JP3077248B2 - 給油ノズル - Google Patents

給油ノズル

Info

Publication number
JP3077248B2
JP3077248B2 JP03129129A JP12912991A JP3077248B2 JP 3077248 B2 JP3077248 B2 JP 3077248B2 JP 03129129 A JP03129129 A JP 03129129A JP 12912991 A JP12912991 A JP 12912991A JP 3077248 B2 JP3077248 B2 JP 3077248B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vapor suction
valve
vapor
nozzle
gas sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03129129A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04352699A (ja
Inventor
康雄 白岩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tatsuno Corp
Original Assignee
Tatsuno Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tatsuno Corp filed Critical Tatsuno Corp
Priority to JP03129129A priority Critical patent/JP3077248B2/ja
Publication of JPH04352699A publication Critical patent/JPH04352699A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3077248B2 publication Critical patent/JP3077248B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Loading And Unloading Of Fuel Tanks Or Ships (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車燃料タンク内の
ベーパに基づいて燃料油の種類を自動的に判定して誤給
油を防止する機能を備えた給油ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の燃料油としては主にガソリンと
軽油の2種類があり、使用すべき燃料油の種類を誤ると
エンジンに重大な支障を来すことになる。
【0003】このため給油に先立って自動車燃料タンク
内のベーパを、給油ノズルの筒先部に一端が開口するベ
ーパ吸引管路を介して給油装置本体内に設けたガスセン
サに導き、ガスセンサによりベーパの種類を検出して自
動車燃料タンク内の油種を判定するようにした給油装置
が特開平2−109897号公報として開示されてい
る。
【0004】しかしながら、このような装置では、給油
ノズルとガスセンサとを結ぶ管路が長くなるため、検出
すべきベーパがガスセンサに到達するまでに時間を要
し、給油開始までに待機時間が生じ、更にベーパを吸引
し、かつ判定後にガスセンサ及び管路内に残留するベー
パを排出して掃気するための大容量のポンプを要する等
の不具合がある。
【0005】この対策として本出願人は特願平2−15
0494号により、給油ノズルの筒先部に開口したベー
パ吸引管路の他端を握り部内に配設したガスセンサ及び
ベーパ吸引ポンプに接続することによりベーパ吸引管路
長の短縮を図り、レバーを引くことによりレバーの背面
で駆動杆を介してベーパ吸引ポンプのピストンを押動せ
しめ、その際得られる吸引力により燃料タンク内のベー
パをガスセンサ内に導くことにより短時間で燃料油の種
類を判定できる新たなガスセンサ付きの給油ノズルを提
案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなガスセン
サ付きの給油ノズルによると、ベーパ吸引管路長の大幅
な短縮化が図れ、短時間で燃料油の種類を判定でき、か
つベーパ吸引ポンプの小容量化が得られる。しかし、ベ
ーパ吸引ポンプを給油ノズルの握り部内に新たに設ける
ことから構造が複雑になり、更にベーパ吸引ポンプを駆
動させる駆動杆がレバーに当接していることから操作の
邪魔になる等の不具合が発生する。またタンク内の液面
レベルが上昇して自動弁閉鎖装置が作動し、給油が停止
した後レバーを戻して追加給油をする際、タンク内の燃
料油をベーパ吸引管路を介してガスセンサ内まで吸込
み、ガスセンサを破損する虞れがある。
【0007】従って本発明の目的は、短時間で燃料油の
種類が判定でき、しかも構造の簡素化、操作性の向上が
得られ、更にガスセンサが破損する虞れのない給油ノズ
ルを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の給油ノズルは、給油ノズル本体に設けられ、往復動
する主弁の弁杆によって駆動されるベーパ吸引ポンプ
と、一端が給油ノズル本体に接続される筒先部先端に開
口し、他端が前記ベーパ吸引ポンプの吸排気口に接続す
るベーパ吸引管路と、ベーパ吸引管路の途中に配設され
たガスセンサとを有するものであり、更にガスセンサと
開口との間に位置するベーパ吸引管路途中に所定以上の
給油ノズル内液圧によってベーパ吸引管路内を大気開放
する開放弁を設けることによりガスセンサの破損が防止
できる。
【0009】
【実施例】以下本発明による給油ノズルの一実施例を図
によって説明する。
【0010】図1は本発明による給油ノズルを使用した
給油装置の概要説明図であり、図中符号1は制御装置で
ある。制御装置1には予め定められた油種が登録されて
おり、後述する給油ノズル10に設けられたガスセンサ
42からの検出信号が登録された油種と一致した場合の
みポンプモータMを作動させて給油ポンプ4を駆動し、
流量計5、ホース3を介して給油ノズル10へ燃料油を
圧送する。またガスセンサ42からの検出信号が登録さ
れた油種と一致しない場合にはポンプモータMを作動さ
せることなく、警報器2を作動させてオペレータに喚起
を促し、誤給油を防止するよう構成されている。ホース
3には信号伝送用のケーブル7が併設されていて制御装
置1へ信号を伝達するようになっている。
【0011】なお、図中符号6は流量計5によって検出
された流量を制御装置1へ伝達する流量パルス発信器、
8はノズルスイッチ、9は表示器である。
【0012】次に給油ノズル10についてその断面側面
図を示す図2、及び図2におけるI−I線に沿う断面図
である図3によって説明する。
【0013】給油ノズル10はパイプからなる筒先部1
1と、空気流路支持部材13、弁装置14の弁座部材1
5及び筒胴部22を連設して略筒状に形成されたノズル
本体12と、筒胴部22に接続された握り部57を主要
部として構成され、筒先部11はノズル本体12に接続
されている。
【0014】筒先部11の内部に先端23aを筒先部1
1の下側に開口した細い空気流路管23が挿入され、そ
の流路管23の他端は空気流路支持部材13の中心部に
連結されている。
【0015】ノズル本体12の前半に前記空気流路支持
部材13及び弁装置14が、中央部側方にホース3に接
続する流入口25が、後半に自動弁閉鎖装置26が各々
設けられている。
【0016】弁装置14は逆止部16、主弁18を有
し、逆止弁16は弁座部材15の下流側にテーパ状に形
成した負圧発生部15aに圧接するようにばね17によ
り付勢されて流路支持部材13に摺動可能に取付けられ
ている。
【0017】また弁装置14の主弁18は弁本体19及
び弁本体19と一体的に結合された弁杆20からなり、
前記逆止弁16とは反対に弁座部材15の上流側に形成
した弁座15bに接離するように往復動可能に筒胴部2
2に取付けられ、更に弁杆20に形成された中空部21
に筒胴部22に揺動可能に軸支されたレバー24が嵌入
されている。
【0018】図3に示すように、プッシュロッド27の
切欠27aと弁杆20の切欠20aにロールピン28が
係合して弁杆20とプッシュロッド27が一体になって
いるのでレバー24を引くとその背部24aがプッシュ
ロッド27を押し、従って弁杆20が図視右行し、主弁
18が開くように構成されている。
【0019】弁杆20の図視右側にはキャップ29が嵌
着され、キャップ29の外周縁29aは筒胴部22の端
に形成した円筒状のばね室30の内周面30aと摺接し
て後述するベーパ吸引ポンプ31を形成し、更に内側に
はばね32が挿入されてプッシュロッド27をプッシュ
ロッド27の左端がレバー24の背部24aに当接する
位置に保持する。
【0020】キャップ29の外側には前記ばね32より
強いばね33がそのフランジ29bとばね室30の蓋部
34との間に挿入され、同ばね33により弁杆20を主
弁18が閉じる図視左方向に付勢している。
【0021】図2に示す符号35は図4にその斜視図を
示すようにロールピン28をそのスリット35aに嵌入
するコ字形の枠体であって、その背面板35bは負圧室
36に設けたダイヤフラム37にピン38によって固着
されている。
【0022】負圧室36には常時ダイヤフラム37を図
3上で下方へ押圧して枠体35のスリット35aに嵌入
している2本のロールピン28をプッシュロッド27の
切欠27a内に嵌入せしめるように作用するばね39が
設けられている。
【0023】かくして弁杆20、プッシュロッド27、
ロールピン28、コ字形の枠体35、ダイヤフラム3
7、負圧室36等から自動弁閉鎖装置26が構成されて
いる。
【0024】図3に示す流路40は負圧発生部15aと
負圧室36とを連結する流路であり、流路40は空気流
路支持部材13の流路13aを介して空気流路管23と
連通している。
【0025】給油ノズル10の筒胴部22にはガスセン
サ42が設けられ、センサ42は筒先部方向に延びる筒
状容器からなるチャンバ43と、このチャンバ43の後
端に収容された超音波トランスデューサ44を有し、チ
ャンバ43の先端の封止部45近傍には開口46が穿設
されて、ベーパ吸引管路47を介して筒先部11先端近
傍に開口するベーパ吸引口47aに連通している。また
チャンバ43の超音波トランスデューサ44近傍には通
孔43aが穿設され、前記ばね室30及びキャップ29
等によって形成されるベーパ吸引ポンプ31の排気口3
1aに、連通路48を介して接続している。またトラン
スデューサ44の近くに位置するチャンバ43の周面に
は小孔43bが穿設され、大気と連通している。
【0026】図7はガスセンサ42の信号処理回路を示
し、図中符号50はタイミング信号発生回路であって、
一定周期Tにより高周波発振回路51を作動させてパル
ス状高周波電力を発生させ、ガスセンサ42内の超音波
トランスデューサ44を励振させ、そのエコー信号を判
定回路53に入力させるように構成されている。判定回
路53では、タイミング信号発生回路50からの信号を
基準にしてエコー信号を受信するまでの時間△Tに基づ
いて、記憶回路54に格納されているデータに基づいて
ベーパの種類を判定するものである。なお図中符号55
はレバー24の操作に連動してガスセンサ42の信号処
理回路を起動させるマイクロスイッチである。
【0027】更にベーパ吸引管路47の途中には、弁装
置14の上流側の液圧が所定圧力より大の時のみベーパ
吸引管路47を大気に開放する切換弁49が配設されて
いる。切換弁49は図5に示すように、液圧が所定圧力
より小の時には、ベーパ吸引管路47のベーパ吸引口4
7a側とガスセンス42に接続される側とを連通せし
め、所定圧力より大になると、ばね49bの付勢力に抗
してその液圧によりピストン49aを図示左方へ移動せ
しめ、ベーパ吸引管路47のベーパ吸引口47a側及び
ガスセンサ42接続側の両方を大気開放するよう構成さ
れている。
【0028】次にこのように構成した装置の作動を図8
に示すフローチャートに従って説明する。
【0029】ステップaにおいて、給油ノズル10がノ
ズル掛けからはずされ、ノズルスイッチ8がONになる
とステップbにおいて表示器9が帰零される。
【0030】この状態で。給油ノズル10を自動車の給
油口に挿入してレバー24を引くと、その背部24aが
プッシュロッド27、ロールピン28に介して弁杆20
を右行させる。従って主弁18がばね33の付勢力に抗
して開き、かつベーパ吸引ポンプ31のピストンとなる
キャップ29がばね室30内の空気を追い出しながら後
退する。これによりばね室30の前室内が負圧となり、
筒先部11先端に開口したベーパ吸引管路47は、燃料
タンク内のベーパを切換弁49を介してガスセンサ42
のチャンバ43内へ流入させ、このとき同時にレバー2
4によってマイクロスイッチ55を作動させる(ステッ
プc)。
【0031】マイクロスイッチ55の作動によりガスセ
ンサ42の信号処理回路のタイミング信号発生回路50
から信号が発生し、これにともなって高周波発振回路5
1から高周波電力が出力される。これによりガスセンサ
42内の超音波トランスデューサ44からパルス状の超
音波ビームが放射される。この超音波ビームはチャンバ
43内のベーパによる雰囲気で定まる音速によってチャ
ンバ43内の空間を伝播し、封止部45の壁面で反射さ
れ、再びチャンバ43内の雰囲気で定まる音速でトラン
スデューサ44に戻る。トランスデューサ44は反射さ
れてきた超音波が到達した時点でエコー信号を出力す
る。このエコー信号は判定回路53に入力される。判定
回路53は超音波ビームが放射された時点からエコー信
号を受信するまでの時間と、記憶回路54のデータとを
比較して雰囲気を構成している成分を判定する(ステッ
プd)。
【0032】続くステップeにおいて、予め登録されて
いる油種と一致すると判定した場合は次のステップfに
よりポンプモータMを作動させる。これによりポンプ4
から吐出された燃料油は流量計5を経由して給油ノズル
10内に流入し、逆止弁16をばね17に抗して図中左
方へ変位させた上、その間隙部から筒先部11を経て自
動車の燃料タンク内へ給油する。
【0033】燃料タンク内への給油に伴う弁装置14の
上流における液圧によって切換弁49が作動し、ベーパ
吸入管路47を大気開放し、ベーパ吸入管路47及びガ
スセンサ42内を自然掃気する。
【0034】この状態において、弁装置14の逆止弁1
6と弁座部材15とによって形成される負圧発生部15
aではベンチュリ効果により流路13aを通じて筒先部
11の先端にある空気流路管23の先端23aから空気
が吸込まれている。
【0035】一方制御装置1は、流量パルス発信器6か
ら出力する流量パルスを計数して表示器9に給油量とし
て表示される。空気流路管23の先端23aが自動車の
タンクの液面レベルの上昇と共に発生する泡により塞が
れると、同流路管23からの空気の流入が阻止されるこ
とから流路40を通じて連結されている負圧室36が負
圧になる。
【0036】従ってばね39に抗して下方からダイヤフ
ラム37が上方に引き上げられ、このダイヤフラム37
と枠体35により結合されるロールピン28も上方へ引
張り上げられ、プッシュロッド27の切欠27aからロ
ールピン28が抜けだす。よってプッシュロッド27と
弁杆20との係合関係が解かれ、弁杆20はばね33に
よって、ばね32を圧縮してロールピン28と共に最初
の状態に戻り、主弁18が閉じ、給油が停止する。
【0037】主弁18の移動に伴ってベーパ吸引ポンプ
31のピストンとなるキャップ29も元の位置へ移動す
ることにより通路48を介してガスセンサ42のチャン
バ43内へばね室30内の空気を圧送してチャンバ43
内及びベーパ吸入管路47内のベーパを開放された切換
弁49より大気中へ押し出し、チャンバ43及びベーパ
吸入管路47内を強制的に掃気する。
【0038】ここでレバー24をはなすと、レバー24
によるプッシュロッド27の移動阻止が解かれ、キャッ
プ29に設けたばね32によって図2に示す元の位置に
プッシュロッド27がもどる。そしてロールピン28も
プッシュロッド27の切欠27aが元の位置に復帰する
ことから同切欠27a内に陥入し、図2に示すように弁
杆20とプッシュロッド27とがロールピン28を介し
て結合された最初の状態にもどるものである。図中56
はレバー24を引いた状態に維持しておくための係止金
具である。
【0039】更にレバー24を再度引いて追加給油する
場合、レバー24の操作によって弁杆20が移動し、従
ってベーパ吸引ポンプのピストンとなるキャップ29が
移動してばね室30内が負圧となって再び強制的に掃気
される。なおこのとき切換弁49は主弁19の上流側に
滞留している液の圧力によって大気開放の状態が維持さ
れることから、万一タンク内の液面がベーパ吸込管路4
7の開口47aに達していてもタンク内の燃料油が吸込
まれることがなく、燃料油の吸込みによってガスセンサ
42が破損することから回避される。
【0040】そして給油が終ってレバー24を戻し給油
ノズル10をもとの位置に戻すと、ステップgにおいて
ノズルスイッチ8がOFFとなりステップhでポンプモ
ータMが停止する。他方、センサ出力が予め登録されて
いる油種と異なる場合には、制御装置1はステップiに
おいて警報器2を作動させてオペレータに油種が異なる
ことを知らせる。そしてこの警報によりオペレータが給
油ノズル10をもとの位置に戻すとステップjにおいて
ノズルスイッチ8はOFFとなって続くステップkにお
いて警報器2の作動を停止する。
【0041】上記説明ではベーパ吸引管路47の途中に
所定以上の液圧が作用した際ガス吸引管路のベーパ吸引
口47a側及びガスセンサ42に接続される側の両方が
大気に開放する切換弁49を用いた例について述べた
が、図6に示すように、ベーパ吸引管路47から分岐管
47′を設け、その分岐管47′の端部に所定以上の液
圧で大気に開放する切換弁49′を設けることにより切
換弁の簡素化が得られる。
【0042】図9は他の形式の給油ノズルにベーパ吸引
ポンプ及びガスセンサを配設した別の実施例を示す説明
図である。
【0043】図9中において図2及び図3に示される対
応部位には同一符号を付することにより詳細な説明は省
略するが、この給油ノズルのレバー58の先端は、摺動
杆59に軸支され、摺動杆59は小球60を介して係止
杆61によって給油ノズル10本体に係止されている。
一方レバー58によって往復動される主弁63は弁杆6
2によってノズル10本体に往復動可能に配設され、か
つ弁部を閉鎖する方向にばね64によって付勢されてい
る。
【0044】更に給油ノズル10の上部に主弁63の弁
杆の上端を突出せしめ、弁杆62の上端にピストン65
を設け、給油ノズル10にピストン65と係合するシリ
ンダ66を配設することにより主弁63の開放に連動し
て負圧を発生するベーパ吸引ポンプ67を形成してい
る。
【0045】このベーパ吸引ポンプ67の吸排気口67
aに一端が筒先部11先端に開口したベーパ吸引管路4
7が接続され、このベーパ吸引管路47の途中にガスセ
ンサ42及び給油ノズル10の主弁63より上流側に接
続された管路68を介して供給される液圧によってベー
パ吸引管路47内を大気開放する切換弁49が配設され
ている。なお図中符号55はレバー58によって作動し
てガスセンサ42の信号処理回路等を作動させるマイク
ロスイッチである。
【0046】このように構成された給油ノズルにおいて
給油ノズル10をノズル掛けからはずすと、ノズルスイ
ッチ8がONになり表示器9が帰零される。この状態で
給油ノズル10を給油口に挿入してレバー58を引く
と、その背部58aによってばね64に抗して弁杆62
を押し上げる。従って主弁63が開き、かつベーパ吸引
ポンプ67のピストン65が上昇し、これにより筒先部
11先端に開口したベーパ吸引管路47は燃料タンク内
のベーパを切換弁49を介してガスセンサ42内へ流入
させる。このとき同時にレバー58によってマイクロス
イッチ55が作動する。
【0047】マイクロスイッチ55の作動により前記実
施例同様信号処理回路を作動させて油種の判定を行わせ
る。
【0048】予め登録されている油種と一致すると判定
した場合にはポンプモータMを作動させて自動車の燃料
タンク内へ給油する。
【0049】給油に伴う液圧によって切換弁49が作動
し、ベーパ吸込管路47が大気開放され、ベーパ吸入管
路47及びガスセンサ42内が自然掃気される。
【0050】燃料タンク内の液面レベルが次第に上昇し
て液又は泡が空気流路管23を閉鎖すると、前記実施例
同様負圧がダイヤフラム37の負圧室36に作用し、ば
ね39に抗して係止杆61を上方へ移動させる。
【0051】係止杆61の移動によって小球60の移動
が許容され、小球60による摺動杆59の係止が解か
れ、この時レバー58には弁杆62を介してばね64の
付勢力が作用していることから、レバー58の先端が降
下し、同時に主弁63も自動的に流路を閉じ、ベーパ吸
引ポンプ67内の空気が圧送され、ガスセンサ62及び
ベーパ吸入管路47内のベーパが切換弁49より大気中
へ押し出され、ガスセンサ62及びベーパ吸入管路47
内を強制的に掃気する。。
【0052】そしてレバー58を戻すことにより、摺動
杆59がばね41によって押し上げられ、摺動杆59が
小球60によって係止杆61に支持された元の状態に復
帰する。
【0053】またレバー58を再度引いて追加給油する
場合、主弁63の主杆62が移動してベーパ吸引ポンプ
67が作動して再び強制的に掃気される。なおこのとき
切換弁49は主弁63の上流側に滞留している液の圧力
によって大気開放の状態が維持されることから、タンク
内の液面によってベーパ吸入管路47の開口47aが閉
鎖されてもタンク内の燃料油を吸込むことはない。従っ
て燃料油の吸込みによってガスセンサ42が破損される
ことはない。
【0054】以上の操作後、給油ノズル10をもとの位
置に戻すとノズルスイッチ8がOFFとなり、ポンプモ
ータMが停止する。
【0055】一方センサ出力が予め登録された油種と異
なる場合には、制御装置1からの指示により警報器2を
作動させてオペレータに油種が異なることを知らせるこ
とは前記実施例と同じである。
【0056】以上説明では、燃料油の種類を検知するガ
スセンサとして超音波を用いて検出ガスセンサを用いた
例について述べたが、燃焼式又は光学式にガスの種類を
検知するガスセンサを用いることも可能である。
【0057】
【発明の効果】本発明における給油ノズルによれば、ベ
ーパ吸引管路の一端を給油ノズルの筒先部に開口し、途
中にガスセンサを介装して他端を主弁の弁杆によって駆
動されるベーパ吸引ポンプに接続することから、ベーパ
吸引ポンプをレバーの操作と連動して駆動させる駆動杆
等を新たに設ける必要がなく、操作の妨げとなる駆動杆
がないことから操作性の向上が図れ、構造の簡素化が得
られる。またガスセンサと開口との間に位置するベーパ
吸引管路途中に所定以上の給油ノズル内液圧によってベ
ーパ吸引管路内を大気開放する切換弁を配設することに
より、燃料タンク内がほぼ満たされた後の追加給油時に
おいても燃料油がガスセンサ内に流入することなく、ガ
スセンサの破損が防止される等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による給油ノズルを使用した給油装置の
概要説明図である。
【図2】本発明による給油ノズルの一実施例を示す断面
側面図である。
【図3】図2におけるI−I線に沿う断面図である。
【図4】本実施例の給油ノズルに用いる枠体及びロール
ピンの説明斜視図である。
【図5】本実施例の給油ノズルに用いられる切換弁の説
明図である。
【図6】本実施例の給油ノズルに用いられる切換弁の他
の実施例を示す説明図である。
【図7】本実施例における給油装置の制御装置に使用さ
れる信号処理回路を説明するブロック図である。
【図8】給油装置の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明による給油ノズルの他の実施例を示す断
面側面図である。
【符号の説明】
10…給油ノズル 11…筒先部 12…給油ノズル本体 18…主弁 19…弁杆 31…ベーパ吸引ポンプ 42…ガスセンサ 47…ベーパ吸引管路 49…切換弁

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給油ノズル本体に設けられ、給油及び給
    油停止のための開放及び閉鎖動作を行う弁本体を作動さ
    せるために往復動し、弁本体と一体に設けられた弁杆に
    よって駆動されるベーパ吸引ポンプと、一端が給油ノズ
    ル本体に接続される筒先部先端に開口し、他端が前記ベ
    ーパ吸引ポンプの吸排気口に接続するベーパ吸引管路
    と、ベーパ吸引管路の途中に配設されたガスセンサとを
    有することを特徴とする、給油ノズル。
  2. 【請求項2】 弁杆がノズルの筒胴部に揺動可能に軸支
    されたレバーによって操作されることを特徴とする、請
    求項1に記載の給油ノズル。
  3. 【請求項3】 ガスセンサが筒状容器からなるチャンバ
    を有しており、ベーパ吸引ポンプが、弁本体を開放する
    ための弁杆の往動によってチャンバ内にベーパを吸引
    し、弁本体を閉鎖するための弁杆の復動によってチャン
    バ内のベーパを排出することを特徴とする、請求項1又
    は2に記載の給油ノズル。
  4. 【請求項4】 ベーパ吸引ポンプが弁杆の往復動に追随
    するキャップを有しており、このキャップの外周縁が筒
    胴部の端に形成した円筒状のばね室の内周面と摺接して
    ベーパ吸引ポンプを形成していることを特徴とする、請
    求項1〜3のいづれか1つに記載の給油ノズル。
  5. 【請求項5】 ガスセンサと開口との間に位置するベー
    パ吸引管路途中に所定以上の給油ノズル内液圧によって
    ベーパ吸引管路内を大気開放する開放弁を設けたことを
    特徴とする、請求項1〜4のいづれか1つに記載の給油
    ノズル。
JP03129129A 1991-05-31 1991-05-31 給油ノズル Expired - Fee Related JP3077248B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03129129A JP3077248B2 (ja) 1991-05-31 1991-05-31 給油ノズル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03129129A JP3077248B2 (ja) 1991-05-31 1991-05-31 給油ノズル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04352699A JPH04352699A (ja) 1992-12-07
JP3077248B2 true JP3077248B2 (ja) 2000-08-14

Family

ID=15001815

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03129129A Expired - Fee Related JP3077248B2 (ja) 1991-05-31 1991-05-31 給油ノズル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3077248B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10041176B2 (en) 2005-04-07 2018-08-07 Momentive Performance Materials Inc. No-rinse pretreatment methods and compositions

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04352699A (ja) 1992-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5309957A (en) Fuel dispensing apparatus capable of automatically discriminating fuel sort
JPH0364398B2 (ja)
JP3077248B2 (ja) 給油ノズル
JP3047506B2 (ja) 給油ノズル
JP3151868B2 (ja) ガスセンサ付給油ノズル
JP2855958B2 (ja) 油種判別機能を備えた給油装置
JP3358636B2 (ja) 自動給油ノズル
JP3522015B2 (ja) 給油装置
JP3082821B2 (ja) 懸垂式給油装置
JP3036550B2 (ja) 給油ノズル
JP2918664B2 (ja) 給油ノズル
JPH0444995A (ja) ガスセンサ付き給油ノズル
JP2737576B2 (ja) 油種判別機能を備えた給油装置
JP3144441B2 (ja) 油種判別機能を備えた給油装置
JPH05178399A (ja) 負圧式自動満たん給油装置
JP3040422B2 (ja) 油種判別機能を有する給油装置
JP2621817B2 (ja) 油種判定機能を備えた給油装置
JP2921339B2 (ja) 油種判別機能を備えた給油装置
JP2994408B2 (ja) 給油装置
JP3137166B2 (ja) 給油装置
JP3032854B2 (ja) 軽油系燃料油の給油装置
JP3402341B2 (ja) 油種判別機能を備えた給油装置
JPH0617154B2 (ja) 流量制御機構付きオ−トノズル
JP3262129B2 (ja) 給油装置
JPH0516997A (ja) 給油装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090616

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees