JP6244853B2 - 車両後部のフロア構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両後部のフロア構造に関する。
従来から、自動車などの車両後部のフロア構造は、図8及び図9に示すように、車両前後方向に沿って設けられるメインフロアパネル101とリヤフロアパネル102とを備えており、メインフロアパネル101の後端部とリヤフロアパネル102の前端部とが重ね合わせられた状態でスポット溶接などにより接合されている。そして、メインフロアパネル101の後方に位置するリヤフロアパネル102の前部側には、上方へ延びる縦壁102aが形成されているとともに、該縦壁102aの後方に位置するリヤフロアパネル102の上部には、図示しないリヤシートが設置されている。
このような従来のフロア構造においては、リヤシートを設置する箇所のリヤフロアパネル102の剛性向上を図り、リヤフロアパネル102などが受けた振動を抑制するために、車両幅方向に延在する別部品のシートクロスメンバ103がリヤフロアパネル102の上面に取付けられている。また、リヤフロアパネル102の前部側の下面及び縦壁102aの裏面には、車両全体の剛性向上を図り、衝突荷重による変形の発生を低減させるために、車両上下方向及び車両幅方向に延在する別部品のリヤファーストクロスメンバ104が取付けられている(例えば、特許文献1参照)。しかも、このリヤファーストクロスメンバ104は、リヤシートを設置する箇所のリヤフロアパネル102の剛性向上と、リヤフロアパネル102等の振動抑制機能向上にも寄与している。
特開2012−245878号公報
しかしながら、上述した従来のフロア構造においては、リヤフロアパネル102の前部側の上下面に補強部材としてのシートクロスメンバ103及びリヤファーストクロスメンバ104が設けられているので、部品点数及び取付工数が増えることになり、重量増大及びコスト高を招くとともに、周辺部品のレイアウトの自由度を狭めてしまうおそれがあった。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、補強用のクロスメンバを用いることなく、リヤシートのシートクッションが配置されるリヤフロアパネルの剛性及び振動抑制機能を向上させることができ、部品点数及び取付工数の削減によって軽量化及びコストダウンを図り、リヤフロアパネルへの荷重を車両前後方向及び車両幅方向に分散させることが可能な車両後部のフロア構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、車両前後方向に沿って設けられるメインフロアパネルとリヤフロアパネルとを備え、前記メインフロアパネルの後部に前記リヤフロアパネルの前部が接合され、前記リヤフロアパネルの前方側に上方へ延びる縦壁が形成され、前記縦壁の車両後方に位置する前記リヤフロアパネルの上部にリヤシートのシートクッションが配置されている車両後部のフロア構造において、前記シートクッションの前端部と前記縦壁の上部とは、車両前後方向でほぼ同じ位置に設けられ、前記縦壁の車両後方側には、車両幅方向に沿って延び、かつ車両上方へ突出する前方側幅方向ビード部が設けられているとともに、車両幅方向中央部には、車両前後方向に沿って延び、かつ車両上方へ突出する前後方向ビード部が設けられ、前記前方側幅方向ビード部の車両後方側であって、前記前後方向ビード部に対して車両幅方向で隣接する箇所には、車両下方へ突出する第1の湾曲面部が設けられ、前記第1の湾曲面部の凹部に前記シートクッションが入り込めるようにし、前記前後方向ビード部の中間部分には、車両下方へ突出する第2の湾曲面部が設けられ、前記第2の湾曲面部の凹部に前記シートクッションが入り込めるようにし、前記第1の湾曲面部と前記第2の湾曲面部との間には前記前後方向ビード部の側壁を有している。
そして、本発明において、前記第1及び第2の湾曲面部の車両後方には、車両幅方向に沿って延び、かつ車両上方へ突出する後方側幅方向ビード部が設けられている。
上述の如く、本発明に係る車両後部のフロア構造は、車両前後方向に沿って設けられるメインフロアパネルとリヤフロアパネルとを備え、前記メインフロアパネルの後部に前記リヤフロアパネルの前部が接合され、前記リヤフロアパネルの前方側に上方へ延びる縦壁が形成され、前記縦壁の車両後方に位置する前記リヤフロアパネルの上部にリヤシートのシートクッションが配置されているものであって、前記シートクッションの前端部と前記縦壁の上部とは、車両前後方向でほぼ同じ位置に設けられ、前記縦壁の車両後方側には、車両幅方向に沿って延び、かつ車両上方へ突出する前方側幅方向ビード部が設けられているとともに、車両幅方向中央部には、車両前後方向に沿って延び、かつ車両上方へ突出する前後方向ビード部が設けられ、前記前方側幅方向ビード部の車両後方側であって、前記前後方向ビード部に対して車両幅方向で隣接する箇所には、車両下方へ突出する第1の湾曲面部が設けられ、前記第1の湾曲面部の凹部に前記シートクッションが入り込めるようにし、前記前後方向ビード部の中間部分には、車両下方へ突出する第2の湾曲面部が設けられ、前記第2の湾曲面部の凹部に前記シートクッションが入り込めるようにし、前記第1の湾曲面部と前記第2の湾曲面部との間には前記前後方向ビード部の側壁を有しているので、上部にリヤシートのシートクッションが配置されるリヤフロアパネルの剛性を向上させることができるとともに、リヤフロアパネルが受けた振動を効果的に抑制することができる。
したがって、本発明のフロア構造においては、従来のフロア構造で用いられていた補強用のシートクロスメンバ、リヤファーストクロスメンバ等を設ける必要が無くなるので、部品点数及び取付工数を削減することができ、軽量化及びコスト低減化を実現できるとともに、周辺部品のレイアウトの自由度を高めることができる。また、車両後部のリヤフロアパネルに掛かった荷重は、前後方向ビード部及び前方側幅方向ビード部を介して車両前後方向及び車両幅方向に分散させることが可能になり、リヤフロアパネルの変形を抑えることができる。しかも、シートクッションのウレタンパッド部は、前後方向ビード部及び前方側幅方向ビード部の存在によって不要な部分を削り取ることが可能になるので、リヤシートの軽量化を図ることができる。
また、本発明のフロア構造によれば、リヤフロアパネルが起伏した形状に形成されることになり、リヤフロアパネルの剛性及び振動抑制性能の向上をより一層図ることができる。それに加え、乗員が着座する箇所であって、シートクッションの厚さが必要な部分には、第1の湾曲面部の凹部により十分な容量(スペース)を確保することが可能となり、リヤシートへの座り心地を良くすることができる。
さらに、本発明のフロア構造によれば、リヤフロアパネルに高い補強効果を付与することができ、リヤフロアパネルの剛性及び振動抑制性能を更に向上させることができる。
そして、本発明において、前記第1及び第2の湾曲面部の車両後方には、車両幅方向に沿って延び、かつ車両上方へ突出する後方側幅方向ビード部が設けられているので、車両後部のリヤフロアパネルに掛かった荷重を、前後方向ビード部、前方側幅方向ビード部及び後方側幅方向ビード部を介してリヤフロアパネルの車両前後方向及び車両幅方向の広い領域へ円滑に分散させることができる。しかも、後方側幅方向ビード部の車両後方が高くなる傾斜面の下面には、車両幅方向へ延びるリヤクロスメンバが取付けられており、このリヤクロスメンバが取付けられた部分のリヤフロアパネルを挟んだ上面には、リヤシートのシートクッション、シートベルト、チャイルドシートなどの固定具が取付けられている。そのため、リヤシートやチャイルドシートなどからの荷重を受ける形状が構成しやすくなり、当該荷重に対する補強効果を高めることができる。
本発明の実施形態に係る車両後部のフロア構造が適用されるメインフロアパネル及びリヤフロアパネルを車両前方の斜め上から見た斜視図である。 図1のリヤフロアパネルを拡大して示す斜視図である。 図1のリヤフロアパネルに下部シートクッションが設置されている状態を示す斜視図である。 図1のリヤフロアパネルに下部シートクッション及び上部シートクッションが設置されている状態を示す斜視図である。 図1のリヤフロアパネルを車両前方から見た横断面図である。 図1のリヤフロアパネルをシートクッションの着座中心位置で断面にして車両側方から見た縦断面図である。 図1のリヤフロアパネルを車両幅方向の中心で断面にして車両側方から見た縦断面図である。 従来の車両後部のフロア構造が適用されるメインフロアパネル及びリヤフロアパネルを車両前方の斜め上から見た斜視図である。 従来の車両後部のフロア構造が適用されるメインフロアパネル及びリヤフロアパネルを車両後方の斜め下から見た斜視図である。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図7は本発明の実施形態に係る車両後部のフロア構造を示すものである。なお、図1〜図4、図6及び図7において、矢印F方向は車両前方を示している。
本発明の実施形態に係る車両後部のフロア構造は、図1〜図7に示すように、車両前後方向に沿って設けられるメインフロアパネル1とリヤフロアパネル2とを備えている。すなわち、本実施形態のフロア構造は、車両前方から車両後方へ向かって延びるメインフロアパネル1の後端部と、車両後方から車両前方へ向かって延びるリヤフロアパネル2の前端部とが上下に重ね合わせられた状態でスポット溶接により接合されている。また、リヤフロアパネル2は、1枚のパネルで成形する難しさを考慮して各部分の形状を形成した複数枚(本実施形態では3枚)のパネルが用いられており、車両前方から車両後方に向かって順に配置されるリヤフロアフロントパネル3、リヤフロアセンタパネル4及びリヤフロアリヤパネル5の3部品を主要部品として構成されている。そして、リヤフロアフロントパネル3の前端部3aはメインフロアパネル1の後端部1aに接合され、リヤフロアセンタパネル4の前端部4aはリヤフロアフロントパネル3の後端部3bに接合されているとともに、リヤフロアセンタパネル4の後端部4bはリヤフロアリヤパネル5の前端部5aに接合されている。
また、本実施形態のフロア構造において、リヤフロアパネル2の前方側に位置するリヤフロアフロントパネル3には、図1、図2、図6及び図7に示すように、上方へ延出して段差部を構成する縦壁31が前面に向かって形成されており、該縦壁31の存在によって車両前方側のメインフロアパネル1と比べて一段高く設定され、リヤフロアフロントパネル3の車両後方側がリヤフロアセンタパネル4の車両前方側とほぼ同じ高さ位置になるように構成されている。そのため、リヤフロアフロントパネル3の車両幅方向中間部分は、車両側方視で断面略クランク形状を有している。しかも、縦壁31は、メインフロアパネル1の後端部1a側に位置して車両幅方向に延在する幅方向縦壁部31aと、該幅方向縦壁部31aの車両幅方向外側両端部分から車両後方に延在する前後方向縦壁部31bとから構成されている。
リヤフロアセンタパネル4は、図1〜図7に示すように、リヤフロアフロントパネル3の後端部3bから車両後方へ向かって延びており、主要部分の上面部4cは、凹凸の起伏を有しているが、基本的には、ほぼ水平方向に延在している。リヤフロアセンタパネル4の上面部4cの車両幅方向左右両側部は、それぞれ正面視で略L字に折り曲げられ、側面部4d及び底面部4eを有しており、側面部4dは、前後方向縦壁部31bと車両前後方向に沿ってほぼ面一に連続して形成されている。また、リヤフロアセンタパネル4の上面部4cには、ベンチタイプのリヤシ−ト6のシートクッション61が設置されるようになっており、シートクッション61の車両幅方向左右両側部の下部は、側面部4dに当接した状態で底面部4e上に載置されている。そして、リヤフロアセンタパネル4の上面部4cの車両後方側には、チャイルドシートを固定する複数個の固定ブラケット62が車両幅方向に間隔を空けて設けられている。
また、リヤフロアリヤパネル5の中間部には、図示しないスペアタイヤ、電気部品などを収納する収納凹部51が形成されており、該収納凹部51は、周縁部52よりも一段低く設定されている。
一方、シートクッション61は、図3及び図4に示すように、リヤフロアフロントパネル3の上部やリヤフロアセンタパネル4の上面部4c及び底面部4eに設置される硬質な材料で製作された下部シートクッション61aと、下部シートクッション61aの上部全面に設置される軟質な材料で製作された上部シートクッション61bとから構成されており、下部シートクッション61aには、乗員着座位置に対応して、2つの開口部63が車両幅方向に間隔を空けて設けられている。そのため、下部シートクッション61aは、リヤフロアセンタパネル4の上面部4cの周辺部分及び前後方向ビード部(後述する)の上部の領域に配置されることになり、軟質の上部シートクッション61bを安定設置する骨格としての役割を備えている。また、シートクッション61の前端部とリヤフロアフロントパネル3の縦壁31の上部とは、図6及び図7に示すように、車両前後方向でほぼ同じ位置に設けられており、乗員が安定した楽な姿勢でシートクッション61に着座できるように構成されている。
さらに、本実施形態のフロア構造において、リヤフロアパネル2を構成するリヤフロアフロントパネル3及びリヤフロアセンタパネル4の車両幅方向で車両側方の左右両側の下面には、図5〜図7に示すように、車両前後方向に延在する剛性部材のリヤサイドメンバ7がそれぞれ設けられている。これらリヤサイドメンバ7は、断面ハット型形状に形成されており、左右両側の上部フランジをリヤフロアフロントパネル3及びリヤフロアセンタパネル4の下面にそれぞれ接合することによって、リヤフロアパネル2に固定されている。しかも、リヤサイドメンバ7は、車両側方視でリヤフロアフロントパネル3の前端部3a付近から車両後方へ向かうに従って車両上方に位置するような傾斜した形状に配置されており、その上方に位置するリヤフロアフロントパネル3及びリヤフロアセンタパネル4もリヤサイドメンバ7と同様に傾斜している。このため、リヤフロアフロントパネル3の縦壁31の前後方向縦壁部31b及びリヤフロアセンタパネル4の側面部4dは、車両後方へ向かうに従って上下方向の寸法が小さくなるように形成されている。
本実施形態のフロア構造におけるリヤフロアフロントパネル3の縦壁31の上部から車両後方側に延びる後端部3bと、リヤフロアセンタパネル4の前端部4a側の上面部4cには、図1、図2及び図5〜図7に示すように、車両幅方向に沿って延び、かつ車両上方へ突出する凸形状の前方側幅方向ビード部41が設けられている。また、リヤフロアセンタパネル4の車両幅方向中央部の上面部4cには、車両前後方向に沿って延び、かつ車両上方へ突出する凸形状の前後方向ビード部42が設けられている。これら前方側幅方向ビード部41及び前後方向ビード部42は、リヤシ−ト6のシートクッション61が設置されるリヤフロアセンタパネル4の剛性を向上させ、リヤフロアパネル2が受けた振動を抑制する機能を有している。しかも、シートクッション61の車両前方側の部分には、着座した乗員の大腿部が載るが、上半身の体重は掛からないことから、シートクッション61の厚さは薄くても良く、かつ、この部分には凸形状の前方側幅方向ビード部41が設けられており、突出した前方側幅方向ビード部41の分に相当するシートクッション61の厚さを薄くでき、シートクッション61の軽量化が可能な構造となっている。
さらに、前方側幅方向ビード部41の車両後方側であって、前後方向ビード部42に対して車両幅方向の左右両側で隣接する箇所には、図1〜図3、図5及び図6に示すように、リヤフロアセンタパネル4の上面部4cから車両下方へ突出する円弧状に形成した左右一対の第1の湾曲面部43が前後方向ビード部42を間に挟んで設けられており、これら第1の湾曲面部43は、平面視で下部シートクッション61aの開口部63と対応する形状及び大きさに形成されている。すなわち、本実施形態のフロア構造は、第1の湾曲面部43を更に設けることによって、リヤフロアセンタパネル4が上下方向に起伏した形状に形成されることになり、リヤフロアセンタパネル4の剛性向上が図られるとともに、リヤフロアセンタパネル4に発生した振動が低減されるように構成されている。また、シートクッション61においては、車両前後方向で中央部付近から後端部付近までの領域に乗員の臀部が載り、上半身の体重の大部分が掛かることになるが、車両前後方向のすべてに渡ってシートクッション61の厚さが同じである必要は無いため、第1の湾曲面部43の凹部にシートクッション61が入り込めるようにして、シートクッション61の厚さが確保されるようになっている。
しかも、前後方向ビード部42の内側の中間部分には、図1、図2、図5及び図7に示すように、左右両側の第1の湾曲面部43と比べて大きさや深さなどが小さく形成された車両下方へ突出する第2の湾曲面部44が更に設けられている。本実施形態のフロア構造に設置されるシートクッション61は、前後方向ビード部42の上方にも配置されており、リヤシート6に3人の乗員が座れるように車両幅方向中央部の幅がある程度大きく形成されている。そのため、第2の湾曲面部44の凹部にシートクッション61が入り込めるようにして、シートクッション61の厚さが確保され、座り心地が良くなるように構成されている。しかも、第2の湾曲面部44により、リヤフロアセンタパネル4の剛性が更に高められるとともに、振動に対する抑制性能が向上するように構成されている。
すなわち、リヤフロアセンタパネル4の車両前後方向の中間部における車両幅方向の断面形状は、図5に示すように、リヤサイドメンバ7上方の底面部4eの車両幅方向内側に設けられた側面部4dの上端部の車両上方への凸形状部分(上面部4c)、車両下方へ突出する凹形状の第1の湾曲面部43、車両上方へ突出する凸形状の前後方向ビード部42、車両下方へ突出する凹形状の第2の湾曲面部44、車両上方へ突出する凸形状の前後方向ビード部42、車両下方へ突出する凹形状の第1の湾曲面部43、側面部4dの上端部の車両上方への凸形状部分(上面部4c)へとつながる起伏した凹凸の形状に形成されていることになる。
また、本実施形態のフロア構造のリヤフロアセンタパネル4の上面部4cの後方部からリヤフロアリヤパネル5の前方部に渡る領域おいて、第1の湾曲面部43及び第2の湾曲面部44の車両後方には、図1、図2、図6及び図7に示すように、車両幅方向に沿って延び、かつ車両上方へ突出する凸形状の後方側幅方向ビード部45が設けられている。このため、車両後部のリヤフロアパネル2に掛かった荷重は、リヤフロアセンタパネル4の前後方向ビード部42、前方側幅方向ビード部41及び後方側幅方向ビード部45を介して車両前後方向及び車両幅方向の広い領域へ円滑に分散されることになり、リヤサイドメンバ7等の周辺部品に伝達されるようになっている。
しかも、後方側幅方向ビード部45の車両後方が高くなる傾斜面45aの下面には、車両幅方向へ延びる断面ハット形状のリヤクロスメンバ8がスポット溶接などによって取付けられている。一方、このリヤクロスメンバ8が取付けられた部分のリヤフロアセンタパネル4を挟んだ上面部4cには、リヤシート6のシートクッション61、シートベルトやチャイルドシートなどを固定するための固定ブラケット62が設けられていることから、後方側幅方向ビード部45によってリヤシート6やチャイルドシートなどからの荷重を効率的に受けられる形状に構成することが可能になっている。
このように本発明の実施形態に係る車両後部のフロア構造においては、リヤシート6のシートクッション61の前端部と縦壁31の上部とが車両前後方向でほぼ同じ位置に設けられ、リヤフロアフロントパネル3の縦壁31の上部から車両後方側に延びる後端部3bとリヤフロアセンタパネル4の前端部4a側の上面部4cには、車両幅方向に沿って延び、かつ車両上方へ突出する凸形状の前方側幅方向ビード部41が設けられている上、リヤフロアセンタパネル4の車両幅方向中央部の上面部4cには、車両前後方向に沿って延び、かつ車両上方へ突出する凸形状の前後方向ビード部42が設けられているので、リヤシ−ト6のシートクッション61が設置されるリヤフロアセンタパネル4の剛性向上を実現できるとともに、リヤフロアパネル2が受けた振動を抑制することができる。
したがって、本発明のフロア構造によれば、従来のフロア構造で用いられていた補強用のシートクロスメンバ、リヤファーストクロスメンバ等が不要になるので、部品点数及び取付工数を削減することが可能になり、軽量化及びコスト低減化を図ることができる。また、車両後部のリヤフロアパネル2に掛かった荷重(例えば、衝突荷重やリヤシート6からの荷重など)は、前後方向ビード部42及び前方側幅方向ビード部41を介してリヤフロアセンタパネル4の車両前後方向及び車両幅方向に分散させてリヤフロアフロントパネル3、リヤフロアリヤパネル5、リヤサイドメンバ7等の周辺部品に伝達することが可能になり、荷重によるリヤフロアパネル2の変形を低減させることができる。さらに、前後方向ビード部41及び前方側幅方向ビード部42と対応する箇所のシートクッション61のウレタンパッド部を削り取ってシートクッション61の厚さを薄く形成でき、リヤシート6の軽量化を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
既述の実施の形態では、リヤフロアパネル2がリヤフロアフロントパネル3、リヤフロアセンタパネル4及びリヤフロアリヤパネル5の3部品によって構成されているが、本発明のフロア構造は、1枚のパネルもしくは2枚のパネルによって構成されたリヤフロアパネルに適用することも可能である。
1 メインフロアパネル
2 リヤフロアパネル
3 リヤフロアフロントパネル
4 リヤフロアセンタパネル
4c 上面部
4d 側面部
4e 底面部
5 リヤフロアリヤパネル
6 リヤシート
7 リヤサイドメンバ
31 縦壁
41 前方側幅方向ビード部
42 前後方向ビード部
43 第1の湾曲面部
44 第2の湾曲面部
45 後方側幅方向ビード部
45a 傾斜面
61 シートクッション

Claims (2)

  1. 車両前後方向に沿って設けられるメインフロアパネルとリヤフロアパネルとを備え、前記メインフロアパネルの後部に前記リヤフロアパネルの前部が接合され、前記リヤフロアパネルの前方側に上方へ延びる縦壁が形成され、前記縦壁の車両後方に位置する前記リヤフロアパネルの上部にリヤシートのシートクッションが配置されている車両後部のフロア構造において、
    前記シートクッションの前端部と前記縦壁の上部とは、車両前後方向でほぼ同じ位置に設けられ、
    前記縦壁の車両後方側には、車両幅方向に沿って延び、かつ車両上方へ突出する前方側幅方向ビード部が設けられているとともに、車両幅方向中央部には、車両前後方向に沿って延び、かつ車両上方へ突出する前後方向ビード部が設けられ
    前記前方側幅方向ビード部の車両後方側であって、前記前後方向ビード部に対して車両幅方向で隣接する箇所には、車両下方へ突出する第1の湾曲面部が設けられ、
    前記第1の湾曲面部の凹部に前記シートクッションが入り込めるようにし、
    前記前後方向ビード部の中間部分には、車両下方へ突出する第2の湾曲面部が設けられ、
    前記第2の湾曲面部の凹部に前記シートクッションが入り込めるようにし、
    前記第1の湾曲面部と前記第2の湾曲面部との間には前記前後方向ビード部の側壁を有していることを特徴とする車両後部のフロア構造。
  2. 前記第1及び第2の湾曲面部の車両後方には、車両幅方向に沿って延び、かつ車両上方へ突出する後方側幅方向ビード部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両後部のフロア構造。
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