JP3016150B2 - 真珠顔料塗料組成物及び真珠調光沢クロス - Google Patents

真珠顔料塗料組成物及び真珠調光沢クロス

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JP3016150B2 JP2062555A JP6255590A JP3016150B2 JP 3016150 B2 JP3016150 B2 JP 3016150B2 JP 2062555 A JP2062555 A JP 2062555A JP 6255590 A JP6255590 A JP 6255590A JP 3016150 B2 JP3016150 B2 JP 3016150B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、真珠調光沢面を有し、オフセット印刷適性
に優れ、かつオフセット印刷によって真珠調光沢が損わ
れることないクロス及び、このクロスを提供するための
真珠顔料塗料組成物に関するものである。
〔従来の技術〕
真珠顔料を混合してなる真珠顔料塗料を原紙上に塗布
してなる真珠顔料塗料塗被紙は、真珠調の美しい光沢を
有しているため、各種用途に広く使用されている。また
この真珠顔料塗料塗被紙の真珠光沢面にオフセット印刷
が施されるが、真珠顔料の存在のために、オフセット印
刷適性が悪いのが実情である。
従来のパール顔料塗料は、真珠顔料の合成樹脂成分
(接着剤成分)に対する配合量に重点をおいて調整され
たものであり、この場合、真珠顔料の配合量を少くして
合成樹脂成分の配合割合を多くすれば、原紙上への固着
は良くなるが、当然にパール調光沢が悪く、さらにまた
印刷インクのセット性が良くなることもない。
従来、真珠(パール)調光沢を低下させることなく、
しかもオフセット印刷適性を向上させる方法として、例
えば特公平1−47597号のごとく、パール顔料塗料塗被
層の上に水溶性高分子物質の表面処理層を設けることが
開示されている。しかしながらこのように、パール顔料
塗料塗被層の上に水溶性高分子物質の表面処理層を別途
設けることは、工程の煩雑さとコスト高とが伴い、また
パール調光沢の多少の低下も避けられない。
一方、通常のコート紙用塗料中に配合して使われてい
る充填剤、例えば、炭酸カルシウム、焼成クレイ、水酸
化アルミニウム、活性白土、サチンホワイト、等をパー
ル顔料塗料中に配合して、印刷インクの吸収性を向上さ
せる方法も当然に考えられるが、この方法では、パール
光沢の低下は避けられない。
以上のごとく、パール顔料塗料塗被面のパール光沢と
オフセット印刷適性とを、そのパール顔料塗料塗被層の
一層のみで満足するパール調光沢クロスは、いまだ提供
されていないのが現状である。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、パール顔料塗料の塗被層であって、美しい
パール調光沢を保持していると共に、オフセット印刷適
性に優れた、クロスおよびこのクロスを形成するための
パール顔料塗料組成物の提供を課題とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、パール顔料100重量部に対して20重量部〜1
50重量部のカオリンクレーと適量の溶剤および合成樹脂
成分を混合し、要すればその他添加剤等を配合してなる
パール顔料塗料組成物を基材上に塗被することによって
得られたパール調光沢クロスに関するものである。
すなわち、本発明は、パール顔料とカオリンクレーと
を主成分として配合した塗料の塗膜を形成することによ
って、パール光沢があって、かつオフセット印刷適性の
あるクロスの提供に成功したものである。
カオリンクレーは、六角板状構造であって、塗被紙用
塗料に混合して、これを基材表面で塗膜化した場合、平
滑性、インク保持性などを与える。このようにカオリン
クレー自体が平滑性、インキ保持性を付与する性質のも
のであることはよく知られているが、これをパール顔料
に混合して塗料を調整して、その塗被膜を形成するなら
ば、パール光沢があって、しかもオフセット印刷適性の
優れた塗工層を得ることができるという知見を得て本発
明を完成したものである。
本発明において、パール光沢の保持とオフセット印刷
適性の付与との目的を達成するためには、パール顔料へ
のカオリンクレーの混合量を、パール顔料100重量部に
対して20重量部〜150重量部に設計しなければならな
い。20重量部に満たないときは、オフセット印刷適性が
満足されず、150重量部より多いときはパール光沢が損
われる。
本発明で使用されるパール顔料としては、天然パール
エッセンス、雲母粉末、もしくは酸化チタンコーテイン
グ雲母粉末のような合成パール顔料等がある。
一般にパール顔料は隠蔽性が悪いため、これを配合し
た塗料を塗布するに先立って、通常の塗料を下地として
塗布して下地を隠すことが行われる。したがって、この
下地用塗料を黄色などに着色しておけば、黄色がかった
パール光沢面が得られる。
本発明のパール顔料組成物に配合される合成樹脂成分
はパール顔料、カオリンクレーのバインダーとして使用
するものであるが、パール顔料のパール光沢を損うよう
なものであってはいけない。したがって好ましくは、透
明性に優れたものがよく例えば、アクリルニトリル−ブ
タジエン共重合体、アクリルニトリル−スチレン−ブタ
ジエン共重合体などのアクリル系樹脂、スチレン−アク
リル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エス
テル共重合体などのスチレン系樹脂あるいはカゼインな
どがある。
前記各バインダーのうちスチレン系樹脂は、それ自体
もオフセット印刷適性を有するものであるため、これを
バインダーとして使用するときは、バインダーの混合に
よるオフセット印刷適性の低下がなく、特に好ましい。
一般にバインダーの混合は、オフセット印刷適性を低下
させるおそれがあるため、その混合量の調整が必要であ
る。本発明ではパール顔料100重量部に対して20重量部
〜150重量部の範囲に調整することが好ましい。
〔作用〕
塗被層でのパール顔料の存在は、印刷適性特にオフセ
ット印刷適性を悪くするものであるが、本発明のパール
顔料塗料での必須成分であるカオリンクレーは、それ自
体の平滑性、インキ保持性という性質によって、パール
顔料の混合によるパール光沢を低下させることなく、そ
の塗料塗被層にオフセット印刷適性を付与するものであ
る。
また、バインダーとして透明性に優れたものを選択使
用しているため、パール顔料のパール光沢を低下させる
ことなく、塗被層の基材への密着を可能にしているので
ある。
〔実施例〕
実施例1. 下記配合のパール顔料配合組成物を、100g/m2の原紙
に15g/m2塗布して、これを乾燥して、コート紙を得た。
雲母チタン 100 重量部 カオリンクレー 125 〃 ピロリン酸ナトリウム(分散前) 0.8 〃 カゼイン 5.0 〃 アンモニア 0.9 〃 スチレンブタジエン共重合体 40 〃 トリメチロールメラミン(耐水化剤) 4.5 〃 アセチレングリコール(消泡剤) 0.3 〃 水 225 〃 実施例2. 下記配合のパール顔料配合組成物を、実施例1.と同様
の原紙に同じ量塗布して、コート紙を得た。
着色型真珠顔料 100 重量部 カオリンクレー 20 〃 ピロリン酸ナトリウム 0.5 〃 カゼイン 7.2 〃 アクリル酸エステル共重合体 16.8 〃 トリメチロールメラミン 2.5 〃 アセチレングリコール 0.2 〃 水 125 〃 比較例1. 下記配合のパール顔料配合組成物を、100g/m2の原紙
に10g/m2塗布して、これを乾燥してコート紙を得た。
雲母チタン 100 重量部 ピロリン酸ナトリウム 0.4 〃 カゼイン 2.0 〃 アンモニア 0.3 〃 スチレンブタジエン共重合体 18 〃 トリメチロールメラミン 2 〃 アセチレングリコール 0.2 〃 水 86 〃 比較例2. 下記配合のパール顔料配合組成物を、比較例1と同様
の原紙に同じ量塗布して、コート紙を得た。
着色型真珠顔料 100 重量部 炭酸カルシウム 125 〃 ピロリン酸ナトリウム 0.8 〃 カゼイン 13.5 〃 アンモニア 2.4 〃 アクリル酸エステル共重合体 31.5 〃 トリメチロールメラミン 4.5 〃 アセチレングリコール 0.3 〃 水 302 〃 〔効果〕 本発明のパール顔料塗料組成物を塗布してなるコート
紙は、塗布層の基材面への密着性が良く、その表面は優
れたパール調光沢を有すると共に、オフセット印刷適性
に優れたものであって、書籍装幀用クロス、ポスター用
クロス、等として最適である。
フロントページの続き (56)参考文献 実願 昭61−101919号(実開 昭63− 11598号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真珠顔料100重量部に対して、20重量部〜1
    50重量部のカオリンクレーと適量の溶剤および合成樹脂
    成分を混合し、要すればその他添加物等を配合してなる
    真珠顔料塗料組成物。
  2. 【請求項2】基材上に、真珠顔料100重量部に対して20
    重量部〜150重量部のカオリンクレーを配合してなる混
    合体を主成分とする真珠顔料塗料を塗被したことを特徴
    とするパール調光沢クロス。
JP2062555A 1990-03-15 1990-03-15 真珠顔料塗料組成物及び真珠調光沢クロス Expired - Fee Related JP3016150B2 (ja)

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