JP3077921B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JP3077921B2 JP03302672A JP30267291A JP3077921B2 JP 3077921 B2 JP3077921 B2 JP 3077921B2 JP 03302672 A JP03302672 A JP 03302672A JP 30267291 A JP30267291 A JP 30267291A JP 3077921 B2 JP3077921 B2 JP 3077921B2
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真複写機、レー
ザービームプリンター、CRTプリンター、電子写真式
製版システムなどの電子写真応用分野に広く用いること
ができる電子写真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体の光導電材料としてセレ
ン、硫化カドミウム、酸化亜鉛などの無機光導電材料が
従来より用いられている。一方ポリビニルカルバゾー
ル、オキサジアゾール、フタロシアニンなどの有機光導
電材料は無機光導電材料に較べて無公害性、高生産性な
どの利点があるが、感度が低くその実用化は困難であっ
た。そのため、いくつかの増感方法が提案されている
が、効果的な方法としては電荷発生層と電荷輸送層を積
層した機能分離型感光体を用いることが知られている。
【0003】一方、電子写真感光体には当然のことであ
るが、適用される電子写真プロセスに応じた所定の感
度、電気特性、更には光学特性を備えていることが要求
される。特に繰返し使用可能な感光体にあってはその感
光体の表面層にはコロナ帯電、トナー現像、紙への転
写、クリーニング処理などの電気的機械的外力が直接に
加えられるため、それらに対する耐久性が要求される。
具体的には、コロナ帯電時に発生するオゾンによる劣化
のために感度低下や電位低下、残留電位増加、および摺
擦による表面の摩耗や傷の発生などに対する耐久性が要
求されている。感光体の表面は樹脂によって被膜化され
るため特に樹脂の性能が重要であり、耐久性の優れた樹
脂が要望されていた。最近になりこれらを満足する樹脂
としてビスフェノールAを骨格とするポリカーボネート
樹脂(以下、ビスフェノールA型ポリカーボネートとい
う)が表面層のバインダーとして研究される様になって
きた。
【0004】他方、有機感光体はキャリアの移動度が低
い、或は安定性に欠ける等の欠点を有するが、これに対
しても電荷輸送材料の材料設計により改良されてきてい
る。
【0005】感光体を作成する時は、これらのバインダ
ー樹脂と電荷輸送材料を溶剤に溶解して塗工、乾燥する
ことにより膜を形成する。このような条件で成膜された
樹脂は、その内部構造中に残留歪み応力を持っており、
ポリカーボネート樹脂は特にその傾向が強く、いわゆる
ソルベントクラックが発生しやすいという欠点を有す
る。こうして作成された感光体を取り扱う場合、あるい
は電子写真装置に装着する場合に、例えば人の手が触れ
たり、装置に用いている様々なオイル等に接触すると感
光体にクラックが生じ、欠陥画像となって現われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の電子
写真感光体の持つ優れた特性を生かしたうえで、欠点で
あるソルベントクラックの発生しにくい電子写真感光体
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、導電
性支持体上に少なくとも電荷発生層と電荷輸送層を有す
る電子写真感光体において、該電荷輸送層に構造式
(I)または(II)で示され、かつ酸化電位が0.6
eV以上の電荷輸送材料と、構造式a−(1)〜a
(7)からなる群より選択される対称性ジオールよりな
るポリカーボネートおよび構造式b−(1)〜b−
(9)からなる群より選択される非対称性ジオールより
なるポリカーボネートの混合物を含有することを特徴と
する電子写真感光体を提供するものである。
【0008】前記のポリカーボネートに含有される非対
称性ジオールは、ポリカーボネート樹脂に好適な柔軟性
を付与するために導入するものであり、フェノール基の
自由回転を妨げず、柔軟性を付与し、ソルベントクラッ
クの発生を抑制する目的で用いられる。
【0009】本発明の電荷輸送層に用いられるバインダ
ー樹脂は、対称性ジオールよりなるポリカーボネートお
よび非対称性ジオールよりなるポリカーボネートであ
る。対称性ジオールは、次のa−(1)〜a−(
らなる群より選択される
【0010】
【化10】
【0011】
【化11】
【0012】また、非対称性ジオールは、次のb−
(1)〜b−(からなる群より選択される
【0013】
【化12】
【0014】
【化13】
【0015】本発明に用いられるポリカーボネート樹脂
は、上記ジオールを用いてホスゲン法等の一般的なポリ
カーボネート合成法により得ることができる。本発明に
用いるポリカーボネートの分子量としては、耐久性、す
なわち耐摩耗性、耐キズ性および製造時の粘度、即ち生
産性などの点を考慮すれば、粘度平均分子量(Mv)が
1,000から150,000の範囲であることが好ま
しく、特には5,000から100,000の範囲であ
ることが好ましい。
【0016】電荷輸送層中の対称性ジオールよりなるポ
リカーボネートと非対称性ジオールよりなるポリカーボ
ネートの割合は、総ポリカーボネートに対して対称性ジ
オールよりなるポリカーボネートが10重量%〜80重
量%が好ましく、特に30重量%〜60重量%が好まし
い。
【0017】本発明における対称性ジオールよりなるポ
リカーボネートおよび非対称性ジオールよりなるポリカ
ーボネートの併用は斯かる構造を有しているため、通常
の単独のポリカーボネートに比べて結晶性が低く、成膜
時の内部応力が小さいためソルベントクラックが発生し
にくいと考えられる。また、酸化電位が0.6eV以上
の電荷輸送材料は安定性が高く、更に下記構造式(I)
および(II)で示される電荷輸送材料は本発明におけ
る対称性ジオールよりなるポリカーボネートと非対称性
ジオールよりなるポリカーボネートに対する相溶性が優
れているため、本発明の効果がより顕著に発揮されるも
のである。
【0018】
【化14】
【0019】式(I)において、Ar1およびAr2は置
換されても良い芳香族環基、R1およびR2は水素原子、
アルキル基またはアルコキシ基であり、R1とR2は互い
に結合して環を形成しても良い。R3およびR4は水素原
子、アルキル基またはハロゲン原子である。
【0020】
【化15】
【0021】式(II)において、Ar3,Ar4および
Ar5は置換されても良い芳香族環基、Ar6は水素原子
または置換されても良い芳香族環基であって、Ar5
Ar6は互いに結合して環を形成しても良い。R5は水素
原子、アルキル基またはハロゲン原子である。
【0022】
【化16】
【0023】式(III)において、Ar1,Ar2は置
換されても良い芳香族環基、R6およびR7は水素原子ま
たはアルキル基、R8は水素原子、アルキル基またはハ
ロゲン原子である。
【0024】
【化17】
【0025】式(IV)において、Ar3およびAr4
置換されても良い芳香族環基、R9は水素原子、アルキ
ル基またはハロゲン原子、Xは−CH=CH−または−
CH2CH2−である。
【0026】
【化18】
【0027】次に本発明で用いる電荷輸送材料の具体例
を以下に示す。なお、それぞれの酸化電位(eV)を併
記した。
【0028】
【化19】
【0029】
【化20】
【0030】
【化21】
【0031】
【化22】
【0032】
【化23】
【0033】電荷輸送層中に占める上記総ポリカーボネ
ートの比率は20〜80重量%、好ましくは30〜60
重量%である。また、電荷輸送層の膜厚は5〜40μ
m、好ましくは10〜30μmである。
【0034】これらの感光層の塗布方法としては、ディ
ッピング法、スプレーコーティング法、スピンナーコー
ティング法、ビードコーティング法、ブレードコーティ
ング法、ビームコーティング法などを用いることができ
る。
【0035】更にこれらの感光層を保護するために感光
層の表面に薄い保護層を設けても良い。
【0036】本発明の電子写真感光体は、レーザービー
ムプリンター、LEDプリンター、CRTプリンターな
どのプリンターのみならず、通常の電子写真複写機やそ
の他電子写真応用分野に広く適用することができる。
【0037】図1に本発明の電子写真感光体を用いた一
般的な転写式電子写真装置の概略構成例を示す。
【0038】図において、1は像担持体としてのドラム
型感光体であり、軸1aを中心に矢印方向に所定の周速
度で回転駆動される。該感光体1は回転過程で帯電手段
2によりその周面に正または負の所定電位の均一帯電を
受け、次いで露光部3にて不図示の像露光手段により光
像露光L(スリット露光・レーザービーム走査露光な
ど)を受ける。これにより感光体周面に露光像に対応し
た静電潜像が順次形成されていく。
【0039】その静電潜像はついで現像手段4でトナー
現像され、そのトナー現像像が転写手段5により不図示
の給紙部から感光体1と転写手段5との間に感光体1の
回転と同期取りされて給紙された転写材Pの面に順次転
写されていく。
【0040】像転写を受けた転写材Pは感光体面から分
離されて像定着手段8へ導入されて像定着を受けて複写
物(コピー)として機外へプリントアウトされる。
【0041】像転写後の感光体1の表面はクリーニング
手段6にて転写残りトナーの除去を受けて清浄面化さ
れ、更に前露光手段7により除電処理されて繰返して像
形成に使用される。
【0042】感光体1の均一帯電手段2としてはコロナ
帯電装置が一般に広く使用されている。また転写装置5
もコロナ転写手段が一般に広く使用されている。電子写
真装置として、上述の感光体や現像手段、クリーニング
手段などの構成要素のうち、複数のものを装置ユニット
として一体に結合して構成し、このユニットを装置本体
に対して着脱自在に構成しても良い。例えば、帯電手
段、現像手段およびクリーニング手段の少なくとも1つ
を感光体とともに一体に支持してユニットを形成し、装
置本体に着脱自在の単一ユニットとし、装置本体のレー
ルなどの案内手段を用いて着脱自在の構成にしても良
い。このとき、上記の装置ユニットの方に帯電手段およ
び/または現像手段を伴って構成しても良い。
【0043】光像露光Lは、電子写真装置を複写機やプ
リンターとして使用する場合には、原稿からの反射光や
透過光、あるいは原稿を読取り信号化し、この信号によ
りレーザービームの走査、LEDアレイの駆動、または
液晶シャッターアレイの駆動などにより行われる。
【0044】ファクシミリのプリンターとして使用する
場合には、光像露光Lは受信データをプリントするため
の露光になる。図2はこの場合の一例をブロック図で示
したものである。
【0045】コントローラ11は画像読取部10とプリ
ンター19を制御する。コントローラ11の全体はCP
U17により制御されている。画像読取部からの読取り
データは、送信回路13を通して相手局に送信される。
相手局から受けたデータは受信回路12を通してプリン
ター19に送られる。画像メモリには所定の画像データ
が記憶される。プリンタコントローラ18はプリンター
19を制御している。14は電話である。
【0046】回線15から受信された画像情報(回線を
介して接続されたリモート端末からの画像情報)は、受
信回路12で復調された後、CPU17で復号処理が行
われ、順次画像メモリ16に格納される。そして、少な
くとも1ページの画像がメモリ16に格納されると、そ
のページの画像記録を行う。CPU17は、メモリ16
より1ページの画像情報を読み出しプリンタコントロー
ラ18に復号化された1ページの画像情報を送出する。
プリンタコントローラ18は、CPU17からの1ペー
ジの画像情報を受取るとそのページの画像情報記録を行
うべく、プリンター19を制御する。
【0047】尚、CPU17は、プリンター19による
記録中に、次のページの受信を行っている。
【0048】以上の様に、画像の受信と記録が行われ
る。
【0049】
【実施例】以下、実施例に従って本発明を更に詳細に説
明する。
【0050】(実施例1) 30φ、260mmのアルミニウムシリンダーを支持体
とした。これに、以下の材料より構成される塗料を支持
体上に浸漬法で塗布し、140℃、30分間熱硬化して
18μmの導電層を形成した。
【0051】 導電性顔料:酸化スズコート処理酸化チタン …10部(重量部、以下同) 抵抗調節用顔料:酸化チタン …10部 結着樹脂:フェノール樹脂 …10部 レベリング剤:シリコーンオイル …0.001部 溶剤:メタノール/メチルセロソルブ=1/1 …20部
【0052】次に、この上にN−メトキシメチル化ナイ
ロン3部と共重合ナイロン3部とをメタノール65部と
n−ブタノール30部とに溶解した溶液を浸漬法で塗布
して0.5μmの下引き層を形成した。
【0053】次に、下記構造式のジスアゾ顔料3部、
【0054】
【化24】
【0055】ポリビニルベンザール(ベンザール化率8
0%、重量平均分子量11,000)2部およびシクロ
ヘキサノン80部をφ1mmガラスビーズを用いたサン
ドミル装置で24時間分散した後、メチルエチルケトン
115部を加えて電荷発生層用分散液を得た。これを前
記下引き層上に浸漬法で塗布し、0.2μmの電荷発生
層を形成した。
【0056】次に、例示化合物(III−3)の電荷輸
送材料10部と、下記対称性ジオールよりなるポリカー
ボネート5部、
【0057】
【化25】
【0058】下記非対称性ジオールよりなるポリカーボ
ネート5部
【0059】
【化26】
【0060】モノクロルベンゼン50部、ジクロルメ
タン10部に溶解した。この塗料を前述の電荷発生層の
上に浸漬法で塗布し、20μmの電荷輸送層を形成し
た。なお、この電荷輸送材料の酸化電位は0.76eV
である。
【0061】(比較例1) ポリカーボネートZ(重量平均分子量2.2×104
を用いて電荷輸送層を形成したことを除いては、実施例
1と同様に感光体を作成した。
【0062】得られた感光体について、ソルベントクラ
ックの特性を調べた。方法は、感光体に指油及び潤滑油
(三和油化製:PS−158)を付着させ24時間経過
した後に顕微鏡でクラックの有無を観察した。また、感
度の測定を実際の複写機に装着して行った。複写機は、
キヤノン製FC−2を用いた。結果を表1に示す。
【0063】これらのクラックに対する耐性は、感光体
を電子写真装置に装着したり、紙づまりの処置等の際に
人の手に触れたり、或は潤滑油が残留している装置内の
成形品に触れたりする可能性に対して有効に作用するも
のである。
【0064】(実施例2) 実施例1に用いた電荷輸送層のバインダー樹脂を、下記
対称性ジオールよりなるポリカーボネート6部及び
【0065】
【化27】
【0066】下記非対称性ジオールよりなるポリカーボ
ネート4部
【0067】
【化28】
【0068】に代えた他は実施例1と同様に感光体を作
成した。
【0069】(実施例3) 例示化合物(IV−1)の電荷輸送材料10部と、下記
対称性ジオールよりなるポリカーボネート6部及び
【0070】
【化29】
【0071】下記非対称性ジオールよりなるポリカーボ
ネート4部
【0072】
【化30】
【0073】を用いて電荷輸送層を形成したことを除い
ては、実施例1と同様に感光体を作成した。なお、この
電荷輸送材料の酸化電位は0.67eVである。
【0074】(実施例4) 例示化合物(III−1)の電荷輸送材料10部と、下
記対称性ジオールよりなるポリカーボネート3部及び
【0075】
【化31】
【0076】下記非対称性ジオールよりなるポリカーボ
ネート7部
【0077】
【化32】
【0078】を用いて電荷輸送層を形成したことを除い
ては、実施例1と同様に感光体を作成した。なお、この
電荷輸送材料の酸化電位は0.86eVである。
【0079】(実施例5) 例示化合物(IV−4)の電荷輸送材料を用いたことを
除いては実施例4と同様に感光体を作成した。なお、こ
の電荷輸送材料の酸化電位は0.79eVである。
【0080】(実施例6) 例示化合物(I−1)の電荷輸送材料を用いたことを除
いては実施例4と同様に感光体を作成した。なお、この
電荷輸送材料の酸化電位は0.87eVである。
【0081】(実施例7) 下引き層までを実施例1と同様に形成した。
【0082】次に下記構造式のジスアゾ顔料3部、
【0083】
【化33】
【0084】ポリビニルブチラール樹脂1.5部及びシ
クロヘキサノン80部をφ1mmガラスビーズを用いた
サンドミル装置で40時間分散した後、テトラヒドロフ
ラン100部を加えて電荷発生層用分散液を得た。これ
を前記下引き層上に浸漬法で塗布し、0.2μmの電荷
発生層を形成した。
【0085】次に、実施例1で用いた電荷輸送材料10
部と下記対称性ジオールよりなるポリカーボネート2部
及び
【0086】
【化34】
【0087】下記非対称性ジオールよりなるポリカーボ
ネート8部
【0088】
【化35】
【0089】をモノクロルベンゼン50部、ジクロルメ
タン10部に溶解した。この塗料を前述の電荷発生層の
上に浸漬法で塗布し、20μmの電荷輸送層を形成し
た。
【0090】(実施例8) 電荷輸送材料として例示化合物(II−1)10部を用
いたことを除いては、実施例7と同様に感光体を作成し
た。
【0091】(実施例9) 実施例8に用いた電荷輸送層のバインダー樹脂を下記対
称性ジオールよりなるポリカーボネート2部及び
【0092】
【化36】
【0093】下記非対称性ジオールよりなるポリカーボ
ネート8部に代えた他は実施例8と同様に感光体を作成
した。
【0094】
【化37】
【0095】(実施例10) 実施例7に用いた電荷輸送層のバインダー樹脂を下記対
称性ジオールよりなるポリカーボネート2部及び
【0096】
【化38】
【0097】下記非対称性ジオールよりなるポリカーボ
ネート8部に代えた他は実施例7と同様に感光体を作成
した。
【0098】
【化39】
【0099】(比較例2) 下記構造式の電荷輸送材料を用いたことを除いては、実
施例1と同様に感光体を形成した。
【0100】
【化40】
【0101】なお、この電荷輸送材料の酸化電位は0.
53eVである。
【0102】(比較例3) 実施例1に用いた電荷輸送層のバインダー樹脂をポリカ
ーボネートA(テイジンパンライトL−1250、帝人
化成製)10部に代えた他は実施例1と同様に感光体を
作成した。
【0103】これらの感光体について、同様の評価を行
った結果を表1に示す。ただし、実施例7〜12の感光
体の感度についてはレーザープリンター(キヤノン製L
BP−SX)に装着して測定した。この表に示すよう
に、本発明の感光体は特性を劣化させることなくクラッ
クの発生を抑えることができ、感光体の取り扱いやすさ
が著しく向上した。
【0104】
【表1】
【0105】
【発明の効果】本発明の電子写真感光体は、優れた電子
写真特性を損なわずにソルベントクラックの発生を抑え
ることが可能であり、取扱性が容易で、かつ感光体回り
の設計ラチチュードが広く容易になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な転写式電子写真装置の概要構成図であ
【図2】電子写真装置をプリンターとして使用したファ
クシミリのブロック図である。
【符号の説明】
1 感光体 2 帯電手段 3 露光部 4 現像手段 5 転写手段 6 クリーニング手段 7 前露光手段 8 像定着手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−236556(JP,A) 特開 昭61−62040(JP,A) 特開 平1−206348(JP,A) 特開 平4−58252(JP,A) 特開 平3−33751(JP,A) 特開 平2−16571(JP,A) 特開 平2−259645(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 5/05 101 G03G 5/06 312 - 314 C08L 69/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に少なくとも電荷発生層
    と電荷輸送層を有する電子写真感光体において、該電荷
    輸送層に下記構造式(I)または(II)で示され、か
    つ酸化電位が0.6eV以上の電荷輸送材料と、下記構
    造式a−(1)〜a−(7)からなる群より選択される
    対称性ジオールよりなるポリカーボネートおよび下記構
    造式b−(1)〜b−(9)からなる群より選択される
    非対称性ジオールよりなるポリカーボネートの混合物を
    含有することを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 (式中、Ar1およびAr2は置換されても良い芳香族環
    基、R1およびR2は水素原子、アルキル基またはアルコ
    キシ基であり、R1とR2は互いに結合して環を形成して
    も良い。R3およびR4は水素原子、アルキル基またはハ
    ロゲン原子である。) 【化2】 (式中、Ar3,Ar4およびAr5は置換されても良い
    芳香族環基、Ar6は水素原子または置換されても良い
    芳香族環基であり、Ar5とAr6は互いに結合して環を
    形成しても良い。R5は水素原子、アルキル基またはハ
    ロゲン原子である。) 【化3】 【化4】 【化5】 【化6】
  2. 【請求項2】 前記対称性ジオールよりなるポリカーボ
    ネートにおいて、該対称性ジオールが、構造式a−
    (1)〜a−(6)からなる群より選択される請求項1
    に記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 前記非対称性ジオールよりなるポリカー
    ボネートにおいて、該非対称ジオールが、構造式b−
    (1)〜b−(3)及びb−(8)からなる群 より選択
    される請求項1または2に記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 前記電荷輸送材料が、下記構造式(II
    I)で示される請求項1に記載の電子写真感光体。 【化7】 (式中、Ar1およびAr2は置換されても良い芳香族環
    基、R6およびR7は水素原子またはアルキル基、R8
    水素原子、アルキル基またはハロゲン原子である。)
  5. 【請求項5】 前記電荷輸送材料が、下記構造式(I
    V)で示される請求項1に記載の電子写真感光体。 【化8】 (式中、Ar3およびAr4は置換されても良い芳香族環
    基、R9は水素原子、アルキル基またはハロゲン原子、
    Xは−CH=CH−または−CH2CH2−である。)
  6. 【請求項6】 前記電荷輸送材料が、下記構造式(V)
    で示される請求項1またはに記載の電子写真感光体。 【化9】
  7. 【請求項7】 請求項1乃至のいずれかに記載の電子
    写真感光体と帯電手段、現像手段およびクリーニング手
    段の少なくともひとつを一体に支持してユニットを形成
    し、該ユニットを装置本体に着脱自在に構成させたこと
    を特徴とする電子写真用装置ユニット。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至のいずれかに記載の電子
    写真感光体、静電潜像形成手段、形成した静電潜像を現
    像する手段および現像した像を転写材に転写する手段を
    有することを特徴とする電子写真装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至のいずれかに記載の電子
    写真感光体を有する電子写真装置およびリモート端末か
    らの画像情報を受信する受信手段を有することを特徴と
    するファクシミリ。
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