JP3045118U - 二重屋根用取付金具 - Google Patents

二重屋根用取付金具

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JP3045118U
JP3045118U JP1997005918U JP591897U JP3045118U JP 3045118 U JP3045118 U JP 3045118U JP 1997005918 U JP1997005918 U JP 1997005918U JP 591897 U JP591897 U JP 591897U JP 3045118 U JP3045118 U JP 3045118U
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JP
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roof
double
fitting
upper roof
mounting bracket
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JP1997005918U
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Inventor
克明 田中
浩之 北野
達哉 藤原
Original Assignee
イゲタ鋼板株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二重屋根を構築するにあたり、上屋根と下屋
根との間に防音・断熱材等を配置できる間隔を設けるこ
とが可能で、しかも下屋根の形状に左右されることなく
任意の形状の上屋根を取り付けることが可能な、二重屋
根用取付金具を提供する。 【解決手段】 下屋根の下地11に固定するための固定
片1aを下部にもつ金具脚部1の上部に上屋根金具2を
一体的に設け、その金具脚部1の固定片1aを下屋根1
0の表面形状に合わせた形状に加工し、かつ、上屋根金
具2を、上屋根下地21を固定できる形状に加工するこ
とで、下屋根10の上方に上屋根下地(母屋等)21を
配置して上屋根を構築できる構造としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、一般住宅、事務所、工場あるいは倉庫等の屋根を二重構造とする際 に、その上屋根の取り付けに用いる金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、事務所、工場や倉庫等の屋根としては、スレート波板または鉄板波板等 の屋根材を建屋上に並べ、それらを屋根下地(母屋等)にスクリュービスまたは フックボルト等によって固定する構造の屋根が知られている。
【0003】 また、最近では、既存の屋根を改修するにあたり、スレート波板等の既存屋根 材上に上屋根を重ね葺きするという工法も採られるようになってきている。 この重ね葺き工法は、既存の屋根材を解体することなく、新規の屋根を構築す ることが可能であることから、工場や倉庫等のほか、一般住宅の瓦葺き屋根の改 修などにも広く利用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、二重屋根工法としては、従来、スレート波板等の既存屋根材上に、 その下屋根材の形状に合わせた形に加工した上屋根材を置き、この上屋根材を取 付金具等によって固定する、いわゆる直接重ね葺きが工法が採られているが、こ の工法では、下屋根とほぼ同形状の上屋根を取り付けることしかできず、上屋根 として用いる製品(屋根材)の形状が限定される。また、上屋根を下屋根に重ね て取り付けるので、上下の屋根間に防音・断熱材等を差し入れできるほどの間隔 を取ることが難しいという問題が残されている。
【0005】 本考案はそのような実情に鑑みてなされたもので、二重屋根を構築するにあた り、上屋根と下屋根との間に防音・断熱材等を配置できる間隔を設けることがで き、しかも下屋根の形状に左右されることなく任意の形状の上屋根を取り付ける ことが可能な、二重屋根用取付金具の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本考案の二重屋根用取付金具は、実施の一形態を 表す図1に示すように、下屋根の下地11に固定するための固定片1aが下部に 形成された金具脚部1と、この金具脚部1の上部に一体的に設けられた上屋根金 具2からなり、その金具脚部1の固定片1aが下屋根10の表面形状に合わせた 形状に加工され、かつ、上屋根金具2が上屋根の下地21を固定できる形状に加 工されていることによって特徴づけられる。
【0007】 以上の構成の本考案の取付金具Sによれば、図1に例示するように、金具脚部 1をスクリュービスB等により下屋根下地11に固定し、次いで上屋根金具2に 上屋根下地21を固定(スクリュービスB等による固定)した後、その上屋根下 地21に屋根材を固定する、といった簡単な作業によって上屋根を取り付けるこ とができる。
【0008】 しかも、本考案の取付金具Sは、上屋根の下地21を取り付ける金具を一体的 に設けているので、上屋根として下屋根10とは異なる形状の屋根材、例えば図 2に示すような折り曲げ形状の屋根材を取り付けることができる。
【0009】 また、下屋根10の上方に上屋根下地21を配置して上屋根を取り付ける構造 であるので、下屋根10と上屋根との間に、防音・断熱材等を差し入れることの できる間隔を設けることができる。
【0010】 なお、本考案の取付金具において、図1に例示するように、上屋根金具2に対 し2つの金具脚部1と1を設けて、金具全体が略門型となるような形状に加工し ておけば、取付金具Sを下屋根10上に置くだけで姿勢が安定するので、金具の 位置決め・固定の際の作業が簡単になる。また、上屋根の取付強度の向上の面で も効果がある。
【0011】 また、本考案の取付金具は、図1に例示するように、上屋根金具2と金具脚部 1とが一体加工された製品であってもよいし、あるいは図4に例示するように、 金具脚部101と上屋根金具102をそれぞれ別加工により製作し、それらをか しめ部品103(またはボルト等)により一体化した製品であってもよい。
【0012】 ここで、本考案で言う金具とは、ステンレス等の金属加工品に限られず、樹脂 成形品のものも含む。
【0013】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を、以下、図面に基づいて説明する。 図1及び図2は本考案の実施の形態を使用状態で示す要部斜視図である。
【0014】 本実施の形態の取付金具Sは、スレート波板あるいは鉄板波板で構築された下 屋根10の上方に、上屋根20(図2参照)を設ける場合に用いる金具で、互い に対向する左右一対の金具脚部1の上部に上屋根金具2が一体加工された構造と なっている。
【0015】 各金具脚部1の下端部には、下屋根10の谷部分に合わせた形状の固定片1a が一体形成されている。この固定片1aの下屋根10の谷底に当たる部分には、 スクリュービスBの貫通用の孔1bが加工されている。
【0016】 上屋根金具2は、互いに対向する一対の垂直片2a,2aと水平片2bからな り、この一対の垂直片2aと2aとの間に、市販品の母屋(鋼材)つまり上屋根 下地21を差し入れることが可能な構造となっている。その各垂直片2aにはそ れぞれスクリュービスBの貫通用の孔2cが加工されている。
【0017】 なお、本実施の形態の取付金具Sには、金具全体の剛性を強くすることを目的 として、図3に示すような断面形状(内側に凸)で、金具脚部1の下部から上屋 根金具2の水平片2bにまで延びる補強リブ3・・3が加工されている。
【0018】 以上の構造の取付金具Sを用いて二重屋根を構築する際の手順を、図1を参照 しつつ説明する。 (1)所要個数の取付金具S・・Sを用意し、それらの固定片1aを下屋根10 の部分で下屋根下地11の上方となる部位に所定の間隔で配置する。この時点で は取付金具Sの固定は行わない。
【0019】 (2)上屋根下地21を、各取付金具Sの上屋根金具2の垂直片2aと2aと の間に差し入れ、この状態で上屋根下地21が直線状となるように各取付金具S の位置を調整する。
【0020】 (3)各取付金具Sの位置決めを終えた後、上屋根下地21を一度抜き取るか あるいは長手方向の位置をずらすかして、金具脚部1の孔1bを上方側に開放し た状態で、その各孔1bにスクリュービスBをねじ込んで、取付金具Sを下屋根 10とともに下屋根下地11に固定する。
【0021】 (4)各取付金具S・・Sの固定が終了した時点で、上屋根下地21を、再び取 付金具Sの上屋根金具2に差し入れ、その上屋根下地21の長手方向の位置決め を行った後、上屋根下地21をスクリュービスBによって固定する。
【0022】 (5)全ての固定を終えた段階で、上屋根下地21に上屋根となる屋根材20 (図2参照)をスクリュービスB等により取り付ける。 なお、以上の実施の形態では、金具脚部1と上屋根金具2とを一体加工した製 品の例を示したが、本考案はこれに限られることなく、図4に例示するように、 金具脚部101と上屋根金具102をそれぞれ別加工により製作し、それらをか しめ部品103(またはボルト等)により一体化するという形態を採ることも可 能である。
【0023】 以上の実施の形態においては、スレート波板や鉄板波板を対象とした取付金具 の例を示したが、このほか、例えば工場・倉庫等の建屋に適用される折板、ある いは一般住宅の瓦などの屋根材を対象とする二重屋根用の取付金具にも本考案は 適用可能である。その場合、金具脚部の取付面を折板や瓦の表面形状に合わせた 形状としておくことは勿論である。
【0024】 ここで、本考案の二重屋根用取付金具は、ステンレス等の板材の折り曲げ加工 品であってもよいし、あるいは、この種の二重屋根の施工において強度的に耐え るのであれば樹脂成形品とすることも可能である。
【0025】 また、本考案の二重屋根用取付金具は、既設屋根の改修や既設屋根の断熱・防 音等の性能を向上させることを目的として上屋根を取り付ける場合のほか、新築 建屋の屋根等において、断熱・防音等の性能の向上を目的に二重屋根を構築する 場合にも適用できる。
【0026】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の二重屋根用取付金具によれば、金具脚部の固定 片を下屋根の表面形状に合わせた形状に加工し、この金具脚部の上部に上屋根金 具を一体的に設けるとともに、その上屋根金具を、上屋根の下地を固定できる形 状に加工して、下屋根の上方に上屋根下地を配置できる構造としたから、上屋根 と下屋根の間に防音・断熱材等を差し入れることのできる間隔を設けることが可 能になる。しかも、上屋根に用いる屋根材の形状が限定されず、また上屋根下地 として市販品で購入が簡単な母屋(鋼材)を用いることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態を使用状態で示す要部斜視
【図2】同じく実施の形態を使用状態で示す要部斜視図
【図3】図1のX−X矢視断面図
【図4】本考案の他の実施の形態を示す斜視図
【符号の説明】
S 取付金具 1 金具脚部 1a 固定片 1b 孔(スクリュービス貫通用) 2 上屋根金具 2a 垂直片 2b 水平片 2c 孔(スクリュービス貫通用) 3 補強リブ 10 下屋根 11 下屋根下地 20 上屋根 21 上屋根下地 B スクリュービス

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下屋根の上方に上屋根を配置して二重構
    造の屋根を構築する際に、上屋根の取り付けに用いる金
    具であって、 下屋根の下地に固定するための固定片が下部に形成され
    た金具脚部と、この金具脚部の上部に一体的に設けられ
    た上屋根金具からなり、その金具脚部の固定片が下屋根
    の表面形状に合わせた形状に加工され、かつ、上屋根金
    具が上屋根の下地を固定できる形状に加工されているこ
    とを特徴とする二重屋根用取付金具。
  2. 【請求項2】 上記上屋根金具に対し2つの金具脚部が
    設けられ、全体して略門型の形状に加工されていること
    を特徴とする、請求項1に記載の二重屋根用取付金具。
  3. 【請求項3】 上記上屋根金具と金具脚部とが一体加工
    されていることを特徴とする、請求項1または2に記載
    の二重屋根用取付金具。
  4. 【請求項4】 上記上屋根金具と金具脚部とが別加工品
    で、それらがボルトまたはかしめ部品によって一体化さ
    れていることを特徴とする、請求項1または2に記載の
    二重屋根用取付金具。
JP1997005918U 1997-07-08 1997-07-08 二重屋根用取付金具 Expired - Lifetime JP3045118U (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3456982B2 (ja) 2001-06-19 2003-10-14 株式会社那須板金工業 既設スレート葺き屋根における新設屋根
JP2014163144A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 Ever Kk ソーラーパネル用の取付部材及びこれを使用した家畜舎
JP2015017451A (ja) * 2013-07-12 2015-01-29 奥地建産株式会社 屋根上面状物品設置用桟の固定金具
JP2019157512A (ja) * 2018-03-14 2019-09-19 株式会社ブレスト工業研究所 スレート波板改修用支持金具
JP7449440B1 (ja) 2023-03-31 2024-03-13 日鉄鋼板株式会社 二重折板屋根構造及び取付具

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