JP5045375B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、揚げ物調理を行うときの予熱工程を精度良く実施することができる誘導加熱調理器およびプログラムに関するものである。
従来、誘導加熱調理器における揚げ物調理時の温度制御は、天板を介してサーミスタが鍋の温度を検出して行っている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3661567号公報
しかしながら、前記従来の構成では、鍋の油量が加熱途中で変更される場合があるが、温度制御を油量に応じて変更できなければオーバシュートが生じたり、かつ、設定温度に達するまでの時間がかかりすぎたりするという課題を有している。特に、サーミスタで天板を介して温度を検出するために、検出速度が遅く、加熱開始後に油量を変更した場合には十分に反応できない課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、加熱開始後に鍋の油量が変更された場合でも、鍋の温度を設定温度に精度よく制御でき、揚げ物調理の予熱工程を精度良く実施することができる誘導加熱調理器およびプログラムを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器、鍋を加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルの上部で鍋を保持する天板と、前記天板の下面に設置され前記鍋の底面から放射される赤外線を検知する赤外線検出手段と、前記赤外線検出手段の出力から鍋の温度を検知する温度検知手段と、設定温度を設定入力する操作手段と、前記温度検知手段の検知温度が下降してから上昇に転じた時の最下点温度を基準として一定時間経過したときの立ち上がり温度により鍋内の油量の多少を判定する油量判定手段と、前記油量判定手段で判定した鍋内の油量の多少に応じて鍋の温度が前記操作手段で設定した設定温度になるように加熱制御する制御手段とを備え、前記油量判定手段は、前記温度検知手段の最下点温度に応じて前記鍋内の油量の多少判定を変更するものである。
これによって、加熱開始後に鍋の油量が変更された場合でも、油量判定手段による判定に応じて鍋の温度を設定温度に精度よく制御することができ、揚げ物調理の予熱工程を精度良く実施することができる。
本発明の誘導加熱調理器は、加熱開始後に鍋の油量が変更された場合でも、鍋の温度を設定温度に精度よく制御でき、揚げ物調理の予熱工程を精度良く実施することができる。
第1の発明は、鍋を加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルの上部で鍋を保持する天板と、前記天板の下面に設置され前記鍋の底面から放射される赤外線を検知する赤外線検出手段と、前記赤外線検出手段の出力から前記鍋の温度を検知する温度検知手段と、設定温度を設定入力する操作手段と、前記温度検知手段の検知温度が下降してから上昇に転じた時の最下点温度を基準として一定時間経過したときの立ち上がり温度により前記鍋内の油
量の多少を判定する油量判定手段と、前記油量判定手段で判定した前記鍋内の油量の多少に応じて鍋の温度が前記操作手段で設定した設定温度になるように加熱制御する制御手段とを備え、前記油量判定手段は、前記温度検知手段の最下点温度に応じて前記鍋内の油量の多少判定を変更する誘導加熱調理器とするものである。これによって、加熱開始後に鍋の油量が変更された場合でも、油量判定手段による判定に応じて鍋の温度を設定温度に精度よく制御することができ、揚げ物調理の予熱工程を精度良く実施することができる。
の発明は、特に、第の発明において、前記制御手段は、前記鍋の温度が前記操作手段で設定した設定温度になるように、加熱途中で前記鍋の温度が切替温度に達したと前記温度検知手段が検知した場合には火力を低減して制御し、前記油量判定手段が、前記鍋の油量が相対的に少ないと判断した場合には、前記鍋の油量が相対的に多いと判断した場合と比較し、切替温度をより低くしたことにより、オーバシュートを生じないように、かつ、設定温度に達するまでの時間を短縮することができる。
の発明は、特に、第の発明において、前記制御手段は、前記鍋の温度が前記操作手段で設定した設定温度になるように、加熱途中で前記鍋の温度が切替温度に達したと前記温度検知手段が検知した場合には火力を低減して制御し、前記油量判定手段が、前記鍋の油量が相対的に少ないと判断した場合には、前記鍋の油量が相対的に多いと判断した場合と比較し、火力をより低減することにより、オーバシュートを生じないように、かつ、設定温度に達するまでの時間を短縮することができる。
の発明は、特に、第1〜第のいずれか1つの発明において、前記油量判定手段が油量の多少を判定するのは、前記温度検知手段より得られる温度の温度勾配が所定値以上の負の値になった場合であることにより、油が追加されたことを的確に見分けることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態における誘導加熱調理器を示すものである。
図に示すように、本実施の形態における誘導加熱調理器は、鍋1を加熱する加熱コイル3と、加熱コイル3の上部で鍋1を保持する天板2と、加熱コイル3に高周波電流を供給し、鍋1を誘導加熱で発熱させるインバータ4と、天板2の下面に設置され鍋1の底面から放射される赤外線を検出する赤外線検出手段5と、赤外線検出手段5の出力から鍋1の温度を検知する温度検知手段6とを備えている。
また、温度検知手段6の検知温度が下降してから上昇に転じた時の最下点温度を基準として一定時間経過したときの立ち上がり温度により鍋1内の油量の多少を判定する油量判定手段7と、設定温度などの調理条件を設定入力したり調理開始を操作したりする操作手段8と、油量判定手段7で判定した鍋1内の油量の多少に応じて鍋1の温度が操作手段8で設定した設定温度になるようにインバータ4を制御して加熱制御する制御手段9をも備えている。
以上のように構成された誘導加熱調理器およびプログラムについて、以下その動作、作用を説明する。
まず、図示されていない電源を投入し、操作手段8にて温度を設定して揚げ物調理を開始すると、制御手段9からの制御によりインバータ4より高周波電流が供給されて加熱コ
イル3に誘導磁界が発生し、天板2上の鍋1が加熱される。この誘導加熱によって鍋1の温度が上昇し、鍋1内の油が加熱されるものである。
ここで、鍋1の温度が上昇するとその温度に合わせた赤外線が鍋1から放射される。天板2に使用されるガラスセラミックなどは2.5μm以下の波長域の赤外線を効率よく透過できるため、赤外線検出手段5は、例えば2.5μm以下の波長を検出することができるフォトダイオードなどで構成されており、天板2を通ったこの波長域の赤外線が赤外線検出手段5に入射される。また、赤外線検出手段5は、集光レンズを用いてより多くの赤外線を集光し、かつ、鍋1以外からの赤外線を遮断することにより精度の向上を図っている。
温度検知手段6は、鍋1からの赤外線のみが赤外線検出手段5に入射し、その赤外線量にあわせたダイオード電流を、I−V変換した上で増幅し、温度に変換する。この温度情報が制御手段9に入力される。
図2は、誘導加熱調理器で鍋1を加熱開始後、途中で油が追加されたときの温度検知手段6で算出された温度の振る舞いをグラフに表したものである。図2から明らかなように、油が追加された場合には鍋1内の油温が低下するために、温度検知手段6で算出された温度が著しく低下する。このため、温度勾配が所定値以上の負の値になった場合には途中で油が追加されたと見なすことができる。また、これは油量判定中でも油量判定終了後でも同様に起こりうるため、温度勾配が所定値以上の負の値になった場合には再度油量判定を実施するのが有効である。
このとき、図2にて油量を再度判定する行程を示す。加熱開始時の油量が同じで追加された油量が異なる場合、温度検知手段6で算出した温度が下降から上昇へ転じた時点での温度(以下、これを最下点温度と呼ぶ)より一定時間Δt1経過後の上昇温度を、油量が相対的に少ない時をTk1、油量が相対的に多い時をTk2とすると、鍋1内の油量が相対的に少ない(追加油量少)ほど上昇温度が高く、油量が相対的に多い(追加油量多)ほど上昇温度が低くなる。つまり以下のような関係式が成立する。
Tk1 > Tk2 (式1)
また、開始時の油量も追加された油量も同じで追加のタイミングが異なることにより、最下点温度が異なる場合、図3に示すように、最下点温度より一定時間Δt1経過後の上昇温度を最下点温度が相対的に低い時をTk3、最下点温度が相対的に高い時をTk4とすると、最下点温度が相対的に低いほど上昇温度が高く、最下点温度が相対的に高いほど上昇温度が低くなり、以下のような関係式が成立する。
Tk3 > Tk4 (式2)
一方、追加された油量が非常に多い場合、最下点温度時の油温が低すぎて赤外線検出手段5により赤外線が正確に検出できない可能性や油量が判定できない可能性があるため、最下点温度に達したかどうかを判断してから油量を判定するよりも、温度検知手段6で算出した最下点温度が所定値以下になった場合には、一定の温度判定値から一定時間経過したときの立ち上がり温度を用いて油量を判定する方が温度制御を精度良く制御することができる。すなわち、図4に示すように、温度判定値Taから一定時間Δth経過したときの立ち上がり温度を鍋1内の油量が相対的に少ない(追加油量少)時をT3、油量が相対的に多い(追加油量多)時をT4とすると、鍋1内の油量が少ないほど立ち上がり温度が高くなり、油量が多いほど立ち上がり温度が低くなり、以下のような関係式が成立する。
T3 > T4 (式3)
以下、図5を用いて油量判定のアルゴリズムの一例を説明する。なお、油量の判定は、
多、小で区別してもよいが、今回は、多、中、小と区別する場合を説明する。
ステップ(以下、Sと表示する)1において、温度勾配が所定値以上の負の値になり、かつ、温度検知手段6で算出した温度Tが最下点温度Txに達すればS2へ進み、最下点温度Txに達していなければS15に進む。S2において、誘導加熱調理器は最下点温度Txを記憶する。S3において、タイマーttを開始する。S4において、タイマーttが一定時間Δt1以上経過していればS5へ進み、タイマーttが一定時間Δt1未満であればS4に戻る。S5において、タイマーttを停止する。S6において、タイマー停止時の温度Tyより、最下点温度Txからの上昇温度ΔTを得る。S7において、最下点温度Txが判定値Tθ以下であればS8へ進み、判定値Tθより大きければS13へ進む。これは、最下点温度TxがTθより大きいか、Tθ以下かで油量判定手段7が鍋1内の油量の多、少の判定を変更する基準を変更するためである。S8において、上昇温度ΔTが判定値ΔTm1以上の場合はS9へ進み鍋1内の油量を「少」と判定し、鍋1の温度が操作手段8で設定した設定温度に到達するように、油量が「少」の場合の制御を制御手段9は行う。
また、S10において、上昇温度ΔTが判定値ΔTm1未満で判定値ΔTm2以上の場合はS11へ進み鍋1内の油量を「中」と判定し、鍋1の温度が操作手段8で設定した設定温度に到達するように、油量が「中」の場合の制御を制御手段9は行う。
また、上昇温度ΔTが判定値ΔTm2未満の場合はS12へ進み鍋1内の油量を「多」と判定し、鍋1の温度が操作手段8で設定した設定温度に到達するように、油量が「多」の場合の制御を制御手段9は行う。
S13において、上昇温度ΔTが判定値ΔTm3以上であればS9に進み、鍋1内の油量を「少」と判定し、鍋1の温度が操作手段8で設定した設定温度に到達するように、油量が「少」の場合の制御を制御手段9は行う。また、S14において、上昇温度ΔTが判定値ΔTm3未満で判定値ΔTm4以上の場合はS11へ進み鍋1内の油量を「中」と判定し、鍋1の温度が操作手段8で設定した設定温度に到達するように、油量が「中」の場合の制御を制御手段9は行う。また、S14において、上昇温度ΔTが判定値tm4未満の場合はS12へ進み鍋1内の油量を「多」と判定し、鍋1の温度が操作手段8で設定した設定温度に到達するように、油量が「多」の場合の制御を制御手段9は行う。
ここで、制御手段9は、鍋1の温度が操作手段8で設定した設定温度になるように、加熱途中で鍋1の温度が切替温度に達したと温度検知手段6が検知した場合には火力を低減して制御するものであり、油量判定手段7が、鍋1の油量が相対的に少ないと判断した場合には、鍋1の油量が相対的に多いと判断した場合と比較し、制御手段9は切替温度をより低くしたものである。すなわち、油量判定手段7が、油量を「少」と判定した場合には、油量判定手段7が油量を「中」と判定した場合と比べて切替温度をより低くし、油量判定手段7が油量を「中」と判定した場合には、油量判定手段7が油量を「多」と判定した場合と比べて切替温度をより低くする。例えば、設定温度を200度にした場合、油量が少ない場合には、鍋1の温度が170℃に達するまでは強火で加熱し170℃に達した後は弱火に切替制御し、油量が中程度の場合には鍋1の温度が180℃に達するまでは強火で加熱し180℃に達した後は弱火に切替制御し、油量が多い場合には鍋1の温度が190℃に達するまでは強火で加熱し190℃に達した後は弱火に切替制御する。
また、制御手段9は、鍋1の温度が操作手段8で設定した設定温度になるように、加熱途中で鍋1の温度が切替温度に達したと温度検知手段6が検知した場合には火力を低減して制御するものであり、油量判定手段7が、鍋1の油量が相対的に少ないと判断した場合には、鍋1の油量が相対的に多いと判断した場合と比較し火力をより低減することとした
ものである。すなわち、油量判定手段7が油量を「少」と判定した場合には、油量判定手段7が油量を「中」と判定した場合と比べて火力を低減し、油量判定手段7が油量を「中」と判定した場合には、油量判定手段7が油量を「多」と判定した場合と比べて火力を低減する。例えば、油量が少ない場合には火力を強火(2.5KW)から弱火(500W)に、油量が中程度の場合には火力を強火(2.5KW)から弱火(700W)に、油量が多い場合には火力を強火(2.5KW)から弱火(1KW)に切替て誘導加熱調理器の温度制御を制御するようにする。これは、油量が少ない場合には、急激に温度上昇を生じないようにしオーバシュートがおこる可能性を防止するためであり、また、油量が多い場合にが、油量の少ない場合と同様の制御をしていたのでは、設定温度に送達するまでに時間がかかりすぎるからである。
さらに、制御手段9は、鍋1の温度が操作手段8で設定した設定温度になるように、加熱途中で鍋1の温度が切替温度に達したと温度検知手段6が検知した場合には火力を低減して制御するものであり、油量判定手段7が、鍋1の油量が相対的に少ないと判断した場合には、鍋1の油量が相対的に多いと判断した場合と比較し、制御手段9は切替温度をより低くし、かつ、火力をより低減することとしてもよい。
また、図6に、判定値ΔTm1、ΔTm2、ΔTm3、ΔTm4と、最下点温度Txの判定値Tθとの関係を示す。
これは、図3で説明した、最下点温度が相対的に低いほど一定時間Δt1経過時の上昇温度が高く、最下点温度が相対的に高いほど一定時間Δt1経過時の上昇温度が低くなるということに基づくものであり、ΔTm1>ΔTm3>ΔTm2>ΔTm4である。
図5に戻り、S15において、温度検知手段6で算出した温度Tが判定値Tz以下であればS16へ進み、判定値Tzより大きければS1に戻る。ここで、判定値Tzは、最下点温度の油温が低すぎて赤外線検出手段5により油量が判定できない可能性があるか、または、放射される赤外線検が非常に少量であるため赤外線検出手段5において正確に検出できるかどうかの基準温度であり、最下点温度がTzより低い場合には、油量判定手段7は、温度判定値Taから一定時間Δth経過したときの立ち上がり温度から鍋1内の油量の多、少を判定する。
S16において、温度検知手段6で算出した温度Tが温度判定値Ta以上であればS17へ進み、判定値Ta未満であればS16に戻る。S17において、タイマーtyを開始する。S18において、タイマーtyが一定時間Δth以上経過していればS19へ進み、タイマーtyが一定時間Δth未満であればS18に戻る。S19において、タイマーtyを停止する。S20において、タイマー停止時の温度Tbより、温度判定値Taからの上昇温度ΔT1を得る。S21において、上昇温度ΔT1が判定値ΔTc1以上(ΔTm1以上)の場合はS9へ進み鍋1内の油量を「少」と判定し、鍋1の温度が操作手段8で設定した設定温度に到達するように、油量が「少」の場合の制御を制御手段9は行う。
また、S22において、上昇温度ΔT1が判定値ΔTc2以上(ΔTm1未満でΔTm2以上)の場合はS11へ進み鍋1内の油量を「中」と判定し、鍋1の温度が操作手段8で設定した設定温度に到達するように、油量が「中」の場合の制御を制御手段9は行う。
また、上昇温度ΔT1が判定値ΔTc2未満の場合はS12へ進み鍋1内の油量を「多」と判定し、鍋1の温度が操作手段8で設定した設定温度に到達するように、油量が「多」の場合の制御を制御手段9は行う。
なお、温度Tの判定値Tz、Ta、最下点温度Txの判定値Tθ、上昇温度ΔTの判定
値ΔTm1、ΔTm2、ΔTm3、ΔTm4、および上昇温度ΔT1の判定値ΔTc1、ΔTc2、タイマーttの判定値Δt1、タイマーtyの判定値Δthは予め最適な値を実験的に決定するものである。
また、以上の説明では最下点温度Txの判定値は1つしかないが、判定値を複数用いて油量を判定すれば精度面で有効である。
同様に、上昇温度ΔTの判定値がΔTm1、ΔTm2、ΔTm3、ΔTm4、および上昇温度ΔT1の判定値がΔTc1、ΔTc2としているが、さらに細かく規定すれば、精度をさらに向上させることができる。
なお、本実施の形態で説明した各手段は、CPU(またはマイコン)、RAM、ROM、記憶・記録装置、I/Oなどを備えた電気・情報機器、コンピュータ、サーバなどのハードリソースを協働させるプログラムの形態で実施してもよい。プログラムの形態であれば、磁気メディアや光メディアなどの記録媒体に記録したりインターネットなどの通信回線を用いて配信したりすることで新しい機能の配信・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
以上のように、本実施の形態では、温度検知手段6で算出した温度の温度勾配が所定値以上の負の値になった場合には途中で油が追加されたと判定して油量判定手段7を用いて再度油量を判定し、最適な制御方法を複数の中から選択することにより、より精度よく予熱工程を制御することができる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器およびプログラムは、加熱開始後に鍋の油量が変更された場合でも、鍋の温度を設定温度に精度よく制御でき、揚げ物調理の予熱工程を精度良く実施することができるので、家庭用あるいは業務用など様々な誘導加熱調理器全般に適用できる。
本発明の実施の形態における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図 同誘導加熱調理器における油追加量の違いによる温度変化の違いを示すグラフ 同誘導加熱調理器における油追加時の違いによる温度変化の違いを示すグラフ 同誘導加熱調理器における多量の油追加をしたときの温度変化の違いを示すグラフ 同誘導加熱調理器における油量判定手段での処理内容を示すフローチャート 同誘導加熱調理器における上昇温度の判定値と、最下点温度の関係を示す図
1 鍋
2 天板
3 加熱コイル
4 インバータ
5 赤外線検出手段
6 温度検知手段
7 油量判定手段
8 操作手段
9 制御手段

Claims (4)

  1. 鍋を加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルの上部で鍋を保持する天板と、前記天板の下面に設置され前記鍋の底面から放射される赤外線を検知する赤外線検出手段と、前記赤外線検出手段の出力から前記鍋の温度を検知する温度検知手段と、設定温度を設定入力する操作手段と、前記温度検知手段の検知温度が下降してから上昇に転じた時の最下点温度を基準として一定時間経過したときの立ち上がり温度により前記鍋内の油量の多少を判定する油量判定手段と、前記油量判定手段で判定した前記鍋内の油量の多少に応じて前記鍋の温度が前記操作手段で設定した設定温度になるように加熱制御する制御手段とを備え、前記油量判定手段は、前記温度検知手段の最下点温度に応じて前記鍋内の油量の多少判定を変更する誘導加熱調理器。
  2. 前記制御手段は、前記鍋の温度が前記操作手段で設定した設定温度になるように、加熱途中で前記鍋の温度が切替温度に達したと前記温度検知手段が検知した場合には火力を低減して制御し、前記油量判定手段が、前記鍋の油量が相対的に少ないと判断した場合には、前記鍋の油量が相対的に多いと判断した場合と比較し、切替温度をより低くした請求項に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記制御手段は、前記鍋の温度が前記操作手段で設定した設定温度になるように、加熱途中で前記鍋の温度が切替温度に達したと前記温度検知手段が検知した場合には火力を低減して制御し、前記油量判定手段が、前記鍋の油量が相対的に少ないと判断した場合には、前記鍋の油量が相対的に多いと判断した場合と比較し、火力をより低減する請求項に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記油量判定手段が油量の多少を判定するのは、前記温度検知手段より得られる温度の温度勾配が所定値以上の負の値になった場合である請求項1〜のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
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