JPS597101Y2 - 情報記録用媒体

Info

【考案の詳細な説明】本考案は、感熱記録の非機械的（ノーインパクト）印刷
手段により、可視情報を記録できるようにした情報記録
用媒体に関する。

従来、この種情報記録用媒体は、片面のみ印刷記録層を
設けたもので、両面に記録できるようにしたものはない
。

したがって、カードの寸法に対する情報収容量が少ない
ため、情報収容量に対する力−ドの寸法が必然的に大き
くなり、非常に不経済であるといった問題を有している
。

本考案は、上記事情にもとづきなされたもので、その目
的とするところは、可視情報を感熱記録の非機械的印刷
手段により、その両面に記録できるようにした情報記録
用媒体を提供しようとするものである。

以下、本考案の一実施例を第１図にもとづいて説明する
。

図中１は情報記録用媒体で、この情報記録用媒体１は紙
あるいはプラスチックフイルムからなるベース２、およ
びこのベース２の両面に形成された感熱記録層３，３か
ら構成されている。

また、情報記録用媒体１の両面一部には帯状の磁気記録
部４，４が上記感熱記録層３，３に重合する状態に形威
されている。

しかして、情報記録用媒体１の両面に感熱印刷方式によ
る可視情報を記録するとともに必要に応じて磁気記録部
４，４に情報を磁気設録することになる。

なお、上述の一実施例において、磁気記録部４を情報記
録用媒体１の両面かつ感熱記録層３，３に重合した状態
に形或したが、本考案はこれに限定されるものではなく
、たとえば゛、第２図に示すようにベース２の一部に直
接形威して感熱記録層３と平面的になるよう形或しても
よい。

その他、本考案は上記実施例に限定されるものでなく、
本考案の要旨を変えないで種々変形実施可能なことは勿
論である。

本考案は、以上説明したように、可視情報を記録し得る
記録層を両面に形成したから、従来の片面のみのものに
比較して情報収容量が多くなり、同一情報収容量とした
場合には情報記録用媒体の小形化が図れ非常に経済的で
ある。

また、記録層を感熱記録層としたから、鮮明なパターン
が得られるとともに、その印刷時にトナー、インクなど
の消耗品が不用で装置のメインテナンスが栗である。

また、この媒体に印刷したものは静電式やインク式によ
って印刷したものと異なり手や衣服がトナーやインクに
よって汚れる心配がない。

また、感熱ヘッド機構とその駆動機構といった簡単かつ
安価な感熱印刷装置による印刷が行えるといった効果を
奏する。

さらに、両面の一部かつ互いに対称位置となるように磁
気情報を記録し得る磁気記録部を設けたから、必要に応
じて磁気記録が行えるだけでなく表裏を逆にしても磁気
記録が可能となり、その利用性を大幅に向上させること
ができるといった効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す断面図、第２図は本考
案の他の実施例を示す断面図である。１・・・・・・情報記録用媒体、３・・・・・・感熱記
録層、４・・・・・・磁気記録部。

【実用新案登録請求の範囲】

可視情報を記録し得る感熱記録層を両面に有するととも
に両面の一部かつ互いに対称位置となるように磁気情報
を記録し得る磁気記録部を設けてなることを特徴とする
情報記録用媒体。