JPS6215775Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主として一部にプラスチツクによる装
飾を施した金属色の眼鏡枠に関する。

従来この種の眼鏡枠は、金属で枠全体を形成
し、その一部にプラスチツクをビス止め、接着等
の方法で取付けてなるものであつた。このため製
作に手数がかかり、また金属を用いるため重いと
いう欠点を有している。

本考案はこのような欠点を解消し、製作が容易
で軽いプラスチツク色および金属色の双方を用い
た眼鏡枠を得るものである。

すなわち本考案は、プラスチツクに金属メツキ
を施すことができるABS樹脂のように易メツキ
性のものと、金属メツキを施すことができないエ
ポキシ樹脂セルロイド、アセテートのような非メ
ツキ性のものとがあることに着目し、眼鏡枠を上
記両プラスチツクの双方を表面に露出させて形成
し、この後、全体をメツキすることにより、易メ
ツキ性プラスチツク表面のみに金属メツキを施し
たものである。

次に図示する実施例により、本考案を説明す
る。第１図〜第３図は眼鏡枠１０を示す。この眼
鏡枠１０のほぼ全体を構成する本体１２は易メツ
キ性のABS樹脂よりなる。本体１２の眉部分は
断面が略逆Ｔ字状となり、ここの前上部および後
上部には装飾部１４が非メツキ性のエポキシ樹脂
を充填することにより形成されている。本体１２
の表面には、この眼鏡枠１０全体にメツキ加工を
行うことにより、金属メツキ１６が施されてい
る。なお、このメツキ加工により装飾部１４の表
面には金属メツキは施されない。

この眼鏡枠１０は、金属色およびプラスチツク
色を有しながら、全体がプラスチツク製であるの
で製作加工が容易であり、また軽量である。しか
もプラスチツク自体の性質により一部のみ選択的
にメツキを施しているので、メツキ加工も容易で
ある。

上記実施例では、眼鏡枠の一部分にプラスチツ
ク色部分を有していたが、反対に大部分をプラス
チツク色とし、一部分を金属色とすることもでき
る。たとえば、第４図に示す眼鏡枠２０のよう
に、本体２２を非メツキ性のセルロイドで形成
し、眉部分の装飾部２４をABS樹脂で形成し
て、この表面のみに金属メツキ２６を施すことも
できる。

また、装飾部の位置も任意であり、眉部分の
他、ブリツジ部、つる部等に設けてもよい。さら
に、眼鏡枠全体をプラスチツク製とせず、一部に
金属部分を設け、他のプラスチツク部分について
上記の構成を用いることもできる。

本考案の眼鏡枠は、以上のようにプラスチツク
の一部の表面にプラスチツクの特性により選択的
に金属メツキを施し金属色を得るので、メツキ加
工、製造加工が容易であり、かつ、軽量となると
いう特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の正面図、第２図は
同部分平面図、第３図は第１図の−線端面
図、第４図は他の実施例の前図と同様の端面図で
ある。 １０，２０……眼鏡枠、１２，２２……本体、
１４，２４……装飾部、１６，２６……金属メツ
キ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 易メツキ性プラスチツクと非メツキ性プラスチ
   ツクの双方を表面に露出させて形成し、この易メ
   ツキ性プラスチツクの表面に金属メツキを施して
   なる眼鏡枠。