JPS5926332Y2 - 眼鏡用鼻当て - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は眼鏡当鼻当てに関し、詳しくは、パッドの中
にパッド芯を埋込み、該パッド芯の突出した箱ネジ取付
部を、眼鏡フレームより突設した箱にネジを介して取付
ける眼鏡用鼻当てに関するものである。

この種の眼鏡用鼻当てにおいて、パッドをシリコンで成
形し、厚味を大としたものが、肌当りが良く弾力性があ
り、眼鏡枠がズリ落ちにくいという利点があるため好適
に用いられている。

しかしながら、従来のシリコン製パッドを用いたもので
は、第１図及び第２図に示す如く、パッド１内に埋込み
パッド芯２のパッド埋込部２ａとパッド１との大きさに
多きな差があり、がっ、パッド芯２は金属製であるため
、パッド１を曲げるとパッド１が切れる欠点がある。

また、パッド芯２を従来は鍛造によって作っているため
、寸法誤差が大きく、がっ、パッド支持箱３側に結合す
るパッド支持箱取付部２ｂに穿設する箱ネジ取付穴２Ｃ
の位置にもバラツキがあり、そのため、組立後のパッド
の動きにバラツキが生ずる欠点もあった。

この考案は上記欠点を解消せんとするものであり、パッ
ドをシリコンで成形すると共に、パッド芯を強度のある
合成樹脂を射出成形で一体成形し、精度の向上を図ると
共に、該パッド芯のパッド埋込部の中央部に突出する突
出部と、該突出部両側の平坦部に孔とを設け、上記パッ
ドと該パッド芯の密着性を向上させ、また、上記パッド
埋込部の大きさをパッドの全体の大きさに近似させてパ
ッドの略全域にわたってパッド芯を埋込むようにし、パ
ッド芯を弾力性のある合成樹脂で成形していることと併
せて、パッドを曲げてもパッド芯によりパ゛／ドが切れ
ないようにしたことを特徴とする眼鏡用鼻当てを提供す
るものである。

以下、この考案を第３図以下の図面に示す実施例により
詳細に説明する。

５はシリコン樹脂で射出成形して形成した４巾のパッド
、６は適度の硬性、弾力性を有する合成樹脂で射出成形
して形成したパッド芯である。

上記パッド芯６はパッド５内に埋込まれるパッド埋込部
７と、箱（図示せず）にネジで組付けられたネジ穴８を
有するパッド支持箱取付部９とよりなる。

パッド埋込部７はパッド６の全体の大きさよりやや小さ
めの卵形状としており、パッド６内にその周縁部を残し
て略全域にわたって埋込んでいる。

該パッド埋込部７は図示の如く中央部に突出した突出部
１０を設け、該突出部１０に断面波形の模様を形成する
と共に、突出部１０の両側部に所定間隔をあけて小孔１
１を穿設し、パッド５とパッド芯６との密着性を良好と
し、剥離しないようにしている。

上記パッド芯６は両組って射出成形で形成した後、パッ
ド成形用金型内の所定位置に位置させ、シリコン樹脂を
射出成形して、パッド埋込部７をパッド５の内部に埋込
んだ状態でパッドを成形する。

よって、パッド芯６を形成する合成樹脂としては、シリ
コン樹脂よりも高温で可塑性を有するものが使用される
。

よって、該パッド芯６の材質としては、ポリカーボネー
ト、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレン、ＡＢ
Ｓ樹脂、ＡＳ樹脂、ポリフェニレンオキサイド、塩化ビ
ニール樹脂、ポリスチレン、ポリアセタール等が好適に
用いられる。

上記した構成の眼鏡用鼻当てによれば、下記に例挙する
作用効果を有する。

■ 弾力性のあるシリコン製パッドの中に、硬度及び弾
力性のある合成樹脂で成形したパッド芯を埋込み、かつ
、該パッド芯の埋込部をパッド全体の大きさに近似させ
て略全域にわたって埋込んだため、全体的に弾力性があ
り、パッドを曲げても切れる恐れは全くない。

■ パッド芯に強度のある合成樹脂を使用するため、軟
かなパッドに適当な弾力性を持たせ、装着感を良くする
と同時に、眼鏡枠支持具とじての機能面での強度も発揮
できる。

■ パッド芯を合成樹脂にて射出成形しているため、寸
法誤差が少なく、精度が良くなり、箱側との組付は後に
、パッドの動きにバラツキがなくなる。

■ パッドをシリコン樹脂で成形し、かつ４巾としてい
るため、肌当りが良く、弾力性があり、眼鏡枠がズリ落
ちにくい。

■ パッド芯のパッド埋込部の中央部に突出する突出部
と、その突出部両側の平坦部に孔とを設けているため、
パッドとパッド芯の密着性が良好で剥離しない。

■ パッド芯及びパッドを共に樹脂で形成しているため
、軽量で腐蝕の問題がなく、かつ安価に製作できると共
に、カラー化を図り、例えば、透明パッド内に有色パッ
ド芯を組み合せ、ファション化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す正面図、第２図は第１図の垂直断
面図、第３図はこの考案の一実施例を示す正面図、第４
図は第３図の側面図、第５図は第３図のＶ−Ｖ線断面図
、第６図は第３図のＶＩ−ＶＩ線断面図である。 ５・・・・・・パッド、６・・・・・・パッド芯、７・
・・・・・パッド埋込部、９・・・・・・パッド支持箱
取付部、１０・・・・・・突出部、１１・・・・・・小
孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シリコンで成形した厚みのあるパッド５と、箱ネジ穴８
   を穿設したパッド支持箱取付部９と上記パッド５の内部
   に埋設されるパッド埋込部７とを強度及び弾力性のある
   合成樹脂で射出一体成形したパッド芯６とよりなり、該
   パッド芯６のパッド埋込部７の大きさを、パッド５に周
   縁部を残して略全域にわたって埋込むと共に、上記パッ
   ド支持箱取付部９と反対側のパッド埋込部７の面の略中
   央部に突出する突出部１０を設けると共に、該突出部１
   ０の両側の平坦部に孔１１を穿設したことを特徴とする
   眼鏡用鼻当て。