JP6287520B2 - インクジェット印刷用チタン紙および化粧板 - Google Patents

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本発明は、高圧メラミン化粧板、低圧メラミン化粧板、ポリエステル化粧板、ダップ化粧板などの表面化粧材として使用されるチタン紙に関し、特にはインクジェット印刷によって絵柄を形成し、化粧板を製造できるインクジェット印刷用チタン紙およびそれを用いて製造される化粧板に関する。
化粧板に用いられる合板、パーチクルボード等の基材の色は、種々ばらついていたり、暗褐色に近いものがあったりするために、これに用いる化粧紙は基材の色を隠蔽し、化粧板表面を安定した美しい色を保持する必要がある。このため隠蔽性をつけるため、パルプにチタンホワイトを抄き込んだチタン紙と称される原紙が化粧紙に使用されていることは公知である。
例えば、ポリエステル化粧板の一例を述べると、チタン紙上に印刷により絵柄層を設けたチタン化粧紙を、尿素−酢酸ビニル系の接着剤を塗布した合板等の基材に貼り付けて、加熱加圧により接着し、この上からポリエステル樹脂を塗布、含浸させ硬化してなる化粧板がある。また、この化粧板に立体感を表現するため、ポリエステル樹脂層上にエンボス型による凹凸模様を形成したものもある。
一方、チタン紙への木目柄、抽象柄等の印刷は化粧板に意匠性を持たせるために施される。印刷方法としてはグラビア印刷が主流である。グラビア印刷は少量生産には向かない等の理由により、印刷用化粧板原紙にインクジェット印刷によって印刷層を形成することが提案されている。
チタン紙のインクジェット印刷適性を改善するために、化粧板原紙の表面(平滑面)にインク受理層を塗工により設けることが提案されている。また、ポリエステル樹脂などの熱硬化性樹の塗布、含浸性を改善するために、塗工層に微粉末シリカや炭酸カルシウムを含有させることが提案されている。
しかしながら、インクジェット印刷適性と熱硬化性樹の塗布、含浸性を両立したようなインク受理層の構成は得られていない。
特許第3475912 特公昭54−5434号公報
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、すなわちその課題とするところは、インクジェット印刷適性に優れ、熱硬化性樹脂含浸性にも優れたインクジェット印刷用チタン紙およびそれを用いて製造される化粧板を提供することにある。
本発明はこの課題を解決したものであり、すなわちその請求項1記載の発明は、チタン紙の表面にインク受理層を設けたインクジェット印刷用チタン紙において、前記インク受理層がアクリル・スチレン樹脂を含み、かつ、炭酸カルシウムを70重量%以上含有してなり、前記炭酸カルシウムが体積基準粒子径の粒度分布における平均粒径が1μm以下であり、前記インク受理層の固形分が7.5g/m以上であることを特徴とするインクジェット印刷用チタン紙である。
またその請求項2記載の発明は、前記請求項1記載のインクジェット印刷用チタン紙を用いて製造される化粧板である。
本発明はその請求項1記載の発明により、インク受理層がアクリル・スチレン樹脂を含み、炭酸カルシウムを70重量%以上含有することで熱可塑性樹脂の含浸性に優れたものとし、体積基準粒子径の粒度分布における平均粒径が1μm以下である炭酸カルシウムを用い、インク受理層の固形分を7.5g/m以上とすることでインクジェットでの発色性を良いものとしてインクジェット印刷適性に優れたものとすることが出来るという効果を奏する。
またその請求項2記載の発明により、前記インクジェット印刷用チタン紙が熱可塑性樹脂の含浸性に優れたものとすることで、化粧板として製造したときにブリスターが発生しない優れたものとすることができるという効果を奏する。
本発明のインクジェット印刷用チタン紙の一実施例の断面の構造を示す説明図である。
以下、本発明を図面に基づき詳細に説明する。図1に本発明のインクジェット印刷用チタン紙の一実施例の断面の構造を示す。チタン紙1の表面にインク受理層2が設けられてなる。
本発明におけるチタン紙1としては、カレンダー処理された坪量60〜110g/m程度の印刷用原紙に酸化チタンを含有する紙料を長網抄紙機で抄造することによって得られる。灰分は20〜40重量%程度である。
本発明におけるインク受理層2は前記チタン紙1の表面にインク受理層用の塗工液を塗工することによって設けることができる。塗工方法としては特に限定されず、たとえばグラビアコーター、バーコーター、ブレードコーター、ロールコーター、カーテンコーターなど各種塗工装置が挙げられる。インク受理層2の塗工量としては、固形分で7.5g/m以上とする。7.5g/mより少ないと本発明の効果が十分に得られない。また、上限としては12g/m程度である。
本発明におけるインク受理層2のバインダーとしては、カチオン系エマルジョンが使用可能である。具体的にはアクリルエマルジョン、エチレン酢酸ビニルエマルジョンなどが好適であるが、特にはアクリル・スチレンエマルジョンが好ましい。
本発明におけるインク受理層2に含有する炭酸カルシウムは、体積基準粒子径の粒度分布における平均粒径が1μm以下のものを用いる。平均粒径が1μmを超えるとインクジェットの発色が悪く、インクジェット印刷適性が得られないものとなる。
本発明におけるインク受理層2に含有する炭酸カルシウムの含有量は70重量%以上とする。70重量%より少ないと熱硬化性樹脂の含浸性に劣るものとなり、化粧板として製造したときにブリスターが発生してしまう原因となる。
本発明におけるインク受理層2には、必要に応じてカチオン系インク定着剤を添加しても良い。また必要に応じて界面活性剤、消泡剤、増粘剤、耐水化剤等の添加剤を添加しても良い。
本発明においてインクジェット印刷の方法については特に限定されない。インクジェットのインクは溶剤系インクまたは水性系インクもしくはラテックスインクのいずれであってもよく、従来公知のインクジェット印刷装置を用いて本発明のインクジェット印刷用チタン紙に印刷することができる。
本発明における化粧板は、本発明のインクジェット印刷用チタン紙にインクジェット印刷により絵柄を形成し、公知の方法で化粧板を製造することができる。得られる化粧板としては特に限定するものではなく、高圧メラミン化粧板、低圧メラミン化粧板、ポリエステル化粧板、ダップ化粧板の表面化粧材として用いることができる。
チタン紙1として坪量80g/mの印刷用白色原紙((株)興人製:「KSH−801P)」を用いた。インク受理層用の塗工液として、水75gに体積基準粒子径の粒度分布における平均粒径が0.55μmの炭酸カルシウム(白石カルシウム(株)製:「Brilliant−1500」)を用い、これを35gとカチオン系エマルジョン(中央理科工業(株)製「FK−820」)38.43gとを攪拌機で分散させこれを前記チタン紙1の表面にグラビア印刷機にて塗工した後200℃オーブンで乾燥してインク受理層の炭酸カルシウムは70重量%であり、固形分が7.5g/mとなるるようにして本発明のインクジェット印刷用チタン紙を得た。
<比較例1>
カチオン系エマルジョン(中央理科工業(株)製「FK−820」)を59.82gとしてインク受理層の炭酸カルシウムが60重量%となるようにした以外は実施例1と同様にしてインクジェット印刷用チタン紙を得た。
<比較例2>
炭酸カルシウムとして体積基準粒子径の粒度分布における平均粒径が3.3μmの炭酸カルシウム(白石カルシウム(株)製:「PZ」)を用いた以外は実施例1と同様にしてインクジェット印刷用チタン紙を得た。
<比較例3>
炭酸カルシウムの変わりにアルミニウムシリケート(degussa社製:「820A」)を用いた以外は実施例1と同様にしてインクジェット印刷用チタン紙を得た。
<比較例4>
インク受理層の固形分が5.0g/mとなるようにした以外は実施例1と同様にしてインクジェット印刷用チタン紙を得た。
<性能評価>
実施例1、比較例1〜4で得たインクジェット印刷用チタン紙に対し、以下の性能評価を行なった。
(発色性評価)
インクジェットプリンター(ローランド社製:「XR−640」)を用い、純正エコソルベント顔料インクを使用してマゼンダ、イエローのベタ印刷を行なった。印刷物の色相は蛍光分光濃度計(コニカミノルタ社製:「FD−7」)で測色した。色相でマゼンダのa値が高いほど発色性が良く、イエローのb値が高いほど発色性が良い。マゼンダのa値が60以上を○、イエローのb値が80以上を○とした。
(熱硬化性樹脂含浸性)
メラミンホルムアルデヒド樹脂が含浸されたオーバーレイ紙の上にフェノールホルムアルデヒド樹脂が含浸されたコア紙を2枚重ね、その上にインクジェット印刷を施したインクジェット印刷用チタン紙を積層し、更にメラミンホルムアルデヒド樹脂が含浸されたオーバーレイ紙を積層した後、加熱加圧プレス機で熱圧して化粧板を得た。この化粧板でブリスターが発生していないものを○とした。
以上の結果を表1に示す。
本発明のインクジェット印刷用チタン紙は、高圧メラミン化粧板、低圧メラミン化粧板、ポリエステル化粧板、ダップ化粧板などの表面化粧材として使用可能である。
1…チタン紙
2…インク受理層

Claims (2)

  1. チタン紙の表面にインク受理層を設けたインクジェット印刷用チタン紙において、前記インク受理層がアクリル・スチレン樹脂を含み、かつ、炭酸カルシウムを70重量%以上含有してなり、前記炭酸カルシウムが体積基準粒子径の粒度分布における平均粒径が1μm以下であり、前記インク受理層の固形分が7.5g/m以上であることを特徴とするインクジェット印刷用チタン紙。
  2. 前記請求項1記載のインクジェット印刷用チタン紙を用いて製造される化粧板。
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