JP3052202B2 - ２本の固定継手と別個の摺動手段とを備えた等速継手軸 - Google Patents
２本の固定継手と別個の摺動手段とを備えた等速継手軸Info
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- Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、第１及び第２の等
速固定継手と、プランジング組立体とを備えた等速継手
軸であって、前記等速固定継手が、それぞれ、外側走行
溝を有する外側部と、内側部走行溝を有する内側部と、
対向して対を形成する前記外側走行溝および前記内側走
行溝に係合する球体を案内するために、前記外側部およ
び前記内側部の間に配設される保持器とを有し、前記外
側部が第１の接続手段を備えると共に前記内側部が第２
の接続手段を備え、プランジング組立体が、前記第１の
等速固定継手の前記内側部に接続された摺動ジャーナル
と、中間軸に接続された摺動スリーブとを有し、前記摺
動ジャーナルと前記摺動スリーブとの間には、前記走行
溝と係合する複数の転がり接触部材が配設され、前記中
間軸が前記第２の等速固定継手の前記内側部に接続され
た等速継手軸に関する。
速固定継手と、プランジング組立体とを備えた等速継手
軸であって、前記等速固定継手が、それぞれ、外側走行
溝を有する外側部と、内側部走行溝を有する内側部と、
対向して対を形成する前記外側走行溝および前記内側走
行溝に係合する球体を案内するために、前記外側部およ
び前記内側部の間に配設される保持器とを有し、前記外
側部が第１の接続手段を備えると共に前記内側部が第２
の接続手段を備え、プランジング組立体が、前記第１の
等速固定継手の前記内側部に接続された摺動ジャーナル
と、中間軸に接続された摺動スリーブとを有し、前記摺
動ジャーナルと前記摺動スリーブとの間には、前記走行
溝と係合する複数の転がり接触部材が配設され、前記中
間軸が前記第２の等速固定継手の前記内側部に接続され
た等速継手軸に関する。
【０００２】
【従来の技術】ドイツ連邦共和国特許出願公開第４４１
９３７３Ａ１号に記載された、かかる等速継手軸の場
合、摺動ジャーナルは、第１の等速固定継手の内側部と
一体であるように製造され、第２の等速固定継手の内側
部にもジャーナルが形成される。中間軸は、第１の部分
を介して、第２の等速固定継手の内側部のジャーナル上
に堅固に位置決めされる。前記中間軸は、その他端部
に、摺動スリーブを支持している。この実施形態の欠点
は、２つの等速固定継手の内側部が異なる構成を有しな
ければならないことに在る。この結果、コスト、特に前
記内側部を製造するための工具のコストが上昇する。
９３７３Ａ１号に記載された、かかる等速継手軸の場
合、摺動ジャーナルは、第１の等速固定継手の内側部と
一体であるように製造され、第２の等速固定継手の内側
部にもジャーナルが形成される。中間軸は、第１の部分
を介して、第２の等速固定継手の内側部のジャーナル上
に堅固に位置決めされる。前記中間軸は、その他端部
に、摺動スリーブを支持している。この実施形態の欠点
は、２つの等速固定継手の内側部が異なる構成を有しな
ければならないことに在る。この結果、コスト、特に前
記内側部を製造するための工具のコストが上昇する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、低コ
ストで製造可能な等速継手軸を提案することである。
ストで製造可能な等速継手軸を提案することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、本発明に
よる等速継手軸、すなわち、第１及び第２の等速固定継
手と、プランジング組立体とを備えた等速継手軸であっ
て、前記等速固定継手が、それぞれ、外側走行溝を有す
る外側部と、内側部走行溝を有する内側部と、対向して
対を形成する外側走行溝および内側走行溝に係合する球
体を案内するために前記外側部および内側部の間に配設
される保持器とを有し、前記外側部が第１の接続手段を
備えると共に前記内側部が第２の接続手段を備え、前記
プランジング組立体が、前記第１の等速固定継手の内側
部に接続された摺動ジャーナルと、中間軸に接続された
摺動スリーブとを有し、前記摺動ジャーナルと摺動スリ
ーブとの間には、走行溝と係合する複数の転がり接触部
材が配設され、前記中間軸が第２の等速固定継手の内側
部に接続された等速継手軸において、前記２つの等速固
定継手の内側部が、同一の収容内孔を備え、前記中間軸
が前記摺動スリーブと反対側の端部に、前記摺動ジャー
ナルが前記摺動スリーブから突出した端部に、それぞ
れ、２つの前記収容内孔と整合するように形成された差
込部を備え、前記中間軸が、管状軸として形成されると
共に前記摺動スリーブを一体的に備え、前記差込部の部
分では、前記中間軸の壁が、前記差込部と、前記摺動ス
リーブを構成する部分との間の部分より厚く、前記内側
部の収容内孔と前記差込部とが、回転可能な固定接続を
達成するために、互いに整合する歯部を備えた、ことを
特徴とする等速継手軸によって達成される。
よる等速継手軸、すなわち、第１及び第２の等速固定継
手と、プランジング組立体とを備えた等速継手軸であっ
て、前記等速固定継手が、それぞれ、外側走行溝を有す
る外側部と、内側部走行溝を有する内側部と、対向して
対を形成する外側走行溝および内側走行溝に係合する球
体を案内するために前記外側部および内側部の間に配設
される保持器とを有し、前記外側部が第１の接続手段を
備えると共に前記内側部が第２の接続手段を備え、前記
プランジング組立体が、前記第１の等速固定継手の内側
部に接続された摺動ジャーナルと、中間軸に接続された
摺動スリーブとを有し、前記摺動ジャーナルと摺動スリ
ーブとの間には、走行溝と係合する複数の転がり接触部
材が配設され、前記中間軸が第２の等速固定継手の内側
部に接続された等速継手軸において、前記２つの等速固
定継手の内側部が、同一の収容内孔を備え、前記中間軸
が前記摺動スリーブと反対側の端部に、前記摺動ジャー
ナルが前記摺動スリーブから突出した端部に、それぞ
れ、２つの前記収容内孔と整合するように形成された差
込部を備え、前記中間軸が、管状軸として形成されると
共に前記摺動スリーブを一体的に備え、前記差込部の部
分では、前記中間軸の壁が、前記差込部と、前記摺動ス
リーブを構成する部分との間の部分より厚く、前記内側
部の収容内孔と前記差込部とが、回転可能な固定接続を
達成するために、互いに整合する歯部を備えた、ことを
特徴とする等速継手軸によって達成される。
【０００５】本発明の利点は、外側部用の接続手段を除
き、同一に設計された等速固定継手を等速継手軸に使用
可能なことである。その結果生じる利点は、原則として
コストを低く抑え高度の反復精度を達成するために非チ
ップ形成法により製造された内側部を使用することがで
きるので、ジャーナルを備えた従来技術の内側部と比較
して内側部の相対的変形度を大幅に減少させ得ることで
ある。中間軸は、好ましくは管状軸として形成され、摺
動スリーブを備えている。差込部では、摺動スリーブと
して形成された部分と当該差込部との間の領域の壁部よ
り厚い壁が選定される。かかる中間軸は、管から始まっ
て、例えばハンマー鍛造によりその最終形状を付与する
ことができる。
き、同一に設計された等速固定継手を等速継手軸に使用
可能なことである。その結果生じる利点は、原則として
コストを低く抑え高度の反復精度を達成するために非チ
ップ形成法により製造された内側部を使用することがで
きるので、ジャーナルを備えた従来技術の内側部と比較
して内側部の相対的変形度を大幅に減少させ得ることで
ある。中間軸は、好ましくは管状軸として形成され、摺
動スリーブを備えている。差込部では、摺動スリーブと
して形成された部分と当該差込部との間の領域の壁部よ
り厚い壁が選定される。かかる中間軸は、管から始まっ
て、例えばハンマー鍛造によりその最終形状を付与する
ことができる。
【０００６】更に、摺動ジャーナルもまた、変形力を可
能な限り小さくするために管状とすることが提案され
る。走行溝付きの摺動ジャーナル及び差込部の部分の歯
部もまた、ハンマー鍛造により製造することができる。
前記内側部と前記摺動ジャーナル及び前記中間軸の前記
差込部との間で回転可能な固定接続を達成するために、
前記内側部と前記差込部とは、それぞれ前記内側部の長
手方向軸線に対して平行に延びる歯部を備えている。
能な限り小さくするために管状とすることが提案され
る。走行溝付きの摺動ジャーナル及び差込部の部分の歯
部もまた、ハンマー鍛造により製造することができる。
前記内側部と前記摺動ジャーナル及び前記中間軸の前記
差込部との間で回転可能な固定接続を達成するために、
前記内側部と前記差込部とは、それぞれ前記内側部の長
手方向軸線に対して平行に延びる歯部を備えている。
【０００７】本発明の等速継手軸の特に有利な実施形態
は、当該等速固定継手の外側部をそれぞれ、皿形調節要
素の球形調節面を支持する支持面を構成する中空の球面
を有する支持要素と関係させた場合に達成される。前記
皿形調節要素の縁部には、内側部を支持する平面状の端
面が形成され、前記内側部の長手方向軸線は、前記平面
状の端面に垂直に位置決めされている。前記内側部は、
保持器内で案内される球体により、前記外側部に対して
保持され、かつ中心決めされている。前記保持器は、中
空の球面を介して、前記内側部の球形の外面上に支持さ
れている。前記保持器と前記外側部との間の接触は無
い。整列状態では、内側走行溝と外側部走行溝とは、支
持要素と関係した等速固定継手端部から始まって長手方
向軸線に沿って狭い断面を有するので、前記内側部は、
調節要素により継手関節中心上で長手方向軸線に沿って
前記外側部に対して中心決めされる。このように前記調
節要素を設計配設することにより、収容内孔の直径を比
較的大きくすることができる。前記内側走行溝の下側に
は、トルク伝達を許容すべく半径方向に十分な材料が確
保される。概要を述べた等速固定継手は、独国特許出願
第１９７５１４９３．６号に詳細に記載されている。
は、当該等速固定継手の外側部をそれぞれ、皿形調節要
素の球形調節面を支持する支持面を構成する中空の球面
を有する支持要素と関係させた場合に達成される。前記
皿形調節要素の縁部には、内側部を支持する平面状の端
面が形成され、前記内側部の長手方向軸線は、前記平面
状の端面に垂直に位置決めされている。前記内側部は、
保持器内で案内される球体により、前記外側部に対して
保持され、かつ中心決めされている。前記保持器は、中
空の球面を介して、前記内側部の球形の外面上に支持さ
れている。前記保持器と前記外側部との間の接触は無
い。整列状態では、内側走行溝と外側部走行溝とは、支
持要素と関係した等速固定継手端部から始まって長手方
向軸線に沿って狭い断面を有するので、前記内側部は、
調節要素により継手関節中心上で長手方向軸線に沿って
前記外側部に対して中心決めされる。このように前記調
節要素を設計配設することにより、収容内孔の直径を比
較的大きくすることができる。前記内側走行溝の下側に
は、トルク伝達を許容すべく半径方向に十分な材料が確
保される。概要を述べた等速固定継手は、独国特許出願
第１９７５１４９３．６号に詳細に記載されている。
【０００８】
【発明の実施の形態】添付図面には、本発明の好適な一
実施形態が模式的に示されており、以下、図面に基づき
これを説明する。
実施形態が模式的に示されており、以下、図面に基づき
これを説明する。
【０００９】本発明の等速継手軸は、２本の等速固定継
手１，１′と、プランジング組立体を備えた一本の中間
軸１４とから構成される。図示したような等速継手軸
は、例えば、自動車の後輪を駆動する。等速固定継手１
は、後述する接続手段を介して、自動車の後輪差動装置
に接続され、等速固定継手１′は、やはり後述する別の
接続手段を介して、自動車の後輪のホイールハブに接続
される。２本の等速固定継手１，１′は、実質的に同じ
構造を有する。
手１，１′と、プランジング組立体を備えた一本の中間
軸１４とから構成される。図示したような等速継手軸
は、例えば、自動車の後輪を駆動する。等速固定継手１
は、後述する接続手段を介して、自動車の後輪差動装置
に接続され、等速固定継手１′は、やはり後述する別の
接続手段を介して、自動車の後輪のホイールハブに接続
される。２本の等速固定継手１，１′は、実質的に同じ
構造を有する。
【００１０】本発明に重要な範囲で、異なって構成され
た部材を以下詳細に説明する。より明瞭な概観を提供す
るために、個々の部材の参照符号は場合により一方又は
他方の等速固定継手１，１′を指す。２本の等速固定継
手１，１′は、それぞれ、薄壁の板金部として構成され
る外側部２を備えている。外側部２は、その内面に、外
側部２の長手方向軸線を中心とする円周方向に分布した
複数の外側走行溝３を備えている。外側走行溝３は、子
午平面内に延び、それぞれ接続手段を構成するフランジ
４及び接続ジャーナルと関係した開口端部から始まっ
て、アンダーカットを有しない状態で延びる。即ち、フ
ランジ４から離れる方向では、外側走行溝３の軌道基部
は、外側部２の長手方向軸線に接近する。外側部２を板
金部として構成することにより、外側部２の壁は、断面
で、外側走行溝３が配設された隆起部を形成する。
た部材を以下詳細に説明する。より明瞭な概観を提供す
るために、個々の部材の参照符号は場合により一方又は
他方の等速固定継手１，１′を指す。２本の等速固定継
手１，１′は、それぞれ、薄壁の板金部として構成され
る外側部２を備えている。外側部２は、その内面に、外
側部２の長手方向軸線を中心とする円周方向に分布した
複数の外側走行溝３を備えている。外側走行溝３は、子
午平面内に延び、それぞれ接続手段を構成するフランジ
４及び接続ジャーナルと関係した開口端部から始まっ
て、アンダーカットを有しない状態で延びる。即ち、フ
ランジ４から離れる方向では、外側走行溝３の軌道基部
は、外側部２の長手方向軸線に接近する。外側部２を板
金部として構成することにより、外側部２の壁は、断面
で、外側走行溝３が配設された隆起部を形成する。
【００１１】各外側部２の空洞内には、内側部５が収容
される。内側部５は、外側走行溝３に対応して円周方向
に分布するように内側部５の外面に配設された内側走行
溝６を備えている。内側走行溝６は、フランジ４及び前
記接続ジャーナルから及び内側部５の長手方向軸線から
離れる方向に延びる軌道基部を有する。内側部５は、フ
ランジ４から除去したその外面部に、その中空の球面上
で保持器８を支持する球面を備えている。
される。内側部５は、外側走行溝３に対応して円周方向
に分布するように内側部５の外面に配設された内側走行
溝６を備えている。内側走行溝６は、フランジ４及び前
記接続ジャーナルから及び内側部５の長手方向軸線から
離れる方向に延びる軌道基部を有する。内側部５は、フ
ランジ４から除去したその外面部に、その中空の球面上
で保持器８を支持する球面を備えている。
【００１２】保持器８は、外側走行溝３と内側走行溝６
の各対に対応して円周方向に分布した窓を有する。各窓
には、窓から保持器８の半径方向外側及び内側に突出し
てトルク伝達目的で外側走行溝３及び内側走行溝６とそ
れぞれ係合する球体９が収容される。外側走行溝３及び
内側走行溝６が採る上述した軌道により、球体９は、そ
れぞれフランジ４及び前記接続ジャーナルに向けたトル
ク伝達時に、保持器８を内側部に接触させて保持する力
を保持器８に加える。保持器８の外面と外側部２の内面
との間には、接触はない。
の各対に対応して円周方向に分布した窓を有する。各窓
には、窓から保持器８の半径方向外側及び内側に突出し
てトルク伝達目的で外側走行溝３及び内側走行溝６とそ
れぞれ係合する球体９が収容される。外側走行溝３及び
内側走行溝６が採る上述した軌道により、球体９は、そ
れぞれフランジ４及び前記接続ジャーナルに向けたトル
ク伝達時に、保持器８を内側部に接触させて保持する力
を保持器８に加える。保持器８の外面と外側部２の内面
との間には、接触はない。
【００１３】内側部６は、球体９により、外側部２に対
して、フランジ４及び前記接続ジャーナルから離れる方
向で外側部２の長手方向軸線に沿って及び半径方向に中
心決めされる。更に、各内側部５は、歯付き収容内孔７
を備え、各歯は内側部５の長手方向軸線に平行に向いて
延びている。フランジ４及び前記接続ジャーナルの方向
に、内側部５は、保持器８及び球体９と共に、皿形の調
節要素１０により外側部２内に保持されている。調節要
素１０の縁部には、内側部５を支持する端面が形成され
ている。
して、フランジ４及び前記接続ジャーナルから離れる方
向で外側部２の長手方向軸線に沿って及び半径方向に中
心決めされる。更に、各内側部５は、歯付き収容内孔７
を備え、各歯は内側部５の長手方向軸線に平行に向いて
延びている。フランジ４及び前記接続ジャーナルの方向
に、内側部５は、保持器８及び球体９と共に、皿形の調
節要素１０により外側部２内に保持されている。調節要
素１０の縁部には、内側部５を支持する端面が形成され
ている。
【００１４】更に、調節要素１０は、支持要素１２の支
持面１３及び中空の球体として設けられた支持ディスク
２８に当接する球形の調節面１１を備えている。調節面
１１及び支持面１３の球半径は、継手関節中心Ｏ上に中
心決めされている。等速固定継手１用の支持要素１２
は、フランジ部を備え、支持要素１２は、当該フランジ
部を介して、例えばリベット留めにより、外側部２のフ
ランジ４に固定されている。このように、内側部５は、
外側部２に対して継手関節中心上に中心決めされる。等
速固定継手１′の場合、支持要素１２′が支持ディスク
２８を支持している。
持面１３及び中空の球体として設けられた支持ディスク
２８に当接する球形の調節面１１を備えている。調節面
１１及び支持面１３の球半径は、継手関節中心Ｏ上に中
心決めされている。等速固定継手１用の支持要素１２
は、フランジ部を備え、支持要素１２は、当該フランジ
部を介して、例えばリベット留めにより、外側部２のフ
ランジ４に固定されている。このように、内側部５は、
外側部２に対して継手関節中心上に中心決めされる。等
速固定継手１′の場合、支持要素１２′が支持ディスク
２８を支持している。
【００１５】第２の等速固定継手１′は、外側部２が部
分部を有する点において、第１の等速固定継手１と異な
る。外側部２は、支持要素１２′の外周部用の収容部を
備えているので、非中空部材である支持要素１２′は、
回転可能に固定された状態で、円形断面から逸脱した断
面を介して、外側部２に接続することができる。更に、
支持要素１２′は、第２の等速固定継手１′を、例えば
自動車のホイールハブに接続する接続ジャーナルを備え
ている。一方、第１の等速固定継手１のフランジ４は、
差動装置の出力傘歯車の一つの出力フランジに接続され
る。
分部を有する点において、第１の等速固定継手１と異な
る。外側部２は、支持要素１２′の外周部用の収容部を
備えているので、非中空部材である支持要素１２′は、
回転可能に固定された状態で、円形断面から逸脱した断
面を介して、外側部２に接続することができる。更に、
支持要素１２′は、第２の等速固定継手１′を、例えば
自動車のホイールハブに接続する接続ジャーナルを備え
ている。一方、第１の等速固定継手１のフランジ４は、
差動装置の出力傘歯車の一つの出力フランジに接続され
る。
【００１６】２本の等速固定継手１，１′は、２本の等
速固定継手１，１′の継手関節中心間の距離の変化を許
容する摺動組立体を備えた中間軸１４により、互いに接
続される。摺動組立体は、内孔１９を有して管状の摺動
ジャーナル１５を備えている。更に、摺動ジャーナル１
５は、２本の等速固定継手１，１′の収容内孔７と整合
する一連の歯部１７を外面に形成した差込部１６を有す
る。摺動ジャーナル１５は、固定リング１８を介して、
２つの収容内孔７の一方に固定される。
速固定継手１，１′の継手関節中心間の距離の変化を許
容する摺動組立体を備えた中間軸１４により、互いに接
続される。摺動組立体は、内孔１９を有して管状の摺動
ジャーナル１５を備えている。更に、摺動ジャーナル１
５は、２本の等速固定継手１，１′の収容内孔７と整合
する一連の歯部１７を外面に形成した差込部１６を有す
る。摺動ジャーナル１５は、固定リング１８を介して、
２つの収容内孔７の一方に固定される。
【００１７】更に、摺動ジャーナル１５は、その外面
に、内側部５の長手方向軸線に平行に延びて球体の転が
り接触部材を転動させる走行溝２０を有する。前記球体
は、例えば保持器により案内される。摺動ジャーナル１
５は、中間軸１４と関係する、即ち一体に形成された摺
動スリーブ２２に挿入される。摺動スリーブ２２は、そ
の内面に、走行溝２０に対応して円周方向に分布して球
体２１により係合される走行溝２３を有する。この組立
体により、摺動ジャーナル１５と中間軸１４との間でト
ルクの伝達が可能になると共に、摺動スリーブ２２と摺
動ジャーナル２５とを長手方向軸線に沿って互いに対し
て変位可能にしている。
に、内側部５の長手方向軸線に平行に延びて球体の転が
り接触部材を転動させる走行溝２０を有する。前記球体
は、例えば保持器により案内される。摺動ジャーナル１
５は、中間軸１４と関係する、即ち一体に形成された摺
動スリーブ２２に挿入される。摺動スリーブ２２は、そ
の内面に、走行溝２０に対応して円周方向に分布して球
体２１により係合される走行溝２３を有する。この組立
体により、摺動ジャーナル１５と中間軸１４との間でト
ルクの伝達が可能になると共に、摺動スリーブ２２と摺
動ジャーナル２５とを長手方向軸線に沿って互いに対し
て変位可能にしている。
【００１８】前記組立体は、包旋状ブーツ２４により封
止されている。包旋状ブーツ２４は、その大径を介して
等速固定継手１の外側部２の外周上に取り付けられる一
方、その小径を介して摺動スリーブ２２の外面上に取り
付けられる。中間軸１４は、摺動スリーブ２２に続い
て、中心部２６を有する。中心部２６は、他端に向け
て、差込部２５へと続く。差込部２５は、中心部２６よ
り厚い壁を有し、その外面上に、摺動ジャーナル１５の
一連の歯部１７に対応する一連の歯部２７を有する。
止されている。包旋状ブーツ２４は、その大径を介して
等速固定継手１の外側部２の外周上に取り付けられる一
方、その小径を介して摺動スリーブ２２の外面上に取り
付けられる。中間軸１４は、摺動スリーブ２２に続い
て、中心部２６を有する。中心部２６は、他端に向け
て、差込部２５へと続く。差込部２５は、中心部２６よ
り厚い壁を有し、その外面上に、摺動ジャーナル１５の
一連の歯部１７に対応する一連の歯部２７を有する。
【００１９】歯部２７は、第２の等速固定継手１′の内
側部５の収容内孔７に挿入されて固定リング１８により
固定される。等速固定継手１′を封止するために、別の
包旋状のブーツ２４′が設けられている。当該ブーツ２
４′は、その大径を介して第２の等速固定継手１′の外
側部２の外面上に固定される一方、その小径を介して中
間軸１４の外面上に固定される。
側部５の収容内孔７に挿入されて固定リング１８により
固定される。等速固定継手１′を封止するために、別の
包旋状のブーツ２４′が設けられている。当該ブーツ２
４′は、その大径を介して第２の等速固定継手１′の外
側部２の外面上に固定される一方、その小径を介して中
間軸１４の外面上に固定される。
【００２０】以下、本発明の実施形態を要約列挙する。
【００２１】＜１＞ 第１及び第２の等速固定継手１，
１′と、プランジング組立体とを備えた等速継手軸であ
って、 前記等速固定継手１，１′が、それぞれ、外側
走行溝３を有する外側部２と、内側部走行溝６を有する
内側部５と、対向して対を形成する外側走行溝３および
内側走行溝６に係合する球体９を案内するために前記外
側部２および内側部５の間に配設される保持器８とを有
し、前記外側部２が第１の接続手段を備えると共に前記
内側部５が第２の接続手段７を備え、前記プランジング
組立体が、前記第１の等速固定継手１の内側部５に接続
された摺動ジャーナル１５と、中間軸１４に接続された
摺動スリーブ２２とを有し、前記摺動ジャーナル１５と
摺動スリーブ２２との間には、走行溝２０，２３と係合
する複数の転がり接触部材２１が配設され、前記中間軸
１４が第２の等速固定継手１′の内側部５に接続された
等速継手軸において、前記２つの等速固定継手１，１′
の内側部５が、同一の収容内孔７を備え、前記中間軸１
４が前記摺動スリーブ２２と反対側の端部に、前記摺動
ジャーナル１５が前記摺動スリーブ２２から突出した端
部に、それぞれ、２つの前記収容内孔７と整合するよう
に形成された差込部１６，２５を備え、前記中間軸１４
が、管状軸として形成されると共に前記摺動スリーブ２
２を備え、前記差込部２５の部分では、前記中間軸の壁
が、前記差込部と、前記摺動スリーブ２２を構成する部
分との間の部分より厚く、前記内側部５の収容内孔７と
前記差込部１６，２５とが、回転可能な固定接続を達成
するために、互いに整合する歯部１７を備えた、等速継
手軸。
１′と、プランジング組立体とを備えた等速継手軸であ
って、 前記等速固定継手１，１′が、それぞれ、外側
走行溝３を有する外側部２と、内側部走行溝６を有する
内側部５と、対向して対を形成する外側走行溝３および
内側走行溝６に係合する球体９を案内するために前記外
側部２および内側部５の間に配設される保持器８とを有
し、前記外側部２が第１の接続手段を備えると共に前記
内側部５が第２の接続手段７を備え、前記プランジング
組立体が、前記第１の等速固定継手１の内側部５に接続
された摺動ジャーナル１５と、中間軸１４に接続された
摺動スリーブ２２とを有し、前記摺動ジャーナル１５と
摺動スリーブ２２との間には、走行溝２０，２３と係合
する複数の転がり接触部材２１が配設され、前記中間軸
１４が第２の等速固定継手１′の内側部５に接続された
等速継手軸において、前記２つの等速固定継手１，１′
の内側部５が、同一の収容内孔７を備え、前記中間軸１
４が前記摺動スリーブ２２と反対側の端部に、前記摺動
ジャーナル１５が前記摺動スリーブ２２から突出した端
部に、それぞれ、２つの前記収容内孔７と整合するよう
に形成された差込部１６，２５を備え、前記中間軸１４
が、管状軸として形成されると共に前記摺動スリーブ２
２を備え、前記差込部２５の部分では、前記中間軸の壁
が、前記差込部と、前記摺動スリーブ２２を構成する部
分との間の部分より厚く、前記内側部５の収容内孔７と
前記差込部１６，２５とが、回転可能な固定接続を達成
するために、互いに整合する歯部１７を備えた、等速継
手軸。
【００２２】＜２＞ 前記摺動ジャーナル１５が、管状
である、前記＜１＞に記載の等速継手軸。
である、前記＜１＞に記載の等速継手軸。
【００２３】
【発明の効果】上述のように、本発明の等速継手軸はそ
の構成上の特徴を、前記２つの等速固定継手の内側部
が、同一の収容内孔を備え、前記中間軸が、前記摺動ス
リーブと反対側の端部に、前記摺動ジャーナルが前記摺
動スリーブから突出した端部に、それぞれ、２つの前記
収容内孔と整合するように形成された差込部を備え、前
記中間軸が、管状軸として形成されると共に前記摺動ス
リーブを備え、前記差込部の部分では、前記中間軸の壁
が、前記差込部と、前記摺動スリーブを構成する部分と
の間の部分より厚く、前記内側部の収容内孔と前記差込
部とが、回転可能な固定接続を達成するために、互いに
整合する歯部を備えたこととしている。したがって、本
発明によれば、従来型の欠点であった、２つの等速固定
継手の内側部が異なる構成を有し、その結果、コスト、
特に内側部を製造するための工具のコストが上昇すると
いうことを解消できる。
の構成上の特徴を、前記２つの等速固定継手の内側部
が、同一の収容内孔を備え、前記中間軸が、前記摺動ス
リーブと反対側の端部に、前記摺動ジャーナルが前記摺
動スリーブから突出した端部に、それぞれ、２つの前記
収容内孔と整合するように形成された差込部を備え、前
記中間軸が、管状軸として形成されると共に前記摺動ス
リーブを備え、前記差込部の部分では、前記中間軸の壁
が、前記差込部と、前記摺動スリーブを構成する部分と
の間の部分より厚く、前記内側部の収容内孔と前記差込
部とが、回転可能な固定接続を達成するために、互いに
整合する歯部を備えたこととしている。したがって、本
発明によれば、従来型の欠点であった、２つの等速固定
継手の内側部が異なる構成を有し、その結果、コスト、
特に内側部を製造するための工具のコストが上昇すると
いうことを解消できる。
【図１】本発明の一実施形態を示した断面図。
１，１′ 等速固定継手 ２ 外側部 ３ 外側走行溝 ４ フランジ ５ 内側部 ６ 内側走行溝 ７ 歯付き収容内孔 ８ 保持器 ９ 球体 １０ 調節要素 １１ 調節面 １２，１２′ 支持要素 １３ 支持面 １４ 中間軸 １５ 摺動ジャーナル １６ 摺動ジャーナルの差込部 １７ 一連の歯部 １８ 固定リング １９ 内孔 ２０ 走行溝 ２１ 転がり接触部材／球体 ２２ 摺動スリーブ ２３ 走行溝 ２４，２４′ 包旋状ブーツ ２５ 中間軸の差込部 ２６ 中間軸の中心部 ２７ 中間軸の差込部の一連の歯部 ２８ 支持ディスク Ｏ 継手関節中心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F16C 3/02 F16D 3/20
Claims (2)
- 【請求項１】 第１及び第２の等速固定継手（１，
１′）と、プランジング組立体とを備えた等速継手軸で
あって、 前記等速固定継手（１，１′）が、それぞれ、外側走行
溝（３）を有する外側部（２）と、内側部走行溝（６）
を有する内側部（５）と、対向して対を形成する外側走
行溝（３）および内側走行溝（６）に係合する球体
（９）を案内するために前記外側部（２）および内側部
（５）の間に配設される保持器（８）とを有し、前記外
側部（２）が第１の接続手段を備えると共に前記内側部
（５）が第２の接続手段（７）を備え、 前記プランジング組立体が、前記第１の等速固定継手
（１）の内側部（５）に接続された摺動ジャーナル（１
５）と、中間軸（１４）に接続された摺動スリーブ（２
２）とを有し、前記摺動ジャーナル（１５）と摺動スリ
ーブ（２２）との間には、走行溝（２０，２３）と係合
する複数の転がり接触部材（２１）が配設され、前記中
間軸（１４）が第２の等速固定継手（１′）の内側部
（５）に接続された等速継手軸において、 前記２つの等速固定継手（１，１′）の内側部（５）
が、同一の収容内孔（７）を備え、 前記中間軸（１４）が前記摺動スリーブ（２２）と反対
側の端部に、前記摺動ジャーナル（１５）が前記摺動ス
リーブ（２２）から突出した端部に、それぞれ、２つの
前記収容内孔（７）と整合するように形成された差込部
（１６，２５）を備え、 前記中間軸（１４）が、管状軸として形成されると共に
前記摺動スリーブ（２２）を一体的に備え、前記差込部
（２５）の部分では、前記中間軸の壁が、前記差込部
と、前記摺動スリーブ（２２）を構成する部分との間の
部分より厚く、 前記内側部（５）の収容内孔（７）と前記差込部（１
６，２５）とが、回転可能な固定接続を達成するため
に、互いに整合する歯部（１７）を備えた、 ことを特徴とする等速継手軸。 - 【請求項２】 前記摺動ジャーナル（１５）が管状であ
ることを特徴とする請求項１に記載の等速継手軸。
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|---|---|---|---|
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| DE19756768A DE19756768C2 (de) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | Gleichlaufgelenkwelle mit zwei Festgelenken und separater Verschiebung |
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|---|---|
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| DE10210305B4 (de) | 2001-04-04 | 2020-04-23 | Volkswagen Ag | Gleichlauffestgelenk, Gleichlaufgelenkwelle und Herstellungsverfahren hierfür |
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