JP2003211619A - 熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙及び熱硬化性樹脂化粧板 - Google Patents

熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙及び熱硬化性樹脂化粧板

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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた金属調の光輝感を有しながら、印刷時の
版取られや印刷後のチョーキング、加熱加圧成形時のに
じみ等を発生しにくく、しかも、オーバーレイ紙を使用
しなくても耐鏡面板取られ性や耐薬品性(特に耐アルカ
リ性)に優れると共に、オーバーレイ紙を使用しても十
分な光輝感を有する熱硬化性樹脂化粧板を製造可能な熱
硬化性樹脂化粧板用化粧紙を提供する。 【解決手段】原紙11上に、金属粉顔料と真珠光沢顔料
との混合物からなる光輝性顔料を含有する光輝性印刷層
12を設けた熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙1である。光
輝性顔料は、金属粉顔料10〜25重量部に対し真珠光
沢顔料5〜20重量部の配合とすることが望ましく、こ
れに好ましくはカゼイン等の水性のバインダーを20〜
30重量部配合した光輝性印刷インキを使用することが
望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱硬化性樹脂化粧
板の製造に用いられる化粧紙及びそれを用いて製造され
る熱硬化性樹脂化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】メラミン樹脂化粧板に代表される熱硬化
性樹脂化粧板は、各種の化粧板の中でも特に表面硬度や
耐熱性、耐薬品性、表面光沢等に優れた化粧板として、
テーブルやカウンターの天板、棚板、家具の水平面等に
広く使用されている。
【0003】この熱硬化性樹脂化粧板は一般的には、ま
ずチタン紙等の含浸性紙を原紙として、その表面に任意
の絵柄を印刷形成した化粧紙を用意しておき、この化粧
紙に熱硬化性樹脂を含浸した熱硬化性樹脂含浸化粧紙
を、フェノール樹脂含浸紙等のコア紙又は木質系基材等
の化粧板用基材の表面に積層し、必要に応じて更にオー
バーレイ紙(樹脂を含浸すると透明になる紙に熱硬化性
樹脂を含浸したもの)を積層して、加熱加圧成形により
硬化一体化させて製造されている。
【0004】この熱硬化性樹脂化粧板に施される絵柄
は、古くは通常の化粧板におけるそれと同様、通常の着
色インキによる木目柄や抽象柄等が主流であったが、そ
の後、消費者の嗜好が多様化・高度化するにつれて、単
なる色彩の模様でない、例えば光線の反射による光輝感
(輝度感)のある化粧板などが求められる様になった。
【0005】そこで、熱硬化性樹脂化粧板の製造に使用
する化粧紙として、例えば酸化チタン被覆雲母等の真珠
光沢顔料を含有する光輝性印刷インキを使用して光輝性
印刷層を形成したものを用いることにより、光輝感を有
する熱硬化性樹脂化粧板を製造する手法が開発され、既
に広く実用化されている(特開平2−18050号公
報、特開平4−168099号公報、特開平10−95
091号公報等参照)。
【0006】なお、係る光輝感を有する熱硬化性樹脂化
粧板にあっては、上記オーバーレイ紙を印刷面上に積層
すると、光輝性印刷層の光輝感が減殺されるので、光輝
性印刷層の印刷面上にはオーバーレイ紙を積層しない構
成とされるのが一般的である。
【0007】ところが、近年になって市場では、上記し
た従来の真珠光沢顔料を使用した熱硬化性樹脂化粧板よ
りもさらに光輝感の高い、金属調(メタリック調)の光
輝感を有する熱硬化性樹脂化粧板が要求される様になっ
た。
【0008】しかし、光輝感を向上させるために、光輝
性印刷インキへの真珠光沢顔料の配合量を増すと、光輝
性印刷層の内部凝集力が低下するために、加熱加圧成形
の際に光輝性印刷層の一部が鏡面板に付着して化粧紙か
ら剥離してしまう、いわゆる「鏡面板取られ」が発生し
易くなるという問題がある。
【0009】そこで、真珠光沢顔料に代えて、光線の反
射率がより高く、優れた金属調の光輝感を与える、例え
ばアルミニウム粉等の金属粉顔料を使用する手法も開発
され、一部で実用化されている。
【0010】しかし、金属粉顔料を配合した光輝性印刷
インキは、同一配合比率の真珠光沢顔料を用いた光輝性
印刷インキと比較すると、凝集力が低く印刷適性に劣っ
たものであり、光輝性印刷インキの着肉不良や印刷ム
ラ、多色印刷において印刷された光輝性印刷インキの一
部が次に印刷される印刷インキの印刷版に付着して剥離
する「版取られ」等が発生し易く、均一で鮮明な印刷を
施すことが非常に難しいという問題がある。
【0011】また、印刷後も、金属粉顔料を含有するイ
ンキ被膜である光輝性印刷層は非常に脆弱であるため、
紙面を擦られると剥落する「チョーキング」や、熱硬化
性樹脂の含浸時又は加熱加圧成形時に金属粉顔料が紙面
から離れて移動することによる印刷絵柄の「にじみ」、
前述した加熱加圧成形時の「鏡面板取られ」等も、真珠
光沢顔料を用いた場合よりも著しくなる。
【0012】係る様な事情のために、金属粉顔料を使用
した熱硬化性樹脂化粧板にあっては、上記の様な問題を
発生しない程度にまで、金属粉顔料の配合比を減らして
印刷を行わざるを得ず、従って、それによって得られる
光輝感は、従来の真珠光沢顔料を使用したものを若干上
回ってはいるものの、上記の様な問題がなければ金属粉
顔料を使用すれば得られる筈の、真珠光沢顔料を使用し
たものを遥かに凌駕する優れた光輝感は、結果的に得ら
れていないのが現状である。
【0013】しかも、加熱加圧成形時の光輝性印刷層の
にじみを防止するために、温度・圧力条件を通常より低
く設定せざるを得ず、得られる化粧板の物性面で問題が
あるほか、成形時間が通常より長くかかるので、作業効
率面でも問題がある。
【0014】そのほか、金属粉顔料は真珠光沢顔料と比
較して、耐薬品性に劣る欠点もある。特に、代表的な金
属粉顔料であるアルミニウム粉は耐アルカリ性が弱く、
例えば家庭用のアルカリ性洗剤を使用しての洗浄を繰り
返すと、アルカリの作用によりアルミニウム粉が冒さ
れ、光輝感が消失してしまうという問題がある。
【0015】この問題を解決するために、アルミニウム
粉に代えて、より耐薬品性に優れた金属粉顔料を使用す
ることも考えられるが、アルミニウム粉に匹敵する優れ
た光輝感を備え、しかも耐薬品性(特に耐アルカリ性)
にも優れた金属粉顔料としては、現状では銀粉ぐらいし
か存在せず、この銀粉は、経済性の面からも、印刷イン
キ中での分散性の面(比重が大)からも、実用的ではな
い。
【0016】また、上記銀粉を含め、その他の金属粉顔
料にしても、薬品の種類によっては溶解、酸化、変色等
により、光輝感や意匠感が失われる場合があることが多
い。
【0017】耐薬品性を始めとする表面物性を向上させ
るためには、前述したオーバーレイ紙を印刷面上に積層
することが有効であるが、このオーバーレイ紙は、完全
に透明なものではなく、多少とも濁りがあるため、光輝
性印刷層の光輝感を減殺する一因となる。
【0018】従って、上記した従来の真珠光沢顔料又は
金属粉顔料を含む光輝性印刷層を有する化粧紙を用いた
熱硬化性樹脂化粧板にあっては、該化粧紙上にオーバー
レイ紙を積層すると、耐薬品性等の物性面では満足して
も、光輝感が不十分となり、意匠面からは実用的でなく
なってしまうという問題がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
における上述した様な問題点を解決するためになされた
ものであり、その目的とするところは、優れた金属調の
光輝感を有しながら、光輝性印刷インキの印刷適性に優
れ、光輝性印刷層のチョーキングやにじみを発生しにく
く、しかも、熱硬化性樹脂化粧板の製造の際に、オーバ
ーレイ紙を積層しない場合にも、耐薬品性(特に耐アル
カリ性)に優れ、加熱加圧成形時の鏡面板取られも発生
しにくく、一方、オーバーレイ紙を積層する場合にも、
十分な光輝感が得られる熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙
と、それを用いて製造した熱硬化性樹脂化粧板とを提供
することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、原紙上に、光
輝性顔料を含む光輝性印刷インキによって形成された光
輝性印刷層が少なくとも設けられてなる熱硬化性樹脂化
粧板用化粧紙において、前記光輝性印刷層に含まれる光
輝性顔料が、金属粉顔料と真珠光沢顔料との混合物であ
ることを特徴とする熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙であ
る。
【0021】また本発明は、上記熱硬化性樹脂化粧板用
化粧紙において、前記光輝性顔料が、金属粉顔料10〜
25重量部と、真珠光沢顔料5〜20重量部との混合物
であることを特徴とするものである。
【0022】また本発明は、上記熱硬化性樹脂化粧板用
化粧紙において、前記光輝性印刷インキが水性であるこ
とを特徴とするものである。
【0023】また本発明は、上記熱硬化性樹脂化粧板用
化粧紙において、前記光輝性印刷インキのバインダーが
カゼイン系であることを特徴とするものである。
【0024】また本発明は、上記熱硬化性樹脂化粧板用
化粧紙において、前記光輝性印刷インキが、固形分とし
て、金属粉顔料10〜25重量部と、真珠光沢顔料5〜
20重量部と、バインダー20〜30重量部とを含むこ
とを特徴とするものである。
【0025】また本発明は、化粧板用基材の表面に、上
記のいずれかの熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙に熱硬化性
樹脂が含浸された熱硬化性樹脂含浸化粧紙が積層硬化一
体化されてなることを特徴とする熱硬化性樹脂化粧板で
ある。
【0026】また本発明は、上記熱硬化性樹脂化粧板に
おいて、前記熱硬化性樹脂含浸化粧紙上にオーバーレイ
紙が積層されていないことを特徴とするものである。
【0027】また本発明は、上記熱硬化性樹脂化粧板に
おいて、前記熱硬化性樹脂含浸化粧紙上にオーバーレイ
紙が積層硬化一体化されてなることを特徴とするもので
ある。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の熱硬化性樹脂化
粧板用化粧紙及び熱硬化性樹脂化粧板の実施の形態を、
図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明の熱硬
化性樹脂化粧板用化粧紙の実施の形態を示す側断面図で
あり、図2及び図3は本発明の熱硬化性樹脂化粧板の実
施の形態を示す側断面図である。
【0029】本発明の熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙1
は、図1に示す様に、原紙11上に、アルミニウム粉等
の金属粉顔料と、酸化チタン被覆雲母等の真珠光沢顔料
との両方を光輝性顔料として含む光輝性印刷インキによ
って形成された光輝性印刷層12が、少なくとも設けら
れてなるものである。
【0030】光輝性印刷層12は、原紙11上の全面に
ベタ状に設けられていても良いし、任意の所望の模様状
に設けられていても良い。
【0031】また、同一の光輝性印刷インキ又は光輝性
顔料の配合を変えた複数種類の光輝性印刷インキを使用
して、ベタ状及び/又は模様状の複数の光輝性印刷層1
2を組合せて設けても良い。
【0032】さらに、光輝性印刷層12のほかに、光輝
性顔料を含まない通常の印刷インキによるベタ状及び/
又は模様状の通常印刷層13を併せて設けても勿論良
い。
【0033】原紙11としては、熱硬化性樹脂の含浸が
可能な吸水性の良い紙等の繊維質シート体が用いられ
る。
【0034】具体的には、例えば薄葉紙、チタン紙、リ
ンターパルプ紙、上質紙、晒又は未晒クラフト紙等が使
用可能であり、中でも印刷適性と樹脂含浸適性の両面で
優れたチタン紙が最も好適である。
【0035】また、裏面に積層される化粧板用基材等の
表面の質感を活かしたい場合等には、樹脂の含浸により
透明化する性質を有する透明紙を使用することもでき
る。
【0036】原紙11の厚さには特に制約はないが、一
般的には坪量20〜150g/m2程度のものが使用さ
れる。
【0037】原紙11の表面に形成される光輝性印刷層
12は、光輝性顔料として、金属粉顔料及び真珠光沢顔
料の両方を含有する光輝性印刷インキによって形成され
ていることが重要である。
【0038】金属粉顔料としては、金粉、銀粉、銅粉、
アルミニウム粉、ブロンズ粉、亜鉛粉、ステンレス粉、
ニッケル粉等が使用可能であるが、光輝感(反射率)、
印刷インキ中への分散性、経済性(価格)等の面で、ア
ルミニウム粉が最も好適である。
【0039】アルミニウム粉等の金属粉顔料としては、
金属粉にプロピレングリコールモノメチルエーテル等の
溶剤や表面処理剤を添加し練り込んだペースト状のもの
を使用することもできる。
【0040】真珠光沢顔料としては、太刀魚等の魚鱗
粉、塩基性炭酸鉛、砒酸水素鉛、酸化塩化ビスマス、酸
化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母等が使用可能である
が、供給の安定性、無害性、光輝感(反射率)等の面
で、酸化チタン被覆雲母が最も好適である。
【0041】酸化チタン被覆雲母には、酸化チタン被膜
の膜厚により、白色光沢のものと干渉色光沢のものとが
あり、本発明の目的にはいずれも使用可能である。但
し、光輝性印刷層12に高度の隠蔽性が要求される場合
には、広範囲の波長の光に対して高い光線反射率を示す
白色光沢のものを使用することが望ましい。
【0042】光輝性顔料の粒子形状は、金属粉顔料、真
珠光沢顔料ともに、鱗片状のものが使用されるのが一般
的である。
【0043】光輝性顔料の粒子径は、平均粒径1〜25
0μm程度の範囲で種々のものが市販されており、その
中から所望の光輝感に合わせて適宜の粒径のものを選択
すれば良く、本発明においては光輝感及び印刷適性か
ら、平均粒径5〜50μm程度のものが最も好適に使用
可能である。
【0044】なお、光輝性印刷インキには、光輝性顔料
以外にも必要に応じて、例えば染料、着色顔料、体質顔
料等が適宜添加されていても良い。
【0045】本発明において、上述した通り金属粉顔料
と真珠光沢顔料とを併用する理由は、光輝性印刷層12
が高い光反射率を有していて金属調の光輝感に優れてお
り、しかも、光輝性印刷インキの印刷適性が良く印刷作
業が容易であり、光輝性印刷層12の耐チョーキング性
や耐にじみ性、耐薬品性(特に耐アルカリ性)等にも優
れた熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙及び熱硬化性樹脂化粧
板を得るためである。
【0046】すなわち、前述した様に、真珠光沢顔料
は、それを用いた光輝性印刷インキの印刷適性や、印刷
層の耐チョーキング性や耐にじみ性、耐薬品性等には優
れるが、光輝感には劣っており、一方、金属粉顔料(特
にアルミニウム粉)は、光輝感には優れるが、印刷適
性、耐チョーキング性、耐にじみ性、耐薬品性(特に耐
アルカリ性)には劣る。
【0047】これに対し、金属粉顔料と真珠光沢顔料と
を併用すると、真珠光沢顔料のみを使用した場合と比較
すれば、より光線反射率の高い金属粉顔料の存在によっ
て、真珠光沢顔料のみでは得られない優れた金属調の光
輝感を得ることができる。また、光輝性印刷層12に隠
蔽性が要求される場合にあっては、真珠光沢顔料のみで
は得られない高度の隠蔽性を得ることができる利点もあ
る。
【0048】一方、金属粉顔料のみを使用した場合と比
較すれば、真珠光沢顔料の添加により光輝感が補われる
分だけ、金属粉顔料の添加量を削減することができるの
で、金属粉顔料のみを使用した場合と同等の光輝感を維
持しつつ、光輝性印刷インキの印刷適性が改善され、着
肉不良や印刷ムラ、版取られ等を発生することなく良好
に印刷可能となり、こうして印刷された光輝性印刷層1
2も、内部凝集力がより強くなり、チョーキングやにじ
みを発生しにくいものとなる。
【0049】しかも、耐薬品性に優れた真珠光沢顔料の
存在により、たとえ金属粉顔料が薬品類に冒されて光反
射能を全く喪失してしまうことがあっても、化粧板の光
輝感が完全に消失してしまうことはない。
【0050】のみならず、金属粉顔料による光輝感の、
薬品類の作用による消失も、金属粉顔料を単独で使用し
た場合と比較すれば遥かに遅く、且つ完全には消失しに
くいものとなる。
【0051】これは、共に鱗片状をした金属粉顔料と真
珠光沢顔料とが、光輝性印刷層の被膜中で相互に重なり
合うことにより、表面上に真珠光沢顔料が載ったり両面
を真珠光沢顔料で挟まれたりした状態で被膜中に存在す
る金属粉顔料は、耐薬品性に優れた真珠光沢顔料によっ
て薬品類から遮蔽された状態となるため、薬品類の作用
を受けにくく、従ってその優れた光輝感を長期に亘り維
持できるものと考えられる。
【0052】上記の目的を十分に達成するために、金属
粉顔料と真珠光沢顔料との配合比は、金属粉顔料10〜
25重量部に対し、真珠光沢顔料5〜20重量部の範囲
の比率とすることが好ましい。
【0053】上記範囲よりも相対的に、金属粉顔料が少
なければ、十分な光輝感を得ることが難しく、逆に真珠
光沢顔料が少なければ、十分な印刷適性、耐チョーキン
グ性、耐にじみ性、耐薬品性(耐アルカリ性)等を得る
ことが難しいからである。
【0054】上記光輝性顔料と共に光輝性印刷インキに
配合されるバインダーの種類には特に制約はなく、従来
より熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙の印刷製造に用いられ
ている光輝性印刷インキ又は通常の印刷インキに使用さ
れていた各種のバインダーの中から任意に選択して使用
することができる。
【0055】具体的には、例えば硝化綿、酢酸セルロー
ス、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体系樹脂等の油性バインダーや、カゼイ
ン、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルアルコール樹
脂、水溶塩型アクリル樹脂、エマルジョン系樹脂(アク
リル系、酢酸ビニル系、ウレタン系、スチレン系等)、
ラテックス系樹脂(スチレン−ブタジエン系、アクリロ
ニトリル−ブタジエン系、メチルメタクリレート−ブタ
ジエン系等)等の水性バインダー等を使用することがで
きる。
【0056】但し、油性バインダーを使用すると、チョ
ーキング(乾燥又は湿潤状態で印刷面を擦るとインキが
剥落する現象)を発生し易いために、印刷面上にメジウ
ムコートが必要となり、樹脂含浸適性が良くないこと
や、含浸状態が良くないと加熱加圧成形時にフクレを発
生し易いこと、印刷時に有機溶剤が揮散するため作業安
全衛生上及び環境保護上好ましくないことなどから、水
性バインダーを使用した水性印刷インキとすることが好
ましい。
【0057】なお、本発明者らの試作検討によれば、最
終製品である熱硬化性樹脂化粧板の耐アルカリ性の面で
も、油性バインダーよりも水性バインダーを使用した場
合の方が一般に優れており、中でもカゼイン系のバイン
ダーを使用した場合に最も良好な結果が得られている。
【0058】光輝性顔料とバインダーとの配合比は、相
対的にバインダーの量が多すぎると光輝感が不十分とな
り、逆にバインダーの量が少なすぎると、光輝性印刷イ
ンキの印刷適性が悪化して、印刷時の版取られが発生し
易くなったり、印刷後の化粧紙の取扱中における光輝性
印刷層12のチョーキングや、加熱加圧成形時の光輝性
印刷層12のにじみが発生し易くなったりする場合があ
る。
【0059】また特に、オーバーレイ紙3を使用しない
場合には、バインダーの量が少なすぎると、加熱加圧成
形時の鏡面板取られが発生し易くなったり、得られる熱
硬化性樹脂化粧板の光輝性印刷層12部の物性が低下し
たりする場合がある。
【0060】従って、光輝性顔料とバインダーとの配合
比は、上記の様な不都合が発生しない範囲で適宜設計す
る必要がある。
【0061】本発明者らの試作検討によれば、固形分と
して、金属粉顔料10〜25重量部、真珠光沢顔料5〜
20重量部、バインダー20〜30重量部の範囲の配合
比率とした時に、あらゆる性能面で最もバランスの良い
熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙1及び熱硬化性樹脂化粧板
が得られるという結果が得られている。
【0062】但し、上記範囲において、金属粉顔料と真
珠光沢顔料との配合量の合計は、30〜40重量部とす
ることが望ましい。
【0063】以上に説明した本発明の熱硬化性樹脂化粧
板用化粧紙1を使用して、本発明の熱硬化性樹脂化粧板
を製造するための方法は、従来の熱硬化性樹脂化粧板用
化粧紙を使用した場合と同様の各種の方法が採用可能で
あり、特に制約はない。
【0064】最も一般的な方法は、上記の熱硬化性樹脂
化粧板用化粧紙1に、未硬化の熱硬化性樹脂の水溶液等
の熱硬化性樹脂含浸液を、塗布又は浸漬等の方法により
含浸、乾燥させて熱硬化性樹脂含浸化粧紙14を作製
し、これを化粧板用基材2の上に載置し、さらにオーバ
ーレイ紙3(樹脂を含浸すると透明になる紙に熱硬化性
樹脂を含浸したもの)を載置する(図3)か又は載置せ
ずに(図2)、その表面に金属製の鏡面板(表面に凹凸
模様の形状を有するものであっても良い)を当接し、プ
レス機にて加熱加圧成形を行い、熱硬化性樹脂含浸化粧
紙14に含浸された熱硬化性樹脂を硬化させると同時
に、熱硬化性樹脂含浸化粧紙14と化粧板用基材2とを
接着一体化させる方法である。
【0065】なお、熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙1に熱
硬化性樹脂含浸液を塗布又は浸漬して含浸させる代わり
に、熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙1に熱硬化性樹脂を含
浸させていない状態で、適宜の紙に未硬化の熱硬化性樹
脂を含浸させてなる熱硬化性樹脂含浸下地紙(図示せ
ず)を介して化粧板用基材2上に載置し、及び/又は、
熱硬化性樹脂を含浸させていない熱硬化性樹脂化粧板用
化粧紙1上に、透明紙に未硬化の熱硬化性樹脂を含浸さ
せてなるオーバーレイ紙3を載置して、加熱加圧成形を
行い、該加熱加圧成形の過程で熱により流動化した下地
紙中及び/又はオーバーレイ紙3中の熱硬化性樹脂を、
熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙1中に浸透含浸させる方法
を採用することも可能である。
【0066】また、必要に応じて、本発明の熱硬化性樹
脂化粧板用化粧紙1の原紙として透明紙を用いると共
に、該熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙1と化粧板用基材2
との間に、光輝性印刷層を含むか又は含まない絵柄の印
刷層が設けられた他の熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙(図
示せず)を1枚又は複数枚挟持させることにより、見る
角度によって絵柄が変化する立体的な意匠感を有する熱
硬化性樹脂化粧板を得ることも可能である。
【0067】本発明の熱硬化性樹脂化粧板に十分に優れ
た光輝感を発現させるためには、光輝性印刷層12の光
輝性が減殺されない様に、本発明の熱硬化性樹脂化粧板
用化粧紙1の上にオーバーレイ紙3を載置しないことが
最も望ましい(図2)。
【0068】但し、本発明の熱硬化性樹脂化粧板用化粧
紙1は、上述した通り、従来の真珠光沢顔料のみ又は金
属粉顔料のみを使用した化粧紙と比較すれば、光輝性印
刷層12の光輝感に極めて優れているので、オーバーレ
イ紙3の載置により光輝感が多少減殺されたとしても、
化粧板の用途によっては十分に使用可能である。
【0069】従って、例えば耐摩耗性や耐薬品性(特に
耐アルカリ性)等の表面物性の要求が特に厳しい用途の
場合には、本発明の熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙1の上
に、オーバーレイ紙3を載置して加熱加圧成形した熱硬
化性樹脂化粧板とすることが望ましい(図3)。
【0070】但し、その場合も、オーバーレイ紙3の透
明度が低いと、光輝性印刷層12の光輝感が減殺される
ので、透明度の高いオーバーレイ紙3を選択することが
望ましい。具体的には、低坪量のオーバーレイ紙3を選
択するのが良く、その場合のオーバーレイ紙3の坪量と
しては、20〜40g/m2程度ものを使用することが
望ましい。
【0071】本発明において、熱硬化性樹脂化粧板用化
粧紙1に含浸させる熱硬化性樹脂としては、例えばメラ
ミン系樹脂、エポキシ系樹脂、尿素系樹脂、フェノール
系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ジアリルフタレー
ト系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、ウレタン系樹脂、
アミノアルキド系樹脂、アクリル系樹脂、シリコーン系
樹脂等、或いはこれらから選ばれる2種以上の混合物等
を使用することができる。
【0072】化粧板用基材2としては、従来の熱硬化性
樹脂化粧板と同様、任意であり、例えば木材単板、合
板、集成材、パーティクルボード、中密度繊維板、硬質
繊維板等の木質系基材や、板紙、織布、不織布、樹脂含
浸紙、樹脂含浸布等の繊維質基材、石膏ボード、スレー
ト板、珪酸カルシウム板、スラグ石膏板、木毛セメント
板、スラグセメント板、軽量気泡コンクリート板、ガラ
ス繊維強化コンクリート板等の無機質系基材、鋼板、真
鍮板、アルミニウム板、ジュラルミン板、ステンレス板
等の金属系基材、アクリル樹脂板、スチロール樹脂板、
ABS樹脂板、ポリカーボネート樹脂板、ナイロン樹脂
板、ポリオレフィン樹脂板、ポリエステル樹脂板、ガラ
ス繊維強化プラスチック板等の合成樹脂基材等、或いは
これらから選ばれる2種以上の混合物、複合体、積層体
等を適宜使用することができる。
【0073】中でも代表的なのは、チタン紙又はクラフ
ト紙等の紙にフェノール系樹脂又はメラミン系樹脂等の
熱硬化性樹脂を含浸してなる熱硬化性樹脂含浸紙(いわ
ゆるコア紙)や、合板、パーティクルボード、鋼板、ア
ルミニウム板等である。
【0074】
【実施例】以下に、本発明の熱硬化性樹脂化粧板用化粧
紙及び熱硬化性樹脂化粧板の具体的な実施例及び比較例
を挙げ、本発明をより詳細に説明する。
【0075】<実施例1〜2及び比較例1〜3>下表に
示す組成の各種の光輝性印刷インキを使用して、チタン
紙の表面に、抽象柄の光輝性印刷層と、使用した光輝性
印刷インキと同一のバインダーを用いた通常印刷インキ
による抽象柄の通常印刷層とを、多色印刷機により順次
印刷形成して、各種の熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙を試
作した。さらに、それらの熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙
を使用して、以下、通常のメラミン樹脂化粧板の製造要
領に従って、熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙にメラミン樹
脂水溶液を含浸させ、乾燥後、それをフェノール樹脂含
浸クラフト紙からなるコア紙の上に載置し、表面に金属
製鏡面板を当接し、プレス機にて加熱加圧成形して、熱
硬化性樹脂化粧板である各種のメラミン樹脂化粧板を試
作した。
【0076】光輝性印刷インキ組成(固形分、数値は重量部) 光輝性顔料 バインダー アルミ粉 パール粉 カゼイン 酢酸セルロース 実施例1 12.5 10 25 実施例2 12.5 10 25 比較例1 15 25 比較例2 60 25比較例3 15 25 注)アルミ粉:アルミニウム粉(粒径10〜15μ) パール粉:酸化チタン被覆雲母(粒径10〜60μ) カゼイン:水性 酢酸セルロース:油性
【0077】<性能比較>上記の各試作熱硬化性樹脂化
粧板用化粧紙について、ドライ及びウェットの耐ラビン
グ性(耐チョーキング性)を評価した。それと共に、そ
れらを使用した上記の各試作メラミン樹脂化粧板につい
て、光輝感、耐アルカリ性(JAS特殊合板の耐アルカ
リ性試験:1%炭酸ナトリウム水溶液、時計皿被覆6時
間)、加熱加圧成形時の鏡面板取られの有無を評価(い
ずれも目視評価)したところ、結果は下表の通りであっ
た。
【0078】評価結果(優:○←→△←→×:劣) 耐ラビング性 dry wet 光輝感 耐アルカリ性 鏡面板取られ 実施例1 ○ ○ ○ ○ ○ 実施例2 ○ △ ○ △ △ 比較例1 ○ ○ × ○ ○ 比較例2 △ × △ ○ ×比較例3 △ × ○ × ○
【0079】<実施例3及び比較例4〜5>上記実施例
1において、真珠光沢顔料である酸化チタン被覆雲母を
配合せずに、金属粉顔料であるアルミニウム粉の配合量
を増し、上記実施例1と同一の着肉量で同一の光輝感が
得られる条件を求めたところ、アルミニウム粉の配合量
は17.5重量部が必要であり、この条件では印刷時の
版取られのために良好な印刷ができなかった(比較例
4)。そこで、アルミニウム粉の配合量を減らし、版取
られを発生せずに良好に印刷可能な条件を求めたとこ
ろ、アルミニウム粉の配合量は5重量部となった(比較
例5)。また、比較のため、上記実施例1に使用したも
のと同一の光輝性印刷インキを使用して、同一条件で印
刷した(実施例3)。これらにおける光輝性印刷インキ
の配合条件を下表に示す。
【0080】光輝性印刷インキ組成(固形分、数値は重量部) 光輝性顔料 バインダー アルミ粉 パール粉 カゼイン 酢酸セルロース 実施例3 12.5 10 25 比較例4 17.5 25比較例5 5 25
【0081】<性能比較>上記実施例3及び比較例4〜
5の熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙を使用して、以下、通
常のメラミン樹脂化粧板の製造要領に従って、熱硬化性
樹脂化粧板用化粧紙にメラミン樹脂水溶液を含浸させ、
乾燥後、それをフェノール樹脂含浸クラフト紙からなる
コア紙の上に載置し、さらに市販の坪量30g/m2
オーバーレイ紙を載置し、その表面に金属製鏡面板を当
接し、プレス機にてそれぞれ同一の温度及び圧力の条件
にて加熱加圧成形して、熱硬化性樹脂化粧板である各種
のメラミン樹脂化粧板を試作した。得られた各熱硬化性
樹脂化粧板について、光輝性印刷層のにじみの有無と、
光輝感とを評価(いずれも目視評価)したところ、結果
は下表の通りであった。
【0082】
【0083】
【発明の効果】以上詳細に説明した様に、本発明の熱硬
化性樹脂化粧板用化粧紙は、光輝性顔料として金属粉顔
料と真珠光沢顔料とを併用したことにより、そのいずれ
かを単独で使用した場合には実現することのできなかっ
た、光輝感、光輝性印刷インキの印刷適性(特に耐版取
られ性)、光輝性印刷層の耐チョーキング性、耐薬品性
(特に耐アルカリ性)、加熱加圧成形時の耐にじみ性、
耐鏡面板取られ性等の全てに、バランス良く優れた性能
を有している。
【0084】従って、光輝性印刷層の印刷工程や、熱硬
化性樹脂の含浸工程、熱硬化性樹脂化粧板の加熱加圧成
形工程において、特殊な工程条件を採用する必要なく、
版取られやチョーキング、にじみ等による不良品を発生
することなく、光輝感に優れた熱硬化性樹脂化粧板を容
易に製造することができる。
【0085】しかも、熱硬化性樹脂化粧板の製造にあた
っては、オーバーレイ紙を使用する場合と使用しない場
合とがあるが、前者の場合にあっては、光輝性印刷層の
上にオーバーレイ紙が被さっているにも拘わらず、十分
に光輝感に優れた熱硬化性樹脂化粧板が得られ、一方、
後者の場合にあっては、加熱加圧成形時の耐鏡面板取ら
れ性に優れると共に、光輝性印刷層が露出しているにも
拘わらず、耐薬品性(特に耐アルカリ性)にも優れた熱
硬化性樹脂化粧板が得られるため、用途や要求物性に応
じて多様な商品設計が可能になるという、優れた実用上
の利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙の実施の
形態を示す側断面図である。
【図2】本発明の熱硬化性樹脂化粧板の実施の形態を示
す側断面図である。
【図3】本発明の熱硬化性樹脂化粧板の実施の形態を示
す側断面図である。
【符号の説明】
1‥‥‥熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙 11‥‥原紙 12‥‥光輝性印刷層 13‥‥通常印刷層 14‥‥熱硬化性樹脂含浸化粧紙 2‥‥‥化粧板用基材 3‥‥‥オーバーレイ紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA21B AB01B AB10B AC05B AJ09B AK33C AK36B AT00C BA03 BA07 BA10A CA13B CA23B DE01B DG10A DG10B DG10C EJ82B EJ82C GB08 HB31B JL01 JL09 JL10 JN22 JN24 4J039 AB07 BE01 CA03 CA06 EA33 EA40 EA47 FA01 FA02 FA03 FA05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原紙上に、光輝性顔料を含む光輝性印刷イ
    ンキによって形成された光輝性印刷層が少なくとも設け
    られてなる熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙において、前記
    光輝性印刷層に含まれる光輝性顔料が、金属粉顔料と真
    珠光沢顔料との混合物であることを特徴とする熱硬化性
    樹脂化粧板用化粧紙。
  2. 【請求項2】前記光輝性顔料が、金属粉顔料10〜25
    重量部と、真珠光沢顔料5〜20重量部との混合物であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の熱硬化性樹脂化粧
    板用化粧紙。
  3. 【請求項3】前記光輝性印刷インキが水性であることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の熱硬化性樹脂化粧板
    用化粧紙。
  4. 【請求項4】前記光輝性印刷インキのバインダーがカゼ
    イン系であることを特徴とする請求項3に記載の熱硬化
    性樹脂化粧板用化粧紙。
  5. 【請求項5】前記光輝性印刷インキが、固形分として、
    金属粉顔料10〜25重量部と、真珠光沢顔料5〜20
    重量部と、バインダー20〜30重量部とを含むことを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の熱硬化性樹
    脂化粧板用化粧紙。
  6. 【請求項6】化粧板用基材の表面に、請求項1〜5のい
    ずれかに記載の熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙に熱硬化性
    樹脂が含浸された熱硬化性樹脂含浸化粧紙が積層硬化一
    体化されてなることを特徴とする熱硬化性樹脂化粧板。
  7. 【請求項7】前記熱硬化性樹脂含浸化粧紙上にオーバー
    レイ紙が積層されていないことを特徴とする請求項6に
    記載の熱硬化性樹脂化粧板。
  8. 【請求項8】前記熱硬化性樹脂含浸化粧紙上にオーバー
    レイ紙が積層硬化一体化されてなることを特徴とする請
    求項6に記載の熱硬化性樹脂化粧板。
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