JP3024837B2 - 電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリ - Google Patents

電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリ

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JP3024837B2
JP3024837B2 JP3252752A JP25275291A JP3024837B2 JP 3024837 B2 JP3024837 B2 JP 3024837B2 JP 3252752 A JP3252752 A JP 3252752A JP 25275291 A JP25275291 A JP 25275291A JP 3024837 B2 JP3024837 B2 JP 3024837B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真感光体、該電子
写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリに
関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体の光導電材料としてセレ
ン、硫化カドミウム、酸化亜鉛などの無機光導電材料が
従来から用いられている。これに対して、ポリビニルカ
ルバゾ−ル、オキサジアゾ−ル、アゾ顔料、フタロシア
ニンなどの有機光導電材料は無機光導電材料に比べてそ
の無公害性、高生産性などの利点があるが感度が低くそ
の実用化は困難であった。そのため、いくつかの増感方
法が提案されているが、効果的な方法としては電荷発生
層と電荷輸送層を積層した機能分離型の感光体を用いる
ことが知られている。
【0003】一方、電子写真感光体には当然のことであ
るが、適用される電子写真プロセスに応じた所定の感
度、電気特性、さらには光学特性を備えていることが要
求される。特に繰り返し使用可能な感光体にあってはそ
の感光体の表面層にはコロナ帯電、トナ−現像、紙への
転写、クリ−ニング処理などの電気的機械的外力が直接
に加えられるため、それらに対する耐久性が要求され
る。具体的にはコロナ帯電時に発生するオゾンによる劣
化のために感度低下や電位低下、残留電位増加および摺
擦による表面の摩耗や傷の発生などに対する耐久性が要
求されている。感光体の表面は樹脂によって被膜化され
るため特に樹脂の性能が重要であり、耐久性の優れた樹
脂が要望されていた。最近になり、これらを満足する樹
脂としてビスフェノ−ルAを骨格とするポリカ−ボネ−
ト(以下、ビスフェノ−ルA型ポリカ−ボネ−トとい
う)が表面層のバインダ−として研究されるようになっ
てきた。
【0004】一方、有機感光体はキャリアの移動度が低
い、あるいは安定性に欠けるなどの欠点を有するが、こ
れに対しても電荷輸送材の材料設計により改良されてき
ている。
【0005】電子写真感光体を作成する時は、バインダ
−樹脂と電荷輸送材を溶剤に溶解して塗工、乾燥するこ
とにより膜を形成する。このような条件で成膜された樹
脂はその内部構造中に残留歪み応力を持っており、ポリ
カ−ボネ−トは特にその傾向が強く、いわゆるソルベン
トクラックが発生しやすいという欠点を有する。こうし
て作成された電子写真感光体を取り扱う、あるいは電子
写真装置に装着する場合、例えば人の手が触れたり、装
置に用いている様々なオイルなどに接触すると感光体に
クラックが生じ、欠陥画像となって現れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は従来の
電子写真感光体の有する優れた特性を生かした上で、欠
点であるソルベントクラックの発生しにくい電子写真感
光体を提供すること、さらに該写真感光体を備えた電子
写真装置並びにファクシミリを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は導電性支持体上
に電荷発生層と電荷輸送層の少なくとも二層をを設けた
電子写真感光体において、該電荷輸送層に酸化電位が
0.6eV以上の電荷輸送材と下記一般式(1)で示す
構成単位および一般式(2)で示す構成単位の共重合体
であり、かつ、一般式(2)で示す構成単位が該共重合
体の全重量に対し、0.1〜50重量%である共重合体
とを含有することを特徴とする電子写真感光体から構成
される。 一般式(1)
【化12】 式中、Aは炭素数1〜10の直鎖、分岐鎖あるいは環状
のアルキリデン基、アリ−ル置換アルキリデン基、アリ
−レン置換アルキリデン基または−O−、−S−、−C
O−、−SO−および−SO2−を示し、R1、R2、R3
およびR4は水素原子、ハロゲン原子または炭素数1〜
4のアルキル基、アルケニル基を示す。 一般式(2)
【化13】 式中、R5は炭素数2〜6のアルキレン基またはアルキ
リデン基、R6およびR7は炭素数1〜3のアルキル基、
フェニル基または置換フェニル基、nは1〜200の整
数を示す。
【0008】本発明に用いられる共重合体は下記一般式
(5)で示すビスフェノ−ルと 一般式(5)
【化14】 式中、R1〜R4は前記と同義) 下記一般式(6)で示すポリオルガノシロキサンをホス
ゲン、炭酸エステルまたはクロロホ−メ−トの存在下界
面重合させることによって得ることができる。 一般式(6)
【化15】 式中、R5〜R7は前記と同義)
【0009】本発明においては一般式(2)で示す構成
単位は共重合体の全重量の0.1〜50重量%であり、
好ましくは0.1〜30重量%である。また、nは1〜
200の整数を示し、好ましくは5〜100を示す。R
5としてはエチレン、イソプロピレン、ブチレン、ペン
チレンなどが挙げられ、特にはエチレン、プロピレンお
よびイソプロピレンが好ましい。
【0010】以下に本発明で用いられる前記ビスフェノ
−ルの具体例を表1〜表2に示すが、これらに限定され
るものではない。
【表1】
【表2】 上記化合物中特に化合物例−3、−8、−16、
−19および−21が好ましい。
【0011】次に本発明において用いられる前記ポリオ
ルガノシロキサンの具体例を表3に示すが、これらに限
られるものではない。
【表3】
【0012】合成例 水酸化ナトリウム3.8キログラムを水45リットルに
溶解し、20℃に保ちながら、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)シクロヘキサン(粘度平均分子量2.
20×104 )7.2キログラムおよび下記構造式のポ
リジメチルシロキサン誘導体(X−22−165B、信
越化学(株)製)1.5キログラム、
【化16】 ハイドロサルファイト8グラムを溶解した。これにメチ
レンクロライド32リットルを加えて撹拌しながらp−
t−ブチルフェノ−ル158グラムを加え、次いでホス
ゲン3.5キログラムを1時間かけて吹き込んだ。ホス
ゲン吹き込み終了後、激しく撹拌して反応液を乳化さ
せ、乳化後8グラムのトリエチルアミンを加え約1時間
撹拌を続け重合した。重合液を水相と有機相に分離し、
有機相をリン酸で中和した後、洗液のpHが中性となる
まで水洗を繰り返した。その後、イソプロパノ−ルを3
5リットル加えて重合物を沈殿させた。沈殿物をろ過
し、その後乾燥することにより、下記構造式(ただし、
共重合比は重量比を示す)の白色粉末状の共重合体(粘
度平均分子量2.8×104 )を得た。組成の分析は赤
外吸収スペクトルを測定することによって得た。
【化17】 これらの共重合体の分子量は、塗布膜を塗布形成する際
に好適な膜厚が得られるような粘度であればいかなる範
囲であってもよいが、塗布膜の機械的特性などの点から
粘度平均分子量で1万〜10万であることが好ましく、
特には2万から4万の範囲であることが好ましい。
【0013】本発明に用いられる共重合体は電気的、機
械的特性を低下することなしに良好な潤滑性を有する被
膜が得られる。さらに該共重合体は極く一般的な溶媒、
例えばテトラヒドロフラン、ジオキサン、シクロヘキサ
ノン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン
またはジクロロメタン、ジクロロベンゼンもしくはそれ
らの混合物に高い溶解性を示し、かつ、溶液のゲル化に
よるポットライフの低下といった問題のないことなど電
子写真特性や製造安定性、品質安定性などについても良
好な特性を有している。
【0014】本発明においては、本発明に用いられる共
重合体が一般式(1)で示す構造を有する共重合成分を
2種以上有していてもよく、同様に一般式(2)で示す
構造を有する共重合成分を2種以上有していてもよい。
【0015】本発明においては、本発明に用いられる共
重合体を2種以上混合して用いてもよい。
【0016】本発明において用いられる共重合体に含有
される、一般式(2)で示す共重合成分はポリカ−ボネ
−トに好適な柔軟性を付与するために導入されるもので
あり、ソルベントクラック性を向上させる目的で導入さ
れる。また、共重合体に含有される一般式(1)で示す
共重合成分は、前記の共重合体に適正な機械的強度を与
えるために導入される。本発明におけるポリカ−ボネ−
トはかかる構造を有しているため、通常のポリカ−ボネ
−トに比べて結晶性が低く、成膜時の内部応力が小さい
ためソルベントクラックが発生しにくいと考えられる。
また、酸化電位が0.6eV以上の電荷輸送材は安定性
が高く、さらに一般式(3)および(4)で示す電荷輸
送材は本発明におけるポリカ−ボネ−トに対する相溶性
が優れているため、本発明の効果がより顕著に発揮され
るものである。
【0017】次に一般式(3)および(4)で示す電荷
輸送材について表4において具体例を示す。
【表4】 それぞれの電荷輸送材は、単独だけではなく、混合して
用いてもよい。
【0018】本発明の電子写真感光体は電子写真複写
機、レ−ザ−ビ−ムプリンタ−、CRTプリンタ−、電
子写真式製版システムなどの電子写真応用分野に広く適
用することができる。
【0019】また、本発明は前記本発明電子写真感光体
を備えた電子写真装置から構成される。
【0020】また、本発明は前記本発明電子写真感光体
を備えた電子写真装置およびリモ−ト端末からの画像情
報を受信する手段を有することを特徴とするファクシミ
リから構成される。
【0021】次に、本発明の電子写真感光体を備えた電
子写真装置並びにファクシミリについて説明する。図1
に本発明のドラム型感光体を用いた一般的な転写式電子
写真装置の概略構成を示した。図において、1は像担持
体としてのドラム型感光体であり軸1aを中心に矢印方
向に所定の周速度で回転駆動される。該感光体1はその
回転過程で帯電手段2によりその周面に正または負の所
定電位の均一帯電を受け、次いで露光部3にて不図示の
像露光手段により光像露光L(スリット露光・レ−ザ−
ビ−ム走査露光など)を受ける。これにより感光体周面
に露光像に対応した静電潜像が順次形成されていく。そ
の静電潜像は、次いで現像手段4でトナ−現像され、そ
のトナ−現像像が転写手段5により不図示の給紙部から
感光体1と転写手段5との間に感光体1の回転と同期取
りされて給送された転写材Pの面に順次転写されてい
く。像転写を受けた転写材Pは感光体面から分離されて
像定着手段8へ導入されて像定着を受けて複写物(コピ
−)として機外へプリントアウトされる。像転写後の感
光体1の表面はクリ−ニング手段6にて転写残りトナ−
の除去を受けて清浄面化され、前露光手段7により除電
処理がされて繰り返して像形成に使用される。感光体1
の均一帯電手段2としてはコロナ帯電装置が一般に広く
使用されている。また、転写装置5もコロナ転写手段が
一般に広く使用されている。電子写真装置として、上述
の感光体や現像手段、クリ−ニング手段などの構成要素
のうち、複数のものを装置ユニットとして一体に結合し
て構成し、このユニットを装置本体に対して着脱自在に
構成しても良い。例えば、感光体1とクリ−ニング手段
6とを一体化してひとつの装置ユニットとし、装置本体
のレ−ルなどの案内手段を用いて着脱自在の構成にして
もよい。このとき上記の装置ユニットのほうに帯電手段
および/または現像手段を伴って構成してもよい。ま
た、光像露光Lは、電子写真装置を複写機やプリンタ−
として使用する場合には、原稿からの反射光や透過光を
用いる、あるいは、原稿を読み取り信号化し、この信号
に従ってレ−ザ−ビ−ムの走査、発光ダイオ−ドアレイ
の駆動、または液晶シャッタ−アレイの駆動などが行わ
れることにより行われる。また、ファクシミリのプリン
タ−として使用する場合には、光像露光Lは受信デ−タ
をプリントするための露光になる。
【0022】図2は、この場合の1例をブロック図で示
したものである。コントロ−ラ10は画像読取部9とプ
リンタ−18を制御する。コントロ−ラ10の全体はC
PU16により制御されている。画像読取部からの読取
りデ−タは、送信回路12を通して相手局に送信され
る。相手局から受けたデ−タは受信回路11を通してプ
リンタ−18に送られる。画像メモリ15には所定の画
像デ−タが記憶される。プリンタコントロ−ラ17はプ
リンタ−18を制御している。13は電話である。回線
14から受信された画像(回線を介して接続されたリモ
−ト端末からの画像情報)は、受信回路11で復調され
た後、CPU16は画像情報の信号処理を行い順次画像
メモリ15に格納される。そして、少なくとも1ペ−ジ
の画像がメモリ15に格納されると、そのペ−ジの画像
記憶を行う。CPU16は、メモリ15より1ペ−ジの
画像情報を読み出しプリンタコントロ−ラ17に信号化
された1ペ−ジの画像情報を送出する。プリンタコント
ロ−ラ17は、CPU16からの1ペ−ジの画像情報を
受け取るとそのペ−ジの画像情報記録を行うべく、プリ
ンタ18を制御する。なお、CPU16は、プリンタ−
18による記録中に、次のペ−ジの受信を行っている。
以上のように、画像の受信と記録が行われる。
【0023】
【実施例】
実施例1 30φ、260mmのアルミニウムシリンダ−を支持体
とし、支持体上に導電性顔料として酸化スズコ−ト処理
酸化チタン10部(重量部、以下同様)、抵抗調節用顔
料として酸化チタン10部、バインダ−樹脂としてフェ
ノ−ル樹脂10部、レベリング剤としてシリコ−ンオイ
ル0.001部、溶剤としてメタノ−ル/メチルセロソ
ルブ(1/1)20部の材料より構成される塗料を浸漬
法で塗布し、140℃、30分間熱硬化して18μmの
導電層を形成した。
【0024】次に、N−メトキシメチル化ナイロン3部
と共重合ナイロン3部とをメタノ−ル65部とn−ブタ
ノ−ル30部とに溶解した溶液を導電層上に浸漬法で塗
布して0.5μmの下引き層を形成した。
【0025】次に、下記構造式のジスアゾ顔料3部、ポ
リビニルベンザ−ル(ベンザ−ル化率80%、重量平均
分子量1万1千)2部およびシクロヘキサノン80部を
φ1mmガラスビ−ズを用いたサンドミル装置で24時
間分散した後、メチルエチルケトン115部を加えて電
荷発生層用分散液を得た。これを前記下引き層上に浸漬
法で塗布し、0.2μmmの電荷発生層を形成した。
【化18】
【0026】次に、化合物例−3の電荷輸送材10部
と下記の共重合体(粘度平均分子量2.1×104 )1
0部を
【化19】 クロロベンゼン50部、ジクロルメタン10部に溶解し
た。この塗料を前記電荷発生層上に浸漬法で塗布し、2
0μmの電荷輸送層を形成した。
【0027】比較例1 ポリカ−ボネ−トZ(重量平均分子量2.2×104 )
を用いて電荷輸送層を形成した他は、実施例1と同様に
して電子写真感光体を作成した。
【0028】実施例1および比較例1で作成した電子写
真感光体について、ソルベントクラックの特性を調べ
た。方法は、電子写真感光体に指油および潤滑油(三和
油化(株)製、PS−158)を付着させ、24時間経
過した後に顕微鏡でクラックの有無を観察した。また、
感度の測定を複写機に装着して行った。複写機はキヤノ
ン(株)製、FC−2を用いた。結果を示す。 実施例1 電荷輸送材の酸化電位:0.76eV ソルベントクラック :指油 ◎ 潤滑油 ◎ 感度:3.5 lux・sec 比較例1 電荷輸送材の酸化電位:0.76eV ソルベントクラック :指油 × 潤滑油 ×
× 感度:3.5 lux・sec なお、ソルベントクラックの評価において◎は感光体上
および画像上でクラック発生認められず、○は感光体上
でわずかにクラックが認められるが、画像に表われな
い、×は感光体上および画像上でクラックが発生する、
××は感光体上および画像上でクラックが発生し、ただ
し、油の付着面積に対するクラックの発生面積がさらに
大きい。
【0029】これらのクラックに対する耐性は、電子写
真感光体を電子写真装置に装着したり、紙詰まりの処置
などの際に、人の手に触れたりあるいは潤滑油が残留し
ている装置内の成型品に触れたりする可能性に対して有
効に作用するものである。
【0030】実施例2 下記共重合体を用いて電荷輸送層を形成した他は、実施
例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
【化20】 電荷輸送材の酸化電位:0.76eV ソルベントクラック :指油 ○ 潤滑油 ○ 感度:3.5 lux・sec
【0031】実施例3 化合物例−4の電荷輸送材10部と前記実施例1と同
じ共重合体10部を用いて電荷輸送層を形成した他は、
実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。 電荷輸送材の酸化電位:0.81eV ソルベントクラック :指油 ◎ 潤滑油 ◎ 感度:3.5 lux・sec
【0032】実施例4 化合物例−1の電荷輸送材10部と下記の共重合体1
0部を用いて電荷輸送層を形成した他は、実施例1と同
様にして電子写真感光体を作成した。
【化21】 電荷輸送材の酸化電位:0.86eV ソルベントクラック :指油 ◎ 潤滑油 ◎ 感度:3.6 lux・sec
【0033】実施例5 化合物例−5の電荷輸送材を用いたことの他は、実施
例4と同様にして電子写真感光体を作成した。 電荷輸送材の酸化電位:0.80eV ソルベントクラック :指油 ◎ 潤滑油 ◎ 感度:3.5 lux・sec
【0034】実施例6 下記構造式を有する電荷輸送材を用いたことの他は、実
施例4と同様にして電子写真感光体を作成した。
【化22】 電荷輸送材の酸化電位:0.63eV ソルベントクラック :指油 ◎ 潤滑油 ○ 感度:3.7 lux・sec
【0035】実施例7 下引き層までを実施例1と同様に形成した。次に下記構
造式のジスアゾ顔料3部
【化23】 ポリビニルブチラ−ル1.5部およびシクロヘキサノン
80部をφ1mmのガラスビ−ズを用いたサンドミル装
置で40時間分散した後、テトラヒドロフラン100部
を加えて電荷発生層用塗料を調製した。この塗料を前記
下引き層上に浸漬法で塗布し、0.2μmの電荷発生層
を形成した。
【0036】次に、実施例1と同様の電荷輸送材10部
と下記共重合体10部をクロロベンゼン50部、ジクロ
ルメタン10部に溶解した。この塗料を前記電荷発生層
上に浸漬法で塗布し、20μmの電荷輸送層を形成し
た。
【化24】 電荷輸送材の酸化電位:0.76eV ソルベントクラック :指油 ◎ 潤滑油 ○ 感度:1.8 μJ/cm2 なお、感度の測定はレ−ザ−プリンタ−(キヤノン
(株)製、LBP−SX)に装着して行った。
【0037】実施例8 電荷輸送材として実施例3におけると同様の電荷輸送材
を用いた他は、実施例7と同様にして電子写真感光体を
作成した。 電荷輸送材の酸化電位:0.81eV ソルベントクラック :指油 ◎ 潤滑油 ○ 感度:1.8 μJ/cm2 なお、感度の測定はレ−ザ−プリンタ−(キヤノン
(株)製、LBP−SX)に装着して行った。
【0038】比較例2 下記構造式の電荷輸送材を用いた他は、実施例1と同様
にして電子写真感光体を作成した。 電荷輸送材の酸化電位:0.53eV ソルベントクラック :指油 × 潤滑油 ×
× 感度:5.7 lux・sec
【化25】
【0039】
【発明の効果】本発明の電子写真感光体は、優れた電子
写真特性を損なわずにソルベントクラックの発生を押さ
えることが可能であり、取扱性が容易で、かつ、電子写
真感光体回りの設計ラチチュ−ドが広く容易になるとい
う顕著な効果を奏する。また、該電子写真感光体を備え
た電子写真装置並びにファクシミリにおいても同様の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体を備えた一般的な転写
式電子写真装置の概略構成図である。
【図2】本発明の電子写真感光体を備えた電子写真装置
をプリンタ−として使用したファクシミリのブロック図
である。
【符号の説明】
1 像担持体としてのドラム型感光体(本発明の電子写
真感光体) 2 コロナ帯電装置 3 露光部 4 現像手段 5 転写手段 6 クリ−ニング手段 7 前露光手段 8 像定着手段 L 光像露光 P 像転写を受けた転写材 9 画像読取部 10 コントロ−ラ− 11 受信回路 12 送信回路 13 電話 14 回線 15 画像メモリ 16 CPU 17 プリンタコントロ−ラ 18 プリンタ−
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸 淳一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 葉波 信之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 青砥 寛 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−240658(JP,A) 特開 平2−236560(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 5/05

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に電荷発生層と電荷輸送
    層の少なくとも二層をを設けた電子写真感光体におい
    て、該電荷輸送層に酸化電位が0.6eV以上の電荷輸
    送材と下記一般式(1)で示す構成単位および一般式
    (2)で示す構成単位の共重合体であり、かつ、一般式
    (2)で示す構成単位が該共重合体の全重量に対し、
    0.1〜50重量%である共重合体とを含有することを
    特徴とする電子写真感光体。 一般式(1) 【化1】 式中、Aは炭素数1〜10の直鎖、分岐鎖あるいは環状
    のアルキリデン基、アリ−ル置換アルキリデン基、アリ
    −レン置換アルキリデン基または−O−、−S−、−C
    O−、−SO−および−SO2−を示し、R1、R2、R3
    およびR4は水素原子、ハロゲン原子または炭素数1〜
    4のアルキル基、アルケニル基を示す。 一般式(2) 【化2】 式中、R5は炭素数2〜6のアルキレン基またはアルキ
    リデン基、R6およびR7は炭素数1〜3のアルキル基、
    フェニル基または置換フェニル基、nは1〜200の整
    数を示す。
  2. 【請求項2】 電荷輸送材が下記一般式(3)を主体と
    して含有されて成る請求項1記載の電子写真感光体。 一般式(3) 【化3】 式中、Ar1およびAr2は置換されていてもよい芳香環
    基を示し、R8およびR9は水素原子またはアルキル基を
    示し、R10は水素原子、アルキル基またはハロゲン原子
    を示す。
  3. 【請求項3】 電荷輸送材が下記一般式(4)を主体と
    して含有されて成る請求項1記載の電子写真感光体。 一般式(4) 【化4】 式中、Ar1およびAr2は置換されていてもよい芳香環
    基を示し、R11は水素原子、アルキル基またはハロゲン
    原子を示し、Xは−CH=CH−または−CH2CH2
    を示す。
  4. 【請求項4】 電荷輸送材が下記構造式(1)の化合物
    である請求項1記載の電子写真感光体。 構造式(1) 【化5】
  5. 【請求項5】 電荷輸送材が下記構造式(2)の化合物
    である請求項1記載の電子写真感光体。 構造式(2) 【化6】
  6. 【請求項6】 一般式(1)で示す構成単位が下記構造
    式(3)で示される構成単位である請求項1記載の電子
    写真感光体。 構造式(3) 【化7】
  7. 【請求項7】 一般式(1)で示す構成単位が下記構造
    式(4)で示される構成単位である請求項1記載の電子
    写真感光体。 構造式(4) 【化8】
  8. 【請求項8】 一般式(1)で示す構成単位が下記構造
    式(5)で示される構成単位である請求項1記載の電子
    写真感光体。 構造式(5) 【化9】
  9. 【請求項9】 一般式(1)で示す構成単位が下記構造
    式(6)で示される構成単位である請求項1記載の電子
    写真感光体。 構造式(6) 【化10】
  10. 【請求項10】 一般式(1)で示す構成単位が下記構
    造式(7)で示される構成単位である請求項1記載の電
    子写真感光体。 構造式(7) 【化11】
  11. 【請求項11】 請求項1記載の電子写真感光体を備え
    た電子写真装置。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の電子写真感光体を備え
    た電子写真装置およびリモ−ト端末からの画像情報を受
    信する手段を有することを特徴とするファクシミリ。
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