JPH0722783Y2 - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JPH0722783Y2
JPH0722783Y2 JP17156088U JP17156088U JPH0722783Y2 JP H0722783 Y2 JPH0722783 Y2 JP H0722783Y2 JP 17156088 U JP17156088 U JP 17156088U JP 17156088 U JP17156088 U JP 17156088U JP H0722783 Y2 JPH0722783 Y2 JP H0722783Y2
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JP
Japan
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cassette
casing
tape
transparent resin
lines
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JP17156088U
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信義 佐々木
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Sony Corp
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はテープカセットに係り、とくにカセットケーシ
ングを透明樹脂を用いて成形して成るテープカセットの
外観に関するものである。
〔考案の概要〕
透明樹脂で成形されるカセットケーシングの外観面の少
なくとも8%以上の領域について、75線70%以下の万線
または網点パターンを転写または印刷によって施すよう
にしたものであって、これによって高級感のある外観デ
ザインをカセットケーシングに付与するようにしたもの
である。
〔従来の技術〕
テープレコーダやVTRの記録媒体として、従来よりテー
プカセットが広く用いられている。テープカセットは磁
気テープを一対のリールの巻装した状態でカセットケー
シング内に収納するようにしたものである。カセットケ
ーシングには一対のリール軸挿通孔が形成されている。
従ってこのようなテープカセットをテープレコーダに装
着すると、リール軸がリール軸挿通孔を通してケーシン
グ内に侵入し、内部のリールと係合されることになる。
従ってリール軸によってリールを回転駆動することによ
り、一方のリールから繰出されるとともに、他方のリー
ルによって巻取られるように磁気テープが前面側開口に
沿って走行することになる。このときに前面側開口を通
して挿入される磁気ヘッドに磁気テープが対接されるこ
とになり、これによって所定の記録および/または再生
が行なわれることになる。
このようなテープカセットのケーシングは、中を透視で
きるかどうかという機能から分類すると、つぎの3種類
に分類される。第1のカセットケーシングは、単色成形
によって作られたカセットハーフであって、多少の有機
顔料または染料を含有させた透明樹脂から成形されてい
る。また第2のカセットケーシングは、2色成形の方法
によって作られたカセットハーフであって、本体部を構
成する不透明樹脂と窓部を構成する透明樹脂とを用いる
ようにしている。なお本体部および窓部の双方について
透明樹脂を使用したものもある。そしてこの種のカセッ
トにおいては、不透明樹脂は無機顔料または有機顔料を
含有させるようにしている。つぎに第3のカセットケー
シングは、単色成形によって作られたカセットハーフで
あって、不透明樹脂を使用して成形されている。そして
透明な樹脂から成る窓部を後から溶着によって貼付ける
ようにしている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記第2および第3のテープカセットは、本体部を不透
明とするとともに窓部を透明にすることによって、デザ
イン上窓部の境界がはっきりし、ケーシングに高級感を
与えることが可能になる。また印刷を施す場合にも同様
になる。しかしこのような構造のテープカセットはコス
ト的に高価になり、成形サイクルの短縮化および金型構
造の単純化の点では、第1の単色成形のカセットケーシ
ングよりも劣ることになる。
これに対して第1のカセットケーシングは、成形サイク
ルの短縮化および金型構造の簡略化のメリットがある。
また透明樹脂の使用によって内部の磁気テープが一目で
分り、走行状態を把握できるという利点がある。ところ
が全体が透明であるために安価なイメージが残り、低コ
ストのテープカセットのケーシングとして使用されるこ
とが多い。さらにケーシングが透明樹脂から成形されて
いるために、コア側に形成されるエジェクタピン等の跡
が見え、ケーシングの外観を損ねる欠点がある。
実開昭61-126475号公報には、成形時に金型凹凸を利用
してケーシングの表面に縞模様を形成するようにしたテ
ープカセットが開示されている。このようなテープカセ
ットは、透明樹脂を用いてもその凹凸によってケーシン
グに縞模様の独特のデザインを与えることが可能なる。
しかるにこのような構成は、金型に予め凹凸を形成して
おく必要があり、このために金型が複雑になる欠点があ
る。またデザインの変更に容易に対応することができな
いという問題がある。
本考案はこのような問題点に鑑みてなされたものであっ
て、透明樹脂によって成形されるカセットケーシングに
比較的簡単な方法で独特のデザインを付与し、これによ
って高級感を与えるようにしたテープカセットを提供す
ることを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、カセットケーシングを透明樹脂を用いて成形
して成るテープカセットにおいて、転写または印刷によ
って75線70%以下の万線または網点から成るパターンを
前記カセットケーシングの外観面の少なくとも8%以上
の領域に施すようにしたものである。75線70%とは、1
インチの巾の中に75本の線または75個の網点が全体の70
%の割合で入っていることを言う。またここでいう透明
樹脂とは、樹脂中に有機顔料または染料を含有するもの
であっても、透過性を有するものは含むものとする。
〔作用〕
従って透明樹脂から成形されたカセットケーシングの外
観面に転写または印刷を施すことによって、万線または
網点から成るパターンが形成されることになる。
〔実施例〕
第7図は本考案の一実施例に係るテープカセットを示す
ものであって、このテープカセットはカセットケーシン
グ10を備えている。カセットケーシング10は上下のハー
フ11、12を互いに組合わせて構成するようにしたもので
ある。ケーシング10内には磁気テープ14が一対のリール
15、16に巻装された状態で収納されるようになってい
る。磁気テープ14は左右一対のガイドローラ17によって
ケーシング10の前面側開口18に臨むように掛渡されるよ
うになっている。
カセットケーシング10の前面側開口18の内側にはシール
ド板20が配されている。シールド板20にはリーフスプリ
ング21を介してパッド22が支持されるようになってお
り、前面側開口18を通して挿入された磁気ヘッドをこの
パッド22で受けるようにしている。さらに上下のハーフ
11、12にはそれぞれリール軸挿通孔23、24が形成される
ようになっており、これらのリール軸挿通孔23、24を通
して挿通されるリール軸によってリール15、16がそれぞ
れ駆動されるようになっている。これによってケーシン
グ10の前面側開口18に臨むように掛渡されている磁気テ
ープ14が走行されるようになっている。そして磁気テー
プ14の走行を円滑にするために、リール15、16の上下に
はそれぞれ滑性シート25、26が配されるようになってい
る。
このようなテープカセットにおいて、ケーシング10を構
成する上下のハーフ11、12の主面28であって膨出部29以
外の部分については、第1図〜第6図に示すような熱転
写フィルム32によって転写されて模様が形成されるよう
になっている。熱転写フィルム32は第3図に示すよう
に、ポリエチレンから成るベースフィルム33を備えると
ともに、その上には保護層34が形成されている。そして
この保護層34の下側にインク層36が形成されるようにな
っている。このインク層36は印刷によって形成された層
であって、カセットケーシング10の主面28に模様やマー
ク等を付与するためのものである。またインク層36の下
側が接着剤層37になっており、この接着剤層37によって
転写フィルム32をハーフ11、12の主面28に接着するよう
にしている。
このような熱転写フィルム32のインク層36をケーシング
10の主面28に転写する場合には、第5図および第6図に
示すようにベース40上に上ハーフ11を配する。そしてそ
の上側にロールから引出された熱転写フィルム32を導
き、正しく位置決めする。そして転写パッド42を下降さ
せ、熱転写フィルム32を加熱する。転写フィルム32の接
着層37は200〜210℃になると溶けるようになっており、
これによって熱転写フィルム32がカセットケーシング10
の主面28に接着される。接着されたならば第3図に示す
保護層34を剥離層としてベースフィルム33を鎖線で示す
ように剥離する。剥離したベースフィルム33は巻上げロ
ール41(第6図参照)によって巻取るようにする。これ
によって第1図および第4図に示すように、カセットケ
ーシング10の主面28には印刷層36が転写されて模様が形
成されることになる。
このように転写フィルム32を用いてケーシング10の主面
28には、第1図および第2図Aに示すように印刷層36が
転写されることになる。そしてこの印刷層36が網点から
成る模様を有しているために、ケーシング10の外表面に
網点から成るパターンが転写されることになる。
すなわち本実施例に係るカセットケーシング10,ハーフ1
1、12として単色透明のハーフと、不透明部と透明部ま
たは透明部と透明部から成る2色成形ハーフのそれぞれ
のメリットを引出すために、透明樹脂で成形されたカセ
ットハーフ11、12の外表面に網点のパターンを転写によ
って施すようにしたものである。そしてこのような網点
が設けられている部分を不透明部とするとともに、網点
が施されていない部分を透明樹脂のままとし、これによ
って不透明部と透明部とを規則正しく配列するようにし
たものである。なお転写フィルム32によって転写される
パターンとしては、第2図Aに示す網点以外に、第2図
Bに示す網点や、第2図C〜第2図Fに示すような万線
のパターンを用いるようにしてもよい。
このように本実施例に係るテープカセットにおいては、
カセットハーフ11、12を透明樹脂の単色成形で成形する
ことによって、成形サイクルの短縮化と金型構造の簡略
化の利点を生かしつつ、なお2色成形ハーフと同様の高
級感と窓部境界を形成することが可能になる。また今ま
でのテープカセットでは不可能だった不透明部と透明部
とを規則正しく整列させることが可能になり、このよう
な外観デザインによって、磁気テープの残量や走行状態
を一目で確認できるようになる。また透明樹脂で成形し
ても、コア側のエジェクタピンや入れ子の跡が見えない
デザインが可能になる。さらには樹脂の着色において、
ウエルドライン等が目立ちすぎるメタリック調の色も、
転写または印刷フィルムによって目立たなくすることが
可能になる。
第8図は変形例のカセットハーフ11を示すものであっ
て、このハーフ11は転写フィルムを用いることなく、型
板45によってハーフ11の主面28に直接印刷を施すことに
よって、万線または網点から成るパターンを形成するよ
うにしている。なお直接印刷の場合には、型板45に代え
て、第9図に示すような転写ローラ47を用いるようにし
てもよい。この場合には搬送手段48によってハーフ11を
移動させながら転写ローラ47と接触させ、その主面28に
直接印刷を施すことになる。このようなハーフ11におい
ても、上記実施例と同様の作用効果を奏することが可能
になる。
〔考案の効果〕
以上のように本考案は、転写または印刷によって75線70
%以下の万線または網点から成るパターンをカセットケ
ーシングの外表面の少なくとも8%以下の領域に施すよ
うにしたものである。従って全体が透明な樹脂から成る
カセットケーシングに万線または網点によって擬似的に
不透明部分を形成することが可能になり、2種類の樹脂
を用いたケーシングと同様の高級感を出すことが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るカセットケーシングの
外観を示す平面図、第2図A〜Fは転写によって形成さ
れるパターンを示す拡大平面図、第3図は転写フィルム
の断面構造を示す平面図、第4図は転写されたカセット
ケーシングの側面図、第5図は転写の状態を示す外観
図、第6図は転写装置の断面図、第7図はテープカセッ
トの全体の構造を示す分解斜視図、第8図は型板による
直接印刷を示す斜視図、第9図は転写ローラによる直接
印刷を示す正面図である。 また図面中の主要な部分の名称はつぎの通りである。 10……カセットケーシング 11……上ハーフ 12……下ハーフ 28……主面 32……熱転写フィルム 36……インク層(印刷層) 45……型板 47……転写ローラ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カセットケーシングを透明樹脂を用いて成
    形して成るテープカセットにおいて、転写または印刷に
    よって75線70%以下の万線または網点から成るパターン
    を前記カセットケーシングの外観面の少なくとも8%以
    上の領域に施すようにしたことを特徴とするテープカセ
    ット。
JP17156088U 1988-12-31 1988-12-31 テープカセット Expired - Lifetime JPH0722783Y2 (ja)

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JPH0292886U JPH0292886U (ja) 1990-07-24
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