JP3329570B2 - 平版印刷版用湿し水組成物 - Google Patents

平版印刷版用湿し水組成物

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JP3329570B2 JP6380294A JP6380294A JP3329570B2 JP 3329570 B2 JP3329570 B2 JP 3329570B2 JP 6380294 A JP6380294 A JP 6380294A JP 6380294 A JP6380294 A JP 6380294A JP 3329570 B2 JP3329570 B2 JP 3329570B2
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博幸 黒川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像銀をインキ受理性
として利用する平版印刷版に於ける湿し水組成物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】高い感度を有し、かつスペクトル増感で
きるハロゲン化銀乳剤を用いた印刷版は、既にいくつか
の形で実用化されている。そのうち銀画像をインキ受理
性にして利用するオフセット印刷版としては、米国特許
第3,721,559号、同第3,490,905号、
特公昭48−30562号、米国特許第3,385,7
01号、同第3,814,603号、特公昭44−27
242号、特開昭53−21602号、米国特許第3,
454,398号、同第3,764,323号、同第
3,099,209号、特開昭53−9603号などが
ある。
【0003】これらは印刷版の製造方法としては、いく
つかのタイプに大別されるけれども、画像銀をインキ受
理性にする点に於いては共通するものである。平版印刷
版は、新油性のインキを受理する画線部分と親水性で水
を受理する非画線部分とから構成される。従って、通常
の平版印刷は水とインキの両方を版面に供給し、画線部
分は着色性のインキを、非画線部分は水を選択的に受け
入れ、該画線上のインキを例えば紙などの基質に転写さ
せることによってなされる。
【0004】良好な印刷物を得るためには、画線部分と
非画線部分の表面の親油性及び親水性の差が十分に大き
いことが要求される。
【0005】前述のハロゲン化銀乳剤を用いた印刷版の
製版法は、簡便、確実及び迅速であり、自動化すること
が出来、高い感度、高い解像力、高い画像再現性という
特徴を有するが、その他の印刷版、例えば重クロム酸塩
増感親水性コロイド及びジアゾ増感有機コロイドから実
質的になる現実化されている印刷版(PS版)などに比
べて、保水性の点で若干劣るものがあった。
【0006】かかる欠点を改良するために、これらの画
像銀をインキ受理性として用いる印刷版の専用の湿し水
も研究され各種販売されている。
【0007】平版印刷版の公知の湿し水、例えばPS版
用の湿し水は、特開平4−363297、特開平4−2
20398、特開平2−310092に示されるよう
に、一般的に表面張力をさげるために様々な有機溶剤、
例えばアルコール類(エチルアルコール、イソプロピル
アルコール、ブチルアルコール等)、エーテル類(エチ
レングリコール、トリエチレングリコールモノブチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル
等)、ポリオール類(グリセリン等)を含有している。
又電子写真版用の湿し水は、特開昭52−76101、
特開昭60−23098、特開昭61−16029、更
に画像銀をインキ受理性として利用する平版印刷版用の
公知の湿し水は、特開昭59−31193、特開昭64
−38292、特開昭64−82990に示されてい
る。
【0008】しかしながら、近年印刷用紙として中性紙
が多く用いられるようになり、公知の湿し水を連続給水
装置を用いた小型印刷機で中性紙を使用して画像銀をイ
ンキ受理性として利用する平版印刷版の印刷を行うと、
印刷物の頭の部分に地汚れ(頭汚れ)を発生させるとい
う問題点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、画像
銀をインキ受理性として利用する平版印刷版の印刷にお
いて、中性紙を用いても頭汚れを発生しない湿し水組成
物を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
画像銀をインキ受理性として利用する平版印刷版の印刷
において、pH緩衝剤を0.3規定以上、好ましくは
0.3〜1.2規定含有し、かつ有機溶剤を実質的に含
有しない湿し水組成物を用いることにより達成された。
【0011】本発明に用いられるpH緩衝剤は、水溶性
の有機酸、無機酸又は、それらの塩である。有機酸とし
ては、クエン酸、コハク酸、グルタミン酸、アスコルビ
ン酸、酢酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、マロン酸、安息
香酸等が挙げられる。無機酸としては、リン酸、硝酸、
硫酸等が挙げられる。更にこれらの有機酸、無機酸のア
ルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩あるいはアンモニウ
ム塩も用いられ、これらの有機酸、無機酸、またはこれ
らの塩は単独でも2種以上併用してもよい。
【0012】本発明には有機溶剤は実質的に含有しない
こことが好ましいが、前記の有機溶剤等も頭汚れを発生
しない程度、好ましくは5g/l以下は含有することが
出来る。
【0013】更に、本発明の湿し水組成物には平均粒子
径0.1μm以下の無機微粒子、例えばコロイダルシリ
カ、コロイダルアルミナの様な親水性コロイド粒子を5
〜200g/l、好ましくは10〜100g/l含有す
ることができる。
【0014】更に、該湿し水組成物には一般に使われて
いる保恒剤、保存剤、防錆剤を混合することができる。
【0015】画像銀をインキ受理性として利用する平版
印刷版について、ハロゲン化銀乳剤は印刷原版そのもの
に有しても、あるいは銀拡散転写法によって受像層を有
する印刷原版シートに対する銀供給源として、別のネガ
シート上に有していてもよい。
【0016】該ハロゲン化銀乳剤は、塩化銀、臭化銀、
塩臭化銀及びこれらにヨウ化物を含んだもののいずれで
もよく、このバインダーはゼラチンが好ましいが、ゼラ
チンの一部又は全部を他のコロイド物質、例えばカゼイ
ン、アルブミン、セルロース誘導体等で置換されてもよ
い。ハロゲン化銀は硝酸銀に換算して0.5−7g/m
2,バインダーは0.5−10g/m2の範囲で通常使用
することが出来る。
【0017】ハロゲン化銀乳剤の製造法は、通常の写真
業界で公知の方法で製造することが出来、特に印刷版に
使用する為の製法も既述の公知特許文献中に開示されて
いるので参考にすることが出来る。
【0018】本発明に用いる平版印刷版は、一般に画像
露光後アルカリ現像液で処理される。係る現像液は、ハ
イドロキノンのごとき現像主薬を含む通常の写真現像
液、ハイポ等を含む銀拡散転写法の現像液あるいはそれ
らをアクチベーター化した高アルカリ現像液等いかなる
ものでも使用することが出来る。
【0019】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明するが、勿
論これだけに限定されるものではない。
【0020】実施例1 下引き処理したポリエステルフィルム支持体の片面に平
均粒子サイズ5μのシリカ粒子を含有するマット化層を
設け、反対側の面に光反射率が3%になる量のカーボン
ブラックを含み、写真用ゼラチンに対して20重量%の
平均粒径7μのシリカ粉末を含むハレーション防止用下
塗り層(pH4に調整)と、化学増感された後に平均粒
径7μのシリカ粉末を写真用ゼラチンに対して5重量%
の割合で含む緑感域にスペクトル増感された高感度塩化
銀乳剤(pH4に調整)とを設けた。
【0021】下塗り層のゼラチンは3.5g/m2、乳
剤層のゼラチンは0.8g/m2、硝酸銀に換算したハ
ロゲン化銀1.0g/m2の割合で塗布された。この下
塗り層と乳剤層は硬膜剤としてホルマリンをゼラチンに
対して5.0mg/gゼラチン量で含んでいる。乾燥後
40℃で14日間加熱した後、この乳剤層の上に、特開
昭54−103104実施例2のプレートNo.31記
載の核塗液を塗布、乾燥し、平版印刷版を製造する。ハ
ロゲン化銀乳剤は、物理熟成時にハロゲン化銀1モル当
たり4×10ー6モルの塩化ロジウムを添加したものであ
り、平均粒径0.4ミクロンであった。
【0022】この様にして得られた平版印刷版の原版に
像反転機構を有する製版カメラで像露光し、下記の現像
液(使用液)により30℃で30秒間現像処理し、続い
て下記の安定液で処理した。 <現像液> 水酸化ナトリウム 24g 水酸化カリウム 8g 無水亜硫酸ナトリウム 50g 2ーメチルー2ーアミノー1ーフ゜ロハ゜ノール 30g 水で1lとする。 <安定液> リン酸 1.2g 第一リン酸ナトリウム 25g 無水亜硫酸ナトリウム 2.5g エチレングリコール 5g コロイダルシリカ(20%水溶液) 1g 水で1lとする。 (pH6に調整)
【0023】以上の操作により作成した印刷版をオフセ
ット印刷機にセットし、印刷機にリョウビ3300CR
(RYOBI社製オフセット印刷機の商標)、インキ
は、B.S.D墨インキ(文祥堂)、印刷用中性紙は、
金菱(三菱製紙)を使用し、下記に示すような湿し水を
使用し印刷を行い、頭汚れの発生の有無を調べた。
【0024】表1に示す処方の湿し水を作成し、上記試
験を行った。表1中の数字の単位は、全てg/lであ
る。表1中の湿し水を水で1:9に希釈し、エッチング
を行い、印刷(頭汚れ)試験、乳化率測定を行った。頭
汚れ試験の評価は、2000枚印刷し、印刷物の頭汚れ
の有無を評価し表1中に示した。 頭汚れ 有り × 無し ○
【0025】
【表1】
【0026】結果から、頭汚れのない良好な印刷物を得
ることが確認された。
【0027】
【発明の効果】本発明の湿し水組成物を用いることによ
り、画像銀をインキ受理性として利用する平版印刷版に
おいて、頭汚れのない良好な印刷物を得ることが出来
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−107591(JP,A) 特開 昭64−82990(JP,A) 特開 昭64−38292(JP,A) 特開 昭59−31193(JP,A) 特開 昭58−162393(JP,A) 特開 昭57−125096(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41N 3/08 101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像銀をインキ受理性として利用する平
    版印刷版用湿し水組成物に於いて、pH緩衝剤を0.3
    規定以上含有し、かつ有機溶剤を実質的に含有しない湿
    し水組成物。
JP6380294A 1994-03-31 1994-03-31 平版印刷版用湿し水組成物 Expired - Fee Related JP3329570B2 (ja)

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