JP3044866B2 - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JP3044866B2
JP3044866B2 JP3255922A JP25592291A JP3044866B2 JP 3044866 B2 JP3044866 B2 JP 3044866B2 JP 3255922 A JP3255922 A JP 3255922A JP 25592291 A JP25592291 A JP 25592291A JP 3044866 B2 JP3044866 B2 JP 3044866B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は筺体表面に熱転写印刷に
よるデザインが施されるテープカセットに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】テープカセットに対して、筺体表面のデ
ザインを目的とした熱転写印刷を施すことが従来より行
なわれているが、近年、多様な意匠効果が考慮された結
果、熱転写印刷領域が筺体端部にまで達するように印刷
を行なうことも増えてきた。例えば図4のようにコンパ
クトカセットテープ1を例にあげると、熱転写による印
刷領域がハーフ2の平面上に領域PA として設定され、
この印刷領域PA の3辺はそれぞれ筺体端部E1 ,E
2 ,E3 にまで達している。
【0003】そしてこの印刷領域PA 内において、例え
ば黒色とされている黒色部B内に、枠やA面/B面を示
すデザイン文字“A”が例えば白色として表出される白
色部Wとされ、また、記録時間を示す“60min ”や磁
気テープの種別を示す“ TYPE-II”の文字が例えば緑色
として表出される緑色部Gとして、熱転写印刷により形
成される。なお、3は磁気テープの残量確認を行なうこ
とのできる窓部、4,5は磁気テープを巻装する左右一
対のリールハブ6,7を駆動するためのリール軸が挿入
されるリール軸挿入孔を示しており、もちろんこれらの
部分は印刷領域PA には含まれない。
【0004】このようにテープカセットのハーフ表面に
熱転写印刷を行なうための装置は図5に示される。10
は転写フィルム20を巻装した巻き出しローラであり、
転写フィルム20には所定間隔で転写印刷部21が形成
されている。この転写印刷部は上記図4のようにハーフ
2上にデザインが施されるようにインク層が形成されて
いるものである。
【0005】巻き出しローラ10から巻き出された転写
フィルム20はガイドローラ11,12を介して転写ロ
ーラ14の下方に達し、さらにガイドローラ13を介し
て巻き取りローラ15に達して巻き取られるように走行
される。そして、転写ローラ14の上方には転写ローラ
14の周面に加熱するヒータ16が設置され、また、走
行中の転写フィルム20を介した転写ローラ14の下方
には、例えばベルトコンベア(図示せず)によって運ば
れてきた、まだ熱転写印刷が施されていないハーフ2が
積載される基台17が配置されている。
【0006】一方、この熱転写装置によってハーフ2に
印刷される転写印刷部21を有する転写フィルム20の
平面図及び層構成は例えば図6,図7に示されている。
なお、図6はベースフィルム22側からインク層側を透
かした状態で見える着色状況をB(黒色)、W(白
色)、G(緑色)、T(透明)で示している。各図にお
いて、22はベースフィルム、23は剥離保護層、24
は熱転写印刷された際に被印刷体において最も表面側に
表われることになる上インク層、25は中間インク層、
26は下地インク層、27は接着剤層を示す。
【0007】ベースフィルム22は、平滑性、耐熱性、
透明性、剥離性を有するように例えばポリエステルフィ
ルム等で形成されており、そのベースフィルム22とイ
ンク層(24,25,26)の間には熱によって溶融し
やすい薄い層である剥離保護層23が設けられ、熱で加
圧したときにインク層(24,25,26)が速やかに
ベースフィルム22から離れることができるようにされ
ている。
【0008】インク層(24,25,26)は着色絵柄
層として形成されているものであり、例えば上記図4の
ようなデザインのハーフ2が形成されるように、上イン
ク層24は黒色層、中間インク層25は緑色層、下地イ
ンク層26は白色層とされている。そして、転写された
際に上インク層24側からみて下地インク層26や中間
インク層25が表出されることによって所定の絵柄が現
われることになる。また、接着剤層27は、熱転写印刷
がなされた際に、下地インク層26が被転写体となる例
えばハーフ2に対して強固に糊着されるように接着作用
を奏する。
【0009】熱転写印刷が実行される際には、図8
(a)に正面方向及び側面方向から模式的に示すよう
に、基台17上にハーフ2が積載され、かつ転写フィル
ム20が巻き出しローラ10から巻き出されてその転写
印刷部21がハーフ2に対して適正位置となるまで走行
される。
【0010】そして、転写フィルム20が適正位置まで
走行された時点で図8(b)のように転写ロール14が
下方に移動し、転写フィルム20をハーフ2の表面に押
し付ける。さらに、図8(c)のように転写ロール14
は転写フィルム20をハーフ2に押し付けながらハーフ
2上を移動していく。このとき、転写ロール14の周面
はヒータ16によって加熱されているため、転写フィル
ム20上の転写印刷部21はハーフ2に熱転写されるこ
とになり、その後、図8(d)のように転写ロール14
が上昇され、転写印刷部21を構成するインク層は転写
フィルム20から剥離されてハーフ2上に固着され、上
記図4のようにハーフ表面の熱転写印刷が完了されるこ
とになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、熱転写動作
の際に基台17上に搭載されたハーフ2と走行されてき
た転写フィルム20の転写印刷部21の間に多少の位置
ずれが生ずるのは避けられないため、上インク層24及
び下地インク層25は、実際の印刷領域AP に相当する
よりもわずかに広い面積(例えば周囲方向に各2mm程
度)に形成されており、従って図8(d)の工程で転写
印刷部21をベースフィルム22から剥離する際に、ベ
ースフィルム22側に残るべきインク層が存在する。
【0012】ここで、熱転写印刷を特に上記図4のよう
にテープカセット筺体の平面上の端となる、端部E1
3 及びリール軸挿入孔6,7の周囲にまで印刷領域A
P が達するように行なうと、熱転写後のフィルム剥離時
において、この端部分に本来ベースフィルム22側に残
るべきインク層がバリ状に残ってしまう現象(以下、箔
バリという)が生じ、印刷による美観が損なわれるとい
う問題がある。
【0013】また、この箔バリは後にハーフ端部から脱
落してハーフ内部に付着し、テープカセット内における
異物となる可能性が高く、テープカセットの性能自体に
も影響を与えてしまうため、箔バリの発生は非常に好ま
しくない。
【0014】なお、この箔バリの発生頻度はインク層と
して採用されるインクの物理的特性(強度、ベースフィ
ルム22への付着力等)によっても左右されが、イン
クの物理的特性については、まず熱転写後の特性を第1
に考慮しなければならないため容易に変更することはで
きない。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みてなされたもので、筺体表面上の印刷領域に、
熱転写印刷によって少なくとも下地インク層と上インク
層からなる転写層による意匠が施され、さらに、この転
写層による印刷領域が筺体平面端部に達する部分を有す
るテープカセットにおいて、下地インク層は、少なくと
も筺体平面端部に相当する印刷領域においては、筺体平
面端部の近傍までしか達していないようにしたテープカ
セットを提供するものである。
【0016】
【作用】箔バリは特にインク層が厚くなると発生しやす
いが、例えば下地インク層26の有無などによるインク
層の厚みの変更は、インク層により表現される色調や段
差形状に影響を与えるため、デザイン上の観点から2層
又は3層構造のインク層による厚みをむやみに変更でき
るものではない。
【0017】ところが、下地インク層が筺体平面端部ま
で例えば 0.5〜2mm程度の僅かな距離のみを残して離
間しているように形成されていることにより、筺体平面
端部のインク層の厚みは薄くすることができるととも
に、このような筺体平面端部の極近傍のみにおいてであ
れば下地インク層が形成されていないことによる意匠上
の影響、例えば色相の僅かな変化や多少の段差によって
テープカセットの美観が損なわれるということはほとん
どない。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図3を用い
て説明する。図1は本実施例のテープカセットの平面
図、図2は図1のX−X方向のハーフ2の拡大断面図で
あり、また図3は本実施例を実現するための転写フィル
ムの層構造を示したものである。なお、上記図4〜図7
と同一部分は同一符合を付してある。
【0019】本実施例のテープカセット30においては
図1のように領域PA に表面意匠を施すため上述した熱
転写印刷が行なわれるものであるが、この熱転写印刷に
供される転写フィルム20は例えば図3のように構成さ
れている。即ち、熱転写印刷によって例えばハーフ2の
端部E1 に相当する部分Pにおいては、上インク層24
のみによってインク層が形成されており、下地インク層
26はハーフ端部相当部分Pまで例えば 0.5〜2mm程
度離間した状態に形成されている。なお、C1部分は熱
転写印刷動作時のハーフ2と転写フィルム20の転写印
刷部21の間に生ずる位置ずれを考慮して例えば2mm
程度余裕をもって設けられているインク層部分を示して
いる。
【0020】このように転写印刷部21が形成された転
写フィルム20を用いて熱転写印刷を行なうことによっ
て、本実施例のテープカセット30において、下地イン
ク層26の層が形成されている領域は図1に一点鎖線P
L として示す領域内となる。即ちこの下地インク層形成
領域PL は、窓部3及びリール軸挿入孔4,5を除いた
印刷領域PA とほぼ相似形の領域となる。従って、例え
ば図2からわかるように、端部E1 近傍において下地イ
ンク層26は、端部E1 まで 0.5〜2mmを残して層形
成を終了しており、上インク層24のみが端部E1 まで
達している。
【0021】つまり、下地インク層26が端部E1 ,E
2 ,E3 及びリール軸挿入孔5,7の周囲端部まで達し
ていないことによって、これら平面上の端部ではインク
層の厚みは薄くなっている。このように平面上の端部に
おいてインク層を薄くすることによって箔バリが生ずる
ことを効果的に解消することができる。
【0022】また、下地インク層26が形成されない部
分は端部の極近傍のみであって、特に色調の微妙な変化
や層の厚みの差による段差は殆ど目立つことはない。さ
らに図2のように下地インク層26が形成されない部分
の距離をハーフ2の側壁の厚みと略同一とすることによ
り、段差形状の微小な変化はより目立たなくなる。
【0023】なお、平面上の端部から下地インク層26
までの離間距離は例えば 0.5〜2mm程度としたが、必
ずしもこれに限定されるものではなく、各種類のテープ
カセットの印刷デザインやハーフ形状の設計に基づいて
最適な距離が設定されればよい。また、本発明はコンパ
クトカセットテープに限らずあらゆるテープカセットに
適用できるものである。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明のテープカセ
ットは、下地インク層が、少なくとも筺体平面端部に相
当する印刷領域においては、筺体平面端部の近傍までし
か達していないように構成したため、筺体平面端部にお
いてインク層が薄くなり箔バリが発生することを解消で
きるという効果があるとともに、印刷領域内において下
地インク層が形成されないのは意匠的な変化が目立ちに
くい筺体平面端部の極近傍のみであるため、筺体デザイ
ンの美観を損ねることもないという利点も生ずる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテープカセットの一実施例を示す平面
図である。
【図2】本実施例のX−X断面図である。
【図3】本実施例を実現するための転写フィルムの層構
造の説明図である。
【図4】熱転写印刷が施されたテープカセットの平面図
である。
【図5】熱転写印刷装置の概要図である。
【図6】転写フィルムの平面図である
【図7】転写フィルムの層構造の説明図である
【図8】熱転写印刷動作の説明図である
【符号の説明】
2 ハーフ 20 転写フィルム 21 転写印刷部 24 上インク層 25 中間インク層 26 下地インク層 30 テープカセット PA 印刷領域 PL 下地インク層形成領域 B 黒色部 W 白色部 G 緑色部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筺体表面上の印刷領域に、熱転写印刷に
    よって少なくとも下地インク層と上インク層からなる転
    写層による意匠が施され、さらにこの転写層による印刷
    領域が筺体平面端部に達する部分を有するテープカセッ
    トにおいて、 前記下地インク層は、少なくとも前記筺体平面端部に相
    当する印刷領域においては、前記筺体平面端部の近傍ま
    でしか達していないように構成されていることを特徴と
    するテープカセット。
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