JP2009202467A - 化粧板及び化粧板の製造方法 - Google Patents

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泰秀 澤田
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Abstract

【課題】 化粧板の表面に厚みをもって効率良く光輝性物質を集中して配置して、少量の光輝性物質で効果的に充分な光輝性を発揮させる。
【解決手段】 化粧板10は、コア層12と、このコア層12に積層される化粧層14とを備えている。化粧層14は、樹脂を含浸して乾燥させた化粧紙18と、この化粧紙18の外側に積層された光輝層20とから成り、この光輝層20は、ホルムアルデヒド系メラミン樹脂樹脂に光輝性物質が分散されて成っている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、化粧板とその製造方法に関し、特に、光輝性を有する化粧板及びその製造方法の改良に関するものである。
メラミン樹脂化粧板等の化粧板は、表面が硬く、耐熱性や耐汚染性に優れ、意匠性においても美しい外観を有することから、机やテーブル等の家具、ロッカーの扉、トイレブースの間仕切り等として、住宅や、病院や学校等の公共施設、各種事業所において幅広く使用されている。
このように家具や内装材として使用される化粧板に対するユーザーのニーズも次第に高度化かつ多種多様化し、近年では、従来からの模様を印刷した印刷層を有する化粧板のみならず、パール調やメタル調等のクリアな質感を有する光輝性を備えた化粧材の提供も望まれるに至っている。
これらの光輝性を有する化粧板は、これまでは、一般に、次のいずれかの方法により製造されていた。即ち、まず、紙基材に光輝性物質を含有するインクを使用して印刷された化粧紙を使用して、この化粧紙に、一般的なメラミン樹脂化粧板と同様に、メラミン樹脂を含浸して乾燥させる方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、この方法では、印刷された化粧紙にメラミン樹脂を含浸させる工程において、インクに含有された光輝性物質が流れ落ちてしまうため、光輝性を充分に上げることができず、効果が低減する問題があった。
また、樹脂ワニス中に光輝性物質を添加、混合し、この光輝性物質が分散された樹脂ワニスを化粧紙に含浸させて乾燥する方法も知られている。しかし、この方法では、樹脂ワニス中の光輝性物質が化粧紙の内部にまで浸透するため、化粧紙表面への光輝性物質の付着量が減少してしまい、やはり、効果的に光輝性を発揮させることができない問題があった。このため、この従来技術にて更に光輝性を向上させるとすると、多量の光輝性物質が必要となり、また、樹脂ワニスの交換作業等の工数も増加し、作業に手間と時間を要する問題もあった。
特開2006−88220号公報
本発明が解決しようとする課題は、上記の問題点に鑑み、化粧板の表面に厚みをもって効率良く光輝性物質が集中して配置されて、少量の光輝性物質で効果的に充分な光輝性を発揮することができる化粧板、及び、そのような化粧板に適した製造方法を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するための第1の手段として、コア層とこのコア層に積層される化粧層とを少なくとも備えた化粧板において、化粧層は、樹脂を含浸して乾燥させた化粧紙と化粧紙の外側に積層された光輝層とから成り、この光輝層は、樹脂に光輝性物質が分散されて成ることを特徴とする化粧板を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第2の手段として、上記第1の解決手段において、光輝層は、ホルムアルデヒド系メラミン樹脂に光輝性物質が分散されて成ることを特徴とする化粧板を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第3の手段として、上記第1又は第2のいずれかの解決手段において、化粧紙は、ホルムアルデヒド系メラミン樹脂が含浸されていることを特徴とする化粧板を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第4の手段として、上記第1乃至第3のいずれかの解決手段において、光輝層は、0.005〜10g/m2の光輝性物質を含有していることを特徴とする化粧板を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第5の手段として、上記第1乃至第4のいずれかの解決手段において、光輝層は、0.5μm〜50μmの厚みを有することを特徴とする化粧板を提供するものである。
また、本発明は、上記第1乃至第5のいずれかの解決手段である化粧板を製造することができる下記の解決手段をも提供するものである。具体的には、本発明は、上記の課題を解決するための第6の手段として、コア層に、少なくとも化粧層を積層して化粧板を製造する化粧板の製造方法において、樹脂を含浸して乾燥させた化粧紙に、樹脂に光輝性物質が分散されて成る光輝層を積層して化粧層を形成した後、この化粧層をコア層に積層することを特徴とする化粧板の製造方法を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第7の手段として、上記第6の解決手段において、光輝層は、ホルムアルデヒド系メラミン樹脂に光輝性物質が分散されて成ることを特徴とする化粧板の製造方法を提供するものである。
本発明は、上記の課題を書け逸するための第8の手段として、上記第6又は第7のいずれかの解決手段において、化粧紙にホルムアルデヒド系メラミン樹脂を含浸して乾燥させた後に、光輝層を積層して化粧層を形成することを特徴とする化粧板の製造方法を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第9の手段として、上記第6乃至第8のいずれかの解決手段において、光輝層は、0.005〜10g/m2の光輝性物質を含有していることを特徴とする化粧板の製造方法を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第10の手段として、上記第6乃至第9のいずれかの解決手段において、光輝層を0.5μm〜50μmの厚みに形成することを特徴とする化粧板の製造方法を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第11の手段として、上記第6乃至第10のいずれかの解決手段において、樹脂100重量部に対して0.01重量部〜20重量部の光輝性物質を分散させて光輝層を形成することを特徴とする化粧板の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、上記のように、樹脂を含浸して乾燥させた化粧紙に、光輝性物質が分散されて成る光輝層を積層して、化粧層としているため、光輝性物質が、化粧紙に浸透することなく、化粧板の最表面に集中して効率良く配置されるため、少量の光輝性物質で効果的に光輝性を発揮することができる実益がある。
また、本発明によれば、上記のように、光輝層により、化粧板の最表面に光輝性物質をある程度の厚みをもって分散させることができるため、より一層効果的に光輝性を発揮することができる実益がある。
また、この場合、この光輝層を構成する樹脂として、上記のように、ホルムアルデヒド系メラミン樹脂を使用すると、透明性が高く光輝性物質の特性を適切に発揮することができるのは勿論、接着性が高く化粧紙と強固に積層することができる実益がある。
同様に、化粧紙にもホルムアルデヒド系メラミン樹脂を含浸させて乾燥させると、より一層光輝層との接着性が高まり、表面層としての一体性を充分に確保することができる実益がある。
本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明すると、図1は、本発明の化粧板10を示し、この化粧板10は、図1に示すように、少なくとも、コア層12と、このコア層12に積層された表面の化粧層14とを備えている。また、必要に応じて、図1に示すように、コア層12の化粧層14とは反対側の面に積層された最下層16をも形成することもできる。この化粧板10は、これらのコア層12、化粧層14、最下層16を各々形成した後、これらを重ね合わせて加熱加圧成形して、図1に示すように、各層を積層することにより製造することができる。
<1.コア層>
コア層12は、化粧板10全体の厚み調整や、化粧板10に、剛性や、また、添加剤の種類によっては湿気に対するバリア性、不燃性等を付与するために用いられる。このコア層12は、特に、その本来の材質に限定はないが、基材に樹脂ワニスを含浸させた後、約50℃〜60℃程度で加熱して樹脂成分を半硬化させたプリプレグを使用することができる。
この場合、基材としては、通常の化粧板と同様、クラフト紙を使用することができる。クラフト紙を用いる場合の坪量は特に限定されないが、通常、50〜250g/m2 のものを使用することができる。また、その他、目的に応じて、天然有機繊維、ガラス等の無機繊維、ポリエステル等の合成繊維などを単独もしくは混紡、混抄により複数種用いた紙、織布、あるいは不織布等を使用することもできる。
また、これらの基材に含浸させるワニスに含有させる樹脂成分にも、特に限定はないが、メラミン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂の他、メラミン樹脂とフェノール樹脂の共縮合体やフェノール樹脂とエポキシ樹脂の共縮合体を使用することもでき、更には、耐燃焼性において燃焼時の発熱量抑制に優れるメラミン樹脂をベースとするエポキシ変性メラミン樹脂やアクリル樹脂混合メラミン樹脂等も使用することができる。なお、この場合、ワニスを基材に含浸させる方法も、特に限定はなく、通常行われるキスコーターを用いる方法を採ることもできるし、ディップによる方法を採ることもできる。
<2.化粧層>
表面に配置される化粧層14は、本発明においては、図1に示すように、樹脂を含浸して乾燥させた化粧紙18と、この化粧紙18の外側に積層された光輝層20とから成っている。この樹脂を含浸して乾燥させた化粧紙18は、その本来の材質には、特に限定はなく、本発明においても、通常の化粧板10と同様に、メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂を含有する液状のワニスを調製し、これをグラビア印刷紙等の紙基材に含浸させた後、約50℃〜60℃程度で加熱乾燥により溶剤を除去して、熱硬化性樹脂を半硬化させた状態のプリプレグを使用することができる。なお、この場合、ワニスを紙基材に含浸させる方法も、特に限定はなく、コア層12の場合と同様、通常行われるキスコーターを用いる方法を採ることもできるし、ディップによる方法を採ることもできる。
また、このワニスを含浸させる紙基材としては、セルロース(パルプ)に顔料(チタン白など)をすきこんだ抄造紙に模様を印刷した印刷紙を使用することができる。また、その坪量としても特に限定されないが、通常と同様、80〜150g/m2のものを用いることができる。
また、この紙基材に含浸させるワニスに含有させる樹脂としても、特に限定はなく、通常使用されるメラミン樹脂の他、例えば、フェノール樹脂、ユリア樹脂、エポキシ樹脂等、又は、これらを混合したもの等も必要に応じて使用することができる。これらの樹脂成分は、化粧層14の表面を硬化させると共に、化粧層14に耐熱性や耐汚染性等の優れた性能を付与するものである。
もっとも、本発明においては、この含浸樹脂としては、後述する光輝層20と同様に、ホルムアルデヒド系メラミン樹脂を使用することが望ましい。これは、ホルムアルデヒド系メラミン樹脂は、元来、接着性が高い上に、特に、光輝層20と同じ材質とすることで、より一層光輝層との接着性が高まり、表面層としての一体性を充分に確保することができるからである。このホルムアルデヒド系メラミン樹脂としては、縮合反応させたメラミンとホルムアルデヒドに触媒を加えたシロップ状の水溶液を使用することができるが、単体では沈殿や結晶化を起こしやすいため、必要に応じて、ユリア樹脂との共縮合(MUF)やフェノール樹脂との共縮合(MPF)、さらにメラミン・フェノール・ユリア共縮合(MPUF)としたものを使用することもできる。
一方、光輝層20は、樹脂に光輝性物質が分散されて成っている。この場合、この光輝層を構成する樹脂として、上記のように、ホルムアルデヒド系メラミン樹脂を使用することが望ましい。これは、ホルムアルデヒド系メラミン樹脂は、透明性が高く光輝性物質の特性を適切に発揮することができるのは勿論、接着性が高く化粧紙18と強固に積層するのに適しているからである。
この樹脂に分散させる光輝性物質には、特に限定はなく、化粧板10の用途に応じて、様々な物質を使用することができる。具体的には、例えば、白雲母、黒雲母、金雲母、紅雲母等の雲母(マイカ)類、アルミニウム、銅、真鍮等の金属片、酸塩化ビスマス、塩基性炭酸鉛等の顔料類、天然真珠片(パール)、貝殻片、魚鱗箔等の天然物のほか、マイカ等の薄片状微粒物の表面に酸化チタンを被覆したものや、合成真珠片等を用いることができる。このほか、薄片状又は塊状のガラスフレークに、金、銀、ニッケル等の金属や、二酸化チタン等の金属酸化物をコーティングしたものも好適に用いることができる。
これらの光輝性物質の形状についても、特に限定はないが、例えば、片状、塊状、粉状など、いずれの形態のものでも用いることができる。また、光輝性物質の大きさについても、特に限定はないが、平均粒径が10〜1000μmであるものを用いることが好ましい。光輝性物質の大きさは、付与したい意匠性に合わせて適宜選定することができる。これらの光輝性物質により、光の干渉現象により、化粧板10に多彩な色調を発現させて独特の意匠性を付与することができる。
この場合、本発明において、光輝層20の光輝性物質の含有量としては、特に限定はないが、光輝層20は、0.005〜10g/m2の光輝性物質を含有することが好ましい。含有量が上記下限値より少ないと、光輝性物質を配合する効果が充分でないことがある一方、上記上限値を超えると、光輝性物質の種類によっては、化粧板10の表面平滑性が低下することがあるからである。いずれにしろ、本発明において特筆すべきは、表面に効率良く集中して光輝性物質が配置されているため、このような少量の光輝性物質で、充分な光輝性を確保することができる点である。
これらの光輝性物質は、ベース材である樹脂に添加して、スリーワンモーターや超音波分散機、ビーズミル等の適宜の手段により混合・撹拌処理をして、樹脂中に均一に分散される。この場合、光輝層20への光輝性物質の含有量を上記の範囲内に調整するためには、具体的には、樹脂への光輝性物質の含有量を、樹脂100重量部に対して、0.01重量部〜20重量部とすることができ、好ましくは、0.05重量部〜10重量部とすることが適切である。より望ましくは、0.1重量部〜8重量部である。
光輝層20は、このようにして光輝性物質が分散された樹脂を、樹脂を含浸して乾燥させた化粧紙18の表面に、例えば、コンマコーターやダイコーター等の各種コーター装置により塗工することにより、あるいは、スプレーやノズル等の噴霧装置により吹き付けることにより、化粧紙18に積層して、化粧層14とすることができる。
この場合、この光輝層20が最終的に、0.5μm〜50μmの厚み、好ましくは、1μm〜30μmの厚みとなるように形成する。これにより、化粧層14の表面に集中して光輝性物質を配置して、光輝性物質により発現する意匠性を効果的に発揮させることができる。特筆すべきは、このような少量の光輝性物質であっても、効率良く配置されて光輝性を発揮させることができる点である。
<3.化粧板への加工>
以上のようにして、化粧層14を形成した後は、通常の高圧樹脂化粧板10の場合と同様に、各層を積層して加熱加圧することにより、化粧板10とすることができる。但し、この場合、一般の高圧樹脂化粧板の場合に比べ、高温で加熱加圧することが望ましく、具体的には、製品最高温度を125℃〜150℃程度に調整することが望ましい。
次に、光輝層20を有する化粧層14を、コア層12に積層して化粧板10を製造した本発明の実施例について説明する。なお、以下の本発明に関する実施例に関する記載中、「%」は全て「重量%」を表す。
(1)光輝層20の形成樹脂の調整
まず、1)モル比が1.7、数平均分子量が400、不揮発分が52%、粘度が40cP/20℃のホルムアルデヒド系メラミン樹脂に触媒を添加したメラミン樹脂ワニスを調製した。このワニス中のメラミン樹脂成分100重量部に対し、2)光輝性物質として、RS1030(日本板硝子社製「メタシャイン」)を5重量部添加して、混合した。なお、この光輝性物質の、平均粒子径は30μmとした。このワニスを、スリーワンモーターにて20分間分散処理をして、光輝層形成樹脂を得た。
(2)化粧紙18の調整
基材としては、通常の化粧紙(米坪130g/m2の単色抄き込み紙)を使用し、これに、上記光輝層形成樹脂と同じく、モル比が1.7、数平均分子量が400、不揮発分が52%、粘度が40cP/20℃のホルムアルデヒド系メラミン樹脂に触媒を添加したメラミン樹脂ワニスを含浸させ、ホルムアルデヒド系メラミン樹脂樹脂量55%、揮発分6%に乾燥調整して、化粧紙18を得た。
(3)化粧層の形成
(2)の化粧紙18に、コーター装置を使用して、(1)光輝層形成樹脂をコーティングして積層し、その後120℃で2分間乾燥させて、化粧層14を形成した。
(4)コア層
ワニスとして、一般のメラミン化粧板の生産に使用されるホルムアルデヒド(F)とフェノール(P)とを反応モル比(P/F)が1.3となるように配合して反応させた水溶性レゾール型フェノール樹脂ワニスを得た。一方、基材として、米坪190g/m2 の未晒クラフト紙を使用し、このクラフト紙に、上記のワニスを、ディップ法で含浸させ、樹脂量40%、揮発分7%に乾燥調整して、フェノール樹脂含浸紙のコア層12を形成した。
(5)化粧層、コア層の積層
上記(3)(4)の化粧層14、コア層12を所定枚数重ね合わせ、通常の高圧メラミン樹脂化粧板の熱圧成形方法に準じて、製品最高温度が135℃〜140℃の範囲内に入るようにして、加熱加圧し、化粧板10を成形した。成形後の化粧板10は、全体の厚みが1.2mm、表面の光輝層20の厚みが30μmであった。
この実施例1について、表面の意匠性を確認したところ、光の干渉現象により、充分な光輝性を確保できていることが判明した。特に、上記のように、樹脂100重量部に対して、5重量部という少量の光輝性物質であっても、充分に、化粧板10に多彩な色調を発現させて独特の意匠性を付与することができていることが確認された。
本発明の化粧板は、特に、病院や学校等の公共施設、各種事業所における机やテーブル、ロッカーの扉、トイレブースの間仕切り等における化粧板として使用するのに適していることは勿論、住宅における机等の家具や内装材等としても、幅広く適用することができる。
本発明の化粧板の断面図である。
符号の説明
10 化粧板
12 コア層
14 化粧層
16 最下層
18 化粧紙
20 光輝層

Claims (11)

  1. コア層と前記コア層に積層される化粧層とを少なくとも備えた化粧板において、前記化粧層は、樹脂を含浸して乾燥させた化粧紙と前記化粧紙の外側に積層された光輝層とから成り、前記光輝層は、樹脂に光輝性物質が分散されて成ることを特徴とする化粧板。
  2. 請求項1に記載された化粧板であって、前記光輝層は、ホルムアルデヒド系メラミン樹脂に光輝性物質が分散されて成ることを特徴とする化粧板。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された化粧板であって、前記化粧紙は、ホルムアルデヒド系メラミン樹脂が含浸されていることを特徴とする化粧板。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された化粧板であって、前記光輝層は、0.005〜10g/m2の前記光輝性物質を含有していることを特徴とする化粧板。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載された化粧板であって、前記光輝層は、0.5μm〜50μmの厚みを有することを特徴とする化粧板。
  6. コア層に、少なくとも化粧層を積層して化粧板を製造する化粧板の製造方法において、樹脂を含浸して乾燥させた化粧紙に、樹脂に光輝性物質が分散されて成る光輝層を積層して化粧層を形成した後、前記化粧層を前記コア層に積層することを特徴とする化粧板の製造方法。
  7. 請求項6に記載された化粧板の製造方法であって、前記光輝層は、ホルムアルデヒド系メラミン樹脂に光輝性物質が分散されて成ることを特徴とする化粧板の製造方法。
  8. 請求項6又は請求項7のいずれかに記載された化粧板の製造方法であって、前記化粧紙にホルムアルデヒド系メラミン樹脂を含浸して乾燥させた後に、前記光輝層を積層して前記化粧層を形成することを特徴とする化粧板の製造方法。
  9. 請求項6乃至請求項8のいずれかに記載された化粧板の製造方法であって、前記光輝層は、0.005〜10g/m2の前記光輝性物質を含有していることを特徴とする化粧板の製造方法。
  10. 請求項6乃至請求項9のいずれかに記載された化粧板の製造方法であって、前記光輝層を0.5μm〜50μmの厚みに形成することを特徴とする化粧板の製造方法。
  11. 請求項6乃至請求項10のいずれかに記載された化粧板の製造方法であって、前記樹脂100重量部に対して0.01重量部〜20重量部の前記光輝性物質を分散させて前記光輝層を形成することを特徴とする化粧板の製造方法。
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