関係を示す。同図に示すように、12個のステーターSTが、30°おきにローターRTの外周に沿って配置されており、各ステーターには、時計回りに、U相の通電信号UH、W相の通電信号WL、V相の通電信号VH、U相の通電信号UL、W相の通電信号WH、V相の通電信号VLが順に印加される。また、ローターRTの外周に沿って、ローターの位置(回転角)を検出するためのローター位置検出器HA,HB,HCが120°おきに配置されている。このローター位置検出器として、一般にはホール素子が使用される。
【0004】
図6(b)に、ローター位置検出器HA,HB,HCの出力信号SA,SB,SCと、ローター位置検出信号SPと、U〜W相の各通電信号のタイミング波形を示す。同図に示すように、ローター位置検出器HA,HB,HCは、120°の位相差をもって信号SA,SB,SCを順に出力する。これらの信号のエッジを検出することにより、パルス間隔T(回転角60°に相当)のローター位置検出信号SPが生成される。そして、このローター位置検出信号SPのパルスで規定されるタイミングでU〜W相の各通電信号の位相が規定され、この通電信号がステーターSTに供給される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の従来技術によれば、ローターRTの位置を検出するためのローター位置検出器HA,HB,HCの出力信号SA,SB,SCに基づいて各通電信号の位相が一義的に規定される。このため、組み立て精度によっては、ローターの位置を検出するためのローター位置検出器HA,HB,HCの取り付け位置に誤差が生じ、ローターの位置を正しく検出することができなくなる。この結果、モーターごとに通電信号の位相が変動し、消費電力が最小となる駆動タイミングがモーター毎に異なったものとなり、最適な効率でブラシレスモーターを駆動することが困難となる。
【0006】
図7に、消費電力とモーターの駆動タイミング(通電信号の位相)との関係を示す。同図において、波形H1は、駆動タイミングが進角方向に移動するようにローター位置検出器の取り付け位置がずれた場合の波形であり、波形M2は、ローター位置検出器の取り付け位置にずれがない場合の波形であり、波形H3は、駆動タイミングが遅角方向に移動するようにローター位置検出器の取り付け位置がずれた場合の波形である。同図から理解されるように、ローター位置検出器の取り付け位置にずれがなく、通電信号の位相が正しく設定された場合、消費電力が最小となって最適な効率でモーターを駆動することができる。
【0007】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、組み立て精度に依存することなく、最適なタイミングでステーターに通電し、最適な効率でブラシレスモーターを駆動することが可能なブラシレスモーターの駆動制御方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、この発明は以下の構成を有する。
すなわち、この発明に係るブラシレスモータの駆動制御方法は、多相の通電信号が供給される複数のステーターと、該ステーターから磁気的な作用を受けて回転するローターと、該ローターの外周に沿って所定角度おきに配置されたローター位置検出器とを備えて構成されたブラシレスモーターの駆動制御方法において、(a)前記ローター位置検出器の出力信号にエッジが発生する度に、前記複数のステーターに供給される各相の通電信号の電流値と電圧値とを読み取って電力値を算出する第1のステップ(例えば後述するステップS01,S02に相当する要素)と、(b)前記電力値が最小となるように、前記各相の通電信号の位相を制御する第2のステップ(例えば後述するステップS03〜S11に相当する要素)と、を含み、前記第2のステップは、(b1)前回の電力値と今回の電力値とを比較するステップと、(b2)前記電力値の比較の結果、前記電力値が減少する傾向を示す場合に前回と同一の位相角方向に前記通電信号の位相を補正し、前記電力値が増加する傾向を示す場合に前回と反対の位相角方向に前記通電信号の位相を補正するステップと、を含むことを特徴とする。
【0009】
ここで、前記ブラシレスモータの駆動制御方法において、前記第2のステップは、例えば、(b3)前記補正により得られた各位相に基づき、前記通電信号の位相を与えるタイマー値を設定するステップと、(b4)前記タイマー値を初期値としてカウントし、該タイマー値に応じた位相を有する通電信号を生成するステップと、を含むことを特徴とする。
【0010】
また、前記ブラシレスモータの駆動制御方法において、前記第2のステップは、例えば、ソフトウェア上のタイマー割り込み機能を利用して実行されるものであることを特徴とする。
さらに、前記ブラシレスモータの駆動制御方法において、前記ブラシレスモーターの起動時に、前記ローターの位置を示す信号に基づいて前記通電信号の位相を制御するステップをさらに含むことを特徴とする。
【0011】
この発明に係るブラシレスモータの駆動制御装置は、多相の通電信号が供給される複数のステーターと、該ステーターから磁気的な作用を受けて回転するローターと、該ローターの外周に沿って所定角度おきに配置されたローター位置検出器とを備えて構成されたブラシレスモーターの駆動制御装置において、前記各相の通電信号を発生して前記ブラシレスモーターを駆動する駆動部(例えば後述する駆動部DRVに相当する構成要素)と、前記ローター位置検出器の出力信号にエッジが発生する度に、前記各相の通電信号の電流値及び電圧値を検出する検出部8例えば後述する電圧電流検出器SENに相当する構成要素)と、前記検出部の検出結果に基づき、前記複数のステーターに供給される電力値を算出し、該電力値が最小となるように前記各相の通電信号の位相を制御する制御部(例えば後述する制御部CNTに相当する構成要素)と、を備え、前記制御部は、前回の電力値と今回の電力値とを比較し、前記電力値の比較の結果、前記電力値が減少する傾向を示す場合に前回と同一の位相角方向に前記通電信号の位相を補正し、前記電力値が増加する傾向を示す場合に前回と反対の位相角方向に前記通電信号の位相を補正する、ことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の形態の形態を説明する。
図1に、この実施の形態に係るブラシレスモーターの駆動制御装置の構成を示す。同図において、この駆動制御装置は、制御部CNT、記憶部MEM、駆動部DRV、電圧電流検出器SEN、ローター位置検出器HA,HB,HCから構成される。ブラシレスモーター(以下、単にモーターと称す)Mは、この駆動制御装置による駆動制御の対象であり、多相の通電信号が供給される複数のステーターと、これらステーターから磁気的な作用を受けて回転するローターとを備えて構成される。
【0013】
ここで、制御部CNTは、CPU(中央演算処理装置)から構成され、この駆動制御装置の全体を制御するための処理を実行するためのものである。この制御部CNTは、例えばモーターの起動・停止に関する情報やモーターの回転数に関する情報を外部から入力する。駆動部DRVは、制御部CNTの制御の下にスイッチングするトランジスタ群から構成され、モーターMのステーターに通電して、このモーターを駆動するためのものである。
【0014】
電圧電流検出器SENは、駆動部DRVからモーターMのステーターに供給される電流値と電圧値を検出するためのものである。ローター位置検出器HA,HB,HCは、ローターの位置(回転角)を検出するためのものであって、ローターRTの外周に沿って120°おきに配置されている。記憶部MEMは、制御部CNTで実行される処理の手順が記述されたプログラムを格納する。
【0015】
次に、この実施の形態の動作を説明する。
まず、制御部CNTは、モーターの起動時には、ローターの位置を示すローター位置検出信号SA,SB,SCをローター位置検出器HA,HB,HCから入力し、これらの検出信号に基づいて、モーターMのステーターに供給される通電信号の位相を制御する。そして、モーターMのローターの回転数が目標値に達すると、以下に説明するように、ソフトウェア上のタイマー割り込み機能を利用して、モーターMに供給される電力値が最小となるようにU〜W相の各通電信号の位相を制御する。
【0016】
以下、図2に示すフローに沿って、図3に示す波形図を参照しながら、モーターMの回転数が目標値に達した後の制御動作を説明する。
まず、制御部CNTは、ローター位置検出信号SPに基づき、以下のエッジ割り込み処理(ステップS01〜S15)を実行する。
ステップS01:すなわち、制御部CNTは、駆動部DRVからモーターMのステーターに供給される通電信号の各相の電圧値と電流値とを読み取る。すなわち、制御部CNTは、図3に示すように、ローター位置検出信号SA,SB,SCのエッジ部で生成されるローター位置検出信号SPをトリガーとして、ローターが60°だけ回転する度に、制御部CNTが電圧値および電流値の読み取りを行う。
【0017】
ここで、ローター位置検出信号SPは、ローター位置検出器HA,HB,HCにより得られる信号であるから、そのパルスの発生タイミングは、ローター位置検出器HA,HB,HCの取り付け位置のずれにより変動するが、略一定の周期でそのパルスが発生される。したがって、制御部CNTは、略一定の周期で、ステーターに供給される通電信号の各相の電圧値と電流値とを毎回読み取る。
【0018】
ステップS02:続いて、制御部CNTは、読み取った電圧値と電流値とから、モーターMのステーターに供給される電力値、すなわちこのモーターMの消費電力を算出する。この電力値は、次回の周期まで図示しないレジスタで保持される。すなわち、このレジスタには、現在の周期の1周期前に算出された前回の電力値が保持されている。
【0019】
次に、制御部CNTは、以下のステップS03〜S08により、電力値が最小となるように、駆動部DRVからモーターMのステーターに供給される通電信号の位相を制御する。
ステップS03:制御部CNTは、レジスタに保持された前回の電力値と、今回算出した電力値とを比較し、電力値が増加する傾向を示しているか、減少する傾向を示しているかを判断する。
【0020】
ステップS04:ここで、電力値が減少する傾向を示している場合(ステップS03:消費電力値減少)、制御部CNTは、前回の周期における通電信号の位相の補正方向が進角方向か遅角方向かを判断する。ここで、制御部CNTは、各周期で位相を補正する場合、その位相の補正方向が進角方向か遅角方向かについて次回の周期まで記憶する。すなわち、制御部CNTは、現在の周期の1周期前に行われた通電信号の位相の補正方向を記憶している。
【0021】
ステップS05:続いて、制御部CNTは、前回の補正方向が進角方向である場合(ステップS04:進角方向)、前回の位相の補正方向は、電力値を最小とする方向に向かわせるものであるから、補正の方向として正しいと判断し、前回と同一方向の進角方向に通電信号の位相を補正する。具体的には、前回のタイマー値(TM値)から「1」を減算し、今回のタイマー値として設定する。
ステップS06:また、前回の補正方向が遅角方向である場合(ステップS04:遅角方向)、同様に補正の方向として正しいと判断し、前回と同一方向の遅角方向に通電信号の位相を補正する。具体的には、前回のタイマー値(TM値)に「1」を加算し、今回のタイマー値として設定する。
【0022】
ステップS07:これに対して、上述のステップS03において、前回の電力値と今回の電力値との比較の結果、電力値が増加する傾向を示している場合(ステップS03:消費電力値増加)、制御部CNTは、前回の周期における通電信号の位相の補正方向が進角方向か遅角方向かを判断する。
ステップS08:続いて、制御部CNTは、前回の補正方向が進角方向である場合(ステップS07:進角方向)、前回の位相の補正方向は、電力値を最小とする方向に向かわせるものではないから、補正の方向として正しくないと判断し、前回と反対方向の遅角方向に通電信号の位相を補正する。具体的には、前回のタイマー値(TM値)に「1」を加算し、今回のタイマー値として設定する。
【0023】
ステップS09:また、前回の補正方向が遅角方向である場合(ステップS07:遅角方向)、同様に補正の方向として正しくないと判断し、前回と反対方向の進角方向に通電信号の位相を補正する。具体的には、前回のタイマー値(TM値)から「1」を減算し、今回のタイマー値として設定する。
このように、制御部CNTは、電力値の比較の結果、電力値が減少する傾向を示す場合、前回と同一方向に通電信号の位相を補正し、逆に増加する傾向を示す場合、前回と反対方向に補正する。
【0024】
ステップS10:続いて、制御部CNTは、前回のサイクルで設定されたタイマー値のカウントが終了したか否かを判定する。この判定は、図5に示すように、今回のエッジ割り込み処理の起動時に、前回のエッジ割り込み処理によるタイマー値のカウントが終了していない場合に対処するためのものである。この場合、今回のタイマー値のカウントを開始することはできないので、現在のカウント値TC’(前回のタイマー値のカウント値の残り分)を考慮して今回のタイマー値を設定する必要がある。
【0025】
ステップS11:ここで、このタイマーのカウントが終了している場合(ステップS10:カウント終了)、進角/遅角を定めるタイマー値をセットする。すなわち、制御部CNTは、図4において、ローター位置検出信号SPのパルスをトリガーとして位相の補正を行うと、この補正された位相に応じた値「a」をタイマー値TMとして設定する。
ステップS12:そして、制御部CNTは、内蔵されたタイマーを起動し、ステップS10で設定されたタイマー値TMの値「a」を初期値としてカウントを開始する。
ステップS13:続いて、タイマー未処理フラグに「0」を設定し、タイマーによる1サイクル分の処理が終了したことを表す状態に設定する。
【0026】
ステップS14:これに対し、上述のステップS10において、前回のタイマー値のカウントが終了していない場合(ステップS10:カウント中)、今回の補正で得られたタイマー値(TM値)から現在のカウント値TC’を減算して今回のタイマー値として設定する。
ステップS15:続いて、タイマー未処理フラグに「1」を設定し、タイマーによる1サイクル分の処理が終了していないことを表す状態に設定する。
以上により、位相の補正、今回のタイマー値の設定、およびタイマー未処理フラグの設定を行う。
【0027】
次に、制御部CNTは、ソフトウェア上のタイマー割り込み機能を利用して、図3に示す進角/遅角割り込み処理を実行し、通電信号を生成する。
ステップS21:すなわち、制御部CNTは、前回のサイクルで設定されたタイマー値のカウント値がゼロになった時点(すなわちタイムアップした時点)で割り込み処理信号WSを発生し、ソフトウェア上の割り込み処理を実行して駆動部DRVの内部のトランジスタをスイッチングさせ、タイマー値TMに応じた位相(すなわち補正された位相)を有する通電信号のU相(UH,UL),V相(VH,VL),W相(WH,WL)を生成し、これを駆動部DRVからモーターMのステーターに供給する。図4に示す例では、タイマーによる割り込み処理により、ローター位置検出信号SPのパルスを基準として、VH相とWH相が進角方向に位相bだけ移動している。同様に、ローター位置検出信号SPの各パルス周期において通電信号の各相の移動が適切に行われる。
【0028】
ステップS22:続いて、制御部CNTは、タイマー未処理フラグの設定値を判定する。ここで、タイマー未処理フラグの設定値が「0」の場合(ステップS22:「=0(処理済)」)、このタイマー割り込み処理を終了する。
ステップS23:これに対し、タイマー未処理フラグの設定値が「1」の場合(ステップS22:「=0(未処理)」)、上述のステップS14で得られた今回のタイマー値をセットする。
【0029】
ステップS24:続いて、制御部CNTは内蔵されたタイマーを起動し、ステップS23で設定されたタイマー値を初期値「a」としてカウントを開始する。
ステップS25:続いて、制御部CNTは、タイマーのカウントが終了していないことを示すタイマー未処理フラグに「0」を設定し、タイマーによる1サイクル分の処理が済んだことを表す状態に戻す。
以上により、位相の進角および遅角が制御され、消費電力Pが最小となるように、各相の位相が適切に制御される。
【0030】
この実施の形態によれば、仮にローター位置検出器HA,HB,HCの取り付け位置がずれていたとしても、電力値Pが最小となるように一定周期で通電信号の位相が制御されるので、モーターMの回転数が目標値に達した後には、モーターMの駆動タイミングが常に最適な状態に維持される。
以上、この発明の実施の形態1および2を説明したが、この発明は、これらの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ブラシレスモーターのステーターに供給される通電信号の電流値と電圧値とを読み取って電力値を算出し、該電力値が最小となるように、前記通電信号の位相を制御するようにしたので、組み立て精度に依存することなく、最適なタイミングでステーターに通電し、最適な効率でブラシレスモーターを駆動することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態に係るブラシレスモーターの駆動制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態に係るブラシレスモーターの駆動制御方法(エッジ割り込み処理)の流れを示すフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態に係るブラシレスモーターの駆動制御方法(タイマー割り込み処理)の流れを示すフローチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態に係るブラシレスモーターの駆動制御装置の動作を説明するための波形図である。
【図5】 この発明の実施の形態に係るブラシレスモーターの駆動制御装置の動作(遅角制御)を説明するための波形図である。
【図6】 従来技術に係るブラシレスモーターの駆動制御方法を説明するための図である。
【図7】 ブラシレスモーターの消費電力と駆動タイミング(通電信号の位相)との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
CNT:制御部(CPU)
DRV:駆動部
SEN:電圧電流検出器
MEM:記憶部(メモリ)
HA,HB,HC:ローター位置検出器
M:ブラシレスモーター

Claims (5)

  1. 多相の通電信号が供給される複数のステーターと、該ステーターから磁気的な作用を受けて回転するローターと、該ローターの外周に沿って所定角度おきに配置されたローター位置検出器とを備えて構成されたブラシレスモーターの駆動制御方法において、
    (a)前記ローター位置検出器の出力信号にエッジが発生する度に、前記複数のステーターに供給される各相の通電信号の電流値と電圧値とを読み取って電力値を算出する第1のステップと、
    (b)前記電力値が最小となるように、前記各相の通電信号の位相を制御する第2のステップと、を含み、
    前記第2のステップは、
    (b1)前回の電力値と今回の電力値とを比較するステップと、
    (b2)前記電力値の比較の結果、前記電力値が減少する傾向を示す場合に前回と同一の位相角方向に前記通電信号の位相を補正し、前記電力値が増加する傾向を示す場合に前回と反対の位相角方向に前記通電信号の位相を補正するステップと、
    を含むことを特徴とするブラシレスモーターの駆動制御方法。
  2. 前記第2のステップは、
    (b3)前記補正により得られた各位相に基づき、前記通電信号の位相を与えるタイマー値を設定するステップと、
    (b4)前記タイマー値を初期値としてカウントし、該タイマー値に応じた位相を有する通電信号を生成するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載されたブラシレスモーターの駆動制御方法。
  3. 前記第2のステップは、ソフトウェア上のタイマー割り込み機能を利用して実行されるものであることを特徴とする請求項1または2の何れかに記載されたブラシレスモーターの駆動制御方法。
  4. 前記ブラシレスモーターの起動時に、前記ローターの位置を示す信号に基づいて前記通電信号の位相を制御するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載されたブラシレスモーターの駆動制御方法。
  5. 多相の通電信号が供給される複数のステーターと、該ステーターから磁気的な作用を受けて回転するローターと、該ローターの外周に沿って所定角度おきに配置されたローター位置検出器とを備えて構成されたブラシレスモーターの駆動制御装置において、
    前記各相の通電信号を発生して前記ブラシレスモーターを駆動する駆動部と、
    前記ローター位置検出器の出力信号にエッジが発生する度に、前記各相の通電信号の電流値及び電圧値を検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果に基づき、前記複数のステーターに供給される電力値を算出し、該電力値が最小となるように前記各相の通電信号の位相を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前回の電力値と今回の電力値とを比較し、前記電力値の比較の結果、前記電力値が減少する傾向を示す場合に前回と同一の位相角方向に前記通電信号の位相を補正し、前記電力値が増加する傾向を示す場合に前回と反対の位相角方向に前記通電信号の位相を補正する、
    ことを特徴とするブラシレスモーターの駆動制御装置。
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