JP3017599B2 - 平版印刷版用給湿液組成物 - Google Patents

平版印刷版用給湿液組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平版印刷版用版面処理
液組成物、特に給湿液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】平版印刷は、水とインキの両方を版面に
供給して、画像部は着色性のインキを、非画像部は水を
選択的に受け入れ、該画像上のインキを、例えば紙など
に転写させることに因ってなされている。従って、良い
印刷物を得るためには、画像部と背景非画像部との表面
の親油および親水性の差が十分に大きくて、水及びイン
キを適用したときに画像部は十分量のインキを受け付
け、非画像部はインキを全く受け付けないことが必要で
ある。そのために種々の不感脂化の方法がそれぞれの版
材および印刷方法に応じて使用されている。すなわち、
従来、平版印刷材として使用されているものにはアルミ
ニウム等の金属を支持体としたプレセンシタイズド版
(PS版)をはじめ、電子写真法(例えばエレクトロフ
ァックス)で得られる版材、紙を基版とし、その表面に
顔料を結合剤と共に塗覆した所謂、マスターペーパーや
特公48-30562号の如き銀塩を用いた写真製版剤などがあ
り、それぞれに応じた不感脂化液あるいは給湿液などの
製版、印刷処理方法が検討され具体化されている。高い
感度を有し、かつスペクトル増感できるハロゲン化銀か
らなる写真材料は印刷の自動製版に好適で、すでにいく
つかの形で用いられている。
【0003】タンニング現像を利用する方法で親水性ゼ
ラチン・ハロゲン化銀乳剤をタンニング現像部のゼラチ
ンを硬化させ親油性、インキ受理性する方法。(米国特
許第3,146,104号)
【0004】銀拡散転写法を応用し、形成された表面金
属銀模様を親油化しインキ受理性として利用する印刷版
(米国特許第3,721,559号、特公昭48-30562ジャーナル
オブフォトグラフィックサイエンス8-2632(1960)A.Rot
t.&L.Dehoes)
【0005】エッチングブリーチを応用し、現像された
銀像部もしくは転写現像に因って形成された銀像部を漂
白液で処理し同時に銀模様部分のゼラチンを破壊して親
油性の表面を露出させることにより平版印刷版を作製す
る方法(米国特許第3,385,701号、同第3,099,209号、特
開昭53-9603)
【0006】現像した親油性のゼラチン−ハロゲン化銀
乳剤層の未現像のハロゲン化銀像部を選択的に親油化イ
ンキ受容化する方法(米国特許第3,454,398号、同第3,0
99,209号、特開昭53-9603)等が感光性ハロゲン化銀乳
剤を応用した平版印刷版の代表的な方法である。
【0007】いかなる平版印刷版に於いてもインキ受容
性、汚れ防止、耐刷力などの印刷特性のより一層の改良
が望まれており、上述の写真方法により形成された画像
銀もしくはハロゲン化銀をインキ受容性として利用する
平版印刷版においても例外ではない。
【0008】そのような銀塩印刷版の現像処理に引き続
く各種版面処理液にコロイダルシリカの如き平均粒径
0.1ミクロン以下の微粒子を用いることはよくしられ
ている。例えば特開昭48-45305の給湿液、特開昭54-835
02の中和液、特願昭55-104176の中和液、不感脂化液、
給湿液、特公昭45-29001の定着剤(液)、給湿液などの
版面処理液である。
【0009】しかしながら一般にコロイダルシリカやコ
ロイダルアルミナのような無機の微粒子は、印刷性に十
分効果があるだけを版面処理液に用いると処理液自体の
安定性が悪くなる。例えば室温で2〜3カ月放置した
り、40℃以上で経時することでゲル化、沈澱が起こっ
たり、あるいは液を凍ったときに溶解するとこれら微粒
子が沈澱をおこすという欠点を有している。特に10n
m以下の微粒子になるとこのような傾向が顕著に出てく
る。また、これら無機の微粒子の安定性はpH、電解質濃
度に強く依存し、pHに対しては、給湿液の都合上5〜6
に合わせると沈澱を生じ、8以上にするとゲル化が起こ
るという重大な欠点を有している。また、電解質は、例
えばNa,K,Ca,Mg等を含む化合物をpH調整や、電導度管理
の為にこれら処理液中に添加すると、ゲル化、沈澱を起
こしてしまう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
したような問題を解決し、0.1ミクロン以下の無機微
粒子を含む平版印刷用版面処理液において、微粒子の多
量の添加、pHの調整、電解質の添加による液安定性の
不安定化を防ぐことである。本発明の別の目的は、平版
印刷版の構成や保存、製造条件の変化に対しても再現制
良く極めて効果的に地汚れを防止することができ、イン
キ濃度の高い良好な印刷物を多数枚印刷することが出来
る平版印刷版用版面処理液を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記諸目的は平
均粒径0.1ミクロン以下の無機微粒子を含有する平版
印刷版用給湿液組成物に於て、分子中にホスホン酸基を
2個以上含んだ化合物を含有することを特徴とする上記
組成物により達成された。
【0012】以下に本発明に用いられる化合物の代表的
な化合物を記載するが、これらに限定されるものではな
い。
【0013】
【化1】 ここで化1は平均分子量が2000〜50000の化合
物である。
【0014】
【化2】
【0015】
【化3】
【0016】
【化4】
【0017】
【化5】
【0018】
【化6】
【0019】
【化7】
【0020】
【化8】
【0021】本発明に用いられる微粒子はコロイダルシ
リカ、コロイダルアルミナのような平均粒径0.1ミク
ロン以下の無機微粒子で、微粒子表面を他の元素や、有
機化合物で表面処理した物であっても良い。
【0022】前記微粒子の使用量は、使用液として1l
当り10-4〜5gの範囲である。前記一般式の化合物の
使用量は、平版印刷版用給湿液の微粒子添加量に対し
て、重量比で1/10〜2倍の範囲である。上記使用量は、
いずれも望ましい範囲であり、必要によってそれ以外の
使用量であっても良い。
【0023】本発明の給湿液組成物には、不感脂化促進
剤、緩衝剤、保存剤、湿潤剤のような従来から知られて
いる物質を混和して処理活性を改変することが出来る。
例えばアラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ア
ルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、ポリビニ
ルイミダゾール、ポリビニルメチルエーテルと無水マレ
イン酸共重合物、カルボキシメチルスターチ、アルギン
酸アンモニウム、アルギン酸オキシダイドセルローズメ
チルセルロース、硫酸塩(硫酸ナトリウム、硫酸アンモ
ニウム、など)、リン酸、硝酸、亜硝酸、タンニン酸及
びこれらの塩、ヒドロキシル基を2個以上有するポリオ
ール化合物(ポリエチレングリコール、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、グリセロール、ジエチレ
ングリコール、ヘキシレングリコールなど)、有機の弱
酸(クエン酸、コハク酸、酒石酸、アジピン酸、アスコ
ルビン酸、プロピオン酸など、ポリアクリル酸、重クロ
ム酸アンモニウム、クロム明ばん、アルギン酸プロピレ
ングリコールエステル、アミノポリカルボン酸塩(エチ
レンジアミン四酢酸ナトリウム塩など)、界面活性剤、
特開昭64-38292に記載されているような重合体などを1
種または2種類以上を加えることにより、本発明の給湿
液とすることができる。
【0024】この他にもメタノール、ジメチルホルムア
ミド、ジオキサンなどの水混和性有機溶剤や液の識別
性、外観を特に考えてフタロシアニン系染料、マラカイ
トグリーン、ウルトラマリンなどの着色剤を微量加える
こともできる。
【0025】本発明の給湿液組成物は非画像部が親水性
高分子結合剤、例えばゼラチン(アルカリ処理ゼラチ
ン,酸処理ゼラチン、グラフト化ゼラチン、アシル化ゼ
ラチン、その他変性ゼラチンを含む)、デンプン、アル
ブミン、アルギン酸ナトリウム、ヒドロキシメチルセル
ロース、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、ポリア
クリルアミド、スチレン無水マレイン酸共重合体、アク
リルアミド−ビニルイミダゾール共重合体等により形成
される銀塩平版印刷版用として特に有用である。しかし
望むならばその他の印刷版用としても使用することが出
来る。
【0026】以下に本発明を実施例により説明するが、
もちろんこれだけに限定されるものではない。
【0027】
【実施例】
実施例1
【0028】下記給湿液に下表に示すような一般式のリ
ン酸化合物および比較化合物(リン酸)を10g/l使
用して給湿液を作り液安定性の試験を行った。ここで用
いた微粒子は平均粒径2〜3nmのコロイダルシリカで
アルミナコーテッドタイプである。試験条件は50℃1
週間加温及び凍結−溶解の繰り返し3回である。前記条
件で給湿液を試験した後室温(25℃)で放置し、液温
が室温と同じになるまで待った後、目視にて液状を観察
した。以下に記されているような評価基準に従って評価
を行った。
【0029】 <給湿液> 硝酸ニッケル 5g 亜硝酸ナトリウム 5g エチレングリコール 100g コロイダルシリカ(15%液) 80g 水を加えて1リットルとする。
【0030】
【0031】
【表1】
【0032】実施例2 実施例1と同様の液をつくり、1Nの苛性ソーダ溶液で
pHを3、5、7、9に調整した。その液を2日間放置
し液状を評価した。
【0033】
【表2】
【0034】実施例3 135g/m2の両面ポリエチレン被覆紙の片面に平均
粒子サイズ5ミクロンのシリカ粒子を含有するマット化
層を設け、反対側の面をコロナ放電加工後、カーボンブ
ラックおよび1−フェニル−3−ピラゾリドン0.2g
/m2を含むハレーション防止層(ゼラチン3.5g/
2を設け、その上に平均粒子サイズが7ミクロンのシ
リカ粒子及び1−フェニル−8−ピラゾリドン0.1g
/m2を含有するオルソ増感された高感度塩化銀乳剤
(ゼラチン1.0g/m2)を硝酸銀として1.2g/
2で塗布した。
【0035】このハレーション防止層および乳剤層は硬
化剤としてホルマリンを含んでいる。乾燥後50℃で加
温した後、この乳剤層のうえに下記の方法により調整し
た硫化パラジウムゾルを塗布した。
【0036】 硫化パラジウムゾルの調整 A液 塩化パラジウム 5g 塩酸 40ml 水 1l B液 硫化ナトリウム 8.6g 水 1l A液とB液をかくはんしながら混合し、80分後に純水
製造用に作られたイオン交換樹脂の入ったカラムの中を
通して製造し、C液を加えて塗液とした。(pH4に調
整) C液 ポリビニルアルコール(10%溶液) 10g 特開昭53−21602記載のポリマーNO.3 3g ハイドロキノン 800ml 10%サポニン水溶液 20ml 水 18l このようにして得られた平版印刷版の原版に像反転機構
を有する凸版用カメラで像露光を行い、下記の銀拡散転
写現像液により30℃で1分間現像処理を行った。
【0037】 <転写現像液> 水 700 ml 水酸化カリウム 20 g 無水亜硫酸ナトリウム 60 g 2−メルカプト安息香酸 1 g 3−メルカプト−4−アセトアミド−5−n−ヘプチル−1、2、4、−ト リアゾール 0.15 g 2−メチル−2−アミノ−1−プロパノール 10 g 水を加えて1リットルとする。 現像処理後、該原版を2本の絞りローラー間に通し、余
分の現像液を除去し、直ちに下記組成を有する中和液で
25℃20秒間処理し、絞りローラーで余分の液を除去
し室温で乾燥した。
【0038】 <中和液> 水 600ml エチレングリコール 5ml クエン酸 10g クエン酸ナトリウム 35g 水を加えて1リットルとする。 以上の操作により作成した平版印刷版をオフセット印刷
機に装着し、下記不感脂化液を版面にくまなく与え、実
施例1にて作製した給湿液を加温および凍結試験を行っ
たものと行っていないものの両方について30倍希釈し
て用い、印刷を行った。
【0039】 <不感脂化液> 水 600ml イソプロピルアルコール 400m
l エチレングリコール 50g 3−メルカプト−4−アセトアミド− 5−n−ヘプチル−1,2,4−トリアゾール 1g
【0040】印刷機はエービーディック350CD(A
・B・Dick社製オフセット印刷機の商標)を使用
し、1000枚印刷後の汚れ評価を次の評価基準により
行った。 なお印刷インキは、地汚れが出易いFグロス紺藍(大日
本インキ製)を使用した。
【0041】
【表3】
【0042】
【発明の効果】本発明によれば0.1ミクロン以下の無
機微粒子を含む平版印刷版用版面処理液において問題と
なっていた液安定性を向上させることが出来た。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−235096(JP,A) 特開 昭57−29046(JP,A) 特開 昭55−98753(JP,A) 特開 昭54−83502(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41N 3/08 101 G03F 7/40 502 G03F 7/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均粒径0.1ミクロン以下の無機微粒子を
    含有する平版印刷用給湿液に於て、分子内に2個以上の
    ホスホン酸基を持つ化合物を含有することを特徴とする
    給湿液組成物。
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