JP3045286U - 断熱マンホール蓋 - Google Patents

断熱マンホール蓋

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JP3045286U
JP3045286U JP1997006608U JP660897U JP3045286U JP 3045286 U JP3045286 U JP 3045286U JP 1997006608 U JP1997006608 U JP 1997006608U JP 660897 U JP660897 U JP 660897U JP 3045286 U JP3045286 U JP 3045286U
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heat insulating
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JP1997006608U
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Inventor
忠行 伊藤
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鶴巻工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 降雪地域において冬季に生じるマンホール部
分の段差を解消する。蓋体の剛性を保った上で断熱施工
後のメンテナンスを不要とし、断熱性を長期持続可能と
する。 【解決手段】 裏面に補強フランジ5を備える鋼製マン
ホール蓋において、補強フランジによって複数区分E1
〜E9に領域分割した蓋体裏面に、当該区画の形状に応
じて予め装着可能に成形した断熱材21〜29(例えば
発泡スチロール)を接着固定するとともに、該断熱材の
全体形状を、蓋体の中央部から外周部にかけて漸次肉薄
となる断面略台形形状とする一方、該断熱材の表面に樹
脂(例えばFRP)のコーティング層を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、冬季の融雪を防止するマンホールの断熱構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
北海道のような降雪地域では、冬季、マンホール部分に段差が出来るという問 題がある。すなわち連日降雪があり、路面上の雪を踏んで自動車が走ると図4に 示すようにアスファルト路面Fの上には例えば20〜30cmの圧雪層Sができ るのであるが、マンホール部分には鋼製の蓋Rが設けられており、地下下水道を 流れる温水(風呂や温水器の排水)によって当該マンホール蓋が温められ、その 部分だけが融雪されて圧雪路面との間に段差Pが生じるわけである。勿論、国道 や地方自治体の道路では降雪後すみやかに除雪がなされるため、マンホール部分 の段差には気づかないことが多いが、郊外住宅地のように除雪が遅れる道路では 冬の間中マンホール段差が消えない。
【0003】 このような深い段差は、高齢者の転倒事故その他の各種問題を生ずる。特に自 動車に加わる強い振動や捻れによってシャシーが歪み、高速運転時に車体が動揺 する等の問題である。このため冬道走行ではマンホール部分は避けて通るか、徐 行する等、各ドライバーが注意しながら運転を行う。しかしそれでもマンホール が連続すると段差にはまることは避けられず、運転し難いという事情は解消され ない。
【0004】 かかる問題を解決するため、従来、マンホールの開口に断熱材を配する試みが なされている。これは図5ないし図6に示すように、マンホール開口1に発泡ポ リエチレン等の断熱材2を設け、下水道の温気を遮断する方式である。3は断熱 材2を固定するためのベルトである。このように断熱材2によって下水道の暖か い空気を遮断すれば、鋼製蓋体Rの表面温度は雪を融かすほどには高くならなず 、段差が形成されることもない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、マンホール開口に断熱材を施す従来の断熱構造は、次のような問題 がある。第一に、雪が融ける春先にマンホール蓋から入る融雪水に混じって泥や 砂がマンホール開口から入り、それが断熱材の上に溜まり、それらの加重によっ て断熱材が撓んだり外れるという問題である。マンホール開口を閉塞する断熱材 はベルト3によって開口周壁に強く固定されているが、円形の周囲がすべて密着 するよう固定されているわけではない。砂や泥の加重で断熱材が下方に撓むと、 周縁各部に隙間が生じ、断熱性が失われる。頻繁に点検整備をすればこのような 問題は生じないが、作業員の数には限界があり、また経済的な制約もあり、多数 のマンホールを継続的に点検するのは難しいのが現状である。
【0006】 第二の問題は、マンホールの安全性である。開口が断熱材によって閉塞されて いると、危険性に気づかず誤って断熱材の上に人が乗る可能性がある。安全性を 確保するにはマンホール蓋を外したときに、むしろ開口(マンホール穴)が見え た方が注意を喚起して安全を確保できる。このためマンホール蓋を木製にするな ど蓋そのものに断熱性をもたせ、蓋を開いたときに開口が見えるよう工夫する試 みもなされている。しかしマンホール蓋の上は自家用車やトラックなどの大きな 加重がかかる。木製蓋によって車両加重に耐える設計をするのは困難である。 そこで本考案の目的は、蓋体の剛性を保った上で断熱施工後のメンテナンスを 不要とし、断熱性を長期持続可能とする点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本考案に係るマンホール蓋は、補強フランジによっ て複数区分に領域分割した蓋体裏面に、当該区画の形状に応じて予め嵌装可能に 成形した断熱材を接着固定するとともに、該断熱材の全体形状を、蓋体の中央部 から外周部にかけて漸次肉薄となる断面略台形形状とする一方、該断熱材の表面 に樹脂コーティング層を設ける。
【0008】
【作用】
本考案に係るマンホール蓋は、鋼製蓋体の裏面に発泡スチロール等の断熱材を 接着固定し、下水道の温気による蓋体の温度上昇を防止する。通常、マンホール 蓋は車両等の加重による変形を防止するため、図7に示すように蓋体Rの裏面に 補強フランジ5を形成してある。蓋体裏面に断熱材を配する場合、例えば図8に 示すように補強フランジ5の形状に合わせて溝6を切った断熱材7を装着するの が最も簡単である。しかしながら、この方式では断熱材7の容積がかさばり、運 搬や保管が難しくなるうえ、断熱材7が破損しやすくなるという難がある。また 成形コストも嵩む。
【0009】 そこで本考案では、補強フランジ5によって区分された領域区画(E)にそれ ぞれ断熱材のブロックを接着固定する方式を採る。領域区画(E)の形状寸法に 応じて小さく成形した断熱材ブロックを使用すれば、搬送や保管が容易であり、 また破損確率も少なく、成形コストも低減できるからである。また小さなブロッ ク片を使用する方が作業性も向上する。現場での微妙な加工も容易となるからで ある。またマンホール蓋の大きさや裏面の補強フランジ形状はほぼ統一されてい るが、今後、蓋体形状に変更があっても断熱材ブロック片の形状変更は容易であ り、ひとつの断熱材を使用した場合のような金型変更の問題も生じない。
【0010】 断熱材の全体形状は、中央部が肉厚で周縁部に向かって肉薄となる断面略台形 とする。マンホール点検時の蓋体開閉を容易にするためであり、周縁部に傾斜面 を設けることによって雨滴その他の水の侵入時における水切りを良好にするため である。尚、断面略台形として中央部に固定する断熱材の形状を単純(表面フラ ットな立方体)にするのは、成形や保管の容易のためである。例えば断熱材の全 体形状を、断面湾曲形状としても本考案と同一の効果を発揮できるのであるが、 中央部に固定する断熱材に曲面を成形する必要が生じ、成形コストが嵩むととも に搬送/保管効率も悪くなる。
【0011】 断熱材は主として発泡樹脂を使用する。接着容易であり、取り扱いも容易だか らである。本考案では、この断熱材の表面に例えばFRP等の樹脂コーティング 層を設ける。断熱材の固定状態をより確実にするとともに、下水道の温気をより 完全に遮断するためである。また下水道は各種の雑排物が流れており、断熱材の 劣化を防止する目的もある。また樹脂コーティング層を設けることにより、補強 フランジ先端部を被覆できるので、下水温気が直接蓋体に達するのを防止し断熱 性を高めることも出来る。
【0012】
【実施例】
以下、添付図面に基づいて本考案の実施例を説明する。 図1から図3は本考案に係る断熱マンホール蓋の一例を示すものである。図に 示すようにこのマンホール蓋11は、鋼製蓋体Rの裏面に断熱材12を配したも ので、断熱材12は、井桁状に形成された補強フランジ5の配設パターンに合わ せ、この実施例では9個のブロック片21〜29により構成する。各ブロック片 21〜29は、フランジ5によって領域分割された区画E1〜E9の形状に合わ せ、当該各区画にはめ込むことができる大きさ形状に成形してある。
【0013】 すなわち中央区画E1に配するブロック21は、平面形状を略正方形とし、肉 厚が均一で且つフランジ中央部の高さ寸法と略同一の厚さ寸法(例えば65mm 程度)としてある。また区画E1の四辺に隣接する各区画E2〜E5に配するブ ロック22〜25は、フランジ端部の傾斜に合わせて蓋体中央部から蓋体外周に 向け次第に肉厚を減少させてあり、先端縁部は蓋体Rの周縁形状に合わせて円弧 状に成形してある。さらに隅角位置の区画E6〜E9に配するブロック26〜2 9は、平面形状を略扇形(四分の一円形状)とし、フランジ端部の傾斜に合わせ て傾斜面を形成して蓋体外周に向け漸次肉薄となるよう成形してある。
【0014】 尚、蓋体Rの裏面端部には一般にマンホール開口枠33に蓋体Rを係止するた めの蝶番31およびラッチ32(図1では図示せず)が設けられるが、これらを 含む区画(E3,E5)では、当該蝶番およびラッチの操作に支障が生じること がないようにブロック(23,25)を適宜切り欠いておく。
【0015】 各断熱材ブロック21〜29は、蓋体Rに対し接着剤により固定する。さらに 断熱材12の表面(フランジ5の頂上部を含む)には樹脂コーティング層35を 形成する。断熱材の固定状態を確実に維持するとともに、下水道の温気をより完 全に遮断するためである。コーティング層で被覆することにより、断熱材の劣化 を防止することも出来る。さらにフランジ頂上部を被覆できるので、下水温気が 直接蓋体Rに達することがなく、断熱性が高まる。コーティング層35の形成は 、具体的には蓋体裏面にブロック21〜29を接着固定した後、例えば液状のF RP樹脂材料を刷毛等で塗布することにより行えば良い。断熱材の接着を含め、 作業は当該マンホール蓋を設置する現場で容易に行うことが出来る。
【0016】 断熱材(12)には、例えば発泡スチロールを使用するが、フランジにより分 割された区画形状に合わせてブロック状に成形できるものであれば特にその種類 を問わず、発泡ウレタンや発泡ポリエチレンその他の断熱材を使用することも可 能である。またコーティング層(35)についても、断熱材の固定状態を確実に し、下水道の温気を遮断できるものであれば、必ずしもFRPに限定されるもの ではなく、他の樹脂材料を使用することも可能である。
【0017】 さらに断熱層の肉厚寸法は、必ずしも前記実施例のようにフランジの高さと同 一寸法とする必要はなく、使用する断熱材の種類や施工地域の気温(下水温度と 外気温との差)に応じて、例えば図3に示すようにフランジ5より低く(薄く) しても構わない。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係る断熱マンホール蓋によれば、マンホール蓋体 の剛性を保った上で断熱施工後のメンテナンスを不要とし、断熱性を長期間持続 させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る断熱マンホール蓋の一例を示す斜
視図である。
【図2】本考案に係る断熱マンホール蓋の一例を示す断
面図である。
【図3】本考案に係る断熱マンホール蓋の別の例を示す
断面図である。
【図4】従来のマンホール部の状態を示す断面図であ
る。
【図5】従来のマンホール部の断熱構造を示す斜視図で
ある。
【図6】従来のマンホール部の断熱構造を示す側面断面
図である。
【図7】マンホール蓋の裏面側を示す斜視図である。
【図8】マンホール蓋裏面に装着可能な断熱材の成形例
を示す図である。
【符号の説明】
5 補強フランジ 11 断熱マンホール蓋 12 断熱材 21〜29 断熱材ブロック 31 蝶番 32 ラッチ 33 マンホール開口枠 35 樹脂コーティング層 R マンホール蓋体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】裏面に補強フランジを備える鋼製マンホー
    ル蓋において、 補強フランジによって複数区分に領域分割した蓋体裏面
    に、当該区画の形状に応じて予め装着可能に成形した断
    熱材を接着固定するとともに、該断熱材の全体形状を、
    蓋体の中央部から外周部にかけて漸次肉薄となる断面略
    台形形状とする一方、該断熱材の表面に樹脂コーティン
    グ層を設けることを特徴とする断熱マンホール蓋。
JP1997006608U 1997-07-11 1997-07-11 断熱マンホール蓋 Expired - Lifetime JP3045286U (ja)

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