JP2007099100A - 車両の後部車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】低全高のコンパクトなボディにおいて、車室内空間および車室外空間のレイアウトの自由度と、後部車体剛性の確保との両立を図ることができる車両の後部車体構造の提供を目的とする。
【解決手段】車室の下面がフロアパネル2によって形成された車両において、フロアパネル2には上方へ段上げされたキックアップ部3が設けられ、キックアップ部3は第1キックアップ部4と、第1キックアップ部4と車幅方向で並設され、かつ、第1キックアップ部4より高さ方向で高い第2キックアップ部5とから成り、キックアップ部3の後方には、第1キックアップ部4と第2キックアップ部5とに渡って車幅方向に延びるクロスメンバ16,18が配設され、第1キックアップ部4とクロスメンバ16との間に車両補機36の一部36bを配設したことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

この発明は、車室の下面(床面)を形成するフロアパネルに上方へ段上げ形成されたキックアップ部が設けられたような車両の後部車体構造に関する。
従来、上述例の車両の後部車体構造としては、図22に平面図で、図23、図24に側面図で示す構造のものがある。
すなわち、車室の下面がフロアパネル100によって形成された車両において、上述のフロアパネル100の前部に運転席シート101と助手席シート102とを左右に並設する一方、フロアパネル100の後方には、上方へ段上げされた左右同一高さのキックアップ部103を設け、このキックアップ部103上には、左右の乗員用シートとしてのリヤシート104,105を並設し、さらに、上述のキックアップ部103の車幅方向中間部において、その車外側下方には車両補機としての燃料タンク106を配設した構造である。
一方、特許文献1には、フロアパネルに対して、湾曲部と、この湾曲部をそのまま上方に延長させた延長部とを備えて成る左右同一高さのキックアップ部を段上げ形成し、このキックアップ部の車外側前部と車外側後部とに、車幅方向に延びるクロスメンバをそれぞれ設ける一方、上記キックアップ部上には、リヤシートを配設し、キックアップ部の車外側下方において、上記前後の各クロスメンバ間には、その上面が上述の湾曲部および延長部に沿う形状の燃料タンク(車両補機)を配設したものが開示されている。
また、特許文献2には、車室の下面がフロアパネルによって形成された車両において、上述のフロアパネルの後方に段部を介してキックアップフロア部を連設し、このキックアップフロア部にリヤキックアップ部を介してリヤフロアを連設し、これら段部、キックアップフロア部、リヤキックアップ部、リヤフロアを左右同一高さに設定すると共に、上述のキックアップフロア部およびリヤキックアップ部上に、乗員用シートとしてのリヤシートを配設する一方、上述の段部、キックアップフロア部、リヤキックアップ部およびリヤフロアの車外側下方には、これら各要素の連続形状に沿う構造の燃料タンク(車両補機)を配設したものが開示されている。
しかしながら、図22〜図24で示した従来構造、および、上述の各特許文献1、2には、車幅方向においてキックアップ部の大きさ(高さ)を異ならせるという技術思想が全くない。
ところで、低全高のコンパクトな車両を構成する要請があり、この場合、乗員の居住性を確保すると共に、側突に対する耐力、走行中の性能、車両の動きに追従する車体剛性を考慮して、充分な車体剛性の向上を図ると共に、車両補機配設のレイアウト向上を図る。
特開平6−211169号公報 特開平5−627号公報
そこで、この発明は、車幅方向で高さが異なる第1キックアップ部と第2キックアップ部とを並設すると共に、キックアップ部の後方には第1および第2の各キックアップ部に渡って車幅方向に延びるクロスメンバ(No.4クロスメンバ参照)を設け、第1キックアップ部とクロスメンバとの間に車両補機の一部を配設することで、高さの異なるキックアップ部により車室内空間および車室外空間のレイアウト自由度の拡大を図りつつ、車幅方向に延びるクロスメンバにより後部車体剛性を確保し、また第1キックアップ部とクロスメンバとの間に車両補機の一部を配設する構造により、車両補機がレイアウト的に有利となり、低全高のコンパクトなボディにおいて、レイアウトの自由度と、後部車体剛性の確保との両立を図ることができる車両の後部車体構造の提供を目的とする。
この発明による車両の後部車体構造は、車室の下面がフロアパネルによって形成された車両において、上記フロアパネルには上方へ段上げされたキックアップ部が設けられ、該キックアップ部は第1キックアップ部と、該第1キックアップ部と車幅方向で並設され、かつ、第1キックアップ部より高さ方向で高い第2キックアップ部とから成り、上記キックアップ部の後方には第1キックアップ部と第2キックアップ部とに渡って車幅方向に延びるクロスメンバが配設され、上記第1キックアップ部と上記クロスメンバとの間に車両補機の一部を配設したものである。
上述の車両補機は燃料タンクに設定してもよい。
上記構成によれば、上述のキックアップ部は、高さが異なる第1キックアップ部と、第2キックアップ部とから成るので、キックアップ部上下の大小の車室内空間および車室外空間に対するシートや補機等のレイアウトの自由度の拡大を図ることができる。
また、キックアップ部の後方において第1キックアップ部と第2キックアップ部とに渡って車幅方向に延びるクロスメンバ(No.4クロスメンバ)を設けたので、後部車体剛性を確保することができる。
さらに、第1キックアップ部とクロスメンバとの間には、車両補機の一部を配設したので、補機配設がレイアウト的に有利となる。
要するに、低全高のコンパクトなボディにおいて、レイアウトの自由度と、後部車体剛性の確保との両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記クロスメンバは、車幅方向で左右対称に配設されたものである。
上述のクロスメンバには、車幅方向に略一直線状に延びる構造で、かつ左右対称に配設されることが望ましい。
上記構成によれば、前後にオフセット配設された左右非対称のクロスメンバを有する構造と比較して、左右対称構造のクロスメンバにより後部車体剛性の向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記第1キックアップ部の下方に第1車両補機が配設され、上記第2キックアップ部の下方に第1車両補機より高さ方向で大型の第2車両補機が配設されたものである。
上記構成によれば、クロスメンバによる高い後部車体剛性を確保しつつ、高さが異なる第1キックアップ部と第2キックアップ部とのそれぞれの下方(車体側空間部)に大きさが異なる車両補機を仕分けて効率的にパッケージングすることができ、この結果、低全高のコンパクトなボディにおいて、車体剛性の確保と、複数の車両補機のレイアウトとの両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記第1車両補機は第1燃料タンクに設定され、上記第2車両補機は第1車両補機としての第1燃料タンクと連通された第2燃料タンクに設定されたものである。
上述の第1燃料タンクはサブタンクに設定し、上述の第2燃料タンクは高さ方向で大型のメインタンクに設定してもよい。
上記構成によれば、クロスメンバによる後部車体剛性を確保しつつ、高さ方向で低い側の第1キックアップ部の下方には第1燃料タンクを配設し、高さ方向で高い側の第2キックアップ部の下方には、高さ方向で大型の第2燃料タンクを配設し、しかも、これら両タンクを連通させたので、両キックアップ部の下方を有効に利用して、大型の車両補機としての燃料タンクのタンク容量を確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記クロスメンバの前方まで上記第1燃料タンクの後端が延設されたものである。
上記構成によれば、クロスメンバによる後部車体剛性を確保しつつ、車両補機の一部としての第1燃料タンクの後端を、第1キックアップ部とクロスメンバ前方との間に延設配置したので、タンク容量をさらに拡大することができる。
この発明の一実施態様においては、上記第1キックアップ部上に第1シートを配設すると共に、上記第2キックアップ部上には第1シートに着座する乗員の体格より小さい乗員用の第2シートを配設したものである。
上記構成によれば、クロスメンバによる後部車体剛性を確保しつつ、高さ方向で低い第1キックアップ部の上部には、その上方空間に対応して第1シートを配設し、高さ方向で高い第2キックアップ部の上部には、その上方空間に対応して体格が小さい乗員用の第2シートを配設したので、車室内の空間を適切に分担して使用することができ、低全高のコンパクトな車両であっても、乗員の体格による分担使用ができ、多人数乗車が可能となって、例えば、大人3人と女性1人(または子供1人)の乗車が可能となる。
この発明の一実施態様においては、上記第1シートの前方に助手席シートが配設され、上記第2シートの前方に運転席シートが配設され、上記運転席シートより助手席シートが前方にオフセットして配設されたものである。
上記構成によれば、クロスメンバによる後部車体剛性を確保しつつ、特に、第1シートの乗員の安全性、使い勝手、快適性の向上を達成することができる。
つまり、運転席シートと助手席シートとから成る前列シートのスペースもバランスよく確保することができ、特に第1シートの乗員(後席乗員)の安全性と使い勝手との両立を図ることができる。要するに、体格の大きい乗員は助手席側の後列シートとしての第1シートに着座可能となり、一般に、助手席側の後列シート(第1シート)は使用頻度が高く、この第1シートが歩道側(つまり路肩)に対応するので、第1シートの乗員の安全性と使い勝手との両立を図ることができる。
また、助手席シートを運転席シートに対して前方へオフセットさせたオフセット構造により、助手席スペースの確保と、助手席側の後列シート(第1シート)のスペース拡大とを図ることができ、第1シートに着座する乗員の快適性向上を図ることができる。すなわち、運転席側にはステアリングホイールが存在するので、運転席シートを前寄りに配設することはできないが、助手席側にはステアリングホイールが存在しない分、助手席スペースを確保したうえで、助手席シートを前方にオフセットして配設することができ、これにより、助手席側の後列シートのスペース拡大を図って、該後列シートとしての第1シートに着座する乗員の快適性向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記第2シートより上記第1シートが前方にオフセットして配設されたものである。
上記構成によれば、クロスメンバによる後部車体剛性を確保しつつ、後列シートのオフセット構造により、車室内空間を前後方向に分けて、適切にスペース利用することができ、車室内の前後スペースの効率化を図ることができ、特に、第1シートとして大きいシートを配置すると、後席乗員の快適性をさらに向上させることができる。
この発明によれば、車幅方向で高さが異なる第1キックアップ部と第2キックアップ部とを並設すると共に、キックアップ部の後方には第1および第2の各キックアップ部に渡って車幅方向に延びるクロスメンバ(No.4クロスメンバ参照)を設け、第1キックアップ部とクロスメンバとの間に車両補機の一部を配設したので、高さの異なるキックアップ部により車室内空間および車室外空間のレイアウト自由度の拡大を図りつつ、車幅方向に延びるクロスメンバにより後部車体剛性を確保し、また第1キックアップ部とクロスメンバとの間に車両補機の一部を配設する構造により、車両補機がレイアウト的に有利となり、低全高のコンパクトなボディにおいて、レイアウトの自由度と、後部車体剛性の確保との両立を図ることができる効果がある。
補機配設がレイアウト的に有利となり、低全高のコンパクトなボディにおいて、レイアウトの自由度と、後部車体剛性の確保との両立を図るという目的を、車室の下面がフロアパネルによって形成された車両において、フロアパネルには上方へ段上げされたキックアップ部を設け、キックアップ部は第1キックアップ部と、該第1キックアップ部と車幅方向で並設され、かつ、第1キックアップ部より高さ方向で高い第2キックアップ部とから成り、キックアップ部の後方には、第1キックアップ部と第2キックアップ部とに渡って車幅方向に延びるクロスメンバを配設し、第1キックアップ部と上記クロスメンバとの間に車両補機の一部を配設するという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両の後部車体構造を示し、図1〜図6において、エンジンルームEと車室Rとを前後方向に仕切るダッシュロアパネル1(ダッシュパネル)を設け、このダッシュロアパネル1の下端後部には、後方に向けてほぼ水平に延びるフロアパネル2を一体または一体的に連設し、このフロアパネル2で車室Rの下面(底面)を形成している。
上述のフロアパネル2の後部には、上方へ段上げされたキックアップ部3(図2参照)を設けるが、このキックアップ部3は助手席側Pa(車両の右側参照)の第1キックアップ部4と、この第1キックアップ部4に対して車幅方向に並設された運転席側Dr(車両の左側参照)の第2キックアップ部5とを備えている。
しかも、図2に斜視図で示すように、第2キックアップ部5は、第1キックアップ部4よりも高さ方向でより一層高く形成されている。
ここで、上述の第1キックアップ部4は、フロアパネル2から上方に立上がる前面壁部4aと、この前面壁部4aから後方に向けて略水平に延びるキックアップフロア部4bと、後述するリヤキックアップ部6とを有する。
また、上述の第2キックアップ部5は、フロアパネル2から上方に立上がる前面壁部5aと、この前面壁部5aから後方に向けて略水平に延びるキックアップフロア部5bと、後述するリヤキックアップ部6とを有し、第2キックアップ部5の前面壁部5aの立上り量は、第1キックアップ部4の前面壁部4aの立上り量よりも大きく設定されていて、第2キックアップ部5のキックアップフロア部5bの高さが、第1キックアップ部4のキックアップフロア部4bの高さよりも、高くなるように構成している。つまり、第1キックアップ部4の下方には相対的に小さい下部空間が形成され、第2キックアップ部5の下方には相対的に大きい下部空間が形成されている。
しかも、図2、図3に示すように、第1キックアップ部4は、第2キックアップ部5に対して車両の前方に所定距離L1だけオフセットするように形成されている。
上述の第1および第2の各キックアップ部4、5におけるリヤキックアップ部6のさらに後方には、リヤフロア7を連設している。
図3に示すように、運転席側Drのリヤキックアップ部6は、助手席側Paのリヤキックアップ部6に対して後方にオフセット形成されている。換言すれば、第1および第2のキックアップ部4,5のオフセット構造に対応して、助手席側Paのリヤキックアップ部6が運転席側Drのリヤキックアップ部6よりも前方にオフセット形成されたものである。
一方、フロアパネル2の車幅方向の中央部には、車室Rの内方へ突出して、車両の前後方向に延びるトンネル部8を形成している。このトンネル部8は車体剛性の中心と成るものであって、該トンネル部8は、ダッシュロアパネル1とリヤキックアップ部6との間において車両の前後方向に延びるように形成されると共に、このトンネル部8の上部には、該トンネル部8との間に閉断面9を形成するトンネルメンバ10(いわゆるハイマウントバックボーンフレーム)を接合している。
上述のトンネルメンバ10は、トンネル部8の上部に沿って、ダッシュロアパネル1とリヤキックアップ部6との間において車両の前後方向に延びる車体剛性部材(強度部材)であり、このトンネルメンバ10によりフロア剛性および車体剛性の向上を図っている。
また、図3、図4に示すように、フロアパネル2における車幅方向の両側端部には、車両の前後方向に延びるサイドシル11,11を接合固定している。
このサイドシル11は、サイドシルアウタと、サイドシルインナと、サイドシルレインフォースメントとを接合して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面をもった車体剛性部材である。但し、図面においてはサイドシルインナを図示している。
図2、図3、図5、図6に示すように、フロアパネル2の前後方向の中間部には、トンネル部8の側面とサイドシル11(詳しくは、サイドシルインナ)とを車幅方向に連結するクロスメンバ12(No.2クロスメンバ)を設け、このクロスメンバ12(車体剛性部材)と、フロアパネル2の上面との間には、車幅方向に延びる閉断面13を形成している。
図2、図3、図5に示すように、助手席側Paにおける第1キックアップ部4の前部には、車幅方向に延びるクロスメンバ14(No.3クロスメンバ)を設け、第1キックアップ部4の上面と、このクロスメンバ14との間には、車幅方向に延びる閉断面14aを形成している。
また、図2、図3、図6に示すように、運転席側Drにおける第2キックアップ部5の前部には、車幅方向に延びるクロスメンバ15(No.3クロスメンバ)を設け、第2キックアップ部5の上面と、このクロスメンバ15との間には、車幅方向に延びる閉断面15aを形成している。ここで、図3から明らかなように、第1キックアップ部4の前部に設けられたクロスメンバ14に対して、第2キックアップ部5の前部に設けられたクロスメンバ15は相対的に前後幅が大きいものを用いている。
図2、図3に示すように、No.3クロスメンバとしての上述のクロスメンバ14,15(車体剛性部材)は、第2キックアップ部5の前部上面に配設されたクロスメンバ15よりも、第1キックアップ部4の前部上面に配設されたクロスメンバ14が車両の前方にオフセットして配設されている。
また、これらの各クロスメンバ14,15は車室Rの内側に位置しており、その車室内側端部(車幅方向の内端部)は上述のトンネル部8に接続固定されていて、この接続構造により車体剛性を確保すべく構成している。
図2、図3、図5に示すように、助手席側Paにおける第1キックアップ部4の後方には、リヤキックアップ部6の背面との間に所定の補機配設スペースを隔てた状態で、リヤフロア7の車外側(つまり下面側)において車幅方向に延びるリヤクロスメンバ16(No.4クロスメンバ)を設け、このリヤクロスメンバ16とリヤフロア7との間には車幅方向に延びる閉断面16aを形成している。
図2、図3、図6に示すように、運転席側Drにおける第2キックアップ部5の後方には、リヤキックアップ部6とリヤフロア7との車外側において車幅方向に延びるリヤクロスメンバ18(No.4クロスメンバ)を設け、各要素6,7,18間には車幅方向に延びる閉断面18aを形成している。
No.4クロスメンバとしてのリヤクロスメンバ16,18(車体剛性部材)はキックアップ部3の後方において第1キックアップ部4と第2キックアップ部5に渡って車幅方向に略一直線状に延びる車体剛性部材であって、図2、図3に示すように、これらのリヤクロスメンバ16,18は、車幅方向で、左右対称(つまり非オフセット構造)に配設されている。
図2、図3に示すように、ストレート構造に構成されてなるリヤクロスメンバ16,18のさらに後方には、車幅方向に延びて後述する左右一対のリヤサイドフレーム43,43間を接続するクロスメンバ19(No.5クロスメンバ)を設け、このクロスメンバ19(車体剛性部材)と、リヤフロア7との間には、車幅方向に延びる閉断面19aを形成している。
一方、図2、図4に示すように、フロアパネル2の下面において、サイドシル11とトンネル部8との間の車幅方向の中間部を、車両の前後方向に延びる左右一対のフロアフレーム20,20を設け、これらのフロアフレーム20,20とフロアパネル2の下面との間には、車両の前後方向に延びる閉断面20a,20aをそれぞれ形成している。
上述の各フロアフレーム20,20はフロアパネル2に接合された車体剛性部材である。なお、フロアフレーム20の前端には、エンジンルームE内の左右両サイドを車両の前後方向に延びる図示しないフロントサイドフレーム(フロントフレーム)が連続するように設けられる。
ところで、図4に底面図で示すように、トンネル部8の車外側の下部空間内には、変速手段としてのトランスミッション21を配設し、このトランスミッション21の出力をプロペラシャフト22(推進軸)を介してリヤディファレンシャル装置23に伝達し、このリヤディファレンシャル装置23の差動出力を左右の後輪ドライブシャフト24,24を介して、左右の後輪25,25に伝達すべく構成している。なお、左右の各後輪25,25はリヤサスペンション装置26,26(例えば、ダブルウィッシュボーン型のサスペンション装置)により左右独立して懸架されている。
また、上述のトランスミッション21のミッションケースと、リヤディファレンシャル装置23のデフケースとの間には、断面略Z字状で、車両の前後方向に延びるパワープラントフレーム27を設けている。
このパワープラントフレーム27(いわゆるPPF)は、トランスミッション21とリヤディファレンシャル装置23とをリジットに接続するフレームであって、このパワープラントフレーム27は、エンジン駆動系からのロール方向の動きを許容しつつ、リヤディファレンシャル装置23のワインドアップ振動を抑制するためのものである。
さらに、図4に示すように、エンジンの排気ポート、排気マニホルド等を含む
排気系には、フロントエキゾーストパイプ28、キャタリスト29、ミドルエキゾーストパイプ30、消音器としてのプリサイレンサ31、リヤエキゾーストパイプ32、メインサイレンサ33、テールパイプ34,34から成る排気通路35を接続し、この排気通路35を図示しないブラケットを介してボディ側に支持すると共に、フロントエキゾーストパイプ28、キャタリスト29、ミドルエキゾーストパイプ30は、トンネル部8の車外側の下部空間内に位置させている。
ところで、図3〜図6に示すように、第1キックアップ部4の下方空間には、第1車両補機としてのサブタンク36(第1燃料タンク)を配設し、第2キックアップ部5の下方空間には、サブタンク36よりも高さ方向で大型の第2車両補機としてサブタンク36よりもその容量が大きいメインタンク37(第2燃料タンク)を配設するが、図7に斜視図で示すように、サブタンク36とメインタンク37とは、上方に立上がって車幅方向に延びる略門形状のトンネルタンク部38で車幅方向に連通接続されて、非対称鞍型の単一の燃料タンク39として一体化されている。
ここで、上述のサブタンク36の後部には、リヤキックアップ部6の背面に沿って立上がる隆起部36aが一体形成されており、この隆起部36aによっても、燃料タンク39のタンク容量の拡大を図るように構成している。
また、メインタンク37の上部にはフューエルポンプ40が取付けられている。一方、上述のサブタンク36とメインタンク37とをトンネルタンク部38を介して一体化した燃料タンク39は、図4、図5、図6に示すように、燃料タンク支持部材としてのタンクバンド41,42を介してボディ側に支持されている。ここで、上述のサブタンク36,メインタンク37はトンネルタンク部38により1つの燃料タンク39としてユニット化されているので、タンクバンド41,42を用いてのボディに対する支持構造および取付け構造の簡略化を図ることができる。
しかも、図5に示すように、第1キックアップ部4とクロスメンバ16との間には、車両補機の一部として上述のサブタンク36における隆起部36aの後端36cを配設している。つまり、クロスメンバ16の前方まで第1燃料タンクとしてのサブタンク36の後端36cを延設したものである。
図8は図3のA−A線矢視断面図、図9は図3のB−B線矢視断面図、図10はトンネルタンク部38に相当する部位の断面図、図11は図3のC−C線矢視断面図であって、図3、図8〜図11に示すように、リヤフロア7の下面両サイドには車体剛性部材としてのリヤサイドフレーム43,43(リヤフレーム)を接合し、これら左右一対のリヤサイドフレーム43,43をサイドシル11の後端部まで車両の前方に向けて延設している。
また、図8、図9、図10に示すように、第1および第2の各キックアップ部4,5の車幅方向外側部にはリヤサイドインナパネル44,44を接合固定している。
図3で示したように、No.3クロスメンバとしての各クロスメンバ14,15は助手席側Paのクロスメンバ14が運転席側Drのクロスメンバ15よりも車両前方にオフセット配置されているので、第1キックアップ部4の前部に配設したクロスメンバ14の車室内側端部(車幅方向内端部)と、第2キックアップ部5の前部に配設したクロスメンバ15の車室内側端部(車幅方向内端部)とを図8、図9に示す補強メンバとしてのコネクトメンバ45,46で接続している。
これらのコネクトメンバ45,46は図8、図9に断面図で示すように、トンネル部8内、つまりトンネル部8の車外側に位置している。
また両コネクトメンバ45,46は図3に平面図で示すように、これらコネクトメンバ45,46同士が互にオーバラップする前後幅を有すると共に、一方のコネクトメンバ45は両クロスメンバ14,15とオーバラップする前後幅を有し、他方のコネクトメンバ46も両クロスメンバ14,15とオーバラップする前後幅を有するように構成されている。
そして、一方のコネクトメンバ45は、トンネル部8のトップデッキ部中間下面とトンネル部8の下端部車外側に接合し、トンネル部8との間に閉断面45aを形成している。
他方のコネクトメンバ46は、トンネル部8の縦壁部中間部位の車外側と一方のコネクトメンバ45の車外側の面とに接合し、トンネル部8との間に閉断面46aを形成している。
図12に上述の両コネクトメンバ45,46を分解斜視図で示すように、一方のコネクトメンバ45は、上側の接合片45bと、上下方向中間の接合片45cと、下側の接合片45dと、各接合片間つまり接合片45b,45c間、接合片45c,45d間を上下に連接する連接片45e,45fとを有し、これら各片45b〜45fを金属部材により一体形成した補強メンバである。
また、他方のコネクトメンバ46は、上側の接合片46bと、下側の接合片46cと、これら両接合片46b,46cを上下方向に連接する湾曲形状の連接片46dとを有し、これら各片46b〜46dを金属部材により一体形成した補強メンバである。
ここで、図12に示す構造に加えて、図13に示す如く、上述の各コネクトメンバ45,46に、少なくとも車幅方向に延びるビード45g,46e(例えば十字状のビード)を閉断面45a,46a側に向けて一体形成し、ビード45g,46eにより車体剛性および側突耐力のさらなる向上を図ってもよい。
図10に燃料タンク39のトンネルタンク部38に相当する部位の断面図を示すように、トンネル部8の車外側において、サブタンク36とメインタンク37とを車幅方向に連通するトンネルタンク部38の下方には、第3車両補機としてのミドルエキゾーストパイプ30(排気管)、プロペラシャフト22、パワープラントフレーム27が配設されている。
図3で示したようにNo.4クロスメンバとしての各リヤクロスメンバ16,18は車幅方向で左右対称に配設されると共に、これらのリヤクロスメンバ16,18は車幅方向に分割して形成されているので、図11に示すように、これら両リヤクロスメンバ16,18をコネクトメンバ47によって車幅方向に接続している。
上述のコネクトメンバ47は、断面凹状の部材であって、リヤフロア7の下面に該コネクトメンバ47を接続して、これら両者7,47間に閉断面47aを形成している。また、一方のリヤクロスメンバ16は図11に示すように閉断面43a構造のリヤサイドフレーム43とコネクトメンバ47の一側との間に接続し、他方のリヤクロスメンバ18も図11に示すように閉断面43a構造のリヤサイドフレーム43とコネクトメンバ47の他側との間に接続している。
上述のコネクトメンバ47はNo.4クロスメンバとしてのリヤクロスメンバ16,18よりも、その前後幅が広く形成されており、分割されたそれぞれのリヤクロスメンバ16,18を車幅方向に接続すべく接続する接続メンバである。
図14に上述のコネクトメンバ47を斜視図で示すように、このコネクトメンバ47は、上側の接合片47b,47cと、左右の縦壁片47d,47eと、底片47fとを有し、これら各片47b〜47fを金属部材により一体形成した接続メンバである。
ここで、図14に示す構造に加えて、図15に示すように、左右の縦壁片47d,47e間を車幅方向に接続する断面門形の補強片47gを設け、この補強片47gと底片47fとの間に、車幅方向に延びる閉断面を形成し、コネクトメンバ47それ自体の剛性と、後部車体剛性と、側突耐力の向上を図るように構成してもよい。
ところで、図16に示すように、前述のトンネルメンバ10の後端部10aを、コネクトメンバ47と上下方向に対応するようにリヤフロア7に接合して、このトンネルメンバ10とコネクトメンバ47とのオーバラップ構造により、後部車体剛性および荷重伝達性能の向上を図るように構成してもよい。
さらに、車幅方向に分割されたリヤクロスメンバ16,18を配設する構成に代えて、図17に示すように左右非分割のリヤクロスメンバ16を用い、このリヤクロスメンバ16(No.4クロスメンバ)を、キックアップ部3の後方において第1キックアップ部4と第2キックアップ部5とに渡って略一直線状に車幅方向に延設し、車幅方向で左右対称に形成する共に、コネクトメンバ47を省略する構造を用いてもよい。
図18は図3で示した車体に対して後列シートおよび前列シートを取付けた状態で示す平面図であって、上述の第1キックアップ部4上には第1リヤシート51を配設すると共に、第2キックアップ部5上には第1リヤシート51に着座する乗員X(図5参照)の体格よりもその体格が小さい乗員Y(図6参照)用の第2リヤシート52を配設している。
これら第1および第2の各リヤシート51,52は、シートクッション51C,52Cと、シートバック51B,52Bとをそれぞれ有する左右独立のセパレートシート(バケット・シート)に構成されている。また、図5に示すように、第1リヤシート51のシートバック51Bは、リクライニングヒンジピン53とリクライニングヒンジブラケット54等からなるリクライニング機構55を備え、リクライニングヒンジピン53を支点として、図5に仮想線で示すように、後方へリクライニング可能に構成されている。
そして、図5に示すように、このリクライニング機構55の後方まで、第1燃料タンクとしてのサブタンク36の隆起部36aが延設されている。
また、上述の第1リヤシート51および第2リヤシート52の前方には、前列シート56,57が配設され、この前列シート56,57は、車幅方向に並設されたドライバーズシート57とパッセンジャーズシート56とから成り、第1リヤシート51の前方にはパッセンジャーズシート56が配設され、第2リヤシート52の前方にはドライバーズシート57が配設されている。換言すれば、このドライバーズシート57の後方に第2リヤシート52を配設したものであって、この第2リヤシート52には、体格が小さい乗員Yが着座するので、ドライバーズシート57の前後スペースを広く設定することができる。
図5、図6、図18に示すように、パッセンジャーズシート56およびドライバーズシート57は、それぞれシートクッション56C,57C、シートバック56B,57B、ヘッドレスト56H,57Hを有する左右独立のセパレートシート(バケット・シート)に構成されている。
しかも、図18に示すように、ドライバーズシート57よりもパッセンジャーズシート56が車両前方にオフセットするように配設される一方、後列シート側においては第2リヤシート52よりも第1リヤシート51が車両前方にオフセットするように配設されている。
図5および図6に示すように、パッセンジャーズシート56およびドライバーズシート57には、乗員Yよりも体格が大きい前席乗員Z1,Z2が着座可能で、助手席側Paの後列シート、つまり、第1リヤシート51には前席乗員Z1,Z2の体格とほぼ同等の後席乗員Xが着座可能となるので、助手席側Paの各シート56,51の前方オフセット構造により、パッセンジャーズシート56および第1リヤシート51の前後のスペースの適切化を図って、特に、第1リヤシート51としては図18で示したリヤシート51よりも、さらに大きいリヤシート51(図19参照)が配置できるように構成している。
なお、図中、58はステアリングホイール、59はインストルメントパネル、60はルーフ部、61は前輪である。また矢印Fは車両の前方を示す。
このように上記実施例の車両の後部車体構造は、車室Rの下面がフロアパネル2によって形成された車両において、上記フロアパネル2には上方へ段上げされたキックアップ部3が設けられ、該キックアップ部3は第1キックアップ部4と、該第1キックアップ部4と車幅方向で並設され、かつ、第1キックアップ部4より高さ方向で高い第2キックアップ部5とから成り、上記キックアップ部3の後方には第1キックアップ部4と第2キックアップ部5とに渡って車幅方向に延びるリヤクロスメンバ16,18(No.4クロスメンバ)が配設され、上記第1キックアップ部4と上記リヤクロスメンバ16との間に、図5に示す如く車両補機の一部(燃料タンク39の後端36b参照)を配設したものである。
この構成によれば、上述のキックアップ部3は、高さが異なる第1キックアップ部4と、第2キックアップ部5とから成るので、キックアップ部4,5上下の大小の車室内空間および車室外空間に対するシートや補機等のレイアウトの自由度の拡大を図ることができる。
また、キックアップ部3の後方において第1キックアップ部4と第2キックアップ部5とに渡って車幅方向に延びるリヤクロスメンバ16,18(No.4クロスメンバ)を設けたので、後部車体剛性を確保することができる。
さらに、第1キックアップ部4とリヤクロスメンバ16との間には、車両補機の一部(燃料タンク39の後端36b参照)を配設したので、補機配設がレイアウト的に有利となる。
要するに、低全高のコンパクトなボディにおいて、レイアウトの自由度と、後部車体剛性の確保との両立を図ることができる。
しかも、上記リヤクロスメンバ16,18は、車幅方向で左右対称に配設されたものである。
この構成によれば、前後にオフセット配設された左右非対称のクロスメンバを有する構造と比較して、左右対称構造のリヤクロスメンバ16,18により後部車体剛性の向上を図ることができる。
また、上記第1キックアップ部4の下方に第1車両補機(サブタンク36参照)が配設され、上記第2キックアップ部5の下方に第1車両補機(サブタンク36)より高さ方向で大型の第2車両補機(メインタンク37参照)が配設されたものである。
この構成によれば、リヤクロスメンバ16,18による高い後部車体剛性を確保しつつ、高さが異なる第1キックアップ部4と第2キックアップ部5とのそれぞれの下方(車体側空間部)に大きさが異なる車両補機(サブタンク36、メインタンク37参照)を仕分けて効率的にパッケージングすることができ、この結果、低全高のコンパクトなボディにおいて、車体剛性の確保と、複数の車両補機のレイアウトとの両立を図ることができる。
さらに、上記第1車両補機は第1燃料タンク(サブタンク36参照)に設定され、上記第2車両補機は第1車両補機としての第1燃料タンク(サブタンク36)と連通された第2燃料タンク(メインタンク37参照)に設定されたものである。
この構成によれば、リヤクロスメンバ16,18による後部車体剛性を確保しつつ、高さ方向で低い側の第1キックアップ部4の下方には第1燃料タンク(サブタンク36)を配設し、高さ方向で高い側の第2キックアップ部5の下方には、高さ方向で大型の第2燃料タンク(メインタンク37)を配設し、しかも、これら両タンク36,37を連通させたので、両キックアップ部4,5の下方を有効に利用して、大型の車両補機としての燃料タンク39のタンク容量を確保することができる。
さらにまた、上記リヤクロスメンバ16の前方まで上記第1燃料タンク(サブタンク36)の後端36bが延設されたものである。
この構成によれば、リヤクロスメンバ16,18による後部車体剛性を確保しつつ、車両補機の一部としての第1燃料タンク(サブタンク36)の後端36bを第1キックアップ部4(詳しくはリヤキックアップ部6)とリヤクロスメンバ16前方との間に延設配置したので、タンク容量をさらに拡大することができる。
加えて、上記第1キックアップ部4上に第1リヤシート51を配設すると共に、上記第2キックアップ部5上には第1リヤシート51に着座する乗員X(図5参照)の体格より小さい乗員Y(図6参照)用の第2リヤシート52を配設したものである。
この構成によれば、リヤクロスメンバ16,18による後部車体剛性を確保しつつ、高さ方向で低い第1キックアップ部4の上部には、相対的に高い上方空間に対応して第1リヤシート51を配設し、高さ方向で高い第2キックアップ部5の上部には、相対的に低い上方空間に対応して体格が小さい乗員Y用の第2リヤシート52を配設したので、車室R内の空間を適切に分担して使用することができ、低全高のコンパクトな車両であっても、乗員の体格による分担使用ができ、多人数乗車が可能となって、例えば、大人3人と女性1人(または子供1人)の乗車が可能となる。
また、上記第1リヤシート51の前方にパッセンジャーズシート56が配設され、上記第2リヤシート52の前方にドライバーズシート57が配設され、上記ドライバーズシート57よりもパッセンジャーズシート56が車両の前方にオフセットして配設されたものである。
この構成によれば、リヤクロスメンバ16,18による後部車体剛性を確保しつつ、特に、第1リヤシート51の乗員Xの安全性、使い勝手、快適性の向上を達成することができる。
つまり、ドライバーズシート57とパッセンジャーズシート56とから成る前列シートのスペースもバランスよく確保することができ、特に第1リヤシート51の乗員X(後席乗員)の安全性と使い勝手との両立を図ることができる。要するに、体格の大きい乗員Xは助手席側の後列シートとしての第1リヤシート51に着座可能となり、一般に、助手席側の後列シート(第1リヤシート51)は使用頻度が高く、この第1リヤシート51が歩道側(つまり路肩)に対応するので、第1リヤシート51の乗員の安全性と使い勝手との両立を図ることができる。
また、パッセンジャーズシート56をドライバーズシート57に対して前方へオフセットさせたオフセット構造により、助手席スペースの確保と、助手席側の後列シート(第1リヤシート51)のスペース拡大とを図ることができ、第1リヤシート51に着座する乗員Xの快適性向上を図ることができる。すなわち、運転席側にはステアリングホイール58が存在するので、ドライバーズシート57を前寄りに配設することはできないが、助手席側にはステアリングホイール58が存在しない分、助手席スペースを確保したうえで、パッセンジャーズシート56を前方にオフセットして配設することができ、これにより、助手席側の後列シート(第1リヤシート51)のスペース拡大を図って、該後列シートとしての第1リヤシート51に着座する乗員Xの快適性向上を図ることができる。
さらに、上記第2リヤシート52よりも上記第1リヤシート51が車両の前方にオフセットして配設されたものである。
この構成によれば、リヤクロスメンバ16,18による後部車体剛性を確保しつつ、後列シート(各シート51,52参照)のオフセット構造により、車室内空間を前後方向に分けて、適切にスペース利用することができ、車室内の前後スペースの効率化を図ることができ、特に、第1リヤシート51として大きいシート(図19参照)を配置すると、後席乗員Xの快適性をさらに向上させることができる。
また、実施例で開示したように、第1燃料タンク(サブタンク36)と第2燃料タンク(メインタンク37)とを、上方に立上がって車幅方向に延びるトンネルタンク部38を介して連通し、このトンネルタンク部38の下方に第3車両補機(プロペラシャフト22、排気管としてのミドルエキゾーストパイプ30参照)を配設した場合には、燃料タンクのタンク容量の確保と、第3車両補機(プロペラシャフト22、エキゾーストパイプ30)のレイアウトとの両立を図ることができる。特に、タンク容量を最大限に確保しつつ、第1および第2の燃料タンク(サブタンク36、メインタンク37)をトンネルタンク部38にて連通一体化できるので、燃料タンク39の構造が簡単となるうえ、その組付け性の向上と、取付け工数の削減とを図ることもできる。
図20、図21は車両の後部車体構造の他の実施例を示し、図1〜図19で示した先の実施例においては第1および第2の各キックアップ部4,5の前部上側にクロスメンバ14,15を配設したが、図20、図21に示すこの実施例においては第1および第2の各キックアップ部4,5の前部下側にクロスメンバ14,15を配設し、これらのクロスメンバ14,15と干渉しない形状のサブタンク36、メインタンク37を、対応するキックアップ部4,5の下方に配設したものである。
図20、図21に示すこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、図20、図21において、図5、図6と同一の部分には同一符号を付してその詳しい説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のクロスメンバは、実施例のNo.4クロスメンバとしてのリヤクロスメンバ16,18(但し、図17で示したリヤクロスメンバ16を含む)に対応し、
以下同様に、
車両補機の一部は、サブタンク36の後端36bに対応し、
第1車両補機は、サブタンク36に対応し、
第2車両補機は、メインタンク37に対応し、
第1シートは、第1リヤシート51に対応し、
第2シートは、第2リヤシート52に対応し、
運転席シートは、ドライバーズシート57に対応し、
助手席シートは、パッセンジャーズシート56に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては、左ハンドル車両に適用した構成を例示したが、上記構造を右ハンドル車両に適用してもよいことは勿論である。
本発明の後部車体構造を備えた車両の側面図 車両の後部車体構造を示す斜視図 図2の平面図 車両の要部底面図 助手席側の後部車体構造を示す側面図 運転席側の後部車体構造を示す側面図 燃料タンクの斜視図 図3のA−A線矢視断面図 図3のB−B線矢視断面図 トンネルタンク部に相当する部位の断面図 図3のC−C線矢視断面図 補強メンバの分解斜視図 補強メンバの他の実施例を示す分解斜視図 コネクトメンバの斜視図 コネクトメンバの他の実施例を示す斜視図 車両の後部車体構造の他の実施例を示す平面図 車両の後部車体構造のさらに他の実施例を示す断面図 シートを配設した状態で示す平面図 第1シートを大型化した状態で示す平面図 助手席側の後部車体構造のさらに他の実施例を示す側面図 運転席側の後部車体構造のさらに他の実施例を示す側面図 従来の車体構造を示す平面図 図22の運転席側の構造を示す側面図 図22の助手席側の構造を示す側面図
符号の説明
R…車室
2…フロアパネル
3…キックアップ部
4…第1キックアップ部
5…第2キックアップ部
16,18…リヤクロスメンバ(クロスメンバ)
36…サブタンク(第1車両補機)
36b…後端(車両補機の一部)
37…メインタンク(第2車両補機)
51…第1リヤシート(第1シート)
52…第2リヤシート(第2シート)
56…パッセンジャーズシート(助手席シート)
57…ドライバーズシート(運転席シート)

Claims (8)

  1. 車室の下面がフロアパネルによって形成された車両において、
    上記フロアパネルには上方へ段上げされたキックアップ部が設けられ、
    該キックアップ部は第1キックアップ部と、該第1キックアップ部と車幅方向で並設され、かつ、第1キックアップ部より高さ方向で高い第2キックアップ部とから成り、
    上記キックアップ部の後方には第1キックアップ部と第2キックアップ部とに渡って車幅方向に延びるクロスメンバが配設され、
    上記第1キックアップ部と上記クロスメンバとの間に車両補機の一部を配設した車両の後部車体構造。
  2. 上記クロスメンバは、車幅方向で左右対称に配設された
    請求項1記載の車両の後部車体構造。
  3. 上記第1キックアップ部の下方に第1車両補機が配設され、
    上記第2キックアップ部の下方に第1車両補機より高さ方向で大型の第2車両補機が配設された
    請求項1または2記載の車両の後部車体構造。
  4. 上記第1車両補機は第1燃料タンクに設定され、
    上記第2車両補機は第1車両補機としての第1燃料タンクと連通された第2燃料タンクに設定された
    請求項3記載の車両の後部車体構造。
  5. 上記クロスメンバの前方まで上記第1燃料タンクの後端が延設された
    請求項1〜4の何れか1に記載の車両の後部車体構造。
  6. 上記第1キックアップ部上に第1シートを配設すると共に、
    上記第2キックアップ部上には第1シートに着座する乗員の体格より小さい乗員用の第2シートを配設した
    請求項1〜5の何れか1に記載の車両の後部車体構造。
  7. 上記第1シートの前方に助手席シートが配設され、上記第2シートの前方に運転席シートが配設され、上記運転席シートより助手席シートが前方にオフセットして配設された
    請求項6記載の車両の後部車体構造。
  8. 上記第2シートより上記第1シートが前方にオフセットして配設された
    請求項7記載の車両の後部車体構造。
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