JP3419239B2 - モータの制御装置並びにその位置補正方法 - Google Patents

モータの制御装置並びにその位置補正方法

Info

Publication number
JP3419239B2
JP3419239B2 JP06424297A JP6424297A JP3419239B2 JP 3419239 B2 JP3419239 B2 JP 3419239B2 JP 06424297 A JP06424297 A JP 06424297A JP 6424297 A JP6424297 A JP 6424297A JP 3419239 B2 JP3419239 B2 JP 3419239B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
correction amount
motor
rotor
correction
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06424297A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10262398A (ja
Inventor
覚 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP06424297A priority Critical patent/JP3419239B2/ja
Publication of JPH10262398A publication Critical patent/JPH10262398A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3419239B2 publication Critical patent/JP3419239B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転子の位置検
出を行ってモータを制御する制御装置及びその位置補正
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】DCブラシレスモータでは、モータの回
転子の回転位置を検出しており、この回転位置を検出す
るための位置検出器を備えている。この位置検出器は、
モータ本体とモータ軸に取り付けられ、モータ軸に取り
付けられた部分はモータ軸とともに回転する。位置検出
装置は、モータ軸の回転に同期して信号を出力し、その
信号を処理する信号変換器により、機械角や、モータの
制御に必要な電気角を検出する。この信号を制御装置で
使用している例については、特公平6−31143号公
報に記載されている。回転子に位置検出器を取り付ける
場合には、基準となる方向があり、この方向に合わせて
精度よく取り付けなければならない。また、取り付け時
の他にも、取り付け部の加工精度等の影響により誤差を
生ずるため、加工時にも高い加工精度が要求される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のモー
タでは、位置検出器の取付が精度よく行われていないと
き、すなわち、規定された位置に取り付けられていない
とき、モータ効率の低下や、界磁に永久磁石を用いた場
合には、永久磁石の磁力を減磁させてしまい、モータを
壊してしまうという問題があった。
【0004】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたもので、位置検出器の取付に取付誤差が発生
している場合であっても、モータを効率よく駆動制御で
きるモータの制御装置並びにその位置補正方法を得るこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるモータ
の制御装置においては、回転子及びこの回転子に回転力
を発生させる磁力発生手段を有するモータを制御するモ
ータの制御装置であって、上記回転子の向いている方向
を検出する位置検出手段と、上記モータを駆動する電流
を上記磁力発生手段へ出力し、上記モータの駆動を制御
する駆動手段と、上記位置検出手段により検出された第
1の方向に基づいて、上記回転子が第1の方向に向くよ
うに、上記磁力発生手段を磁化する磁化制御手段と、こ
の磁化制御手段が上記回転子を第1の方向に向かせてい
るときに上記位置検出手段が検出した上記回転子の方向
と、上記第1の方向と、に基づいて補正量を求め出力す
る位置補正量検出手段と、この位置補正量検出手段が出
力した補正量を記憶する補正量記憶手段と、上記位置検
出手段が検出した方向を上記補正量記憶手段に記憶され
た補正量で補正し、補正後の方向を方向情報として出力
する補正手段と、を備え、上記駆動手段は上記方向情報
に基づいて上記モータを駆動するものである。
【0006】
【0007】また、回転子及びこの回転子に回転力を発
生させる磁力発生手段を有するモータを制御するモータ
の制御装置であって、上記回転子の向いている方向を検
出する位置検出手段と、上記モータを駆動する電流を上
記磁力発生手段へ出力し、上記モータの駆動を制御する
ベクトル制御方式の駆動手段と、複数の補正量候補を設
定し、それぞれの補正量設定時における上記モータの駆
動状態に基づいて、上記複数の補正量候補のうちから1
つの補正量候補を選択し、選択した補正量候補を補正量
として出力する位置補正量検出手段と、この位置補正量
検出手段が出力した補正量を記憶する補正量記憶手段
と、上記位置検出手段が検出した方向を上記補正量記憶
手段に記憶された補正量で補正し、補正後の方向を方向
情報として出力する補正手段と、を備え、上記駆動手段
は、上記モータの磁力発生手段に供給される電流から磁
化電流及びトルク電流を検出し、補正手段が出力した方
向情報に基づいて、上記モータを駆動する電流の磁化電
流及びトルク電流が設定された磁化電流指令値及びトル
ク電流指令値となるように、上記モータを駆動する電流
を制御するベクトル制御方式の駆動手段であり、上記
置補正量検出手段は、上記回転子が一定の速度で回転し
ていることを検出しているときに、複数の補正量を順次
上記補正量記憶手段に設定し、それぞれの補正量が設定
されているときの上記駆動手段の磁化電流をそれぞれ検
出し、設定した複数の補正量のうちから上記磁化電流が
磁化電流指令値と一致したときに設定された補正量を出
力するものである。
【0008】また、回転子及びこの回転子に回転力を発
生させる磁力発生手段を有するモータを制御するモータ
の制御装置であって、上記回転子の向いている方向を検
出する位置検出手段と、上記モータを駆動する電流を上
記磁力発生手段へ出力し、上記モータの駆動を制御する
ベクトル制御方式の駆動手段と、複数の補正量候補を設
定し、それぞれの補正量設定時における上記モータの駆
動状態に基づいて、上記複数の補正量候補のうちから1
つの補正量候補を選択し、選択した補正量候補を補正量
として出力する位置補正量検出手段と、この位置補正量
検出手段が出力した補正量を記憶する補正量記憶手段
と、上記位置検出手段が検出した方向を上記補正量記憶
手段に記憶された補正量で補正し、補正後の方向を方向
情報として出力する補正手段と、を備え、上記駆動手段
は、上記モータの磁力発生手段に供給される電流から磁
化電流及びトルク電流を検出し、上記補正手段が出力し
た方向情報に基づいて、上記モータを駆動する電流の磁
化電流及びトルク電流が設定された磁化電流指令値及び
トルク電流指令値となるように、上記モータを駆動する
電流を制御するベクトル制御方式の駆動手段であり、
位置補正量検出手段は、上記回転子が一定の速度で回
転しているときに、複数の補正量を順次上記補正量記憶
手段に設定し、それぞれの補正量が設定されているとき
に上記トルク電流指令を変化させて上記トルク電流の変
化を検出し、設定した複数の補正量のうちから上記トル
ク電流が一定となったときに設定された補正量を出力す
るものである。
【0009】この発明のモータの位置補正方法において
は、回転子の方向を検出する位置検出手段により回転子
位置を第1の方向として検出する第1の位置の位置検出
ステップと、 上記モータの回転子が上記第1の方向に向
くように、上記モータの回転子に回転力を発生させる磁
力発生手段を磁化する磁化ステップとこの磁化ステップ
の後に、上記位置検出手段が上記回転子の方向を検出
し、検出した方向を第2の方向として出力する位置検出
ステップと、この位置検出ステップで検出した第2の方
向と、上記第1の方向とに基づいて、上記位置検出ステ
ップが検出した方向の補正量を求める補正量演算ステッ
プと、を備えたものである。
【0010】また、位置検出手段が検出したモータの回
転子の方向を補正する補正手段に、第1の補正量候補を
設定する第1の補正量設定ステップと、上記補正手段が
第1の補正量候補を用いて補正した回転子の方向に基づ
いて、上記回転子を一定速で回転させる第1の駆動ステ
ップと、この第1の駆動ステップにおけるモータの磁化
電流を検出し、検出した磁化電流が磁化電流指令値と一
致する場合に、上記第1の補正量候補を補正量と決定す
る第1の補正量決定ステップと、上記第1の駆動ステッ
プの後に実行され、第2の補正量候補を上記補正手段に
設定する第2の補正量設定ステップと、上記補正手段が
第2の補正量候補を用いて補正した回転子の方向に基づ
いて、上記回転子を一定速で回転させる第2の駆動ステ
ップと、この第2の駆動ステップにおけるモータの磁化
電流を検出し、検出した磁化電流が磁化電流指令値と一
致する場合に、上記第2の補正量候補を補正量と決定す
る第2の補正量決定ステップと、上記第1の補正量決定
ステップ又は第2の補正量決定ステップが決定した補正
量を上記補正手段に設定する第3の補正量設定ステップ
と、を備えたものである。
【0011】また、設定された補正量を用いて、モータ
の回転子の方向を検出する位置検出手段が検出した方向
を補正する補正手段に、第1の補正量候補を設定する第
1の補正量設定ステップと、上記補正手段が第1の補正
量候補を用いて補正した回転子の方向に基づいて、上記
回転子を一定速で回転させるとともに、上記モータの磁
化電流を変化させる第1の駆動ステップと、この第1の
駆動ステップにおけるモータのトルク電流の変化を検出
し、検出したトルク電流が一定の値を示す場合に、上記
第1の補正量候補を補正量と決定する第1の補正量決定
ステップと、上記第1の駆動ステップの後に実行され、
第2の補正量候補を上記補正手段に設定する第2の補正
量設定ステップと、上記補正手段が第2の補正量候補を
用いて補正した回転子の方向に基づいて、上記回転子を
一定速で回転させるとともに、上記磁化電流を変化させ
る第2の駆動ステップと、この第2の駆動ステップにお
けるモータのトルク電流の変化を検出し、検出したトル
ク電流が一定の値を示す場合に、上記第2の補正量候補
を補正量と決定する第2の補正量決定ステップと、上記
第1の補正量決定ステップ又は第2の補正量決定ステッ
プが決定した補正量を上記補正手段に設定する第3の補
正量設定ステップと、を備えたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.ブラシレスモータの制御装置を図1に示
す。1は回転子を有する永久磁石型同期電動機(以下、
モータ1という)、2はモータ1の回転子の回転に伴う
絶対位置を検出し、この絶対位置を位置出力J1として
出力する位置検出手段たる絶対位置検出器である。この
絶対位置検出器2は、モータ1の固定子巻線の基準点
と、ロータマグネットの基準点の2つの基準点に合わせ
て取り付けられている。3は絶対位置検出器2の位置出
力J1からモータ1の回転子角速度を演算する回転子角
速度演算器、4はモータ1に流れる3相交流電流I1
u,I1v,I1wを、モータ1の固定子巻線に印加さ
れる交流電圧の周波数と同期して回転する2軸の回転座
標系(d−q座標系)の電流I1d,I1qに変換する
3相−2相変換器である。
【0013】5はモータ1の固定子巻線の電流の磁化電
流指令値たるd軸成分指令I1dcomと3相−2相変
換器4が検出した磁化電流たる実際値I1dとの差から
指令値通りの電流を流すように2相−3相変換器8を制
御するd軸電流コントローラ、6は角速度演算器3が演
算したモータ1の回転子角速度ωrと、指令値ωrco
mとの差を検出して、実際の角速度ωrが指令値ωrc
omとなるように制御する速度コントローラである。7
は3相−2相変換器4が検出したトルク電流たるモータ
1の固定子巻線電流のq軸成分I1qが、速度コントロ
ーラ6の出力するトルク電流指令値たる指令値I1qc
omと一致するように2相−3相変換器8を制御するq
軸電流コントローラ、8は減算器16が出力した電気角
位相Th1に基づき、d軸電流コントローラ5及びq軸
電流コントローラ7が出力したd−q座標系における電
圧指令値V1d、V1qを3相の電圧指令値V1u、V
1v、V1wに変換する2相−3相変換器である。
【0014】また、9は2相−3相変換器8が出力した
3相の電圧指令値V1u、V1v、V1wに基づき、直
流電圧を所望の電圧、周波数の三相交流電圧に変換し、
モータ1の固定子巻線に供給するPWMインバータ、1
0は絶対位置検出器2が検出した位置出力J1からモー
タ1の回転子の電気角位相Thを演算する位相演算器、
11はPWMインバータ9からモータ1に流れる3相電
流を検出し、3相−2相変換器4へ出力する電流検出
器、12、13、14は減算器である。
【0015】15aは位相演算器10が演算した位相を
受け取り、この位相に基づいて位相補正量θ1を検出す
る位相補正量検出器である。なお、この位相補正量検出
器15aは、補正量記憶手段、磁化制御手段、及び位置
補正量検出手段を備えている。16は位相演算器10が
出力した電気角位相Thから位相補正量検出器15aが
検出した位相補正量θ1を減算することにより、電気角
位相Thを補正する補正手段たる減算器、17はモータ
1を駆動制御する駆動手段たる駆動装置である。ここで
は、絶対位置検出手段2、位相補正量検出器15a、及
び、駆動装置17により、モータの制御装置を構成して
いる。なお、この実施の形態の位相補正については記載
されていないが、図1に示したようなベクトル制御方式
のモータのその他の一般的動作については、原島文雄等
著、「モータ制御のしくみと考え方」、オーム社、1981
年10月20日第1版発行に詳しく記載されている。
【0016】次に、動作について説明する。まず、通常
の運転について説明すると、モータ1の回転子位置は、
絶対位置検出器2によって位置出力J1として検出され
る。位相演算器10は、検出された位置出力J1から電
気角位相Thを演算する。この電気角位相Thは、減算
器16に入力され、この電気角位相Thから位相補正量
検出器15aが設定した位相補正量θ1を減算すること
により、減算器16は補正された電気角位相Th1を出
力する。2相−3相変換器8は、減算器16から電気角
位相Th1を、d軸電流コントローラ5よりV1dを、
q軸電流コントローラ7よりV1qを受け取り、回転子
の回転方向に回転力が発生するように、3相電圧V1
u、V1v、V1wを定め、この3相電圧V1u、V1
v、V1wをPWMインバータ9へ出力する。この3相
電圧V1u、V1v、V1wは、2相−3相変換器8に
入力される電気角位相Th1等により、周波数、電圧が
変化し、PWMインバータ9が増幅した電流も、所定の
電圧、所定の周波数となって出力される。PWMインバ
ータ9が出力した3相の電流は、モータ1の各相入力端
子に入力され、回転子を回転させる。
【0017】また、PWMインバータ9の出力電流は、
電流検出器11に検出され、検出結果I1w、I1u、
I1wは、速度、磁束のフィードバック制御に使用され
る。3相−2相変換器4が、電流検出器11の検出結果
I1w、I1u、I1wを受け取ると、受け取った3相
の電流を2相の電流I1d、I1qに変換する。3相−
2相変換器4の出力したd軸電流I1dは減算器13に
入力され、このd軸電流I1dと図示しない磁束設定装
置が出力したd軸電流指令値I1dcomとの差を出力
する。この出力はd軸コントローラ5に入力され、この
出力に基づき、d軸電流I1dがd軸電流指令値I1d
となるように出力電圧V1dを調整する。
【0018】一方、角速度演算器3は、位置出力J1か
ら回転子角速度ωrを求め、減算器14へ出力する。減
算器14は、この回転子角速度ωrと、速度指令値ωr
comとの差を取り、この速度差の情報を速度コントロ
ーラ6へ出力する。速度コントローラ6は、受け取った
速度差の情報から、モータ1の回転子角速度ωrが速度
指令値ωrcomとなるように、q軸電流指令値I1q
comを調整する。減算器12では、3相−2相変換器
4から受け取ったq軸電流と、速度コントローラ6から
受け取ったq軸電流指令値I1qcomとの差を求め、
この差の情報をq軸電流コントローラ7へ出力する。q
軸電流コントローラ7は、受け取った差の情報に基づ
き、2相−3相変換器8へ出力する出力電圧V1qの値
を調整する。この調整により、インバータ9から実際に
出力されるq軸電流成分が、速度コントローラの出力す
るq軸電流指令値I1qcomと一致するように制御で
きる。図1に示した装置では、以上のような動作によ
り、モータ1が回転し、また、フィードバック制御によ
って、速度指令値ωrcom、d軸電流指令値I1dc
omに設定した適切な状態で、モータ1を運転すること
ができる。
【0019】次に、本願発明に特有の位相補正値の自動
設定動作について、図2及び図3を用いて説明する。図
2は位相補正設定装置15aの内部構成を説明する機能
ブロック図である。図2において、図1と同一の符号は
同一または相当の部分を表す。20は駆動制御装置17
内の位相演算器10から、位相演算器10が演算した電
気角位相Thを、現在位置と補正量検出制御手段22が
回転子を回転させた後の位置とについて、それぞれ受け
取り、受け取った2つの電気角位相Thの差を求めるこ
とにより、位相補正量θ1を検出する位相補正量検出手
段である。21は位相補正量検出手段20が検出した位
相補正量θ1を記憶する補正量記憶手段たる位相補正値
記憶手段、22は位相補正モードになっているかを判断
し、位相補正モードになっているときには、駆動制御装
置17及び位相補正量検出手段20を制御して、位相補
正量θ1を検出させる磁化制御手段たる補正量検出制御
手段である。図3は、位相補正値を自動的に設定する位
相補正量検出器15aの動作を示すフローチャートであ
る。
【0020】まず、ステップS0よりスタートし、ステ
ップS1で、補正量検出制御手段22が位相補正モード
になっているかを判断する。この判断は、図示しないス
イッチから送られてきた位相補正モードか、通常運転モ
ードかを示す信号を判断することによって行われる。通
常運転モードである場合には、ステップS7へ跳び、位
相補正値の検出は行わない。位相補正モードである場合
には、ステップS2へ移る。ステップS2では、位相補
正量検出手段20が、駆動制御装置17の位相演算器1
0が出力する電気角位相Thを電気角位相θaとして取
得する。この情報の取得は、補正量検出制御手段22が
位相補正量検出手段20へ指示を出すことによって行わ
れる。取得された電気角位相θaは、位相補正量検出手
段20内に記憶される。
【0021】次に、磁化ステップたるステップS3に移
り、補正量検出制御手段22が2相−3相変換器8を制
御して、モータ1の回転子の回転子位置をステップS2
で検出した電気角位相θa、すなわち第1の方向へ移動
させる。この際、補正量検出制御手段22は、減算器1
6を介さずに、2相−3相変換器8へ電気角位相θaを
伝達する。2相−3相変換器8は、この電気角位相θa
の位置にモータ1の回転子が固定されるように、PWM
インバータ9への出力電圧V1u、V1v、V1wを出
力する。
【0022】図4は、モータの位相補正量θ1を検出す
る検出動作を説明するためのモータの概略断面図であ
る。図4において、1は図1の永久磁石型回転電動機1
に相当するモータであり、図1の永久磁石型回転電動機
1の位置補正モードでの動作を容易に説明するために、
2相式のモータとして表している。1aはモータ1の回
転子、1bはモータ1の巻線、1cは回転子1aの実際
の方向、1dは絶対位置検出器2が検出する絶対位置J
1、1eは巻線1bに電流が流れることによって発生す
る磁束の方向である。
【0023】通常運転モードにおいては、モータ1を加
速する際に、回転子1aに図4(a)に示すように力F
1をかける。一方、この位置補正モードでは、モータ1
の回転子1aを電気角位相θaへ固定するために、図4
(c)に示すように力F2をかける。すなわち、ステッ
プS2で検出された電気角位相θaに、直角に磁束1e
が発生するように、巻線1bに電流を流す。図4(b)
は、図3のステップS2の動作を実行しているときの、
モータ1の様子を示している。図4のモータ1は、絶対
位置検出器2が基準位置よりずれて、モータ1本体に取
り付けられている。ここで、ステップS2では上述のよ
うに、絶対位置検出器2により電気角位相θaが検出さ
れる。
【0024】ステップS3に移ると、位置補正検出制御
手段23が2相−3相変換器8へ、電気角位相θa方向
に回転子1aを回転させるように指示する。すると、2
相−3相変換器8は、インバータ9を介して、モータ1
の巻線1bに電流を流す。巻線1bに流れる電流は、回
転子1aを電気角位相θa方向に向けさせる力F2を発
生させ、回転子1aは、電気角位相θa方向に向く。こ
のとき、回転子1aが向く電気角位相θaは、モータ1
の巻線1b、すなわち、モータ1本体からみた基準位置
方向であり、絶対位置検出器2の回転子1a側がどの方
向に取り付けられていても、回転子1aが向く電気角位
相θaは影響を受けない。絶対位置検出器2が基準位置
よりずれて取り付けられている場合、図4(c)に示し
たように、回転子1aが基準位置から見た電気角位相θ
a方向へ回転する。なお、図4では、説明を分かりやす
くするために、2相式のモータの例を上げて説明した
が、図1の3相式のモータ1においても、ステップS2
で検出された電気角位相θaに、直角に磁束1eが発生
するように、巻線に電流を流せばよい。
【0025】ステップS3が終了すると、位置検出ステ
ップたるステップS4に移り、図2の位置補正量検出手
段20が、駆動制御装置17の位相演算器10より、絶
対位置検出器2が検出した絶対位置J1の電気角位相θ
bの情報を取得する。このとき、補正量検出制御手段2
2は、位相補正量検出手段20が電気角位相θbを取得
するタイミングを制御し、位相補正量検出手段20が、
ステップS3の終了後の電気角位相θb情報を取得する
ように制御する。例えば、図4(c)のように、回転子
1bが基準位置からみた電気角位相θaに回転後に、絶
対位置検出手段2が検出した絶対位置J1に基づく電気
角位相θbを取得する。
【0026】次に、補正量演算ステップたるステップS
5に移り、ステップS4で検出した電気角位相θbか
ら、ステップS2において検出した電気角位相θaを減
じ、その解を位相補正量θ1とする。続いて、ステップ
S6に移り、ステップS5で求めた位相補正量θ1を、
位相補正値記憶手段21に記憶する。位相補正記憶手段
21に記憶された位相補正量θ1は、駆動制御装置17
の減算器16へ出力される。
【0027】ステップS6が終了すると、ステップS7
で位相補正モードが終了し、通常運転モードに切り替わ
る。
【0028】通常運転モードでは、減算器16が、位相
演算器10からの電気角位相Thを、位相補正モードで
新たに設定された位相補正量θ1を用いて補正するた
め、正確な電気角位相Th1を用いて、3相−2相変換
器4及び2相−3相変換器8を駆動することができる。
具体的には、減算器16は、Th1=Th−θ1の演算
を行い、Th1を出力する。
【0029】なお、上述の位相補正量検出器15aで
は、図3のステップS2で取得した電気角位相θaの位
置に、回転子1aを回転させたが、ステップS3で、第
1の方向を予め定められた電気角位相とし、この電気角
位相に回転子を回転させてもよい。その場合には、ステ
ップS2は実行する必要がない。また、電気角位相θa
として、0[rad]を採用すれば、ステップS5を実行す
る必要がなく、ステップS4で検出したθbを位相補正
量θ1とすることができる。また、電気角位相θaの値
として、複数の値を用意し、ステップS3からステップ
S5を複数回繰り返すことにより、複数の位相補正量θ
1を取得し、これら複数の位相補正量θ1の平均値を求
め、求めた位相補正量θ1の平均値を、減算器16へ出
力する位相補正値として位相補正値記憶手段21に記憶
してもよい。この場合には、より正確な位相補正量θ1
を安定して得ることができるという特徴がある。
【0030】また、上述の駆動制御装置17、位相補正
量検出器15a等をエレベータに使用する場合には、エ
レベータのカゴやロープ等を据え付けていない方が、精
度よく、位相補正量θ1を求めることができる。据え付
け後に位相補正量θ1を求める場合には、エレベータカ
ゴ内の付加量を調節して、モータ1にかかる負荷トルク
をほぼ0にして位置補正モードを実行するとよい。通
常、カゴ内定格負荷の50%の負荷を積むことにより、
負荷トルクをほとんど0にすることができる。
【0031】この実施の形態1では、絶対位置検出器の
取付位置にずれがあっても、絶対位置検出器取付後に回
転子の回転位置情報を容易に補正することができる。そ
のため、絶対位置検出器の取付に厳密な精度を要求され
ず、取付作業が容易になる。また、複雑な演算を行わず
に、非常に簡単な演算により、回転子の回転位置の補正
量を求めることができる。そのため、制御回路を簡略化
することができる。この実施の形態1は、モータをあま
り回転させずに、位相補正量θ1を求めることができる
という利点かある。そのため、モータ1にロープ等を据
え付けた後にいても、容易に、素早く位相補正量θ1を
設定することができる。
【0032】実施の形態2.実施の形態2は、実施の形
態1とは異なる方法、装置により、位相補正量を求める
実施の形態である。図5は、この実施の形態2における
回転電動装置の機能ブロック図である。図5において、
図1と同一の符号は同一又は相当の部分を表している。
15bは、回転子角速度ωr及びd軸電流コントローラ
の出力電圧V1dに基づいて、位相補正量θ1を検出す
る位相補正量検出器である。位相補正量検出器15b
は、補正量記憶手段及び位置補正量検出手段を備えてい
る。
【0033】図6は、この位相補正量検出器15bの詳
細を示す機能ブロック図である。図6において、図5と
同一の符号は、同一又は相当の部分を表す。24は、駆
動制御装置17のd軸電流コントローラ5の出力電圧V
1dが、0であるか否かを検出するV1d検出手段、2
5は駆動制御装置17の角速度演算器3が出力する回転
子角速度ωrの速度変化を監視し、回転子角速度ωrが
一定の速度であるか否かを検出する一定速検出手段であ
る。26は補正量検出制御手段28の制御に基づき、位
相補正量θ1を逐次変化させて設定し、設定した位相補
正量θ1を駆動制御装置17の減算器16へ出力するθ
1変化手段、27は補正量検出制御手段28の制御に基
づき、V1dが0のときにθ1変化手段26が設定した
位相補正量θ1を記憶し、通常運転モードにおいて、記
憶した位相補正量θ1を減算器16へ出力する補正量記
憶手段たるθ1記憶手段である。28は、位相補正モー
ドにおいて、位相変化手段θ1に補正量候補としてさま
ざまな位相補正量θ1を設定させ、V1d検出手段24
のV1dの検出結果と、一定速検出手段25の一定速の
検出結果とから位相補正量θ1を決定し、θ1記憶手段
27に決定した位相補正量θ1を記憶させる補正量検出
制御手段である。ここでは、V1d検出手段24、一定
速検出手段25、θ1変化手段26、及び、補正量検出
制御手段28により、位相補正量検出手段を構成してい
る。
【0034】次に、図7のフローチャートに基づき、図
5及び図6に示した装置の動作について説明する。な
お、通常運転モードにおける動作は、実施の形態1で説
明した動作と同様である。図7に示したフローチャート
は、位相補正モードにおける位相補正量検出器15bの
動作を説明するフローチャートである。まず、ステップ
S10からスタートし、ステップS11で位相補正モー
ドであるか否かを判断する。位相補正モードではない場
合には、ステップS19に跳び、位相補正を行わない。
位相補正モードである場合には、次のステップS12に
進む。
【0035】第1の及び第2の駆動ステップたるステッ
プS12では、補正量検出制御手段28が、駆動制御装
置17の速度コントローラ6へ速度指令値ωrcomを
出力する。この速度指令値ωrcomは、一定の値に保
持されるため、モータ1は一定の速度で回転するように
なる。次に、ステップS13に移り、一定速検出手段2
5が、駆動制御装置17の角速度演算器3が出力する回
転子角速度ωrを検出し、モータ1が一定速で動いてい
るかを判断する。一定速で動いていない場合には、再び
ステップS13に移り、一定速で動いている場合には、
次のステップS14へ進む。ステップS12及びS13
は、ステップS14とステップS15との間に実行して
もよい。
【0036】第1の及び第2の補正量設定ステップたる
ステップS14では、補正量検出制御手段28がθ1変
化手段26へ補正値変化指令を出力し、この指令を受け
たθ1変化手段26が位相補正量θ1を変化させ、新た
な位相補正量θ1を設定し補正量候補として、減算器1
6へ出力する。図8は、位相補正モードにおける駆動制
御装置17及び位相補正量検出手段15bの波形を示す
波形図である。図8(a)の回転子角速度ωrが一定の
値となると、一定速検出手段25の出力信号が図8
(b)に示すように、Highとなる(ステップS13)。
そして、このステップS14で図8(c)に示すよう
に、θ1を変化させる。ステップS14では、1ステッ
プにつき1回位相補正量θ1を変化させ、複数回ステッ
プS14を繰り返すことにより、図8(c)のように位
相補正量θ1を変化させる。なお、適切な位相補正量θ
1を素早く探し出すために、位相補正量θ1を順次、0
[rad]、0.001[rad]、-0.001[rad]、0.002[rad]、-0.002
[rad]、・・・、π/2[rad]、-π/2[rad]と変化させても
よい。すなわち、1回目にステップS14を実行したと
きは、位相補正量θ1=0[rad]が設定され、ステップS
15、ステップS13を経由して、2回目にステップS
14を実行したときは、位相補正量θ1=0.001[rad]が
設定される。以降、同様に、θ1=-0.001[rad]、0.002
[rad]、・・・と位相補正量θ1が変化する。位相補正
量θ1の設定間隔は、必要に応じて適宜定められる。
【0037】次に第1の及び第2の補正量決定ステップ
たるステップS15に移り、V1d検出手段24が、駆
動制御装置17のd軸電流コントローラ5の出力電圧V
1dが0であるか否かを判断する。0ではない場合に
は、位相補正量θ1が適切な値ではないと判断し、ステ
ップS13に戻る。0である場合には、補正量検出制御
手段28にその旨の信号を出力する。出力電圧V1dが
0であることを知らされた補正量検出制御手段28は、
位相補正量θ1が適切な値であると判断し、次のステッ
プS16へ進む。
【0038】ここで、d軸電流コントローラ5の出力電
圧V1dが0であるとき、位相補正量θ1が適切な値で
あると判断できる理由は、以下の通りである。位相補正
量θ1が適切な値でない場合には、電気角位相Th1は
実際のモータ1の回転子の角度を表していない。この間
違った電気角位相Th1に基づいて、2相−3相変換器
8によって出力されたV1U〜V1Wは、不必要な電流
を流す結果となり、d軸電流I1d、q軸電流I1q
は、d軸電流指令I1dcom及びq軸電流指令I1q
comとは、異なる値となる。このため、d軸電流コン
トローラ5はd軸電流I1dを、q軸電流コントローラ
7はq軸電流I1qを、増加又は減少させるため出力電
圧V1dは0以外の値となる。一方、位相補正量θ1が
適切な値の場合には、d軸電流I1dはd軸電流指令I
1dcomと一致し、またI1qは0となるため、d軸
電流コントローラ5は出力電圧V1dとして0[V]を出
力する。そのため、d軸電流コントローラ5の出力電圧
V1dが0であるときには、設定した位相補正量θ1が
適切な値であるとすることができる。
【0039】次に、第3の補正量設定ステップたるステ
ップS16に進み、V1d検出手段24からV1d=0
であることを伝えられた補正量検出制御手段28が、θ
1記憶手段27へタイミング信号を出力する。このタイ
ミング信号を受けたθ1記憶手段27は、θ1変化手段
26からθ1変化手段26が現在設定している位相補正
量θ1を取得し、取得した位相補正量θ1を記憶する。
続いて、ステップS17へ移り、補正量検出制御手段2
8がステップS12〜S16の間出力していたωrco
mの出力を停止する。次に、ステップS18で、通常運
転モードに戻るため、補正量検出制御手段28は、位相
補正量θ1の減算器16への出力を、θ1変化手段26
からθ1記憶手段27に切り換える制御を行う。すなわ
ち、θ1変化手段は、位相補正量θ1の出力を停止し、
θ1記憶手段27が、再び、位相補正量θ1を出力する
ようになる。
【0040】最後に、ステップS19に移り、通常運転
モードに切り替わり、通常運転を行う。このとき、減算
器16は、位相補正量検出器15aが新たな設定した適
切な位相補正量θ1を用いて、電気角位相Thを補正す
るため、絶対位置検出器2の取付に誤差があっても、効
率よくモータ1を駆動することができる。
【0041】この実施の形態2では、絶対位置検出器の
取付位置にずれがあっても、絶対位置検出器取付後に回
転子の回転位置情報を容易に補正することができる。そ
のため、絶対位置検出器の取付に厳密な精度を要求され
ず、取付作業が容易になる。また、複雑な演算を行わず
に、非常に簡単な演算により、回転子の回転位置の補正
量を求めることができる。そのため、制御回路を簡略化
することができる。
【0042】なお、モータ1をエレベータに設置した後
等の場合には、一定速中のモータ所要トルクがほぼ0と
なるように、負荷を設定すると、位相補正量θ1の設定
精度を高くすることができる。
【0043】実施の形態3.実施の形態3は、実施の形
態1及び2とは異なる方法、装置により、位相補正量を
求める実施の形態である。図9は、この実施の形態3に
おける回転電動装置の機能ブロック図である。図9にお
いて、図1と同一の符号は同一又は相当の部分を表して
いる。15cは、回転子角速度ωr及びd軸電流指令値
I1dcomを変化させたときのq軸電流指令値I1q
comの変化に基づいて、位相補正量θ1を検出する位
相補正量検出器である。この位相補正量検出器15c
は、補正量記憶手段及び位置補正量検出手段を備えてい
る。
【0044】図10は、この位相補正量検出器15cの
詳細を示す機能ブロック図である。図10において、図
9又は図6と同一の符号は、同一又は相当の部分を表
す。29は駆動制御装置17の速度コントローラ6が出
力するq軸電流指令値I1qcomの変化を監視し、q
軸電流指令値I1qcomが一定の値を示しているか否
かを検出するI1qcom検出手段である。30は、補
正量検出制御手段31の制御に基づき、駆動制御装置1
7の減算器13へ出力するd軸電流指令値I1dを連続
的に変化させるI1dcom変化手段、31は位相補正
モードにおいて、θ1変化手段26にさまざまな位相補
正量θ1を設定させるとともに、I1dcom変化手段
30にI1dcomを連続的に変化させるよう指示し、
I1qcom検出手段29のI1qcomの検出結果
と、一定速検出手段25の一定速の検出結果とから位相
補正量θ1を決定し、θ1記憶手段27に決定した位相
補正量θ1を記憶させる補正量検出制御手段である。こ
こで、一定速検出手段25、θ1変化手段26、I1q
com検出手段29、I1dcom変化手段30、及び
補正値検出制御装置31は、位置補正量検出手段を構成
する。
【0045】次に、図11のフローチャートに基づき、
図9及び図10に示した装置の動作について説明する。
なお、通常運転モードにおける動作は、実施の形態1で
説明した動作と同様である。図11に示したフローチャ
ートは、位相補正モードにおける位相補正量検出器15
cの動作を説明するフローチャートである。まず、ステ
ップS20からスタートし、ステップS21で位相補正
モードであるか否かを判断する。位相補正モードではな
い場合には、ステップS30へ跳び、位相補正を行わな
い。位相補正モードである場合には、次のステップS2
2に進む。
【0046】ステップS22では、補正量検出制御手段
31が、駆動制御装置17の速度コントローラ6へ速度
指令値ωrcomを出力する。この速度指令値ωrco
mは、一定の値に保持されるため、モータ1は一定の速
度で回転するようになる。次に、第1の及び第2の駆動
ステップたるステップS23に移り、駆動制御装置17
がモータ1を一定速に制御し、一定速検出手段25が、
駆動制御装置17の角速度演算器3が出力する回転子角
速度ωrを検出し、モータ1が一定速で動いているかを
判断する。一定速で動いていない場合には、再びステッ
プS23に移り、一定速で動いている場合には、次のス
テップS24へ進む。なお、このステップS23は、ス
テップS24とステップS25との間に実行されてもよ
い。ステップS24では、補正量検出制御手段31がθ
1変化手段26へ補正値変化指令を出力し、この指令を
受けたθ1変化手段26が位相補正量θ1を変化させ、
新たな位相補正量θ1を設定し補正量候補として、減算
器16へ出力する。
【0047】次に、ステップS25に移り、I1dco
mを連続的に変化させ、I1qcomの変化を検出す
る。具体的には、補正量検出制御手段31がI1dco
m変化手段30へタイミング信号を出力し、このタイミ
ング信号を受けたI1dcom変化手段30が、I1d
comを連続的に変化させる。そして、I1qcom検
出手段29が速度コントローラ6の出力するq軸電流指
令値I1qcomの変化を検出する。このとき、ステッ
プS23で行われた一定速制御により、モータ1は一定
速で駆動している。図12及び図13は、位相補正モー
ドにおける駆動制御装置17及び位相補正量検出器15
cの各種波形を示した波形図である。このステップS2
5において、I1dcom変化手段30が出力するd軸
電流指令値I1dcomは、図12(d)及び図13
(d)に示されおり、このとき、速度コントローラ6が
出力するq軸電流指令値I1qcomは、図12(e)
及び図13(e)に示されている。ここで、位相補正量
θ1が適切な値ではない場合、すなわち、回転子の回転
位置と絶対位置検出器2の検出する絶対位置J1を補正
した値Th1とにずれがある場合には、図12に示すよ
うに、速度一定のとき、d軸電流指令値I1dを変化さ
せると、q軸電流指令値I1qcomも変化する。一
方、位相補正量θ1が適切な値である場合、すなわち、
回転子の回転位置と絶対位置J1を補正した値Th1と
が一致している場合には、図13に示すように、速度一
定のとき、d軸電流指令値I1dを変化させても、q軸
電流指令値I1qcomは変化しない。
【0048】次に、ステップS26に移り、I1qco
m検出手段29が、速度コントローラ6の出力するq軸
電流指令値I1qcomが一定の値を示しているか否か
を判断する。一定の値を示していない場合には、位相補
正量θ1が適切な値でないと判断し、ステップS23に
戻り、新たな位相補正量θ1でステップS24〜S26
の処理を行う。一方、一定の値を示している場合には、
現在、θ1変化手段26が設定している位相補正量θ1
が適切な値であると判断し、補正量検出制御手段31へ
I1qcom一定の信号を出力し、次のステップS27
へ進む。ここで、ステップS25及びS26は、第1の
及び第2の補正量決定ステップを構成する。
【0049】次に、第3の補正量設定ステップたるステ
ップS27に進み、I1qcom検出手段24からI1
qcomが一定であることを伝えられた補正量検出制御
手段31が、θ1記憶手段27へタイミング信号を出力
する。このタイミング信号を受けたθ1記憶手段27
は、θ1変化手段26からθ1変化手段26が現在設定
している位相補正量θ1を取得し、取得した位相補正量
θ1を記憶する。続いて、ステップS28へ移り、補正
量検出制御手段31がステップS23〜S27の間出力
していたωrcom及びI1dcomの出力を停止す
る。次に、ステップS29で、通常運転モードに戻るた
め、補正量検出制御手段31は、位相補正量θ1の減算
器16への出力を、θ1変化手段26からθ1記憶手段
27に切り換える制御を行う。すなわち、θ1変化手段
は、位相補正量θ1の出力を停止し、θ1記憶手段27
が、再び、位相補正量θ1を出力するようになる。
【0050】最後に、ステップS30に移り、通常運転
モードに切り替わり、通常運転を行う。このとき、減算
器16は、位相補正量検出器15が新たな設定した適切
な位相補正量θ1を用いて、電気角位相Thを補正する
ため、絶対位置検出器2の取付に誤差があっても、効率
よくモータ1を駆動することができる。
【0051】この実施の形態3では、絶対位置検出器の
取付位置にずれがあっても、絶対位置検出器取付後に回
転子の回転位置情報を容易に補正することができる。そ
のため、絶対位置検出器の取付に厳密な精度を要求され
ず、取付作業が容易になる。また、複雑な演算を行わず
に、非常に簡単な演算により、回転子の回転位置の補正
量を求めることができる。そのため、制御回路を簡略化
することができる。また、実施の形態2では、モータ1
にかかる負荷をほぼ0にできない場合においても、精度
よく適切な位相補正量θ1を検出、設定できる利点があ
る。
【0052】
【発明の効果】この発明は、以上に説明したように構成
されているので、以下に記載されるような効果を奏す
る。回転子及びこの回転子に回転力を発生させる磁力発
生手段を有するモータを制御するモータの制御装置であ
って、上記位置検出手段により検出された第1の方向に
基づいて、上記回転子の向いている方向を検出する位置
検出手段と、上記モータを駆動する電流を上記磁力発生
手段へ出力し、上記モータの駆動を制御する駆動手段
と、上記回転子が第1の方向に向くように、上記磁力発
生手段を磁化する磁化制御手段と、この磁化制御手段が
上記回転子を第1の方向に向かせているときに上記位置
検出手段が検出した上記回転子の方向と、上記第1の方
向と、に基づいて補正量を求め出力する位置補正量検出
手段と、この位置補正量検出手段が出力した補正量を記
憶する補正量記憶手段と、上記位置検出手段が検出した
方向を上記補正量記憶手段に記憶された補正量で補正
し、補正後の方向を方向情報として出力する補正手段
と、を備え、上記駆動手段は上記方向情報に基づいて上
記モータを駆動するため、位置検出手段の位置検出誤差
を補正し、モータを効率よく駆動制御することができ
る。また、モータの界磁に永久磁石が使用されている場
合には、永久磁石の減磁を少なくすることができる。
【0053】
【0054】また、回転子及びこの回転子に回転力を発
生させる磁力発生手段を有するモータを制御するモータ
の制御装置であって、上記回転子の向いている方向を検
出する位置検出手段と、上記モータを駆動する電流を上
記磁力発生手段へ出力し、上記モータの駆動を制御する
ベクトル制御方式の駆動手段と、複数の補正量候補を設
定し、それぞれの補正量設定時における上記モータの駆
動状態に基づいて、上記複数の補正量候補のうちから1
つの補正量候補を選択し、選択した補正量候補を補正量
として出力する位置補正量検出手段と、この位置補正量
検出手段が出力した補正量を記憶する補正量記憶手段
と、上記位置検出手段が検出した方向を上記補正量記憶
手段に記憶された補正量で補正し、補正後の方向を方向
情報として出力する補正手段と、を備え、上記駆動手段
は、上記モータの磁力発生手段に供給される電流から磁
化電流及びトルク電流を検出し、上記補正手段が出力し
た方向情報に基づいて、上記モータを駆動する電流の磁
化電流及びトルク電流が設定された磁化電流指令値及び
トルク電流指令値となるように、上記モータを駆動する
電流を制御するベクトル制御方式の駆動手段であり、
位置補正量検出手段は、回転子が一定の速度で回転し
ていることを検出しているときに、複数の補正量を順次
上記補正量記憶手段に設定し、それぞれの補正量が設定
されているときの上記駆動手段の磁化電流をそれぞれ検
出し、設定した複数の補正量のうちから上記磁化電流が
磁化電流指令値と一致したときに設定された補正量を出
力するため、位置検出手段の位置検出誤差を補正し、モ
ータを効率よく駆動制御することができる。また、モー
タの界磁に永久磁石が使用されている場合には、永久磁
石の減磁を少なくすることができる。
【0055】また、回転子及びこの回転子に回転力を発
生させる磁力発生手段を有するモータを制御するモータ
の制御装置であって、上記回転子の向いている方向を検
出する位置検出手段と、上記モータを駆動する電流を上
記磁力発生手段へ出力し、上記モータの駆動を制御する
ベクトル制御方式の駆動手段と、複数の補正量候補を設
定し、それぞれの補正量設定時における上記モータの駆
動状態に基づいて、上記複数の補正量候補のうちから1
つの補正量候補を選択し、選択した補正量候補を補正量
として出力する位置補正量検出手段と、この位置補正量
検出手段が出力した補正量を記憶する補正量記憶手段
と、上記位置検出手段が検出した方向を上記補正量記憶
手段に記憶された補正量で補正し、補正後の方向を方向
情報として出力する補正手段と、を備え、上記駆動手段
は、上記モータの磁力発生手段に供給される電流から磁
化電流及びトルク電流を検出し、上記補正手段が出力し
た方向情報に基づいて、上記モータを駆動する電流の磁
化電流及びトルク電流が設定された磁化電流指令値及び
トルク電流指令値となるように、上記モータを駆動する
電流を制御するベクトル制御方式の駆動手段であり、
位置補正量検出手段は、上記回転子が一定の速度で回
転しているときに、複数の補正量を順次上記補正量記憶
手段に設定し、それぞれの補正量が設定されているとき
に上記トルク電流指令を変化させて上記トルク電流の変
化を検出し、設定した複数の補正量のうちから上記トル
ク電流が一定となったときに設定された補正量を出力す
るため、位置検出手段の位置検出誤差を補正し、モータ
を効率よく駆動制御することができる。また、モータの
界磁に永久磁石が使用されている場合には、永久磁石の
減磁を少なくすることができる。
【0056】回転子の方向を検出する位置検出手段によ
り回転子位置を第1の方向として検出する第1の位置の
位置検出ステップと、上記モータの回転子が上記第1の
方向に向くように、上記モータの回転子に回転力を発生
させる磁力発生手段を磁化する磁化ステップと、この磁
化ステップの後に、上記位置検出手段が上記回転子の方
向を検出し、検出した方向を第2の方向として出力する
位置検出ステップと、この位置検出ステップで検出した
第2の方向と、上記第1の方向とに基づいて、上記位置
検出ステップが検出した方向の補正量を求める補正量演
算ステップと、を備えたため、位置検出手段の位置検出
誤差を検出し、補正量を求めることができる。
【0057】また、位置検出手段が検出したモータの回
転子の方向を補正する補正手段に、第1の補正量候補を
設定する第1の補正量設定ステップと、上記補正手段が
第1の補正量候補を用いて補正した回転子の方向に基づ
いて、上記回転子を一定速で回転させる第1の駆動ステ
ップと、この第1の駆動ステップにおけるモータの磁化
電流を検出し、検出した磁化電流が磁化電流指令値と一
致する場合に、上記第1の補正量候補を補正量と決定す
る第1の補正量決定ステップと、上記第1の駆動ステッ
プの後に実行され、第2の補正量候補を上記補正手段に
設定する第2の補正量設定ステップと、上記補正手段が
第2の補正量候補を用いて補正した回転子の方向に基づ
いて、上記回転子を一定速で回転させる第2の駆動ステ
ップと、この第2の駆動ステップにおけるモータの磁化
電流を検出し、検出した磁化電流が磁化電流指令値と一
致する場合に、上記第2の補正量候補を補正量と決定す
る第2の補正量決定ステップと、上記第1の補正量決定
ステップ又は第2の補正量決定ステップが決定した補正
量を上記補正手段に設定する第3の補正量設定ステップ
と、を備えたため、位置検出手段の位置検出誤差を検出
し、補正量を求めることができる。
【0058】また、設定された補正量を用いて、モータ
の回転子の方向を検出する位置検出手段が検出した方向
を補正する補正手段に、第1の補正量候補を設定する第
1の補正量設定ステップと、上記補正手段が第1の補正
量候補を用いて補正した回転子の方向に基づいて、上記
回転子を一定速で回転させるとともに、上記モータの磁
化電流を変化させる第1の駆動ステップと、この第1の
駆動ステップにおけるモータのトルク電流の変化を検出
し、検出したトルク電流が一定の値を示す場合に、上記
第1の補正量候補を補正量と決定する第1の補正量決定
ステップと、上記第1の駆動ステップの後に実行され、
第2の補正量候補を上記補正手段に設定する第2の補正
量設定ステップと、上記補正手段が第2の補正量候補を
用いて補正した回転子の方向に基づいて、上記回転子を
一定速で回転させるとともに、上記磁化電流を変化させ
る第2の駆動ステップと、この第2の駆動ステップにお
けるモータのトルク電流の変化を検出し、検出したトル
ク電流が一定の値を示す場合に、上記第2の補正量候補
を補正量と決定する第2の補正量決定ステップと、上記
第1の補正量決定ステップ又は第2の補正量決定ステッ
プが決定した補正量を上記補正手段に設定する第3の補
正量設定ステップと、を備えたため、位置検出手段の位
置検出誤差を検出し、補正量を求めることができる。
【0059】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における回転電動装
置の機能ブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における位相補正量
検出器の機能ブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1における位相補正量
検出器の動作を示すフローチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態1におけるモータの位
相補正量θ1を検出する検出動作を説明するためのモー
タの概略断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態2における回転電動装
置の機能ブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態2における位相補正量
検出器の機能ブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態2における位相補正量
検出器の動作を示すフローチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態2における駆動制御装
置及び位相補正量検出器の波形図である。
【図9】 この発明の実施の形態3における回転電動装
置の機能ブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態3における位相補正
量検出器の機能ブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態3における位相補正
量検出器の動作を示すフローチャートである。
【図12】 この発明の実施の形態3における駆動制御
装置及び位相補正量検出器の波形図である。
【図13】 この発明の実施の形態3における駆動制御
装置及び位相補正量検出器の波形図である。
【符号の説明】
1 モータ、 2 絶対位置検出器、 3 角速度演算
器、 4 3相−2相変換器、 5 d軸電流コントロ
ーラ、 6 速度コントローラ、 7 q軸電流コント
ローラ、 8 2相−3相変換器、 9 インバータ、
10 位相演算器、 11 電流検出器、 12〜1
4 減算器、 15a〜c 位相補正量検出器、 16
減算器、 17 駆動制御装置、 18 3相交流電
源、 20 位相補正量検出手段、 21 位相補正値
記憶手段、 22 補正量検出制御手段、 24 V1
d検出手段、 25 一定速検出手段、 26 θ1変
化手段、 27 θ1記憶手段、 28 補正量検出制
御手段、 29 I1qcom検出手段、 30 I1
dcom変化手段、 31 補正量検出制御手段27
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/28 - 5/44 H02P 7/36 - 7/66 H02P 21/00 H02P 5/00 H02P 6/00 - 6/24 H02M 7/42 - 7/98

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子及びこの回転子に回転力を発生さ
    せる磁力発生手段を有するモータを制御するモータの制
    御装置であって、 上記回転子の向いている方向を検出する位置検出手段
    と、 上記モータを駆動する電流を上記磁力発生手段へ出力
    し、上記モータの駆動を制御する駆動手段と、上記位置検出手段により検出された第1の方向に基づい
    て、 上記回転子が第1の方向に向くように、上記磁力発
    生手段を磁化する磁化制御手段と、 この磁化制御手段が上記回転子を第1の方向に向かせて
    いるときに上記位置検出手段が検出した上記回転子の方
    向と、上記第1の方向と、に基づいて補正量を求め出力
    する位置補正量検出手段と、 この位置補正量検出手段が出力した補正量を記憶する補
    正量記憶手段と、 上記位置検出手段が検出した方向を上記補正量記憶手段
    に記憶された補正量で補正し、補正後の方向を方向情報
    として出力する補正手段と、を備え、 上記駆動手段は上記方向情報に基づいて上記モータを駆
    動するモータの制御装置。
  2. 【請求項2】 回転子及びこの回転子に回転力を発生さ
    せる磁力発生手段を有するモータを制御するモータの制
    御装置であって、 上記回転子の向いている方向を検出する位置検出手段
    と、 上記モータを駆動する電流を上記磁力発生手段へ出力
    し、上記モータの駆動を制御するベクトル制御方式の駆
    動手段と、 複数の補正量候補を設定し、それぞれの補正量設定時に
    おける上記モータの駆動状態に基づいて、上記複数の補
    正量候補のうちから1つの補正量候補を選択し、選択し
    た補正量候補を補正量として出力する位置補正量検出手
    段と、 この位置補正量検出手段が出力した補正量を記憶する補
    正量記憶手段と、 上記位置検出手段が検出した方向を上記補正量記憶手段
    に記憶された補正量で補正し、補正後の方向を方向情報
    として出力する補正手段と、を備え、 上記 駆動手段は、上記モータの磁力発生手段に供給され
    る電流から磁化電流及びトルク電流を検出し、上記補正
    手段が出力した方向情報に基づいて、上記モータを駆動
    する電流の磁化電流及びトルク電流が設定された磁化電
    流指令値及びトルク電流指令値となるように、上記モー
    タを駆動する電流を制御するベクトル制御方式の駆動手
    段であり、上記 位置補正量検出手段は、上記回転子が一定の速度で
    回転していることを検出しているときに、複数の補正量
    を順次上記補正量記憶手段に設定し、それぞれの補正量
    が設定されているときの上記駆動手段の磁化電流をそれ
    ぞれ検出し、設定した複数の補正量のうちから上記磁化
    電流が磁化電流指令値と一致したときに設定された補正
    量を出力するモータの制御装置。
  3. 【請求項3】 回転子及びこの回転子に回転力を発生さ
    せる磁力発生手段を有するモータを制御するモータの制
    御装置であって、 上記回転子の向いている方向を検出する位置検出手段
    と、 上記モータを駆動する電流を上記磁力発生手段へ出力
    し、上記モータの駆動を制御するベクトル制御方式の駆
    動手段と、 複数の補正量候補を設定し、それぞれの補正量設定時に
    おける上記モータの駆動状態に基づいて、上記複数の補
    正量候補のうちから1つの補正量候補を選択し、選択し
    た補正量候補を補正量として出力する位置補正量検出手
    段と、 この位置補正量検出手段が出力した補正量を記憶する補
    正量記憶手段と、 上記位置検出手段が検出した方向を上記補正量記憶手段
    に記憶された補正量で補正し、補正後の方向を方向情報
    として出力する補正手段と、を備え、 上記 駆動手段は、上記モータの磁力発生手段に供給され
    る電流から磁化電流及びトルク電流を検出し、上記補正
    手段が出力した方向情報に基づいて、上記モータを駆動
    する電流の磁化電流及びトルク電流が設定された磁化電
    流指令値及びトルク電流指令値となるように、上記モー
    タを駆動する電流を制御するベクトル制御方式の駆動手
    段であり、上記 位置補正量検出手段は、上記回転子が一定の速度で
    回転しているときに、複数の補正量を順次補正量記憶手
    段に設定し、それぞれの補正量が設定されているときに
    上記トルク電流指令を変化させて上記トルク電流の変化
    を検出し、設定した複数の補正量のうちから上記トルク
    電流が一定となったときに設定された補正量を出力す
    ータの制御装置。
  4. 【請求項4】 回転子の方向を検出する位置検出手段に
    より回転子位置を第1の方向として検出する第1の位置
    の位置検出ステップと、 上記 モータの回転子が上記第1の方向に向くように、上
    記モータの回転子に回転力を発生させる磁力発生手段を
    磁化する磁化ステップと この磁化ステップの後に、上記位置検出手段が上記回転
    子の方向を検出し、検出した方向を第2の方向として出
    力する位置検出ステップと、 この位置検出ステップで検出した第2の方向と、上記第
    1の方向とに基づいて、上記位置検出ステップが検出し
    た方向の補正量を求める補正量演算ステップと、を備え
    たモータの位置補正方法。
  5. 【請求項5】 位置検出手段が検出したモータの回転子
    の方向を補正する補正手段に、第1の補正量候補を設定
    する第1の補正量設定ステップと、 上記補正手段が第1の補正量候補を用いて補正した回転
    子の方向に基づいて、上記回転子を一定速で回転させる
    第1の駆動ステップと、 この第1の駆動ステップにおけるモータの磁化電流を検
    出し、検出した磁化電流が磁化電流指令値と一致する場
    合に、上記第1の補正量候補を補正量と決定する第1の
    補正量決定ステップと、 上記第1の駆動ステップの後に実行され、第2の補正量
    候補を上記補正手段に設定する第2の補正量設定ステッ
    プと、 上記補正手段が第2の補正量候補を用いて補正した回転
    子の方向に基づいて、上記回転子を一定速で回転させる
    第2の駆動ステップと、 この第2の駆動ステップにおけるモータの磁化電流を検
    出し、検出した磁化電流が磁化電流指令値と一致する場
    合に、上記第2の補正量候補を補正量と決定する第2の
    補正量決定ステップと、 上記第1の補正量決定ステップ又は第2の補正量決定ス
    テップが決定した補正量を上記補正手段に設定する第3
    の補正量設定ステップと、を備えたモータの位置補正方
    法。
  6. 【請求項6】 設定された補正量を用いて、モータの回
    転子の方向を検出する位置検出手段が検出した方向を補
    正する補正手段に、第1の補正量候補を設定する第1の
    補正量設定ステップと、 上記補正手段が第1の補正量候補を用いて補正した回転
    子の方向に基づいて、上記回転子を一定速で回転させる
    とともに、上記モータの磁化電流を変化させる第1の駆
    動ステップと、 この第1の駆動ステップにおけるモータのトルク電流の
    変化を検出し、検出したトルク電流が一定の値を示す場
    合に、上記第1の補正量候補を補正量と決定する第1の
    補正量決定ステップと、 上記第1の駆動ステップの後に実行され、第2の補正量
    候補を上記補正手段に設定する第2の補正量設定ステッ
    プと、 上記補正手段が第2の補正量候補を用いて補正した回転
    子の方向に基づいて、上記回転子を一定速で回転させる
    とともに、上記磁化電流を変化させる第2の駆動ステッ
    プと、 この第2の駆動ステップにおけるモータのトルク電流の
    変化を検出し、検出したトルク電流が一定の値を示す場
    合に、上記第2の補正量候補を補正量と決定する第2の
    補正量決定ステップと、 上記第1の補正量決定ステップ又は第2の補正量決定ス
    テップが決定した補正量を上記補正手段に設定する第3
    の補正量設定ステップと、を備えたモータの位置補正方
    法。
JP06424297A 1997-03-18 1997-03-18 モータの制御装置並びにその位置補正方法 Expired - Fee Related JP3419239B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06424297A JP3419239B2 (ja) 1997-03-18 1997-03-18 モータの制御装置並びにその位置補正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06424297A JP3419239B2 (ja) 1997-03-18 1997-03-18 モータの制御装置並びにその位置補正方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10262398A JPH10262398A (ja) 1998-09-29
JP3419239B2 true JP3419239B2 (ja) 2003-06-23

Family

ID=13252491

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06424297A Expired - Fee Related JP3419239B2 (ja) 1997-03-18 1997-03-18 モータの制御装置並びにその位置補正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3419239B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4657435B2 (ja) * 2000-10-20 2011-03-23 株式会社ケーヒン ブラシレスモーターの駆動制御方法および装置
JP2002374692A (ja) * 2001-06-15 2002-12-26 Hitachi Ltd 永久磁石モータ制御装置
JP3688673B2 (ja) 2002-10-01 2005-08-31 本田技研工業株式会社 永久磁石式回転電機の制御装置
JP2008043058A (ja) * 2006-08-07 2008-02-21 Yaskawa Electric Corp 同期モータ制御装置とその制御方法
JP5163049B2 (ja) * 2007-10-19 2013-03-13 日産自動車株式会社 交流電動機制御装置および交流電動機制御方法
JP5916342B2 (ja) 2011-10-21 2016-05-11 三菱重工業株式会社 モータ制御装置、モータ制御方法
JP5693429B2 (ja) 2011-10-21 2015-04-01 三菱重工業株式会社 モータ制御装置、モータ制御方法
JP5916343B2 (ja) 2011-10-21 2016-05-11 三菱重工業株式会社 モータ制御装置、モータ制御方法
CN111327081B (zh) * 2020-02-25 2021-12-07 东莞市峰谷科技有限公司 一种两相三线逆变器的控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10262398A (ja) 1998-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5656911A (en) Circuit for driving permanent-magnet synchronous motor using proportional controller
KR100531455B1 (ko) 동기전동기의 속도제어장치
US6900613B2 (en) Motor control apparatus
US6979967B2 (en) Efficiency optimization control for permanent magnet motor drive
JP2000228892A (ja) 同期電動機の制御装置
JP2009142116A (ja) 永久磁石モータの位置センサレス制御装置
WO2001020767A1 (en) Low ripple permanent magnet motor control
JP3672876B2 (ja) ベクトル制御インバータ装置及び回転駆動装置
JP3661864B2 (ja) ステッピングモータの駆動装置
JP3419239B2 (ja) モータの制御装置並びにその位置補正方法
JP4010195B2 (ja) 永久磁石式同期モータの制御装置
JPH0956199A (ja) 同期モータの制御装置
JPH08275599A (ja) 永久磁石同期電動機の制御方法
JP4590761B2 (ja) 永久磁石形同期電動機の制御装置
JP4111599B2 (ja) 永久磁石式同期モータの制御装置
JPH09215382A (ja) 永久磁石同期モータの駆動方法
JP2005210813A (ja) ブラシレスdcモータシステム,及びブラシレスdcモータ駆動方法
US11482959B2 (en) Motor driving method and motor driving system
JP2001314095A (ja) 電動機駆動装置及びこれを用いた空気調和機
JP5228435B2 (ja) インバータ制御装置とその制御方法
JP2003088154A (ja) 交流電動機の制御方法
JP2001008487A (ja) 電気車の制御装置及び制御方法
JP2002027783A (ja) 同期電動機の定位置停止方法及び装置
KR102426117B1 (ko) 전동기 제어 시스템 및 그에 대한 방법
JPH10225196A (ja) 誘導電動機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees