JP6693257B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートに関する。
パネル状のシートフレームの上にウレタン発泡体などのシートパッドを載置して、その上から表皮材であるシートカバーを被せかけてその端末部をシートフレームの裏面に係止して取付けている乗物用シートがある。特許文献1には、軽減孔が設けられたパネル状のクッションパンの上にクッションパッドを載置して上からクッションカバーを被せかけ、その端末部をクッションパンの外周部分に係止して固定する構造が開示されている。
特開2010−70120号公報
特許文献1に開示された技術においては、クッションパンの裏面の中央部が広くクッションカバーで覆われることなくむき出しの状態とされている。これによって、このようなシートクッションをフロアから外したときや、フロアに対し回転させて裏面側が外部から見える状態としたとき等に、軽減孔が多く設けられていたりすると見栄えを損じるおそれがあった。一方、このようなクッションパンを有する乗物用シートにおいては、軽量化の要請上クッションパンになるべく多くの軽減孔を設けたいというニーズがあった。
このような問題に鑑み本発明の課題は、パネル状のシートフレームにシートパッドを介してシートカバー端末部を取付ける構造の乗物用シートにおいて、簡潔な構造で軽量化とシート裏面の見栄えの悪化抑制との両立を図る乗物用シートを提供することにある。
本発明の第1発明は、乗物用シートであって、パネル状のシートフレームに、クッション材であるシートパッドを載置してその上から被せ付けられた表皮材であるシートカバーの端末部が取付けられており、該シートカバーの端末部には端末に沿って延びる線上に配置された複数の係止部が設けられ、前記シートフレームには前記係止部に対応して前記係止部が係止される複数の被係止部が前記シートフレームの本体と一体で設けられるとともに複数の軽減孔が設けられ、該被係止部は前記係止部が係止された状態で前記軽減孔の各々が完全に露出することがないように前記シートカバーが前記シートフレームを覆う位置に配設されていることを特徴とする。
第1発明によれば、シートカバー端末の係止部をシートフレームに一体で形成された被係止部に係止するだけでシートフレームの軽減孔の各々が完全に露出することがないようにシートフレームを覆った状態でシートカバーが取付けられる。これによって、シートフレームに軽減孔が多く設けられていても各々の軽減孔が完全に露出することなくシートカバーによって隠され、別途シールド等の別部品を配設することなく簡潔な構造で軽量化とシート裏面の見栄えの悪化抑制との両立を図ることができる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記係止部は、前記シートカバーの端末部に端末に沿って延びて取付けられた係止部材に設けられていることを特徴とする。
第2発明によれば、係止部が端末に沿って延びて取付けられた係止部材に設けられているので構造が簡潔となる。
本発明の第3発明は、上記第2発明において、前記被係止部は横断面が略円弧状の爪部が軽減孔の一端部から他端部に向かって突出した状態に形成されていることを特徴とする。
第3発明によれば、被係止部はシートフレームに一体で形成されるとともに周囲に軽減孔が設けられているので軽量化に有効である。
本発明の第4発明は、上記第3発明において、前記被係止部は前記爪部が前記シートフレームの中央方向に向かって延びるように、かつ、前記シートフレームの中央部分において略矩形状の線に沿って並ぶように配設されていることを特徴とする。
第4発明によれば、シートフレームの裏面はシートカバーによって前後左右の4方向から中央部に向かって覆われるので簡潔な構造で軽減孔の各々が完全に露出することがないようにすることができる。
本発明の第5発明は、上記第4発明において、前記略矩形状の線のコーナ部に位置する前記被係止部は2つの係止部材で少なくとも一部が覆われていることを特徴とする。
第5発明によれば、コーナ部に位置する被係止部の少なくとも一部を効率よく覆い隠すことができる。
本発明の一実施形態に係る自動車用シートのシートクッションの斜視図である。シートクッション裏面のシートカバーは省いている。 上記実施形態の自動車用シートのシートクッションを上から見た平面図である。シートクッション裏面のシートカバーは省いている。 上記実施形態の自動車用シートのシートクッションを下から見た平面図である。 図2のIV−IV矢視線断面図である。 図2のV−V矢視線断面図である。 図2のVI−VI矢視線断面図である。 図2のVII−VII矢視線断面図である。 図2のVIII−VIII矢視線断面図である。
図1〜図8は、本発明の一実施形態を示す図である。この実施形態は、自動車用シート1に本発明を適用した例である。各図中、矢印により自動車用シート1を自動車のフロアFに取付けたときの自動車及び自動車用シート1の各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
図1に示すように、本実施形態に係る自動車用シート1は、乗員の着座部となるシートクッション2と、乗員の背凭れ部となるシートバック3と、を有している。シートクッション2は、骨格をなすクッションフレーム2Fと、クッションフレーム2Fの上に載置されるクッション材としてのクッションパッド2Pと、クッションパッド2Pの表面に被せつけられる表皮材としてのクッションカバー2Cと、を有する。クッションパッド2Pに被せつけられたクッションカバー2Cの外形線がシートクッション2の外形線を構成し、図1においてシートクッション2の外形線が実線で示されている。シートクッション2の後側には、リクライナ(図示せず)を介してシートバック3の下側が取付けられ、シートクッション2に対するシートバック3の傾き角度を調整できるようになっている。シートバック3については、公知の構成のものであるので説明を省略し、シートクッション2について説明していく。ここで、自動車用シート1、クッションパッド2P、クッションカバー2Cが、それぞれ、特許請求の範囲の「乗物用シート」、「シートパッド」、「シートカバー」に相当する。
シートクッション2のクッションフレーム2Fは、主として、上面視で略矩形状に形成された枠体部10と、枠体部10に支持されてクッションパッド2Pを下から支持するクッションパン20と、を有している。ここで、クッションパン20が、特許請求の範囲の「シートフレーム」に相当する。
図1に示すように、枠体部10は、シート左右側部において前後方向に延びる右サイドフレーム11と左サイドフレーム12とを、前端部において円筒状のフロントパイプ13で、後端部側においてリアパイプ14で、連結することによって形成されている。右サイドフレーム11と左サイドフレーム12とは、枠体部10の左右方向中間位置においてフロアFに垂直で前後方向に延びる面に関して鏡面対称の関係にあるので、代表して左サイドフレーム12について説明する。左サイドフレーム12は、横断面が右方に開口する略U字状で前後方向に延びるプレス成形部材であるアウタ部材12aと、横断面が左方に開口する略U字状で前後方向に延びるプレス成形部材であるインナ部材12bと、で形成される。図6及び図7に示すように、アウタ部材12aの開口側はインナ部材12bの開口側に向かい合わせたとき、インナ部材12bの開口側に被さるように形成されており、インナ部材12bの開口側にアウタ部材12aの開口側を被せ嵌めた状態で溶接により連結されている。これによって、左サイドフレーム12は、横断面が略矩形状で前後方向に延びる閉じ断面部材として形成されている。リアパイプ14の半径は、フロントパイプ13の半径の約1.5倍に設定されている。
図1に示すように、左サイドフレーム12の前端部にはアウタ部材12aにフロントパイプ13の左端部側が当接する前切り欠き部12a1が形成されて、前切り欠き部12a1をフロントパイプ13に当接させた状態で溶接により連結されている。左サイドフレーム12の後端部下側にはアウタ部材12aに後切り欠き部12a2が形成され、インナ部材12bにも同形状の後切り欠き部(図示せず)が形成されている。リアパイプ14の左端部側にアウタ部材12aの後切り欠き部12a2とインナ部材12bの後切り欠き部を当接させた状態で溶接により連結されている。右サイドフレーム11とフロントパイプ13との間、及び右サイドフレーム11とリアパイプ14との間も同様である。フロントパイプ13の下面には枠体部10の左右方向中間位置を中心として左右一対のブラケット15が取付けられている。ブラケット15のフロントパイプ13と反対側はボルト及びナットによってフロアFに取付けられている。さらに、フロントパイプ13の前面には前面視で上方に開口した略U字状に形成されたワイヤ16が連結されている。ワイヤ16は、クッションパッド2Pの前下部を支持する機能を果たす。リアパイプ14の下面にもブラケット(図示せず)が取付けられておりこのブラケットを介してフロアFに連結される。これによって、枠体部10は、フロアFに固定されている。
図1〜図8に示すように、クッションパン20は、上面視で略矩形状をしており前後方向の長さがフロントパイプ13の前端部とリアパイプ14の後端部との間の長さ程度であり、左右方向の長さが右サイドフレーム11と左サイドフレーム12との間の長さの2/3程度のプレス部品である。また、クッションパン20は、側方視で概略下方に凸となる形状をしているとともに、前後方向に延びる6本の凸条が形成されている。図2及び図4に示すように、クッションパン20は、前方から後方に向かって、前水平部20aと、第1傾斜部20bと、中水平部20cと、第2傾斜部20dと、後水平部20eと、を有する。前水平部20aは、その前端部が下方に折り曲げられて前フランジ部20a1として形成され、前フランジ部20a1の後部の水平部分の下面がフロントパイプ13の上面に載置されて溶接により固定されている。第1傾斜部20bは、前水平部20aの後端部から中水平部20cの前端部にかけて後下方に向けて傾斜して形成されている。中水平部20cは、着座乗員の座骨結節部に対応する部分において略水平に形成されている。中水平部20cの前端部はフロントパイプ13とリアパイプ14の前後方向中央部よりやや後側の位置に、中水平部20cの後端部はリアパイプ14にリアパイプ14の半径程度近接した位置に配置されている。また、中水平部20cの上下方向位置は、リアパイプ14の中心軸よりやや下方の位置とされている。第2傾斜部20dは、中水平部20cの後端部から後水平部20eの前端部にかけて後上方に向けて傾斜して形成されている。後水平部20eは、その後端部が下方に折り曲げられて後フランジ部20e1として形成され、後フランジ部20e1の前部の水平部分の下面がリアパイプ14の上面に載置されて溶接により固定されている。フロントパイプ13の中心軸は、その上下方向位置がリアパイプ14の中心軸よりリアパイプ14の半径の3倍程度の長さ分高く設定されている。したがって、クッションパン20を枠体部10に取付けた際、前水平部20aは後水平部20eよりリアパイプ14の半径の3倍程度の長さ分高い位置にある。
図1〜図8に示すように、クッションパン20には、前水平部20aから後水平部20eにかけて前後方向にほぼ等間隔で平行して延びる上方に向かって突出する突条部が6本形成されている。詳しく説明すると、クッションパン20の左右方向中心線に関して対称に配置された3対の突条部が形成され、内側から一対の第1突条部21、一対の第2突条部22、一対の第3突条部23として形成されている。第1突条部21の間には前後方向に延びる第1平坦部24が、第1突条部21と第2突条部22との間には前後方向に延びる第2平坦部25が、第2突条部22と第3突条部23との間には前後方向に延びる第3平坦部26が、形成されている。
図2及び図6〜図8に示すように、第2平坦部25と第3平坦部26は、前水平部20aから後水平部20eにかけて同一の上下方向高さで延びている。換言すれば、第2平坦部25と第3平坦部26は、前水平部20aから後水平部20eにかけて同一の面状に延びている。また、第1平坦部24は、前水平部20aと中水平部20cと第2傾斜部20dと後水平部20eにおいて、第2平坦部25及び第3平坦部26と同一の上下方向高さであって、第1傾斜部20bにおいて、第2平坦部25及び第3平坦部26より上下方向高さが低く形成されている。換言すれば、第1平坦部24は、第1傾斜部20b以外の部分において第2平坦部25及び第3平坦部26と同一の面状とされ、第1傾斜部20bにおいて第2平坦部25及び第3平坦部26より下方に位置するように形成されている。
図2及び図6〜図8に示すように、第1突条部21、第2突条部22、第3突条部23の第2平坦部25及び第3平坦部26から上方への突出高さは、第1突条部21、第3突条部23、第2突条部22の順に高く形成されている。すなわち、第1突条部21は、その上方への突出高さが第2突条部22、第3突条部23に比べて大きく設定されており前後方向の曲げ弾性係数が最も大きくなるようにされている。第1突条部21は、前後方向が前水平部20a後端部の若干後方から後水平部20eにかけて第2突条部22及び第3突条部23と平行に前後方向に延びており、その左右方向の間隔は第1突条部21と隣接する第2突条部22との間隔と同じに設定されている。具体的には、第1突条部21の左右方向の間隔は約50mmに設定されている。この50mmという寸法は、成人の座骨結節間の間隔が75mmから125mmとされる中で、最小値の75mmより短い寸法である。また、第1突条部21は、前後方向が前水平部20a後端部の若干後方から前方に行くにしたがってお互いに離隔する離隔部21aとして形成されている。すなわち、一対の第1突条部21は前方に行くにしたがって、それぞれ第2突条部22に近接する。第3突条部23は、クッションパン20の左右端部において前後方向に延びて形成されている。第3突条部23と隣接する第2突条部22との左右方向の間隔は、第1突条部21間の間隔よりやや狭く設定されている。
図2、図3、図5〜図7に示すように、第1平坦部24には中水平部20cに2つの重量軽減を図るための軽減孔27が形成されている。第3平坦部26には、それぞれ、中水平部20cに2つ、第1傾斜部20bに2つの軽減孔27が形成されている。第2平坦部25には、それぞれ、中水平部20cに1つの後方から巻込んだクッションカバー2Cの端末部を係止する係止爪28cが形成されている。係止爪28cは、その前側及び左右側に上面視U字状の空隙部28c1が設けられて下方に突出して前方から後述するフック部材34aが係止可能とされている。また、第2平坦部25には、それぞれ、第1傾斜部20bの中央部に左右の側方から巻込んだクッションカバー2Cの端末部を係止する係止爪28bが2つずつ形成されている。左側の第2平坦部25に配設された係止爪28bは、その右側及び前後側に上面視U字状の空隙部28b1が設けられて下方に突出して右方から後述するフック部材32aが係止可能とされている。右側の第2平坦部25に配設された係止爪28bは、その左側及び前後側に上面視U字状の空隙部28b1が設けられて下方に突出して左方から後述するフック部材33aが係止可能とされている。さらに、第2平坦部25には、それぞれ、第1傾斜部20bの前部に前方から巻込んだクッションカバー2Cの端末部を係止する係止爪28aが形成されている。係止爪28aは、その後側及び左右側に上面視U字状の空隙部28a1が設けられて下方に突出して後方から後述するフック部材31aが係止可能とされている。第2平坦部25には、それぞれ、係止爪28bの間及び係止爪28bと係止爪28aとの間に軽減孔27が1つずつ形成されている。係止爪28a、28b、28cと空隙部28a1、28b1、28c1は、クッションパン20のプレス成形時に第1突条部21、第2突条部22、第3突条部23の成形と同時に形成される。なお、係止爪28a、28b、28cの周囲の空隙部28a1、28b1、28c1は、軽減孔としても機能する。ここで、係止爪28a、28b、28cが、特許請求の範囲の「被係止部、爪部」に相当する。
図2に示すように、クッションパン20は前水平部20aがフロントパイプ13に対して6点のスポット溶接部Sでスポット溶接されることで連結される。6点のスポット溶接部Sは、第1平坦部24の2点と、第2平坦部25の2点と、第3平坦部26の2点と、である。第1平坦部24の2点については、それぞれ、離隔部21aの内側に設定されている。また、クッションパン20は後水平部20eがリアパイプ14に対して5点のスポット溶接部Sでスポット溶接されることで連結される。5点のスポット溶接部Sは、第1平坦部24の1点と、第2平坦部25の2点と、第3平坦部26の2点と、である。これによって、クッションパン20は枠体部10に固定されてクッションフレーム2Fが形成される。
図2〜図8に示すように、クッションカバー2Cは複数の表皮材パーツを縫い合わせて形成された下方に開口する袋状の部材である。クッションパッド2Pに覆い被せたときクッションパッド2Pの表面形状に対応するような形状に形成されている。図3に示すように、クッションカバー2Cは、クッションパッド2Pの4側面である前部、左側部、右側部、後部を覆う部分の端部に、それぞれ、前端部31、左端部32、右端部33、後端部34が設けられている。そして、前端部31、左端部32、右端部33、後端部34の先端部には、それぞれ、樹脂製のフック部材31a、32a、33a、34aが縫製により取付けられている。すなわち、前端部31の先端部にフック部材31aが、左端部32の先端部にフック部材32aが、右端部33の先端部にフック部材33aが、後端部34の先端部にフック部材34aが、取付けられている。図5及び図7に示すように、フック部材31a、32a、33a、34aは、いずれも横断面が略J字形の一定断面の部材を所定の寸法にカットしたものである。J字の平面部分がクッションカバー2Cの端部に縫製により取付けられ、J字の湾曲部分がクッションパン20の係止爪28a、28b、28cに係止されるようになっている。フック部材31aは、係止爪28aに係止されたとき左右方向が第2突条部22間に延びる長さに形成されている。フック部材34aは、係止爪28cに係止されたとき左右方向が第2突条部22間に延びる長さに形成されている。フック部材32aとフック部材33aは、それぞれ、係止爪28bに係止されたとき前後方向が係止爪28aのやや後部から第1傾斜部20bの後端部近傍まで延びる長さに形成されている。これによって、フック部材31aを係止爪28aに係止した状態でフック部材32aとフック部材33aを、それぞれ、係止爪28bに係止するとフック部材32aとフック部材33aの前端部はフック部材31aの後端部に当接するようになっている。ここで、フック部材31a、32a、33a、34aが、特許請求の範囲の「係止部材」に相当する。また、フック部材31a、32a、33a、34aの係止爪28a、28b、28cに係止される部分が、特許請求の範囲の「係止部」に相当する。
以上のように構成される本実施形態は、以下のような作用効果を奏する。クッションカバー2Cの端末である前端部31、左端部32、右端部33、後端部34の先端部には、それぞれ、樹脂製のフック部材31a、32a、33a、34aが縫製により取付けられている。このフック部材31a、32a、33a、34aを、それぞれ、クッションパン20の係止爪28a、28b、28cに係止することによってクッションパン20の軽減孔27と空隙部28a1、28b1、28c1の各々が完全に露出することがないようにクッションカバー2Cがクッションフレーム2Fに取付けられる。このとき、軽減孔27と空隙部28a1、28b1、28c1のトータル面積の80%以上をクッションカバー2Cが覆っている。すなわち、図3に示すように、第3平坦部26の後側に設けられた2つの小円形の軽減孔27の一部と、第1平坦部24の1つの長円形の軽減孔27の一部と、第2平坦部25に設けられた4つの大円形の軽減孔27の一部と、2つの空隙部28a1の一部と、4つの空隙部28b1の一部と、を除いてクッションカバー2Cにより覆われる。そして、完全に露出する軽減孔及び空隙部は存在しない。このクッションカバー2Cに覆われない部分の面積は、軽減孔27及び空隙部28a1、28b1、28c1の総面積の20%以下である。これによって、クッションパン20に軽減孔が多く設けられていても各々の軽減孔が完全に露出することなくシートカバーによって隠され、別途シールド等の別部品を配設することなく簡潔な構造で軽量化とシート裏面の見栄えの悪化抑制との両立を図ることができる。また、フック部材31a、32a、33a、34aは、クッションパン20に一体で形成されるとともに周囲に空隙部28a1、28b1、28c1が設けられているので軽量化に有効である。さらに、係止爪28a、28b、28c1は、それぞれ、クッションパン20の中央方向に向かって延びるように、かつ、クッションパン20の中央部分において略矩形状の線に沿って並ぶように配設されている。これによって、クッションパン20の裏面は、クッションカバー2Cの前端部31と左端部32と右端部33と後端部34とによって前後左右の4方向から中央部に向かって覆われるので簡潔な構造で完全に露出する軽減孔及び空隙部をなくすことができる。加えて、空隙部28a1は、フック部材31a、32a、33aによって効率よく覆い隠されることができる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態では、シートクッション2に本発明を適用したが、これに限らず、シートバック3に適用することもできる。
2.上記実施形態では、フック部材31a、32a、33a、34aとして横断面が略略J字形の一定断面の部材を使用したが、これに限らず、平板状の樹脂製プレート等を用いてもよい。フック部材31a、32a、33a、34aの湾曲部側にヒレ部を設けたり、平板状の樹脂製プレートの面積を大きくすることにより軽減孔27や空隙部28a1、28b1、28c1の露出面積をさらに小さくすることができる。
3.上記実施形態では、クッションパッド2Pの一部を下から支持するクッションパン20に本発明を適用したが、これに限らず、クッションパッド2Pの全体を下から支持するクッションパンに適用することもできる。
4.上記実施形態では、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシートに適用しても良い。
1 自動車用シート(乗物用シート)
2 シートクッション
2C クッションカバー(シートカバー)
2P クッションパッド(シートパッド)
2F クッションフレーム
20 クッションパン(シートフレーム)
27 軽減孔
28a 係止爪(被係止部、爪部)
28a1 空隙部(軽減孔)
28b 係止爪(被係止部、爪部)
28b1 空隙部(軽減孔)
28c 係止爪(被係止部、爪部)
28c1 空隙部(軽減孔)
31a フック部材(係止部材)
32a フック部材(係止部材)
33a フック部材(係止部材)
34a フック部材(係止部材)
F フロア


Claims (1)

  1. 乗物用シートであって、
    パネル状のシートフレームに、クッション材であるシートパッドを載置してその上から被せ付けられた表皮材であるシートカバーの端末部が取付けられており、
    該シートカバーの端末部には端末に沿って延びる線上に配置された複数の係止部が設けられ、前記シートフレームには前記係止部に対応して前記係止部が係止される複数の被係止部が前記シートフレームの本体と一体で設けられるとともに複数の軽減孔が設けられ、
    該被係止部は前記係止部が係止された状態で前記軽減孔の各々が完全に露出することがないように前記シートカバーが前記シートフレームを覆う位置に配設されており、
    前記係止部は、前記シートカバーの端末部に端末に沿って延びて取付けられた係止部材に設けられており、
    前記被係止部は前記シートフレームの面に対して垂直な方向から見て略円弧状の爪部が前記軽減孔の一端部から他端部に向かって突出した状態に形成されており、
    前記被係止部は前記爪部が前記シートフレームの中央方向に向かって延びるように、かつ、前記シートフレームの中央部分において略矩形状の線に沿って並ぶように配設されており、
    前記略矩形状の線のコーナ部に位置する前記被係止部の突出する前記軽減孔は2つの係止部材で少なくとも一部が覆われている乗物用シート。



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