JP3069848U - 真珠光沢紙 - Google Patents
真珠光沢紙Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 より一層印刷物として高級感のある彫り物が
可能な真珠光沢紙を提供する。 【解決手段】 基材である基紙2の両面の最も外側の層
に真珠顔料とバインダーとを主成分とし、その他の成分
として粘度調整剤等を配合してなる真珠顔料塗被層1を
1層で設けてなり、真珠顔料塗被層1は印刷面を構成す
る。真珠顔料塗被層1の塗工量は低いことが好ましく、
基紙2の上に乾燥塗工量で、両面それぞれ1g/m2 〜
10g/m2 を、グラビアコーターを用いて1パスで塗
被する。
可能な真珠光沢紙を提供する。 【解決手段】 基材である基紙2の両面の最も外側の層
に真珠顔料とバインダーとを主成分とし、その他の成分
として粘度調整剤等を配合してなる真珠顔料塗被層1を
1層で設けてなり、真珠顔料塗被層1は印刷面を構成す
る。真珠顔料塗被層1の塗工量は低いことが好ましく、
基紙2の上に乾燥塗工量で、両面それぞれ1g/m2 〜
10g/m2 を、グラビアコーターを用いて1パスで塗
被する。
Description
【0001】
本考案は、真珠顔料を塗被した真珠光沢紙に関し、特に高級感ある印刷製品を 得ることが出来るパール感に優れた真珠光沢紙に関する。
【0002】
真珠顔料は、例えば薄板状の雲母粉を二酸化チタンで被覆したもので、これを 合成樹脂等に混入して原紙に塗布すると板状の粒子が配列し層状構造を作る。こ の積層体に光が入射すると、各層で反射・透過の多重反射現象が起こり、真珠光 沢を呈する。また、この真珠顔料のなかでも二酸化チタン層の厚さをコントロー ルし、光の干渉によって光彩色を出すようにしたタイプの真珠顔料を使用するこ とにより、真珠光沢紙に一層の高級感を持たせることができる。さらに真珠光沢 紙は、見る角度により色が変化することからカラーコピー機による偽造防止のた めにも利用されている。
【0003】
従来これらの真珠光沢紙は様々の構成のものが提案されてきた。例えば、基紙 に水性顔料塗被層、水性真珠顔料塗被層、水溶性高分子物質表面処理層を順次設 ける方法、スプレー装置により基紙に真珠顔料散布層を形成する方法、あるいは 凹凸模様紙の凸部分にのみ真珠顔料塗工層を形成する方法等である。これらの真 珠光沢紙は、いずれも基材全面あるいは、部分的に真珠顔料塗工層を形成したも のであるが、全て基材に対し片面のみの構成であった。
【0004】 近年、印刷物の高級化、ビジュアル化等により印刷効果の優れた両面の高級印 刷用塗被紙、とりわけ高級カタログの本文用紙としての印刷用紙の要望が高まっ ている。しかしながら真珠光沢紙は、その外観、印刷効果などの優れた特性によ り高級カタログの表紙、高級パッケージ用紙、またはポスター、カード等に使用 されてきたが、いずれも片面のみの仕様で、両面の真珠光沢紙は実用されていな かった。これは、真珠顔料が偏平形状の微粒子であり、オフセット印刷に支障を 来たさない表面強度を得るために多量の接着剤を要し、かつ優れたパール感を出 すために塗被量を多くしなければならず、くわえて真珠顔料も大変高価であり、 結果として高コストとなるためだった。
【0005】 よって本考案の主たる目的は、印刷物として高級感のある刷り物を実現可能な 真珠光沢紙を提供することにある。
【0006】 本考案の他の目的は、基材の両面に真珠顔料を塗被した真珠光沢紙を低コスト で提供することにある。
【0007】
上記目的を達成するために本考案は、基材の両面に真珠顔料とバインダーを主 成分とする塗被組成物である真珠顔料塗料を1層で、かつ特殊な塗工装置を使う ことなく1パスで、しかも低塗工量で塗被して真珠光沢紙を構成した。
【0008】
以下、本考案の実施の形態について説明する。
【0009】 本考案は図1に示すように基材である基紙2の両面の最も外側の層に真珠顔料 とバインダーとを主成分とし、その他の成分として粘度調整剤等を配合してなる 真珠顔料塗被層1を1層で設けてなり、真珠顔料塗被層1は印刷面を構成する。 具体的には、支持体である基紙2はパルプ等の繊維性物質と、従来公知の顔料、 サイズ剤、定着剤、紙力増強剤等の各種添加剤を1種以上用いて混合し、長網抄 紙機、丸網抄紙機等の各種装置により製造された原紙である。基紙2は光沢感を 出すために、アートコートやキャストコートのようなクレーコート等のコート層 を設けても良いが、そのまま真珠顔料塗被層1を設けても独特の風合いを持った 真珠光沢紙を得ることができる。また真珠顔料塗被層1は基紙2に対し両面のそ れぞれ全面に塗工しても、あるいは部分的に塗工しても良く、さらにストライプ 状、水玉状などその柄は問わないが、その外面にさらに表面処理層を設けたりす ることはない。
【0010】 真珠顔料塗被層1は、真珠顔料とバインダーを主成分とする塗被組成物からな り、これに添加剤として顔料分散剤、増粘剤、粘度調整剤、消泡剤、着色染料、 着色顔料、蛍光増白剤等を適宜配合することができるが、透明性を維持できパー ル感を損なわない添加剤が選択されることが好ましい。
【0011】 真珠顔料塗被層1に用いられる真珠顔料としては、魚鱗から抽出したグアニン の結晶、雲母粉末、塩基性炭酸鉛や酸性ヒ酸鉛の結晶、オキシ塩化ビスマス、酸 化チタンコーティング雲母粉末等があるが、種類が豊富で選択の巾が広い酸化チ タンコーティング雲母粉末を使用することが好ましい。
【0012】 バインダーとしては、酢酸ビニル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、エチレン酢 ビ共重合樹脂、酢ビアクリル共重合樹脂、スチレンブタジエン共重合物、アクリ ロニトリルブタジエン共重合物、PVA,澱粉、カゼイン等の蛋白、ポリウレタ ン、ポリエステル等公知の接着剤を使用できる。好ましくは、オフセット印刷時 のインキキュアーに優れた紫外線硬化型インキとの密着性の良い、ポリエステル 系やウレタン系のバインダーが好ましい。
【0013】 本考案に係る真珠顔料塗料中の真珠顔料の添加率は、通常バインダーに対し5 〜30%である。5%より少ないと接着力は十分だがパール感に劣る。30%を 超えるとパール感は十分あるが、接着力が弱い。また、塗工量は、基材の上に乾 燥塗工量で、両面とも1g/m2 〜10g/m2 を塗被する。1g/m2 未満だ とパール感が弱い。10g/m2 を超えるとパール感は十分だが、コストが無駄 にアップする。
【0014】 真珠顔料塗料を塗布する方式は、エアーナイフコーター、ブレードコーター、 ロールコーター、グラビアコーター、バーコーター、ロッドコーター、ダイコー ター、カーテンコーター等公知のコーターを利用して1パスで行なう。低塗工量 でかつ任意の形状を塗布できるグラビアコーターやストライプコートを実行可能 なマイクログラビアコーター等を利用するのがより好ましい。
【0015】
以下、本考案の実施例について具体的に説明する。
【0016】 (実施例1) 基紙として、巾800mm、坪量104.7g/m2 のアート紙(商品名;ハ イマッキンレーアート、五條製紙(株)製)を使用した。2コーティングステー ションを持つグラビアコーター(線数150メッシュ、深度50μmの彫刻ロー ル)を用い、下記インキ配合にて表裏両面にグラビア塗工を行った。それぞれ塗 工後付随する熱風乾燥装置により温度90℃で15秒乾燥し、真珠顔料塗料を乾 燥重量で5g/m2 両面に塗工された用紙を得た。 ・インキ配合 アンダーラッカー131(東洋インキ製造株式会社製) 10kg 真珠顔料(イリオジン120、メルク・ジャパン(株)製) 2kg 溶剤 2kg なおアンダーラッカー131(東洋インキ製造株式会社製)はポリエステル系 接着剤であり、イリオジン120(メルク・ジャパン(株)製)はアナターゼ型 酸化チタンコーティング雲母粉末で、粒子径5〜25μmであり、溶剤はトルエ ン、酢酸エチル、MEKの混合溶剤である。
【0017】 (実施例2) 基紙として、巾800mm、坪量157g/m2 の上質紙(商品名;ドリーム ケント、五條製紙(株)製)を使用した。実施例1と同様下記のインキ配合にて 光彩色真珠顔料塗料を乾燥重量で5g/m2 両面に塗工された用紙を得た。 ・インキ配合 アルミックUV用メジウム(大日精化工業(株)製) 10Kg 光彩色真珠顔料(Hi‐Lite Blue 、エンゲルハード社) 2.5Kg 溶剤 2Kg アルミックUV用メジウム(大日精化工業(株)製)はポリエステル系接着剤で あり、光彩色真珠顔料(Hi‐Lite Blue 、エンゲルハード社)はアナターゼ型酸 化チタンコーティング雲母粉末で、粒子径6〜48μmであり、溶剤は実施例1 と同様のものである。
【0018】 実施例1、2により得られた真珠顔料塗被用紙を、UVオフセット印刷機にて 両面それぞれ4色印刷を行った。その結果、印刷物として高級感のある刷り物が できた。
【0019】
以上のように本考案に係る真珠光沢紙によれば、両面それぞれ印刷を行うこと ができ、印刷物として高級感のある刷り物が実現可能である。
【図1】図1は、本考案に係る真珠光沢紙の一つの実施
の形態を示す断面図であり、説明の便宜のために各層の
ハッチングは省略して示す。
の形態を示す断面図であり、説明の便宜のために各層の
ハッチングは省略して示す。
1 真珠顔料塗被層 2 基紙
Claims (2)
- 【請求項1】 基材の両面に真珠顔料とバインダーを主
成分とする真珠顔料塗料を塗被したことを特徴とする真
珠光沢紙。 - 【請求項2】 前記真珠顔料塗料は、前記基材の両面に
それぞれ1層ずつが1パスにより、片面あたり1g/m
2 〜10g/m2 の乾燥塗工量が塗被されて印刷面を構
成した請求項1に記載の真珠光沢紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999009669U JP3069848U (ja) | 1999-12-21 | 1999-12-21 | 真珠光沢紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999009669U JP3069848U (ja) | 1999-12-21 | 1999-12-21 | 真珠光沢紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3069848U true JP3069848U (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=43203279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1999009669U Expired - Lifetime JP3069848U (ja) | 1999-12-21 | 1999-12-21 | 真珠光沢紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3069848U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003313798A (ja) * | 2002-04-26 | 2003-11-06 | Toppan Printing Co Ltd | パール調光沢を有する紙積層材および印刷物 |
KR100866466B1 (ko) * | 2008-06-19 | 2008-10-31 | 이충희 | 지류 인쇄용 잉크 조성물 및 이를 이용한 인쇄물 |
-
1999
- 1999-12-21 JP JP1999009669U patent/JP3069848U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003313798A (ja) * | 2002-04-26 | 2003-11-06 | Toppan Printing Co Ltd | パール調光沢を有する紙積層材および印刷物 |
KR100866466B1 (ko) * | 2008-06-19 | 2008-10-31 | 이충희 | 지류 인쇄용 잉크 조성물 및 이를 이용한 인쇄물 |
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