JP3005701U - セラミック塗膜を有する眼鏡フレーム - Google Patents

セラミック塗膜を有する眼鏡フレーム

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JP3005701U
JP3005701U JP1994008749U JP874994U JP3005701U JP 3005701 U JP3005701 U JP 3005701U JP 1994008749 U JP1994008749 U JP 1994008749U JP 874994 U JP874994 U JP 874994U JP 3005701 U JP3005701 U JP 3005701U
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ceramic
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ceramic coating
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真隆 山内
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共美産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 表面硬度が高く、傷や磨耗に強く、金属アレ
ルギーを引き起こさず、高級感のある光沢を失わないセ
ラミック塗膜を有する眼鏡フレームを提供する。 【構成】 金属や樹脂の素材7の上に直接セラミック塗
料を塗装して、セラミック塗膜10を形成することもあ
る。或いは、洋白、合金などの金属の素材7の上にニッ
ケルなどをベースとした下地メッキ8を施したり、アク
リルなどの樹脂塗膜9を形成し、この上にセラミック成
分を含むセラミック塗料を塗装して、最表層としてセラ
ミック塗膜10を形成する。セラミック塗料には顔料や
染料を混ぜ合わせて、セラミック塗膜10を着色層とし
て兼ねさせることもある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は眼鏡フレームに関するものであり、特に表層の剥離・磨耗などが生 じ難いセラミック塗膜を有する眼鏡フレームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
眼鏡フレームの表面処理としては、従来様々な態様が採用されている。樹脂や 金属の素材に、着色塗料を単純に塗布したものもあり、また洋白、合金やチタン などの金属を素材として採用した金属製の眼鏡フレームでは、ニッケルやパラジ ウムをベースとした金属メッキを施し、これら下地メッキの上に仕上げの表面と なるアクリル樹脂やウレタン樹脂を塗布して表層を形成するなどが一般的に採用 されている。またメッキ層をそのままフレームの表層としてしまうことも採用さ れている。
【0003】
【この考案が解決しようとする課題】
上記した表面処理の中で、素材の上にアクリル樹脂やウレタン樹脂を塗布して 表層とするものでは、長期的な使用によって欠落や剥離などの問題が生じている 。具体的には、汗や整髪料によって樹脂が膨潤し強度が著しく低下し、塗膜にキ ズが入ったり剥離するという事態が報告されている。また毛髪によって塗膜が磨 耗することも、塗膜損傷の大きな原因であることが報告されている。このような 塗膜保護のために、樹脂塗装の上に更に樹脂による透明なコーティングを施して いるものもあるが、塗装後に行なう部分的な樹脂加工や印刷をハジいてしまい、 これらの密着が良くないとの問題が生じている。
【0004】 またニッケルなどをベース金属メッキを使用眼鏡フレームでは、金属アレルギ ーの問題が生じている。眼鏡フレームの表層として金属メッキを使用したもので あると、これに恒常的に触れている皮膚がアレルギー反応を起こし、皮膚がただ れたりすることがあるものである。更に上記したような樹脂の表層であると、汗 や整髪料によって膨潤すると表層の硬度が低くなるが、これは表層の剥離を招く だけでなく、硬度が低くなった樹脂層の光沢は鈍くなり、フレーム全体の高級感 を損なうという問題も引き起こしている。
【0005】 この考案は以上のような課題を解決するためになされたもので、表層の欠落や 剥離の問題が生ぜず、また金属アレルギーの問題を解消し、フレーム全体の高級 感を損なうことがなく、更に加工や印刷の密着性も良好なセラミック塗膜を有す る眼鏡フレームを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案にかかる眼鏡フレームは、フレーム素材を覆う最表層としてセラミッ ク塗装を施すものである。眼鏡フレームを構成する素材としては、金属素材、樹 脂素材の様々な材料が採用できるもので、金属素材としてはステンレスの他、従 来フレーム素材として採用している各種合金が採用できる。樹脂素材としてはセ ルロイドやアクリルなど従来フレーム素材として採用している各種樹脂が採用で きる。セラミック塗装に使用するセラミック塗料は、セラミック成分を含み、こ れにシンナーなどの揮発性材料や、セラミック成分を固める硬化材などを混ぜ合 わせたものである。セラミック塗料の塗装方法は、吹き付けでも含浸でも、塗装 の方法は任意に選択可能である。塗装の後、塗膜の硬化の促進を行なうために、 焼き付けを行なうことも可能である。
【0007】 このセラミック塗装を行なうのは、フレーム素材表面に直接でもよいが、予め 素材面にメッキ処理を施しておき、その上にセラミック塗装を施してもよい。例 えば、金属素材面にまず下地メッキを施し、この上にアクリル樹脂またはウレタ ン樹脂の吹き付け塗装や電着塗装を行ない、焼き付ける。この上にセラミック塗 料を塗装する。これにより、素材を覆う最表層として10〜50μ程度の厚さの セラミック塗膜が形成される。要するに、素材を覆う最表層としてセラミック塗 膜を採用するもので、その下の塗装や処理の有無、或いはその方法は広く選択・ 採用できる。
【0008】 セラミック塗装は、アクリル樹脂やウレタン樹脂により仕上げ塗装を施したも の、或いは金属メッキなどの金属仕上げを施したものの上に、更に行なうことが ある。例えば下地メッキの上にアクリル樹脂の電着塗装を施した上に、仕上げ塗 装としてアクリル樹脂やウレタン樹脂を塗装し、この上に更にセラミック塗装を 行ない表面強度を高めることができる。これは、従来仕上げ処理として考えられ ている表層を更に覆うためにセラミック塗膜を最表層として採用することを示す もので、顧客の要望による後処理としてセラミック塗膜を最表層として形成する ことも可能であることを意味するものである。
【0009】 セラミック塗料に顔料や染料を混合して使用することもできる。顔料や染料に よってセラミック塗料に着色することによって、セラミック塗料を単なるトップ コート(最終的な皮膜)としてではなく、最表層となる着色塗膜の形成に使用す る。
【0010】
【作用】
セラミック塗膜は硬度が高く、また汗などによっても膨潤しない。従って摩耗 や剥離が生じ難い。セラミックの最表層となるため、これが肌に触れても金属ア レルギーを引き起こさない。セラミック塗膜はその上に樹脂を載せても密着がよ く、部分的な樹脂加工や印刷が問題なく行なえる。セラミック塗膜は汗などによ る硬度の低下がなく、光沢が鈍くなって高級感を損うということがない。
【0011】
【実施例】
以下、図に示す実施例に基づきこの考案を詳細に説明する。図1に示すのはこ の考案にかかる眼鏡フレームの全体図であり、左右に溝1・1をブリッジ2によ って繋ぎ、その左右端のヨロイ3・3から丁番4・4を介してテンプル5・5が 取り付けられている。テンプル5・5の先端には樹脂材料によってモダン6・6 が取り付けられている。実施例では、この眼鏡フレームのモダン6・6以外の金 属製素地のトップコートとしてセラミック塗膜を形成した。
【0012】 図2に示すのは、ひとつのコーティング層の例を示すもので、洋白、合金など の金属の素材7の表面にまずニッケルをベースとした下地メッキ8を施してある 。この上にアクリル樹脂を吹き付け塗装して、150℃程の熱によって約40分 焼き付けアクリル樹脂塗膜9を形成してある。この上に透明なセラミック塗料を 吹き付け、150℃程の熱によって約40分焼き付けてセラミック塗膜10を形 成したものである。透明なセラミック塗膜10によって、その下のアクリル樹脂 塗膜9や下地メッキ8を覆うとともに、その色を生かしている。
【0013】 図3に示すのは他のコーティング層の例を示すもので、金属の素材7の表面に 下地メッキ8を施し、この上にアクリル樹脂の電着塗装を行なった後、190℃ 程で30分程度焼き付けて、アクリル電着塗膜11を形成してある。この上にア クリル樹脂を吹き付け塗装の後、焼き付けてアクリル樹脂塗膜9を形成してある 。この上に更に透明なセラミック塗料を吹き付け、焼き付けて透明なセラミック 塗膜10を形成したものである。
【0014】 図4に示すのは他のコーティング層の例を示すもので、金属の素材7の表面に 下地メッキ8を施し、この上にアクリル樹脂を吹き付け塗装して焼き付け、アク リル樹脂塗膜9を形成してある。この上にセラミック塗料を吹き付けて焼き付け 、セラミック塗膜10を形成してある。このセラミック塗料には顔料若しくは染 料を混ぜ合わせて、任意の着色がなされている。このようなセラミック塗料によ って形成されたセラミック塗膜10は、その下の樹脂塗膜9や下地メッキ9を覆 うとともに、着色層としても採用できることになる。これにより別の着色層を形 成する必要がなく、工程の省略およびコスト低減を図ることができる。
【0015】 図5に示すのは金属、或いは樹脂の素材7の表面に、直接セラミック塗料を塗 装して、セラミック塗膜10により素材7表面を覆った場合である。図6に示す のは、素材7の上に下地メッキ8を施し、この上にセラミック塗装を行なってセ ラミック塗膜10によって覆った場合である。
【0016】 上記したセラミック塗膜10の上に、ブランド名などをシリコン樹脂によって 記載したりスクリーン印刷することがあるが、セラミック塗膜10はこれら樹脂 やインクをハジかず、密着は良好である。
【0017】
【考案の効果】
この考案は以上のような構成を有し、次のような効果を得ることができる。 セラミック塗膜をトップコートとして採用したため、汗や整髪料などによって もセラミック塗膜は膨潤せず、トップコートの硬度が低下することがない。これ によって塗膜の摩耗や剥離が生じ難くなり、眼鏡フレームの修理件数を著しく少 なくすることができる。 アクリル樹脂やウレタン樹脂によって仕上げたものであっても、この上に更に セラミック塗膜を形成するこによって眼鏡フレームの表面塗膜の性能を格段に向 上させることができる。 セラミック塗料に顔料や染料を混ぜ合わせることにより、セラミック塗膜を着 色層としても兼ねさせることができ、別途に着色層を形成する必要がなく、工程 の省略、コスト低減を図ることができる。 セラミック塗膜は樹脂や印刷インクをハジくことがなく、塗装後の部分的な樹 脂加工や印刷の表面への加工が可能である。 素材の最表層をセラミック塗膜によって覆ったため、これに人の肌が触れても 金属アレルギーを引き起こさない。 セラミック塗膜は、汗などによって膨潤して硬度が低下するということがない ので、光沢が鈍くならず高級感を損なうようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】眼鏡フレームの全体図である。
【図2】素材上に形成した塗膜の一実施例の断面図であ
る。
【図3】素材上に形成した塗膜の他の実施例の断面図で
ある。
【図4】素材上に形成した塗膜の他の実施例の断面図で
ある。
【図5】素材上に形成した塗膜の他の実施例の断面図で
ある。
【図6】素材上に形成した塗膜の他の実施例の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 溝 2 ブリッジ 3 ヨロイ 4 丁番 5 テンプル 6 モダン 7 素材 8 下地メッキ 9 アクリル樹脂塗膜 10 セラミック塗膜 11 アクリル電着塗膜

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム素材を覆う最表層として、セラ
    ミック成分を含むセラミック塗料によってセラミック塗
    膜を形成してなる眼鏡フレーム。
  2. 【請求項2】 フレーム素材表面に樹脂仕上げ、若しく
    は金属仕上げを施したものの上に、これを覆う最表層と
    してセラミック成分を含むセラミック塗料によってセラ
    ミック塗膜を形成してなる眼鏡フレーム。
  3. 【請求項3】 フレーム素材を覆う最表層として、セラ
    ミック成分を含むセラミック塗料に顔料若しくは染料を
    混合したものによってセラミック塗膜を形成してなる眼
    鏡フレーム。
JP1994008749U 1994-06-27 1994-06-27 セラミック塗膜を有する眼鏡フレーム Expired - Lifetime JP3005701U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014221083A (ja) * 2013-05-13 2014-11-27 株式会社 臥龍 アレルギーフリー金属製品

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63318518A (ja) * 1987-06-22 1988-12-27 Hikari Matsumura 眼鏡フレ−ム
JPH05257091A (ja) * 1992-03-11 1993-10-08 Nikon Corp 溶射によって装飾を施したチタンフレーム

Patent Citations (2)

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