JPH06198819A - 化粧材およびその製造方法 - Google Patents
化粧材およびその製造方法Info
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- JPH06198819A JPH06198819A JP36039692A JP36039692A JPH06198819A JP H06198819 A JPH06198819 A JP H06198819A JP 36039692 A JP36039692 A JP 36039692A JP 36039692 A JP36039692 A JP 36039692A JP H06198819 A JPH06198819 A JP H06198819A
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- resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】高い鏡面光沢を呈し、しかも、耐スクラッチ性
においても優れた性質を有する化粧材およびその製造方
法を提供する。 【構成】無サイズ紙からなる化粧材用原紙と、該化粧材
用原紙の表面に形成されている無機質充填材を含有する
樹脂層によるアンダーコート層と、該アンダーコート層
の上に形成されている顔料を含有する樹脂層からなる全
面ベタの印刷塗工層と、該印刷塗工層の上に形成されて
いる透明な皮膜形成能を有する硬化型樹脂によるトップ
コート層とを有し、前記トップコート層を形成している
透明な皮膜形成能を有する硬化型樹脂が化粧材用原紙の
表面から厚さ方向の１／２以上に含浸されている化粧
材。
においても優れた性質を有する化粧材およびその製造方
法を提供する。 【構成】無サイズ紙からなる化粧材用原紙と、該化粧材
用原紙の表面に形成されている無機質充填材を含有する
樹脂層によるアンダーコート層と、該アンダーコート層
の上に形成されている顔料を含有する樹脂層からなる全
面ベタの印刷塗工層と、該印刷塗工層の上に形成されて
いる透明な皮膜形成能を有する硬化型樹脂によるトップ
コート層とを有し、前記トップコート層を形成している
透明な皮膜形成能を有する硬化型樹脂が化粧材用原紙の
表面から厚さ方向の１／２以上に含浸されている化粧
材。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、家具や建材等
における表面材として利用される化粧材に関するもので
あり、極めて高度の鏡面光沢を具備し、しかも、化粧材
用原紙と塗工層との間の層間強度の高い耐スクラッチ性
に優れた性質を有する化粧材およびその製造方法を提供
する。
における表面材として利用される化粧材に関するもので
あり、極めて高度の鏡面光沢を具備し、しかも、化粧材
用原紙と塗工層との間の層間強度の高い耐スクラッチ性
に優れた性質を有する化粧材およびその製造方法を提供
する。
【０００２】
【従来の技術】家具や建材等の表面材として利用される
ところの高度の鏡面光沢を具備する化粧材として、化粧
材用原紙と、該化粧材用原紙の表面に形成されている無
機質充填材を含有する樹脂層によるアンダーコート層
と、該アンダーコート層の上に形成されている顔料を含
有する樹脂層からなる全面ベタの印刷塗工層と、該印刷
塗工層の上に形成されている透明な皮膜形成能を有する
硬化型樹脂によるトップコート層とからなるものが提案
されている（特開平４−８９２５７号公報）。
ところの高度の鏡面光沢を具備する化粧材として、化粧
材用原紙と、該化粧材用原紙の表面に形成されている無
機質充填材を含有する樹脂層によるアンダーコート層
と、該アンダーコート層の上に形成されている顔料を含
有する樹脂層からなる全面ベタの印刷塗工層と、該印刷
塗工層の上に形成されている透明な皮膜形成能を有する
硬化型樹脂によるトップコート層とからなるものが提案
されている（特開平４−８９２５７号公報）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記した化粧材は、化
粧材の表面における鏡面光沢度は十分であるものの、化
粧材基材と塗工層との間の層間強度が弱く、化粧材基材
と塗工層とが剥離してしまうために耐スクラッチ性が不
十分であるという欠点を有する。
粧材の表面における鏡面光沢度は十分であるものの、化
粧材基材と塗工層との間の層間強度が弱く、化粧材基材
と塗工層とが剥離してしまうために耐スクラッチ性が不
十分であるという欠点を有する。
【０００４】これに対して本発明は、高い鏡面光沢を呈
し、しかも、耐スクラッチ性においても優れた性質を有
する化粧材およびその製造方法を提供する。
し、しかも、耐スクラッチ性においても優れた性質を有
する化粧材およびその製造方法を提供する。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の化粧材は、無サ
イズ紙からなる化粧材用原紙と、該化粧材用原紙の表面
に形成されている無機質充填材を含有する樹脂層による
アンダーコート層と、該アンダーコート層の上に形成さ
れている顔料を含有する樹脂層からなる全面ベタの印刷
塗工層と、該印刷塗工層の上に形成されている透明な皮
膜形成能を有する硬化型樹脂によるトップコート層とを
有し、前記トップコート層を形成している透明な皮膜形
成能を有する硬化型樹脂が、化粧材用原紙の表面から厚
さ方向の１／２以上に含浸されている構成からなる。
イズ紙からなる化粧材用原紙と、該化粧材用原紙の表面
に形成されている無機質充填材を含有する樹脂層による
アンダーコート層と、該アンダーコート層の上に形成さ
れている顔料を含有する樹脂層からなる全面ベタの印刷
塗工層と、該印刷塗工層の上に形成されている透明な皮
膜形成能を有する硬化型樹脂によるトップコート層とを
有し、前記トップコート層を形成している透明な皮膜形
成能を有する硬化型樹脂が、化粧材用原紙の表面から厚
さ方向の１／２以上に含浸されている構成からなる。
【０００６】また、本発明の化粧材の製造方法は、無サ
イズ紙からなる化粧材用原紙に対して無機質充填材を含
有する樹脂によるアンダーコート層を形成する工程と、
該アンダーコート層面に対して、皮膜形成能を有する樹
脂と顔料とを含有するコーティング剤による全面ベタの
印刷塗工層を形成する工程と、該印刷塗工層の表面に、
透明な皮膜形成能を有する硬化型樹脂を塗工，含浸し、
硬化させることにより、トップコート層を形成すると共
に、トップコート層を形成する際の透明な皮膜形成能を
有する硬化型樹脂を化粧材用原紙の表面から厚さ方向の
１／２以上に含浸させる工程とからなる。
イズ紙からなる化粧材用原紙に対して無機質充填材を含
有する樹脂によるアンダーコート層を形成する工程と、
該アンダーコート層面に対して、皮膜形成能を有する樹
脂と顔料とを含有するコーティング剤による全面ベタの
印刷塗工層を形成する工程と、該印刷塗工層の表面に、
透明な皮膜形成能を有する硬化型樹脂を塗工，含浸し、
硬化させることにより、トップコート層を形成すると共
に、トップコート層を形成する際の透明な皮膜形成能を
有する硬化型樹脂を化粧材用原紙の表面から厚さ方向の
１／２以上に含浸させる工程とからなる。
【０００７】前記構成からなる本発明の化粧材およびそ
の製造方法において、化粧材用原紙には、例えば、ロジ
ン，ワックスエマルジョン，アルキルケテンダイマー等
によるサイズ剤を含有しない無サイズ紙、すなわち、セ
ルロースパルプ，紙力増強剤，填料等を抄紙成分とする
紙を利用する。
の製造方法において、化粧材用原紙には、例えば、ロジ
ン，ワックスエマルジョン，アルキルケテンダイマー等
によるサイズ剤を含有しない無サイズ紙、すなわち、セ
ルロースパルプ，紙力増強剤，填料等を抄紙成分とする
紙を利用する。
【０００８】なお、化粧材用原紙には、トップコート層
を形成する際の透明な皮膜形成能を有する硬化型樹脂の
浸透が十分になるように、ガーレー式透気度が１００秒
／１００ｍｌ以下、望ましくは４０秒／１００ｍｌ以下
のものを利用するのが好ましい。
を形成する際の透明な皮膜形成能を有する硬化型樹脂の
浸透が十分になるように、ガーレー式透気度が１００秒
／１００ｍｌ以下、望ましくは４０秒／１００ｍｌ以下
のものを利用するのが好ましい。
【０００９】化粧材用原紙の表面に形成されるアンダー
コート層は、無機質充填材を含有する樹脂層からなるも
ので、無機質充填材とバインダー成分をなす樹脂とその
他の添加剤とによるコーティング剤によって形成され
る。
コート層は、無機質充填材を含有する樹脂層からなるも
ので、無機質充填材とバインダー成分をなす樹脂とその
他の添加剤とによるコーティング剤によって形成され
る。
【００１０】例えば、澱粉，カゼイン，ラテックス，ポ
リビニルアルコール，繊維素誘導体，大豆蛋白等による
バインダー用樹脂と、カオリン，蝋石クレー，炭酸カル
シウム，水酸化アルミニウム，酸化チタン，サチンホワ
イト等による明度の比較的高い無機質充填材と、その他
の補助剤、例えば、分散剤，消泡剤，潤滑剤，防腐剤，
防黴剤，耐水化剤，染料，流動変性剤等とを含有する粘
度１００００ｃｐｓ以下、固形成分濃度８０％以下のコ
ーティング剤を、エアドクターコーター，ブレードコー
ター，トランスファロールコーター，バーコーター，リ
バースロールコーター，グラビアロールコーター，ダイ
コーター等により、３〜５０ｇ( ｗｅｔ）／ｍ2 程度、
０．５〜３０ｇ（ｄｒｙ）／ｍ2 、より好ましくは、５
〜２０ｇ（ｄｒｙ）／ｍ2 程度に塗工することによって
形成される。
リビニルアルコール，繊維素誘導体，大豆蛋白等による
バインダー用樹脂と、カオリン，蝋石クレー，炭酸カル
シウム，水酸化アルミニウム，酸化チタン，サチンホワ
イト等による明度の比較的高い無機質充填材と、その他
の補助剤、例えば、分散剤，消泡剤，潤滑剤，防腐剤，
防黴剤，耐水化剤，染料，流動変性剤等とを含有する粘
度１００００ｃｐｓ以下、固形成分濃度８０％以下のコ
ーティング剤を、エアドクターコーター，ブレードコー
ター，トランスファロールコーター，バーコーター，リ
バースロールコーター，グラビアロールコーター，ダイ
コーター等により、３〜５０ｇ( ｗｅｔ）／ｍ2 程度、
０．５〜３０ｇ（ｄｒｙ）／ｍ2 、より好ましくは、５
〜２０ｇ（ｄｒｙ）／ｍ2 程度に塗工することによって
形成される。
【００１１】なお、硬化型樹脂によるトップコート層形
成用のコーティング剤の浸透性を良くするために、バイ
ンダー用樹脂が２０重量％以下のコーティング剤によっ
て無機質充填材を含有する樹脂層を形成することが好ま
しい。
成用のコーティング剤の浸透性を良くするために、バイ
ンダー用樹脂が２０重量％以下のコーティング剤によっ
て無機質充填材を含有する樹脂層を形成することが好ま
しい。
【００１２】また、無機質充填材を含有する樹脂層に隠
蔽性を持たせるために、該樹脂層を１０〜８０重量％の
酸化チタンを含有するコーティング剤を利用して形成す
ることが好ましい。
蔽性を持たせるために、該樹脂層を１０〜８０重量％の
酸化チタンを含有するコーティング剤を利用して形成す
ることが好ましい。
【００１３】また、トランスファロールコーターによっ
てアンダーコート層を形成する場合には、表面平滑性に
優れたアンダーコート層が得られるため、より高度の鏡
面光沢を具備する化粧材が得られる。
てアンダーコート層を形成する場合には、表面平滑性に
優れたアンダーコート層が得られるため、より高度の鏡
面光沢を具備する化粧材が得られる。
【００１４】全面ベタの印刷塗工層は、顔料を含有する
通常の印刷インキによる全面ベタ印刷、好ましくは明度
の低い顔料を含有する印刷インキによる全面ベタ印刷
を、公知の手段で行なうことによって形成されるもの
で、例えば、酢酸セルロースやニトロセルロース等のセ
ルロース系樹脂，メラミン樹脂，塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体，アクリル系樹脂，ウレタン系樹脂，アルキ
ッド樹脂等によるベヒクルを利用した印刷インキによ
り、グラビア印刷方式，オフセット印刷方式，凸版印刷
方式，スクリーン印刷方式等の全面ベタ印刷によって、
容易に形成される。
通常の印刷インキによる全面ベタ印刷、好ましくは明度
の低い顔料を含有する印刷インキによる全面ベタ印刷
を、公知の手段で行なうことによって形成されるもの
で、例えば、酢酸セルロースやニトロセルロース等のセ
ルロース系樹脂，メラミン樹脂，塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体，アクリル系樹脂，ウレタン系樹脂，アルキ
ッド樹脂等によるベヒクルを利用した印刷インキによ
り、グラビア印刷方式，オフセット印刷方式，凸版印刷
方式，スクリーン印刷方式等の全面ベタ印刷によって、
容易に形成される。
【００１５】全面ベタの印刷塗工層に利用される印刷イ
ンキ中の顔料としては、前述の通り、明度の低い顔料が
利用されるのが好ましく、黒〜灰色の無彩色の顔料を初
め、深緑等の緑、セピア等の茶、その他、赤，青，黄褐
色等の黄等による各種の色相の顔料を利用し得る。
ンキ中の顔料としては、前述の通り、明度の低い顔料が
利用されるのが好ましく、黒〜灰色の無彩色の顔料を初
め、深緑等の緑、セピア等の茶、その他、赤，青，黄褐
色等の黄等による各種の色相の顔料を利用し得る。
【００１６】なお、硬化型樹脂によるトップコート層形
成用のコーティング剤の浸透性を良くするために、全面
ベタの印刷塗工層は、ニトロセルロースやアルキッド樹
脂をビヒクルとする印刷インキによって形成されること
が好ましい。
成用のコーティング剤の浸透性を良くするために、全面
ベタの印刷塗工層は、ニトロセルロースやアルキッド樹
脂をビヒクルとする印刷インキによって形成されること
が好ましい。
【００１７】全面ベタの印刷塗工層に必要に応じて印刷
模様が付された後、硬化型樹脂による透明なトップコー
ト層を形成する。このときの硬化型樹脂としては、熱硬
化型樹脂または電離放射線硬化型樹脂が利用される。
模様が付された後、硬化型樹脂による透明なトップコー
ト層を形成する。このときの硬化型樹脂としては、熱硬
化型樹脂または電離放射線硬化型樹脂が利用される。
【００１８】熱硬化型樹脂によるトップコート層は、例
えば、不飽和ポリエステル樹脂，スチレン，ベンゾイル
パーオキサイド，およびナフテン酸コバルトからなる組
成物、メラミン樹脂または尿素樹脂およびアルキッド樹
脂の単独または混合物にパラトルエンスルホン酸のよう
な触媒を添加した組成物、エポキシ樹脂とポリアミド樹
脂，ポリアミンまたは酸無水物からなる熱硬化型組成
物、ポリエステルポリオール，ポリエーテルポリオー
ル，アルキッドポリオール，アクリルポリオール，また
はエポキシポリオールとポリイソシアネートとの組成物
等に、必要に応じて、可塑剤，安定剤，充填剤，分散
剤，染料，顔料，希釈剤等を添加、混練したコーティン
グ剤によって形成される。
えば、不飽和ポリエステル樹脂，スチレン，ベンゾイル
パーオキサイド，およびナフテン酸コバルトからなる組
成物、メラミン樹脂または尿素樹脂およびアルキッド樹
脂の単独または混合物にパラトルエンスルホン酸のよう
な触媒を添加した組成物、エポキシ樹脂とポリアミド樹
脂，ポリアミンまたは酸無水物からなる熱硬化型組成
物、ポリエステルポリオール，ポリエーテルポリオー
ル，アルキッドポリオール，アクリルポリオール，また
はエポキシポリオールとポリイソシアネートとの組成物
等に、必要に応じて、可塑剤，安定剤，充填剤，分散
剤，染料，顔料，希釈剤等を添加、混練したコーティン
グ剤によって形成される。
【００１９】また、電離放射線硬化型樹脂によるトップ
コート層は、例えば、分子中に重合性不飽和結合を有す
る単量体またはプレポリマーからなる組成物、具体的に
は、ウレタンアクリレート，ポリエステルアクリレー
ト，エポキシアクリレート等のアクリレート類、不飽和
ポリエステル、ポリチオール等によるものであり、特に
紫外線や可視光線で硬化させる場合には、ベンゾフェノ
ン，アセトフェノン等の光増感剤や光反応開始剤を添加
させる。なお、照射する電離放射線としては、可視光
線，紫外線，電子線等が利用される。
コート層は、例えば、分子中に重合性不飽和結合を有す
る単量体またはプレポリマーからなる組成物、具体的に
は、ウレタンアクリレート，ポリエステルアクリレー
ト，エポキシアクリレート等のアクリレート類、不飽和
ポリエステル、ポリチオール等によるものであり、特に
紫外線や可視光線で硬化させる場合には、ベンゾフェノ
ン，アセトフェノン等の光増感剤や光反応開始剤を添加
させる。なお、照射する電離放射線としては、可視光
線，紫外線，電子線等が利用される。
【００２０】トップコート層形成用のコーティング剤と
しては、該コーティング剤が、顔料を含有する樹脂層か
らなる全面ベタの印刷塗工層と無機質充填材を含有する
樹脂層によるアンダーコート層とを浸透し、さらに、、
無サイズ紙からなる化粧材用原紙の厚さ方向の１／２以
上を浸透するように、１０００ｃｐｓ以下、好ましくは
１００ｃｐｓ以下の低粘度のものが利用される。
しては、該コーティング剤が、顔料を含有する樹脂層か
らなる全面ベタの印刷塗工層と無機質充填材を含有する
樹脂層によるアンダーコート層とを浸透し、さらに、、
無サイズ紙からなる化粧材用原紙の厚さ方向の１／２以
上を浸透するように、１０００ｃｐｓ以下、好ましくは
１００ｃｐｓ以下の低粘度のものが利用される。
【００２１】
【実施例】以下本発明の化粧材およびその製造方法の具
体的な構成を実施例に基づいて説明する。
体的な構成を実施例に基づいて説明する。
【００２２】実施例１ 下記の組成［ａ］による坪量３０ｇ／ｍ2 の無サイズ紙
からなる化粧材用原紙の表面に、下記の組成［ｂ］によ
るコーティング剤を、エアドクターコートにより１０ｇ
（ｄｒｙ）／ｍ2 の割合に塗工，乾燥し、アンダーコー
ト層を形成した。
からなる化粧材用原紙の表面に、下記の組成［ｂ］によ
るコーティング剤を、エアドクターコートにより１０ｇ
（ｄｒｙ）／ｍ2 の割合に塗工，乾燥し、アンダーコー
ト層を形成した。
【００２３】組成［ａ］ ケミカルパルプ・・・・・・・・・・・・・・９１．５重量部 アニオン性アクリルアミド・・・・ １．０重量部 カチオン性アクリルアミド・・・・ ０．５重量部 カチオン澱粉・・・・・・・・・・・・・・・・ ２．０重量部 酸化チタン・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ５．０重量部
【００２４】組成［ｂ］ カオリン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・１５．０重量部 水酸化アルミニウム・・・・・・・・・・１０．０重量部 酸化チタン・・・・・・・・・・・・・・・・・・１７．５重量部 変性澱粉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ２．５重量部 ラテックス・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ５．０重量部 水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・５０．０重量部
【００２５】続いて、前述のアンダーコート層の表面に
明度の低い顔料を含有する下記の組成［ｃ］からなるコ
ーティング剤を、グラビア印刷法により３ｇ（ｄｒｙ）
／ｍ2 の割合に均一に印刷し、全面ベタの印刷塗工層を
形成した。
明度の低い顔料を含有する下記の組成［ｃ］からなるコ
ーティング剤を、グラビア印刷法により３ｇ（ｄｒｙ）
／ｍ2 の割合に均一に印刷し、全面ベタの印刷塗工層を
形成した。
【００２６】組成［ｃ］ ニトロセルロース・・・・・・・・・・・・ ７．０重量部 アルキッド樹脂・・・・・・・・・・・・・・ ３．０重量部 カーボン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・１０．０重量部 酢酸エチル・・・・・・・・・・・・・・・・・・８０．０重量部
【００２７】さらに、前述の全面ベタの印刷塗工層の表
面に、下記の組成成分［ｄ］からなる透明な皮膜形成能
を有する硬化型樹脂によるコーティング剤を溶剤で希釈
して粘度２０ｃｐｓにしたものを、グラビアコート法に
よって塗工し、全面ベタの印刷塗工層とアンダーコート
層とを浸透させ、化粧材用原紙の表面から厚さ方向の１
／２以上に含浸させ、しかる後に１５０℃で２０秒間の
乾燥に付し、１５ｇ（ｄｒｙ）／ｍ2 のトップコート層
を形成することにより、本発明の１実施例品たる化粧材
を得た。
面に、下記の組成成分［ｄ］からなる透明な皮膜形成能
を有する硬化型樹脂によるコーティング剤を溶剤で希釈
して粘度２０ｃｐｓにしたものを、グラビアコート法に
よって塗工し、全面ベタの印刷塗工層とアンダーコート
層とを浸透させ、化粧材用原紙の表面から厚さ方向の１
／２以上に含浸させ、しかる後に１５０℃で２０秒間の
乾燥に付し、１５ｇ（ｄｒｙ）／ｍ2 のトップコート層
を形成することにより、本発明の１実施例品たる化粧材
を得た。
【００２８】組成［ｃ］ ポリエステルポリオール・・・・・・８０．０重量部 シリコーン・・・・・・・・・・・・・・・・・・ １．０重量部 イソシアネートプレポリマー・・２０．０重量部 メチルエチルケトン・・・・・・・・・・適量
【００２９】以上の工程によって得られた化粧材のトッ
プコート層面の７５度鏡面光沢は９５以上であり、しか
も、該化粧材における化粧材用原紙と塗工層との間の層
間強度が高く、耐スクラッチ性に優れた特性を有してい
た。
プコート層面の７５度鏡面光沢は９５以上であり、しか
も、該化粧材における化粧材用原紙と塗工層との間の層
間強度が高く、耐スクラッチ性に優れた特性を有してい
た。
【００３０】
【発明の作用，効果】本発明の化粧材は、無サイズ紙か
らなる化粧材用原紙と、該化粧材用原紙の表面に形成さ
れている無機質充填材を含有する樹脂層によるアンダー
コート層と、該アンダーコート層の上に形成されている
顔料を含有する樹脂層からなる全面ベタの印刷塗工層
と、該印刷塗工層の上に形成されている透明な皮膜形成
能を有する硬化型樹脂によるトップコート層とを有し、
前記トップコート層を形成している透明な皮膜形成能を
有する硬化型樹脂が化粧材用原紙を該化粧材用原紙の表
面から厚さ方向の１／２以上に含浸されているもので、
極めて高度の鏡面光沢を有すると共に、化粧材用原紙と
塗工層との間の層間強度に優れ、高度の耐スクラッチ性
を具備しており、例えば、家具や建材等における表面材
として、高品質特性を呈する化粧材となる。
らなる化粧材用原紙と、該化粧材用原紙の表面に形成さ
れている無機質充填材を含有する樹脂層によるアンダー
コート層と、該アンダーコート層の上に形成されている
顔料を含有する樹脂層からなる全面ベタの印刷塗工層
と、該印刷塗工層の上に形成されている透明な皮膜形成
能を有する硬化型樹脂によるトップコート層とを有し、
前記トップコート層を形成している透明な皮膜形成能を
有する硬化型樹脂が化粧材用原紙を該化粧材用原紙の表
面から厚さ方向の１／２以上に含浸されているもので、
極めて高度の鏡面光沢を有すると共に、化粧材用原紙と
塗工層との間の層間強度に優れ、高度の耐スクラッチ性
を具備しており、例えば、家具や建材等における表面材
として、高品質特性を呈する化粧材となる。
【００３１】また、本発明の化粧材の製造方法によれ
ば、前述の極めて高度の鏡面光沢と耐スクラッチ性に優
れた特性とを具備する化粧材を、容易、かつ、確実に、
しかも、効率良く得られる。
ば、前述の極めて高度の鏡面光沢と耐スクラッチ性に優
れた特性とを具備する化粧材を、容易、かつ、確実に、
しかも、効率良く得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 // Ｄ０６Ｎ 7/00 8016−4Ｆ
Claims (2)
- 【請求項１】 無サイズ紙からなる化粧材用原紙と、
該化粧材用原紙の表面に形成されている無機質充填材を
含有する樹脂層によるアンダーコート層と、該アンダー
コート層の上に形成されている顔料を含有する樹脂層か
らなる全面ベタの印刷塗工層と、該印刷塗工層の上に形
成されている透明な皮膜形成能を有する硬化型樹脂によ
るトップコート層とを有し、前記トップコート層を形成
している透明な皮膜形成能を有する硬化型樹脂が化粧材
用原紙の表面から厚さ方向の１／２以上に含浸されてい
ることを特徴とする化粧材。 - 【請求項２】 無サイズ紙からなる化粧材用原紙に対
して無機質充填材を含有する樹脂によるアンダーコート
層を形成する工程と、該アンダーコート層面に対して、
皮膜形成能を有する樹脂と顔料とを含有するコーティン
グ剤による全面ベタの印刷塗工層を形成する工程と、該
印刷塗工層の表面に、透明な皮膜形成能を有する硬化型
樹脂を塗工，含浸し、硬化させることにより、トップコ
ート層を形成すると共に、該トップコート層を形成する
際の透明な皮膜形成能を有する硬化型樹脂を化粧材用原
紙に該化粧材用原紙の表面から厚さ方向の１／２以上に
含浸させる工程とからなることを特徴とする化粧材の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36039692A JP3193795B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 化粧材およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36039692A JP3193795B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 化粧材およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06198819A true JPH06198819A (ja) | 1994-07-19 |
| JP3193795B2 JP3193795B2 (ja) | 2001-07-30 |
Family
ID=18469231
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP36039692A Expired - Fee Related JP3193795B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 化粧材およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3193795B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006322122A (ja) * | 2005-05-20 | 2006-11-30 | Kishu Paper Co Ltd | 化粧板原紙 |
| JP2008231630A (ja) * | 2007-03-22 | 2008-10-02 | Daio Paper Corp | 化粧板原紙 |
| JP2013063593A (ja) * | 2011-09-16 | 2013-04-11 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧板の製造方法及び化粧板 |
| JP2015214156A (ja) * | 2015-06-24 | 2015-12-03 | 大日本印刷株式会社 | 化粧板の製造方法及び化粧板 |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP36039692A patent/JP3193795B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006322122A (ja) * | 2005-05-20 | 2006-11-30 | Kishu Paper Co Ltd | 化粧板原紙 |
| JP2008231630A (ja) * | 2007-03-22 | 2008-10-02 | Daio Paper Corp | 化粧板原紙 |
| JP2013063593A (ja) * | 2011-09-16 | 2013-04-11 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧板の製造方法及び化粧板 |
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