JPH06197Y2 - 板部材の切起し部構造 - Google Patents

板部材の切起し部構造

Info

Publication number
JPH06197Y2
JPH06197Y2 JP10146088U JP10146088U JPH06197Y2 JP H06197 Y2 JPH06197 Y2 JP H06197Y2 JP 10146088 U JP10146088 U JP 10146088U JP 10146088 U JP10146088 U JP 10146088U JP H06197 Y2 JPH06197 Y2 JP H06197Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cut
raised
raised piece
piece
plate member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP10146088U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0222232U (ja
Inventor
幹雄 中岩
隆士 宮元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP10146088U priority Critical patent/JPH06197Y2/ja
Publication of JPH0222232U publication Critical patent/JPH0222232U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH06197Y2 publication Critical patent/JPH06197Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、板金などの板部材に形成される切起し部の
構造に関する。
(従来の技術) 従来、板金などの板部材に係止用その他の目的に使用す
る切起し片を形成する場合には、第8図に斜視図で示す
ように板部材1の平坦部1aを選んで、ここにプレス処
理を施して切起し片2を形成していた。
第9図は第8図のA−A矢視断面図を示したものであ
り、切起し片2は逆L字状に折曲げ加工されるので、平
坦部1aにできる切抜き穴3の先端位置よりも切起し片
2の先端は後退しているが、切起し片2の長さ寸法l
に切抜き穴3の長さ寸法lとは等しい。
第10図は、上記した切起し部構造を、自動車のクッシ
ョンのシートカバー4の係止部材として利用した例を示
した断面図である。図において、シートカバー4の端部
には硬質樹脂などからなるプレート5が縫い付けられて
おり、このプレート5を切起し片2と板部材1の平坦部
1aとの間に挟み込むことによって、シートカバー4の
端部が切起し片2に係止されている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記した切起し部構造の場合には、板部
材1の平坦部1aに対して切起し片2を突出させている
ため、第10図に示すようにシートカバー4の係止部材
として利用した例は、切起し片2を覆っている部分でシ
ートカバー4に段差が生じてしまい見栄えを悪くすると
いった問題が生じる。
このような問題を解決する1つの方法として、第11図
に断面図で示すように、板部材11のある平坦部1aか
ら下降変化する段差部11bにおいて、平坦部11aの
延長方向に突出する切起し片12を切起し形成した構造
のものが考えられる。
この切起し部構造の場合には、板部材11の平坦部11
aと切起し片12が同一平面を構成しているので、この
切起し片12に第10図に示すようなシートカバー4を
係止しても、切起し片12のためにシートカバー4に段
差が生じることはない。
ところで、この切起し部構造では従来例とは逆に、切抜
き穴13のできる段差部11bが曲げ加工されているの
で、切起し片12の先端は切抜き穴13の先端位置より
も前方にはみ出し、切起し片12は下側の板部材11と
一部において重なってしまうことになる。しかし、この
ように一部が上下間で重なるような加工品をプレス処理
によって形成しようとすると、1回の工程では無理で、
第12図に示すように打抜き(第12図(A))、プレ
ス(第12図(B))の2回の工程が必要になる。すな
わち、第12図(A)に示す1回目の工程では、第11
図に示す切起し片12が切抜き穴13の先端からはみ出
す長さ分Lだけ、打抜き穴14を加工し、ついで第12
図(B)に示す2回目の工程において上型15aと下型
15bとで、切起し片12を平坦部11aの延長上に残
すと同時に、切起し片12および平坦部11aを除く部
分に段差を形成しなければならない。
したがって、この切起し部構造の場合には、製造工数が
増大するという問題が生じる。
(考案の目的) この考案は、上記課題を解決するためになされたもの
で、板部材の平坦部の延長方向に突出する切起し片を持
ち、かつ製造の容易な板部材の切起し部構造を提供する
ことを目的とする。
(目的を達成するための手段) この考案の板部材の切起し部構造は、板部材の平坦部か
ら下方へと変化する段差部に、平坦部の延長方向に突出
する部材係止用の切起し片を形成するとともに、切起し
片が切り起こされて段差部にできる切抜き穴の先端位置
より前方に切起し片の先端がはみ出さないように、切起
し片の途中に凹部または突部を形成したものである。
(作用) この考案においては、板部材の平坦部の延長方向に突出
する切起し片の途中に凹部または突部を形成して、段差
部にできる切抜き穴の先端位置よりも前方に切起し片の
先端がはみ出さないようにされるので、1回のプレス工
程によって切起し片を形成することができる。
(実施例) 第6図はこの考案の一実施例である切起し部構造が適用
される自動車のリヤシート16を底面側から見た斜視図
を示す。同図において、リヤシート16はシートクッシ
ョン17と、このシートクッション17に対して起倒自
在に取り付けられたシートバック18とからなる。図示
しない自動車の車室の側壁に対向するシートクッション
17の一方の側端部から底面に及ぶ部分には、断面概形
がL字状の凹陥部19が形成され、この凹陥部19には
1対の4リンク式ヒンジ機構20が連結されている。こ
れら4リンク式ヒンジ機構20はそれぞれブラケット2
1を介して自動車のフロアのホイールハウジング上に取
り付けられ、4リンク式ヒンジ機構20を介してシート
クッション17が車室の側壁に向けて起倒自在となるよ
うにしてある。
第7図は第6図に示したシートクッション17の凹陥部
19の内壁面を構成するシートプレート22を裏面側か
ら見た斜視図である。同図において、シートプレート2
2は例えば鋼板からなり、その周辺部には、シートクッ
ション17に被覆されるシートカバー23(第4図,第
5図に示す)の端部を係止するための切起し片24が表
面側に向けて複数個形成される。また、シートプレート
22の上端の左右2個所に形成された切り欠部25は、
シートクッション17の凹陥部19の4リンク式ヒンジ
機構20の1つのリンク20aをシートクッション17
内の図示しないフレームに連結させる開口を確保するた
めのものである。
第1図は上記したシートプレート22の切起し片24形
成部を拡大して示した斜視図であり、第2図は第1図の
B−B矢視断面図である。第1図および第2図におい
て、切起し片24はシートプレート22の平坦部22a
から下降変化する段差部22bを局部的に切り起こして
形成されている。
また、切起し片24は平坦部22aの延長方向に突出さ
せるとともに、その途中に凹部24aを形成し、切起し
片24の先端が段差部22bにできる切抜き穴26の先
端位置よりも前方にはみ出さないようにしてある。
第3図は上記したシートプレート22上の切起し片24
を形成するプレス工程を示す断面図である。同図におい
て、プレスの下型27は切起し片24を切り起す突部2
7aと、切起し片24の凹部24aを成形するための凹
部27bと、段差部22bを成形するための凹部27c
を有する一方、プレスの上型28は切起し片24の凹部
24aを成形するための突部28aと、段差部22bを
成形するための突部28aと、段差部22bを成形する
ための突部28bとを有する。段差部22bから切り起
される切起し片24は平板のままでは、凹曲加工される
段差部22bにできる切抜き穴26の先端位置から前方
にはみ出すことになるが、ここでは切起し片24の途中
にも凹部24aが形成され先端がその分だけ後退するた
め、切起し片24の一部が下側のシートプレート22の
一部と重なることはない。したがって、1回のプレス工
程によって第1図および第2図に示す切起し片24が形
成される。
第4図はこのようにシートプレート22に形成された切
起し片24にシートカバー23の端部を係止させた状態
を示す断面図であり、第5図はその係止状態を斜視図で
示したものである。第4図および第5図において、シー
トカバー23の端部には硬質樹脂などからなる係止用プ
レート29が縫い付けられており、この係止用プレート
を複数配列される各切起し片24とシートプレート22
の段差部22bとの間の挟み込むことによって、シート
カバー23の端部が切起し片24に係止される。このと
き、切起し片24の平坦面とシートプレート22の平坦
部22a表面とは同一平面を構成しているので、切起し
片24を覆う部分でシートカバー23に段差が生じるこ
とはない。
なお、上記実施例では、シートカバー23に段差が生じ
ないように、切起し片24に凹部24aを形成する例に
ついて説明したが、多少の段差を許容できる場合には切
起し片24の途中に突部を形成してもよい。
また、上記実施例では自動車のシートクッション17の
シートカバー23を止着する切起し片24を例に挙げて
説明したが、他の用途の切起し部についても同様に適用
できる。
(考案の効果) 以上のように、この考案の板部材の切起し部構造によれ
ば、板部材の平坦部の延長方向に突出する切起し片の途
中に凹部または突部を形成して、段差部にできる切抜き
穴の先端位置よりも前方に切起し片の先端がはみ出ない
ように構成したので、板部材の平坦部と同一平面上に揃
った切起し片を1回のプレス工程によって容易に製造で
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例である板部材の切起し部構
造を示す斜視図、第2図は第1図のB−B矢視断面図、
第3図はその切起し部の加工工程を示す断面図、第4図
はその切起し部を自動車のシートクッションのシートカ
バー係止用として用いた例を示す断面図、第5図はその
シートカバー係止用として用いた例を示す斜視図、第6
図はその自動車のリヤシートを底面側から見た斜視図、
第7図はそのリヤシートのシートクッションに取り付け
られるシートプレートを裏面側から見た斜視図、第8図
は従来の切起し部構造を示す斜視図、第9図は第8図の
A−A矢視断面図、第10図はその切起し部を自動車の
シートクションのシートカバー係止用として用いた例を
示す断面図、第11図は切起し部構造の提案例を示す断
面図、第12図はその切起し部構造の加工工程を示す断
面図である。 22……シートプレート(板部材)、 22a……平坦部、 22b……段差部、 24……切起し片、 24a……凹部、 26……切抜き穴

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】板部材の平坦部から下方へと変化する段差
    部に、平坦部の延長方向に突出する部材係止用の切起し
    辺を形成するとともに、切起し片が切り起こされて段差
    部にできる切抜き穴の先端位置より前方に切起し片の先
    端がはみ出さないように、切起し片の途中に凹部または
    突部を形成したことを特徴とする板部材の切起し部構
    造。
JP10146088U 1988-07-29 1988-07-29 板部材の切起し部構造 Expired - Lifetime JPH06197Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10146088U JPH06197Y2 (ja) 1988-07-29 1988-07-29 板部材の切起し部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10146088U JPH06197Y2 (ja) 1988-07-29 1988-07-29 板部材の切起し部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0222232U JPH0222232U (ja) 1990-02-14
JPH06197Y2 true JPH06197Y2 (ja) 1994-01-05

Family

ID=31330477

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10146088U Expired - Lifetime JPH06197Y2 (ja) 1988-07-29 1988-07-29 板部材の切起し部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06197Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017201999A (ja) * 2016-05-09 2017-11-16 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017201999A (ja) * 2016-05-09 2017-11-16 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0222232U (ja) 1990-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1325841A1 (en) Glove box for vehicle
JPH06197Y2 (ja) 板部材の切起し部構造
JPH0670827A (ja) 車両用座席のフレーム一体成形構造
JP3344000B2 (ja) センターピラーロアトリムの取付構造
JP3947590B2 (ja) 車両のボディー構造の製造方法
JPH11157336A (ja) ドアトリムの接合構造
JP2546308B2 (ja) プレス成形方法
JP7487634B2 (ja) 車両用リヤバンパ構造
JPH11240467A (ja) 自動車のロッカパネル組付け構造
JPH06219157A (ja) 自動車のバックドアの補強構造
JP3201857B2 (ja) サッシュレスドア型車のウエザーストリップ取付構造
JPH051498Y2 (ja)
JP2539500Y2 (ja) ダブルキャブ型トラック
JPS583382U (ja) 自動車用リヤフロア構造
JP2517937Y2 (ja) 車両用ドア
JP3381672B2 (ja) ヒンジキャップ
JP3415822B2 (ja) 車両ボディーを構成するパネル、モール及びモール取付構造
JPH07329573A (ja) 車両用ドアのウエザストリップ取付け構造
JP3296054B2 (ja) 自動車のフロアカーペット
JPH10211864A (ja) シートベルトアンカープレート取付構造
JPH0752738Y2 (ja) キャブオーバ型車両のドアインナーパネル
JPH0546994Y2 (ja)
JP2000016082A (ja) 自動車用ドアトリム
JPH0334385Y2 (ja)
JPH08284207A (ja) キャブの前窓構造