JP4029635B2 - 熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙及び熱硬化性樹脂化粧板 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱硬化性樹脂化粧板の製造に用いられる化粧紙及びそれを用いて製造される熱硬化性樹脂化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】
メラミン樹脂化粧板に代表される熱硬化性樹脂化粧板は、各種の化粧板の中でも特に表面硬度や耐熱性、耐薬品性、表面光沢等に優れた化粧板として、テーブルやカウンターの天板、棚板、家具の水平面等に広く使用されている。
【0003】
この熱硬化性樹脂化粧板は一般的には、まずチタン紙等の含浸性紙を原紙として、その表面に任意の絵柄を印刷形成した化粧紙を用意しておき、この化粧紙に熱硬化性樹脂を含浸した熱硬化性樹脂含浸化粧紙を、フェノール樹脂含浸紙等のコア紙又は木質系基材等の化粧板用基材の表面に積層し、必要に応じて更にオーバーレイ紙(樹脂を含浸すると透明になる紙に熱硬化性樹脂を含浸したもの)を積層して、加熱加圧成形により硬化一体化させて製造されている。
【0004】
この熱硬化性樹脂化粧板に施される絵柄は、古くは通常の化粧板におけるそれと同様、通常の着色インキによる木目柄や抽象柄等が主流であったが、その後、消費者の嗜好が多様化・高度化するにつれて、単なる色彩の模様でない、例えば光線の反射による光輝感(輝度感)のある化粧板などが求められる様になった。
【0005】
そこで、熱硬化性樹脂化粧板の製造に使用する化粧紙として、例えば酸化チタン被覆雲母等の真珠光沢顔料を含有する光輝性印刷インキを使用して光輝性印刷層を形成したものを用いることにより、光輝感を有する熱硬化性樹脂化粧板を製造する手法が開発され、既に広く実用化されている(特開平2−18050号公報、特開平4−168099号公報、特開平10−95091号公報等参照)。
【0006】
なお、係る光輝感を有する熱硬化性樹脂化粧板にあっては、上記オーバーレイ紙を印刷面上に積層すると、光輝性印刷層の光輝感が減殺されるので、光輝性印刷層の印刷面上にはオーバーレイ紙を積層しない構成とされるのが一般的である。
【0007】
ところが、近年になって市場では、上記した従来の真珠光沢顔料を使用した熱硬化性樹脂化粧板よりもさらに光輝感の高い、金属調(メタリック調)の光輝感を有する熱硬化性樹脂化粧板が要求される様になった。
【0008】
しかし、光輝感を向上させるために、光輝性印刷インキへの真珠光沢顔料の配合量を増すと、光輝性印刷層の内部凝集力が低下するために、加熱加圧成形の際に光輝性印刷層の一部が鏡面板に付着して化粧紙から剥離してしまう、いわゆる「鏡面板取られ」が発生し易くなるという問題がある。
【0009】
そこで、真珠光沢顔料に代えて、光線の反射率がより高く、優れた金属調の光輝感を与える、例えばアルミニウム粉等の金属粉顔料を使用する手法も開発され、一部で実用化されている。
【0010】
しかし、金属粉顔料を配合した光輝性印刷インキは、同一配合比率の真珠光沢顔料を用いた光輝性印刷インキと比較すると、凝集力が低く印刷適性に劣ったものであり、光輝性印刷インキの着肉不良や印刷ムラ、多色印刷において印刷された光輝性印刷インキの一部が次に印刷される印刷インキの印刷版に付着して剥離する「版取られ」等が発生し易く、均一で鮮明な印刷を施すことが非常に難しいという問題がある。
【0011】
また、印刷後も、金属粉顔料を含有するインキ被膜である光輝性印刷層は非常に脆弱であるため、紙面を擦られると剥落する「チョーキング」や、熱硬化性樹脂の含浸時又は加熱加圧成形時に金属粉顔料が紙面から離れて移動することによる印刷絵柄の「にじみ」、前述した加熱加圧成形時の「鏡面板取られ」等も、真珠光沢顔料を用いた場合よりも著しくなる。
【0012】
係る様な事情のために、金属粉顔料を使用した熱硬化性樹脂化粧板にあっては、上記の様な問題を発生しない程度にまで、金属粉顔料の配合比を減らして印刷を行わざるを得ず、従って、それによって得られる光輝感は、従来の真珠光沢顔料を使用したものを若干上回ってはいるものの、上記の様な問題がなければ金属粉顔料を使用すれば得られる筈の、真珠光沢顔料を使用したものを遥かに凌駕する優れた光輝感は、結果的に得られていないのが現状である。
【0013】
しかも、加熱加圧成形時の光輝性印刷層のにじみを防止するために、温度・圧力条件を通常より低く設定せざるを得ず、得られる化粧板の物性面で問題があるほか、成形時間が通常より長くかかるので、作業効率面でも問題がある。
【0014】
そのほか、金属粉顔料は真珠光沢顔料と比較して、耐薬品性に劣る欠点もある。特に、代表的な金属粉顔料であるアルミニウム粉は耐アルカリ性が弱く、例えば家庭用のアルカリ性洗剤を使用しての洗浄を繰り返すと、アルカリの作用によりアルミニウム粉が冒され、光輝感が消失してしまうという問題がある。
【0015】
この問題を解決するために、アルミニウム粉に代えて、より耐薬品性に優れた金属粉顔料を使用することも考えられるが、アルミニウム粉に匹敵する優れた光輝感を備え、しかも耐薬品性(特に耐アルカリ性)にも優れた金属粉顔料としては、現状では銀粉ぐらいしか存在せず、この銀粉は、経済性の面からも、印刷インキ中での分散性の面(比重が大)からも、実用的ではない。
【0016】
また、上記銀粉を含め、その他の金属粉顔料にしても、薬品の種類によっては溶解、酸化、変色等により、光輝感や意匠感が失われる場合があることが多い。
【0017】
耐薬品性を始めとする表面物性を向上させるためには、前述したオーバーレイ紙を印刷面上に積層することが有効であるが、このオーバーレイ紙は、完全に透明なものではなく、多少とも濁りがあるため、光輝性印刷層の光輝感を減殺する一因となる。
【0018】
従って、上記した従来の真珠光沢顔料又は金属粉顔料を含む光輝性印刷層を有する化粧紙を用いた熱硬化性樹脂化粧板にあっては、該化粧紙上にオーバーレイ紙を積層すると、耐薬品性等の物性面では満足しても、光輝感が不十分となり、意匠面からは実用的でなくなってしまうという問題がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の技術における上述した様な問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、優れた金属調の光輝感を有しながら、光輝性印刷インキの印刷適性に優れ、光輝性印刷層のチョーキングやにじみを発生しにくく、しかも、熱硬化性樹脂化粧板の製造の際に、オーバーレイ紙を積層しない場合にも、耐薬品性(特に耐アルカリ性)に優れ、加熱加圧成形時の鏡面板取られも発生しにくく、一方、オーバーレイ紙を積層する場合にも、十分な光輝感が得られる熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙と、それを用いて製造した熱硬化性樹脂化粧板とを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は、原紙上に、光輝性顔料を含む光輝性印刷インキによって形成された光輝性印刷層が少なくとも設けられてなる熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙において、前記光輝性印刷層に含まれる光輝性顔料が、金属粉顔料と真珠光沢顔料との混合物であり、前記光輝性印刷インキが水性であり、前記光輝性印刷インキのバインダーがカゼイン系であることを特徴とする熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙である。
【0021】
また本発明は、上記熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙において、前記光輝性顔料が、金属粉顔料10〜25重量部と、真珠光沢顔料5〜20重量部との混合物であることを特徴とするものである。
【0024】
また本発明は、上記熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙において、前記光輝性印刷インキが、固形分として、金属粉顔料10〜25重量部と、真珠光沢顔料5〜20重量部と、バインダー20〜30重量部とを含むことを特徴とするものである。
【0025】
また本発明は、化粧板用基材の表面に、上記のいずれかの熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙に熱硬化性樹脂が含浸された熱硬化性樹脂含浸化粧紙が積層硬化一体化されてなることを特徴とする熱硬化性樹脂化粧板である。
【0026】
また本発明は、上記熱硬化性樹脂化粧板において、前記熱硬化性樹脂含浸化粧紙上にオーバーレイ紙が積層されていないことを特徴とするものである。
【0027】
また本発明は、上記熱硬化性樹脂化粧板において、前記熱硬化性樹脂含浸化粧紙上にオーバーレイ紙が積層硬化一体化されてなることを特徴とするものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙及び熱硬化性樹脂化粧板の実施の形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明の熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙の実施の形態を示す側断面図であり、図2及び図3は本発明の熱硬化性樹脂化粧板の実施の形態を示す側断面図である。
【0029】
本発明の熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙1は、図1に示す様に、原紙11上に、アルミニウム粉等の金属粉顔料と、酸化チタン被覆雲母等の真珠光沢顔料との両方を光輝性顔料として含む光輝性印刷インキによって形成された光輝性印刷層12が、少なくとも設けられてなるものである。
【0030】
光輝性印刷層12は、原紙11上の全面にベタ状に設けられていても良いし、任意の所望の模様状に設けられていても良い。
【0031】
また、同一の光輝性印刷インキ又は光輝性顔料の配合を変えた複数種類の光輝性印刷インキを使用して、ベタ状及び/又は模様状の複数の光輝性印刷層12を組合せて設けても良い。
【0032】
さらに、光輝性印刷層12のほかに、光輝性顔料を含まない通常の印刷インキによるベタ状及び/又は模様状の通常印刷層13を併せて設けても勿論良い。
【0033】
原紙11としては、熱硬化性樹脂の含浸が可能な吸水性の良い紙等の繊維質シート体が用いられる。
【0034】
具体的には、例えば薄葉紙、チタン紙、リンターパルプ紙、上質紙、晒又は未晒クラフト紙等が使用可能であり、中でも印刷適性と樹脂含浸適性の両面で優れたチタン紙が最も好適である。
【0035】
また、裏面に積層される化粧板用基材等の表面の質感を活かしたい場合等には、樹脂の含浸により透明化する性質を有する透明紙を使用することもできる。
【0036】
原紙11の厚さには特に制約はないが、一般的には坪量20〜150g/m2程度のものが使用される。
【0037】
原紙11の表面に形成される光輝性印刷層12は、光輝性顔料として、金属粉顔料及び真珠光沢顔料の両方を含有する光輝性印刷インキによって形成されていることが重要である。
【0038】
金属粉顔料としては、金粉、銀粉、銅粉、アルミニウム粉、ブロンズ粉、亜鉛粉、ステンレス粉、ニッケル粉等が使用可能であるが、光輝感(反射率)、印刷インキ中への分散性、経済性(価格)等の面で、アルミニウム粉が最も好適である。
【0039】
アルミニウム粉等の金属粉顔料としては、金属粉にプロピレングリコールモノメチルエーテル等の溶剤や表面処理剤を添加し練り込んだペースト状のものを使用することもできる。
【0040】
真珠光沢顔料としては、太刀魚等の魚鱗粉、塩基性炭酸鉛、砒酸水素鉛、酸化塩化ビスマス、酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母等が使用可能であるが、供給の安定性、無害性、光輝感(反射率)等の面で、酸化チタン被覆雲母が最も好適である。
【0041】
酸化チタン被覆雲母には、酸化チタン被膜の膜厚により、白色光沢のものと干渉色光沢のものとがあり、本発明の目的にはいずれも使用可能である。但し、光輝性印刷層12に高度の隠蔽性が要求される場合には、広範囲の波長の光に対して高い光線反射率を示す白色光沢のものを使用することが望ましい。
【0042】
光輝性顔料の粒子形状は、金属粉顔料、真珠光沢顔料ともに、鱗片状のものが使用されるのが一般的である。
【0043】
光輝性顔料の粒子径は、平均粒径1〜250μm程度の範囲で種々のものが市販されており、その中から所望の光輝感に合わせて適宜の粒径のものを選択すれば良く、本発明においては光輝感及び印刷適性から、平均粒径5〜50μm程度のものが最も好適に使用可能である。
【0044】
なお、光輝性印刷インキには、光輝性顔料以外にも必要に応じて、例えば染料、着色顔料、体質顔料等が適宜添加されていても良い。
【0045】
本発明において、上述した通り金属粉顔料と真珠光沢顔料とを併用する理由は、光輝性印刷層12が高い光反射率を有していて金属調の光輝感に優れており、しかも、光輝性印刷インキの印刷適性が良く印刷作業が容易であり、光輝性印刷層12の耐チョーキング性や耐にじみ性、耐薬品性(特に耐アルカリ性)等にも優れた熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙及び熱硬化性樹脂化粧板を得るためである。
【0046】
すなわち、前述した様に、真珠光沢顔料は、それを用いた光輝性印刷インキの印刷適性や、印刷層の耐チョーキング性や耐にじみ性、耐薬品性等には優れるが、光輝感には劣っており、一方、金属粉顔料(特にアルミニウム粉)は、光輝感には優れるが、印刷適性、耐チョーキング性、耐にじみ性、耐薬品性(特に耐アルカリ性)には劣る。
【0047】
これに対し、金属粉顔料と真珠光沢顔料とを併用すると、真珠光沢顔料のみを使用した場合と比較すれば、より光線反射率の高い金属粉顔料の存在によって、真珠光沢顔料のみでは得られない優れた金属調の光輝感を得ることができる。また、光輝性印刷層12に隠蔽性が要求される場合にあっては、真珠光沢顔料のみでは得られない高度の隠蔽性を得ることができる利点もある。
【0048】
一方、金属粉顔料のみを使用した場合と比較すれば、真珠光沢顔料の添加により光輝感が補われる分だけ、金属粉顔料の添加量を削減することができるので、金属粉顔料のみを使用した場合と同等の光輝感を維持しつつ、光輝性印刷インキの印刷適性が改善され、着肉不良や印刷ムラ、版取られ等を発生することなく良好に印刷可能となり、こうして印刷された光輝性印刷層12も、内部凝集力がより強くなり、チョーキングやにじみを発生しにくいものとなる。
【0049】
しかも、耐薬品性に優れた真珠光沢顔料の存在により、たとえ金属粉顔料が薬品類に冒されて光反射能を全く喪失してしまうことがあっても、化粧板の光輝感が完全に消失してしまうことはない。
【0050】
のみならず、金属粉顔料による光輝感の、薬品類の作用による消失も、金属粉顔料を単独で使用した場合と比較すれば遥かに遅く、且つ完全には消失しにくいものとなる。
【0051】
これは、共に鱗片状をした金属粉顔料と真珠光沢顔料とが、光輝性印刷層の被膜中で相互に重なり合うことにより、表面上に真珠光沢顔料が載ったり両面を真珠光沢顔料で挟まれたりした状態で被膜中に存在する金属粉顔料は、耐薬品性に優れた真珠光沢顔料によって薬品類から遮蔽された状態となるため、薬品類の作用を受けにくく、従ってその優れた光輝感を長期に亘り維持できるものと考えられる。
【0052】
上記の目的を十分に達成するために、金属粉顔料と真珠光沢顔料との配合比は、金属粉顔料10〜25重量部に対し、真珠光沢顔料5〜20重量部の範囲の比率とすることが好ましい。
【0053】
上記範囲よりも相対的に、金属粉顔料が少なければ、十分な光輝感を得ることが難しく、逆に真珠光沢顔料が少なければ、十分な印刷適性、耐チョーキング性、耐にじみ性、耐薬品性(耐アルカリ性)等を得ることが難しいからである。
【0054】
上記光輝性顔料と共に光輝性印刷インキに配合されるバインダーの種類には特に制約はなく、従来より熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙の印刷製造に用いられている光輝性印刷インキ又は通常の印刷インキに使用されていた各種のバインダーの中から任意に選択して使用することができる。
【0055】
具体的には、例えば硝化綿、酢酸セルロース、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂等の油性バインダーや、カゼイン、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、水溶塩型アクリル樹脂、エマルジョン系樹脂(アクリル系、酢酸ビニル系、ウレタン系、スチレン系等)、ラテックス系樹脂(スチレン−ブタジエン系、アクリロニトリル−ブタジエン系、メチルメタクリレート−ブタジエン系等)等の水性バインダー等を使用することができる。
【0056】
但し、油性バインダーを使用すると、チョーキング(乾燥又は湿潤状態で印刷面を擦るとインキが剥落する現象)を発生し易いために、印刷面上にメジウムコートが必要となり、樹脂含浸適性が良くないことや、含浸状態が良くないと加熱加圧成形時にフクレを発生し易いこと、印刷時に有機溶剤が揮散するため作業安全衛生上及び環境保護上好ましくないことなどから、水性バインダーを使用した水性印刷インキとすることが好ましい。
【0057】
なお、本発明者らの試作検討によれば、最終製品である熱硬化性樹脂化粧板の耐アルカリ性の面でも、油性バインダーよりも水性バインダーを使用した場合の方が一般に優れており、中でもカゼイン系のバインダーを使用した場合に最も良好な結果が得られている。
【0058】
光輝性顔料とバインダーとの配合比は、相対的にバインダーの量が多すぎると光輝感が不十分となり、逆にバインダーの量が少なすぎると、光輝性印刷インキの印刷適性が悪化して、印刷時の版取られが発生し易くなったり、印刷後の化粧紙の取扱中における光輝性印刷層12のチョーキングや、加熱加圧成形時の光輝性印刷層12のにじみが発生し易くなったりする場合がある。
【0059】
また特に、オーバーレイ紙3を使用しない場合には、バインダーの量が少なすぎると、加熱加圧成形時の鏡面板取られが発生し易くなったり、得られる熱硬化性樹脂化粧板の光輝性印刷層12部の物性が低下したりする場合がある。
【0060】
従って、光輝性顔料とバインダーとの配合比は、上記の様な不都合が発生しない範囲で適宜設計する必要がある。
【0061】
本発明者らの試作検討によれば、固形分として、金属粉顔料10〜25重量部、真珠光沢顔料5〜20重量部、バインダー20〜30重量部の範囲の配合比率とした時に、あらゆる性能面で最もバランスの良い熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙1及び熱硬化性樹脂化粧板が得られるという結果が得られている。
【0062】
但し、上記範囲において、金属粉顔料と真珠光沢顔料との配合量の合計は、30〜40重量部とすることが望ましい。
【0063】
以上に説明した本発明の熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙1を使用して、本発明の熱硬化性樹脂化粧板を製造するための方法は、従来の熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙を使用した場合と同様の各種の方法が採用可能であり、特に制約はない。
【0064】
最も一般的な方法は、上記の熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙1に、未硬化の熱硬化性樹脂の水溶液等の熱硬化性樹脂含浸液を、塗布又は浸漬等の方法により含浸、乾燥させて熱硬化性樹脂含浸化粧紙14を作製し、これを化粧板用基材2の上に載置し、さらにオーバーレイ紙3(樹脂を含浸すると透明になる紙に熱硬化性樹脂を含浸したもの)を載置する(図3)か又は載置せずに(図2)、その表面に金属製の鏡面板(表面に凹凸模様の形状を有するものであっても良い)を当接し、プレス機にて加熱加圧成形を行い、熱硬化性樹脂含浸化粧紙14に含浸された熱硬化性樹脂を硬化させると同時に、熱硬化性樹脂含浸化粧紙14と化粧板用基材2とを接着一体化させる方法である。
【0065】
なお、熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙1に熱硬化性樹脂含浸液を塗布又は浸漬して含浸させる代わりに、熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙1に熱硬化性樹脂を含浸させていない状態で、適宜の紙に未硬化の熱硬化性樹脂を含浸させてなる熱硬化性樹脂含浸下地紙(図示せず)を介して化粧板用基材2上に載置し、及び/又は、熱硬化性樹脂を含浸させていない熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙1上に、透明紙に未硬化の熱硬化性樹脂を含浸させてなるオーバーレイ紙3を載置して、加熱加圧成形を行い、該加熱加圧成形の過程で熱により流動化した下地紙中及び/又はオーバーレイ紙3中の熱硬化性樹脂を、熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙1中に浸透含浸させる方法を採用することも可能である。
【0066】
また、必要に応じて、本発明の熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙1の原紙として透明紙を用いると共に、該熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙1と化粧板用基材2との間に、光輝性印刷層を含むか又は含まない絵柄の印刷層が設けられた他の熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙(図示せず)を1枚又は複数枚挟持させることにより、見る角度によって絵柄が変化する立体的な意匠感を有する熱硬化性樹脂化粧板を得ることも可能である。
【0067】
本発明の熱硬化性樹脂化粧板に十分に優れた光輝感を発現させるためには、光輝性印刷層12の光輝性が減殺されない様に、本発明の熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙1の上にオーバーレイ紙3を載置しないことが最も望ましい(図2)。
【0068】
但し、本発明の熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙1は、上述した通り、従来の真珠光沢顔料のみ又は金属粉顔料のみを使用した化粧紙と比較すれば、光輝性印刷層12の光輝感に極めて優れているので、オーバーレイ紙3の載置により光輝感が多少減殺されたとしても、化粧板の用途によっては十分に使用可能である。
【0069】
従って、例えば耐摩耗性や耐薬品性(特に耐アルカリ性)等の表面物性の要求が特に厳しい用途の場合には、本発明の熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙1の上に、オーバーレイ紙3を載置して加熱加圧成形した熱硬化性樹脂化粧板とすることが望ましい(図3)。
【0070】
但し、その場合も、オーバーレイ紙3の透明度が低いと、光輝性印刷層12の光輝感が減殺されるので、透明度の高いオーバーレイ紙3を選択することが望ましい。具体的には、低坪量のオーバーレイ紙3を選択するのが良く、その場合のオーバーレイ紙3の坪量としては、20〜40g/m2程度ものを使用することが望ましい。
【0071】
本発明において、熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙1に含浸させる熱硬化性樹脂としては、例えばメラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、尿素系樹脂、フェノール系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ジアリルフタレート系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、ウレタン系樹脂、アミノアルキド系樹脂、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂等、或いはこれらから選ばれる2種以上の混合物等を使用することができる。
【0072】
化粧板用基材2としては、従来の熱硬化性樹脂化粧板と同様、任意であり、例えば木材単板、合板、集成材、パーティクルボード、中密度繊維板、硬質繊維板等の木質系基材や、板紙、織布、不織布、樹脂含浸紙、樹脂含浸布等の繊維質基材、石膏ボード、スレート板、珪酸カルシウム板、スラグ石膏板、木毛セメント板、スラグセメント板、軽量気泡コンクリート板、ガラス繊維強化コンクリート板等の無機質系基材、鋼板、真鍮板、アルミニウム板、ジュラルミン板、ステンレス板等の金属系基材、アクリル樹脂板、スチロール樹脂板、ABS樹脂板、ポリカーボネート樹脂板、ナイロン樹脂板、ポリオレフィン樹脂板、ポリエステル樹脂板、ガラス繊維強化プラスチック板等の合成樹脂基材等、或いはこれらから選ばれる2種以上の混合物、複合体、積層体等を適宜使用することができる。
【0073】
中でも代表的なのは、チタン紙又はクラフト紙等の紙にフェノール系樹脂又はメラミン系樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸してなる熱硬化性樹脂含浸紙(いわゆるコア紙)や、合板、パーティクルボード、鋼板、アルミニウム板等である。
【0074】
【実施例】
以下に、本発明の熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙及び熱硬化性樹脂化粧板の具体的な実施例及び比較例を挙げ、本発明をより詳細に説明する。
【0075】
<実施例1及び比較例1〜4>
下表に示す組成の各種の光輝性印刷インキを使用して、チタン紙の表面に、抽象柄の光輝性印刷層と、使用した光輝性印刷インキと同一のバインダーを用いた通常印刷インキによる抽象柄の通常印刷層とを、多色印刷機により順次印刷形成して、各種の熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙を試作した。さらに、それらの熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙を使用して、以下、通常のメラミン樹脂化粧板の製造要領に従って、熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙にメラミン樹脂水溶液を含浸させ、乾燥後、それをフェノール樹脂含浸クラフト紙からなるコア紙の上に載置し、表面に金属製鏡面板を当接し、プレス機にて加熱加圧成形して、熱硬化性樹脂化粧板である各種のメラミン樹脂化粧板を試作した。
【0076】
光輝性印刷インキ組成(固形分、数値は重量部)
光輝性顔料 バインダー
アルミ粉 パール粉 カゼイン 酢酸セルロース
実施例1 12.5 10 25
比較例1 12.5 10 25
比較例2 15 25
比較例3 60 25
比較例4 15 25
注)アルミ粉:アルミニウム粉(粒径10〜15μ)
パール粉:酸化チタン被覆雲母(粒径10〜60μ)
カゼイン:水性
酢酸セルロース:油性
【0077】
<性能比較>
上記の各試作熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙について、ドライ及びウェットの耐ラビング性(耐チョーキング性)を評価した。それと共に、それらを使用した上記の各試作メラミン樹脂化粧板について、光輝感、耐アルカリ性(JAS特殊合板の耐アルカリ性試験:1%炭酸ナトリウム水溶液、時計皿被覆6時間)、加熱加圧成形時の鏡面板取られの有無を評価(いずれも目視評価)したところ、結果は下表の通りであった。
【0078】
評価結果(優:○←→△←→×:劣)
耐ラビング性
dry wet 光輝感 耐アルカリ性 鏡面板取られ
実施例1 ○ ○ ○ ○ ○
比較例1 ○ △ ○ △ △
比較例2 ○ ○ × ○ ○
比較例3 △ × △ ○ ×
比較例4 △ × ○ × ○
【0079】
<実施例2及び比較例5〜6>
上記実施例1において、真珠光沢顔料である酸化チタン被覆雲母を配合せずに、金属粉顔料であるアルミニウム粉の配合量を増し、上記実施例1と同一の着肉量で同一の光輝感が得られる条件を求めたところ、アルミニウム粉の配合量は17.5重量部が必要であり、この条件では印刷時の版取られのために良好な印刷ができなかった(比較例5)。そこで、アルミニウム粉の配合量を減らし、版取られを発生せずに良好に印刷可能な条件を求めたところ、アルミニウム粉の配合量は5重量部となった(比較例6)。また、比較のため、上記実施例1に使用したものと同一の光輝性印刷インキを使用して、同一条件で印刷した(実施例2)。これらにおける光輝性印刷インキの配合条件を下表に示す。
【0080】
光輝性印刷インキ組成(固形分、数値は重量部)
光輝性顔料 バインダー
アルミ粉 パール粉 カゼイン 酢酸セルロース
実施例2 12.5 10 25
比較例5 17.5 25
比較例6 5 25
【0081】
<性能比較>
上記実施例2及び比較例5〜6の熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙を使用して、以下、通常のメラミン樹脂化粧板の製造要領に従って、熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙にメラミン樹脂水溶液を含浸させ、乾燥後、それをフェノール樹脂含浸クラフト紙からなるコア紙の上に載置し、さらに市販の坪量30g/m2のオーバーレイ紙を載置し、その表面に金属製鏡面板を当接し、プレス機にてそれぞれ同一の温度及び圧力の条件にて加熱加圧成形して、熱硬化性樹脂化粧板である各種のメラミン樹脂化粧板を試作した。得られた各熱硬化性樹脂化粧板について、光輝性印刷層のにじみの有無と、光輝感とを評価(いずれも目視評価)したところ、結果は下表の通りであった。
【0082】
評価結果(優:○←→△←→×:劣)
版取られ にじみ 光輝感
実施例2 ○ ○ ○
比較例5 × × ×
比較例6 ○ × ×
【0083】
【発明の効果】
以上詳細に説明した様に、本発明の熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙は、光輝性顔料として金属粉顔料と真珠光沢顔料とを併用したことにより、そのいずれかを単独で使用した場合には実現することのできなかった、光輝感、光輝性印刷インキの印刷適性(特に耐版取られ性)、光輝性印刷層の耐チョーキング性、耐薬品性(特に耐アルカリ性)、加熱加圧成形時の耐にじみ性、耐鏡面板取られ性等の全てに、バランス良く優れた性能を有している。
【0084】
従って、光輝性印刷層の印刷工程や、熱硬化性樹脂の含浸工程、熱硬化性樹脂化粧板の加熱加圧成形工程において、特殊な工程条件を採用する必要なく、版取られやチョーキング、にじみ等による不良品を発生することなく、光輝感に優れた熱硬化性樹脂化粧板を容易に製造することができる。
【0085】
しかも、熱硬化性樹脂化粧板の製造にあたっては、オーバーレイ紙を使用する場合と使用しない場合とがあるが、前者の場合にあっては、光輝性印刷層の上にオーバーレイ紙が被さっているにも拘わらず、十分に光輝感に優れた熱硬化性樹脂化粧板が得られ、一方、後者の場合にあっては、加熱加圧成形時の耐鏡面板取られ性に優れると共に、光輝性印刷層が露出しているにも拘わらず、耐薬品性(特に耐アルカリ性)にも優れた熱硬化性樹脂化粧板が得られるため、用途や要求物性に応じて多様な商品設計が可能になるという、優れた実用上の利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙の実施の形態を示す側断面図である。
【図2】本発明の熱硬化性樹脂化粧板の実施の形態を示す側断面図である。
【図3】本発明の熱硬化性樹脂化粧板の実施の形態を示す側断面図である。
【符号の説明】
1‥‥‥熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙
11‥‥原紙
12‥‥光輝性印刷層
13‥‥通常印刷層
14‥‥熱硬化性樹脂含浸化粧紙
2‥‥‥化粧板用基材
3‥‥‥オーバーレイ紙
Claims (6)
- 原紙上に、光輝性顔料を含む光輝性印刷インキによって形成された光輝性印刷層が少なくとも設けられてなる熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙において、前記光輝性印刷層に含まれる光輝性顔料が、金属粉顔料と真珠光沢顔料との混合物であり、前記光輝性印刷インキが水性であり、前記光輝性印刷インキのバインダーがカゼイン系であることを特徴とする熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙。
- 前記光輝性顔料が、金属粉顔料10〜25重量部と、真珠光沢顔料5〜20重量部との混合物であることを特徴とする請求項1に記載の熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙。
- 前記光輝性印刷インキが、固形分として、金属粉顔料10〜25重量部と、真珠光沢顔料5〜20重量部と、バインダー20〜30重量部とを含むことを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙。
- 化粧板用基材の表面に、請求項1〜3のいずれかに記載の熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙に熱硬化性樹脂が含浸された熱硬化性樹脂含浸化粧紙が積層硬化一体化されてなることを特徴とする熱硬化性樹脂化粧板。
- 前記熱硬化性樹脂含浸化粧紙上にオーバーレイ紙が積層されていないことを特徴とする請求項4に記載の熱硬化性樹脂化粧板。
- 前記熱硬化性樹脂含浸化粧紙上にオーバーレイ紙が積層硬化一体化されてなることを特徴とする請求項4に記載の熱硬化性樹脂化粧板。
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