JP3049971B2 - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温度制御装置を備えた
加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の温度制御機能を持つ一般的な誘導
加熱調理器の構成を図8に、揚げ物調理における負荷投
入時の設定温度補正動作を図9と図10に示す。
【0003】図8において、1は商用交流電源、2は高
周波電源2aと加熱コイル2bで構成される誘導加熱装
置、3は負荷の鍋で、加熱コイル2bの上面に設置され
たセラミックプレート4上に置かれている。
【0004】5は温度検知手段で、セラミックプレート
4の下面に接するように設けられた温度検知素子のサー
ミスタ5aの抵抗値の変化により、温度測定を行ってい
る。
【0005】6は温度設定手段で、使用者が任意に鍋3
の温度を設定できるようになっている。
【0006】7は温度制御手段で、温度検知手段5の入
力を受けて温度設定手段6で設定された温度になるよう
に誘導加熱装置2の加熱出力を制御しているものであ
る。
【0007】図9にこの従来例の誘導加熱調理器の温度
制御装置による揚げ物調理の際の負荷である調理材料の
投入時の制御温度補正動作を示す。
【0008】時間0で加熱を開始した後、温度検知手段
5により測定した温度があらかじめ温度設定手段6にて
設定した制御温度S0に達すると、温度制御装置5の働
きで誘導加熱装置2の加熱出力を調節しながら温度をS
0で一定に保っている。
【0009】この温度調節動作は、一般に、設定温度ま
での温度差が大きいと大きな加熱出力とし設定温度との
差が小さくなるにつれて、加熱出力を低くしているもの
である。
【0010】このとき、誘導加熱方式の特徴として、図
9中の破線で示す鍋3の中の油の温度は、加熱開始当初
は鍋3が直接温まった熱がセラミックプレート4を介し
て先に温度検知素子のサーミスタ5aを加熱するため、
サーミスタ5aよりも遅く温度が上昇している。
【0011】時間A点で揚げ物調理の材料を投入する
と、先に油の温度が降下し、遅れてサーミスタ5aの測
定温度が低下している。つまり、まず油の温度が下がっ
てから次に鍋3の温度が低下し、さらにセラミックプレ
ート4の温度が下がった後に、サーミスタ5aにより検
知された温度が低下し始める。そして温度検知手段5に
より測定された温度が判定時間Tconst以内に判定
温度θconst以上低下すると、温度制御手段5によ
り揚げ物の材料が投入されたと判断して、制御温度をS
0からS1へ上昇させているものである。
【0012】この動作により、揚げ物の調理材料を投入
した際の実際の油の温度とサーミスタ5aの温度差を埋
めているものである。つまり、サーミスタ5aの温度よ
り油の温度が低くなった分だけ設定温度を上昇させるた
め、温度調節動作により設定温度との温度差が見かけ上
大きくなって加熱出力が増加するため、調理中の油の温
度の復帰を早急に促しているものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図8の従
来の加熱調理器の温度制御装置構成では、揚げ物に用い
る油の量が少なかった場合には、油の温度の低下が少し
の遅れでサーミスタ5aに反映されるものであるが、油
の量が多かった場合には、図10に示すようにサーミス
タ5aの温度変化が油の温度変化に追従せず、測定温度
が判定時間Tconst以内に判定温度θconstよ
り大きく下がらないため設定温度の補正が行えず図10
のB点においては、油の温度はまだ復帰していないにも
かかわらず、サーミスタ5aの温度だけ復帰しているた
め、油の温度が低いまま調理を行わねばならず、揚げ物
を失敗してしまう、という不具合点を有していた。
【0014】本発明は上記課題を解決するもので、油の
量によらず正確に調理材料が投入されたことを検出し、
調理に用いる油の量によらず良好な調理性能を得る事を
第1の目的とする。
【0015】また、本発明の第2の目的は、調理開始時
に油の温度が使用者が設定した温度よりも高かった場合
にも、油の量を判断する事ができ、油の量によらず正確
に調理材料が投入されたことを検出し、調理に用いる油
の量によらず良好な調理性能を得ることにある。
【0016】また、従来の誘導加熱調理器の温度制御装
置の構成では、設定温度が異なっても、調理材料が投入
されたと判断する判定時間と判定温度が一定であった
が、このために、高温の設定では油の温度の低下が著し
く調理材料が投入されたと判断できる場合でも、低温の
設定では油の温度の低下が少なく調理材料の投入を判断
できない場合があった。
【0017】本発明の第3の目的は、上記課題を解決す
るもので、どの温度設定においても正確に調理材料が投
入されたことを検出し、調理に用いる油の温度設定によ
らずどの温度設定においても良好な調理性能を得られる
ことにある。
【0018】さらに、従来の誘導加熱調理器の温度制御
装置の構成では、所定時間以内に所定温度以上温度が低
下すれば調理材料が投入されたと判断していたものであ
るが、たとえば油の温度が極端に低下する冷凍食品の場
合でも、さほど低下しない野菜のてんぷら等の場合で
も、同じ補正温度としているため、冷凍食品には設定温
度補正が十分でなく加熱がうまくできなかったり、野菜
のてんぷらでは補正温度が高すぎて加熱出力が大きくな
りすぎるという不具合点があった。
【0019】本発明の第4の目的は、上記課題を解決す
るもので、あらゆる調理物において常に適切な補正温度
で良好な調理性能を得ることにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために本発明の第1の手段は、銅等の負荷を加熱する
加熱装置と、前記加熱装置により加熱される鍋等の負荷
の温度を測定する温度検知手段と、前記鍋等の負荷の温
度を任意に設定する温度設定手段と、前記加熱装置によ
り前記鍋等の負荷の加熱を開始した際に前記温度検知手
段の入力を受けて前記鍋等の負荷の温度上昇の傾きを測
定し、その傾きにより前記鍋等の負荷により揚げ物調理
に用いる油の量を推定する油量検知手段と、前記温度探
知手段で測定した前記鍋等の負荷の温度が前記温度設定
手段の設定になるように前記加熱装置の加熱出力を制御
し、この温度調節動作中に前記温度検知手段の測定した
前記鍋等の負荷の温度が、所定の判定時間に所定の判定
温度以上降下した場合に、前記温度設定手段により設定
された温度を所定温度上昇させ、かつその判定時間と判
定温度を前記油量測定手段により推定した油量により変
化させる温度制御手段とを設けたものである。
【0021】第2の目的を達成するための第2の手段
は、第1の手段の油量検知手段において、前記加熱装置
により前記鍋等の負荷の加熱を開始した際に前記温度検
知手段の入力が、前記温度設定手段の設定温度よりも高
かった場合には、前記温度検知手段で測定した前記鍋等
の負荷の温度が前記温度設定手段で設定した温度に達す
るまでの下降の傾きを測定して、その傾きにより前記鍋
等の負荷により揚げ物調理に用いる油の量を推定するよ
うにしたものである。
【0022】第3の目的を達成するための第3の手段
は、第1の手段の温度制御手段において、前記所定の判
定時間と前記所定の判定温度を前記温度設定手段により
設定された設定温度により変更するようにしたものであ
る。
【0023】第4の目的を達成するための第4の手段
は、第1の手段の温度制御手段において、前記所定の判
定時間と前記所定の判定温度を複数設け、それぞれの判
定時間と判定温度により、前記温度設定手段により設定
された設定温度を上昇させる温度幅を変化させるように
したものである。
【0024】
【作用】上記第1の手段によれば、油量検知手段を設け
ることにより揚げ物調理のために油の加熱を開始してか
ら設定温度に達するまでの温度上昇の傾きから調理に用
いている油の量を推定し、その油の量に合わせて、揚げ
物調理の材料が投入されたかどうかの判定時間と判定温
度を変更しているものである。
【0025】上記第2の手段によれば、揚げ物調理のた
めに油の加熱を開始した際に、そのときの油の温度が調
理のために設定した温度よりも高かった場合にも、油量
検知手段により、設定温度に達するまでの自然冷却によ
る温度下降の傾きから調理に用いている油の量を推定
し、その油の量に合わせて、揚げ物調理の材料が投入さ
れたかどうかの判定時間と判定温度を変更している。つ
まり、油の多い時には短時間の少しの温度変化にも敏感
に反応して設定温度を高く補正し、油が少ないと判断し
たときには、大きな温度変化がないと設定温度の補正を
行わないようにしているものである。
【0026】上記第3の手段によれば、使用者が任意に
設定した揚げ物調理の設定温度によって揚げ物調理の材
料が投入されたかどうかの判定時間と判定温度を変更し
ている。つまり、同じ調理材料を投入された際にも高温
に設定された場合には、低温に設定された場合よりも温
度の変化が大きいため、低温の設定では短時間の少しの
温度変化にも敏感に反応して設定温度を高く補正し、高
温の設定では大きな温度変化がないと設定温度の補正を
行わないようにしているものである。
【0027】上記第4の手段によれば、温度制御手段に
おいて、前記所定の判定時間と前記所定の判定温度を複
数設け、それぞれの判定時間と判定温度により、前記温
度設定手段により設定された設定温度を上昇させる温度
幅を変化させるようにしているため、揚げ物調理の材料
が投入された際の所定判定時間における温度変化が大き
かった場合には、設定温度を高温側に補正する温度幅を
大きくし、温度変化が小さかった場合には、設定温度を
補正する温度幅を小さくしているものである。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0029】図1は本発明による加熱調理器の第1の実
施例を示すブロック図である。図1において、1は商用
交流電源、2は高周波電源2aと加熱コイル2bで構成
される誘導加熱装置、3は負荷の鍋で、加熱コイル2b
の上面に設置されたセラミックプレート4上に置かれて
いる。
【0030】5は温度検知手段で、セラミックプレート
4の下面に接するように設けられた温度検知素子のサー
ミスタ5aの抵抗値の変化により、温度測定を行ってい
る。
【0031】6は温度設定手段で使用者が、任意に鍋3
の温度を設定できるようになってる。
【0032】7は温度制御手段で、温度検知手段5の入
力を受けて温度設定手段6で設定された温度になるよう
に誘導加熱装置2の加熱出力を制御しているものであ
る。
【0033】8は油量検知手段で、誘導加熱装置2によ
り鍋3の加熱を開始した際に温度検知手段5の入力を受
けて鍋3の温度上昇の傾きを測定し、その傾きにより鍋
3の中の揚げ物調理に用いる油の量を推定している。
【0034】そして、温度制御手段7による温度調節動
作中に温度検知手段5の測定した鍋3の温度が、所定の
判定時間に所定の判定温度以上降下した場合に、温度設
定手段6により設定された温度を所定温度上昇させ、か
つその判定時間と判定温度を油量測定手段8により推定
した油量により変化させている。
【0035】図2と図3に本発明の第1の実施例の誘導
加熱調理器の温度制御装置による揚げ物調理の際の負荷
投入時の制御温度補正動作を示す。
【0036】図2において時間0で加熱を開始した後、
温度検知手段5により測定した温度があらかじめ温度設
定手段6にて設定した制御温度S0に達すると、温度制
御装置5の働きで誘導加熱装置2の加熱出力を調節しな
がら温度をS0で一定に保っている。
【0037】この温度調節動作は、一般に、設定温度ま
での温度差が大きいと大きな加熱出力とし設定温度との
差が小さくなるにつれて、加熱出力を低くしているもの
である。
【0038】この設定温度での温度調節動作に至る過程
で、温度がθx1からθx2に達するまでの時間T0を
測定している。
【0039】また図3でも同様にθx1からθx2に達
するまでの時間T2を測定している。
【0040】このときT2>T0であるので、図3のケ
ースの方が揚げ物調理に用いている油の量が多いことが
わかる。
【0041】図2の時間C点で揚げ物調理の材料を投入
すると、先に破線で示す油の温度が降下し、遅れて実線
で示すサーミスタ5aの測定温度が低下している。ここ
で、サーミスタ5aにより検知された温度は、油の温度
が下がってから次に鍋3の温度が低下しさらにセラミッ
クプレート4の温度が下がった後に、低下し始める。そ
して、温度検知手段により測定された温度が判定時間T
1以内に判定温度θ2以上低下すると、温度制御手段5
により揚げ物の材料が投入されたと判断して、制御温度
をS0からS1へ上昇させているものである。
【0042】この動作により、揚げ物の調理材料を投入
した際の実際の油の温度とサーミスタ5aの温度差を埋
めているものである。つまり、サーミスタ5aの温度よ
り油の温度が低くなった分だけ設定温度を上昇させるた
め、温度調節動作により設定温度との温度差が見かけ上
大きくなって加熱出力が増加するため、調理中の油の温
度の復帰を早急に促しているものである。
【0043】次に図3でも同様にD点で図2と同量の揚
げ物調理の材料を投入すると、油の量が多いため温度の
低下は図2の場合に比べて小さいが、油量検知手段8に
より調理に用いている油の量が図2の場合よりも多いと
判断しているため、図2の場合の判定時間T1よりも短
い判定時間T3の期間に、図2の場合の判定温度θ2よ
り小さい判定温度θ3だけ温度が低下すれば、揚げ物材
料が投入されたという判断を行っている。
【0044】次に、本発明の第2の実施例の動作を図4
と図5を用いて説明する。なお、本発明の第2の実施例
の構成図は第1の実施例と同じ図1である。
【0045】図4においては、調理開始時に時間0での
鍋3の温度が、設定温度S2よりも高かった場合を示し
ている。第1の実施例の中でも述べたように、加熱出力
は現在の温度と設定温度との差が大きければ加熱出力も
大きくなるものであり、この場合は設定よりも現在温度
が高いので加熱出力は停止する。そして、加熱出力が停
止して自然冷却により鍋3とその中の油の温度が低下し
ていく過程でθy2からθy1まで温度が下がる時間T
4を測定して油量検知手段8によって油の量を推定して
いる。
【0046】図5においては、図4よりも油の量が多い
場合で、θy2からθy1まで温度が下がる時間T5は
時間T4よりも長くなっており、油の量の差がこの時間
の差になっている。
【0047】そして、揚げ物材料が投入されてからは、
さきに述べた本発明の第1の実施例と同様に推定した油
の量に合わせて、温度制御手段7の働きにより、揚げ物
材料が投入されたと判断する判定時間と判定温度を変更
して、その結果、設定温度をS2からS3に上げてい
る。
【0048】次に、本発明の第3の実施例の動作を図6
を用いて説明する。なお、本発明の第3の実施例の構成
図は第1の実施例と同じ図1である。
【0049】図6において、実線は設定温度がS0の場
合、破線はS0よりも低いS4の場合を示し、いずれも
調理に用いている油の量は同じである。油量は同じで、
揚げ物材料の量も同じであるが、設定温度が低い場合に
は材料を投入してからの温度の低下が設定温度が高い場
合に比べて小さくなっている。この設定温度による材料
投入時の温度低下の差を補正するために、温度制御手段
7の働きにより、高い設定温度S0では判定時間T6と
判定温度θ5で揚げ物材料の投入を判断し、設定温度が
低いS4の場合には、同じ判定時間T6で判定温度をθ
5より小さなθ4で判断している。
【0050】次に、本発明の第4の実施例の動作を図7
を用いて説明する。なお、本発明の第4の実施例の構成
図は第1の実施例と同じ図1である。
【0051】図7において、実線は通常の揚げ物調理を
行った場合の温度変化で、破線は同じ設定温度同じ油の
量で実線の場合よりも多くの揚げ物材料を投入した場合
の温度変化を示している。この時同じE点で材料を投入
した場合、同じ判定時間T7の間に低下した温度が、材
料の少ない実線の場合がθ6で、材料を多く投入した破
線の場合はθ6より大きなθ7だけ温度が低下してい
る。このとき、温度制御手段7の働きにより、同じ判定
時間T7における温度低下がθ6の場合には設定温度を
S0からS1に引き上げ、温度低下がθ7の場合にはS
1よりも高いS8まで設定温度を引き上げている。この
ことにより、揚げ物材料がたくさん投入されて温度低下
が大きい場合には、設定温度をより高く変更することに
より現在温度と設定温度の差が大きくなって、その結果
本来の温度制御手段7の動作により加熱出力が大きくな
って、調理中の油の温度の復帰を早急に促しているもの
である。
【0052】なお、本実施例では誘導加熱調理器で説明
したが、ヒータ加熱あるいはガス加熱の調理器にも用い
ることができる。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の効果は、油
量検知手段を設けることにより、加熱を開始してから設
定温度に達するまでの過程でその温度変化の傾きによ
り、調理に用いる油の量を推定し、その結果をもちいて
調理材料が投入されたかどうかを判断する判定時間と判
定温度を変更しているため、材料が投入されたと判断で
きずに低い温度のまま揚げ物調理をしてしまったり、設
定温度を補正する必要の無い軽い揚げ物の時に誤って設
定温度を高く補正してしまって調理材料を加熱し過ぎる
こと無く、同じ材料の揚げ物調理を行う際には調理に用
いる油の量によらず常に一定の条件で、同じ温度で揚げ
物調理を行うことのできる誘導加熱調理器の温度制御装
置を得ることができるものである。
【0054】本発明の第2の効果は、油量検知手段を、
調理開始時の温度が設定温度よりも高かった場合にもそ
の自然冷却による温度低下の傾きを見て油の量を判断で
きるようにしたため、調理に用いる油の量によらず常に
一定の条件で揚げ物調理を行うことのできる誘導加熱調
理器の温度制御装置を得ることができるものである。
【0055】本発明の第3の効果は、温度制御手段を、
設定温度によって揚げ物材料が投入されたと判断する判
定時間と判定温度を変更するようにしたため、使用者が
任意に設定した設定温度によらず、常に一定の条件で揚
げ物調理を行うことができる誘導加熱調理器の温度制御
装置を得ることができるものである。
【0056】本発明の第4の効果は、温度制御手段によ
る設定温度の補正温度を、揚げ物材料が投入されたとき
の油の温度の低下量によって変更しているため、たくさ
んの揚げ物を一度に揚げようとした際や極端に温度の低
い冷凍食品を揚げようとした際にはより大きな加熱出力
が得られるため、揚げ物材料の量や温度が変化した場合
にも常に一定の条件で揚げ物調理を行うことができる誘
導加熱調理器の温度制御装置を得ることができるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1から第4の実施例の誘導加熱調理
器のブロック図
【図2】本発明の第1の実施例の動作を示す揚げ物調理
の温度変化図
【図3】本発明の第1の実施例の動作を示す揚げ物調理
の温度変化図
【図4】本発明の第2の実施例の動作を示す揚げ物調理
の温度変化図
【図5】本発明の第2の実施例の動作を示す揚げ物調理
の温度変化図
【図6】本発明の第3の実施例の動作を示す揚げ物調理
の温度変化図
【図7】本発明の第4の実施例の動作を示す揚げ物調理
の温度変化図
【図8】従来例の誘導加熱調理器のブロック図
【図9】従来例の誘導加熱調理器の動作を示す揚げ物調
理の温度変化図
【図10】従来例の誘導加熱調理器の動作を示す揚げ物
調理の温度変化図
【符号の説明】
1 商用交流電源 2 誘導加熱装置 2a 高周波電源 2b 加熱コイル 3 鍋 4 セラミックプレート 5 温度検知手段 5a 温度検知素子サーミスタ 6 温度設定手段 7 温度制御手段 8 油量検知手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 6/12 A47J 37/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】銅等の負荷を加熱する加熱装置と、前記加
    熱装置により加熱される銅等の負荷の温度を測定する温
    度検知手段と、前記鍋等の負荷の温度を任意に設定する
    温度設定手段と、前記加熱装置により前記鍋等の負荷の
    加熱を開始した際に前記温度検知手段の入力を受けて前
    記鍋等の負荷の温度上昇の傾きを測定し、その傾きによ
    り前記鍋等の負荷により揚げ物調理に用いる油の量を推
    定する油量検知手段と、前記温度検知手段で測定した前
    記鍋等の負荷の温度が前記温度設定手段の設定になるよ
    うに前記加熱装置の加熱出力を制御し、この温度調節動
    作中に前記温度検知手段の測定した前記鍋等の負荷の温
    度が、所定の判定時間に所定の判定温度以上降下した場
    合に、前記温度設定手段により設定された温度を所定温
    度上昇させ、かつその判定時間と判定温度を前記油量検
    知手段により推定した油量により変化させる温度制御手
    段とを備えた加熱調理器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の加熱調理器の油量検知手段
    において、負荷の加熱を開始した際に温度検知手段の入
    力が温度設定手段の設定温度よりも高かった場合には、
    前記温度検知手段で測定した前記負荷の温度が前記温度
    設定手段で設定した温度に達するまでの下降の傾きを測
    定して、その傾きにより油の量を推定するようにした請
    求項1記載の加熱調理器。
  3. 【請求項3】請求項1記載の加熱調理器の温度制御手段
    において、所定の判定時間と所定の判定温度を温度設定
    手段により設定された設定温度により変更するようにし
    た請求項1記載の加熱調理器。
  4. 【請求項4】請求項1記載の加熱調理器の温度制御手段
    において、所定の判定時間と判定温度を複数設け、それ
    ぞれの判定時間と判定温度により、温度設定手段により
    設定された設定温度を上昇させる温度幅を変化させるよ
    うにした請求項1記載の加熱調理器。
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