JP4429937B2 - 化粧板 - Google Patents

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本発明は、熱硬化性合成樹脂が含浸されている複数枚の紙を重ね合わせた状態で熱圧成形により一体化させて得られる化粧板に関するものである。
家具の天板や建築材料として用いられる化粧板は、茶色のクラフト紙の片面側に化粧紙があり、それぞれに熱硬化性合成樹脂が含浸されている複数枚の紙を熱圧成形により一体化して得られるものが一般的である。この種の化粧板として、従来、着色コア層の両面に表層を積層してなる着色化粧板であって、前記着色コア層は、着色コア紙の灰分が15〜55重量%である化粧板が公知である(特許文献1を参照)。
特開平9−136386号公報
上記した従来の化粧板は、表層と基材層(着色コア層)の色調が異なるので、机などに天板として貼り付けた場合に、表層と基材層との境界が明瞭に視認されることとなり、天板の木口面(切断面)の意匠性を著しく低下させてしまうという問題がある。
これを改良したものが、「同色コア化粧板」と呼ばれるものである。この「同色コア化粧板」とは、基材層の両側に、その基材層と同じ色の表層を貼り付けた化粧板のことである。この「同色コア化粧板」の製造方法としては、A.表層の化粧紙と同じ紙を基材層に用いる方法、B.基材層に対して、表層の化粧紙と同色のクラフト紙を用いる方法、C.基材層を構成する晒しクラフト紙に対して、表層の化粧紙と同色の樹脂を含浸させる方法、がある。
しかしながら、A.表層の化粧紙と同じ紙を基材層に用いる方法では、基材層にクラフト紙を使用した場合と比較すると、化粧板の製造コストが高くなってしまう。また、基材層にクラフト紙を使用した場合と比較すると、化粧紙はクラフト紙と比べて強度が弱く、化粧板の曲げ強度、耐衝撃性などの性能が低下してしまう。
また、B.表層の化粧紙と同色に着色したクラフト紙を基材層に用いる方法では、化粧紙の色に応じて、その色に着色したクラフト紙を常時準備しておかなければならない。この場合、購入ロットが大きくなければ採算がとれないので、対応できる色の数に限界があるという問題がある。しかも、異なる色の化粧紙に対応したクラフト紙を常時準備しておかなければならないので、クラフト紙の在庫管理コストが高くなるという問題もある。
また、C.基材層を構成する晒しクラフト紙に対して、表層の化粧紙と同色の樹脂を含浸させる方法では、化粧紙の色と樹脂の色とを合わせることが困難である。その上、クラフト紙に樹脂を含浸させるための装置内において、化粧紙と同色に着色した樹脂と、装置内に残っている他の色の樹脂とが混ざり合ってしまうという問題がある。
そこで本発明は、表層に用いる化粧紙の色と基材層に用いるクラフト紙の色とが同一ではない場合であっても、表層と基材層とが同色一体に見える化粧板を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段は、以下の(1)〜(4)に記載した発明である。
(1)熱硬化性合成樹脂が含浸されている複数枚の紙を重ね合わせた状態で熱圧成形により一体化させて得られ、芯材に貼り付けられる化粧板であって、
前記複数枚の紙は、中心側は1枚以上の晒しクラフト紙、その晒しクラフト紙の上下両面には化粧紙を重ね合わせたものであり、
前記晒しクラフト紙の灰分は3%以下であり、
前記晒しクラフト紙により構成される基材層の熱圧成形後の厚さは2mm以下であり、
前記晒しクラフト紙に熱硬化性合成樹脂を含浸させた後の樹脂付着率は38wt%以上48wt%以下であり、
前記晒しクラフト紙により構成される基材層は、熱圧成形後の全光線透過率が34.3%以上90%以下であり、
前記化粧紙の灰分は8%以上55%以下であり、
前記化粧紙に熱硬化性合成樹脂を含浸させた後の樹脂付着率は48wt%以上55wt %以下であり、
前記化粧紙により構成される表層は、熱圧成形後の全光線透過率が30%以下であることを特徴とする化粧板。
(2)上記(1)に記載の化粧板であって、
前記熱硬化性合成樹脂は、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、エポキシ樹脂、あるいはポリエステル樹脂であることを特徴とする化粧板。

本発明によれば、表層に用いる化粧紙の色と基材層に用いるクラフト紙の色とが同一ではない場合であっても、表層と基材層とが同色一体に見える化粧板を提供することが可能になる。
図1は、本実施の形態に係る化粧板10の断面図である。図1の上側には化粧板10の熱圧成形前の状態を示しており、図1の下側には化粧板10の熱圧成形後の状態を示している。
図1に示すように、化粧板10は、熱硬化性合成樹脂が含浸されている複数枚の紙(化粧紙12、クラフト紙14)を重ね合わせた状態で熱圧成形により一体化させたものである。この化粧板10において、前記複数枚の紙は、中心側は1枚以上のクラフト紙14、そのクラフト紙14の上下両面には化粧紙12を重ね合わせたものである。前記クラフト紙14には、灰分が3%以下の晒しクラフト紙が使用される。前記化粧紙12には、灰分が8%以上55%以下、坪量が45g/m以上160g/m以下の化粧紙が使用される。熱圧成形後の化粧板10において、1枚以上のクラフト紙14によって構成される中心側の層のことを、基材層20と呼ぶ。熱圧成形後の化粧板10において、化粧紙12によって構成される表面側の層のことを、表層16,18と呼ぶ。
[熱硬化性合成樹脂について]
化粧紙12あるいはクラフト紙14に含浸させる熱硬化性合成樹脂としては、熱圧成形後に硬化したときに透明あるいは半透明になる熱硬化性合成樹脂を使用する。このような樹脂としては、例えば、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、エポキシ樹脂、あるいはポリエステル樹脂などを使用することができる。この中では、メラミン樹脂の透明度が高く最も好ましい。
[化粧紙について]
本発明に係る化粧板10において、表層16,18を構成する化粧紙12としては、例えば、顔料や酸化チタンを抄き込んで所望の着色を施したり、あるいは、さらにその表面にグラビア印刷により所望の模様を施した坪量45〜160g/m程度の化粧紙を使用することができる。なお、「化粧紙」とは、化粧板10の意匠性を高めるために、図柄や模様、着色等が施されている紙のことである。
[クラフト紙について]
本発明に係る化粧板10において、基材層20を構成するクラフト紙14としては、晒しクラフト紙を使用する。一般に、クラフト紙は、未晒しクラフト紙と、晒しクラフト紙に大別することができるのであるが、本発明に係る化粧板10においては、漂白がなされているために白色度の高い晒しクラフト紙を使用する。なお、本発明における「晒しクラフト紙」の定義は、日本工業規格JIS−P−0001に規定されている。
基材層20を構成するクラフト紙14としては、灰分が3%以下の晒しクラフト紙を使用する。その理由は、クラフト紙14の灰分が3%を超えると、熱圧成形後に当該クラフト紙14が基材層20になったときに、基材層20の全光線透過率が低下してしまうからである。基材層20の全光線透過率が低下すると、基材層20の内部に侵入した可視光が、基材層20の内部で乱反射するのを妨げてしまう。なお、ここでいう「灰分」とは、日本工業規格JIS−P−8128に準拠して測定された灰分のことである。
[化粧板の製造方法について]
化粧板10の製造方法について説明する。化粧板10は、図1に示すように、1枚以上のクラフト紙14を重ね合わせて、そのクラフト紙14の上下両面に化粧紙12を重ね合わせて、そして、クラフト紙14及び化粧紙12を加熱しながら加圧することにより製造することができる。
クラフト紙14及び化粧紙12には、熱硬化性合成樹脂が含浸されている。熱硬化性合成樹脂を含浸させる方法は、特に制限するものではないが、例えば、クラフト紙14及び化粧紙12の表面に対して、未硬化の熱硬化性樹脂組成物を塗布もしくは噴霧することによって含浸させることができる。
熱硬化性合成樹脂を含浸させた後の化粧紙12の樹脂付着率は、48wt%以上55wt%以下であることが好ましい。また、揮発分は、4wt%以上7wt%以下であることが好ましい。
なお、「樹脂付着率」とは、含浸紙(樹脂を含浸させた紙のこと)における樹脂分の重量割合のことであり、以下の[1]式によって算出される。「揮発分」とは、含浸紙における揮発成分重量割合のことであり、重量測定した含浸紙を120℃±2℃の乾燥機内に20分間放置し、乾燥後の含浸紙の重量を測定した結果を基にして、以下の[2]式によって算出される。
樹脂付着率(wt%)=((含浸紙重量−原紙重量)/含浸紙重量)×100 ・・・[1]
揮発分(wt%)=((含浸紙重量−絶乾含浸紙重量)/含浸紙重量)×100 ・・・[2]
熱硬化性合成樹脂を含浸させた後のクラフト紙14の樹脂付着率は、38wt%以上48wt%以下であることが好ましい。また、揮発分は、3wt%以上9wt%以下であることが好ましい。その理由は、樹脂付着率が38wt%未満であったり、あるいは、揮発分が3wt%未満であると、クラフト紙14全体に対して熱硬化性合成樹脂が行き渡らないので、熱圧成形後の基材層20が部分的あるいは全体的に白色になってしまい、結果として、基材層20の全光線透過率が30%未満となってしまうからである。また、樹脂付着率が48wt%を超えると、クラフト紙14に含浸されている余剰の熱硬化性合成樹脂が、熱圧成形時に流出してしまうからである。また、揮発分が9wt%を超えると、熱硬化性合成樹脂を含浸させた後のクラフト紙14がブロッキングするからである。ブロッキングとは、含浸紙同士が加熱前あるいは加圧前に密着してしまうことである。
基材層20は、熱硬化性合成樹脂が含浸されている1枚以上のクラフト紙14が熱圧成形により一体化されてなる層である。この基材層20は、厚さが2mm以下であり、かつ、全光線透過率が30%以上90%以下である必要がある。ここでいう「全光線透過率」は、JIS−K−7150に準拠して測定することができる。
化粧板10を製造するためには、熱硬化性合成樹脂を含浸させた化粧紙12及びクラフト紙14を、積層させた状態でプレス機によって加熱しながら加圧する。プレス機による加熱条件及び加圧条件は、プレス面の温度が120℃以上150℃以下であることが好ましく、また、プレス圧力が5MPa以上12MPa以下であることが好ましい。プレス面の温度が120℃未満であると、熱硬化性合成樹脂の硬化が不十分であり、プレス面の温度が150℃を超えると、熱硬化性合成樹脂が黄色に変色し、化粧板10が脆くなってしまうからである。また、プレス圧力が5MPa未満であると、化粧板10の密度の均一化が不十分となり、プレス圧力が12MPaを超えると、化粧板10の密度が高くなりすぎて厚さも不十分になるからである。
[化粧板の使用方法について]
図2は、化粧板10を芯材22の上面に対して貼り付けた状態を示す斜視図である。図3は、化粧板10を芯材22の上面に貼り付けた状態を示す断面図である。なお、ここでいう芯材22とは、化粧板10を貼り付ける対象物たる板材のことである。例えば、家具の天板などが、芯材22に該当する。
図2、図3に示すように、本発明に係る化粧板10は、その使用方法は特に制限するものではないが、例えば、棚、テーブル、システムキッチンなどの天板や扉に貼り付けて使用することが可能である。また、各種家具を製造するための板材、装飾用に使用する内貼用あるいは外貼用の板材、あるいは、各種建物の内壁材等に貼り付けて使用することが可能である。化粧板10は、芯材22の上面に対して接着剤などにより貼り付けて使用することができる。
[化粧板の作用効果について]
以上述べたように、化粧板10は、1枚以上のクラフト紙14によって基材層20が構成されており、この基材層20の厚さは2mm以下であり、クラフト紙14の灰分は3%以下である。熱硬化性合成樹脂が含浸されているクラフト紙14の樹脂付着率は38wt%以上48wt%以下であり、揮発分は3wt%以上9wt%以下である。プレス機による熱圧成形の際の条件は、プレス面の温度が120℃以上150℃以下、プレス圧力が5MPa以上12MPa以下である。このような条件で基材層20が形成されることによって、基材層20の全光線透過率が30%以上90%以下になる。また、化粧板10は、基材層20を中心として、表層16,18が両側に配置して一体成形されていることが本発明の特徴である。
本発明に係る化粧板10によれば、基材層20の全光線透過率が30%以上90%以下と高いことによって、以下に説明するような効果が得られる。
図3に示すように、化粧板10の木口面24から基材層20の内部に侵入した可視光26は、基材層20の内部の晒しクラフト紙の繊維にぶつかりながら拡散し、上面側の表層16及び下面側の表層18にぶつかる。木口面24から侵入した可視光26は、このような乱反射を繰り返した後に、木口面24から飛び出して、再び外部から視認されるようになっている。このとき、木口面24から飛び出した可視光28は、乱反射を繰り返しているために表層16,18に近い色となっている。このため、基材層20と表層16,18の色の違いが判別しにくくなり、これらの一体感が高いために見た目に優れるという効果が得られるようになっている。
なお、基材層20の内部に侵入した可視光26が、上面側の表層16及び下面側の表層18にぶつかりながら乱反射を繰り返すようにするためには、表層16,18の全光線透過率が30%以下であることが好ましい。表層16,18の全光線透過率が30%を超えている場合には、基材層20の内部に侵入した可視光26が表層16,18を通過して外部にもれ出してしまうので、基材層20と表層16,18が同色一体に見える効果が十分に得られなくなるからである。
さらに、本発明に係る化粧板10は、厚さ方向で上下対称に構成されているために、反りがほとんどなく、施工性やハンドリング性が著しく改善されるという効果も得られる。
[実施例1]
顔料及び酸化チタンを45%混抄した坪量100g/mの淡黄色の化粧紙に、変性メラミン樹脂初期縮合液を含浸させた後に乾燥させた。これにより、樹脂付着率53wt%、揮発分6wt%のメラミン樹脂が含浸されている化粧紙を作製した。また、坪量200g/m、灰分0%の晒しクラフト紙に、変性メラミン樹脂初期縮合液を含浸させた後に乾燥させた。これにより、樹脂付着率44wt%、揮発分7wt%のメラミン樹脂が含浸されているクラフト紙を作製した。メラミン樹脂を含浸させたクラフト紙を3枚重ね合わせて、その晒しクラフト紙の上下両側にメラミン樹脂を含浸させた化粧紙を1枚ずつ重ね合わせて積層体を作製した。このような積層体を2組準備して、この2組の積層体の間に厚さ20μmのポリプロピレンフィルムを介在させた。そして、このポリプロピレンフィルムを介在させた2組の積層体を、プレス機によって加熱しながら加圧した。このときの加圧条件は、プレス面の温度145℃、プレス圧力8MPa、加圧時間30分間である。2組の積層体を室温まで冷却させた後にプレス機から取り外すことによって2枚の化粧板を得た。この化粧板を45°の角度で切断して木口面の状態を目視により観察した。
[実施例2]
メラミン樹脂を含浸させたクラフト紙の枚数を3枚から8枚に変更した以外は、上記実施例1と同じ要領で化粧板を作製した。
[実施例3]
晒しクラフト紙の坪量を100g/m、灰分を3%に変更した以外は、上記実施例1と同じ要領で化粧板を作製した。
[実施例4]
顔料及び酸化チタンを20%混抄した坪量80g/mの茶色の印刷用紙の表面にグラビア印刷により茶色の木目印刷を施した化粧紙を用いた以外は、上記実施例1と同じ要領で化粧板を作製した。
[比較例1]
メラミン樹脂を含浸させたクラフト紙の枚数を10枚に変更した以外は、上記実施例1と同じ要領で化粧板を作製した。
[比較例2]
晒しクラフト紙の坪量を100g/m、灰分を4%に変更した以外は、上記実施例1と同じ要領で化粧板を作製した。
[比較例3]
メラミン樹脂を含浸させたクラフト紙の樹脂付着率を35wt%、揮発分を1wt%に変更した以外は、上記実施例1と同じ要領で化粧板を作製した。
[比較例4]
坪量200g/mでかつ灰分0%の未晒しクラフト紙を使用するとともに、クラフト紙の両面側に化粧紙を配置した以外は、上記実施例1と同じ要領で化粧板を作製した。
[比較例5]
晒しクラフト紙の片面側のみに化粧紙を配置した以外は、上記実施例1と同じ要領で化粧板を作製した。
[比較例6]
顔料及び酸化チタンを5%混抄した坪量80g/mの茶色の化粧紙を用いた以外は、上記実施例1と同じ要領で化粧板を作製した。
Figure 0004429937
表1は、実施例1〜4、及び、比較例1〜5にて作製した化粧板の木口面の観察結果を示すとともに、基材層の厚さ、基材層の全光線透過率、及び化粧層の全光線透過率を示している。
表1の実施例1〜4の結果を見ればわかるように、基材層の厚さが2mm以下であり、かつ、全光線透過率が30%以上90%以下である場合には、化粧板の木口面を観察したときに、基材層と表層が同色一体に見えることが判明した。これに対し、比較例1〜4の結果を見ればわかるように、基材層の厚さが2mmを超えているいるか、もしくは、基材層の全光線透過率が30%以上90%以下の範囲にない場合には、化粧板の木口面を観察したときに、基材層と表層の色調が異なるので、基材層と表層が同色一体に見えないことが判明した。さらに、比較例5の結果を見ればわかるように、晒しクラフト紙の片面側のみに化粧紙を配置した場合には、基材層の内部で可視光が十分に乱反射しないので、木口面を観察したときに、基材層と表層の色調が異なることが判明した。
化粧板の断面図であり、上側には化粧板の熱圧成形前の状態を示しており、下側には化粧板の熱圧成形後の状態を示している。 化粧板を芯材の上面に対して貼り付けた状態を示す斜視図である。 化粧板を芯材の上面に貼り付けた状態を示す断面図である。
符号の説明
10 化粧板
12 化粧紙
14 クラフト紙
16,18 表層
20 基材層
22 芯材
24 木口面
26,28 可視光

Claims (2)

  1. 熱硬化性合成樹脂が含浸されている複数枚の紙を重ね合わせた状態で熱圧成形により一体化させて得られ、芯材に貼り付けられる化粧板であって、
    前記複数枚の紙は、中心側は1枚以上の晒しクラフト紙、その晒しクラフト紙の上下両面には化粧紙を重ね合わせたものであり、
    前記晒しクラフト紙の灰分は3%以下であり、
    前記晒しクラフト紙により構成される基材層の熱圧成形後の厚さは2mm以下であり、
    前記晒しクラフト紙に熱硬化性合成樹脂を含浸させた後の樹脂付着率は38wt%以上48wt%以下であり、
    前記晒しクラフト紙により構成される基材層は、熱圧成形後の全光線透過率が34.3%以上90%以下であり、
    前記化粧紙の灰分は8%以上55%以下であり、
    前記化粧紙に熱硬化性合成樹脂を含浸させた後の樹脂付着率は48wt%以上55wt %以下であり、
    前記化粧紙により構成される表層は、熱圧成形後の全光線透過率が30%以下であることを特徴とする化粧板。
  2. 請求項1に記載の化粧板であって、
    前記熱硬化性合成樹脂は、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、エポキシ樹脂、あるいはポリエステル樹脂であることを特徴とする化粧板。
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