JPH08284207A - キャブの前窓構造 - Google Patents

キャブの前窓構造

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JPH08284207A
JPH08284207A JP11629595A JP11629595A JPH08284207A JP H08284207 A JPH08284207 A JP H08284207A JP 11629595 A JP11629595 A JP 11629595A JP 11629595 A JP11629595 A JP 11629595A JP H08284207 A JPH08284207 A JP H08284207A
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良昭 村上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来より前面の側面視形状が一部乃至全部に
わたって湾曲面状に形成されている運転室用のキャブで
は、上記湾曲面に合わせた側面視湾曲面状の透明板を前
窓に嵌着している。そのために外部が歪曲して見えるこ
とがあり、視認性が良くなかった。また湾曲面状の透明
板が高価なため、キャブ製作コスト面で具合が悪かっ
た。上記の問題点を解決する。 【構成】 本発明では前面の側面視形状が一部乃至全部
にわたって湾曲面状に形成されている建設機械・作業車
両等のキャブにおいて、そのキャブの前窓に平面透明板
に取付けた。そしてその平面透明板の取付構造として、
キャブ前面の側面視湾曲面に相対応する湾曲面に形成し
た窓フレームに平面透明板を嵌着し、上記窓フレームを
キャブ前面側の左右両側端部の支柱枠の間に取付けて構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として油圧ショベル
など建設機械,作業車両に搭載されている運転室用のキ
ャブの前窓構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、実公平6−21978号公報に
記載されている油圧ショベルの斜視図である。図6に示
すように旋回台1の上に装着された運転キャビン2は、
その前面上部イを後退されて、側面視湾曲面状に形成さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近の建設機械・作業
車両に搭載されているキャブは、デザイン,機能上など
の理由により前面の側面視形状が前方へ膨らむような湾
曲面状に、あるいはまた前面の上部側の側面視形状が後
傾湾曲面状に形成されている。そして上記キャブの前面
の視界を最大限に設定した前窓には、上記湾曲面に合わ
せた側面視湾曲面状の透明板(ガラス又は合成樹脂材な
どの透明板)を嵌着している。そのために運転者が外部
の作業状況などを目視するとき、外部が歪曲して見える
ことがある。また透明板を湾曲面に曲げ加工して形成す
るので、湾曲面状の透明板が高価となり、キャブ製作コ
スト面で具合が悪かった。本発明は、上記の問題点を解
決できるキャブの前窓構造を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、建設機械・
作業車両等に搭載され、前面の側面視形状が前方へ膨ら
むような湾曲面状に形成されている運転室用のキャブ、
または前面の上部側の側面視形状が後傾湾曲状に形成さ
れている運転室用のキャブにおいて、そのキャブの前窓
に平面透明板に取付けた。そしてその平面透明板の取付
構造として、キャブ前面の側面視湾曲面に相対応する湾
曲面に形成した窓フレームに平面透明板を嵌着し、上記
窓フレームをキャブ前面側の左右両側縁部の支柱枠の間
に取付けた。そしてまた、上記平面透明板を上部側と下
部側の少くとも2個に分割して形成した。また本発明で
は、平面透明板の枠体である窓フレームをプレス加工に
て成形し、その窓フレームをキャブ前面と平面透明板と
の間に設けた。
【0005】
【作用】本発明では、建設機械・作業車両等に搭載され
ていて、前面の側面視形状が一部乃至全部にわたって湾
曲面状に形成されている運転室用のキャブの平面透明板
を取付けたので、視界の物体が歪曲して見えることがな
く、正確な視認性を得ることができる。また上記平面透
明板の取付構造として、キャブ前面の側面視湾曲面に相
対応する湾曲面に形成した窓フレームに平面透明板を嵌
着し、上記窓フレームをキャブ前面側の左右両側縁部の
支柱枠の間に取付けたので、平面透明板のキャブ前面部
に対する取付構造を強固なものにすることができる。ま
た上記平面透明板を上部側と下部側の少くとも2個の分
割形に形成したので、平面透明板を安価にできるととも
に、前窓における開閉操作を可能にすることができる。
また本発明ではキャブ前面と平面透明板との間に設ける
窓フレームを、プレス加工により成形したので、湾曲面
状のキャブ前面に対して平面透明板を適格かつ容易に取
付られるとともに、窓フレームの型製作費を安く抑える
ことができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて詳細に
説明する。図1は、本発明の前窓構造をそなえた油圧シ
ョベル7の全体側面図である。図において、8は油圧シ
ョベル7の下部走行体、9は下部走行体8の上部に設け
た上部旋回体、10は上部旋回体9に装備され前面の上
部側の側面視形状が後傾湾曲面状に形成されている運転
室用のキャブ、11はキャブ10の乗降用ドア、12は
上部旋回体9のフロント部に装着している作業アタッチ
メントである。図2は、図1のAより見た一部切欠き要
部平面図である。図において、13L,13Rはキャブ
10前面側の左右両側縁部の支柱枠、14はキャブ10
の天窓、円S(仮想線で示す)は上部旋回体9の旋回中
心0を中心として最大旋回半径Rなる半径で画いた円で
ある。図3は、図1のBより見たキャブ10付近の要部
正面図である。図において、15はキャブ10の前窓、
16U は前窓15の上部平面透明板、16L は下部平面
透明板である。なお上記両平面透明板16U ,16L
材料は、ガラス,合成樹脂材などである。図4は、図2
のC部拡大図である。図において、17は前窓15の窓
フレーム、18はH形ゴム、19はウエザーストリップ
である。図5は、上部平面透明板16U 及び窓フレーム
17を示す斜視図である。
【0007】次に、本発明の実施例前窓構造を図1〜図
5について述べる。本発明では、前面の上部側の側面視
形状が後傾湾曲面状(図1に示す符号イの部分における
略円弧状の湾曲面の状態)に形成されているキャブ10
の前窓15(図3に示す)に、上部平面透明板16U
び下部平面透明板16L を取付けた。そしてその平面透
明板(以下、上部平面透明板16U を代表して説明す
る)の取付構造として、キャブ10前面の側面視湾曲面
(図1における符号イの部分の湾曲面)に相対応する湾
曲面(図5における符号ロの部分の湾曲面)に形成した
窓フレーム17にH形ゴム18を介して上部平面透明板
16U を嵌着し、上記窓フレーム17をキャブ10前面
側の左右両側縁部の支柱枠13L と13R の間に取付け
た。なお支柱枠13L ,13R に対する窓フレーム17
の固定手段は図示していない。また本発明では、上部平
面透明板16U の枠体である窓フレーム17をプレス加
工にて成形し、その窓フレーム17をキャブ10前面と
上部平面透明板16U との間に設けた。
【0008】次に、本発明の前窓構造の作用について述
べる。本発明では、前面の上部側の側面視形状が後傾湾
曲面状に形成されているキャブ10の前窓15(図3に
示す)に、上部平面透明板16U 及び下部平面透明板1
L を取付けたので、視界の物体が歪曲して見えること
がなく、正確な視認性を得ることができる。また上記平
面透明板(以下、上部平面透明板16U を代表して説明
する)の取付構造として、キャブ10前面の側面視湾曲
面に相対応する湾曲面に形成した窓フレーム17にH形
ゴム18を介して上部平面透明板16U を嵌着し、上記
窓フレーム17をキャブ10前面側の左右両側縁部の支
柱枠13L と13R の間に取付けたので、上部平面透明
板16U のキャブ10前面部に対する取付構造を強固な
ものにすることができる。また平面透明板を上部平面透
明板16U と下部平面透明板16L の分割形に形成した
ので、平面透明板を安価にできるとともに、前窓15に
おける開閉操作(開閉構造は図示していない)を可能に
することができる。また本発明ではキャブ10前面と上
部平面透明板16U との間に設ける窓フレーム17を、
プレス加工により成形したので、湾曲面状のキャブ10
前面に対して上部平面透明板16U を適格かつ容易に取
付けられるとともに、窓フレーム17の型製作費を安く
抑えることができる。
【0009】
【発明の効果】本発明では、建設機械・作業車両等に搭
載されていて、前面の側面視形状が一部乃至全部にわた
って湾曲面状に形成されている運転室用のキャブに平面
透明板を取付けたので、視界の物体が歪曲して見えるこ
とがなく、正確な視認性を得ることができる。また上記
平面透明板の取付構造として、キャブ前面の側面視湾曲
面に相対応する湾曲面に形成した窓フレームに平面透明
板を嵌着し、上記窓フレームをキャブ前面側の左右両側
縁部の支柱枠の間に取付けたので、平面透明板のキャブ
前面部に対する取付構造を強固なものにすることができ
る。また上記平面透明板を上部側と下部側の少くとも2
個の分割形に形成したので、平面透明板を安価にできる
とともに、前窓における開閉操作を可能にすることがで
きる。したがって本発明の前窓構造をそなえたキャブで
は、運転者が正確な視認性を確保できるので、曲面によ
り形成されたキャブにおける安全性を向上するととも
に、キャブ製作費のコストダウンを可能にすることがで
きる。なお一般的に当業者がキャブ全体又はキャブ前面
部全体をプレス加工等により絞り板金とする手段を種々
勘案しているが、それでは型製作費が非常に高くなる。
しかし本発明では窓フレームを別体として作成し、その
窓フレームのみをプレス加工するために、特に複雑な3
次元加工を含むプレス加工を必要最小限部分だけに抑え
ることができる。それにより、型製作費及び加工費の低
減を計ることができる。さらに窓フレームを別体とする
ことで平面透明板(いわゆるフロントガラス)をスライ
ドフルアップ式とした場合でも、キャブの湾曲形状に沿
って窓フレームが移動できるので、平面透明板のキャブ
内へのはみ出しを最小限にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前窓構造をそなえた油圧ショベルの全
体側面図である。
【図2】図1のAより見た一部切欠き要部平面図であ
る。
【図3】図1のBより見たキャブ付近の要部正面図であ
る。
【図4】図2のC部拡大図である。
【図5】本発明における上部平面透明板及び窓フレーム
を示す斜視図である。
【図6】従来技術の一実施例油圧ショベルの斜視図であ
る。
【符号の説明】
7 油圧ショベル 9 上部旋回体 10 キャブ 13L ,13R 支柱枠 15 前窓 16U 上部平面透明板 16L 下部平面透明板 17 窓フレーム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械・作業車両等に搭載され、前面
    の側面視形状が前方へ膨らむような湾曲面状に形成され
    ている運転室用のキャブにおいて、そのキャブの前窓に
    平面透明板を取付けたことを特徴とするキャブの前窓構
    造。
  2. 【請求項2】 建設機械・作業車両等に搭載され、前面
    の上部側の側面視形状が後傾湾曲面状に形成されている
    運転室用のキャブにおいて、そのキャブの前窓に平面透
    明板を取付けたことを特徴とするキャブの前窓構造。
  3. 【請求項3】 特許請求の範囲請求項1及び請求項2記
    載のキャブの前窓構造において、キャブ前面の側面視湾
    曲面に相対応する湾曲面に形成した窓フレームに平面透
    明板を嵌着し、上記窓フレームをキャブ前面側の左右両
    側縁部の支柱枠の間に取付けたことを特徴とするキャブ
    の前窓構造。
  4. 【請求項4】 特許請求の範囲請求項1及び請求項2記
    載のキャブの前窓構造において、平面透明板を上部側と
    下部側の少くとも2個に分割して形成したことを特徴と
    するキャブの前窓構造。
  5. 【請求項5】 特許請求の範囲請求項1及び請求項2記
    載のキャブの前窓構造において、キャブ前面と平面透明
    板との間に窓フレームを設け、その窓フレームをプレス
    加工にて成形せしめていることを特徴とするキャブの前
    窓構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011057467A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Sumco Techxiv株式会社 単結晶引上装置

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CN100398755C (zh) * 2000-01-19 2008-07-02 洋马株式会社 反向铲的坐舱
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