JP3151868B2 - ガスセンサ付給油ノズル - Google Patents

ガスセンサ付給油ノズル

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JP3151868B2
JP3151868B2 JP20667691A JP20667691A JP3151868B2 JP 3151868 B2 JP3151868 B2 JP 3151868B2 JP 20667691 A JP20667691 A JP 20667691A JP 20667691 A JP20667691 A JP 20667691A JP 3151868 B2 JP3151868 B2 JP 3151868B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車燃料タンク内の
ベーパに基づいて燃料油の種類を自動的に判定して誤給
油を防止する機能を備えた給油ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の燃料油には大きく分けてガソリ
ンと軽油の2種類があり、使用すべき燃料油の種類を誤
るとエンジンに重大な支障を来すことになる。
【0003】このため給油に先立って自動車燃料タンク
内のベーパを、給油ノズルの筒先部先端に一端が開口す
るベーパ吸引管路を介して給油装置本体内に設けたガス
センサに導き、ガスセンサによりベーパの種類を検出し
て自動車燃料タンク内の油種を判定するようにした油種
判定機能付の給油装置が特開平2−109897号公報
によって提案されている。
【0004】しかしながら、このような装置では、給油
ノズルとガスセンサとを結ぶベーパ吸引管路が長くなる
ため、検出すべきベーパがガスセンサに到達するまでに
時間を要し、給油開始までに待機時間が生じ、更にベー
パを吸引し、判定後にガスセンサ及びベーパ吸引管路内
に残留するベーパを排出して掃気するためのポンプを大
容量のものにしなければならない等の不具合がある。
【0005】この対策として本出願人は特願平2−15
0494号によりガスセンサ及びベーパ吸引排出用ポン
プを給油ノズルに設け、ベーパ吸引管路長の短縮を図
り、ベーパが開口からガスセンサに到達するまでに要す
る時間、従って燃料油の種類判別に要する時間の短縮を
図り、給油開始までの待機時間の短縮及びベーパ吸引排
出用ポンプの小容量化を図り、作業性の向上が得られる
ガスセンサ付給油ノズルを提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のガスセンサ付給
油ノズルによると、ベーパ吸引管路長の大幅な短縮化が
得られ、短時間で燃料油の種類が判定でき、かつベーパ
吸引排出用ポンプの小容量化が得られる。しかし、ベー
パ吸引排出用ポンプによるベーパ吸引量と、ガスセンサ
及管路内に残留するベーパを排出して掃気するためのベ
ーパ吸引排出用ポンプによって送り出される排出量とが
等しいことから、油種判定後、ベーパ吸引排出用ポンプ
によって掃気を行ってもベーパ吸引管路及びガスセンサ
内に希釈されたベーパが残存し、次の給油時における油
種判定が適切に行われない場合が生じる虞れがある。
【0007】従って本発明の目的は、油種判定後にベー
パ吸引管路及びガスセンサ内の残存ベーパを充分に排除
することにより、次の給油時における油種判定が適切に
行え得るガスセンサ付給油ノズルを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のガスセンサ付給油ノズルは、給油ノズル本体に設け
られ、主弁を開閉するレバーによって駆動されるベーパ
吸引排出用ポンプと、一端が給油ノズル本体に接続され
る筒先部先端に開口し、多端が前期ベーパ吸引排出用ポ
ンプの吸排気口に接続するベーパ吸引管路と、ベーパ吸
引管路の途中に配設されたガスセンサとを有する給油ノ
ズルにおいて、ベーパ吸引排出用ポンプが、給油ノズル
前後方向に延びるシリンダ部と、レバーによってシリン
ダ部内を往復動する第1及び第2ピストンを有し、吸排気
口からのベーパ吸引が第1ピストンの移動によって、か
つガスセンサ及びベーパ吸引管路内の掃気のための吸排
気口からの空気排出が第1ピストンの移動及び第2ピスト
ンの移動によって行なわれることを特徴とする。
【0009】
【作用】ベーパ吸引排出用ポンプによるベーパの吸引量
に比べ大なる排出量の空気によりガスセンサ及びベーパ
吸引管路内を掃気して残存ベーパを排出して適切な油種
判定を可能にする。
【0010】
【実施例】以下、本発明によるガスセンサ付給油ノズル
の一実施例を図によって説明する。
【0011】図1は本発明によるガスセンサ付給油ノズ
ルを使用した給油装置の概要説明図であり、図中符号1
は制御装置であり、後述する給油ノズル10に設けられ
たガスセンサ42により検出された油種が予め登録され
た油種と一致するとする検出信号が制御装置1へ送られ
た場合のみ制御装置1の指示によりポンプモータMを作
動させて給油ポンプ4を駆動し、流量計5、ホース3を
介して給油ノズル10へ燃料油を圧送する。またガスセ
ンサ42からの検出信号が登録された油種と一致しない
場合にはポンプモータMを作動させることなく、警報器
2を作動させてオペレータに喚起を促し、誤給油を防止
するように構成されている。ホース3には信号伝送用の
信号線7が併設されていて制御装置1へ信号を伝達する
ようになっている。
【0012】なお、図中符号6は流量計5によって検出
された流量を制御装置1へ伝達する流量パルス発信器、
8はノズルスイッチ、9は表示器である。
【0013】次に給油ノズル10について図2〜9によ
って説明する。
【0014】図2は給油ノズル10の断面側面図、図3
は図2におけるI−I線に沿う断面図であり、給油ノズ
ル10はパイプからなる筒先部11と、空気流路支持部
材13、弁装置14の弁座部材15及び筒胴部22を連
設して略筒状に形成されたノズル本体12と、筒胴部2
2に接続された握り部75を主要部として構成され、筒
先部11はノズル本体12に接続されている。
【0015】筒先部11の内部には先端23aを筒先部
11の下側に開口した細い空気流路管23が挿入され、
その流路管23の他端は空気流路支持部材13の中心部
に連結されている。
【0016】ノズル本体12の前半に前記空気流路支持
部材13及び弁装置14が、中央部側方にホース3に接
続する流入口25(図3参照)が、後半に自動弁閉鎖装
置26が各々設けられている。
【0017】弁装置14は逆止弁16、主弁18を有
し、逆止弁16は弁座部材15の下流側に形成した負圧
発生部15aに圧接するようにばね17により付勢され
て流路支持部材13に往復動可能に取付けられている。
【0018】また弁装置14の主弁18は弁本体19及
び弁本体19と一体的に結合された弁杆20からなり、
前記逆止弁16とは反対に弁座部材15の上流側に形成
した弁座15bに往復動して接離するように筒胴部22
に取付けられ、更に筒胴部22に揺動可能に軸支(2
4′)されたレバー24が弁杆20に形成された中空部
21に嵌入されている。
【0019】図3に示すように、プッシュロッド27の
切欠27aと弁杆20の切欠20aが共に後述のロール
ピン28に係合して、弁杆20とプッシュロッド27と
が一体になっているので、レバー24を引くとその背部
24aがプッシュロッド27を押し、従って弁杆20が
図視右行し、主弁18が開くように構成されている。
【0020】弁杆20の図示右側にはキャップ29が嵌
着され、内側にはばね32が挿入されていてプッシュロ
ッド27をその左端がレバー24の背部24aに当接す
るように押圧している。
【0021】キャップ29の外側には前記ばね32より
強いばね33がそのフランジ29aとばね室30の蓋部
34との間に挿入され、同ばね33により弁杆20を主
弁18が閉じる図示左方向へ付勢している。
【0022】図2及び図3中の符号35は、図4にその
斜視図を示すように、ロールピン28をそのスリット3
5aに嵌入するコ字形の枠体を示しており、この枠体の
背面板35bは負圧室36に設けたダイヤフラム37に
ピン38によって固着されている。
【0023】負圧室36には常時ダイヤフラム37を図
3上で下方へ押圧して枠体35のスリット35aに嵌入
している2本のロールピン28をプッシュロッド27の
切欠27a内に嵌入せしめるように作用するばね39が
設けられている。
【0024】かくして弁杆20、プッシュロッド27、
ロールピン28、コ字形の枠体35、ダイヤフラム3
7、負圧室36等から自動弁閉鎖装置26が構成されて
いる。
【0025】図3に示す流路40は負圧発生部15aと
負圧室36とを連通する流路でり、流路40は空気流路
支持部材13の流路13aを介して空気流路管23と連
通している。
【0026】図2及び図5〜7に示すように給油ノズル
10の筒胴部22には取付部材41を介してガスセンサ
42、ベーパ吸引排出用ポンプ49及びジョイントボッ
クス66が設けられている。ガスセンサ42は図5にそ
の断面を示すように筒先部方向に延びる筒状容器からな
るチャンバ43と、このチャンバ43の後端に収容され
た超音波トランデューサ44とを有し、チャンバ43の
先端近傍には超音波トランスデューサ44と対向してチ
ャンバ43の内周面と間隙をもって配設された反射板4
5を有し、更にチャンバ43の先端の封止部46には開
口46aが穿設されて、後述する連通路48と共にベー
パ吸引管路を形成するベーパ吸引管47を介して筒先部
11の先端に開口するベーパ吸引口47a(図2)と連
通している。またチャンバ43の超音波トランスデュー
サ44の近傍には孔43aが穿設され、この孔43aは
連通路48を介してベーパ吸引排出用ポンプ49の吸排
気口49a(図6)に接続している。
【0027】ベーパ吸引排出用ポンプ49は図6及び7
に示すように、前後端が封止部51、52によって封止
され、前後方向に延びる円筒状のシリンダ部50と、シ
リンダ部50内を前方より順に前室a、中室b、後室c
の3室に区画する第1ピストン53及び第2ピストン5
9を有していて、後室cは吸排気口49a及び連通路4
8を介してガスセンサ42に連通している。
【0028】第1ピストン53は、第1ピストン53に
前端が固着され、後端が封止部52に開口する挿通孔5
2aを貫通して後方へ突出する第1ピストン棒54を有
し、第1ピストン棒54の後端にはストッパ56が形成
されていて、ストッパ56が図7に示すように封止部5
2に当接することにより第1ピストン53の前方移動端
部位置が規制され、かつ第1ピストン53自体が封止部
52に当接することで後方移動端部位置が規制される。
また第1ピストン53は第1ピストン53と封止部52
間に弾装されたスプリング57によって常時前方へ付勢
されている。更に第1ピストン53には連通孔53aが
形成され、かつ中室bから後室cへのみ空気の流れを許
容する弾性板状の逆止弁58が設けられている。
【0029】第2ピストン59は、第2ピストン59に
後端が固着され、前端が封止部51に開口する挿通孔5
1aを貫通して前方へ突出する第2ピストン棒60を有
し、第2ピストン棒60の前端は連結部材61を介して
レバー24の上端24bと連結されていて、レバー24
の揺動に連動してシリンダ部50内を往復動する。第2
ピストン59と封止部51間にはスプリング57より強
いスプリング62が弾装されていて、第2ピストン59
は常時後方向へ付勢されている。図7のように、第2ピ
ストン59がレバー24によって移動される前方移動端
部位置は、第1ピストン53の前方移動端部位置より更
に所定量L2 だけ前方にあり、その位置から第2ピスト
ン59が後方移動するときは、L2の距離を移動した後
第1ピストン53に衝合し、L1 の距離を一緒に移動
し、第1ピストン53が封止部52に当接したときに停
止する。
【0030】更に第2ピストン59及び第2ピストン棒
60には前後方向に延びる貫通孔63が形成されてい
て、連通孔63の後端63aは中室bに開口し、前端6
3bは、第2ピストン棒60の周面に開口し、第2ピス
トン59の後方移動端部位置から第2ピストン59が前
方へ所定距離L1 移動する間に亙って封止部51に形成
した挿通孔51aの内周面によって閉鎖され、それ以上
移動した際は、図7に示すように大気に開放される。中
室bに開口される貫通孔63の後端63aは第2ピスト
ン59に設けられた逆止弁64によって開閉され、大気
開放された前端63bより空気が中室bへ流入するのを
許容するよう構成されている。図中51bは封止部51
に形成され、前室aを大気に開放する小孔であり、65
はシリンダ部50内周面と第1及び第2ピストン53,
59の周縁間の気密を保持するシール材である。
【0031】更に給油ノズル10の筒胴部22に設けら
れたジョイントボックス66内にはガスセンサ42の信
号処理回路69及びレバー24に設けられた磁石67の
接離によって作動し、レバー24の操作に連動してガス
センサ42の信号処理回路69を起動させるリードスイ
ッチ68が設けられている。
【0032】図8はこの信号処理回路69を示し、図中
符号70はタイミング信号発生回路であって、一定周期
Tにより高周波発振回路71を作動させてパルス状高周
波電力を発生させ、信号線74を介してガスセンサ42
内の超音波トランスデューサ44を励振させ、そのエコ
ー信号を判定回路72に入力させるように構成されてい
る。判定回路72ではタイミング信号発生回路70から
の信号を基準にしてエコー信号を受信するまでの時間△
Tに基づいて、記憶回路73に格納されているデータに
基づいてベーパの種類を判定し、信号線7を介して給油
装置本体内の制御装置1へ信号を発する。なお、信号処
理回路69は給油装置本体内に設けてもよい。
【0033】次にこのように構成した装置の作動を図に
示すフローチャートに従って説明する。
【0034】ステップaにおいて給油ノズル10が給油
装置本体のノズル掛け8′からはずされ、ノズルスイッ
チ8がONになるとステップbにおいて表示器9が帰零
される。
【0035】この状態で給油ノズル10を自動車燃料タ
ンクの給油口に挿入してレバー24を引くと、その背部
24aがプッシュロッド27、ロールピン28を介して
弁杆20を右行させる。従って主弁18がばね33の付
勢力に抗して開き、かつベーパ吸引ポンプ49の第2ピ
ストン棒60を連結部材61を介してレバー24の上端
24bによって牽引して左行させる。
【0036】これにより第2ピストン棒60に結合する
第2ピストン59もスプリング62に抗して前室a内の
空気を孔51bから追い出しながら左行する。第2ピス
トン59の左行により中室bが負圧になり、第1ピスト
ン53も第2ピストン59に追従して移行して後室cが
負圧になる。従って後室cと連通路48によって連通す
るガスセンサ42のチャンバ43内が負圧になり、筒先
部11先端に開口したベーパ吸引管路47は、燃料タン
ク内のベーパをガスセンサ42のチャンバ43内に流入
させる。
【0037】更に、レバー24を引くと、レバー24の
上端24bによって第2ピストン棒60が更に牽引さ
れ、ストッパ56が封止部52に当接して第1ピストン
53が前方移動端部位置で停止し、第1ピストン53に
よるベーパの吸引が停止する。更にレバー24の揺動に
従って第2ピストン59のみが移動して封止部51に形
成された挿通孔51aの内側面によって閉鎖されていた
貫通孔63の前端63bが大気開放される。貫通孔63
の前端63bが大気開放されると、貫通孔63及び逆止
弁64を介して空気が中室bへ流入し中室b内が大気圧
になり、中室bを拡大しつつ図7に示す前方移動端部位
置で停止する。
【0038】従ってベーパ吸引排出用ポンプ49によっ
てベーパ吸引管路47を介して吸引されるベーパの吸引
量V1 は(第1ピストン53の断面積S1 )×(第1ピ
ストン53の後方移動端部位置から前方移動端部位置ま
での移動距離L1 )によって決定される。
【0039】レバー24の揺動によってレバー24に設
けた磁石67がジョイントボックス66内のリードスイ
ッチ68に接近し、リードスイッチ68を作動させる
(ステップc)。
【0040】リードスイッチ68の作動によりガスセン
サ42の信号処理回路69のタイミング信号発生回路7
0から信号が発生し、これにともなって高周波発振回路
71から高周波電力が信号線74を介してガスセンサ4
2の超音波トランスデューサ44に与えられ、このトラ
ンスデューサからパルス状の超音波ビームが放射され
る。この超音波ビームはチャンバ43内のベーパによる
雰囲気で定まる音速によってチャンバ43内を伝播し、
反射板45で反射され、再びチャンバ43内の雰囲気で
定まる音速でトランスデューサ44に戻る。トランスデ
ューサ44は反射されてきた超音波が到達した時点でエ
コー信号を出力する。このエコー信号は判定回路72に
入力され、判定回路72は超音波ビームが反射された時
点からエコー信号を受信するまでの時間と記憶回路73
のデータとを比較して雰囲気を構成している成分を判定
する(ステップd)。
【0041】判定の結果は信号線7を経て制御装置1に
送られ、ステップeにおいて、給油装置に予め登録され
ている油種と一致すると判定した場合は、次のステップ
fによってポンプモータMを作動させる。これにより給
油ポンプ4から吐出された燃料油は流量計5を経由して
給油ノズル10内に流入し、逆止弁16をばね17に抗
して図中左方へ変位させた上、その間隙部から筒先部1
1を経て自動車の燃料タンク内へ給油する。
【0042】自動車の燃料タンクへ給油しているこの状
態において、弁装置14の逆止弁16と弁座部15とに
よって形成される負圧発生部15aではベンチュリ効果
により流路13aを通じて筒先部11の先端にある空気
流路管23の先端23aから空気が吸込まれている。
【0043】一方制御装置1は、流量パルス発信器6か
ら出力する流量パルスを計数して表示器9に給油量とし
て表示する。空気流路管23の先端23aが自動車の燃
料タンクの液面レベルの上昇と共に発生する泡により塞
がれると、同流路管23からの空気の流入が阻止される
ことから流路40によって連結されている負圧室36が
負圧になる。
【0044】従ってばね39に抗して下方からダイヤフ
ラム37が上方に引き上げられ、このダイヤフラム37
と枠体35により結合されるロールピン28も上方へ引
張り上げられ、プッシュロッド27の切欠27aからロ
ールピン28が抜けだす。よってプッシュロッド27と
弁杆20との係合関係が解かれ、弁杆20はばね33に
よってばね32を圧縮してロールピン28と共に最初の
状態に戻り、主弁18が閉じ、給油を停止する。
【0045】ここでレバー24をはなすと、レバー24
によるプッシュロッド27の移動阻止が解かれ、ばね3
2によってプッシュロッド27が図2に示す元の位置に
もどる。そしてロールピン28も、プッシュロッド27
の切欠27aが元の位置に復帰することから同切欠27
a内に陥入し、図2に示すように弁杆20とプッシュロ
ッド27とがロールピン28を介して結合された最初の
状態にもどるものである。
【0046】レバー24の復帰に伴ってベーパ吸引排出
用ポンプ49の第2ピストン棒60及び第2ピストン5
9がスプリング62によって図7に示す前方移動端部位
置にある状態から中室b内の空気を第1ピストン53に
形成された連通孔53a及び逆止弁58を介して押し出
しつつ移動距離L2 右行し、第2ピストン59が第1ピ
ストン53と当接し、更にスプリング62によって第1
ピストン53及び第2ピストン59が連動して第1ピス
トン53が封止部52に当接する後方移動端部位置まで
移動して図6の状態に復帰する。
【0047】この際のベーパ吸引排出用ポンプ49によ
る排気のための排出量Vは(第1ピストン53の断面積
1 )×(第1ピストン53の移動距離L1 )によって
決定される吸引量V1 に第2ピストン59によって排出
される量V2 、即ち(第2ピストン59の断面積S1
×(第2ピストン59が単独で移動する距離L2 )によ
って決定される量を加算することによって決定される。
【0048】ピストンが元の位置へ移動することにより
吸排気口49aから連通路48を介してガスセンサ42
のチャンバ43内へ空気を圧送してチャンバ43及びベ
ーパ吸入管路47内のベーパをベーパ吸入管路の先端4
7aより自動車の燃料タンク内へ押し出し、チャンバ4
3及びベーパ吸入管路内を強制的に掃気する。
【0049】そして給油が終って給油ノズル10をノズ
ル掛け8′に戻すと、ステップgにおいてノズルスイッ
チ8がOFFとなりステップhでポンプモータMが停止
する。
【0050】一方、センサ出力が予め登録されている油
種と異なると、制御装置1はステップiにおいて警報器
2を作動させてオペレータに油種が異なることを知らせ
る。そしてこの警報によりオペレータがレバー24を戻
して給油ノズル10をノズル掛け8′に戻すとステップ
jにおいてノズルスイッチ8はOFFとなって続くステ
ップkにおいて警報器2の作動を停止する。
【0051】以上説明では、燃料油の種類を検知するガ
スセンサとして超音波を用いて検出するガスセンサを用
いた例について述べたが、燃焼式又は光学式にガスの種
類を検知するガスセンサ等、他のガスセンサを用いるこ
とも可能である。
【0052】
【発明の効果】本発明によるガスセンサ付給油ノズルに
よれば、一端が筒先部先端に開口し、他端が主弁を開閉
するレバーによつて作動するベーパ吸引排出用ポンプに
接続するベーパ吸引管路の途中にガスセンサを設けたも
のにおいて、ガスセンサ及びベーパ吸引管路内を掃気す
るベーパ吸引排出用ポンプによる排出量をベーパ吸引量
より大とすることにより、給油後にベーパ吸引管路及び
ガスセンサ内に残存するベーパが完全に押し出し掃気さ
れ、次の給油時におけるガスセンサによる油種判定が残
留ベーパの影響を受けることなく適切に行い得る効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるガスセンサ付給油ノズルを使用し
た給油装置の概要説明図である。
【図2】本発明によるガスセンサ付給油ノズルの一実施
例を示す断面側面図である。
【図3】図2におけるI−I線に沿う断面図である。
【図4】給油ノズルに用いられる枠体及びロールピンの
説明斜視図である。
【図5】図2におけるII−II線に沿う拡大断面図で
ある。
【図6】ベーパ吸引排出用ポンプの作動状態を説明する
図5のIII−III線に沿う断面図である。
【図7】同じくベーパ吸引排出用ポンプの作動状態を説
明する断面図である。
【図8】本実施例に使用する信号処理回路を説明するブ
ロック図である。
【図9】本実施例における給油装置の動作を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
10…給油ノズル 11…筒先部 12…給油ノズル本体 18…主弁 42…ガスセンサ 47…ベーパ吸引管路 49…ベーパ吸引排出用ポンプ 50…シリンダ部 51…封止部 52…封止部 52a…挿通孔 53…第1ピストン 53a…連通孔 56…ストッパ 58…逆止弁 59…第2ピストン 60…第2ピストン棒 63…貫通孔 64…逆止弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−69498(JP,A) 特開 平4−44995(JP,A) 特開 平2−109897(JP,A) 特開 平4−352700(JP,A) 特開 平3−69442(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B67D 5/00 - 5/70

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給油ノズル本体に設けられ、主弁を開閉
    するレバーによって駆動されるベーパ吸引排出用ポンプ
    と、一端が給油ノズル本体に接続される筒先部先端に開
    口し、他端が前期ベーパ吸引排出用ポンプの吸排気口に
    接続するベーパ吸引管路と、ベーパ吸引管路の途中に配
    設されたガスセンサとを有する給油ノズルにおいて、
    ーパ吸引排出用ポンプが、給油ノズル前後方向に延びる
    シリンダ部と、レバーによってシリンダ部内を往復動す
    る第1及び第2ピストンを有し、吸排気口からのベーパ吸
    引が第1ピストンの移動によって、かつガスセンサ及び
    ベーパ吸引管路内の掃気のための吸排気口からの空気排
    出が第1ピストンの移動及び第2ピストンの移動によって
    行なわれることを特徴とするガスセンサ付給油ノズル。
  2. 【請求項2】 ベーパ吸引排出用ポンプが、両端に封止
    部を有し、かつ給油ノズル前後方向に延びるシリンダ部
    と、シリンダ部内をレバーに接近するに従って後室、中
    室、前室の3室に区画する第1及び第2のピストンと、
    第1ピストンの前方移動端部位置を規制するストッパ
    と、中室と後室とを連通する第1ピストンに穿設された
    連通孔と、第1ピストンに設けられ、連通孔を開閉して
    中室から後室への空気の移動のみを許容する逆止弁と、
    一端が第2ピストンに結合され、他端が封止部に開口す
    る挿通孔を貫通してレバーに連結される第2ピストン棒
    と、第2ピストン棒の周面に開口する前端が第2ピストン
    の後方移動端部位置から前記第1ピストンの前方移動端
    部位置より更に所定距離前方に位置する間の第2ピスト
    ンの移動範囲に亙って前記挿通孔の内周面によって閉鎖
    され、他端が中室に開口する第2ピストン棒及び第2ピス
    トン内を貫通して形成された貫通孔と、貫通孔を介して
    中室への空気の移動を許容する逆止弁とを有する、請求
    項1の給油ノズル。
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