JP3055340B2 - 自動車の車体後部構造 - Google Patents

自動車の車体後部構造

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JP3055340B2 JP673493A JP673493A JP3055340B2 JP 3055340 B2 JP3055340 B2 JP 3055340B2 JP 673493 A JP673493 A JP 673493A JP 673493 A JP673493 A JP 673493A JP 3055340 B2 JP3055340 B2 JP 3055340B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K15/00Arrangement in connection with fuel supply of combustion engines or other fuel consuming energy converters, e.g. fuel cells; Mounting or construction of fuel tanks
    • B60K15/03Fuel tanks
    • B60K15/063Arrangement of tanks
    • B60K2015/0638Arrangement of tanks the fuel tank is arranged in the rear of the vehicle

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車の車体後部構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車の車体後部構造としては、
図3及び図4に示すようなものが知られている(類似技
術として、実開昭64−19524号公報参照)。
【0003】図はFR駆動方式を採用した車両の車体後
部構造を示すもので、この車体後部には前後方向Yに沿
うサイドメンバ1が左右一対配されている。車体の最後
部はラゲッジルームAとなっており、このラゲッジルー
ムAの底面部となるラゲッジフロアパネル2にはスペア
タイヤ3用の収容凹部4が凹設されており、この収容凹
部4は上部がラゲッジフロアボード5にて覆われてい
る。そして、この収容凹部4の下面に燃料タンク6がベ
ルト部材7により固定されている。
【0004】そして、このラゲッジフロアパネル2の前
方にはリヤシート8を設置するためのリヤフロアパネル
9が接続されている。このリヤフロアパネル9には下側
へ向けた湾曲部10が設けられており、前方は角部11
から段下がり状態となっている。更に、このリヤフロア
パネル9の後方にはセンタクロスメンバ12が配してあ
り、また前方の角部11にはシートクロスメンバ13が
配してある。
【0005】図示されている車体はFR式のものなの
で、リヤフロアパネル9の前部にはトンネル部14が形
成されており、このトンネル部14を通ってプロペラシ
ャフト15が後方へ延びている。このプロペラシャフト
15の後端にはデフ部16が設けられており、ここから
左右両側に延びた車軸17にタイヤ18が取付けられて
いる。更に、リヤフロアパネル9の下方にはサスペンシ
ョンメンバ19が配されている。このサスペンションメ
ンバ19の前端は左右のサイドメンバ1に、また後端は
センタクロスメンバ12に、各々インシュレータ20を
介して固定されている。そしてこのサスペンションメン
バ19には、第1架設部材19aと第2架設部材19b
とが設けられており、このサスペンションメンバ19に
よって図示せぬリヤサスペンションが支持されるもので
ある。尚、21は隔壁で、車室内BとラゲッジルームA
とを区切るものであり、22は排気系のマフラーを示し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、スペアタイヤ3用の収容凹
部4の下面に燃料タンク6を取付ける構造となっていた
ため、ラゲッジフロアパネル2の位置が高くなり、その
分、ラゲッジルームAの容量がどうしても小さくなって
しまう。また、このように収容凹部4の下面に燃料タン
ク6を取付けると、温度の高いマフラー22との距離が
小さくなるため、燃料タンク6内の燃料が蒸発し易くな
り好ましくない。そこで、本来ならば、図中に想像線で
示したように、リヤフロアパネル9の下方に燃料タンク
6′を配置したいところであるが、この例のようにFR
式の場合は、リヤフロアパネル9の下方位置にプロペラ
シャフト15やデフ部16などがあるため、ここに燃料
タンク6′を固定することはできない(尚、4WD式の
場合もFR式と同様に固定不可能だが、FF式の場合は
プロペラシャフト15等がないため固定可能である)。
【0007】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、リヤフロアパネルの下方位置に
プロペラシャフト等の邪魔部材が存在していても、燃料
タンクをリヤフロアパネルの下面に確実に取付けること
ができる自動車の車体後部構造を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る自動車の
車体後部構造は、上記の目的を達成するために、リヤフ
ロアパネルの後方部分を上方へ持ち上げ形成する一方、
前部にプロペラシャフトとの干渉を回避するための凹部
が形成されると共に、後部が前部よりも高い位置にある
形状の燃料タンクを、リヤフロアパネルの下面に沿った
状態で、リヤシートの下方から後方にかけて取付けた自
動車の車体後部構造において、前記燃料タンクの前部と
後部との中間部分の下面に上方側に凹んだ湾凹部を形成
する一方、リヤフロアパネルの上方に持ち上げられた後
方部分とその後方で前記後方部分より下方に位置するラ
ゲッジフロアパネルとの間に縦面部を形成し、前記リヤ
フロアパネルの前側で前記燃料タンクの前方に第1クロ
スメンバを配し、且つ前記縦面部の前面であって前記燃
料タンクの後方に第2クロスメンバを配し、更に、前記
燃料タンクの下側にサスペンションメンバを配すると共
に前記湾凹部にてサスペンションメンバと燃料タンクと
の干渉を回避するようにしたものである。
【0009】
【作用】この発明の車体後部構造によれば、リヤフロア
パネルの後方部分を上方へ持ち上げ形成すると共に該リ
ヤフロアパネルの下面に沿った状態で、リヤシートの下
方から後方にかけて燃料タンクを取付けるようにしたた
め、燃料タンクの後部を前部よりも高くした形状にする
ことができ、燃料タンクの後部がデフ部やサスペンショ
ンメンバ等の邪魔部材と干渉しなくなる。従って、FR
式や4WD式の車両であっても、リヤフロアパネルの下
面に燃料タンクを取付けることが可能となり、従来のよ
うにラゲッジフロアパネルの下面に燃料タンクを取付け
ずに済むため、ラゲッジフロアパネルの位置を十分に低
く設定することができ、ラゲッジルームの容量の拡大を
図ることができる。また、リヤシートの下方に位置する
燃料タンクの前部には凹部が形成されているため、プロ
ペラシャフトとの干渉問題を起こすこともない。更に、
燃料タンクの前後にはそれぞれ第1・第2クロスメンバ
が配されているため、仮に燃料タンクに前後方向からの
外力が加わっても、これらの両クロスメンバにより燃料
タンクを保護することができる。更に、燃料タンクの下
側にサスペンションメンバを配してあるので、燃料タン
クの下側もこのサスペンションメンバにて保護されるこ
ととなり、燃料タンクの保護が更に万全なものとなる。
加えて、燃料タンクの前部と後部との中間部分の下面に
上方側に凹んだ湾凹部を形成したため、サスペンション
メンバと燃料タンクとの干渉を回避することができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1及び図
2に基づいて説明する。尚、従来と共通する部分には同
一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0011】この実施例は、プロペラシャフト15やデ
フ部16等の邪魔部材が存在するFR式車両のリヤフロ
アパネル23に、燃料タンク24を取付けた例を示すも
のである。すなわち、この実施例では、リヤフロアパネ
ル23の角部25を含む前方部分26よりも、湾曲部2
7をそのまま上方へ延長させた延長部28と水平部29
とを含む後方部分30の方が高い位置に持上げ形成され
た状態となっており、この後方部分30の最も高い位置
となる前記水平部29はリヤシート31のシートバック
31aにおける略中間高さに相当している。
【0012】そして、このリヤフロアパネル23の水平
部29の後端からは、垂直な縦面部32が下向き形成さ
れており、この縦面部32の下端から水平なラゲッジフ
ロアパネル33が後方へ延びている。このラゲッジフロ
アパネル33には従来同様にスペアタイヤ34用の収容
凹部35が凹設され、この収容凹部35はラゲッジフロ
アパネル33上に載置されたラゲッジフロアボード36
にて覆われている。
【0013】前記リヤフロアパネル23の前方位置26
にある角部25には「第1クロスメンバ」としてのシー
トクロスメンバ37が配してあり、前記縦面部32の前
面には「第2クロスメンバ」としてのセンタクロスメン
バ38が配してある。このセンタクロスメンバ38は、
車両が後方衝突を受けた際に前方へ移動するスペアタイ
ヤ34を受け止めるために、燃料タンク24の後部43
とスペアタイヤ34の間に位置している。そして、前記
シートクロスメンバ37の左右には、左右一対のベルト
部材39の前端部39aを回動自在に支持するブラケッ
ト40が設けられており、また他方のセンタクロスメン
バ38には前記ベルト部材39の後端部39bをボルト
・ナット手段41にて取付けるためのブラケット42が
設けてある。
【0014】そして、前記左右一対のベルト部材39に
より、燃料タンク24がリヤフロアパネル23の下面に
沿った状態で取付けられている。従って、この燃料タン
ク24の全体形状としては、その後部43がリヤフロア
パネル23の形状に相応して前部44よりも高い位置に
なっており、その前部44の中央位置には凹部45が設
けられている。そして、プロペラシャフト15はこの凹
部45を通過した状態で後方のデフ部16まで延びてい
る。前述のように、燃料タンク24の後部43がリヤフ
ロアパネル23に相応した状態で上方へ持ち上がった形
状となっているため、燃料タンク24をこのようにリヤ
フロアパネル23の下面に取付けても、燃料タンク24
の後部43とこのデフ部16とが干渉することはなく、
また凹部45の存在によりプロペラシャフト15と燃料
タンク24の前部44とが干渉することもない。
【0015】また、この燃料タンク24の下側には図示
せぬサスペンション機構を支持するためのサスペンショ
ンメンバ19(尚、図2では図示省略)が配されている
が、燃料タンク24の下面には、このサスペンションメ
ンバ19等との干渉を回避するための湾凹部46及び傾
斜部47が設けられている。更にこの燃料タンク24の
下面には前記ベルト部材39を掛ける部分となる溝部4
8も左右にそれぞれ形成されている。このように湾凹部
46や傾斜部47を下面に設けただけで、燃料タンク2
4とサスペンションメンバ19等との干渉を回避できる
ようになったのも、燃料タンク24の後部43をリヤフ
ロアパネル23に相応して高く位置させたからこそ可能
となったものである。
【0016】また、このような構造にすると、燃料タン
ク24の前側にはシートクロスメンバ37が、後側には
センタクロスメンバ38が、また下側はサスペンション
メンバ19がそれぞれ位置することとなり、更に左右両
側には一対のサイドメンバ1も存在することとなるた
め、結果として、燃料タンク24がこれら4つの構造材
1、19、37、38にて取り囲まれることとなり、燃
料タンク24に対して外から外力が及ぶことはなく安全
である。
【0017】このようにこの実施例では、FR式(或い
は4WD式)の車両の場合は従来取付けることが不可能
であったリヤフロアパネル23の下側位置に燃料タンク
24を取付けることが可能となり、ラゲッジフロアパネ
ル33における収容凹部35の下面に燃料タンク24を
設ける必要がなくなるため、収容凹部35(ラゲッジフ
ロアパネル33)の位置を従来よりも低く設定でき、ラ
ゲッジルームA内の容量の拡大を図ることができる。ま
た、マフラー22との距離も大きくなるため、燃料タン
ク24がマフラー22による熱影響を受けるおそれもな
い。
【0018】尚、以上の説明では、FR式や4WD等の
プロペラシャフト15がある車両について説明したが、
この発明はそれ以外のプロペラシャフト15のないFF
式等の車両にも適用可能である。つまり、FF式等の車
両であっても、燃料タンク24の下側にプロペラシャフ
ト15等に代わる別の邪魔部材が存在している場合があ
るからであり、この発明を用いればそのような場合でも
燃料タンク24をリヤフロアパネル23の下面に確実に
取付けることが可能となる。
【0019】
【発明の効果】この発明に係る自動車の車体後部構造
は、以上説明してきた如き内容のものであって、リヤフ
ロアパネルの後方部分を上方へ持ち上げ形成すると共に
該リヤフロアパネルの下面に沿った状態で、リヤシート
の下方から後方にかけて燃料タンクを取付けるようにし
たため、燃料タンクの後部を前部よりも高くした形状に
することができ、燃料タンクの後部がデフ部やサスペン
ションメンバ等の邪魔部材と干渉しなくなる。従って、
FR式や4WD式の車両であっても、リヤフロアパネル
の下面に燃料タンクを取付けることが可能となり、従来
のようにラゲッジフロアパネルの下面に燃料タンクを取
付けずに済むため、ラゲッジフロアパネルの位置を十分
に低く設定することができ、ラゲッジルームの容量の拡
大を図ることができる。リヤシートの下方に位置する燃
料タンクの前部には凹部が形成されているため、プロペ
ラシャフトとの干渉問題を起こすこともない。
【0020】また、燃料タンクの前後にはそれぞれ第1
・第2クロスメンバが配されていると共に、燃料タンク
の下側にはサスペンションメンバも配してあるため燃料
タンクの保護が万全である。更に、燃料タンクの下面に
湾凹部を形成したため、サスペンションメンバと燃料タ
ンクとの干渉を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る自動車の車体後部構
造を示す底面図である。
【図2】図1中矢示SA−SA線に沿う断面図である。
【図3】従来例に係る自動車の車体後部構造を示す底面
図である。
【図4】図3中矢示SB−SB線に沿う断面図である。
【符号の説明】
23 リヤフロアパネル 24 燃料タンク 30 リヤフロアパネルの後方部分 31 リヤシート 32 縦面部 33 ラゲッジフロアパネル 35 収容凹部 37 シートクロスメンバ(第1クロスメンバ) 38 センタクロスメンバ(第2クロスメンバ) 43 燃料タンクの後部 44 燃料タンクの前部 45 凹部 46 湾凹部 47 傾斜部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リヤフロアパネルの後方部分を上方へ持
    ち上げ形成する一方、前部にプロペラシャフトとの干渉
    を回避するための凹部が形成されると共に、後部が前部
    よりも高い位置にある形状の燃料タンクを、リヤフロア
    パネルの下面に沿った状態で、リヤシートの下方から後
    方にかけて取付けた自動車の車体後部構造において、 前記燃料タンクの前部と後部との中間部分の下面に上方
    側に凹んだ湾凹部を形成する一方、 リヤフロアパネルの上方に持ち上げられた後方部分とそ
    の後方で前記後方部分より下方に位置するラゲッジフロ
    アパネルとの間に縦面部を形成し、 前記リヤフロアパネルの前側で前記燃料タンクの前方に
    第1クロスメンバを配し、且つ前記縦面部の前面であっ
    て前記燃料タンクの後方に第2クロスメンバを配し、 更に、前記燃料タンクの下側にサスペンションメンバを
    配すると共に前記湾凹部にて、サスペンションメンバと
    燃料タンクとの干渉を回避するようにしたことを特徴と
    する自動車の車体後部構造。
  2. 【請求項2】 第2クロスメンバがスペアタイヤの収容
    凹部のすぐ前方の縦面部に位置することを特徴とする請
    求項1記載の自動車の車体後部構造。
  3. 【請求項3】 燃料タンクの下面には、その前部の下面
    から湾凹部を越えて燃料タンクの後部の下面に至るまで
    後上がりの傾斜部が形成され、前記湾凹部と併せてサス
    ペンションメンバと燃料タンクとの干渉を回避するよう
    にしたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自
    動車の車体後部構造。
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