JP3020141U - 光干渉色を呈する眼鏡フレーム - Google Patents

光干渉色を呈する眼鏡フレーム

Info

Publication number
JP3020141U
JP3020141U JP1995006676U JP667695U JP3020141U JP 3020141 U JP3020141 U JP 3020141U JP 1995006676 U JP1995006676 U JP 1995006676U JP 667695 U JP667695 U JP 667695U JP 3020141 U JP3020141 U JP 3020141U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spectacle
titanium
eyeglass
parts
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1995006676U
Other languages
English (en)
Inventor
隆男 小林
Original Assignee
株式会社石川技研
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社石川技研 filed Critical 株式会社石川技研
Priority to JP1995006676U priority Critical patent/JP3020141U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3020141U publication Critical patent/JP3020141U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Eyeglasses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リム、ブリッジ、エンドピース、テンプルな
どの各眼鏡部品、或いはこれら眼鏡部品同士を接合する
ロウ材の材質に左右されることなく、フレーム表面全体
が光干渉発色する眼鏡フレームを提供すること。 【構成】 眼鏡リムなどの各眼鏡部品(B・R)及びこ
れら眼鏡部品を接合するロウ材(1)の表面に、これら
を被覆する如くチタン被膜(2)を形成し、そして、こ
のチタン被膜(2)の表面に陽極酸化処理による所要厚
みの酸化チタン層(21)を形成するという技術的手段を
採用した。 【効果】 材質の異なる眼鏡部品を組み合わせて一体の
眼鏡フレームを製造することの多い眼鏡業界において、
各眼鏡部品の地金材質の影響を受けることなく、簡単に
眼鏡フレーム全体をデザイン目的に応じた綺麗な光干渉
色に彩ることも可能となった。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、光干渉色を呈する眼鏡フレーム、更に詳しくは、眼鏡リム、ブリッ ジ、耳掛テンプルなどの各眼鏡部品、或いはこれら眼鏡部品同士を接合するロウ 材の材質には関わりなく、フレーム表面全体に光干渉現象による虹色様の発色を 表出できる点に特徴のある光干渉色を呈する眼鏡フレームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
眼鏡フレームは、これを装着したとき、着用者の眼、鼻および頭輪郭と重なり 合って着用者の顔の一部になると共に顔にアクセントを添えることにもなること から、この眼鏡フレームには、軽さ、丈夫さが必要とされることは勿論、着用者 のイメージアップを図るための装飾性・デザイン性も必要となる。
【0003】 そこで、眼鏡業界では予てより、眼鏡部品として機能的に有益な特性を有する 新材料(例えば、チタン材料等)を導入する一方で、この新材料に美的構想に沿 った装飾性を付与するために、メッキ等の表面処理技術、金属クラッド技術、或 いは彩色合成樹脂のカバリング技術など、各種装飾技術の開発も積極的に進めて いる。
【0004】 このような技術動向のなかで、本件出願人は以前に、軽量性、耐食性に優れた 純チタン製眼鏡部品に対する画期的な装飾技術を開発している。これは、純チタ ン材から成る耳掛テンプル等の眼鏡部品に対し陽極酸化処理を施して部品表面に 無色透明の酸化チタン層を形成せしめ、この透明酸化チタン層における光干渉現 象を利用することにより他の装飾技術には期待することのできない虹色様の色彩 を部品表面に表出せしめるという技術である。この装飾技術によって、軽量性と 優れた装飾性とを併せ持った眼鏡部品を市場に提供できるようになった。
【0005】 ところが、かかる虹色様の光干渉発色を実現する酸化チタン被膜は、純チタン 材料、あるいはβ相チタン合金材料(微量のアルミニウム、クロム、バナジウム 等を含むチタン合金材料)の表面には形成し得るものの、これらのチタン系材料 以外の眼鏡合金材料(例えば洋白等)、あるいは純チタン材同士を接合するとき 用いられるロウ材(例えばチタン−クロム−ニッケル系ロウ材)表面には、この 酸化チタン被膜を形成することはできなかった。
【0006】 したがって、チタン系以外の眼鏡合金から成る眼鏡フレーム表面を光干渉発色 させ得ないことは勿論のこと、全ての部品が純チタン材で形成された眼鏡フレー ムにあっても、そのロウ付け部においては光干渉が生じず、眼鏡業界では、フレ ーム表面全体が連続的に一様な光干渉によって発色する眼鏡フレームが求められ ていた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案のうち請求項1記載の考案は、各眼鏡部品やこれら眼鏡部品同士を接合 するロウ材の材質に左右されることなく、フレーム表面全体が光干渉発色する眼 鏡フレームを提供することを目的としたものである。
【0008】 また、請求項2記載の考案は、チタン系材料から成る各眼鏡部品(B・R)が チタン−クロム−ニッケル系材料から成るロウ材(1)により接合され組み立て られた眼鏡フレームであって、フレーム表面全体が光干渉発色する眼鏡フレーム を提供することを目的としたものである。
【0009】 また、請求項3記載の考案は、請求項1又は請求項2に記載の考案の目的に加 えて、フレーム表面全体を各部分で異なる色調で光干渉発色させることを可能と した眼鏡フレームを提供することを目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述の目的を達成するために、本考案のうち請求項1記載の考案は、複数の眼 鏡部品がロウ材にてロウ付け接合されて組み立てられた眼鏡フレームであって、 これら眼鏡部品及びロウ材の表面には、これら眼鏡部品とロウ材とを一様に被覆 する如くチタン被膜が形成されていると共に、このチタン被膜の表面には、陽極 酸化処理による所要厚みの酸化チタン層が形成されており、この酸化チタン層に おける干渉現象を利用して眼鏡フレーム全表面に干渉色を発現させるという技術 的手段を採用したことを特徴としたものである。
【0011】 また、請求項2記載の考案は、請求項1記載の考案の構成のうち、各眼鏡部品 をチタン系材料から成る眼鏡部品(B・R)に変えたこと、これら眼鏡部品同士 を接合するロウ材をチタン−クロム−ニッケル系材料から成るロウ材(1)に変 えたことを特徴とする。
【0012】 また、請求項3記載の考案は、請求項1または請求項2記載の考案の構成に、 チタン被膜(2)表面に部分的に厚みの異なる酸化チタン層を形成せしめるとい う構成を加えたことを特徴とする。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を添付図面に示す実施形態に基づいて詳しく説明する。尚、図1 は本実施形態のチタン製眼鏡フレームの全体斜視図、図2は同眼鏡フレームのリ ムRとブレースバーBとのロウ付け部におけるA−A線(図1参照)の断面図、 図3は同ロウ付け部の表面部S(図2参照)を拡大した概略断面図である。
【0014】 図1中、符号Rで指示するものは、レンズを抱持する眼鏡部品であるところの リムであり、本実施形態のリムRはチタンを主成分として微量のアルミニウム、 クロム、バナジウム等を含むβ相チタン合金(通称『βチタン』)から構成され ている。また、図中符号Bで指示するものは、下方に位置するブリッジGと共に 左右一対のリムR・Rを対称的に連結する眼鏡部品であるところのブレースバー であり、本実施形態のブレースバーBは、純チタン材から構成されている。
【0015】 これらリムRとブレースバーBとが、図2に示すように、従来公知のチタン− クロム−ニッケル系のロウ材1にてロウ付け接合されて、本実施形態の眼鏡フレ ームが組み立てられている。このように眼鏡フレーム組立体を得るところまでは 従来と変わるところはない。本考案の特徴は、リムR、ブレースバーBなどの各 構成部品、及びこれら構成部品を接合するロウ材1の表面に一様なチタン被膜を 形成している点にある。
【0016】 即ち、ロウ付け接合された眼鏡フレーム組立体に対して、常法の純チタン材の イオンプレーティング処理が施されており、図3に示すように、リムR、ブレー スバーB、及びロウ材1の表面には、これらを完全に被覆するように約1ミクロンの チタン被膜2が一様に形成されているのである。
【0017】 そして、このようにフレーム表面全体に形成されたチタン被膜2の表面部に、 3%リン酸と3%硫酸の混液(室温)による30〜100V直流、1〜5分間の陽極 酸化処理が施され、約0.1ミクロン以下の酸化チタン層21が形成されている。この酸 化チタン層21は無色透明であり、この無色透明な酸化チタン層21に外光が入射す ることにより、チタン被膜2表面における反射光と、この酸化チタン層21表面に おける反射光とが干渉し合って光学的な色彩変化が生起されるのであり、前記酸 化チタン層21の層厚に応じ虹色様の微妙な光干渉色を発現させることができるの である。
【0018】 このように、本実施形態の眼鏡フレームは、フレーム表面全体に一様なチタン 被膜2を形成せしめた後に、このチタン被膜2表面上に陽極酸化処理による一様 な酸化チタン層21を形成せしめているので、直接には酸化チタン層を形成するこ とのできないチタン−クロム−ニッケル系のロウ材1部分においても、この酸化 チタン層の形成が可能になり、光干渉発色を実現できるのである。
【0019】 しかもまた、リムR(β相チタン合金材)とブレースバーB(純チタン材)と の材質の違いによる酸化チタン被膜の形成速度の差を考慮する必要もなくなり、 各構成部品の材質に左右されることなく眼鏡フレーム全体を一様に光干渉発色さ せることが可能になる。仮に、上記の純チタン材のイオンプレーティング処理を 施すことなく眼鏡フレーム組立体に対し陽極酸化処理を行なうとしたら、リムR とブレースバーBとの両方に酸化チタン層を形成することは可能であるものの、 その層厚に差異が生じる結果、リムRとブレースバーBとで各々異なる色調が発 色されてしまい、フレーム全体を一様に光干渉発色させることが困難になる。
【0020】 以上、本考案の具体例である実施形態を詳しく説明したが、本考案は上記実施 形態に限定されるものではなく「実用新案登録請求の範囲」の記載内で種々の変 更が可能である。
【0021】 例えば、上記実施形態では、眼鏡フレーム組立体に対してイオンプレーティン グを行なうことによってチタン被膜2を形成しているが、これを真空蒸着法で形 成するようにしても良い。また、上記実施形態では、このチタン被膜2表面に一 様な厚みの酸化チタン層21を形成しているが、この酸化チタン層21の層厚は必ず しもフレーム全表面で一定にする必要はなく、陽極酸化処理する際に眼鏡フレー ムと電極との間隔を局部的に異ならしめるなどして、チタン被膜2表面に部分的 に厚みの異なる酸化チタン層を形成せしめ、光干渉色に連続的な変化を持たせる ようにしても良い。
【0022】
【考案の効果】
以上、実施形態をもって説明したとおり、本考案に係る眼鏡フレームにあって はロウ付けして組み立てられた眼鏡フレーム組立体の表面全体に一様なチタン被 膜を形成し、このチタン被膜の表面部に、陽極酸化処理による酸化チタン層を形 成しているので、例えば、リム、ブレースバー、耳掛テンプルの如き各眼鏡部品 の材質、或いはこれら眼鏡部品同士を接合するロウ材の材質に左右されることな くフレーム表面全体に酸化チタン層を形成することができ、また、この酸化チタ ン層の厚みを変更することにより光学的な色彩変化を与えることができようにな る。したがって、眼鏡フレーム全体がデザイン目的に応じた綺麗な光干渉色に彩 られた眼鏡フレームを提供することが可能になる。
【0023】 掛け心地の良い眼鏡、軽くて丈夫な眼鏡を実現するために、各々材質の異なる 眼鏡部品を組み合わせて一つの眼鏡フレームを製造することの多い眼鏡業界にお いて、フレーム全体を一様に光干渉発色させることが可能な本考案の産業上利用 価値は頗る高いものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のチタン製眼鏡フレームの全体斜視
図である。
【図2】同眼鏡フレームのリムRとブレースバーBとの
ロウ付け部におけるA−A線断面図である。
【図3】同眼鏡フレームのリムRとブレースバーBとの
ロウ付け部の表面部Sを拡大した概略断面図である。
【符号の説明】
B 眼鏡部品(ブレースバー) R 眼鏡部品(リム) 1 ロウ材 2 チタン被膜 21 酸化チタン層

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の眼鏡部品(B・R)がロウ材
    (1)にてロウ付け接合されて組み立てられた眼鏡フレ
    ームであって、これら眼鏡部品(B・R)およびロウ材
    (1)の表面には、これら眼鏡部品(B・R)とロウ材
    (1)とを一様に被覆する如くチタン被膜(2)が形成
    されていると共に、このチタン被膜(2)の表面には、
    陽極酸化処理による所要厚みの酸化チタン層(21)が形
    成されており、この酸化チタン層(21)における干渉現
    象を利用して眼鏡フレーム全表面に干渉色を発現させる
    ことを特徴とする光干渉色を呈する眼鏡フレーム。
  2. 【請求項2】 眼鏡フレームを構成する各眼鏡部品(B
    ・R)がチタン系材料で形成されており、これら眼鏡部
    品(B・R)同士を接合するロウ材(1)がチタン−ク
    ロム−ニッケル系材料から成っていることを特徴とする
    請求項1記載の光干渉色を呈する眼鏡フレーム。
  3. 【請求項3】 チタン被膜(2)の表面に、部分的に厚
    みの異なる酸化チタン層が形成されていることを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の光干渉色を呈する眼鏡
    フレーム。
JP1995006676U 1995-07-03 1995-07-03 光干渉色を呈する眼鏡フレーム Expired - Lifetime JP3020141U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995006676U JP3020141U (ja) 1995-07-03 1995-07-03 光干渉色を呈する眼鏡フレーム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995006676U JP3020141U (ja) 1995-07-03 1995-07-03 光干渉色を呈する眼鏡フレーム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3020141U true JP3020141U (ja) 1996-01-19

Family

ID=43155526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1995006676U Expired - Lifetime JP3020141U (ja) 1995-07-03 1995-07-03 光干渉色を呈する眼鏡フレーム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3020141U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104516119A (zh) * 2013-09-26 2015-04-15 ic!柏林眼镜有限公司 眼镜架以及制造眼镜架的方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104516119A (zh) * 2013-09-26 2015-04-15 ic!柏林眼镜有限公司 眼镜架以及制造眼镜架的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3020141U (ja) 光干渉色を呈する眼鏡フレーム
JP6560066B2 (ja) 眼鏡フレームのテンプル角度調節構造、及び眼鏡フレーム用エンドピース
KR20210110966A (ko) 티타늄 질감의 볼륨감 있는 초경량 금속안경테와 그의 제조방법
KR101922093B1 (ko) Mmp를 이용한 티타늄 질감의 볼륨감 있는 초경량 금속안경테와 그의 제조방법
JP3019943U (ja) チタン合金製眼鏡フレーム部品
JPS61289322A (ja) レ−ザ−光線によるメガネフレ−ムの装飾加工法及びその装飾体
JP2001027742A (ja) メガネフレーム用連結部材
JP3146144B2 (ja) 眼鏡フレームの装飾構造
JPS6037543Y2 (ja) 眼鏡フレ−ム
JPS6141045Y2 (ja)
JP3720431B2 (ja) 眼鏡枠
JPS6063383A (ja) 表面が濃青黒色の眼鏡部品を製造する方法
JPH0210504Y2 (ja)
JP3066357U (ja) 眼鏡用つる
US4299456A (en) Eyeglass frame with support for temple connection
JP3067522U (ja) 眼鏡用カラ―リングレンズ及びそれに用いるレンズカラ―リング用キット
JP3976880B2 (ja) メガネ
JP2008089940A (ja) メガネ及びメガネレンズ
JP3025319U (ja) 縁なし枠眼鏡
JP2525624Y2 (ja) 眼鏡用レンズおよび眼鏡
JP3968240B2 (ja) メガネフレーム
JP3074605U (ja) 眼鏡用つる
JP3060515U (ja) 眼 鏡
JPS6215775Y2 (ja)
KR20230127043A (ko) 금속안경테와 장식안경테의 결합구조