JPS63198063A - 平版印刷用修正材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （Ａ＞産業上の利用分野 本発明は、平版印刷用の修正材料に関するものである。

（Ｂ）従来技術及びその問題点 一般に、写真製版法で製造された印刷原版で生じる修正
の必要な個所としては、複写オリジナル中に既に存在す
るもの、露光の際に生じるもの、及びその他不均−な現
像処理過程によって生じるものなどがある。

すなわち、たとえば、複写オリジナル中に不必要な画像
が存在していたり、塵および汚物微粒子、指紋または他
の汚れが存在していたり、あるいは各種の原稿をはり合
わせて作った原稿を使用する場合、露出時において影が
写し出されたりする。

良好な印刷物を得る為にはこれらの個所はいずれも製版
、印刷の段階で修正されなければならない。

一般的に言って修正操作は不可欠のものであり製版、印
刷の工程の任意の段階で必要な修正が可能であることが
望ましい。

画像をインキ受理性として利用するオフセット印刷版の
不必要な画像の修正法として多くの試みがなされ、実用
化もされている。

例えば、銀画像をインキ受理性とする平版印刷版用の修
正剤としては、特開昭４８−４１８０８、同昭４８−９
２１０１、同昭５１−２１９０１、同昭５４−５３００
２、同昭５９−９６６１等、また酸化亜鉛を用いた平版
印刷版用としては特公昭４Ｂ−５６８１等、ざらにＰＳ
版用としては特公昭４６−１６０４７、特開昭５４−８
９８０６等を参照できる。

しかし、これら修正剤は、修正が充分でなかったり、徐
々にインキ受理性になったり、液が不安定、臭気が激し
い、修正液が余分な領域に拡散する等々の何らかの欠点
をもっており、今だ満足できていないのが実情である。

一方、特開昭５７−１７６０４３には、いわゆる水なし
平版の修正用基材として、支持体上にシリコーンゴム層
を塗布し、裏面に粘着層を設けたものが記載されている
。しかし、このものは、湿し水を用いる平版印刷に於て
は、インキの相違もあって十分＠足しうる修正効果を与
えないことが多い。

本発明者等は、湿し水を使用する平版印刷に於て十分に
修正効果のある修正材料について鋭意研究した結果、お
る種の材料が極めて有効であることを見出した。

（Ｃ）発明の目的 本発明の目的は、前述したような欠点のない、湿し水使
用平版印刷に適した修正材料を提供することである。

（Ｄ）発明の構成 本発明の上記目的は、基材表面を親水化に改質処理した
ことを特徴とする平版印刷用修正材料である。

本発明に於て、基材の表面改質法には、化学的処理方法
が採用される。

本発明の特に好ましい修正材料は、プラスチックフィル
ムをアルカリ剤で処理して親水化したものである。

本発明の修正材料の別の例は、アルミニウム（箔）をア
ルカリ剤で処理して、あるいは陽極酸化処理して親水化
したものである。

本発明に用いられるプラスチックフィルム基材としては
、二酢酸セルロース、三酢酸セルロース、プロピオン酸
セルロース、酢酸醋酸セルロース、硝酸セルロースなど
のセルロースエステルがあり、アルミニウム（箔）とし
ては、アルミニウム及びそれとの合金がある。

これらプラスチック基材の表面をアルカリ剤、例えば水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなど
の水溶液あるいはアルコール水溶液で加水分解すること
は公知であり、（例えば特開昭４９−５０２９、同町５
６−７６４３４、同町５７−３６１３１等参照〉、極め
て高い親水性の表面が形成されて良好な修正効果を示す
ことができる。

同様に、アルミニウム（箔）の表面をアルカリ剤で処理
して水酸化アルミニウム膜を形成させることにより、或
いは陽極酸化処理で酸化アルミニウム膜を形成させるこ
とにより、良好な修正効果を示すことができる。

アルカリ剤は、１種あるいは２種以上を約２〜約２０重
量％の濃度で使用することができ、また陽極酸化処理法
は、印刷版支持体の処理として当業者に公知の任意の方
法で出来る。

これら基材は、他の材料との複合体であってもよく、厚
みは約１０譚〜約１００譚程度が良い。

基材の裏面には予め接着層を有しているのが好ましいが
、使用前に接着剤を塗ってもよい。

本発明の修正材料は、平版印刷版の修正すべき箇所の版
面またはブランケット上に貼付して印刷する。ブランケ
ットに貼付する場合は、予め水（湿し水）で修正材料の
表面を濡らした後、印刷を開始する（版面に貼付する場
合は、湿し水で濡らされる）。

本発明は、平版印刷版の種類に制限されず、各種方式の
平版印刷版が利用できる。

また、湿し水は、公知の給湿液が任意に使用でき、水で
あってもよい。

（Ｅ）実施例 実例例１ 銀錯塩拡散転写法を利用レーザーダイレクト平版印刷版
（三菱製紙製商品名５ＤＲ−ＲＨ）にヘリウム−ネオン
レーザ−出力機を用いてＡ２判サイズの原稿をアウトプ
ットし、専用の現像液および安定液で製版処理した。

この平版印刷版は、５５０＃幅であり、出力機の走査露
光幅が４２０＃のため、両端にそれぞれ６５Ｍ幅のイン
キ受理性転写銀が形成された。これは、今日の出力機が
電算写植用感材に合わせて設計されており、平版印刷版
はより広幅が必要なために必然的に両端に大面積の余分
なインキ受理部が形成されるのであるが、これまで良い
解決方法がなかった。

本発明の修正材料として、セルロースエステルの表面を
アルカリ処理した市販の薄膜フィルム（商品名ボートン
フィルム；東洋化工製）６７ｍ幅に切り、上記の転写銀
部に対応するブランケット上に貼付けた。次いで、この
修正フィルムを５ＤＲ−ＲＨ専用の湿し水で濡らした後
、同じく専用のエッチ液、湿し水を用いた印刷を行った
。

５．０００枚の印刷後も修正箇所には全くインキが乗ら
ず、印刷版やブランケットの損傷もなかった。

実施例２ 実施例１で用いたボートンフィルムの幅と長さの三酢酸
セルロース（５０１ＩＩｎ）を下記のアルカリ液に４０
’Ｃ１分間浸漬した。

次いで水洗し、乾燥した。

裏面に接着剤を塗り、実施例１と同様に製版した５ＤＰ
−ＲＨの両端の転写銀部に貼付けた。

印刷機に装着して実施例１に従って印刷したところ実施
例１と同様な結果を得た。

この修正フィルムは、側面にわたって親水化されている
ので、修正フィルムの縁にインキが付着することによる
汚れも殆んど認められなかった。

実施例３ ２０譚のアルミニウム箔を実施例２と同様にしてアルカ
リ処理し、製版した酸化亜鉛マスターの修正すべき箇所
に対応するブランケット上に接着剤で貼付けた。実施例
１の方法に準じて印刷したところ、３，０００枚の印刷
後も修正箇所にはインキは乗らなかった。

（Ｆ）発明の効果 本発明の修正材料は、湿し水使用平版印刷においても極
めて良好な修正が可能であり、またレーザー製版のよう
に広い面積の修正も容易であり、ざらに修正材料の縁に
インキが付着しないように出来る等の利点がある。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）基材表面を親水性に改質処理したことを特徴とす
   る平版印刷用修正材料。