JP3047506B2 - 給油ノズル - Google Patents
給油ノズルInfo
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- JP3047506B2 JP3047506B2 JP3129130A JP12913091A JP3047506B2 JP 3047506 B2 JP3047506 B2 JP 3047506B2 JP 3129130 A JP3129130 A JP 3129130A JP 12913091 A JP12913091 A JP 12913091A JP 3047506 B2 JP3047506 B2 JP 3047506B2
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- nozzle
- valve
- refueling
- vapor
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車燃料タンク内の
ベーパに基づいて燃料油の種類を自動的に判定して誤給
油を防止する機能を備えた給油ノズルに関する。
ベーパに基づいて燃料油の種類を自動的に判定して誤給
油を防止する機能を備えた給油ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の燃料油は主に、ガソリンと軽油
の2種類があり、使用すべき燃料油の種類を誤るとエン
ジンに重大な支障を来すことになる。
の2種類があり、使用すべき燃料油の種類を誤るとエン
ジンに重大な支障を来すことになる。
【0003】このため給油に先立って自動車燃料タンク
内のベーパを、給油ノズルの筒先部に一端が開口するベ
ーパ吸引管路を介して給油装置本体内に設けたガスセン
サに導き、ガスセンサによりベーパの種類を検出して自
動車燃料タンク内の油種を判定するようにした給油装置
が特開平2−109897号公報として開示されてい
る。
内のベーパを、給油ノズルの筒先部に一端が開口するベ
ーパ吸引管路を介して給油装置本体内に設けたガスセン
サに導き、ガスセンサによりベーパの種類を検出して自
動車燃料タンク内の油種を判定するようにした給油装置
が特開平2−109897号公報として開示されてい
る。
【0004】また、本出願人は、特願平2−15049
4号によりガスセンサ及びベーパ吸引ポンプを給油ノズ
ルの握り部内に設け、ベーパ吸引管路長の短縮を図りベ
ーパが開口からガスセンサに到達するまでに要する時
間、従って燃料油の種類判別に要する時間の短縮を図
り、給油開始までの待機時間の短縮及びベーパ吸引ポン
プの小容量化を図り、作業性の向上が得られる給油ノズ
ルを提案した。
4号によりガスセンサ及びベーパ吸引ポンプを給油ノズ
ルの握り部内に設け、ベーパ吸引管路長の短縮を図りベ
ーパが開口からガスセンサに到達するまでに要する時
間、従って燃料油の種類判別に要する時間の短縮を図
り、給油開始までの待機時間の短縮及びベーパ吸引ポン
プの小容量化を図り、作業性の向上が得られる給油ノズ
ルを提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術による
と、燃料タンク内のベーパをベーパ吸引ポンプの吸引に
よりベーパ吸引管路を介してガスセンサに導いて燃料タ
ンク内の油種を判別することから、油種判別後、ベーパ
吸引ポンプの空気を排出して掃気を行ってもベーパ吸引
管路及びガスセンサ内にベーパが多少残存し、次の給油
時における油種判別が適切に行われない場合が生じる虞
れがある。
と、燃料タンク内のベーパをベーパ吸引ポンプの吸引に
よりベーパ吸引管路を介してガスセンサに導いて燃料タ
ンク内の油種を判別することから、油種判別後、ベーパ
吸引ポンプの空気を排出して掃気を行ってもベーパ吸引
管路及びガスセンサ内にベーパが多少残存し、次の給油
時における油種判別が適切に行われない場合が生じる虞
れがある。
【0006】従って本発明の目的は、次の給油時におけ
る油種判別までにベーパ吸引管路及びガスセンサ内の残
存ベーパを完全に排除することにより適切な油種判別が
確保できる給油ノズルを提供することにある。
る油種判別までにベーパ吸引管路及びガスセンサ内の残
存ベーパを完全に排除することにより適切な油種判別が
確保できる給油ノズルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の給油ノズルは、一端が筒先部先端に開口し、他端が
ベーパ吸引ポンプに接続するベーパ吸引管路と、開口か
らベーパー吸引ポンプに至るベーパー吸引管路の途中に
ベーパ吸引ポンプ側から順に配設されたガスセンサ及び
非給油時にベーパ吸引管路内を大気開放する切換弁とを
有するものである。
明の給油ノズルは、一端が筒先部先端に開口し、他端が
ベーパ吸引ポンプに接続するベーパ吸引管路と、開口か
らベーパー吸引ポンプに至るベーパー吸引管路の途中に
ベーパ吸引ポンプ側から順に配設されたガスセンサ及び
非給油時にベーパ吸引管路内を大気開放する切換弁とを
有するものである。
【0008】
【作用】非給油時にベーパ吸引管路内を切換弁によって
大気開放し、次の給油時における油種判別までにベーパ
吸引管路及びガスセンサ内の残存ベーパを放出して適切
な油種判別を可能にする。
大気開放し、次の給油時における油種判別までにベーパ
吸引管路及びガスセンサ内の残存ベーパを放出して適切
な油種判別を可能にする。
【0009】
【実施例】以下、本発明による給油ノズルの一実施例を
図によって説明する。
図によって説明する。
【0010】図1は本発明による給油ノズルを使用した
給油装置の概要説明図であり、図中符号1は制御装置で
ある。制御装置1には予め定められた油種が登録されて
おり、後述する給油ノズル11に設けられたガスセンサ
43からの検出信号が登録された油種と一致した場合の
みポンプモータMを作動させて、給油ポンプ4を駆動
し、流量計5、ホース3を介して給油ノズル11へ燃料
油を圧送する。またガスセンサ43からの検出信号が既
に登録された油種と一致しない場合にはポンプモータM
を作動させることなく、警報器2を作動させてオペレー
タに喚起を促し、誤給油を防止するよう構成されてい
る。ホース3には信号伝送用のケーブル7が併設されて
いて制御装置1へ信号を伝達するようになっている。
給油装置の概要説明図であり、図中符号1は制御装置で
ある。制御装置1には予め定められた油種が登録されて
おり、後述する給油ノズル11に設けられたガスセンサ
43からの検出信号が登録された油種と一致した場合の
みポンプモータMを作動させて、給油ポンプ4を駆動
し、流量計5、ホース3を介して給油ノズル11へ燃料
油を圧送する。またガスセンサ43からの検出信号が既
に登録された油種と一致しない場合にはポンプモータM
を作動させることなく、警報器2を作動させてオペレー
タに喚起を促し、誤給油を防止するよう構成されてい
る。ホース3には信号伝送用のケーブル7が併設されて
いて制御装置1へ信号を伝達するようになっている。
【0011】なお、図中符号6は流量計5によって検出
された流量を制御装置1へ伝達する流量パルス発信器、
8はノズルスイッチ、9は表示器、10は不使用時に給
油ノズル11を係止するノズル掛けである。
された流量を制御装置1へ伝達する流量パルス発信器、
8はノズルスイッチ、9は表示器、10は不使用時に給
油ノズル11を係止するノズル掛けである。
【0012】次に給油ノズル11についてその断面側面
図を示す図2、及び図2におけるI−I線に沿う断面図
である図3によって説明する。
図を示す図2、及び図2におけるI−I線に沿う断面図
である図3によって説明する。
【0013】給油ノズル11はパイプからなる筒先部1
2と、空気流路支持部材14、弁装置15の弁座部材1
6及び筒胴部23を連設して略筒状に形成されたノズル
本体13と、筒胴部23に接続された握り部58を主要
部として構成されている。
2と、空気流路支持部材14、弁装置15の弁座部材1
6及び筒胴部23を連設して略筒状に形成されたノズル
本体13と、筒胴部23に接続された握り部58を主要
部として構成されている。
【0014】筒先部12の内部に先端24aを筒先部1
2の下側に開口した細い空気流路管24が挿入され、そ
の流路管24の他端は空気流路支持部材14の中心部に
連結されている。
2の下側に開口した細い空気流路管24が挿入され、そ
の流路管24の他端は空気流路支持部材14の中心部に
連結されている。
【0015】ノズル本体13の前半に前記空気流路支持
部材14及び弁装置15が、中央部側方にホース3に接
続する流入口26が、後半に自動弁閉鎖装置27が各々
設けられている。
部材14及び弁装置15が、中央部側方にホース3に接
続する流入口26が、後半に自動弁閉鎖装置27が各々
設けられている。
【0016】弁装置15は逆止部17、主弁19を有
し、逆止弁17は弁座部材16の下流側にテーパ状に形
成した負圧発生部16aに圧接するようにばね18によ
り付勢されて流路支持部材14に摺動可能に取付けられ
ている。
し、逆止弁17は弁座部材16の下流側にテーパ状に形
成した負圧発生部16aに圧接するようにばね18によ
り付勢されて流路支持部材14に摺動可能に取付けられ
ている。
【0017】また弁装置15の主弁19は弁本体20及
び弁本体20と一体的に結合された弁杆21からなり、
前記逆止弁17とは反対に弁座部材16の上流側に形成
した弁座16bに接離するように往復動可能に筒胴部2
3に取付けられ、更に弁杆21に形成された中空部22
に筒胴部23に揺動可能に軸支されたレバー25が嵌入
されている。
び弁本体20と一体的に結合された弁杆21からなり、
前記逆止弁17とは反対に弁座部材16の上流側に形成
した弁座16bに接離するように往復動可能に筒胴部2
3に取付けられ、更に弁杆21に形成された中空部22
に筒胴部23に揺動可能に軸支されたレバー25が嵌入
されている。
【0018】図3に示すように、プッシュロッド28の
切欠28aと弁杆21の切欠21aにロールピン29が
係合して弁杆21とプッシュロッド28が一体になって
いるのでレバー25を引くとその背部25aがプッシュ
ロッド28を押し、従って弁杆21が図視右行し、主弁
19が開くように構成されている。
切欠28aと弁杆21の切欠21aにロールピン29が
係合して弁杆21とプッシュロッド28が一体になって
いるのでレバー25を引くとその背部25aがプッシュ
ロッド28を押し、従って弁杆21が図視右行し、主弁
19が開くように構成されている。
【0019】弁杆21の図視右側にはキャップ30が嵌
着され、キャップ30の外周縁30aは筒胴部23の端
に形成した円筒状のばね室31の内周面31aと摺接し
て後述するベーパ吸引ポンプ32を形成し、更に内側に
はばね33が挿入されてプッシュロッド28をプッシュ
ロッド28の左端がレバー25の背部25aに当接する
位置に保持する。
着され、キャップ30の外周縁30aは筒胴部23の端
に形成した円筒状のばね室31の内周面31aと摺接し
て後述するベーパ吸引ポンプ32を形成し、更に内側に
はばね33が挿入されてプッシュロッド28をプッシュ
ロッド28の左端がレバー25の背部25aに当接する
位置に保持する。
【0020】キャップ30の外側には前記ばね33より
強いばね34がそのフランジ30bとばね室31の蓋部
35との間に挿入され、同ばね34により弁杆21を主
弁19が閉じる図視左方向に付勢している。
強いばね34がそのフランジ30bとばね室31の蓋部
35との間に挿入され、同ばね34により弁杆21を主
弁19が閉じる図視左方向に付勢している。
【0021】図2に示す符号36は図4にその斜視図を
示すようにロールピン29をそのスリット36aに嵌入
するコ字形の枠体であって、その背面板36bは負圧室
37に設けたダイヤフラム38にピン39によって固着
されている。
示すようにロールピン29をそのスリット36aに嵌入
するコ字形の枠体であって、その背面板36bは負圧室
37に設けたダイヤフラム38にピン39によって固着
されている。
【0022】負圧室37には常時ダイヤフラム38を図
3上で下方へ押圧して枠体36のスリット36aに嵌入
している2本のロールピン29をプッシュロッド28の
切欠28a内に嵌入せしめるように作用するばね40が
設けられている。
3上で下方へ押圧して枠体36のスリット36aに嵌入
している2本のロールピン29をプッシュロッド28の
切欠28a内に嵌入せしめるように作用するばね40が
設けられている。
【0023】かくして弁杆21、プッシュロッド28、
ロールピン29、コ字形の枠体36、ダイヤフラム3
8、負圧室37等から自動弁閉鎖装置27が構成されて
いる。
ロールピン29、コ字形の枠体36、ダイヤフラム3
8、負圧室37等から自動弁閉鎖装置27が構成されて
いる。
【0024】図3に示す流路41は負圧発生部16aと
負圧室37とを連結する流路であり、流路41は空気流
路支持部材14の流路14aを介して空気流路管24と
連通している。
負圧室37とを連結する流路であり、流路41は空気流
路支持部材14の流路14aを介して空気流路管24と
連通している。
【0025】給油ノズル11の筒胴部23にはガスセン
サ43が設けられ、センサ43は筒先部方向に延びる筒
状容器からなるチャンバ44と、このチャンバ44の後
端に収容された超音波トランスデューサ45を有し、チ
ャンバ44の先端の封止部46近傍には開口47が穿設
されて、ベーパ吸引管路48を介して筒先部12先端近
傍に開口するベーパ吸引口48aに連通している。また
チャンバ44の超音波トランスデューサ45近傍には通
孔44aが穿設され、前記ばね室31及びキャップ30
等によって形成されるベーパ吸引ポンプ32の排気口3
2aに、連通路49を介して接続している。またトラン
スデューサ45の近くに位置するチャンバ44の周面に
は小孔44bが穿設され、大気と連通している。
サ43が設けられ、センサ43は筒先部方向に延びる筒
状容器からなるチャンバ44と、このチャンバ44の後
端に収容された超音波トランスデューサ45を有し、チ
ャンバ44の先端の封止部46近傍には開口47が穿設
されて、ベーパ吸引管路48を介して筒先部12先端近
傍に開口するベーパ吸引口48aに連通している。また
チャンバ44の超音波トランスデューサ45近傍には通
孔44aが穿設され、前記ばね室31及びキャップ30
等によって形成されるベーパ吸引ポンプ32の排気口3
2aに、連通路49を介して接続している。またトラン
スデューサ45の近くに位置するチャンバ44の周面に
は小孔44bが穿設され、大気と連通している。
【0026】図5はガスセンサ43の信号処理回路を示
し、図中符号51はタイミング信号発生回路であって、
一定周期Tにより高周波発振回路52を作動させてパル
ス状高周波電力を発生させ、ガスセンサ43内の超音波
トランスデューサ45を励振させ、そのエコー信号を判
定回路54に入力させるように構成されている。判定回
路54では、タイミング信号発生回路51からの信号を
基準にしてエコー信号を受信するまでの時間△Tに基づ
いて、記憶回路55に格納されているデータに基づいて
ベーパの種類を判定するものである。なお図中符号56
は筒胴部23に取付けられレバー25の操作に連動して
ガスセンサ43の信号処理回路を起動させるマイクロス
イッチである。
し、図中符号51はタイミング信号発生回路であって、
一定周期Tにより高周波発振回路52を作動させてパル
ス状高周波電力を発生させ、ガスセンサ43内の超音波
トランスデューサ45を励振させ、そのエコー信号を判
定回路54に入力させるように構成されている。判定回
路54では、タイミング信号発生回路51からの信号を
基準にしてエコー信号を受信するまでの時間△Tに基づ
いて、記憶回路55に格納されているデータに基づいて
ベーパの種類を判定するものである。なお図中符号56
は筒胴部23に取付けられレバー25の操作に連動して
ガスセンサ43の信号処理回路を起動させるマイクロス
イッチである。
【0027】更にベーパ吸引管路48の途中には図2及
び3に示すようにレバー25を引いていない状態、即ち
非給油状態において、レバー25に突設した突出片25
bによってベーパ吸引管路48内を大気に開放し、かつ
レバー25を引いた状態でその大気開放を中止する切換
弁50が設けられている。
び3に示すようにレバー25を引いていない状態、即ち
非給油状態において、レバー25に突設した突出片25
bによってベーパ吸引管路48内を大気に開放し、かつ
レバー25を引いた状態でその大気開放を中止する切換
弁50が設けられている。
【0028】次にこのように構成した装置の作動を図6
に示すフローチャートに従って説明する。
に示すフローチャートに従って説明する。
【0029】ステップaにおいて、給油ノズル11がノ
ズル掛け10からはずされ、ノズルスイッチ8がONに
なるとステップbにおいて表示器9が帰零される。
ズル掛け10からはずされ、ノズルスイッチ8がONに
なるとステップbにおいて表示器9が帰零される。
【0030】この状態で。給油ノズル11を自動車の給
油口に挿入してレバー25を引くと、レバー25に設け
られた突出片25bが揺動し、突出片25bの揺動によ
りベーパ吸引管路48を大気開放していた切換弁50が
大気開放を中止する状態に切換わる。切換弁50の切換
とともに、レバー25の背部25aがプッシュロッド2
8、ロールピン29を介して弁杆21を右行させる。従
って主弁19がばね34の付勢力に抗して開き、かつベ
ーパ吸引ポンプ32のピストンとなるキャップ30がば
ね室31内の空気を追い出しながら後退する。これによ
りばね室31の前室内が負圧となり、筒先部12先端に
開口したベーパ吸引管路48は、燃料タンク内のベーパ
を切換弁50を介してガスセンサ43のチャンバ44内
へ流入させ、このとき同時にレバー25から突出する突
出片25bによってマイクロスイッチ56を作動させる
(ステップc)。
油口に挿入してレバー25を引くと、レバー25に設け
られた突出片25bが揺動し、突出片25bの揺動によ
りベーパ吸引管路48を大気開放していた切換弁50が
大気開放を中止する状態に切換わる。切換弁50の切換
とともに、レバー25の背部25aがプッシュロッド2
8、ロールピン29を介して弁杆21を右行させる。従
って主弁19がばね34の付勢力に抗して開き、かつベ
ーパ吸引ポンプ32のピストンとなるキャップ30がば
ね室31内の空気を追い出しながら後退する。これによ
りばね室31の前室内が負圧となり、筒先部12先端に
開口したベーパ吸引管路48は、燃料タンク内のベーパ
を切換弁50を介してガスセンサ43のチャンバ44内
へ流入させ、このとき同時にレバー25から突出する突
出片25bによってマイクロスイッチ56を作動させる
(ステップc)。
【0031】マイクロスイッチ56の作動によりガスセ
ンサ43の信号処理回路のタイミング信号発生回路51
から信号が発生し、これにともなって高周波発振回路5
2から高周波電力が出力される。これによりガスセンサ
43内の超音波トランスデューサ45からパルス状の超
音波ビームが放射される。この超音波ビームはチャンバ
44内のベーパによる雰囲気で定まる音速によってチャ
ンバ44内の空間を伝播し、封止部46の壁面で反射さ
れ、再びチャンバ44内の雰囲気で定まる音速でトラン
スデューサ45に戻る。トランスデューサ45は反射さ
れてきた超音波が到達した時点でエコー信号を出力す
る。このエコー信号は判定回路54に入力される。判定
回路54は超音波ビームが放射された時点からエコー信
号を受信するまでの時間と、記憶回路55のデータとを
比較して雰囲気を構成している成分を判定する(ステッ
プd)。
ンサ43の信号処理回路のタイミング信号発生回路51
から信号が発生し、これにともなって高周波発振回路5
2から高周波電力が出力される。これによりガスセンサ
43内の超音波トランスデューサ45からパルス状の超
音波ビームが放射される。この超音波ビームはチャンバ
44内のベーパによる雰囲気で定まる音速によってチャ
ンバ44内の空間を伝播し、封止部46の壁面で反射さ
れ、再びチャンバ44内の雰囲気で定まる音速でトラン
スデューサ45に戻る。トランスデューサ45は反射さ
れてきた超音波が到達した時点でエコー信号を出力す
る。このエコー信号は判定回路54に入力される。判定
回路54は超音波ビームが放射された時点からエコー信
号を受信するまでの時間と、記憶回路55のデータとを
比較して雰囲気を構成している成分を判定する(ステッ
プd)。
【0032】続くステップeにおいて、予め登録されて
いる油種と一致すると判定した場合は次のステップfに
よりポンプモータMを作動させる。これによりポンプ4
から吐出された燃料油は流量計5を経由して給油ノズル
11内に流入し、逆止弁17をばね18に抗して図中左
方へ変位させた上、その間隙部から筒先部12を経て自
動車の燃料タンク内へ給油する。
いる油種と一致すると判定した場合は次のステップfに
よりポンプモータMを作動させる。これによりポンプ4
から吐出された燃料油は流量計5を経由して給油ノズル
11内に流入し、逆止弁17をばね18に抗して図中左
方へ変位させた上、その間隙部から筒先部12を経て自
動車の燃料タンク内へ給油する。
【0033】燃料タンク内への給油中において、弁装置
15の逆止弁17と弁座部材16とによって形成される
負圧発生部16aではベンチュリ効果により流路14a
を通じて筒先部12の先端にある空気流路管24の先端
24aから空気が吸込まれている。
15の逆止弁17と弁座部材16とによって形成される
負圧発生部16aではベンチュリ効果により流路14a
を通じて筒先部12の先端にある空気流路管24の先端
24aから空気が吸込まれている。
【0034】一方制御装置1は、流量パルス発信器6か
ら出力する流量パルスを計数して表示器9に給油量とし
て表示される。空気流路管24の先端24aが自動車の
タンクの液面レベルの上昇と共に発生する泡により塞が
れると、同流路管24からの空気の流入が阻止されるこ
とから流路41を通じて連結されている負圧室37が負
圧になる。
ら出力する流量パルスを計数して表示器9に給油量とし
て表示される。空気流路管24の先端24aが自動車の
タンクの液面レベルの上昇と共に発生する泡により塞が
れると、同流路管24からの空気の流入が阻止されるこ
とから流路41を通じて連結されている負圧室37が負
圧になる。
【0035】従ってばね40に抗して下方からダイヤフ
ラム38が上方に引き上げられ、このダイヤフラム38
と枠体36により結合されるロールピン29も上方へ引
張り上げられ、プッシュロッド28の切欠28aからロ
ールピン29が抜けだす。よってプッシュロッド28と
弁杆21との係合関係が解かれ、弁杆21はばね34に
よって、ばね33を圧縮してロールピン28と共に最初
の状態に戻り、主弁19が閉じ、給油が停止する。
ラム38が上方に引き上げられ、このダイヤフラム38
と枠体36により結合されるロールピン29も上方へ引
張り上げられ、プッシュロッド28の切欠28aからロ
ールピン29が抜けだす。よってプッシュロッド28と
弁杆21との係合関係が解かれ、弁杆21はばね34に
よって、ばね33を圧縮してロールピン28と共に最初
の状態に戻り、主弁19が閉じ、給油が停止する。
【0036】主弁19の移動に伴ってベーパ吸引ポンプ
32のピストンとなるキャップ30も元の位置へ移動す
ることにより通路49を介してガスセンサ43のチャン
バ44内へばね室31内の空気を圧送してチャンバ44
内及びベーパ吸入管路48内のベーパをベーパ吸入口4
8aから排出させ、チャンバ44及びベーパ吸入管路4
8内を強制的に掃気する。
32のピストンとなるキャップ30も元の位置へ移動す
ることにより通路49を介してガスセンサ43のチャン
バ44内へばね室31内の空気を圧送してチャンバ44
内及びベーパ吸入管路48内のベーパをベーパ吸入口4
8aから排出させ、チャンバ44及びベーパ吸入管路4
8内を強制的に掃気する。
【0037】ここでレバー25をはなすと、レバー25
に設けられた突出片25bの揺動により切換弁50がベ
ーパ吸引管路48内を大気開放するよう切換えられ、ベ
ーパ吸引管路48及びベーパ吸引管路に接続されたガス
センサ43内が自然掃気され得る状態になる。更にレバ
ー25によるプッシュロッド28の移動阻止が解かれ、
キャップ30に設けたばね33によって図2に示す元の
位置にプッシュロッド28がもどる。そしてロールピン
29もプッシュロッド28の切欠28aが元の位置に復
帰することから同切欠28a内に陥入し、図2に示すよ
うに弁杆21とプッシュロッド28とがロールピン29
を介して結合された最初の状態にもどるものである。図
中57はレバー25を引いた状態に維持しておくための
係止金具である。
に設けられた突出片25bの揺動により切換弁50がベ
ーパ吸引管路48内を大気開放するよう切換えられ、ベ
ーパ吸引管路48及びベーパ吸引管路に接続されたガス
センサ43内が自然掃気され得る状態になる。更にレバ
ー25によるプッシュロッド28の移動阻止が解かれ、
キャップ30に設けたばね33によって図2に示す元の
位置にプッシュロッド28がもどる。そしてロールピン
29もプッシュロッド28の切欠28aが元の位置に復
帰することから同切欠28a内に陥入し、図2に示すよ
うに弁杆21とプッシュロッド28とがロールピン29
を介して結合された最初の状態にもどるものである。図
中57はレバー25を引いた状態に維持しておくための
係止金具である。
【0038】以上の操作後、給油ノズル11をノズル掛
け10に係止すると、ステップgにおいてノズルスイッ
チ8がOFFとなりステップhでポンプモータMが停止
する。他方、センサ出力が予め登録されている油種と異
なる場合には、制御装置1はステップiにおいて警報器
2を作動させてオペレータに油種が異なることを知ら
せ、間違いに気付いて給油ノズル11をノズル掛け10
に掛けると警報器2の作動が停止する(ステップj、
k)。
け10に係止すると、ステップgにおいてノズルスイッ
チ8がOFFとなりステップhでポンプモータMが停止
する。他方、センサ出力が予め登録されている油種と異
なる場合には、制御装置1はステップiにおいて警報器
2を作動させてオペレータに油種が異なることを知ら
せ、間違いに気付いて給油ノズル11をノズル掛け10
に掛けると警報器2の作動が停止する(ステップj、
k)。
【0039】従って給油ノズル11のレバー25を戻し
た非給油状態においては、ベーパ吸引管路48に配設し
た切換弁50がベーパ吸引管路48を大気開放すること
から、ベーパ吸引管路48及びガスセンサ43内に残留
するベーパが次の給油時までに放出され、給油時におけ
る油種判別が残留ガスに影響されることなく適切に行え
得る。
た非給油状態においては、ベーパ吸引管路48に配設し
た切換弁50がベーパ吸引管路48を大気開放すること
から、ベーパ吸引管路48及びガスセンサ43内に残留
するベーパが次の給油時までに放出され、給油時におけ
る油種判別が残留ガスに影響されることなく適切に行え
得る。
【0040】図7は本発明による給油ノズルにおける他
の実施例を示す断面側面図である。図7において図2及
び3に示される給油ノズルと対応する部位に同一符号を
付することにより詳細な説明は省略するが、給油ノズル
11を非給油時に係止する給油装置本体のノズル掛け1
0に係止した際、そのノズル掛け10に当接して操作さ
れる位置、例えばレバーガード59に切換弁50′を設
け、ベーパ吸入管路48途中と切換弁50′とを分岐管
60により連通せしめ、給油ノズル11をノズル掛け1
0に係止することにより、切換弁50′を切替えて、分
岐管60を介してベーパ吸引管路48及びベーパ吸引管
路48に接続されるガスセンサ43内を大気開放する。
従って非給油時に給油ノズル11をノズル掛け10へ係
止することにより、ベーパ吸引管路及びガスセンサ43
内の残留ベーパが次の給油時までに分岐管60を経由し
て切換弁50′から放出され、給油時における油種判別
が残留ベーパに影響を受けることなく、適切に行える。
の実施例を示す断面側面図である。図7において図2及
び3に示される給油ノズルと対応する部位に同一符号を
付することにより詳細な説明は省略するが、給油ノズル
11を非給油時に係止する給油装置本体のノズル掛け1
0に係止した際、そのノズル掛け10に当接して操作さ
れる位置、例えばレバーガード59に切換弁50′を設
け、ベーパ吸入管路48途中と切換弁50′とを分岐管
60により連通せしめ、給油ノズル11をノズル掛け1
0に係止することにより、切換弁50′を切替えて、分
岐管60を介してベーパ吸引管路48及びベーパ吸引管
路48に接続されるガスセンサ43内を大気開放する。
従って非給油時に給油ノズル11をノズル掛け10へ係
止することにより、ベーパ吸引管路及びガスセンサ43
内の残留ベーパが次の給油時までに分岐管60を経由し
て切換弁50′から放出され、給油時における油種判別
が残留ベーパに影響を受けることなく、適切に行える。
【0041】以上説明では、燃料油の種類を検知するガ
スセンサとして超音波によるガスセンサを用いて検出す
る実施例について述べたが、燃焼式又は光学式にガスの
種類を検知するガスセンサを用いることも可能である。
スセンサとして超音波によるガスセンサを用いて検出す
る実施例について述べたが、燃焼式又は光学式にガスの
種類を検知するガスセンサを用いることも可能である。
【0042】
【発明の効果】本発明における給油ノズルによれば、一
端が筒先部先端に開口し、他端がベーパ吸引ポンプに接
続するベーパ吸引管路の途中にべーパ吸引ポンプ側から
順にガスセンサ及び非給油時にベーパ吸引管路内を大気
開放する切換弁を設けることにより、非給油時にベーパ
吸引管路及びガスセンサ内の残留ベーパを切換弁を介し
て放出することから、次の給油時までにベーパ吸引管路
及びガスセンサ内の残留ヘーパがなくなり、ガスセンサ
による適切な油種の判別が確保される効果を有する。
端が筒先部先端に開口し、他端がベーパ吸引ポンプに接
続するベーパ吸引管路の途中にべーパ吸引ポンプ側から
順にガスセンサ及び非給油時にベーパ吸引管路内を大気
開放する切換弁を設けることにより、非給油時にベーパ
吸引管路及びガスセンサ内の残留ベーパを切換弁を介し
て放出することから、次の給油時までにベーパ吸引管路
及びガスセンサ内の残留ヘーパがなくなり、ガスセンサ
による適切な油種の判別が確保される効果を有する。
【図1】本発明による給油ノズルを使用した給油装置の
概要説明図である。
概要説明図である。
【図2】本発明による給油ノズルの一実施例を示す断面
側面図である。
側面図である。
【図3】図2におけるI−I線に沿う断面図である。
【図4】給油ノズルに用いられる枠体及びロールピンの
説明斜視図である。
説明斜視図である。
【図5】本実施例における給油装置の制御装置に使用さ
れる信号処理回路を説明するブロック図である。
れる信号処理回路を説明するブロック図である。
【図6】本給油装置の動作を示すフローチャートであ
る。
る。
【図7】本発明による給油ノズルの他の実施例を示す断
面側面図である。
面側面図である。
10…ノズル掛け 11…給油ノズル 12…筒先部 32…ベーパ吸引ポンプ 43…ガスセンサ 48…ベーパ吸引管路 50…切換弁
Claims (1)
- 【請求項1】 給油ノズル本体に設けられ、給油及び給
油停止のための開放及び閉鎖動作を行う弁本体を作動さ
せるために往復動し、弁本体と一体に設けられた弁杆に
よって駆動されるベーパ吸引ポンプと、上記の弁杆を駆
動するためにノズルの筒胴部に揺動可能に軸支されたレ
バーと、一端が給油ノズル本体に接続される筒先部の先
端に開口し、他端が前記ベーパ吸引ポンプの吸排気口に
接続するベーパ吸引管路と、開口からベーパ吸引ポンプ
に至るベーパ吸引管路の途中にベーパ吸引ポンプ側から
順に配設されたガスセンサ及び上記レバーを引いていな
い非給油時にベーパー吸引管路内を大気開放し、レバー
を引いた状態でその大気開放を中止する切換弁とを有す
ることを特徴とする、給油ノズル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3129130A JP3047506B2 (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | 給油ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3129130A JP3047506B2 (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | 給油ノズル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04352700A JPH04352700A (ja) | 1992-12-07 |
JP3047506B2 true JP3047506B2 (ja) | 2000-05-29 |
Family
ID=15001844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3129130A Expired - Fee Related JP3047506B2 (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | 給油ノズル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3047506B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101648753B1 (ko) | 2012-09-25 | 2016-08-17 | 가부시키가이샤 시마세이키 세이사쿠쇼 | 풋웨어 및 풋웨어의 편성방법 |
-
1991
- 1991-05-31 JP JP3129130A patent/JP3047506B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101648753B1 (ko) | 2012-09-25 | 2016-08-17 | 가부시키가이샤 시마세이키 세이사쿠쇼 | 풋웨어 및 풋웨어의 편성방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04352700A (ja) | 1992-12-07 |
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Legal Events
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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