JP3015249U - 時計バンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は肌ざわりが良好で且つ強度を増進し
てデザイン豊富な熱加圧成形タイプの時計バンドを提供
することを目的とするものである。 【構成】 本考案は硬質素材と軟質素材を組合わせて熱
加圧成形することによりバンドに硬質部分と柔質部分と
を有せしめたことを特徴とする時計バンドにある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は時計バンド、詳しくはバンドに硬質部分と軟質部分とを有せしめて なる時計バンド、およびデザインの多様性を追及し得る時計バンドに関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

この種の時計バンドとしては実開昭５８−１１４１１０号公報、実開昭５９− １５６５１３号公報がある。前者は金属薄板を透明または半透明の合成樹脂にて 被覆することを記載し、後者は上部バンド層と下部バンド層の間に装飾層を設け 、これを上部バンド層より透かして見えるようにしたことを記載している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記の両公報は三層構造によって全体を硬くなして着用時の肌 ざわりを不快にするという課題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は硬質素材と軟質素材を組合わせて時計バンドを熱加圧成形することに より、肌に接する裏面や側縁部分を軟質部分にして肌ざわりを良好とし、さらに 例えばエンドピースと止孔並設部分を硬質にして耐久力を持たせて長期に亘り快 適に使用し得るようにして、かかる課題を解決しようとするものである。

【０００５】

【作用】

本考案は時計バンド成形用の型内に硬質素材と軟質素材を組合わせて挿入して 熱加圧成形することにより、一部を硬質部分、他を軟質部分として時計バンドを 成形して、肌ざわりを良好にして時計バンドの強度を強化し、さらに内部にまた は上面に金属や布などの装飾片を配設してデザインバリエーションを発展させる ようにしたのである。

【０００６】

【実施例】

以下図面に基づいて実施例を説明する。

【０００７】 図１に示すように表側に硬質のシリコンゴム（ウレタン樹脂）１、裏側に軟質 のシリコンゴム（ウレタン樹脂）２をあらかじめ貼り合わせて成形用の型（図示 していない）内に入れて熱加圧成形して時計バンド３とするのである。

【０００８】 時計バンド３は肌に接する裏側が軟質部分2aとなるので、着用使用に際して軟 質部分2aが肌に接して肌ざわりを良好にすることとなる。また時計バンド３の表 側は硬質部分1aにて形成されて強化されるため、疵のつくことが防止されて長期 間使用に耐えるものとなる。

【０００９】 図２はエンドピース４と止孔並設部分５を補強するために硬質部分1aにて形成 した例を示している。なお、実施例ではエンドピース４と止孔並設部分５をそれ ぞれ分離した硬質部分1aとしているが、エンドピース４と止孔並設部分４とが一 体に連なった素材で成形することもできる。また図面はいわゆる剣先側バンドを 示しているが、美錠側バンドの場合はエンドピース部分と美錠取付部分を硬質部 分とするのである。

【００１０】 図３はエンドピース４と止孔並設部分５を含む中間部分を硬質部分1aとし、側 縁部分を軟質部分2aとした他の例を示すものである。

【００１１】 また図４は透明な硬質のシリコンゴム（ウレタン樹脂）１と軟質のシリコンゴ ム（ウレタン樹脂）２の間に金属，布などにてなる装飾片６を挟入し貼り合わせ て成形型（図示してない）内に入れて熱加圧成形して時計バンド3aとした例を示 している。

【００１２】 図５は硬質のシリコンゴム（ウレタン樹脂）１上に装飾片６を載着して一体に 成形した例を示している。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は以上のようにして硬質素材と軟質素材を組合わせて時計バンドを熱加 圧成形するようにしたので、時計バンドは肌に接する部分を軟質、表側などを硬 質にして肌ざわりを良好にして且つ強化して長期間耐用するという効果を生ずる 。

【００１４】 また、装飾片を挿入して熱加圧成形することにより肌ざわりを良好とし且つ強 化しながらデザインバリエーションに富み、発展した時計バンドを提供すること ができるという効果を生ずる。

【００１５】 エンドピースおよび止孔並設部分を硬質にして強化することができるという効 果を生ずる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 表側を硬質部分、裏側を軟質部分とした実施
例を示す側面図である。

【図２】 エンドピースと止孔並設部分を硬質部分と
し、他を軟質部分とした例を示す平面図である。

【図３】 中間部分を硬質部分、側縁部分を軟質部分と
した例を示す平面図である。

【図４】 硬質の表側と軟質の裏側の間に装飾片を挟入
した例を示す側断面図である。

【図５】 硬質の表側上に装飾片を載着した例を示す側
断面図である。

【符号の説明】

１は硬質のシリコンゴム（ウレタン樹脂） 1aは硬質部分 ２は軟質のシリコンゴム（ウレタン樹脂） 2aは軟質部分 ３，3aは時計バンド ４はエンドピース ５は止孔並設部分 ６は装飾片

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 硬質素材と軟質素材を組合わせて熱加圧
   成形することによりバンドに硬質部分と柔質部分とを有
   せしめたことを特徴とする時計バンド。
2. 【請求項２】 硬質素材と軟質素材はシリコンゴムを含
   むゴムである請求項１記載の時計バンド。
3. 【請求項３】 硬質素材と軟質素材はウレタン樹脂を含
   む合成樹脂である請求項１記載の時計バンド。
4. 【請求項４】 表側を硬質部分、裏側を軟質部分とする
   請求項１乃至３のいずれかに記載の時計バンド。
5. 【請求項５】 硬質の表片と軟質の裏片間に異素材を挟
   入し、または硬質の表片上に異素材を載着する請求項１
   乃至４のいずれかに記載の時計バンド。
6. 【請求項６】 表片を透明とする請求項１乃至５のいず
   れかに記載の時計バンド。
7. 【請求項７】 中間部分を硬質部分、側縁部分を軟質部
   分とする請求項１乃至３のいずれかに記載の時計バンド
8. 【請求項８】 エンドピース部分と止孔並設部分を硬質
   部分、他を軟質部分とする請求項１乃至３のいずれかに
   記載の時計バンド。