JPS6037543Y2 - 眼鏡フレ−ム - Google Patents

眼鏡フレ−ム

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Publication number
JPS6037543Y2
JPS6037543Y2 JP1980058493U JP5849380U JPS6037543Y2 JP S6037543 Y2 JPS6037543 Y2 JP S6037543Y2 JP 1980058493 U JP1980058493 U JP 1980058493U JP 5849380 U JP5849380 U JP 5849380U JP S6037543 Y2 JPS6037543 Y2 JP S6037543Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
titanium
color
oxide film
eyeglass frame
eyeglass
Prior art date
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Expired
Application number
JP1980058493U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS56159310U (ja
Inventor
勝 傍島
拓治 木下
Original Assignee
株式会社ニコン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ニコン filed Critical 株式会社ニコン
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Publication of JPS56159310U publication Critical patent/JPS56159310U/ja
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Publication of JPS6037543Y2 publication Critical patent/JPS6037543Y2/ja
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  • Eyeglasses (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はチタン又はチタン合金(以下両者併せてチタン
と言う)部材で構成した眼鏡フレームに関する。
眼鏡フレームはレンズを顔面に安定に保持腰装用に際し
て苦痛を感じない機能と共にファツション性が重要視さ
れ、最近ではカラフルなものが注目を得ており、従来の
金張り、金メッキに加えて、塗料の塗装によっての各種
色彩のものが多くある。
チタンは軽量かつ、耐食性に優れており、且つ強度が犬
なので眼鏡フレーム部材として極めて優れた特徴を有す
る材料である。
よってチタン部材で構成した眼鏡フレームは、カラフル
にするために金張りを行うと軽量であるというチタンの
特徴を損じてしまい、また品質的に安定なものを得るこ
とが困難である。
チタンへの電気メッキは密着性が悪く眼鏡フレームとし
ては装用中にメッキはく離の恐れがあり美観上実用にな
らない。
又塗装は各種の色彩を得られるが、眼鏡フレームに耐え
られる塗装を全面に行うと塗装特有のばて付きがあり、
すっきりした軽快性にとぼしく新鮮味がない。
本考案はこれらの欠点を解決し、チタンの特徴を損する
ことなく、チタン部材を各種色彩に着色し、カラフルな
眼鏡フレームを得ることを目的とするものである。
本考案の眼鏡フレームは、チタン部材で形成した眼鏡フ
レーム上に厚さ100OA以下の干渉色を有する酸化皮
膜を形威し、その上に有色の透明又は半透明塗膜をコー
トしたものである。
具体的にはチタンを鏡面に研摩し、陽極酸化処理を行い
、酸化皮膜の厚さを適当に制御して各種の干渉色を得て
いる。
例えば10%硫酸中で白金を陰極と]7チタンを陽極酸
化処理を行うと電圧15Vで黄金色、電圧30Vで青色
を得、電圧を変化することによって酸化皮膜の厚さが変
化し、各種の干渉色が得eれる。
又チタンを鏡面研摩後室気中で加熱すると、酸化皮膜に
よる干渉色が生じ、例えば400℃で15分加熱すれば
黄色、450℃で1809加熱すれば紫色の干渉色が得
られる。
これらの皮膜は密着性がよくチタンの酸化物であるので
耐食性に優れ安定であり、脱色が変色がなく、膜厚は1
00OA以下であるので、眼鏡フレームの曲げ加工や装
用中の曲げ応力に対して亀裂などが生じない。
又硬いのですり傷などが付きにくく、これらの特徴によ
って長期の使用に於いても初期の色彩を維持することが
できる。
また眼鏡フレームの形に組立てた後皮膜を形成するので
複雑な形状のデザインにも対応できる。
なお、眼鏡フレームの着色が酸化皮膜形成により得られ
る干渉色そのままであると、■色がケバケバしいこと、
@指紋が付くと指紋の層が薄いので干渉現象が影響され
て色が変化したり、指紋が目立つことなどの諸欠点があ
る。
このため本考案では酸化皮膜の上にさらに有色の透明又
は半透明の塗膜をコートしている。
又陽極酸化皮膜を形成する際眼鏡フレームの一部分を電
解液に浸漬するか、非電導物質を塗付して電解液に浸漬
し、陽極処理を行えば、液に浸漬されない部分および非
電導物質を塗付した部分には皮膜が生せず、干渉色が生
じないので、有色、白色の2色の眼鏡フレームとなり、
又白色部分を電解条件を変えて陽極処理を行ったり前記
非電導物質を有色塗装とし、残存すれは2色のコンビネ
ーション眼鏡フレーl、が得られる。
この処方により多色のコンビネーション眼鏡フレームが
得られる。
又テンプルを蝶番から取りはずすことができる如く威し
ておけば、フロント部分と別に処理することによって別
色にすることは容易である。
これらの事により各種カラフルな眼鏡フレームが得られ
る。
陽極酸化皮膜を形成する例 第1図に示した如きリム1,1′、ブリッジ2、蝶足3
,3′ヨロイ智4,4′、テンプル5゜5′、蝶番6,
6′を市販の純チタン材で構成した眼鏡枠を鏡面研摩後
、10%硫酸液にリム1,1′のA−A’線より上部を
浸漬し、陰極を白金、眼鏡フレーl、を陽極として電圧
20Vて陽極処理を行ない、浸漬部分に紫色の干渉色を
得た。
次にリム1.1′の13−B’より下部を浸漬し、電圧
15Vで陽極処理を行ない、浸漬部分に黄色の干渉色を
得た。
紫、白、黄金色の3色の色彩を持ったチタン製眼鏡フレ
ームを得た。
なお、第1図のp −p’断面図を第2図に示す。
チタン5の表面には酸化皮膜50が形成されている。
この眼鏡フレームをJISに示されている方法でキャス
試験16時間行なったが皮膜のはく離、変色が生じなか
った。
又テンプルを90度曲げる試験を行なったが皮膜のはく
離が生じなかった。
なお、この陽極酸化皮膜を形成する例の場合に線A−A
’より上部を10%硫酸液に浸漬陽極処理を行ない浸漬
部分に紫色を得た後、浸漬部分を線B−B’方向へ移動
しつつ、電圧を下げれば酸化皮膜の厚さが電圧に応じて
変化するので色調も変化し、その部分は紫から無色(白
)までのぼかし色となる。
以下実施例について詳述する。
実施例1第1図に示したチタン製の眼鏡フレームのブリ
ッジ2およびヨロイ智4,4′に赤色のエポキシ樹脂で
塗装し、実施例1と同様な方法で全面に陽極酸化処理を
行ない、赤色塗装部以外に黄色の干渉色を得た。
その後テンプル5,5′に淡ピンク色の透明なエポキシ
樹脂を塗付することによってピンクゴールド色となし、
ブリッジ2、ヨロイ智4.4′が赤色、リム1,1′、
蝶足3,3′が黄色、テンプル5,5′がピンクゴール
ド色の眼鏡フレームを得た。
これを陽極酸化皮膜を形成する例と同様の試験を行なっ
た結果、はく離や変色はなかった。
実施例 2 第1図に示したチタン製の眼鏡フレームを空気中で45
0℃で3紛加熱し褐色の干渉色を得た。
実施例1と同様に干渉色によって着色した後有色の半透
明物質を塗布した結果、干渉色よりおちついた色が得ら
れた。
上述の如くチタン部材で構成した眼鏡フレームに陽極酸
化皮膜、加熱による酸化皮膜によって干渉色を得る際に
、陽極酸化処理条件、加熱温度、時間を適当に選ぶこと
によって任意の干渉色が得られ、耐食性、耐候性、密着
性に優れた各種色彩のチタン製眼鏡フレームを得ること
ができる。
又多色にすることも容易であり、これらに1部分の塗料
によるカラー、有色半透明樹脂のコートを組合せれば斬
新的な色観を得ることができる。
チタン合金の場合は純チタンと同一色を得るためには処
理条件が若干異なるが、処理方法は同じである。
チタン部材を熱処理によってあらかじめ結晶粒を粗大化
しておき、その後、酸化皮膜の干渉色を得ると結晶粒の
方向によって色彩が異なりモザイク状の色となり、色調
の異なった美観が得られるが、眼鏡フレームは、ばね強
度を必要とする場所があるのでそのような場所には70
0℃以上の加熱は好ましくない。
チタンは希硫酸、希塩酸、希硝酸などで長時間煮沸する
と着色するが、これら化学酸化法による着色は前記方法
によるものよりも膜質が劣り、眼鏡フレームに適用する
のにはあまり好ましい方法ではない。
眼鏡フレームの金属部材の結合にはろう付けによる場合
が多い。
本考案の眼鏡フレームにろう付けが必要な場合には、チ
タン合金、ろう材、例えば70Ti−15Niろう材を
使用すれば陽極酸化処理の場合に構成部材と同色が得ら
れる。
以上の如く本考案の構成により、酸化皮膜の上に有色の
透明又は半透明塗膜をコートすることにより、■干渉色
のケバケバしさをなくして落ついた色にすると共に色の
バラエティ−を更に増加させ、■指紋の影響を解消し、
かつ■酸化皮膜だけでは薄いのでキズがつきやすく、そ
のため素地が露出して変色しやすいが、塗膜のコートに
よりそれを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す斜視図、第2図は第1図
のp−p’矢視断面図である。 主要部分の符号の説明、50・・・・・・酸化皮膜、1
.1′・・・・・・リム、3,3′・・・・・・蝶足、
2・・・・・・ブリッジ、4,4′・・・・・・ヨロイ
智、5.5’・・・・・・テンプル、6,6′・・・・
・・蝶番。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. チタン又はチタン合金部材で構成した眼鏡フレームにお
    いて、チタン又はチタン合金部材の表面に厚さ100O
    A以下の干渉色を有する酸化皮膜を形威し、その上に有
    色の透明又は半透明塗膜をコートし、それにより複合色
    を出したことを特徴とする眼鏡フレーム。
JP1980058493U 1980-04-28 1980-04-28 眼鏡フレ−ム Expired JPS6037543Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1980058493U JPS6037543Y2 (ja) 1980-04-28 1980-04-28 眼鏡フレ−ム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1980058493U JPS6037543Y2 (ja) 1980-04-28 1980-04-28 眼鏡フレ−ム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56159310U JPS56159310U (ja) 1981-11-27
JPS6037543Y2 true JPS6037543Y2 (ja) 1985-11-08

Family

ID=29652974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1980058493U Expired JPS6037543Y2 (ja) 1980-04-28 1980-04-28 眼鏡フレ−ム

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JP (1) JPS6037543Y2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS422354Y1 (ja) * 1965-02-17 1967-02-13
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JPS5462456A (en) * 1977-10-26 1979-05-19 Oki Electric Ind Co Ltd Uniform cable take-up device

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Also Published As

Publication number Publication date
JPS56159310U (ja) 1981-11-27

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