JP3025696U - 米飯食品 - Google Patents

米飯食品

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JP3025696U
JP3025696U JP1995014045U JP1404595U JP3025696U JP 3025696 U JP3025696 U JP 3025696U JP 1995014045 U JP1995014045 U JP 1995014045U JP 1404595 U JP1404595 U JP 1404595U JP 3025696 U JP3025696 U JP 3025696U
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cooked rice
rice
cooked
food
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JP1995014045U
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Inventor
谷 良 夫 亀
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カネジン食品株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のレトルトパックの米飯食品は、真空袋
内の米飯が125°以上の高温処理を受けているため、
生米の澱粉質が分解し、食用に供する際には、既に味が
落ちて食感も不充分であったので、これを改善した米飯
食品を提供するものである。 【解決手段】 袋状の人造可食ケーシング内に、米飯、
水の混合物、または生米、具、スープの混合物等の米飯
食材が容入され、この人造可食ケーシングに容入された
米飯食材が蒸気加熱されて炊きあげられて成る米飯食品
である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、人造可食ケーシング内にスープなどとともに詰め込んだ生米を御 飯に炊きあげて、食味、食感が良好な非常食または携帯食とすることができる米 飯食品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、災害時の非常食および保存食として、また、登山やキャンプなどの 携帯食として、レトルトパックの米飯食品が種々提供されている。かかるレトル トパックの米飯食品は加熱調理を行った米飯食品を真空袋内に詰め込んで、常温 であるいは冷凍または冷蔵により保存可能としたものであった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来のレトルトパックの米飯食品にあっては、真空袋内 の米飯が高温処理を受けているため、生米の澱粉質が分解し、御飯として食用に 供する際には、既に味が落ちて食感も不十分であるという課題があった。
【0004】 また、冷凍食品のように冷凍保存されているものは、災害時の非常食やアウト ドアでの携帯食として利用しようとする場合に、電子レンジなどの加熱手段によ る解凍を行わなければ、直ちに食用に供することができないという不便があった 。 さらに、レトルトパックは、125℃以上で15分の加熱殺菌を必要としてお り、これにより常温保存が可能であるが、食する時12〜15分程度の加熱が必 要であり、直ちに食用に供することができなかった。
【0005】 従って、非常食、携帯食として手軽に加熱処理などが行える他、加熱手段を用 意することなく、あるいは熱湯加熱3分程度で、しかも手を汚さずに直ちに食べ ることができる包装食品の出現が望まれていた。
【0006】 この考案は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、食味、 食感が良好で、開封後は手を汚さずに直ちに食用に供することができる米飯食品 を、人造可食材料の使用によって簡単に製造することができる米飯食品の製造方 法を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本考案の米飯食品は、袋状の人造可食ケーシング内 に、米飯、水の混合物、または生米、具、スープの混合物等の米飯食材が容入さ れ、この人造可食ケーシングに容入された米飯食材が蒸気加熱されて炊きあげら れて成る。
【0008】 また、本考案の米飯食品は、袋状の人造可食ケーシング内に、米飯、水の混合 物、または生米、具、スープの混合物等の米飯食材が容入され、この人造可食ケ ーシングに容入された米飯食材が蒸気加熱されて炊きあげられた後冷却され、こ れが真空袋に密封されて成る。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面と共に詳細に説明する。 図1の(c)は、請求項1に記載された米飯食品の一実施の形態を示し、17 は生米、具、スープの混合物の米飯食材から炊きあげられた御飯である内容物、 11aは炊きあげられた内容物17が包まれた人造可食ケーシングの膜で、コラ ーゲン(天然たんぱく質)からなっている。 人造可食ケーシング11は米飯食材と共に90℃〜110℃に蒸気加熱され、 3℃程度の温度で急速冷却されたものである。
【0010】 以上の米飯食品を製造するには、図1の(a)〜(c)のような工程となって おり、まず、米飯食材12の詰め込み工程では(a)に示す筒状のコラーゲンケ ーシングとしての人造可食ケーシング11を用意する。この人造可食ケーシング 11は長尺のフィルム状筒状体を適当な長さに切断したもので、その性質は高温 の加熱蒸気に晒されると溶解するが、例えば90℃〜110℃の低温の加熱蒸気 に晒されても薄い膜が残る特徴を有する。
【0011】 また、この低温の加熱蒸気に晒された後にできた膜は、天然蛋白質からなり、 食用に供しても食感上および食味上、御飯との違和感がなく、手を触れてもベト つかないなどの特徴を有することが確かめられている。
【0012】 次に、(b)に示すように上記人造可食ケーシング11内に洗米した生米、具 、スープなどの混合物を米飯食材12として詰め込んだ後、空気13を注入して 人造可食ケーシング11を膨らませ、これの両端を結束具などにより結束する。
【0013】 続いて、この人造可食ケーシング11の複数箇所(3〜4箇所)に針の孔程度 の通気用の小孔14を穿ち、この小孔14を穿った人造可食ケーシング11を蒸 気加熱装置内に設置して、90℃〜110℃の加熱蒸気に晒すことにより、内容 物17を御飯として炊きあげる。このとき、この人造可食ケーシング11は膜1 1aとなって御飯を包むこととなる。
【0014】 そして、この人造可食ケーシングの膜11aに内容物17が収容された状態の 御飯を冷却装置内に送り込んで、急速冷却を行う。このときの急速冷却の温度は 、例えば3℃程度とする。なお、この急速冷却の操作に前後して、人造可食ケー シングの膜11aの両端部を上記結束具などとともに除去して、図1の(c)に 示すような御飯収納体15の米飯食品とする。
【0015】 次に、図2は請求項2に記載された米飯食品を示し、御飯収納体15は真空袋 16に入れられ、脱気、密封され、90℃〜110℃に蒸気加熱されたものであ る。 即ち、御飯収納体15が収納された真空袋16は、加熱殺菌装置内に送り込ま れ、90℃〜110℃の加熱蒸気に約50分間晒して加熱殺菌を行い、その後、 冷却して冷蔵庫内に収めて保存される。
【0016】 前記米飯食材12は生米と水の混合物であってもよいし、生米と水と他の食材 との混合物であっても良い。 生米と水の混合物の場合は、炊きあげられると白御飯となる。
【0017】 ところで、この考案における人造可食ケーシング11はコラーゲン(天然蛋白 質)からなり、120℃以上の温度では溶解し易く、これを薄いフィルムから構 成した場合にはケーシングとしての機能を果たし得なくなる。
【0018】 しかし、実験によれば、熱処理の方法および米飯食材12の膨張率について検 討した結果、各種の米飯食材12の炊きあげに関しては、90℃〜110℃の蒸 気加熱方法を採用することで、人造可食ケーシング11が炊飯処理にては完全に 溶解せず、しかもこれで包んだ生米の澱粉質を分解させず、食味、食感の良好な 御飯を、蒸気加熱によって炊きあげられることが確認された。
【0019】 また、このようにして炊きあげられて真空袋16内に収納された御飯収納体1 5は、この真空パック16を破って人造可食ケーシングの膜11aとともに取り 出すことにより、そのまま食べることができる。このとき、人造可食ケーシング 11は上記蒸気加熱によって薄い膜11aとなって御飯を包んでいるため、手を 触れてもベトつかず手を汚さずに衛生的に口の中に入れることができ、また、口 の中に皮として残るようなこともない。
【0020】 また、この御飯は生米の澱粉質が良好に保存されているため、食味、食感が良 好であり、電子レンジなどによる解凍処理などを要することなく、あるいは短時 間(熱湯3分、電子レンジ1分程度)の加熱処理により、直ちに食用に供するこ とができ、災害時の非常食や登山、海外旅行などの携帯食として極めて有用であ る。
【0021】 なお、このような米飯食品は上記のような加熱殺菌などによって、冷蔵状態に て6カ月間の保存に耐え、常温(フランキーテストで、38℃の温度、80%の 湿度で1カ月安定)で2か月間であれば、美味しく味わえることが確認されてい る。
【0022】 また、この米飯食品は災害時や登山などにおいて、汚れた川の水を利用して温 めるなどして手軽に食用に供することができるほか、生米と混合する具やスープ などの食材の選択によって、ドライカレー、山菜御飯、五目御飯、エビピラフな どの米飯食品を炊きあげることができ、また、円状、四角状、三角状の人造可食 ケーシングを用いることと合わせて形状を含むデザインを多様化することができ る。
【0023】 また、上記人造可食ケーシング11内に米飯食材12を詰め込む際に棒状物を 挿入しておくことで、真空袋16を除去した後は柄付き食品として手を汚さずに 食することができ、便利である。
【0024】 さらに、鮭や鰹節を澱粉で固めてから、生米と水を入れて炊くことにより、ス テッキタイプのおにぎりができる。ここで、ケーシング11の上からのりを巻き 真空パックすることも出来るし、このおにぎりに後でのりを付けて食することも できる。
【0025】 また、上記米飯食品を半分に切り、天ぷらのころもを付けて揚げることにより 、ライスコロッケとして食することもでき、さらに、輪切りにしてピザの具とし て用いることも任意である。
【0026】
【考案の効果】
以上のように、請求項1の考案によれば、人造可食ケーシングの中に生米、水 または、生米、具、スープ等の米飯食材が詰め込まれ、さらに空気を注入した後 、この人造可食ケーシングが封止され、この封止を行った人造可食ケーシングの 複数箇所に小孔が穿設されて、これを90℃〜110℃の加熱蒸気に晒して御飯 に炊きあげられ、この炊きあげられた御飯が急速冷却されているので、食味、食 感が良好で開封後は、手を汚さずに直ちに食用に供することができる多種、多様 の米飯食品を簡単かつローコストに製造できるという効果が得られる。
【0027】 また、請求項2の考案によれば、密封して脱気した真空袋を90℃〜110℃ にて蒸気加熱するようにしたので、所期の殺菌効果が十分に得られ、冷蔵保存が 6カ月、常温保存が2カ月と十分に長い期間に及び、この期間内で美味しい米飯 食品を市場に広く提供できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の請求項1の米飯食品の製造工程を
(a)〜(c)で示す図で、(c)は請求項1の米飯食
品の一実施の形態を示す。
【図2】この考案の請求項2の米飯食品の一実施の形態
を示す図である。
【符号の説明】
11 人造可食ケーシング 11a 膜 12 米飯食材 13 空気 14 小孔 15 御飯収納体 16 真空袋 17 内容物

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 袋状の人造可食ケーシング内に、米飯、
    水の混合物、または生米、具、スープの混合物等の米飯
    食材が容入され、この人造可食ケーシングに容入された
    米飯食材が蒸気加熱されて炊きあげられて成ることを特
    徴とする米飯食品。
  2. 【請求項2】 袋状の人造可食ケーシング内に、米飯、
    水の混合物、または生米、具、スープの混合物等の米飯
    食材が容入され、この人造可食ケーシングに容入された
    米飯食材が蒸気加熱されて炊きあげられた後冷却され、
    これが真空袋に密封されて成ることを特徴とする米飯食
    品。
JP1995014045U 1995-12-11 1995-12-11 米飯食品 Expired - Lifetime JP3025696U (ja)

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