JP2005150012A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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雅代 土師
Naoaki Ishimaru
直昭 石丸
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Abstract

【課題】誘導加熱調理器において湯沸かしを行う場合に、精度良く沸騰検知を行うこと。
【解決手段】鍋1を加熱する加熱コイル3と、加熱コイル3の上部で鍋1を保持する天板2と、天板2の下面に設置され鍋1の底面から放射される赤外線を検知する赤外線検出手段5と、赤外線検出手段5の出力から鍋の温度を検出する温度検知手段6と、温度検知手段の出力より調理容器内の水量を判定する水量判定手段と、温度検知手段6の出力より沸騰を検知する沸騰検知手段7とを備え、沸騰検知手段は水量判定手段が判定した水量に応じて任意の沸騰検知条件を選択するので、水量に応じて最適な沸騰検知条件を使用し、赤外線検出手段を介して温度検知手段で算出した調理容器の温度は、調理容器の底面の形状に左右されることなく正確に検知でき、精度良く沸騰を検知することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、初期状態に関わらず精度良く沸騰検知することができる誘導加熱調理器に関するものである。
従来、誘導加熱調理器における沸騰検知は、天板を介してサーミスタが鍋の温度を検出することにより行っている。
しかしながら、前記従来の構成では、鍋底の形状によってはサーミスタが鍋底面と直接に接していないために精度良く沸騰を検知できず、そのため結合状況を処理して補正する必要があったが、前記補正が十分でない場合には精度良く沸騰検知できないという問題があった。
特開2003−7444号公報
前記従来の技術の問題点に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、複雑な処理を行うことなく精度良く沸騰を検知することができる誘導加熱調理器を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の誘導加熱調理器は、天板の下に赤外線検出手段を設置して調理容器の底面から放射される赤外線を検出し、この赤外線検出手段の出力から調理容器の温度を温度検知手段により検知し、この温度検知手段の出力より沸騰検知手段を用いて沸騰を検知するようにしたものである。
これによって、赤外線検出手段を介して温度検知手段で算出した温度は調理容器底面の形状にかかわらず正確に検知できるので、初期温度にかかわらず精度良く沸騰を検知することができる。
本発明の誘導加熱調理器は、調理容器の底面の形状にかかわらず精度良く沸騰を検知することができる。
第1の発明は、調理容器を加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルの上方で前記調理容器を保持する天板と、前記天板の下に設置され前記調理容器の底面から放射される赤外線を検知する赤外線検出手段と、前記赤外線検出手段の出力から前記調理容器の温度を検出する温度検知手段と、前記温度検知手段の出力より調理容器内の水量を判定する水量判定手段と、前記温度検知手段の出力より沸騰を検知する沸騰検知手段とを備え、前記沸騰検知手段は前記水量判定手段が判定した水量に応じて任意の沸騰検知条件を選択する誘導加熱調理器とすることにより、水量に応じて最適な沸騰検知条件を使用するので、赤外線検出手段を介して温度検知手段で算出した調理容器の温度は、調理容器の底面の形状に左右されることなく正確に検知でき、精度良く沸騰を検知することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の水量判定手段を、加熱開始時に温度検知手段より得られる温度に応じて任意の水量判定方法を選択することにより、初期温度にかかわらず精度良く水量を判定するため、精度良く沸騰を検知することができる。
第3の発明は、特に、第1の発明または第2の発明の水量判定手段を、加熱開始時に温度検知手段より得られる温度が所定温度未満の場合、第1の温度判定値から第2の温度判定値までの立ち上がり時間に応じて調理容器の水量を判定することにより、初期温度にかかわらず精度良く水量を判定するため、精度良く沸騰を検知することができる。
第4の発明は、特に、第1の発明または第2の発明の水量判定手段を、加熱開始時に温度検知手段より得られる温度が所定温度以上の場合、温度検知手段の検知結果が下降から上昇へ転じた時の温度を基準として、一定温度上昇した時の立ち上がり時間に応じて調理容器の水量を判定することにより、初期温度にかかわらず精度良く水量を判定するため、精度良く沸騰を検知することができる。
第5の発明は、特に、第1の発明または第2の発明の水量判定手段を、加熱開始時に温度検知手段より得られる温度が所定温度以上の場合、温度検知手段の検知結果が下降から上昇へ転じた時の温度を基準として、一定時間経過したときの立ち上がり温度に応じて調理容器の水量を判定することにより、初期温度にかかわらず精度良く水量を判定するため、精度良く沸騰を検知することができる。
第6の発明は、特に、第1の発明または第2の発明の水量判定手段を、加熱開始時に温度検知手段より得られる温度が所定温度以上の場合、温度検知手段の検知結果が下降中に赤外線検出手段の出力が所定出力未満になった場合には第3の温度判定値から第4の温度判定値までの立ち上がり時間に応じて調理容器の水量を判定することにより、赤外線検出手段の特性にかかわらず精度良く水量を判定するため、精度良く沸騰を検知することができる。
第7の発明は、特に、第1の発明または第2の発明の沸騰検知手段を、温度検知手段より得られる温度の温度勾配が所定値以上の負の値になった場合には沸騰検知を中止し、再度水量判定を行うことにより、途中で追加された水の量も加味した水量を判定するため、精度良く沸騰を検知することができる。
第8の発明は、特に、第1〜第6のいずれか1つの発明の水量判定手段を、加熱開始時に温度検知手段より得られる温度が所定温度以上の場合、加熱開始を一定温度に達するまで遅延させることにより、赤外線検出手段を介して温度検知手段で算出した温度の精度が向上するため、精度良く沸騰を検知することができる。
第9の発明は、特に、第1〜第6のいずれか1つの発明の水量判定手段を、加熱開始時に温度検知手段より得られる温度が所定温度以上の場合、一定時間遅延させることにより、赤外線検出手段を介して温度検知手段で算出した温度の精度が向上するため、精度良く沸騰を検知することができる。
第10の発明は、特に、第3、第4または第6のいずれか1つの発明の水量判定手段を、調理容器の温度の立ち上がり時間が一定時間経過した場合には、調理容器の水量を最大値と判定させることにより、必ず次の工程へ進めることができる。
本発明の目的は、第1の発明から第10の発明を実施の形態の要部とすることにより達成できるので、各請求項に対応する実施の形態の詳細を、以下に図面を参照しながら説明し、本発明を実施するための最良の形態の説明とする。なお、本発明は以下の各実施の形態により限定されるものではない。また、各実施の形態の説明において、同一構成並びに作用効果を奏するところには同一符号を付して重複した説明を行わないものとする。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。図1において誘導加熱調理器は、調理容器である鍋1を加熱する加熱コイル3と、加熱コイル3の上方に配置し、鍋1を保持する天板2と、加熱コイル3に高周波電流を供給し、鍋1を誘導加熱で発熱させる高周波インバータ4と、天板2の下側に設置され、鍋1の底面から放射される赤外線を検知する赤外線検出手段5と、赤外線検出手段5の出力から鍋1の温度を検出する温度検知手段6と、加熱コイル3に供給する電力を制御し、温度検知手段6の出力に応じて沸騰を検知する沸騰検知手段7とを有している。そして、沸騰検知手段7は、所定時間での温度差を1秒ごとに算出し、所定温度差以内であることを連続的に検知した場合に水が沸騰したと判定する構成に形成している。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。まず、図示していない電源を投入し操作スイッチで湯沸かしを開始すると、沸騰検知手段7からの制御により高周波インバータ4から加熱コイル3に電力を供給する。この加熱コイル3に電力が供給されると、加熱コイル3に誘導磁界が発生し、天板2上の鍋1が加熱される。この誘導加熱によって鍋1の温度が上昇し、鍋1内の被加熱物である、例えば水が沸騰するものである。
ここで、鍋1の温度が上昇すると、その温度に合わせた赤外線が鍋1から放射される。天板2に使用されるガラスセラミックなどは2.5μm以下の波長域の赤外線を効率よく透過できるため、赤外線検知手段5は例えば2.5μm以下の波長を検出することができるフォトダイオードなどで構成されており、天板2を通ったこの波長域の赤外線が赤外線検出手段5に入射される。また、赤外線検出手段5は、反射率の高い鏡面反射板を用いて、より多くの赤外線を集光し、かつ、鍋1以外からの赤外線を遮断することにより精度の向上を図っている。
温度検知手段6は、鍋1からの赤外線のみが赤外線検出手段5に入射し、その赤外線量にあわせたダイオード電流を、I−V変換した上で増幅し、温度に変換する。この温度情報が沸騰検知手段7に入力される。そして、沸騰検知手段7は所定時間での温度差を1秒ごとに算出し、所定温度差以内であることを連続的に検知した場合に水が沸騰していると判定する。
なお、沸騰検知に用いられる所定時間および所定温度差は予め最適な値を実験的に決定するものである。
以上のように本実施の形態では、赤外線検出手段5を介して温度検知手段6で算出した温度は、鍋底面の温度変化を正確に検知できるので精度良く沸騰を検知することができる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図で、図3は同誘導加熱調理器の水量判定手段での処理内容を示す流れ図ある。本実施の形態は、水量判定手段8と水量に応じて任意の沸騰検知条件を選択する沸騰検知手段7を付加した以外は実施の形態1で示す図1と同様の構成である。
すなわち、水量判定手段8は格納したプログラムにより図3に示すステップ(以下、Sと表示する)1からS3の制御フローを実行し、温度検知手段6の出力より鍋1内の水量を判定する。一方、沸騰検知手段7は水量判定手段8が判定した第1の水量または第2の水量に応じて任意の沸騰検知条件を選択する構成に形成してある。
上記実施の形態において、実施の形態1で説明したと同様にして誘導加熱して鍋1内の水の沸騰を検知するものである。特に本実施の形態では水量判定手段8に基く鍋1内の水量により沸騰検知手段7は最適な沸騰検知条件を選択して沸騰検知する。図3に従い水量判定手段8の動作を説明すると、鍋底面からの赤外線量に基く赤外線検出手段5の出力から温度検知手段6が鍋1の温度を算出している。そして、水量判定手段8はS1において、温度検知手段6の出力を受け、加熱開始時の鍋1の温度Tが温度判定値T0未満であればS2へ移行し、温度判定値T0以上であればS3へ移行する。
S2において、第1の水量判定方法を用いて温度検知手段6の出力に応じて鍋1内の水量を判定し、この判定を受けて沸騰検知手段7は最適な沸騰検知時の所定時間および所定温度差を決定する。また、S3において、第2の水量判定方法を用いて温度検知手段6の出力に応じて鍋1内の水量を判定し、この判定を受けて沸騰検知手段7は最適な沸騰検知時の所定時間および所定温度差を決定する。
なお、加熱開始時の温度判定値T0は予め最適な値を実験的に決定するものである。また、加熱開始時の温度判定値T0は1つしかないが、判定値を複数用いてさらに複数の水量判定方法から選択するようにすれば、沸騰検知の精度を向上させることができる。
以上のように本実施の形態では、水量判定手段8を用いて水量を判定し、沸騰検知に用いられる所定時間および所定温度差の判定値を複数の中から選択することにより、水量に応じてより精度良く沸騰を検知することができる。
また、水量判定方法を加熱開始時の温度に応じて最適な判定方法を選択することにより、より精度良く水量を判定することができる。
(実施の形態3)
図4は、本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器において、水量の違いによる温度変化の違いを示すグラフで、図5は本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の水量判定手段での処理内容を示す流れ図である。本実施の形態は、実施の形態2における水量判定手段の第1の水量判定方法の処理内容を具体化したものであり、従って、図2を利用して実施の形態2と異なるところを中心に説明する。
図4は、図3で示すスタートである加熱開始時の鍋1の温度Tが温度判定値T0未満の低い場合の水量を判定する第1の水量判定方法の工程をグラフに表したものである。温度判定値T1からT2までの到達時間を鍋1内の水量が少ない時をt1、水量が中位の時をt2、水量が多い時をt3とすると、鍋1内の水量が少ないほど到達時間が短くなり、水量が多いほど到達時間が長くなる。つまり、t1<t2<t3のような関係が成立する。よって、第1の温度判定値である温度判定値T1から第2の温度判定値であるT2までの到達時間によって鍋1内の水量を判定することができる。
以下、図5を用いて加熱開始時の鍋1の温度Tが温度判定値T0未満の場合における第1の水量判定方法のアルゴリズムの一例を説明する。
S11において、温度検知手段6で算出した温度Tが温度判定値T1以上であればS12へ進み、温度判定値T1未満であればS11に戻る。S12において、タイマーが時間計測tを開始する。S13において、温度検知手段6で算出した温度Tが温度判定値T2以上であればS14へ進み、温度判定値T2未満であればS13に戻る。S14において、タイマーを停止し、計測時間tを得る。
S15において、計測時間tが時間判定値tm1以下であればS16へ進み、時間判定値t1より大きければS17へ進む。S16において、鍋1内の水量を「少」と判定し、第1の水量判定方法を終了する。S17において、計測時間tが時間判定値tm2以下であればS18へ進み、時間判定値t2より大きければS19へ進む。S18において、鍋1内の水量を「中」と判定し、第1の水量判定方法を終了する。またS19において、鍋1内の水量を「多」と判定し、第1の水量判定方法を終了する。
なお、温度Tの温度判定値T1、T2、およびタイマーによる計測時間tの時間判定値tm1、tm2は予め最適な値を実験的に決定するものである。
以上のように本実施の形態では、第1の水量判定方法によって水量を判定し、最適な判定値を複数の中から選択することにより、より精度良く沸騰を検知することができる。また、以上の説明では計測時間tの時間判定値は2つしかないが、判定値をさらに複数用いて水量を判定すれば、沸騰検知の精度を向上させることができる。
(実施の形態4)
図6は、本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器において、水量の違いによる温度変化の違いを示すグラフで、図7は、同実施の形態4における誘導加熱調理器の赤外線検出手段の自己温度の違いによる温度変化の違いを示すグラフで、図8は、本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器の水量判定手段での処理内容を示す流れ図である。本実施の形態は、実施の形態2における水量判定手段の第2の水量判定方法の処理内容を具体化したものであり、従って図2を利用して実施の形態2と異なるところを中心に説明する。
図6は、図2で示すスタートである加熱開始時の鍋1の温度Tが温度判定値T0以上の高い場合の水量を判定する第2の水量判定方法の工程をグラフに表したものである。図6に示すように、加熱開始時の温度が同じで鍋1内の水量が異なる場合、温度検知手段6で算出した温度が、下降から上昇へ転じた時点の温度(以下、これを最下点温度と呼ぶ)より一定時間tm3後の温度上昇幅を、水量が少ない時をTm1、水量が多い時をTm2とすると、鍋1内の水量が少ないほど温度上昇幅が大きく、水量が多いほど温度上昇幅が小さくなる。
つまり、温度上昇幅のTm1>Tm2ような関係式が成立する。この関係式は、最下点温度に影響されないため最下点温度から一定時間tm3後の温度上昇幅によって鍋1内の水量を判定することができる。
一方、赤外線検出手段5によって検出される鍋1の底面からの赤外線は、赤外線検出手段5自身の温度を基準とした対象物(この場合は鍋底面)との相対的な出力であるため、赤外線検出手段5自身の温度が鍋1の底面よりも高い場合、出力が不定となり、温度検知手段6によって正しい温度を検知することが不可能となる。それは、すなわち図7に示すように、鍋1内の水量が同じで赤外線検出手段5自身の温度が異なる場合、最下点温度から時間判定値である一定時間tm3後の温度上昇幅を、赤外線検出手段5自身の温度が低い時をTm3、赤外線検出手段5自身の温度が高い時をTm4とすると、温度上昇幅のTm3>Tm4の関係式が成立し、異なる水量であると判定されてしまう。
そこで本実施の形態では、これを解決するために、最下点温度に達する前に赤外線検出手段5の出力が所定出力未満になった場合には、水量判定手段8は格納してある別のプログラムを用いて図8に示すS21からS39の制御フローを実行するものである。
以下、図8を用いて第2の水量判定方法のアルゴリズムの一例を説明する。S21において、鍋1の温度検知手段6で算出された温度Tが最下点温度に達すればS22に進み、最下点温度に達していなければS33へ進む。S22において、温度検知手段6で算出された温度Tb1を記憶する。S23において、タイマーが時間計測を開始する。
S24において、タイマーの経過時間tt1が時間判定値tm3以上であればS25へ進み、経過時間が時間判定値tm3未満であればS24へ戻る。S25において、タイマーの時間計測を停止する。S26において、タイマーが停止したときの温度検知手段6で算出された温度Tb2を記憶する。S27において、温度Tb2と温度Tb1の温度差Tb3を算出する。
S28において、算出された温度差Tb3が温度判定値Ta1以下であればS29へ進み、温度判定値Ta1より大きければS30へ進む。そして、S29において、鍋1内の水量を「少」と判定し、第2の水量判定方法を終了する。
また、S30において、温度差Tb3が温度判定値Ta2以下であればS31へ進み、温度判定値Ta2より大きければS32へ進む。そして、S31において、鍋1内の水量を「中」と判定し、第2の水量判定方法を終了する。S32において、鍋1内の水量を「多」と判定し、第2の水量判定方法を終了する。
S33において、赤外線検出手段5の自己温度φが、自己温度判定値φ0以下であればS34へ進み、自己温度判定値φ0より大きければS21へ戻る。そして、S34において、温度検知手段6で算出された鍋1の温度Tが第3の温度判定値である温度判定値T6以上であればS35へ進み、温度判定値T6未満であればS34へ戻る。S35において、タイマーの時間計測を開始する。
S36において、温度検知手段6で算出された鍋1の温度Tが第4の温度判定値である温度判定値T7以上であればS37へ進み、温度判定値T7未満であればS36へ戻る。そして、S37において、タイマーを停止し、計測時間tt2を得る。S38において、計測時間tt2が時間判定値tc1以下であればS29へ戻り、鍋1内の水量を「少」と判定し、第2の水量判定方法を終了する。
S38において、計測時間tt2が時間判定値tc1より大きければS39へ進み、計測時間tt2が時間判定値tc2以下であればS31へ戻り、鍋1内の水量を「中」と判定し、第2の水量判定方法を終了する。S39において、計測時間tt2が時間判定値tc2より大きければS32へ戻り、鍋1内の水量を「多」と判定し、第2の水量判定方法を終了する。
なお、時間判定値tm3、温度判定値Ta1、Ta2、自己温度判定値φ0、温度判定値T6、T7、時間判定値tc1およびtc2は、それぞれ予め最適な値を実験的に決定するものである。
以上のように本実施の形態では、第2の水量判定方法によって水量を判定し、最適な判定値を複数の中から選択することにより、より精度良く沸騰を検知することができる。また、以上の説明では立ち上がり温度Tb3の判定値は2つしかないが、判定値をさらに複数用いて水量を判定すれば、沸騰検知の精度を向上させることができる。また、以上の説明では計測時間tt2の判定値は2つしかないが、判定値をさらに複数用いて水量を判定すれば、沸騰検知の精度を向上させることができる。
また、本実施の形態では、最下点温度からの立ち上がり温度を計測して鍋1内の水量判定を実施したが、これを最下点温度からの立ち上がり時間を計測して水量判定を実施することによっても本実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
(実施の形態5)
本実施の形態は、沸騰検知手段7が、温度検知手段6より得られた温度の温度勾配が所定値以上の負の値になった場合には沸騰検知を中止し、再度水量判定を行う構成にしたものであり、これ以外は実施の形態1〜4と同様にして実施できるものである。すなわち、図9は、沸騰検知の判定中に水を追加されたときの温度検知手段6で算出された温度の振る舞いをグラフに表したものである。図9から明らかなように、水を追加された場合には鍋1内の水温が低下するために温度検知手段6で算出された鍋1の温度が著しく低下する。このため、温度勾配が所定値以上の負の値になった場合は途中で水を追加されたと見なすことができる。
以上のように本実施の形態では、温度検知手段6で算出された鍋1の温度が著しく低下して温度勾配が所定値以上の負の値になった場合は沸騰検知を中止し、再度水量判定を行うものであるから、追加された分の水量も考慮した沸騰検知の判定値を選択することができるので、より精度良く沸騰を検知することができる。
(実施の形態6)
本実施の形態は、水量判定手段8が、加熱開始時に温度検知手段6より得られた鍋1の温度が所定温度以上の場合、加熱開始を一定温度に達するまで遅延させるものであり、これ以外は実施の形態4と同様にして実施できるものである。すなわち、加熱開始時の鍋1の温度Tが所定温度以上の場合、温度検知手段6で算出された温度が一定温度に達するまで加熱を遅延させる。
このように温度検知手段6で算出された鍋1の温度が一定温度に達するまで加熱を休止させることによって、立ち上がり温度の差が鍋1内の水量に応じてより顕著になり、鍋1内の水量判定および沸騰検知においてより精度良く検知することができる。
以上のように本実施の形態では、加熱開始時の鍋1の温度が所定温度以上の場合、一定温度に達するまで加熱を休止することによって、より精度良く沸騰を検知することができる。また、本実施の形態での前記した加熱の休止条件を一定時間とすることによっても、本実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。また、前記一定温度および一定時間を併用し、どちらか一方の条件を満たすまで休止することにすれば、加熱開始時における鍋1の温度の影響を受けることなく、より精度良く検知することができる。
(実施の形態7)
本実施の形態7は、水量判定手段8において、立ち上がり時間が一定時間経過した場合には、鍋内の水量を最大値と判定するものである。タイマーを用いて時間を計測する際に上限値を設けるものであり、これ以外は実施の形態3および実施の形態4と同様にして実施できるものである。
上限値を設けることによって必ず水量判定工程を終了して沸騰検知工程へ移行することができるため、水量判定工程が終了しないために沸騰しているにも関わらず沸騰を検知しない、といった不都合を解消することができる。
以上のように本実施の形態では、タイマーを用いて時間を計測する際に上限値を設けることにより、加熱開始時の温度が高温といったような温度勾配が小さい場合でも精度良く沸騰を検知することができる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器は、鍋底面の形状にかかわらず精度良く沸騰を検知することが可能となるので、家庭用あるいは業務用など様々な誘導加熱調理器にも適用できる。
本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2における水量判定手段での処理内容を示す流れ図 本発明の実施の形態3における水量の違いによる温度変化の違いを示すグラフ 本発明の実施の形態3における水量判定手段での処理内容を示す流れ図 本発明の実施の形態4における水量の違いによる温度変化の違いを示すグラフ 本発明の実施の形態4における赤外線検出手段の自己温度の違いによる温度変化の違いを示すグラフ 本発明の実施の形態4における水量判定手段での処理内容を示す流れ図 本発明の実施の形態5における沸騰検知判定中に水を追加したときの温度変化の違いを示すグラフ
符号の説明
1 鍋(調理容器)
2 天板
3 加熱コイル
5 赤外線検出手段
6 温度検知手段
7 沸騰検知手段
8 水量判定手段
T1 温度判定値(第1の温度判定値)
T2 温度判定値(第2の温度判定値)
T6 温度判定値(第3の温度判定値)
T7 温度判定値(第4の温度判定値)

Claims (10)

  1. 調理容器を加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルの上方で前記調理容器を保持する天板と、前記天板の下に設置され前記調理容器の底面から放射される赤外線を検知する赤外線検出手段と、前記赤外線検出手段の出力から前記調理容器の温度を検出する温度検知手段と、前記温度検知手段の出力より調理容器内の水量を判定する水量判定手段と、前記温度検知手段の出力より沸騰を検知する沸騰検知手段とを備え、前記沸騰検知手段は前記水量判定手段が判定した水量に応じて任意の沸騰検知条件を選択する誘導加熱調理器。
  2. 水量判定手段は、加熱開始時に温度検知手段より得られる温度に応じて任意の水量判定方法を選択する請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 水量判定手段は、加熱開始時に温度検知手段より得られる温度が所定温度未満の場合、第1の温度判定値から第2の温度判定値までの立ち上がり時間に応じて調理容器内の水量を判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 水量判定手段は、加熱開始時に温度検知手段より得られる温度が所定温度以上の場合、温度検知手段の検知結果が下降から上昇へ転じた時の温度を基準として、一定温度上昇した時の立ち上がり時間に応じて調理容器内の水量を判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の誘導加熱調理器。
  5. 水量判定手段は、加熱開始時に温度検知手段より得られる温度が所定温度以上の場合、温度検知手段の検知結果が下降から上昇へ転じた時の温度を基準として、一定時間経過した時の立ち上がり温度に応じて調理容器内の水量を判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の誘導加熱調理器。
  6. 水量判定手段は、加熱開始時に温度検知手段より得られる温度が所定温度以上の場合、温度検知手段の検知結果が下降中に赤外線検出手段の出力が所定出力未満になった場合には第3の温度判定値から第4の温度判定値までの立ち上がり時間に応じて調理容器内の水量を判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の誘導加熱調理器。
  7. 沸騰検知手段は、温度検知手段より得られる温度の温度勾配が所定値以上の負の値になった場合には沸騰検知を中止し、再度水量判定を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の誘導加熱調理器。
  8. 水量判定手段は、加熱開始時に温度検知手段より得られる温度が所定温度以上の場合、加熱開始を一定温度に達するまで遅延させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  9. 水量判定手段は、加熱開始時に温度検知手段より得られる温度が所定温度以上の場合、一定時間遅延させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  10. 水量判定手段は、立ち上がり時間が一定時間経過した場合には、調理容器内の水量を最大値と判定することを特徴とする請求項3または請求項4または請求項6のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
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