JP3027262B2 - 平版印刷版用安定液 - Google Patents

平版印刷版用安定液

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性ハロゲン化銀乳
剤を応用した平版印刷版用安定液に関する。
【従来の技術】平版印刷版は、インキを受理する親油性
部分と、インキを受理しない親水性の非画線部分とから
なり、一般に非画線部分は水を受け付ける。従って通常
の平版印刷では、インキと水の両方を版面に供給し、画
線部は着色性のインキを、非画線部は水を選択的に受け
入れて、画線上のインキを紙に転写させることによって
なされる。
【0002】従って、よい印刷物を得るためには、画線
部と非画線部との表面の親油性及び親水性の差が十分に
大きくて、乳化状態の水−インキが来た時に、画線部は
十分にインキを受け入れ、非画線部は十分に水を受け入
れることが必要であり、望ましくはその効果ができるだ
け多量の印刷物まで持続することが必要である。
【0003】感光性ハロゲン化銀乳剤を応用した平版印
刷版では、銀画像部分が親油性となりインキ受理性、非
銀画像部分が親水性となり水受理性となる。この選択性
より銀画像部分に付着したインキが紙に転写され印刷物
が得られる。しかしながら、非銀画像部分は親水性では
あるが保水性に乏しく、印刷インキの反発性は極めて悪
いので印刷により非銀画像部分にインキ汚れが目立って
くる。非銀画像部分の親水性を向上するために、セルロ
ース誘導体やアラビヤゴムを版表面に吸着させる方法が
知られているが、これらの方法で得られる親水性ではま
だ不十分であり、インキと水とを供給して印刷を行った
場合、印刷物の非銀画像部分にインキ汚れが発生する。
【0004】印刷にはインキー水の応答性が重要であ
り、インキ送りや水送りを変えて適切な印刷条件に設定
する際の応答性の速いほうが好ましい。特に、オフセッ
ト輪転機の分野では紙切れを防ぐため、印刷の立ち上が
りには湿し水によるエッチングを省略することが多く、
非銀画像部分にインキが付着する。従って、立ち上がり
時にはインキの脱離速度が重要であり、インキ脱離の速
さが要求される。このことをインキ脱離能と呼ぶことと
する。
【0005】ここで言うインキ脱離能とは、給湿液の供
給しない状態で平版印刷版の全面にインキを付着させ印
刷を開始する状態から、給湿液を供給し通常印刷してか
らインキが版面の非銀画像部分から取れるまでの速さの
ことをいい、この速さの速いものほどインキ脱離能に優
れるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】感光性ハロゲン化銀乳
剤を応用した平版印刷版は、例えばジアゾニウム塩感光
材料やp−ジアゾキノン系感光材料等から本質的になる
現実化されている印刷版(PS版)などに比べて、イン
キ脱離能に関して極めて劣るという欠点を有していた。
【0007】従来から、平版印刷版の非画像部のインキ
汚れを防止するために、現像液、中和液、エッチング液
及び給湿液等にセルロース誘導体、コロイダルシリカ
(特開昭54−83502)及びポリビニルアルコール
などの親水性高分子等を添加することが知られている。
しかしながら、これらの技術は多数印刷時における非画
像部のインキ汚れ防止性を考慮したものであり、ここで
言う印刷開始時におけるインキー水応答性に関与するイ
ンキ脱離能とは異なり、該インキ脱離能という点に於い
て十分な効果が得られる技術ではなかった。本発明の目
的は、インキ脱離能を版面に付与することができる感光
性ハロゲン化銀乳剤を応用した平版印刷版用中和液を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、感光性ハ
ロゲン化銀乳剤を応用した平版印刷版用の中和液中に両
イオン性界面活性剤の一種であるアミノ酸系界面活性剤
を少なくとも一種類以上含有させることによって達成さ
れた。
【0009】アミノ酸系界面活性剤とは、一般に知られ
ている種々のアミノ酸(例えばグリシン、グルタミン
酸、ヒスチジン等)から誘導体化されるものであり、長
鎖のアシル基を導入したN−アシルアミノ酸及びその塩
である。これらの合成法は、吉田良之助:「有機合成化
学」33、672項(1975)等に記載されている。
例えば、長鎖のアシル基部分にヤシ油脂肪酸、ステアリ
ン酸、ラウリン酸、パルミチン酸等の脂肪酸残基が用い
られる。該アミノ酸系界面活性剤は、例えば味の素
(株)より「アミソフト」として又ライオン(株)より
「リポミン」として市販されている。
【0010】本発明に用いられるアミノ酸系界面活性剤
は、感光性ハロゲン化銀乳剤を応用した平版印刷版の中
和液中に、0.4−4.0重量%好ましくは1.5−
3.5重量%含有することが望ましい。
【0011】本発明の中和液は、前記した様にハロゲン
化銀乳剤を応用した平版印刷版に適用するものであり、
製版行程に於いて現像処理後の版面のpHを5−8の範
囲に中和するために用いられる溶液を意味する。該ハロ
ゲン化銀乳剤は塩化銀、臭化銀、塩臭化銀及びこれらに
ヨウ化物を含んだもののいずれでもよく、バインダーと
してはゼラチンが好ましいが、ゼラチンの一部もしくは
全部を他のコロイド物質、例えばカゼイン、アルブミ
ン、ポリビニルアルコール/無水マレイン酸エステル、
セルロース誘導体、アクリルアミド/ビニルイミダゾー
ル共重合体などで置換されていてもよい。本発明のアミ
ノ酸系界面活性剤は、これらのバインダーに対して特異
的に吸着作用し、インキ脱離能を向上させるものと考え
られるが、詳細は不明である。
【0012】本発明の中和液は、アミノ酸系界面活性剤
の他に不感脂化促進剤(例えばセルロース誘導体、ポリ
アクリル酸、アラビアゴム、コロイダルシリカ等)、緩
衝剤(例えばリン酸カリウム、クエン酸ナトリウム、プ
ロピオン酸ナトリウム等)錯形成剤(例えばイミノ二酢
酸、エチレンジアミン四酢酸、エタノールアミン等)、
及び湿潤剤(例えばエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール等)を混和することができる。また必要に応
じて防腐剤、防かび剤、防錆剤を添加してもよい 。
【0013】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明するが、勿
論これだけに限定されるものではない。 実施例1 下引き処理されたポリエステルフィルム支持体の片面に
平均粒子サイズ5μmのシリカ粒子を含有するマット化
層を設け、反対側の面に光反射率が3%になる量のカー
ボンブラックを含み、写真用ゼラチンに対して20重量
%の平均粒径7μmシリカ粉末を含むハレーション防止
用下塗層(pH4に調整)と、化学増感された後に平均
粒径7μmのシリカ粉末を写真用ゼラチンに対して5重
量%の割合で含む緑感域にスペクトル増感された高感度
塩化銀乳剤層(pH4に調整)とを設けた。
【0014】下塗層のゼラチンは3.5g/m2、乳剤
層のゼラチンは0.8g/m2、硝酸銀に換算したハロ
ゲン化銀1.0g/m2の割合で塗布された。この下塗
層と乳剤層は硬化剤としてホルマリンをゼラチンに対し
て5.0mg/g量で含んでいる。乾燥後40℃で14
日間加熱した後、この乳剤層の上に特開昭54−103
104実施例2のプレートNo31記載の核塗液を塗
布、乾燥し、平版印刷版を製作する。ハロゲン化銀乳剤
は、物理熟成時にハロゲン化銀1モル当たり4×10−
6モルの塩化ロジウムを添加したものであり、平均粒径
0.40μmであった。
【0015】この様にして得られた平版印刷版の原版に
像反転機構を有する製版カメラで像露光し、下記の現像
液(使用液)により30℃で30秒間現像処理し、続い
て下記の表に示した中和液で処理した。 〈現像液〉 水酸化ナトリウム 7.5 g 水酸化カリウム 17 g 無水亜硫酸ナトリウム 35 g トリエタノールアミン 10 g 2−メルカプト安息香酸 0.25g 3ーメルカフ゜トー4ーアセトアミト゛ー5ーaー 0.2 gヘフ゜チルー 1、2、4ートリアソ゛ール ウラシル 1 g 水で1lとする。
【0016】
【表1】 表中の界面活性剤A、Bはそれぞれ本発明のアミノ酸系
界面活性剤であり、それぞれ味の素社製より市販されて
いる「アミソフトCT−12及びHS−21」を示す。
HEC,CMC及びPVAはそれぞれヒドロキシエチル
セルロース,カルボキシメチルセルロース,ポリビニル
アルコールを表す。又コロイダルシリカは20%溶液の
添加量である。スワノールAMは日光ケミカル社より市
販されている両イオン性界面活性剤である。
【0017】以上の操作により作製した印刷版をオフセ
ット印刷機(ダールグレン装置付きリョービー560オ
フセット印刷機)にセットし、下記の組成の給湿液を用
いて印刷を行った。インキには大日本インキ社製Web
World−RFbインキを用いた。
【0018】 〈給湿液〉(使用液は水で10倍希釈する) 水 800ml エチレンジアミン四酢酸 0.5g コロイダルシリカ(20%溶液) 33g リン酸二水素ナトリウム 10g エチレングリコール 60g
【0019】インキ脱離能の判定は、通常印刷100枚
後給湿液の水送りを止めて版面全面にインキを乗せ、再
び通常印刷を開始してから良好な画像が再現されるまで
の印刷枚数を記録することによって行った。 判定結果
を表に示した。
【0020】
【表2】 結果から明らかなように、本発明のアミノ酸系界面活性
剤を含有する中和液で処理された平版印刷版は、従来の
不感脂化剤、セルロース誘導体や親水性ポリマーなどに
比べて、インキ脱離能の極めて優れた平版になることが
わっかた。
【0021】
【発明の効果】本発明の実施形態によれば、感光性ハロ
ゲン化銀を応用した平版印刷版に対し印刷立ち上がり時
におけるインキ脱離能を向上させることができる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41N 3/08 G03F 7/07

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両イオン性界面活性剤の一種であるアミ
    ノ酸系界面活性剤を少なくとも1種類以上含有すること
    を特徴とする感光性ハロゲン化銀乳剤を応用した平版印
    刷版用中和液。
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EP0757289B1 (en) * 1995-08-04 2000-07-12 Agfa-Gevaert N.V. A method for making a lithographic printing plate
DE69609258T2 (de) * 1995-08-04 2001-02-22 Agfa Gevaert Nv Verfahren zur Herstellung einer lithographischen Druckplatte
US5763137A (en) * 1995-08-04 1998-06-09 Agfa-Gevaert, N.V. Method for making a lithographic printing plate

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